外壁塗装 塗料価格の仕組みについて 【塗料業界の裏話】
住まいの塗り替え工事を検討されているお客様から、よくある質問で「建築塗料の業界の仕組みってどうなっているの?」「建築塗料の価格ってどうやって決まってるの?」「オリジナル塗料(OEM塗料)って本当に良いの?」といったものがあります。
普段はあまり表に出ることのない塗料業界の「内側」は、一般の方にとって分かりにくく、疑問や不安を持たれるのもよく分かります。
当店『名古屋の正直な塗装店』小林塗装では、そうしたお客様の疑問にしっかり耳を傾け、誠実にお答えすることを大切にしています。
塗料メーカー・商社・施工店という流通のつながりや建築塗料価格の決まり方、さらには業者ごとに名前を変えて販売されるOEM塗料の実態など、業界の仕組みを分かりやすく紐解きながら、コラムとしてお伝えしていきます。
建築塗料は、ホームセンターで販売されている家庭用のDIY塗料とはまったく違った方法で流通しています。
どうして同じ塗料でも、価格や品質、販売ルートに大きな差があるのか──その理由を知ってもらうことで、塗り替え工事をより安心して検討できるかと思います。
「業界の内側を少し覗いてみたい」「塗料価格の本当の仕組みを知りたい」という方は、ぜひこのコラムをご覧ください。
1. 現在の日本国内の建築塗料 現況・流通形態について

まず、日本国内の建築塗料業界や塗料卸売業の仕組みを簡単に整理してみましょう。
現在日本国内は、塗料や顔料を開発・製造する「メーカー」、製品を流通させる「卸売店・代理店」、そして最終的に施工を担う「塗装店」という三層構造になっています。
塗料や顔料(着色剤)には非常に多くの用途があり、自動車用・建築用・家庭用・木工用・機械用・印刷用など、分野ごとに求められる性能も異なります。
そのため、国内の塗料メーカーは、幅広い分野を扱う「総合塗料メーカー」と、特定分野に特化した「専門メーカー」に大別され、外壁や屋根といった建築分野に注力するメーカーもあれば、自動車や工業製品向けを得意とするメーカーも存在します。
しかし、こうした国内の塗料メーカー・卸売業界の現状は決して明るいものではありません。
日本国内の塗料市場はすでに成熟期を迎えており、1990年代後半以降は一部の大手を除いて全体的に売り上げが減少傾向にあります。
さらに少子高齢化の影響で消費者人口そのものが減少しており、国内需要は縮小の一途をたどっています。
それに加え、塗料の主成分である樹脂や着色顔料の多くは石油から作られるため、原材料価格が原油相場に大きく左右されるという宿命があり、コロナ禍やウクライナ侵攻など、国際情勢による石油価格の変動が、塗料の製造コストや供給量に直結してしまうのです。
さらに建築塗料は非常に多品種であるため、需要予測や在庫管理も難しく、卸売業者同士の価格競争が激しいのも現実です。
その結果、利益率は決して高くはなく、余力を持てるのはごく一部の大手メーカーに限られています。こうした背景から、現在の日本国内の塗料市場は大手メーカー(日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研)の寡占状態にあり、新規参入や中小メーカーの生き残りはますます難しくなっています。
塗料卸売業界に目を向けてみると、全国に約3,000社ほどありますが、その80%以上が従業員10人以下の小規模事業所です。特に地方では従業員2人以下という零細規模の販売店も多く、人材不足や業績不振から廃業に追い込まれるケースも増えています。
一方、東京や名古屋といった大都市圏では、従業員10〜50人規模の中堅販売店が増えており、地域によって塗料販売店の経営状況に大きな差が出ているのも特徴です。
つまり現在の日本国内の建築塗料の販売業界は、「市場の縮小・価格競争・原材料リスクといった課題を抱えつつも、大手メーカーが強い影響力を持ち、中小販売店は地域に根ざしながら試行錯誤している」そんな状況にあると言えます。

建築工事で使われる塗料の販売価格は、各塗料メーカーの定価がない代わりに各メーカーが設定した販売希望価格があり、それが塗料価格のベースになります。
ただし、他社に同じグレードの塗料があれば、各塗料メーカー同士の販売競争によって、卸価格や塗装業者に対する販売価格が若干下がることもあります。
また、塗装業者が仕入れる塗料商社、塗料販売店の売り上げ規模によっても卸価格が変わります。
こういった場合、特約店(1年間の販売・購入ノルマが高く設定されている代わりに大変安く仕入れることができます。)、1次代理店(1年間の販売・購入ノルマが設定されている代わりに安く仕入れます。)、2次代理店(1年間の販売・購入ノルマがされていません。その代わり特約店、1次代理店の様に安く仕入れる事ができません。)かどうかによっても、塗料の卸価格や販売価格が0~20%位変わります。
