外壁塗装業界、塗料メーカーに関するよくある質問・相談
外壁塗装について調べていると、塗装会社の選び方だけでなく、塗料メーカーの違いや価格の仕組みなど、次々と疑問が出てくるかと思います。
ホームページには似たような説明が並び、専門用語も多いため、「結局、何を基準に判断すれば良いのだろうか?」と迷ってしまう方も少なくありません。
そこでこのコラムでは、外壁塗装業界の動向や塗料メーカー、業者選び、塗料価格に関するよくある質問を、塗装の専門家の立場から分かりやすくまとめました。
外壁塗装を検討している方はもちろん、「契約する前に業界の仕組みを少し知っておきたい」という方にも役立つ内容です。
大切な住まいの工事で後悔しないための基礎知識として、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q1. 外壁塗装の足場費用無料って、本当にできるの?

外壁塗装の足場費用が無料というのは、実際には難しいです。
よくある話は、業者が「足場工事は無料です!」などと言ってくることがありますが、これは実際には他の部分でその費用を上乗せしている場合がほとんどです。
例えば、2階建て住宅の足場工事は一般的に15万円から20万円ほどの費用が掛かると言われています。
これを
にするということは、工事を請け負う業者にとってかなりの負担になるので、そんなことをする業者はまずいないと思います。
もし本当にそんなサービスをしている業者がいたとしたら、すぐに会社が潰れてしまいます。
足場工事は外壁塗装において約20%の費用を占める重要な部分です。
足場工事を無料にできるカラクリは、足場工事以外の作業単価を高くしたり、余分な作業項目を設けたり、施工する面積を水増したりするなどの手法が使われることが多いです。
だから、表面的にはお得に見えるかもしれないけど、実際には最終的な工事費用は変わらないことがほとんどです。
また、足場を組み立てたり、解体するにはかなりの労力が必要で、もし近くで外壁塗装をしているからといっても、その労力はほとんど変わらないので、足場費用が本当に無料になることは考えにくいです。
だから、足場費用が無料という話を聞いたら、ちょっと疑ってみるのが良いかと思います。
しっかりとその理由を営業マンに聞いてみるのも大切だと思います。
「タダより高いものはない」といったことわざのように、いくら「無料」と言われても、その裏には何かしらの理由があることを十分理解しておくことが大切です。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q2. 信頼できる外壁塗装業者の見つけ方をお教えてください

信頼できる外壁塗装業者を見つける方法はいくつかあります。
ここでいくつかのポイントをお伝えするので参考にしてください。
| 信頼できる外壁塗装業者を見つける方法 | |
|---|---|
| 知人に業者を紹介してもらう | お客様の周りに外壁塗装を依頼したことがある方がいたら、その方から業者を紹介してもらう方法が良いかと思います。 信頼できる人からの情報は何かと安心感がありますし、実際の体験談を聞けるから、業者の良し悪しを判断しやすいです。 ただし、同じ業者でも人によって感想が違うことがあるので、お客様自身でもしっかり確認することが大切です。 |
| 地元の折り込みチラシや 広告を調べる |
地元の折り込みチラシや広告もチェックしてみるのも良いかと思います。 折り込みチラシや広告で良心的な業者に出会えることもありますが、チラシだけで判断するのは難しいので、その際にはインターネット上の口コミも確認してみると良いかと思います。 口コミを見れば、その業者の評判や実績が分かるので、業者を選ぶ際の大きな参考になります。 |
| 業者の口コミや評判を チェックする |
インターネットやSNSで業者の口コミや評判を調べることも重要です。 実際にその業者を利用した方の意見を参考にすると、信頼性を見極めやすくなります。 良い口コミだけでなく、悪い口コミもちゃんとチェックしておくと、業者の本質を理解するヒントになるかと思います。 |
| 施工実績や対応を確認する | 業者の会社やお店を訪問して、対応や施工実績をチェックすることも大切です。 お客様への対応が丁寧で、過去の施工実績を多く公開している業者は信頼できる可能性が高いです。 |
これらのポイントを参考にして、信頼できる外壁塗装業者を見つけてください。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q3. 怪しい塗装業者って、どんな特徴がありますか?
怪しい塗装業者の特徴についてお伝えします。
まず、悪徳業者はお客様を騙すような悪どい手口を使うことがあります。
以下にその手口をまとめました。
オリジナル塗料の提案
一般的な塗料メーカーが製造した塗料ではなく、その業者が独自開発したという触れ込みのオリジナル塗料を勧めてくることがあります。 この塗料自体が悪いわけではありませんが、悪徳業者が好んで使う手口なので注意が必要です。
工事契約を急がせます
訪問販売員が訪ねてきて、「早く外壁塗装しないと、雨漏れしますよ。」などと脅し文句を使って契約を急がせるケースが多いです。
こういう業者の話は聞かない方が賢明です。
情報の不透明さがあります
オリジナル塗料の場合、塗料の性能や相場などの基本情報が掲載されていないことが多いため、しっかりと調べることができません。
お客様自身で調べられる時代なので、あまりに公開情報が少ない業者には警戒しましょう。
職人の技術や人柄が不明です
塗装工事は職人の腕次第で決まることが多いので、信頼できる職人を見極めることが大切です。
もしあまり腕の良くない職人に当たってしまうと、仕上がりに不満が残ったり、施工不良のリスクが一層高まります。
これらの内容を参考にして、信頼できる業者を選ぶことが大切だと思います。
「急いては事を仕損じる」という言葉もあるから、焦らずにじっくり選ぶことが重要です。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q4. 外壁塗装ポータルサイト(一括見積り)の仕組みを教えてください

外壁塗装ポータルサイト(一括見積りサイト)は、お客様が自分の住んでいる地域にある塗装業者を探すための便利なサービスです。
お客様がこれらのサイトに登録すると、その地域でポータルサイトに加盟している塗装業者を何社か紹介してくれる仕組みになっています。
具体的には、以下のような流れになります。
まず、外壁塗装ポータルサイトは、お客様が自分の住んでいる地域にある塗装業者を探すための便利なサービスです。
お客様がサイトに登録すると、その地域で加盟している塗装業者がいくつか紹介される仕組みになっています。
具体的には、以下のような流れになります。
| 外壁塗装ポータルサイト 登録と仕組み | |
|---|---|
| ① 登録 | お客様がポータルサイトに必要な情報を入力して登録します。 これには、住所や希望する工事内容などが含まれることが多いです。 |
| ② 業者の選定 | ポータルサイトは、登録された情報をもとに近隣の加盟業者をお客様に紹介します。 ここで重要なのは、加盟している業者がどのような評価を受けているかや、過去の施工実績なども考慮されることがあります。 |
| ③ 見積もりの提供 | お客様が選ばれた業者から、お客様に対して見積もりが提供されます。 この際、複数の業者から見積もりを受け取ることができるので、価格やサービス内容を比較しやすいです。 |
| ④ 選択 | お客様は、受け取った見積もりをもとに、自分に合った業者を選ぶことができます。 |
ただし、外壁塗装ポータルサイトを利用する際にはいくつか注意点があります。
価格だけで判断しない
ポータルサイトでは、価格が安い業者が目立つことがありますが、施工品質やアフターサービスも大切なので、価格だけで決めない方が良いかと思います。
口コミや評判を確認
インターネット上の口コミは参考になりますが、そのまま鵜呑みにせず、自分自身で業者と直接会って話をすることも重要です。
なぜなら、信頼できる業者かどうかをしっかり見極めるためには、お客様自身で業者と実際に会って話すことが一番だからです。
トラブルの可能性
ポータルサイトの運営会社は、業者とお客様の間でトラブルが起きた場合、何ら責任を持たないケースも多いため、その点もリスクとして十分理解しておく必要があります。
このように、ポータルサイトは便利ですが、お客様もある程度の知識を持って利用することが大切だと思います。
何ごとも「急いては事を仕損じる」って言うので、焦らずじっくり選ぶことが大切です。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q5. 外壁塗装で大幅値引きって、本当にできるの?

