オリジナル塗料をすすめられたら要注意!
日本の建築用塗料には、長年にわたって住宅や建物を守ってきた、実績ある塗料メーカーがあります。
なかでも建築塗料の分野で広く知られているのが、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの3社です。
そのほかにも、大日本塗料、日本特殊塗料、ロックペイント、神東塗料、菊水化学工業、トウペ、スズカファイン、水谷ペイント、ダイフレックスなど、建築塗料の世界には技術と実績を積み重ねてきたメーカーが数多くあります。
こうしたメーカーは、耐久性、耐汚染性、防錆性、耐紫外線性、防カビ性、不燃性、可とう性、防水性、撥水性、遮熱性、断熱性など、住まいを守るために必要な性能を少しでも高めるため、長い年月をかけて研究と改良を続けています。
外壁塗装でこうした有名メーカーの塗料を使うと聞けば、多くのお客様が安心されるのは自然なことです。
どこの会社が作っているのかが明確で、施工実績や製品情報も調べやすく、少なくとも「正体の分からない塗料」ではないからです。
それに対して最近は、新興の販売会社、コンサル会社、営業会社などが関わり、製造元や中身が見えにくい「オリジナル塗料」を前面に押し出す塗装会社やリフォーム会社がかなり増えています。
もちろん、オリジナル塗料という言葉そのものが、すべて悪いわけではありません。
ただ実際には、既存の塗料に独自の名前を付けて、まるで自社ブランドのように販売しているケースも少なくありません。
つまり、特別な研究開発の結晶というより、「外壁塗装の際、売りやすくするための商品設計」として使われている場合があるということです。
少し踏み込んで言えば、オリジナル塗料が増えた理由の一つは、比較されたくないからです。
有名メーカーの一般流通品であれば、お客様は商品名を調べて、他社の見積りと比べたり、塗料のグレードや相場感を確認したりできます。
ところが独自の商品名に変わった瞬間、その比較はぐっと難しくなります。
そうなると、お客様は「この塗料は本当に高いのか?、安いのか?」「同等品はあるのか?」「この価格は妥当なのか?」が見えにくくなります。
逆に売る側からすると、価格を自由に組み立てやすくなり、相見積もりでも単純比較されにくくなります。
少々きつい言い方になりますが、独自の材料名は塗料の価値を分かりやすくするためではなく、むしろ分かりにくくするために使われることもあるのです。
さらに、こうしたオリジナル塗料とセットでよく使われるのが、長期保証です。
「20年保証」「25年保証」「30年保証」といった数字は、お客様にとってとても分かりやすく、強い安心感につながります。
けれど実際には、その保証がどこまでを対象にしているのか、誰が保証するのか、どんな条件が付いているのかまで丁寧に説明されていないこともよくあります。
つまり外壁塗装における保証年数は、本来お客様を守るための仕組みであるはずなのに、現場によっては営業トークとして便利に使われている面があります。
年数が長ければ長いほど良いように見えますが、保証対象がかなり限定されていたり、実際には施工店保証だけだったりする場合もあります。
数字のインパクトだけが前に出て、中身が置き去りになっている提案も、残念ながら珍しくありません。
さらに外壁塗装は、工事が終わってしまえば中身が見えにくい業界です。
お客様は完成後の見た目は確認できても、塗料の正体や配合、塗布量、乾燥時間まで見抜くことは簡単ではありません。
ですから、商品名の特別感や保証年数の大きさが、そのまま「良い塗料」「安心な工事」のように見えてしまいがちです。
けれど本来、塗料選びで大切なのは、名前の派手さでも保証年数の長さでもありません。
どこのメーカーが作っているのか、どんな樹脂が使われているのか、どれくらいの実績があるのか、そしてどんな施工仕様で塗られるのか。
ここが見えなければ、どれだけ立派な商品名でも、どれだけ長い保証でも、本当の安心にはつながりません。
そこで今回は、「オリジナル塗料がどのような経緯で作られ、なぜ独自名で販売され、どうして長期保証とセットで語られやすいのか?」外壁塗装業界の少し見えにくい裏側も含めて、小林塗装が率直にお伝えします。
有名メーカーの一般的な塗料を選ぶべきなのか、それともオリジナル塗料にも本当に価値があるのか。
営業マンの説明を聞いて少し引っかかるものがあった方、塗料選びで後悔したくない方は、ぜひこのコラムを最後までご覧ください。
1. 外壁塗料って、自社でオリジナル開発できるものなの?