なお、塗装業者の1回あたりの納品・購入量(例:同一塗料の20缶以上といった大量購入)でも塗装業者に対する販売価格が0~5%位変わります。(販売価格の値引きパーセンテージは、各塗料メーカー、卸業者の営業方針や営業担当者の裁量によって異なります。)
さらに建築塗料は、塗装工事の工期が長くなることがあるため、塗料商社から『掛け売り』で売られるケースが多いです。
この掛け売りとは、後払い=ツケ払いのことで、塗料や商品を購入する際に一定期間後の定められた日に代金を受け取る契約(一般的に『月末締め、翌月末払い』や『30日サイト(締め日から30日後に支払う)』が多いです。)を結び、先に塗料や商品をもらったりすることです。
つまり、後払いで塗料や副資材を買うことです。
この掛売りの取引形態のことを、『売掛取引』、『掛け取引』、『掛け払い』とも言います。
こういった場合、塗料商社が予め取引相手を調査(与信調査=塗装業者やリフォーム業者などといった取引相手に資金を貸し付けるなどの信用を供与させるための調査)して、いくらまで掛売りをするのかを決める『与信限度額』や『与信枠』が各購入業者ごとに設定されており、塗料販売店から信用の高い塗装業者は、与信が普通規模の同業他者である塗料販売価格よりも、0~10%程度仕入れ価格が安くなっているケースが一般的です。(塗料を大量購入するメリットです。)
逆に塗料販売店から信用の低い塗装屋は、塗料購入価格が同業他者の塗料販売価格よりも10~20%高くなったり(=未集金による貸し倒れのリスク、取り込み詐欺の回避)、塗料や副資材の納品まで時間が掛かったりする場合(=顧客としての優先度が低い)があります。
こういった卸の仕組みは、建築金物、衣類、繊維品、書籍、宝飾品、魚介類、野菜、果物、花き、玩具、人形 、駄菓子などにも該当します。
なお塗装屋やリフォーム屋の中には、現金販売のみといった、塗料商社からの与信枠が全くない業者もちらほらいます。(俗にいう怪しい業者さんです。)
ちなみに塗装業者やリフォーム業者は、お客様に工事着手金や中間金を求めてくる場合があります。
なお最近では、一般住宅の塗装工事代金の支払い方法は、「完工後の一括払い」が多くなってきているので、お客様が工事代金を持ち逃げされてしまうケースは減っています。

- 1. メーカー直売(オリジナル塗料=OEM塗料を主に販売している新興メーカー)
- 2. メーカー → 特約店・販売会社(一次店)→ 塗装業者
- 3. メーカー → 特約店・販売会社(一次店)→(二次店)→ 塗装業者
3. 外壁塗装 塗料は、色や添加剤で同じグレードの塗料でも価格が違います

一般的に建築用塗料は、色(着色顔料=無機顔料・有機顔料)、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、エポキシなど、各種の樹脂含有量によって販売価格が大きく違ってきます。
ですから、同じ塗料でも白、黒、淡彩色(ライトアイボリー、ベージュ、クリームなど)中彩色(サンドベージュ、ライトブラウン、グレーサンドなど)、濃採色(ダークブラウン、ウォルナット、ノアールなど)、原色(赤色、青色、黄色など)で塗料価格が大きく違ってきます。
また、塗料の艶調整によっても(艶あり、7分艶あり、5分艶あり、3分艶あり、艶消し)塗料価格が違ってきます。
さらに最近では、顔料に耐候性(特殊コーティング顔料、耐候顔料)を持たせた顔料や防カビ剤、防藻剤、防虫剤などといった多くの薬効成分、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、レベリング剤、沈降防止剤、色分かれ防止剤、顔料分散剤、タレ止め剤、乾燥剤、消泡剤、接着性向上剤、耐水性向上剤、耐塩水性向上剤、摩擦係数減少剤、導電性向上剤、蛍光増白剤といった用途に合わせた添加剤が加えられた塗料もあるので、塗料の価格の仕組みは従来よりも複雑になっており、色や機能によっては、約2倍以上の価格差が発生する場合があります。
(まぁ、塗料を使っているペンキ屋さんでも全く分かっていない節がありますが。‥‥)
ですから、塗装工事の材料単価が、一律いくらといった決まった金額が出しづらい理由と言えます。
(塗料は、ミズモノと言われる最大の所以です。)
| 構成要素 | 内容・変動要因 | 価格への影響度 |
|---|---|---|
| ① メーカー出荷価格 | 原材料費(樹脂・顔料)、製造・研究費、ブランド力など | ★★★☆☆ |
| ② 仕入れルート | 直取引(メーカー→業者) or 問屋経由(販売店→業者) | ★★★★☆ |
