「外壁塗り替えセミナー」について
新聞広告で見る「外壁塗り替えセミナー」って、一体なに?
最近、名古屋市内の外壁塗装見積り依頼で、訪問先のお客様が新聞の折り込みチラシを差し出されて『小林さん、これってどう思う?』といった質問を受けました。
そのチラシを見てみると「(社)市民講座運営委員会主催の市民講座」として某集会所で開催されており、外壁塗り替えセミナーの講師は外装劣化診断士の資格を持った方で、市民講座の協賛が外壁塗装フランチャイズチェーンの「プロタイムズ」の加盟店でした。
外壁塗装で失敗しない方法、塗料選びのポイント、悪質な外壁塗装業者の見分け方、信頼できる業者か判断する4つの基準などを内容とした講座の有用性と公共性を訴える内容が記載されています。
そのチラシの下の方には、公共性を謳っているのか、営業活動のチラシなのか本質が分からないよう、巧妙に細工がされています。
これはプロタイムズとIT会社SP&Sが仕組んだ新手の集客方法で、外壁塗装を検討している一般のお客様に対して少し誤ったイメージを与えているようです。
また、過去実際に「外壁塗り替えセミナー」に参加された名古屋市内のあるお客様から、詳しい話をお聞きすることができたので、その内容を交えながら、「外壁塗り替えセミナー」とはいったい何か?名古屋の塗装店小林塗装が分かりやすくお伝えします。
「外壁塗り替えセミナー」のチラシを見て外壁塗装を検討しているお客様、最近の外壁塗装業界に興味があるお客様はぜひご覧ください。
- ・外壁塗り替えセミナーが開催する運営の目的とは
- ・外壁塗り替えセミナーを受講するにあたって、セミナー終了後の無料相談会には注意!
- ・外壁塗装に関する資格全てが信頼できるものではない?!
1. 市民講座として開催されている外壁塗り替えセミナーの内容とは?

そのお客様が参加されたのは「市民講座」と称して開催された外壁塗装のリフォーム相談会でした。
このような「外壁塗り替えセミナー」、「外壁塗装セミナー」は日本全国で開催されており、年間1,700回以上開催されているそうです。
(1日約4件以上!!一般社団法人 市民講座運営委員会のホームページ市民講座カレンダーを見ると分かります。)
それらの新聞チラシには、「市民講座」と記載されていますので、何も知らない一般の方は「自治体が主催している公的なセミナー」という認識を持たれるようです。
なぜなら、広告が新聞に掲載されていたり、新聞の折り込みチラシに入っていたりして、しかもセミナーの開催場所が生涯学習センターや公民館だから余計にそう思えてしまうのでしょう。
しかし、この外壁塗替えセミナーを主催しているのは「一般社団法人 市民講座運営委員会」という団体で、各自治体とは全く関係ない団体です。
そしてこの団体の裏に控えているのが「プロタイムズ」という外壁・屋根専門の塗装会社で、全国に229社(2022年12月現在)のフランチャイズ加盟店があるそうです。
さらにそのプロタイムズの母体なのが、新興塗料メーカーである「アステックペイント」です。
折り込みチラシの内容をじっくり読んでインターネットで調べてみた結果、下記の4団体が「市民講座」外壁塗り替えセミナーの運営に関連していることが分かりました。

- 1. 市民講座運営委員会が運営している
(外壁塗り替えセミナーが主として行われています。) - 2. 外壁塗装工事をフランチャイズ展開する「プロタイムズ」が協賛している
- 3. 外壁塗り替えセミナーでは、外壁塗料メーカー「アステックジャパン」の塗料を主に奨めている
- 4. 一般社団法人住宅保全協会の「外壁劣化診断士」の資格認定団体が講師を務めている
この1から4の関係をインターネットで調べてみると、この1~3団体の所在地は全て同じで、東京都千代田区富士見1丁目6-1-1フジビュータワー飯田橋10階になっています。
ここからは想像の域になりますが、なぜ「外壁塗り替えセミナー」を無料で行っているかなどと自分なりに考えてみると・・・