最近、外壁塗装の広告や営業の中で、「自社開発のオリジナル塗料」「当社独自の高性能塗料」という言葉を見かけることがあります。
こうした表現を見ると、まるでその会社が研究所を持ち、特別な技術で塗料を一から開発しているように感じるかもしれません。
しかし塗料業界の実情を知ると、この言葉の見え方は少し変わってきます。
そもそも塗料の開発には、化学的な研究設備だけでなく、長期の耐候試験を行う環境や、安定した品質で大量生産するための設備、さらに厳密な品質管理体制まで必要になります。
日本ペイント・エスケー化研・関西ペイント・ロックペイントといった大手塗料メーカーは、長い年月をかけて研究開発を続け、紫外線や雨、温度変化などを想定した試験を何度も重ねながら、塗膜の耐久性を検証しています。
塗料というのは、思っている以上に手間も時間もお金もかかる、かなり専門性の高い分野です。
そう考えると、一般的な塗装会社がゼロから塗料を開発し、さらに大手メーカーと同じような水準で性能を安定させるというのは、現実にはなかなか簡単なことではありません。
では、いわゆる「オリジナル塗料」と呼ばれているものは何なのかというと、多くの場合は、もともと塗料メーカーが製造した塗料をベースに、販売会社が独自のブランド名を付け、販売ルートを限定したり、専用パッケージで展開したりしているケースが多いです。
いわゆるOEM製品と呼ばれる仕組みです。
OEMとは、「他社が製造した製品を、自社ブランドとして販売する仕組み」のことです。
家電や食品などでもよく使われているので、実はそれほど特別なことではありません。
つまり「オリジナル塗料」という言葉は、完全にその会社がゼロから開発した塗料というより、その会社だけの名前で販売されているブランド塗料という意味で使われていることが多いのです。
もちろん、OEMだから悪いというわけではありません。
中身がしっかりしたメーカー製であれば、性能そのものは十分に期待できる場合もあります。
ただ、お客様の立場からすると、商品名だけでは中身が見えにくくなるため、少し注意して見ておきたいところです。
ここで大切なのは、その塗料がどこのメーカーで作られているのか、どんな樹脂グレードなのか、耐候性についてどのくらい実績があるのか、といった中身の部分をきちんと確認することです。
外壁塗装は、名前のインパクトや営業トークだけで良し悪しが決まる工事ではありません。
本当に大切なのは、「塗料の実績」と「きちんとした施工」です。
この視点で塗料を見ていくと、外壁塗装の本当の価値がぐっと見えやすくなります。
2. 外壁塗装業者がオリジナル塗料をすすめる理由とは

上記ではオリジナル塗料は、自社でオリジナル塗料を自社開発できるのかをお伝えたので、おおよその仕組みは理解いただけたのではないかと思います。
ここからはちょっと角度を変えて、「なぜ塗装業者はオリジナル塗料を取り扱いたがるのか?」その理由をお伝えします。
こういった理由を知ることでお客様の疑問が解決するかと思います。
オリジナル塗料を扱う外壁塗装業者のメリットを教えます

オリジナル塗料を扱うことは、お客様側だけでなく、実は業者側にもさまざまなメリットがあります。
ここでは、その代表的な背景を分かりやすくお伝えします。
自社だけが取り扱うオリジナルブランドにすることで、一般的なメーカー塗料のように相場比較がされにくくなります。
そのため、価格を独自に設定しやすいという側面があります。(同じ土俵で比較されにくいためです。)
オリジナル塗料という名称にすることで、他社の見積りと単純比較しにくい状態をつくりやすくなります。
お客様から見ると特別な提案に見えやすいため、営業面では有利に働くことがあります。
扱う塗料の種類を絞ることで、営業担当者や新人スタッフが覚える内容を整理しやすくなります。
とくに塗料ごとの違いや使い分けを細かく説明しなくても、一定のマニュアルに沿って提案しやすくなるため、営業の仕組みを整えやすいというメリットがあります。
こうした点は、訪問販売会社や、まだ施工実績が少ない会社がオリジナル塗料を前面に出す背景の一つにもなっています。
使用する商材(塗料)をある程度限定することで、仕入れをまとめやすくなり、原価管理がしやすくなります。
また、使用する塗料の種類が少なければ在庫も絞りやすく、管理の手間を減らせるという実務上のメリットもあります。
「オリジナル塗料」という言葉は、お客様にとって印象に残りやすく、自社の個性やブランドを打ち出すうえで使いやすい表現です。
営業資料や広告でも特別感を演出しやすいため、販売促進の面でも活用されやすい傾向があります。
自社で名前を付けた塗料を扱うことに、経営者としての満足感や達成感を感じることもあると思います。
もちろん、これ自体が悪いわけではありませんが、大切なのは名前の格好良さよりも、中身と施工品質が伴っているかどうかです。

外壁塗装業者がオリジナル塗料を使う理由はこういった多くのメリットがあります。
ですから、最近多くの塗装業者がオリジナル塗料を取り扱い始めています。
しかし、お客様にとっては何が本当なのか分かりづらくなってしまい、逆にお客様が混乱してしまう原因となっています。
逆にお客様が外壁塗装業者のオリジナル塗料を使うことで何かメリットがあるかと言いますと、残念ながらオリジナル塗料を使用するメリットは一つもありません。
ですから「~オリジナル塗料」を使用するぐらいなら、性能も製造元もはっきりしている大手塗料メーカーの商品を選んだ方が間違いなく安心できます。
3. オリジナル塗料の作り方と流通の仕組み

他のコラムでも少しお伝えしましたが、最近では塗料を塗料商社を介さずに塗装業者に直接販売している塗料メーカーやオリジナル塗料を取り扱うリフォーム業者もいますが、そのような塗料メーカーや業者は、自社では塗料を製造しておらず出荷量も少ないため、他社が取り扱う同等の塗料でも販売価格が若干高く設定されています。
(ただし最近では、シェア拡大を行うため、廉価商品である9,000~9,500円程度の水性シリコン塗料などもあります。)
オリジナル塗料(OEM塗料)の特長は、塗料の製品カタログが何だかオシャレで、塗料の性能や耐用年数を誇張したり、オリジナルティを強調したりした塗料がほとんどです。
またこういった塗料の多くは、各塗料のラベルやカタログのデザインが変えてあり、その中身は各塗料メーカーの汎用塗料(最近では、売れ筋の水性シリコン塗料、ラジカル制御塗料、フッ素塗料、無機塗料、遮熱塗料、断熱塗料、石材調吹付塗材が多い)です。
さらに、リフォーム業者や一部の新興塗装業者(経営コンサルタントやホームページ業者が関わっている場合が多いです。)・・・が提案するオリジナル塗料(OEM塗料)は、KFケミカル、ダイフレックス、菊水化学工業、亜細亜工業、大洋塗料、水谷ペイント、山本窯業化工、昭永ケミカル、玄々化学工業などといった塗料メーカーの汎用塗料が多く、塗料メーカー側も、ある程度の売上げを見込んでOEM対応をします。
ちなみに大手塗料メーカーのOEM塗料は、ブランドイメージが毀損するリスクがあるため、規模の大きなリフォーム業者やFC、誰もが知っているような大手企業にしか供給していません。
ただし、ゼネコンやハウスメーカーの中でも大手の場合は、エスケー化研・・・有名塗料メーカーと共同で独自のオリジナルの塗り替え塗料を開発する場合もあります。
(=大手ハウスメーカーは、潤沢な開発資金があるからです。)
それでは、オリジナル塗料とは一体何なのかというなら、塗料メーカーの製品を特定の塗装業者専用ブランドとしてパッケージング(OEM)して出荷している塗料になります。
なぜなら、ゼネコンやハウスメーカーのテイスト(ブランドイメージ)を維持するために専用塗料が必要になるからです。
先にも少しお伝えしましたが、現在日本国内には何年にも渡り塗料を研究し続け、世界にも誇れる塗料の製造技術を持つ塗料メーカーが多くあります。
さらに大手塗料メーカーに関しましては、何十年も塗料の開発に莫大なコストと研究を積み重ねており、そんな大企業の塗料に勝る塗料を塗料開発のノウハウが無い、新興塗料メーカー、塗装業者、訪問販売業者、リフォーム業者に外壁塗料の開発ができる訳ありません。
(冷静になって考えてみるとすぐ分かるかと思います。
偏見かもしれませんが、そういう会社の営業マンって、根拠もなく勢いで話してくる語彙の少ない低学歴っぽい人が多いからです。)
ちょっと話が本題から逸れてしまいましたが、なぜそういった『オリジナル塗料』がリフォーム業者、塗装店によって頻繁に作られるているのかと言いますと、理由は簡単で技術力や営業力が低い会社が自社ブランド商品を作って「一般に流通している他の塗料よりも優れている」などと言って、何だかよくわからないプレミアム感を演出し、お客様に廉価品を高く売り付ける戦略を行っているのです。
外壁塗装のオリジナル塗料って、本当にすごいの?