| ③ 取引規模・条件 | 年間購入量、過去の実績、年間契約などによる値引き | ★★★★☆ |
| ④ 中間マージン | 販売店・問屋・フランチャイズ本部などの手数料 | ★★★☆☆ |
| ⑤ 業者の販売方針 | 適正価格主義か、高利益重視かによる上乗せの違い | ★★★★★ |
| ⑥ 見積書の透明性 | 製品名・缶数・単価を明示しているかどうか | ★★★★☆ |

外壁塗装や屋根塗装を検討されているお客様の中には、営業マンから「うちは塗料メーカーから直接仕入れているから安いです」と説明を受けたことがある方もいるかもしれません。
しかし、この言葉をそのまま信じてしまうと、お客様が損をしてしまう可能性が高いのです。
なぜなら、日本の塗料流通には塗料商社や販売店といった中間業者が必ず存在し、メーカーが直接小規模な塗装業者やリフォーム業者に塗料を卸すことは、基本的にあり得ないからです。
例外は、アステックペイントやプレマテックスといったODM(Original Design Manufacturing)塗料やOEM(Original Equipment Manufacturing)塗料を主に扱う一部メーカーのみで、それ以外の一般的な塗料メーカーは流通の仕組みを崩すような販売は行いません。
もし仮に資本規模の小さい塗装業者がメーカーから直接塗料を仕入れることができるとしたらどうでしょう?流通のルールが崩れてしまい、未回収金による倒産や顧客トラブルが頻発し、日本全体の流通経済が混乱してしまいます。
だからこそ、メーカー・卸業者・販売店がしっかりと役割を分担し、安定した供給と価格の維持を担っているのです。
それにもかかわらず、知識不足や意図的なごまかしで「メーカー直販だから安い」と説明する業者は、残念ながら信用に値しません。
これは、誤った知識を持ったまま営業しているか、あるいは意図的にお客様をだまそうとしているかのどちらかです。
いずれにせよ、大切な住まいを任せるには危険な相手だと言えるでしょう。
(もし、そんなことをお客様に堂々と言える塗装業者は、はっきり言って大バカか大嘘つきのどちらかです。)
5. 外壁塗装 オリジナル塗料(OEM塗料)の作り方と価格設定の仕組みを正直にお伝えします

外壁塗装や屋根塗装を検討されているお客様の中で、「オリジナル塗料」という言葉を耳にされた方もいらっしゃるかと思います。
最近では、リフォーム業者や一部の塗装店が、自社ブランドを打ち出したOEM塗料を積極的に販売しており、インターネット広告や現場の提案資料でも見かける機会が増えました。
しかし、ここで知ってもらいたいことは、こうしたオリジナル塗料の多くは自社で製造しているわけではないという事実です。
実際には、既存の塗料メーカーの汎用品をベースに、ラベルやカタログを変更して販売されているケースがほとんどなのです。
例えば、カタログが豪華で性能を強調している塗料でも、その中身は大手メーカーが長年販売している水性シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料、断熱塗料、石材調吹付材といった汎用製品に過ぎません。
最近では、KFケミカル、ダイフレックス、菊水化学工業などの製品がよく使われています。
つまり「ここでしか買えないオリジナル塗料」と言われても、実際には他の名前で一般流通している塗料と同等であることが多いのです。
もちろん、例外として大手ゼネコンやハウスメーカーが、自社のブランドイメージを守るために大手塗料メーカーと共同で独自開発するケースは存在します。
潤沢な研究開発費を持つ大手であれば、独自の仕様に合わせた専用塗料を開発することも可能です。
しかし、資金力や研究設備のない一介のリフォーム業者や新興塗装店が、長年の研究を重ねてきた大手メーカーに勝る塗料を開発できるかといえば、それは現実的に不可能です。
では、なぜこうした「オリジナル塗料」が次々と登場するのでしょうか?答えは非常にシンプルです。
一部の業者が、自社の営業力や技術力の不足を補うために、自社ブランドの塗料を作って「一般流通の塗料より優れている」と演出し、高価格で販売するためです。
つまり、塗料そのものに特別な性能があるわけではなく、プレミアム感を演出してお客様に高く売りつけるための営業手法に過ぎないケースが多いのです。
また、これらのオリジナル塗料はしばしば価格が不透明で、一般流通品に比べて割高になることが少なくありません。
さらに万が一塗料に不具合があった場合でも、OEM契約の性質上、製造元の塗料メーカーは責任を負わず、販売業者がトラブル対応をする仕組みです。
その結果、責任の所在があいまいになり、消費者トラブルにつながるケースも散見されます。
外壁塗装はお客様の大切な住まいを10年、20年と守る工事です。