ちょっと冷静に考えてみましょう。
確かに見積もりの金額を少しでも安くしたいと思われるお客様は多いと思いますが、大幅な値引きには注意が必要です。
実際、外壁塗装の工事は高額になることが多いので、費用が安くなると何だか嬉しい気持ちになるのは分かります。
しかし、10万円以上の値引きを提示してくる業者には十分に注意が必要です。
というのも、そういった業者は工事に掛かる人工を減らしたり、工事で使用する塗料のグレードを下げたりすることが多いからです。
例えば、相場が100~140万円の外壁塗装工事で、10%以上の大幅な値引きを求めると、業者は材料の質を落としたり、塗料を過度に薄めて使ったりするリスクがあります。
これでは、せっかくの外壁塗装が台無しになってしまうかもしれません。
ですから、値引き交渉をする際には、業者がどのようにその値引きを実現させるのかを理解しておくことが大切です。
| 外壁塗装 大幅値引きのリスク 一覧 | |
|---|---|
| 材料のグレードが下がる | 大幅な値引きを求めると、業者は材料費を削減するために、使用する塗料のグレードを落とすことがあります。 これによって、塗装の耐久性や仕上がりに影響が出る可能性が高いです。 |
| 塗装回数の手抜き | 本来は3回塗りが必要なところを、コストを抑えるために2回塗りで済ませることもあります。 ですから、長持ちしない塗装になってしまうかもしれません。 |
| 工期が延びてしまう | 職人一人で作業を行うことで人件費を削減しようとすると、工期が延びてしまう可能性もあります。 それでは、完成までに時間がかかってしまいます。 |
| 手抜き工事のリスク | 大幅な値引きを要求することで、業者が手抜き工事を行う恐れもあります。 例えば、適切な養生を行わずに塗装を進めてしまうことも考えられます。 |
業者が大幅な値引きを行う理由には、以下の理由があります。
外壁塗装業者が大幅値引きを行う理由1. 競争が激しい市場
塗装業界は競争が激しく、他社との差別化を図るために値引きを行う業者もいます。
外壁塗装業者が大幅値引きを行う理由2. 企業努力
一部の業者は、効率的な作業や仕入れによってコストを削減し、その分をお客様に還元することもあります。
業者選びでは、以下のポイントに注意することが大切です。
| 外壁塗装の大幅値引き注意するポイント | |
|---|---|
| 見積もり内容の確認 | 見積もり書に使用する材料や施工内容が明記されているか確認することが重要です。 透明性のある業者は信頼できる可能性が高いです。 |
| 過去の実績 | 業者の過去の施工実績やお客様の口コミをチェックすることで、その業者の信頼性を判断できるかと思います。 |
| 説明の丁寧さ | 不明な点について丁寧に説明してくれる業者は、お客様に対して誠実な姿勢を持っている可能性が高いです。 |
| 適正価格の判断 | 値引きだけでなく、適正価格で高品質なサービスを提供しているかどうかを慎重に見極めることが大切です。 何ごとも「安物買いの銭失い」って言うくらいなので、安さだけで安易に判断せずにしっかりと考えて選ぶことをおすすめします。 |
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q6. 色んな場所でみかける「外壁塗装 地域一番店」とは、何を基準にしているのですか?
「外壁塗装 地域一番店」という表現は、実際にはいくつかの基準や要素に基づいて判断されることが多いです。
例えば、施工実績の数やお客様の満足度、口コミ評価、価格の競争力、提案力などが挙げられます。
ただし、こういった表現は時に曖昧で、具体的な根拠や理由が示されていないこともあるから注意が必要です。
たとえば、「名古屋市で1位」と言われても、その根拠や理由がいったい何なのかをしっかり確認することが大切だと思います。
信頼できる業者は、実績やお客様の声をしっかりと提示していることが多いです。
また、業者選びの際には、実際に業者と会ってみて「この業者は本当に信頼できるか?」という点を見極めることも重要です。
金額だけでなく、信頼性やアフターフォローについても考慮することが大切だと思います。
「百聞は一見に如かず」と言うように、実際に業者の話を聞くことで、より良い判断ができるかもしれません。
お客様自身が納得できる業者を見つけるために、しっかりと情報収集をすることをおすすめします。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q7. OEM塗料って、どんな塗料のことですか?

OEM塗料についてお伝えします。
OEM塗料とは、「Original Equipment Manufacturing」の略で、他社ブランドの製品を製造することを指します。
つまり、ある塗料メーカーが他の業者のために塗料を作ることです。
具体的には、外壁塗装業者が自社のオリジナル塗料だと言っている場合、その多くは実際にはOEM塗料であることが多く、その業者が自社で開発したわけではなく、塗料メーカーに製造を委託しています。
こういった塗料は、一般的に汎用の塗料がベースになっていて、ラベルやカタログのデザインが変えられていることがほとんどです。
そんなOEM塗料の中には高性能なものもあるけれど、安価な廉価な塗料が多く含まれていることもあるので、お客様が選ぶ際には注意が必要です。
それらを完全に見分けるのは難しいですが、信頼できる業者に相談することが一番だと思います。
「~オリジナル塗料」には、絶対注意しましょう
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q8. オリジナル塗料って、本当にすごい性能を持つ塗料なのですか?