4. 「~オリジナル塗料」を作るための費用 一例

以前、別のコラムでも触れましたが、いわゆる「~オリジナル塗料」を作るための費用は、実はそれほど特別なものではありません。
あくまで一例ですが、次のような費用で自社ブランドの塗料を作ることができます。
- ■ 塗料缶ラベル印刷:2,000枚/25,000円(税別)~ ※ラベルデザインや貼り付け費用は別途
- ■ 塗料パンフレットのデザイン制作:85,000円(税別)~
- ■ パンフレット印刷(6ページ程度・1,000部):64,000円(税別)~
- ■ 塗料色見本帳のデザイン:120,000円(税別)~ ※色見本作成や色調整は別途
- ■ 商標登録出願料:52,000円(税別)~
- ■ 商標登録費用:54,000円(税別)~
逆に言えば、これくらいの費用があれば、『○○ペイント オリジナル塗料』や『○○建装 オリジナル塗料』、『○○ホーム オリジナル塗料』といった商品を作ること自体はそれほど難しいことではありません。
(当店はあくまで技術と施工品質を売る塗装店ですので、このようなブランド商法のようなことは行っていません。)
また、こうしたオリジナル塗料の製造元や開発元がはっきりしないことが多い理由には、契約上の事情もあります。
多くの場合、製造を請け負うOEMメーカーと販売会社の間には守秘義務契約があり、製造元の情報を公開しない取り決めになっているからです。
そのため、塗料の正体が分かりにくいまま販売されるケースも少なくありません。
こうした仕組みもあり、営業主体のリフォーム会社や施工実績の少ない塗装会社の中には、オリジナル塗料を強く打ち出した販売を行う会社も見受けられます。
正直に言えば、このような流れは今に始まった話ではなく、塗装業界では30年以上前から似たような販売手法が繰り返されてきました。(当時を知るおじいさんやおばあさんに聞いてみましょう)
さらに注意したいのが、もしこうしたオリジナル塗料でトラブルが起きた場合です。
多くのケースでは、塗料を製造したOEMメーカーは責任を負わない契約になっていることが多く、実際の責任は販売会社や施工会社に委ねられます。
その結果、塗装の品質トラブルが発生した際に、責任の所在があいまいになり、消費者トラブルに発展してしまうこともあります。
残念ながら、こうした事例が積み重なることで、塗装業界全体のイメージが悪くなってしまうことも少なくありません。
なお、製造メーカーが発行する品質保証書の内容も、よく確認してみると販売会社側に有利な条件が多く設定されているケースがあります。
また代理店契約の内容も同様で、販売側の立場を守る条項が中心になっている場合が少なくありません。
(まぁ、今から30年以上前からも、そういったことはよくありましたが。・・・当時を知るおじいさんやおばあさんに聞いてみましょう)
外壁塗装会社 オンテックスとは?