市民講座運営委員会が外壁塗替えセミナーを開催する目的は、以下のことが目的ではないかと考えました。
1. アステックペイントが自社の塗料をより多く販売するためやプロタイムズ加盟店からロイヤリティーを徴収するために「プロタイムズ=外壁塗装工事店」のフランチャイズ事業部を作った。
2. アステックペイントが母体のプロタイムズという外壁塗装のフランチャイズ加盟店が行っている集客方法として、市民講座運営委員会の主催、セミナーを開いている
(プロタイムズの実態隠し? 外壁塗替えセミナーの協賛がプロタイムズ加盟店○○とチラシや広告の隅に小さく記載されています。)3. 外壁塗装を検討しているお客様の個人情報を収集する
(本当にこのセミナーが営利の全く無い事業でしたら、市民講座運営委員会がお客様の個人情報を収集する必要なく、外壁塗装店であるプロタイムズ加盟店が協賛する必要もありませんよね。そもそも、新聞広告やチラシを出す費用やセミナーを開く費用はどこから捻出しているのでしょうか?)4. フランチャイズであるプロタイムズ加盟店集客と同業他社の差別化を行うために、一般社団法人の名前で「外壁劣化診断士」という資格を作って、一般のお客様に向けて権威性(ブランディング)を持たせて同業他社に比べ、優位に営業活動を行うため
2. 外壁塗り替えセミナーを受講する上で注意すべきこととは

この「外壁塗り替えセミナー」、「外壁塗装セミナー」・・・といった市民講座の受講中で『外壁塗装は、外壁劣化診断士の資格を持った業者に依頼しましょう』と講師の方が言い切っているそうです。
さらに無料セミナーの終了後には、無料相談会が開かれており、外壁劣化診断士が外壁塗装に興味のあるお客様の相談を受け付けています。
(分かりやすく言うと、外壁塗装の勧誘活動=お客様を待つ、囲い込みの営業スタイルです。)
外壁塗替え無料セミナーを受けたお客様は、資格保持者であるセミナー講師の方が言ったことをそのまま信じてしまい、相談したその場で見積依頼をしてしまいます。
(それらの行為が絶対に悪いとは言えませんが、巷で行われている新興宗教の勧誘と同じようなスタイルです。)
そもそも、そういった無料で行われているセミナーは怪しいと思った方が無難です。
(セミナーの内容全てが間違っているとは言えませんが、タダほど高いものはありません。)
3. セミナーに参加しても、外壁塗装を契約する必要はありません

実際、お客様の言動によっては外壁塗り替えセミナーで外壁塗装の営業をされることもあるかもしれません。
とは言いましても、もし営業をされたからといって、外壁塗装の契約をその場で結ぶ必要は全くありません。
(但し、個人情報は事前の申し込みの際に収集されています。)
もちろん、お客様がセミナー共催の塗装会社=プロタイムズ加盟店による営業の提案内容に興味があれば話を聞いて、その内容が信頼できると思うのであれば、外壁塗装の契約を結ぶのも自由です。
(プロタイムズのコラムにも、そのような内容がちゃんと記載されています。)
しかし「しつこく営業されると、本当に断わりきれるか、何だか不安」などといったお客様は、そもそも外壁塗り替えセミナーに参加しないことが賢明です。
(ことわざで言うなら、「君子、危うきに近寄らず」です。)
4. 名古屋市内の「外壁塗り替えセミナー」に参加した あるお客様の顛末