オリジナル塗料の疑問、とってもよく分かります!
実際のところ、オリジナル塗料は一概に優れているとは言えないません。
多くの塗装業者が提案するオリジナル塗料には、いくつかの注意点があります。
まず、オリジナル塗料はその業者でしか扱っていないことが多く、耐久性や機能についての信頼性が低い場合があります。
例えば、「この塗料は30年以上持つ」とか「特別な機能がある」と言われても、その情報を裏付ける客観的な第三者の評価がないため、実際にはどうなのか全く分かりません。
また、オリジナル塗料はOEM商品や既存製品のラベルを貼り替えたものが多く、さらにOEM契約する際の守秘義務があるので、成分や耐久性についてお客様が知ることができないこともあります。
結論として、オリジナル塗料が必ずしも悪いわけではないのですが、一般的なメーカーの塗料を提案してくれる業者を選ぶ方が、より安心できる外壁塗装になると思います。
外壁塗装のオリジナル塗料って、本当にすごいの?
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q9. 訪問販売の外壁塗装業者って、本当に信頼できますか?
訪問販売の外壁塗装業者については、信頼できるかどうかは業者によります。
訪問販売自体には問題があるわけではないのですが、中には悪質な業者もいるから、注意が必要です。
例えば、訪問販売の営業マンの中には、お客様が外壁塗装の知識がないことを利用して、高額な見積もりを出してくる悪徳業者も多くいます。
また、工事契約を取りたいがために、平気で嘘をつく営業マンもいるので、そういったトラブルに巻き込まれないよう、気を付けましょう。
信頼できる業者を選ぶためには、自分でインターネットで地域の業者を探したり、知り合いの紹介で評判の良い会社を選ぶのが賢明だと思います。
外壁塗装 見積り価格の大幅値引きの仕組み
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q10. 「外壁塗装セミナー」では、どのようなことを学べますか?

外壁塗装セミナーでは、外壁の劣化症状や塗装時期、塗料の種類、工事の進め方、見積書の見方など、外壁塗装を検討する前に知っておきたい基本的な知識を学べます。
「まだ塗装するか決めていないけれど、そろそろ時期なのかな」「訪問販売の説明が本当なのか知りたい」と感じている方にとっては、情報を整理するきっかけになるでしょう。
セミナーによって内容は異なりますが、一般的には次のような説明が行われます。
- ■ 外壁や屋根に現れる劣化症状
- ■ 塗り替えが必要になる時期の目安
- ■ シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料などの違い
- ■ 見積書で確認したい項目
- ■ 塗装業者を選ぶときの注意点
- ■ 工事中に起こりやすいトラブルと対策
こうした内容を一度に聞けるため、初めて外壁塗装をする方には役立つ部分もあります。
ただし、ここで少し注意したいのが、誰が、どのような目的で開催しているセミナーなのかという点です。
外壁塗装セミナーには、自治体や消費者団体が関わるものもあれば、塗装会社、リフォーム会社、塗料メーカー、業者紹介サービスなどが開催するものもあります。
塗装会社が開催しているからといって、すべてのセミナーが悪いわけではありません。現場経験に基づいた具体的な話を聞けることもあり、内容によってはとても参考になります。
一方で、セミナー終了後に現地調査や見積もりへ誘導することを主な目的としている場合もあります。
そのため、説明をそのまま信じるのではなく、「これは一般的な情報なのか、それとも自社の商品やサービスを勧めるための説明なのか」と、一歩引いて聞くことも大切です。
例えば、次のような説明が多い場合は、その場ですぐに契約せず、いったん持ち帰って考えた方が安心です。
- ■ 「今すぐ塗装しないと雨漏りする」と必要以上に不安をあおる
- ■ 特定の塗料だけを極端に高く評価する
- ■ 他の塗装会社や塗料メーカーを一方的に悪く言う
- ■ 参加当日の契約や現地調査を強く勧める
- ■ 工事価格や施工方法について質問しても、はっきり答えない
外壁塗装は、建物の状態や外壁材、既存塗膜、周辺環境によって適した工事内容が変わります。
そのため、セミナーで聞いた一般論だけで、「わが家もすぐに塗装しなければならない」「この塗料が一番よい」と決めることはできません。
洋服でも、評判のよい一着がすべての人に似合うとは限らないように、塗料にも建物との相性があります。大切なのは、塗料の知名度だけではなく、今の外壁に合った下地処理と施工仕様が選ばれているかです。
セミナーへ参加するときは、契約する場所ではなく、外壁塗装の基礎を学ぶ場所と考えるとよいでしょう。
分からないことがあれば、次のような質問をしてみてください。
- ■ 外壁塗装が必要かどうかは、どのように判断しますか?
- ■ 塗料よりも下地処理が重要と言われるのはなぜですか?
- ■ 見積書では、どの項目を比較すればよいですか?
- ■ 塗料の耐用年数は、どのような条件で変わりますか?
- ■ セミナー参加後に営業連絡はありますか?