5. 「~オリジナル塗料」に関するよくある質問
A. 必ずしも「その会社だけが一から開発した特別な塗料」とは限りません。
実際には、メーカー塗料をベースにした専用仕様であるケースが多いです。
外壁塗装の広告やホームページで、「当社オリジナル塗料」という言葉を見かけることがあります。
この表現を見ると、まるでその会社にしか作れない特別な高性能塗料のように感じるかもしれません。
ですが実際には、大手塗料メーカーが製造している塗料をベースに、販売ルートや仕様を調整した商品であることが少なくありません。
例えば、次のようなケースです。
- ■ 塗料自体は大手メーカーの工場で製造されている
- ■ 塗装会社専用のラベル名や商品名が付いている
- ■ 一般の流通には出回らず、特定の会社やグループだけが扱っている
- ■ 樹脂の配合や艶感、保証内容などを一部調整している
つまり、「オリジナル」と言っても、まったくゼロから独自開発した塗料とは限らないということです。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
塗料は中身がきちんとしていれば問題ありませんし、実際にしっかりしたメーカーが作っているものであれば、性能面で安心できる場合もあります。
ただし、お客様から見ると、名前が独自すぎて他社の塗料と比較しにくい、実際のグレードが分かりづらい、という面はあるので、少し注意して見ておきたいところです。
塗料を選ぶときに本当に大切なのは、「オリジナル」という響きの良さではなく、その塗料がどこのメーカー製で、どんな樹脂を使い、どういう性能を持っているかだと考えています。
外壁塗装は、名前のおしゃれさで決めるものではありません。
少し身もふたもない言い方をすると、塗料名が立派でも、建物に合っていなければ意味がないのです。
ですから、オリジナル塗料を提案されたときは、
- ■ どこのメーカーが製造しているのか
- ■ 主な樹脂は何か(シリコン、フッ素、無機など)
- ■ 期待耐用年数はどのくらいか
- ■ 一般的な同グレード塗料と比べて何が違うのか
このあたりを確認しておくと、後悔のない冷静な判断につながります。
「オリジナル」と聞くと、つい特別感に目が向きますが、塗装工事で本当に大切なのは塗料の正体が分かること、そしてその塗料をきちんとした工程で施工できることです。
名前の印象だけで決めず、中身を落ち着いて見ることです。
これが、失敗しない塗料選びの第一歩です。
A. 必ずしもそうとは限りません。
オリジナル塗料という名前でも、中身を見ていくと、大手メーカー塗料と同等グレードであるケースは少なくありません。
「オリジナル塗料」と聞くと、なんとなく「普通の塗料より上」「その会社だけの特別に優れた塗料」という印象を持たれる方も多いと思います。
たしかに、言葉の響きとしては少し魅力的に感じますし、営業の場面でも特別感が出しやすい表現です。
ですが、塗料の性能は名前のおしゃれさや限定感で決まるものではありません。
実際には、塗料の耐久性や防汚性、柔軟性、紫外線への強さなどは、主にどの樹脂を使っているかによって大まかな方向性が決まります。
- シリコン系
- フッ素系
- 無機系
といった分類を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、まず大きな性能差を見るうえで大切なのは、この樹脂のグレードです。
たとえば、オリジナル塗料と呼ばれていても中身がシリコン樹脂であれば、基本的にはシリコン塗料のカテゴリーに入ります。
もちろん細かな配合や仕様の違いはありますが、「オリジナルだから自動的にワンランク上」というわけではないのです。
ここは少し業界の本音になりますが、塗料の名前だけを見ると比較しにくくなるため、お客様からすると性能差が分かりづらくなることがあります。
そうすると、実際のグレード以上に特別なものに見えてしまうこともあるのです。
もちろん、オリジナル塗料そのものが悪いという話ではありません。
大手メーカーが製造していて、しっかりした品質管理のもとで作られているものも多くありますし、施工店が扱い慣れていることで仕上がりが安定する場合もあります。
ただし、お客様にとって本当に大切なのは、「名前が特別かどうか」ではなく、「その塗料がご自宅に合っているかどうか」です。
たとえば、同じ高耐候塗料でも、
- 外壁材との相性
- 下地の傷み具合
- 立地環境(日当たり・雨掛かり・湿気・交通量など)
- どこまでの耐久性を求めるか
によって、使用に向いている塗料は変わってきます。
そのため、オリジナル塗料をすすめられたときは、次のような点を確認しておくと安心です。
- どこのメーカーが製造しているのか
- 樹脂の種類は何か
- 期待耐用年数はどのくらいか
- 汚れにくさやひび割れへの追従性はどうか
- その家に向いている理由は何か
ここをきちんと説明してくれる会社であれば、提案にも納得しやすくなります。
逆に、名前の特別感ばかりを強調して、中身の説明が曖昧な場合は、少し立ち止まって確認した方がよいでしょう。
塗装工事は、カタログの言葉だけで選ぶと見えにくい部分が多いものです。 だからこそ、「オリジナル」という名前に目を奪われるのではなく、「どんな樹脂で、どんな性能があり、我が家に合っているのか」を丁寧に見ることが、後悔しない塗料選びにつながります。
A. 理由は一つではありませんが、自社ならではの提案をしやすくなることや、他社と単純に価格比較されにくくなることが大きな理由の一つです。
外壁塗装を検討するとき、多くのお客様は複数の会社から見積りを取り、内容を見比べながら判断されます。
これはとても自然なことですし、失敗しないためにも大切な進め方です。
その際、見積書にメーカー名や塗料名がそのまま記載されていれば、お客様ご自身でも調べやすくなります。
たとえば、他社の見積りと比べて価格が高いのか安いのか、その塗料がどのくらいのグレードなのか、期待耐用年数はどの程度なのか、といったことが見えやすくなります。
ところが、これが独自の商品名のオリジナル塗料になると、少し事情が変わります。
名前を見ただけでは、どこのメーカーが作っているのか、シリコン系なのかフッ素系なのか、一般的な塗料でいうとどのあたりの位置づけなのかが分かりにくくなります。