大手メーカーが何十年も研究開発を重ねてきた実績ある塗料こそ、安心して長持ちさせられる選択肢だと思います。
「オリジナル塗料の名前や営業トークに惑わされず、本当に信頼できる塗装業者を選ぶこと」これこそが、お客様が失敗しないための最も大切なポイントです。
ちなみに、先にお伝えしたインチキ臭い『オリジナル塗料』を作るためのざっくりとした費用をお教えします。
- ・ 塗料缶のラベル印刷作成(ラベルデザインは別途費用):2,000枚/25,000円(税別)~
- ・ 塗料パンフレットのデザイン作成:80,000円(税別)~
- ・ 塗料パンフレットの印刷:6ページ程度・1,000部/64,000円(税別)~
- ・ 塗料色見本帳のデザイン(色見本帳の作成は別途費用):120,000円(税別)~
- ・ 商標登録の出願料:52,000円(税別)~
- ・ 商標登録費:54,000円(税別)~程度必要です。
言い換えれば、実際にはそれほど大きなコストをかけずに、いわゆる『○○ペイント オリジナル塗料』といった製品が作られてしまう、というのが業界の実情です。
そもそも、こうしたオリジナル塗料の「開発元」や「製造元」がはっきり分からない理由は、クライアント(販売会社)とOEMメーカーとの間に結ばれている契約に厳格な守秘義務があり、外部に情報が出ないよう仕組まれているため、消費者の目からは不透明に映ってしまうのです。
結果として、残念ながら誠実さに欠ける業者によって、実態の見えにくいオリジナル塗料が市場に次々と登場しているのも事実です。
しかも、オリジナル塗料に関する品質トラブルが発生しても、製造元である塗料メーカーは契約上「責任を負わない」ことが多く、その結果、責任の所在があいまいとなり、消費者トラブルに発展するケースも少なくありません。
こうした事例が積み重なることで、業界全体の信頼性を損なってしまうのは大変残念なことです。
さらにリフォーム会社がオリジナル塗料を前提に契約する場合、その購入費は下請け業者が負担するケースが多く、しかも塗料価格自体が割高で「必要最小限の量だけを元請けから購入し、工事途中で不足すれば別の安価な塗料で補う」そのような現場も実際に存在します。
ですから、こうしたオリジナル塗料の販売手法は、真面目に仕事をしている大多数の塗装店にとって迷惑な存在であり、業界の健全性を損なう要因とも言えます。
もっとも、メーカー側からすれば「会社を存続させるために一定の売上が必要」という事情があり、オリジナル塗料がある種の「必要悪」として市場に存在している側面も否定はできません。
6. 外壁塗装 塗料価格の仕組み 流通形態に関するQ&A

「塗料の原価ってどれくらい?」「どこから仕入れてるの?」「市販品との違いは?」など
一般にはあまり知られていない塗装業界の裏側も含めて、分かりやすくお答えしています。
納得のいく塗装工事をするための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
A. 同じメーカーの塗料でも、塗装会社によって材料価格が違うことはよくあります。
これは単純に「塗料の原価」だけでなく、仕入れルートや数量、施工方法、そして中間業者の有無などによって大きく左右されるからです。
たとえば、自社で直接塗料を仕入れている会社と、問屋やフランチャイズ本部を通じて仕入れている会社とでは、当然コストに差が出てきます。
また、「塗料代」として提示されていても、そこに養生費・運搬費などが含まれている場合もあり、見積り項目の内訳によって印象も大きく変わるのです。
A. 実は塗装業界において、塗料がどこからどのように仕入れられているかというのは、あまり一般には知られていません。しかし、この仕入れのルートが、実際の見積り金額や塗装の品質に大きな影響を与える大切な要素のひとつです。
塗料の仕入れ先は大きく分けて二つあります。一つは、地域に根付いた「塗料販売店(いわゆる問屋さん)」からの仕入れ。もう一つは、「塗料メーカーからの直接仕入れ」です。
大半の中小規模の塗装業者さんは、塗料販売店を通して材料を調達しています。これは販売店が幅広い塗料メーカーの商品を取り扱っているため、現場ごとの用途や希望に合わせて柔軟に対応できるメリットがあります。
また、地域に密着した販売店であれば、急な納品や現場対応など、きめ細かいサポートが受けられるのも強みです。
一方で、施工件数の多い大手のハウスメーカーや全国展開のフランチャイズ塗装店などになると、塗料メーカーと直接取引しているケースもあります。
こうした場合、一定の数量をまとめて購入することで仕入れ価格が下がるというメリットはあるものの、必ずしもその値引き分が施主様に還元されているとは限りません。