質問に対して、メリットだけでなくデメリットや注意点まで説明してくれるかどうかも、主催者の姿勢を見る判断材料になります。
なお、無料のセミナーだから危険、有料のセミナーだから安心とは限りません。大切なのは料金ではなく、主催者、開催目的、説明内容、参加後の営業方法を確認することです。
セミナーで得た情報は一つの参考として受け取り、塗装を具体的に検討するときは、複数の塗装会社から建物診断や見積もりを取り、説明内容を比較しましょう。
外壁塗装セミナーは、上手に利用すれば知識を増やせるよい機会です。ただし、その場の雰囲気や不安をあおる言葉に流されず、「わが家には本当に必要なのか」を落ち着いて確認することが、後悔しない外壁塗装につながります。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q11. プレマテックスという塗料メーカーについて教えてください
プレマテックス株式会社は、無機塗料やラジカル制御形塗料など、高耐候型の建築用塗料を数多く開発している国内メーカーです。
2000年3月に設立され、現在は東京都江東区有明に本社、埼玉県和光市に工場があります。建築用塗料の開発・製造・販売を中心に、技術管理サービスや建築資材の販売なども行っています。
一般の方には、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研ほど名前を聞く機会が多くないかもしれません。
しかし、外壁塗装について調べていると、「タテイル」「ケイセラ」「ラジセラ」といった、少し印象に残る製品名を目にすることがあります。これらがプレマテックスの代表的な塗料です。
プレマテックスの特徴をひと言で表すなら、紫外線に強く、外壁の美しさを長く保つことを目指した高機能塗料に力を入れているメーカーです。
代表的な製品には、次のようなものがあります。
- ■ タテイルα プレミアムエディション
珪石を原料とする合成樹脂と、多重ラジカル制御技術を組み合わせた無機塗料です。耐候性だけでなく、低汚染性、防藻・防カビ性なども考えられています。 - ■ ケイセラⅡ
ケイ素化合物を主成分とする無機変性樹脂塗料です。無機成分の耐候性と、有機成分の柔軟性を組み合わせている点が特徴です。 - ■ ラジセラpro
サイディング、モルタル、カラーベスト、金属屋根など、幅広い外壁や屋根に対応する水性塗料です。滑らかな艶と作業性にも配慮されています。 - ■ ウルトラTOP・インテグラルコート
仕上げ塗料の上に塗り、上塗り塗膜を紫外線や汚れから保護するためのコーティング材です。自動車塗装のように、仕上げの保護層を設ける発想が取り入れられています。
最近では、ホームセンターのコーナンで取り扱われるオリジナル塗料として、UVケア無機コート「サンヴェール」や、価格・性能・耐候性のバランスを考えた「シルヴェール」も展開されています。
「無機塗料は長持ちする」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
無機塗料は、ガラスや石に含まれるような無機成分を取り入れ、紫外線による劣化を抑えるように設計された塗料です。
ただし、ガラスのような無機成分だけで塗料をつくると、塗膜が硬くなりすぎて外壁の動きに対応しにくくなります。
そのため、実際の住宅用無機塗料は、無機成分と有機樹脂を組み合わせた無機・有機ハイブリッド型が一般的です。
少し難しく聞こえますが、「紫外線に強い素材」と「外壁の動きに対応する柔軟な素材」を、ほどよく組み合わせた塗料と考えると分かりやすいでしょう。
外壁塗料には、白色や淡い色をつくるために酸化チタンという顔料が使われています。
この酸化チタンが紫外線などの影響を受けると、「ラジカル」と呼ばれる劣化因子が発生し、塗料の樹脂を傷めることがあります。
ラジカル制御形塗料は、この劣化因子の発生や働きを抑え、色あせやチョーキングを起こりにくくするように設計された塗料です。
人のお肌でたとえるなら、紫外線を浴びたあとのダメージを抑えるような仕組み。塗膜にも、紫外線への備えが必要というわけです。
結論からいうと、どれほど高性能な塗料でも、塗っただけで必ず長持ちするわけではありません。
カタログに記載されている期待耐用年数は、塗料を比較する際の参考にはなりますが、実際の建物で同じ年数を保証するものではないためです。
外壁塗装の耐久性は、塗料の性能だけでなく、次のような条件でも大きく変わります。
- ■ 既存の外壁材や旧塗膜との相性
- ■ ひび割れ、浮き、シーリングなどの補修状態
- ■ 高圧洗浄やケレンなどの下地調整
- ■ 下塗り材の選定と塗布量
- ■ 塗料の希釈率、乾燥時間、施工時の気温と湿度
- ■ 日当たり、雨、潮風、交通量などの周辺環境
高級なコーヒー豆を使っても、挽き方や湯温が合わなければ、期待した味にならないことがあります。外壁塗装もよく似ており、塗料の性能を引き出せる施工があってこそ、良い仕上がりになります。
プレマテックスには遮熱仕様を選べる製品がありますが、すべての塗料に同じ遮熱性能があるわけではありません。
また、「遮熱」と「断熱」は似た言葉ですが、役割が異なります。
遮熱塗料は、主に太陽光を反射して屋根や外壁表面の温度上昇を抑えるものです。一方、断熱は熱が建物内部へ伝わるのを抑える考え方で、屋根裏の断熱材や窓の性能なども関係します。
そのため、「この塗料を塗れば室温が必ず大きく下がる」と考えるのではなく、建物の構造、屋根材、色、断熱状態まで含めて判断することが大切です。
プレマテックスのカタログやパンフレットは、高級感のあるデザインや印象に残る製品名が多く、つい興味を引かれます。
もちろん、塗料選びを楽しむことも外壁塗装の大切な要素です。ただし、イメージだけで決めてしまうのはおすすめできません。
見積もりを受け取ったときは、塗料名だけでなく、次の点も塗装会社へ確認しましょう。
- ■ なぜ、この塗料がわが家に適しているのか
- ■ 外壁材と既存塗膜に合う下塗り材が選ばれているか
- ■ 標準塗布量と乾燥時間をどのように管理するのか
- ■ 遮熱仕様や艶の種類を選べるのか
- ■ メーカーの期待耐用年数と施工店の保証年数は何年か
- ■ 次回の塗り替えまで含めた費用対効果はどうか
メリットだけでなく、価格、適用できない外壁、艶の選択、下地との相性などの注意点まで説明してくれる塗装会社なら、より安心して相談できます。
プレマテックスは、無機塗料やラジカル制御技術、上塗り保護コートなど、耐候性を重視した製品を幅広く取り扱うメーカーです。ただし、塗料は名前やカタログだけで選ぶものではありません。現在の外壁の状態を丁寧に調査し、必要な下地処理と施工仕様を組み合わせてこそ、その塗料が持つ性能を生かせます。わが家に合う塗料かどうかを、価格だけでなく施工内容まで含めてじっくり比較しましょう。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q12. 外壁バイオ洗浄って、本当に効果があるの?

外壁バイオ洗浄についての効果についてお伝えします。
正直に言うと、外壁塗装の下処理としてバイオ洗浄を行っても、得られる効果はほとんどないと言われています。
水だけで洗っても、ほぼ同じような結果になることが多いです。
もし本当にバイオ洗浄剤の効果を得たいのであれば、ただ高圧洗浄機で洗い流すだけではなく、バイオ洗浄剤を壁面に塗って、ちょっと時間をおいてからスポンジでゴシゴシ擦り洗いして、その後に完全に洗い流す必要があります。
ただし、外壁や屋根の塗装前に行う通常の高圧洗浄作業でも、正しい方法で丁寧に洗浄することで、バイオ洗浄剤を使うよりもずっとキレイにできることが多いです。
また、著しく壁面や屋根に藻やカビが発生している場合には、専用の殺菌剤や洗浄剤を使った方が効果的だと思います。
外壁汚れがひどい場合には、特定のバイオ系洗浄剤を使うこともおすすめされているけど、砂埃や排気ガス、錆びによる汚れには効果が期待できないので注意が必要です。
結論として、バイオ洗浄が本当に効果的かどうかは、状況によります。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q13. 30年以上長持ちする外壁塗料は本当にありますか?