そのため、お客様からすると「結局これは高いのか安いのか」「本当に高性能なのか」が判断しにくくなります。
逆に言えば、塗装会社にとっては、他社と単純比較されにくいというメリットがあります。
ここは少し業界の本音かもしれませんが、実際にそうした面はあります。
もちろん、だからといってオリジナル塗料がすべて悪いという話ではありません。
会社によっては、扱う材料や施工仕様を統一することで品質を安定させたい、保証制度とセットで分かりやすく提案したい、職人が慣れた材料で施工することで仕上がりを整えたい、という実務的な理由で採用していることもあります。
つまり、オリジナル塗料が販売される背景には、営業上の理由と現場上の理由の両方があるということです。
ただ、お客様の立場からすると、中身が見えにくくなるのはやはり気になるところです。
ですので、オリジナル塗料を提案されたときは、製造しているメーカーはどこか、その塗料の樹脂は何か、一般的な塗料でいうとどのグレードに近いのか、その家に本当に合っている理由は何か。
このあたりをきちんと説明してもらうと、判断しやすくなります。
外壁塗装は、商品名の華やかさで決めるよりも、中身が分かること、そして提案の根拠がしっかりしていることの方がずっと大切です。
オリジナル塗料という言葉に惹かれたときほど、一歩落ち着いて、その正体を丁寧に確認してみることをおすすめします。
A. 保証年数が長いからといって、それだけで安心とは言い切れません。
大切なのは「何年保証か」より、「どこまで保証してくれるのか」です。
外壁塗装の提案を受けていると、「15年保証」「20年保証」「30年保証」といった長期保証を見かけることがあります。
数字だけを見ると、とても心強く感じるかと思います。
また保証が長いと、「それだけ品質に自信があるのかな」と思われる方も多いと思います。
もちろん、長期保証そのものが悪いわけではありません。ですが、ここは少し落ち着いて見る必要がある部分です。
というのも、塗装工事の保証は年数の長さと、実際の安心感が必ずしも一致しないことがあるからです。
実際には、保証書をよく見ると、対象になるのは塗膜の剥がれだけで、色あせや汚れ、つや引けは対象外になっていたり、施工に起因する不具合だけが保証対象になっていたりすることも珍しくありません。
つまり、広告では長い保証年数が強く印象に残っても、いざ内容を見ると「思っていたより保証範囲が狭い」ということもあるのです。
少し本音を言うと、塗装業界では「保証年数の長さ」が営業トークとして使われやすい面があります。
お客様にとっては分かりやすい数字ですし、比較もしやすいからです。
ただ、本当に大切なのは、その数字の立派さよりも、実際に不具合が起きたときにどう対応してくれるのかという中身です。
たとえば、保証が長くても、免責事項が多かったり、保証対象がかなり限定されていたりすれば、思っていたほど安心材料にならないこともあります。
反対に、保証年数が少し控えめでも、内容が分かりやすく、点検や対応がきちんとしている会社の方が、実際には安心できることもあります。
外壁塗装は、塗料そのものの性能だけで決まるものではありません。
下地の状態、施工の丁寧さ、乾燥時間の管理、職人の技術、こうした基本の積み重ねで仕上がりも持ちも変わってきます。
ですから、保証年数だけがひとり歩きしている提案には、少し注意して見た方がよいと思います。
オリジナル塗料をすすめられたときは、保証年数だけでなく、どんな症状が保証対象になるのか、対象外になるのは何か、保証期間中の点検や対応はどうなっているのかまで確認しておくと安心です。
長い品質保証はたしかに魅力ですが、外壁塗装で本当に安心につながるのは、派手な年数より保証内容が明確であること、そして施工後もきちんと向き合ってくれる会社であることです。
数字の大きさに目を奪われすぎず、中身まで丁寧に見ることをおすすめします。
A. 必ずしも安いとは限りません。
むしろ「特別感」がある分、一般的なメーカー塗料より高めに提案されることもあります。
「オリジナル塗料」と聞くと、塗装会社が直接扱っている分、なんとなく中間コストが少なくて安そうと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、そう思いたくなるお気持ちはよく分かります。
ですが実際の外壁塗装では、オリジナル塗料だから安い、とは単純には言えません。
というのも、オリジナル塗料は自社ブランドとして打ち出しやすく、さらに長期保証や特別仕様といった説明が加わることで、一般的なメーカー塗料より高価格帯で販売されることも少なくないからです。
ここは少し業界の本音になりますが、塗料に独自の名前が付いていると、お客様からは相場が見えにくくなります。
すると、「高いか安いか」を判断しにくくなるため、営業の場面では価格そのものよりも、特別感や保証年数の印象が前に出やすくなります。
もちろん、だからといってオリジナル塗料がすべて割高だという話ではありません。
内容に見合った提案になっている場合もありますし、施工店が扱い慣れていることで品質が安定することもあります。
ただ一方で、塗料の原価自体は、一般的なメーカー塗料と大きく変わらないこともあるため、「名前が特別だから価格も特別に高い」という提案には、少し冷静に向き合いたいところです。
外壁塗装の費用は、塗料代だけで決まるものではありません。
実際には、足場代や高圧洗浄、下地補修、養生、シーリング工事、塗装回数、職人の手間、現場管理など、さまざまな工程が積み重なって工事金額になります。
そのため、価格を見るときに大切なのは、塗料名の響きではなく、どこまでの工事が含まれているのか、どんな下地処理を行うのか、何回塗りなのか、建物に合った提案になっているのかを確認することです。
たとえば、塗料の名前は立派でも、下地補修が最低限だったり、必要な工程が省かれていたりすれば、本当の意味でお値打ちな工事とは言えません。
逆に、塗料が有名ブランドでなくても、工事内容がしっかりしていれば、結果として満足度の高い塗装になることは十分あります。
オリジナル塗料の価格を見るときは、「この塗料は安いか高いか」だけで判断するのではなく、「この金額でどこまできちんと工事してくれるのか」まで見ることが大切です。
外壁塗装は、名前の華やかさよりも中身の丁寧さ。
ここを見極めることが、後悔しない塗装工事につながります。