さらにメーカーが直接施工に関わるというよりは、一次請けや下請け業者が介在する形が多く、品質の一貫性という面では注意が必要です。
A. 塗料の原価は製品にもよりますが、一般的なシリコン塗料で1缶あたり9,500~23,000円程度、高性能フッ素塗料や無機塗料だと25,000~65,000円以上になることもあります。
1回の外壁塗装で使用する量は延床面積によって異なりますが、建坪30坪の住宅でおよそ12~20缶前後使うことが多く、材料代だけでも15万~40万円近くになることもあります。
そこに施工費・足場・養生・管理費などが加算され、全体の見積金額になる仕組みです。

A. 最近見かける「塗料無料キャンペーン」や「塗料プレゼント」のような広告は一見お得に見えますが、実際には他の工事費や人件費に転嫁されているケースがほとんどです。
また、無料と謳われる塗料が「グレードの低い塗料」である場合もあり、耐久性や美観が劣る可能性もあります。
逆にグレードアップしたい場合は大幅な追加料金がかかるような仕組みになっている場合もあります。
ですから、安さだけで判断せず、何の塗料が、どのくらい使われるのかを丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが、結果的に失敗のない外壁塗装につながります。
A. 同じ塗料メーカー・同一製品であっても、実際に塗装業者が仕入れる価格は一律ではありません。
その価格差の要因は、「塗料販売店との取引条件」「購入ロット数」「過去の取引実績」「継続的な信頼関係の有無」など、複合的な要素によって決まるからです。
たとえば、月に数缶しか仕入れない小規模業者と、毎月数十缶単位でコンスタントに購入する大手リフォーム業者とでは、当然ながら取引価格の交渉力が異なります。
結果として、同じ製品であっても「A社では1缶2万円、B社では1.75万円」というように、仕入れ価格に明確な差が生まれます。
また、住宅業界で広域展開しているハウスメーカーや、施工件数が月間・年間で非常に多い業者では、塗料メーカーや販売店と「特別価格契約」を締結しているケースも少なくありません。
これは「指定製品を年間◯缶以上仕入れる」というボリュームディスカウント契約であることが多く、長期の販売実績と信頼に基づくビジネス関係によって成立しています。
しかし重要なのは、その価格メリットが必ずしも施主に還元されているとは限らないという点です。
実際には、安く仕入れておきながら、見積書上では定価に近い価格を提示して利益幅を確保する業者もいます。
それとは逆に「仕入れコストを正直に開示し、適正な利益で提供する」誠実な業者もいます。
つまり、塗料の価格差を構成するのは単なる原価の話だけではなく、業者の経営姿勢・透明性・お客様に対する説明責任の意識が大きく影響しています。
だからこそ、業者選びの際には「この塗料の仕入れ元はどこか?」「1缶あたりいくらか?」「使用量はどの程度か?」といった基本的な明細をきちんと説明してくれるかどうかが、重要な判断材料になります。
高級な外壁塗装と安価な外壁塗装は、一体何が違うのか?その違いをお伝えします
A. はい、ホームセンターで販売されている塗料と、塗装業者がプロ仕様で使う塗料には大きな違いがあります。
市販品はDIY向けに塗りやすく調整されたもので、扱いやすい反面、耐久性や密着性などの性能は業務用に比べて劣ることが一般的です。
業者向けの塗料はメーカーの認定を受けた業者しか使えない製品もあり、長期の保証や実績データが豊富なのも特徴です。
外壁や屋根の塗装工事の費用が大きく変わる8つの理由
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小林塗装は、名古屋市を拠点に活動する外壁塗装専門店です。2003年の創業以来、塗装一筋で培った知識・経験・技術力をもとに、お客様の住まいを守る高品質な外壁塗装を行っています。
当店が大切にしていることは、ただ塗るだけの仕事ではありません。
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塗料メーカー・卸売業者・施工店の関係性や、オリジナル塗料(OEM塗料)の実態など、業界の裏側を知ってもらうことは、正しい判断をするためにとても大切だと考えています。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「塗料価格の仕組みについて」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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