結論からいうと、メーカーが「期待耐用年数30年以上」と公表している外壁塗料はあります。
ただし、「一度塗れば、30年以上まったくお手入れをしなくてよい」という意味ではありません。
外壁塗装を調べていると、「30年耐久」「30年以上長持ち」「次の塗り替えは30年後」といった、少し心が動く言葉を見かけることがあります。
塗り替え工事は決して小さな買い物ではありませんから、「せっかくなら、できるだけ長持ちする塗料を選びたい」と考えるのは自然なことです。
しかし、ここで大切なのが、「期待耐用年数」「保証年数」「実際の塗り替え時期」は、それぞれ意味が異なるという点です。
現在は、無機成分や高耐候樹脂を採用し、紫外線による塗膜の劣化を抑えるように設計された高耐候塗料が販売されています。
代表的な製品として、菊水化学工業の「ラーテル」は期待耐用年数30年、プレマテックスの「タテイル2」は期待耐用年数35年と公表されています。
以前と比べると塗料の技術は進歩しており、30年以上を一つの目安として示す製品は、実際に登場しています。
そのため、「30年持つ塗料なんて絶対に存在しない」と決めつけるのも、現在では正確な説明とはいえません。
一方で、メーカーが示す30年や35年という数字は、通常、促進耐候性試験などの結果をもとに算出した塗膜の期待耐用年数です。
実際の住宅を屋外に30年間置いて、全国すべての地域や建物で同じ結果が出ることを確認した年数ではありません。
期待耐用年数とは、標準的な環境と正しい施工条件のもとで、塗膜が下地を保護できる期間を予測した目安です。
少し身近なものでたとえるなら、自動車の燃費表示に似ています。
カタログに記載された燃費が正しくても、坂道が多い地域、荷物の重さ、運転方法、気温などによって、実際の燃費は変わります。
外壁塗料も同じで、製品そのものの性能が高くても、建物の状態や施工方法、周辺環境によって実際の耐久性は変わります。
- ■ 期待耐用年数
試験結果や塗料の性能から予測した、塗り替え時期の目安です。 - ■ メーカー保証
メーカーが定めた条件の範囲で、不具合などに対応する制度です。 - ■ 施工店保証
塗装会社が施工上の不具合について定める保証です。 - ■ 実際の塗り替え時期
建物の劣化状態を確認しながら判断する時期です。
例えば、期待耐用年数が30年と書かれていても、施工店の保証がそのまま30年間付くとは限りません。
また、保証の対象が塗膜の剥がれだけなのか、色あせ、汚れ、ひび割れ、シーリング部分まで含まれるのかによっても、内容は大きく異なります。
「30年耐久」と「30年保証」は同じ意味ではないため、契約前に分けて確認することが大切です。
また、外壁塗装は、仕上げ塗料だけで成り立っているわけではありません。
住宅の外まわりには、外壁塗膜のほかにも、シーリング、鉄部、雨樋、破風板、軒天、ベランダ防水、屋根などがあります。
仮に外壁の上塗り塗料が長持ちしていても、シーリングがひび割れたり、鉄部にサビが出たり、ベランダ防水が劣化したりすることはあります。
つまり、外壁塗料の期待耐用年数と、住まい全体を点検しなくてもよい期間は別の話です。
高耐久塗料を選んだ場合でも、定期的に建物を点検し、傷んだ部分だけを早めに補修することが、結果的に住まいを長持ちさせます。
塗料の性能を十分に生かすためには、カタログに記載された製品名だけでなく、施工条件まで整える必要があります。
- ■ 外壁材と既存塗膜に合った下塗り材を使用しているか
- ■ ひび割れ、浮き、欠損、シーリングを適切に補修しているか
- ■ メーカーが定める塗布量を守っているか
- ■ 塗り重ね乾燥時間を確保しているか
- ■ 主材と硬化剤の配合比率を守っているか
- ■ 気温、湿度、降雨、結露を確認して施工しているか
- ■ 日当たり、潮風、雨量などの周辺環境に合っているか
特に高耐久塗料は、材料の価格だけでなく、施工管理の精度も重要です。
高価な塗料を薄く塗ったり、乾燥前に次の工程へ進んだり、下地に合わない下塗り材を使ったりすれば、本来の性能は発揮できません。
ブランド物の上質なコートでも、サイズが合わなければ着心地が悪いように、塗料にも建物との相性があります。
高性能な塗料を選ぶことと、その塗料を正しく施工できる会社を選ぶことは、必ずセットで考えましょう。
訪問販売や塗装会社の営業担当者から、「この塗料なら30年以上持ちます」と説明された場合は、その場で良い、悪いと判断する必要はありません。
まずは、次の内容を具体的に確認してみてください。
- ■ 製造メーカー名と正式な製品名は何ですか?
- ■ 30年という数字は期待耐用年数ですか、保証年数ですか?
- ■ その年数はどのような試験をもとに算出されていますか?
- ■ メーカーの製品カタログや施工仕様書を確認できますか?
- ■ 外壁材と既存塗膜に適した下塗り材は何ですか?
- ■ 保証対象と保証対象外の症状は何ですか?
- ■ シーリングや付帯部は、どのように維持管理しますか?
オリジナル塗料やプライベートブランドだからといって、必ずしも品質が低いわけではありません。
反対に、有名なメーカー名が付いているだけで、必ず安心とも限りません。
大切なのは、製造元、樹脂の種類、標準塗装仕様、試験データ、保証条件が明確に説明されているかどうかです。
「詳しい資料は見せられない」「メーカー名は企業秘密」「今日契約すれば特別価格」と話を急がせる場合は、いったん持ち帰って、ほかの塗装会社にも相談した方が安心です。
高耐久塗料は、一般的な塗料より材料価格や施工費が高くなる傾向があります。
その分、次回の全面塗装までの期間を延ばせれば、足場を組む回数を減らせる可能性があり、長い目で見れば、合理的な選択になることもあるかと思います/p>
ただし、築年数が進んで外壁材そのものに傷みがある住宅や、シーリング、屋根、防水などを先に直す必要がある住宅では、上塗り塗料だけを最高グレードにしても、費用を生かし切れない場合があります。
予算に限りがあるときは、塗料のグレードだけを上げるよりも、下地補修、シーリング、屋根、雨漏り対策などへバランスよく配分する方が住まい全体にはよいこともあります。
30年以上の期待耐用年数を示す外壁塗料はありますが、「どの住宅でも必ず30年以上持つ」「30年間メンテナンスが不要」という意味ではなく、数字の大きさだけに目を奪われず、建物との相性、下地処理、塗布量、乾燥時間、保証内容、将来の点検計画まで確認することが大切で、高耐久塗料を選ぶときほど、塗料の名前だけではなく、その性能をきちんと引き出せる施工内容を比較しましょう。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q14. KFケミカルって、どんな塗料メーカーですか?