A. はい、あります。会社によっては、塗料と施工方法の組み合わせが整理されていて、仕上がりや品質が安定しやすいというメリットがあります。
ここまで読むと、オリジナル塗料はあまり良くないものなのかな、と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際にはオリジナル塗料だから一概に悪いというわけではありません。
むしろ、塗装会社によっては、扱う塗料をある程度絞り込み、その塗料に合わせた施工仕様をきちんと決めていることがあります。
たとえば、どの下塗り材を組み合わせるのか、何回塗りを標準にするのか、乾燥時間や塗布量をどう管理するのか、といった流れが整理されているのです。
こうした仕組みがしっかりしている会社では、現場ごとの施工にばらつきが出にくく、職人も材料の性質をよく理解したうえで作業しやすくなります。
結果として、仕上がりが安定しやすい、というのは一つのメリットです。
また、同じ塗料を継続して扱っている会社は、その材料の伸び方や乾き方、相性の良い下地、注意したいポイントまで把握していることが多いため、現場対応にも経験が活きやすくなります。
料理でいえば、慣れた包丁と慣れた火加減の方が、安定しておいしく仕上がるのに少し似ています。
さらに、お客様にとっても、提案内容がある程度パターン化されている会社であれば、保証や施工内容の説明を受けやすい場合があります。
会社の中で標準仕様が固まっていれば、「この塗料ならこの工程で施工する」という形が見えやすくなるからです。
ただし、ここで大切なのは、オリジナル塗料そのものが優れているというより、それをどう扱っている会社なのかという点です。
少し業界の本音を言うと、オリジナル塗料には「比較されにくい」「特別感を出しやすい」という営業上のメリットもあります。
ですから、メリットがあるかどうかは、塗料名だけでは判断できません。
本当に見るべきなのは、その会社が材料の特性を理解し、下地に合わせた提案をし、必要な工程を省かずに施工しているかどうかです。
たとえば、名前は立派でも、下地補修が不十分だったり、塗装回数が曖昧だったり、乾燥時間の管理が甘かったりすれば、どんな塗料でも本来の性能は出しにくくなります。
逆に、特別な名前が付いていなくても、建物に合った材料を選び、基本を丁寧に守って施工する会社の方が、安心できる工事になることはよくあります。
つまり、オリジナル塗料を選ぶメリットはたしかにありますが、それは「名前が特別だから」ではなく、「施工仕様が整理され、職人が扱い慣れていて、品質管理がしやすいから」です。
外壁塗装で本当に大切なのは、やはり塗料の名前以上に施工品質。
ここをぶらさずに見ていくことが、満足できる塗り替えにつながります。
A. 一般的には、有名メーカーの塗料の方が情報や実績を確認しやすいため、安心して判断しやすい傾向があります。
外壁塗装を考え始めると、塗料の名前がいろいろ出てきて、「結局どれが安心なの?」と迷われる方はとても多いです。
実際、塗料は見た目だけでは違いが分かりにくいため、余計に悩みやすいところだと思います。
その点、日本ペイント、エスケー化研、関西ペイント、ロックペイントといった有名メーカーの塗料は、長年にわたって住宅や建築物に使われてきた実績があり、品質管理や技術資料、製品情報も比較的そろっています。
つまり、お客様の立場からすると、「どんな塗料なのか」を調べやすいのが大きな安心材料になります。
期待耐用年数や樹脂の種類、どんな建物に向いているのか、といった情報も確認しやすいため、見積りの内容を落ち着いて比較しやすいのです。
一方で、オリジナル塗料は、名前だけでは中身が見えにくいことがあります。
どこのメーカーが作っているのか、一般的な塗料でいうとどのグレードなのか、公開されている情報が少ない場合もあり、お客様からすると少し判断しづらいことがあります。
ここは少し業界の本音になりますが、塗料の世界では「実績が最大の信頼」と考えられることが少なくありません。
どれだけ立派な商品名が付いていても、実際に長く使われてきた経験や、施工後の評価の積み重ねが見えにくければ、本当の意味での安心感にはつながりにくいからです。
もちろん、だからといってオリジナル塗料がすべて不安というわけではありません。中には有名メーカーが製造していて、施工店が扱い慣れていることで品質が安定しやすいものもあります。
ただ、お客様自身が中身を確認しにくい分、提案する会社の説明力や誠実さがより大切になってきます。
たとえば、そのオリジナル塗料について、製造メーカー、樹脂の種類、期待耐用年数、一般的な塗料との違いをきちんと説明してくれるのであれば、判断材料は増えてきます。
反対に、名前の特別感ばかりが前に出て、中身の話がぼんやりしている場合は、少し慎重に見た方が安心です。
結論としては、安心しやすいのは有名メーカー塗料の方ですが、本当に大切なのは塗料の名前そのものではなく、中身が分かることと、その塗料をきちんと扱える会社かどうかです。
外壁塗装は、ブランド名だけで決めるよりも、説明の透明さと施工の確かさまで含めて見ていくことをおすすめします。
A. 商品名が違っていても、近い性能や同等グレードの塗料であれば、他社でも施工できる場合が多いです。
オリジナル塗料の説明を受けたときに、「この塗料は当社でしか扱えません」と言われると、なんとなく特別感がありますし、「ここにお願いしないといけないのかな」と感じてしまう方もいらっしゃると思います。
たしかに、その会社だけの名称で販売されていたり、流通ルートが限定されていたりすることはあります。
ただ、塗料そのものは多くの場合、塗装会社が一から製造しているわけではなく、実際にはメーカーが作っているケースがほとんどです。
そのため、名前は違っていても、中身を見ていくと、近い性能の塗料や同等グレードの塗料は他の塗装店でも扱っていることが少なくありません。
シリコンならシリコン、フッ素ならフッ素、無機なら無機というように、塗料の世界にはある程度の性能帯がありますので、完全に唯一無二というケースはそれほど多くないのです。
ここは少し業界の本音になりますが、オリジナル塗料は「この会社だけの特別な商品」に見せやすいため、営業上は強い言葉として使われることがあります。
ただ、お客様の立場からすると、本当に大切なのは「この名前の塗料かどうか」ではなく、「同等の性能を持つ材料があるのか」「その塗料が我が家に合っているのか」という点です。