名古屋市内のあるお客様が「外壁塗り替えセミナー」に参加して、セミナーの後、外壁の調査・診断を依頼すると、そのあと工事契約書にサインを求められたそうです。 (全てそういったケースではないと思いますが)
そのいきさつは、講師から「外壁の報告書を作成するために必要な書類だから」などとの半ば嘘の説明がお客様にあったそうです。
もし書類に記入をしてしまった場合、後日に外壁調査の報告書、DVD、塗料のカタログ、それと高額な見積書が届くそうです。
ですから、内容が分からない書類にサインの記入を求められたときは絶対に記入をしないでください。
後日、お客様の自宅でプロタイムズ加盟店の外壁劣化診断士の方が持参したDVDを見せられて、「外壁のチョーキング(白亜化現象)が進行しているので、早く塗装をしないと大変なことになります。」、 「シーリングが割れているので、外壁から雨漏れする原因になります。」、「屋根の防水性能が落ちて屋根の下地が腐ったり、雨漏りに原因なったりする」などと、過度な不安を煽る説明でお客様を一気に畳み込んできます。
そして「いつから工事を始めますか?」と、全く頼んでもいない外壁塗装の話に流れていったそうです。
これが「お家の外壁塗り替えセミナー」「屋根、外壁の塗り替え 市民講座」といったセミナーの実態といえます。
先にもお伝えしましたが、これらのセミナーが開催場所は決まって「〇〇公民館」「〇〇公会堂」「区民会館」「文化会館」「商工会議所」といった、行政が管轄する施設で開催されるので、一般のお客様は「市区町村が認定しているリフォーム会社」だと思われるようですが、実際は自治体とは全く関係のない団体が開催し、そして実際に診断・調査にやってくるのは「プロタイムズ」という外壁塗装フランチャイズ企業の加盟業者です。
ですから、公民館などで開催される「お家の外壁塗り替えセミナー」「屋根、外壁の塗り替え 市民講座」に参加されるお客様は、十分注意してセミナーに参加しましょう。
なお最近では、「市民の住まい安心安全協会」という一般社団法人が「お家の外壁塗り替えセミナー」「屋根、外壁の塗り替え 市民講座」と似た内容の「市民説明会」=「屋根、外壁の塗り替え 市民講座」を関西の方で頻繁に開催しているそうです。
5. 「外壁塗り替えセミナー」って、一体何? まとめ

現在、外壁塗装に関する資格は、「外壁塗装診断士」、「窯業サイディング塗り替え診断士」、「外壁診断士」、「外壁塗装マイスター」・・・多数あります。
これらの資格試験は、外壁塗装に関する講習を約2時間ほど聞いて、講習後に筆記試験を受けるものが多く、試験内容は事前講習で教えてくれるので、外壁塗装の知識が乏しい素人の方が受験しても合格できるものがほとんどです。
それらの資格を持つ方が行っている「外壁塗り替えセミナー」、「外壁塗装セミナー」などといったセミナー自体、信ぴょう性に疑問が生じるのではないのでしょうか?
さらに一般社団法人は、比較的誰でも設立することが可能ですし、資格の発行に関して行政の許可を得る必要もありません。
ですから、それらの資格があるからと言って、その業者を信頼できると思うことは、いささか危険です。
結論を言うと、外壁塗装勉強会や外壁塗り替えセミナーというのは、見込み客を集める手段です。
家の外壁塗装をする際、塗装について詳しく知りたい場合は、セミナーではなく専門の書籍を読んで学習するしかありません。
また、外壁塗装以外でも「~市民講座」と称したリフォーム相談会やメンテナンス講座には、開催者による利益誘導される恐れがあるため、くれぐれも気を付けましょう。
最近話題の「アステックペイント」って、どんな塗料メーカーなの?
品質本位の外壁塗装ことなら、名古屋の塗装店小林塗装にお任せください。
名古屋の塗装店小林塗装は、「ステルスマーケティング」に近いグレーな営業活動はしていません。
外壁塗装の提案をする際には、当店、お客様にとって双方ウィンウィンとなる有益な情報、外壁塗装のメリット、デメリットをちゃんとお伝えしています。
また当店は、現実的な塗装工事の提案、高い塗装技術、お値打ち価格、昔ながらの飾らないアットホームなスタイルを併せ持つ「塗装店」でもあります。
当店は、愛知、岐阜、三重で外壁塗装の施工実績があり、多くのお客様から喜ばれています。
外壁塗装の相談はもちろん無料です。お気軽にお問い合わせください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「新聞広告で見る「外壁塗り替えセミナー」って、一体なに?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
このコラムは役に立ちましたか?
このページに関連するコラムはこちら