KFケミカルは、東京都港区に本社があるファインケミカルメーカーで、1951年(昭和26年)に創業されました。
創業時は「株式会社木村平三商店」としてスタートしました。
現在では加工顔料を中心に、精密化学品、各種合成樹脂など幅広い製品を取り扱っています。
2012年(平成24年)からは建築塗料事業も始めました。
KFケミカルの建築塗料は、化学品事業部で長年培ってきた樹脂メーカーとの強い繋がりによって、技術協力やスケールメリットを生かし、製品設計から販売まで一貫したワンストップサービスを行うことで、コストパフォーマンスに優れた塗料を提供しており、主力の塗料は、最先端の技術で実現したフッ素を超えたハイグレードな塗料で耐候性、耐汚性に優れ使いやすい製品です。
これらの塗料を使って、近年老朽化が問題となっている土木・建築構造物を維持、補修することに貢献しています。
KFケミカルでは、さまざまな塗料を取り扱っています。
特に注目すべき塗料は、以下のような製品があります。
| KFケミカルの注目塗料 | |
|---|---|
| 水性塗料 | 「セミフロンアクア」「セミフロンアクアⅡ」「セミフロンスーパーアクア」など 環境に優しい水性タイプの塗料で、臭いが少なく、施工後の乾燥も早いのが特徴です。 |
| 弱溶剤塗料 | 「セミフロンマイルド」「セミフロンマイルドⅡ」「セミフロンスーパーマイルドⅡ」 塗料用シンナーを使用した塗料で、耐久性が高く、外壁などの長持ちする仕上がりが期待できます。 |
KFケミカルは、建築塗料業界においても確固たる地位を築いています。
多くの有名企業と取引関係があり、技術協力やスケールメリットを生かした製品設計から製造販売まで、一貫したサービスを提供しています。
これによって、高品質な製品を安定的に供給できる体制が整っています。
また、最新の技術を駆使して開発された無機4ふっ化フッ素塗料など、ハイグレードな外壁塗料も多数取り扱っているため、業界内でも高い評価を受けています。
もし興味があるようでしたら、公式サイトもチェックしてください。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q15. 色んな外壁塗装業者が勧めてくるアステックペイントについて詳しく教えてください

アステックペイントは、2000年(平成12年)にオーストラリアから日本向けの総代理店としてスタートした新興の建築塗料メーカーです。
特に外壁塗料をメインにしていて、消費者の家を長く守るための高性能な塗料を開発・製造しています。
この会社は、従来からある日本国内の塗料メーカーとは違って、問屋を介さずに塗装会社に直接販売しているので、その分購入価格が安くなるので、一般住宅の塗装工事を行う施工店から人気があり、 塗料商社から流通している塗料よりも10~20%程度安く仕入れられることが多いからです。
さらに、アステックペイントは取引のある塗装会社(アステックペイント加盟店)に対して営業ツールの販売や経営サポートも行っていて、業者向けの現場管理専用アプリ「現場ポケット」も提供しています。
これによって、アステックペイントに加盟している塗装店をしっかりと管理サポートしています。
ただし、大手の塗装会社や老舗の塗装会社ではあまり使われていませんが、今後はシェアが拡大することで、見かけることがさらに増えるかもしれません。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q16. ジャパンホームワンド社が勧めるイノセンス塗料について詳しく教えてください

最近話題のイノセンス塗料について詳しくお伝えします。
この塗料は、ジャパンホームワンド社が販売しているもので、最近注目を集めています。
いくつかのポイントを挙げてみます。
まず、イノセンス塗料の最大の特徴は、その豊富なカラーバリエーションです。
なんと61種類もの色がラインナップされており、色んな住まいのデザインにコーディネートできます。
それに屋根用のカラーも6色あるので、外壁だけでなく屋根の塗装にも対応できるのがメリットです。
次に、イノセンス塗料は環境に優しい水性塗料で、人体に悪影響を与える有機溶剤が含まれていないので、安心して使用できます。
また、弾性性能も優れていて、伸縮率は500%を超える高弾性塗料なので、外壁のひび割れや剥がれに対して強い抵抗力を持っています。
さらに、耐久性も高く、凍害や塩害地域でもその性能を維持することができます。
これによって、長期間にわたって美しい外観を保つことができるそうです。
そんなイノセンス塗料を取り扱うジャパンホームワンドは、一般的に築10年以上の物件に対して早めに外壁塗装を提案することが多いのですが、ジャパンホームワンドは建ててから5年程度の築浅物件に営業特化しているのが特徴です。
また、ジャパンホームワンドは地域の各協力会社(下請け塗装会社)と提携していて、実際の施工はそちらに発注しています。
ただし、下請け業者に依頼すると中間マージンが発生するため、価格が高くなる傾向があります。
なお、ジャパンホームワンドは日本全国に15箇所を展開しており、売上は2023年12月末時点で114億2,700万円を突破し、施工実績も5,000件を超えるなど、急成長を遂げています。
イノセンス塗料について
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q17. オンテックスとは、どのような外壁塗装会社ですか?