もちろん、その会社がその材料を扱い慣れていて、下塗りとの組み合わせや施工方法まできちんと固めているのであれば、その会社に頼むメリットはあります。
ですが、それは塗料名が特別だからというより、施工の経験値や管理の仕方に強みがあるからと言った方が正確かもしれません。
ですので、オリジナル塗料を提案されたときは、塗料名だけを見て「この会社しかできない工事なんだ」と思い込まなくても大丈夫です。
大切なのは、その塗料の中身と、同等グレードの比較対象があるのかを落ち着いて確認すること。
そうすると、提案の見え方がぐっと変わってきます。
A. 必ず断る必要はありません。ただし、そのまま雰囲気で決めるのではなく、中身をしっかり確認してから判断することが大切です。
ここまで読むと、「オリジナル塗料はやめた方がいいのかな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際にはそう単純ではありません。
オリジナル塗料の中にも、しっかりしたメーカーが製造していて、内容自体はきちんとしているものもあります。
ですから、オリジナル塗料をすすめられたからといって、最初から断る必要はありません。
ただ、名前の特別感や保証年数のインパクトだけで決めてしまうのは、少し注意したいところです。
確認しておきたいのは、その塗料がどこのメーカー製なのか、一般的にいうとどのグレードにあたるのか、保証内容はどうなっているのか、といった中身の部分です。
このあたりが明確になれば、その提案が妥当なのかどうかをかなり判断しやすくなります。
少し本音を言えば、塗装業界では、塗料名の特別さが前に出るほど、かえって中身が見えにくくなることがあります。
だからこそ、きちんと説明してくれるかどうかが、その会社の誠実さを見る一つのポイントになります。
質問したときに、メーカー名や樹脂の種類、耐久性の考え方、保証の範囲まで丁寧に答えてくれる会社であれば、安心して検討しやすくなります。
反対に、話がいつも曖昧で、「特別です」「すごいです」といった印象論ばかりが続く場合は、一度立ち止まって考えた方がよいかもしれません。
つまり、オリジナル塗料をすすめられたときに大切なのは、断ることではなく、説明の透明さを見極めることです。
中身まできちんと伝えてくれる会社なら検討する価値はありますし、逆にそこが見えないなら慎重に考える。
その姿勢が、後悔しない判断につながります。
A. 「名前の特別感」で見るのではなく、「塗料の中身」と「施工内容」で判断するのがいちばん大切です。
ここまでQ&Aを読んでいただくと、オリジナル塗料には良い面もあれば、少し注意したい面もあることが見えてきたのではないかと思います。
結論から言えば、オリジナル塗料という言葉そのものに、過剰な期待もしすぎず、逆に必要以上に身構えすぎる必要もありません。
本当に大切なのは、その塗料がどんな樹脂でできていて、どのくらいの性能を持ち、どんな建物に向いているのかという中身です。
そしてもう一つ、それ以上に大切なのが施工内容です。
外壁塗装は、塗料だけで品質が決まる工事ではありません。
下地処理が不十分なら、どんな塗料でも長持ちしにくくなりますし、塗装回数が足りなかったり、乾燥時間をきちんと取っていなかったりすれば、本来の性能を発揮しにくくなります。
反対に、建物の状態を正しく見て、必要な補修を行い、適切な下塗り材を選び、決められた工程を丁寧に守って施工すれば、塗料の性能はきちんと活きてきます。
つまり、塗装工事はカタログの世界だけで完結するものではなく、最後は現場の仕事で差が出るのです。
ここは業界の本音としてお伝えしたいのですが、塗料の名前は分かりやすくアピールしやすい一方で、実際の品質を左右するのは、地味に見える下地処理や養生、塗り重ね、乾燥時間の管理といった基本の積み重ねです。
ここを省いてしまうと、どんな立派な名前の塗料でも意味が薄れてしまいます。
ですから、オリジナル塗料を考えるときは、「有名か無名か」「特別かどうか」だけで見るのではなく、その塗料の正体をきちんと説明してくれるか、施工仕様が明確か、そして職人仕事として丁寧に仕上げてくれる会社かどうかを見ていただくのが一番です。
外壁塗装は、塗料だけで決まる工事ではなく、最後はきちんと施工できるかどうかで差が出る仕事です。
だからこそ、名前の派手さよりも、中身の分かりやすさと施工の確かさを見ること。
それが、後悔のない塗装工事につながります。
6. 「オリジナル塗料の裏側(業界の本音)」Q&A
A. 実際には、塗料メーカーが製造し、塗装会社や販売会社が独自のブランド名を付けて販売しているケースが多いです。
外壁塗装の広告やホームページを見ていると、「当社オリジナル塗料」という言葉を見かけることがあります。
この言い方を見ると、その会社だけの研究所で特別に開発された塗料のように感じるかもしれません。
なんだか秘密のレシピで作られた、特別な一品のように見えますよね。
ただ、実際のところは、塗装会社自身が一から塗料を開発・製造しているケースはそれほど多くありません。
多くの場合は、もともと塗料を製造している専門メーカーが作り、その塗料に販売会社側が独自の商品名を付けたり、販売ルートを限定したりして展開しています。
つまり、完全にゼロから独自開発された塗料というより、「メーカー塗料をベースにしたOEM仕様」と考えた方が実情に近いことが多いのです。
もちろん、これは決して悪い意味ではありません。
塗料メーカーが製造しているのであれば、一定の品質管理のもとで作られていることも多く、内容そのものが問題というわけではないからです。
ただ、お客様の立場からすると、商品名が独自になることで中身が少し見えにくくなることがあります。
たとえば、どこのメーカーが作っているのか、一般的な塗料でいうとどのグレードなのか、他社の塗料と比べてどの位置づけなのかが、分かりづらくなることがあるのです。
ここは少し業界の本音になりますが、名前がオリジナルになるほど、特別感は出しやすくなります。
その一方で、お客様にとっては比較がしにくくなり、「何がどう特別なのか」が見えにくくなることもあります。
ですので、オリジナル塗料を提案されたときは、名前だけを見て判断するのではなく、どこのメーカーが製造しているのか、どんな樹脂が使われているのか、一般的な塗料でいうとどのくらいの性能帯なのかまで確認しておくと安心です。