オンテックスは、外壁塗装や屋根リフォームを中心に、全国で住宅リフォーム事業を展開している大手企業です。
テレビCMや訪問案内などで会社名を知り、「よく名前を聞くけれど、どのような会社なのだろう」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オンテックスは1984年に創業し、外壁塗装だけでなく、屋根、防水、内装、住宅設備、エクステリア、太陽光発電など、住まいに関する幅広いリフォームを扱っています。
オンテックスの公式サイトでは、2025年4月時点で累計施工実績15万件以上、月間約600件、全国59支店と公表されています。
一つの地域だけで営業する塗装店と比べると、かなり大きな規模で、多くの施工実績がある会社には、さまざまな外壁材や劣化症状、住宅デザインに対応してきた経験を蓄積しやすいという強みがあり、 また、全国に拠点があるため、営業方法、見積書、施工手順、保証制度などを共通化しやすいことも、大手リフォーム会社ならではの特徴です。
ただし、会社全体の施工件数が多いことと、一軒一軒の工事品質が自動的に保証されることは別の話です。
実際の工事では、担当する営業スタッフ、施工管理者、職人の経験や連携も仕上がりに影響します。会社の知名度だけでなく、「わが家を誰が担当し、誰が管理するのか」まで確認しておくことが大切です。
オンテックスは、相談、現地調査、提案、契約、施工、工事管理、アフターサービスまでを一貫して行う体制を掲げています。
窓口となる会社と、工事を管理する会社が同じであれば、工事内容やお客様の要望を共有しやすくなることが期待できます。
例えば、「玄関まわりは落ち着いた色にしたい」「洗濯物を干せない日は前日に教えてほしい」といった要望も、営業担当者だけでなく、施工管理者や職人まで正確に伝わることが重要です。
一方、規模の大きな会社では、営業、施工管理、職人の担当が分かれていることもあります。
そのため、契約前には次のような点を確認しておくと安心です。
- ■ 現地調査を行う人と見積もりを作成する人は同じか
- ■ 工事中の責任者は誰になるのか
- ■ 職人への作業指示は、どのような方法で共有されるのか
- ■ 工事中の質問や変更は、誰に伝えればよいのか
- ■ 完工検査には誰が立ち会うのか
「会社が大きいから安心」と考えるだけでなく、実際の担当体制を具体的に聞いておくことが、行き違いを防ぐポイントです。
オンテックスの特徴の一つが、「オンテックス・テクニカルスクール」という職人向けの研修施設を運営していることです。
同スクールは大阪府から認定を受けた職業訓練校で、建築塗装、防水工事、シーリング工事などの技術を学べる体制が整えられています。
研修施設には練習用の家屋が設けられており、実際に塗装しながら道具の使い方や基本的な施工手順を身につけていきます。
外壁塗装は、カタログを読んだだけでは上達しません。ローラーへ含ませる塗料の量、塗り継ぐタイミング、刷毛とローラーの取り合いなど、現場で体を動かして覚える技術が数多くあります。
未経験者をいきなり現場へ送り出すのではなく、基礎を学ぶ場所が用意されていることは、職人教育の面で評価できる取り組みです。
ただし、オンテックスが掲げているのは、全現場での自社技能士比率100%を目指すという方針です。
すべての現場がすでに自社技能士だけで施工されているという意味ではなく、公式サイトでは、協力企業にも講習や研修を行っていると説明されています。
施工体制が気になる場合は、「今回の工事は自社技能士が担当しますか」「協力会社が入る場合、誰が品質を管理しますか」と確認するとよいでしょう。
オンテックスは、一般的な塗料メーカーの製品を選定するだけでなく、塗料メーカーや専門家と協力しながら、自社ブランド製品の開発にも取り組んでいます。
試作品を研修施設で実際に塗り、塗布量、色味、使用する道具、施工方法などを確認したうえで、耐候性試験を行うと説明されています。
こうした塗料は、オンテックスの施工方法や保証制度と組み合わせて提案されることが多く、ほかの塗装会社では同じ商品名を扱っていない場合があります。
ただし、「自社ブランド」「オリジナル塗料」という言葉だけで、一般的なメーカー塗料より優れているとは判断できません。
塗料を提案されたときは、次の内容を確認しましょう。
- ■ 塗料の正式な商品名と製造元
- ■ シリコン、フッ素、無機などの樹脂の種類
- ■ 期待耐用年数と、その根拠となる試験内容
- ■ 外壁材や既存塗膜に適した下塗り材
- ■ 1平方メートル当たりの標準塗布量
- ■ 保証年数、保証対象、保証対象外の症状
- ■ 将来、別の塗装会社でも塗り替えられる仕様か
塗料の名前が立派でも、下地処理が不十分であったり、規定量より薄く塗られたりすれば、本来の性能は発揮できません。
料理にたとえるなら、良い食材を用意するだけでなく、下ごしらえや火加減まで整って、ようやくおいしい一皿になります。外壁塗装も、塗料と施工技術の両方がそろうことが大切です。
オンテックスでは、工事完了後に保証書を発行し、アフターサービスを行う体制を設けています。
全国規模の会社には、保証制度や相談窓口を組織として維持しやすいという安心感があります。
ただし、保証年数や保証内容は、使用する塗料、施工部位、建物の状態などによって異なります。
「長期保証」という言葉だけを見るのではなく、次の点を契約書や保証書の見本で確認してください。
- ■ 塗膜の剥がれ、膨れ、色あせのどこまでが対象か
- ■ シーリング、ひび割れ、サビは保証に含まれるか
- ■ 天災や下地の動きによる不具合は対象になるか
- ■ 不具合が起きたときの連絡先と対応手順
- ■ 定期点検の時期と点検内容
外壁塗装の保証は、「何年付いているか」だけでなく、何が起きたときに、どのような対応を受けられるかが重要です。
オンテックスのような全国規模の会社には、次のようなメリットが考えられます。
- ■ 豊富な施工実績を持っている
- ■ 職人教育を行う研修施設がある
- ■ 相談から施工、保証までの体制が整えられている
- ■ 自社ブランドの塗料や独自工法を選べる
- ■ 全国に拠点があり、会社としての対応窓口が明確である
- ■ 外壁以外のリフォームもまとめて相談できる
外壁塗装だけでなく、屋根、防水、内装、住宅設備なども一緒に相談したい方には、総合力のある会社が向いていることもあります。
一方、大手リフォーム会社と地域の塗装店では、会社の仕組みや費用の考え方が異なります。
全国展開する会社では、営業スタッフ、施工管理者、研修施設、広告、保証窓口などを維持するための費用も必要です。
そのため、見積金額を比べるときは、「高い」「安い」だけで決めず、工事範囲、塗布量、補修内容、保証、管理体制までそろえて比較する必要があります。
また、担当者が複数に分かれる場合は、お客様の希望が現場へ正確に伝わる仕組みになっているかも確認したいところです。
- ■ その場で契約せず、見積書を持ち帰って確認する
- ■ 「一式」だけでなく、面積、単価、塗装回数を確認する
- ■ 下地補修とシーリングの範囲を確認する
- ■ オリジナル塗料の性能を客観的な資料で確認する
- ■ 施工担当者と工事管理者を確認する
- ■ 地域の塗装店を含む複数社から見積もりを取る
相見積もりは、単純に一番安い会社を探すためのものではありません。
各社の説明を聞き比べることで、「わが家には、どの補修が必要なのか」「なぜこの塗料を使うのか」「どこまで保証されるのか」が見えやすくなります。
どちらが必ず優れているとは言い切れません。
オンテックスのような大手会社には、組織力、実績、商品開発、研修制度、保証体制などの強みがあります。
一方、地域の塗装店には、店主や職人と直接話しやすいこと、建物の状態に合わせて細かな仕様調整をしやすいこと、地域の気候や住宅事情をよく知っていることなどの強みがあります。
大切なのは会社の大きさではなく、現地調査の丁寧さ、説明の分かりやすさ、見積書の透明性、施工管理、担当者の誠実さを見比べることです。
オンテックスは、外壁塗装を中心に全国で事業を展開し、職人教育、自社ブランド製品、施工管理、保証制度まで組織的に整えている大手リフォーム会社です。豊富な施工実績は安心材料の一つですが、それだけで依頼先を決める必要はありません。提案された塗料と建物の相性、補修内容、実際の施工体制、保証範囲、総額を確認し、地域の塗装店を含む複数社と落ち着いて比較することが、納得できる外壁塗装につながります。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q18. 塗料の販売価格の仕組みを分かりやすく教えてください
塗料の価格設定は、いくつかの要因によって決まります。
まずプロ用の建築塗料には定価がない代わりに、各メーカーが設定した販売希望価格があります。
これが塗料の販売価格のベースになるのですが、他社に同じグレードの塗料があるようでしたら、メーカー間の価格競争によって卸価格や塗装業者に対する販売価格が少し下がることもあります。
さらに、塗装業者が仕入れる塗料商社や販売店の売り上げ規模によっても卸価格が大きく変わります。
例えば、特約店や1次代理店は高い購入ノルマを課せられている代わりに安く仕入れられることがありますが、2次代理店は高い販売ノルマがない分、特約店や1次代理店ほど塗料を安く仕入れることはできません。
また、塗装業者が一度に購入する量も影響します。
同じ塗料を大量購入すると、最近ではほとんどありませんが、販売価格が0~3%くらい値引きしてくれるケースもあります。
これは各メーカーや卸業者の営業方針によって異なるので、一概には言えません。
最後に、建築塗料は工期が長くなることが多いから、商社から『掛け売り』で売られることが多いです。
この掛け売りとは、後払いで商品を購入する契約のことで、一定期間後に代金を支払う形になります。
こうしたいくつかの要因が組み合わさって、最終的な塗料の販売価格が決まります。
塗料価格の仕組みについて
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q19. 最近よく見かける外壁塗装業のフランチャイズについて詳しく教えて
最近、外壁塗装業界には多くの新規参入者が増えてきて、フランチャイズビジネスもその一環として注目されています。
フランチャイズとは、ある企業が自社の商標やビジネスモデルを他の事業者に提供し、その対価としてロイヤリティを受け取る仕組みのことです。
外壁塗装業においても、フランチャイズチェーンが増えてきている理由はいくつかあります。
まず、外壁塗装は比較的参入障壁が低いとされているため、他業種からの参入がしやすい傾向があります。
これにより、フランチャイズとして展開することで、ブランド力やノウハウを活かして新たな事業者が市場に出てくることができます。
また、フランチャイズの利点として、既存のブランドやマーケティング戦略を利用できることが挙げられます。
これにより、新規参入者は初期投資を抑えつつ、安定した顧客基盤を持つことができます。
ただし、外壁塗装業界は競争が激化しているため、品質やサービスの差別化が重要になってきます。
フランチャイズに参加する企業は、技術力や顧客対応力を高める努力が一層求められます。
最近では、フランチャイズチェーンが塗装リフォームのノウハウを提供したり、専門部署を設けたりするケースも増えています。
これによって、より多くの企業が市場に参入しています。
逆に外壁塗装のフランチャイズに関するリスクもお伝えします。
まず一つ目は、ブランド力や対応力の不足です。
新規参入の業者は、他業種から来た場合が多く、塗装業界の特性や顧客のニーズを十分に理解していないことがあります。
これによって、施工品質やアフターサービスが不十分になる可能性が高いです。
次に、契約トラブルやクレームのリスクもあります。
新規業者は経験が浅いため、施工中に問題が発生した場合の対応が不適切だったり、顧客とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすることもよくあります。
これが原因で顧客からの信頼を大きく失ってしまうことになります。
塗装業界は常に進化しているので、常に学び続ける姿勢が大切です。
これはフランチャイズの外壁塗装に限らず、しっかりとした技術とお客様から喜ばれるサービスを提供することで、お客様に信頼される業者になることができます。
外壁塗装業界、塗料メーカーに関する質問
Q20. この先、外壁塗装業界の将来はどうなると思いますか?

コロナ禍の巣ごもり消費による外壁リフォームの需要が一時的に高まったことで、外壁塗装業界は恩恵を受けました。
また、最近では一部の日本人の価値観が、新築コストの高騰やニーズの多様化をきっかけに、新築から「中古住宅+リフォーム」に価値観が移りつつあります。
これにより、外壁塗装業界も一定の市場が見込めるかと思います。
しかし、外壁塗装業界の将来を見据えると安泰ではありません。
なぜなら、塗料の需要は人口増と経済状況に連動しやすい特徴があります。つまり、世界的には成長産業と言えますが、先進国では成熟産業となり、日本では長期的には需要が減っていくと予見できるからです。
これからの外壁塗装業界は、成長期から成熟期へ徐々に移行していく過程で、お客様のニーズが細分化していくと考えられます。
ですから、様々なニーズに応える形で外壁塗装業者側の専門性や技術力も細分化していくことが考えられます。
外壁塗装業界でビジネスを展開する会社は、これらの予測をふまえて、市場の変化に対応できる新しい戦略を練る必要があります。
その際にはニッチなニーズをひとつずつ拾っていくような対応力も求められるかと思います。
外壁塗装のことなら外壁塗装業界、塗料メーカーのことにも詳しい、小林塗装にお問い合わせください
外壁塗装のトラブルの相談なら小林塗装にお問い合わせください。
当店は、お客様の相談に対して誠実にお答えします。
また、外壁塗装の調査、診断、見積りは、もちろん無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁塗装業界、塗料メーカーに関するよくある質問・相談まとめ」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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