外壁塗装で本当に大切なのは、塗料の名前の華やかさではなく、その塗料の中身がきちんと分かることです。
オリジナルという言葉に心が動いたときほど、一歩落ち着いて、その正体を丁寧に見ていくことをおすすめします。
A. ケースによりますが、利益率が高く設定されていることはあります。
ただし、すべてのオリジナル塗料がそうだと決めつけるのは早いです。
この話は少し聞きにくいテーマかもしれませんが、塗装工事を検討するうえでは、知っておいて損のないです。
オリジナル塗料は、一般的なメーカー塗料に比べて、販売する側が価格を組み立てやすいという特徴があります。
なぜなら、独自の商品名が付いていることで、お客様がインターネットで同じ商品をそのまま検索しにくく、他社との単純な比較がされにくくなるからです。
そのため、営業会社の中には、オリジナル塗料を利益率を確保しやすい商品として扱っているケースもあります。
言い方をやわらかくすれば「自社ブランドとして販売しやすい商品」ですが、もう少し率直に言えば「価格の見えにくさを活かしやすい商品」でもあります。
たとえば、有名メーカーの塗料であれば、ある程度の情報が公開されていて、同等品との比較もしやすくなります。
ところがオリジナル塗料になると、商品名だけでは中身が分かりにくく、相場感も見えづらくなります。
そうすると、お客様は「高いのか安いのか」「本当に内容に見合っているのか」を判断しにくくなります。
こうした背景があるため、オリジナル塗料は利益を乗せやすい、という話が出てくるわけです。
ただし、ここで大切なのは、利益があること自体が悪いわけではないという点です。
どの会社も商売ですから、適正な利益をいただきながら、きちんと工事を行うことは必要です。
問題になるのは、利益の大小そのものではなく、その金額に見合う説明があるかどうかです。
たとえば、施工品質が高く、下地処理や塗装工程が丁寧で、保証制度や点検体制まできちんとしているのであれば、価格に理由がある提案と言えます。
反対に、塗料名の特別感ばかりが前に出て、メーカー名や樹脂の種類、施工仕様、保証の範囲などが曖昧なまま話が進む場合は、少し慎重に見た方が安心です。
ですので、オリジナル塗料を提案されたときは、「利益が高いかどうか」だけに目を向けるより、なぜこの価格なのか、その価格にどんな工事内容や保証が含まれているのかを確認することが大切です。
外壁塗装は、安いか高いかだけで決める工事ではありません。
けれど、価格の根拠が見えるかどうかはとても大切です。
オリジナル塗料という言葉に出会ったときは、特別感に流されすぎず、中身と説明の分かりやすさまでしっかり見ていくことをおすすめします。
A. 塗料だけで30年持つと考えるのは、一般住宅の外壁塗装ではかなり慎重に見た方がよいです。
現実の住まいは、カタログ通りにいかないことも多いからです。
外壁塗装のご相談を受けていると、「この塗料なら30年持ちます」という説明を受けて、気になっているお客様も少なくありません。
数字だけ聞くと、とても魅力的に感じますし、「それならしばらく安心できそう」と思いますよね。
ただ、ここは少し落ち着いて見ていただきたいところです。
というのも、外壁塗装の耐久性は、塗料そのものの性能だけで決まるものではないからです。
実際の住宅では、日当たりの強さや紫外線の量、雨風の当たり方、周辺環境、外壁材との相性、そして何より施工の丁寧さによって、塗膜の持ち方はかなり変わってきます。
同じ塗料を使っても、建物が違えば結果も変わる。
ここが、外壁塗装の少し難しいところでもあります。
さらに言えば、メーカーが示している耐用年数も、あくまで期待耐用年数として考えるべきものです。
実験条件や標準的な環境を前提にした目安であって、すべての住宅でそのまま再現されるわけではありません。
ですから、「30年持つ」という言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうのは、少し危ない見方でもあります。
少し本音を言えば、こうした極端に長い年数は、営業の場面でインパクトを出しやすいため、強めに語られているケースもあります。
もちろん塗料の性能が高い場合もありますが、数字だけがひとり歩きしている提案には注意して見た方が安心です。
外壁塗装で本当に大切なのは、派手な耐用年数の数字よりも、下地処理をきちんと行っているか、決められた塗装回数を守っているか、乾燥時間をしっかり確保しているか、といった施工の基本です。
ここが整っていなければ、どれだけ高性能な塗料でも、本来の力を発揮しにくくなります。
反対に、建物の状態に合った材料を選び、必要な補修を行い、工程を省かず丁寧に施工すれば、塗料の性能はしっかり活きてきます。
つまり、外壁塗装は塗料選びだけで完結する工事ではなく、最後は現場での仕事の積み重ねがものを言うのです。
「30年持つ塗料」という言葉を聞いたときは、魅力的な数字として受け止めつつも、そのまま信じ切るのではなく、なぜそう言えるのか、どんな条件での話なのか、施工仕様はどうなっているのかまで確認してみてください。
外壁塗装は、数字の大きさよりも、住まいに合った提案と丁寧な施工の方が、ずっと大切です。
A. 塗料名が分かると、お客様が比較しやすくなるため、あえて分かりにくくしているケースがあります。
見積りや提案書を見たときに、はっきりしたメーカー名や商品名が書かれていないと、「どうしてきちんと出してくれないのだろう」と不思議に感じる方もいらっしゃると思います。
実際、有名メーカーの塗料名が明記されていれば、お客様ご自身でも調べやすくなりますし、他社の見積りと比べるときにも判断しやすくなります。
同じ塗料で他社にも見積りを取れるかもしれませんし、ネット上でその塗料の情報やグレード感を確認することもできます。
ところが、営業する側からすると、これは少し都合が悪いこともあります。
なぜなら、塗料名が見えてしまうと、価格差や提案内容の違いが比べられやすくなり、「この金額は妥当なのか」をお客様に判断されやすくなるからです。
そのため会社によっては、メーカー名を前面に出さず、独自の呼び方にしたり、あえて塗料名をぼかした表現にしたりすることがあります。
少し本音を言えば、これは価格比較をされにくくするためという面があるのも事実です。
もちろん、すべての会社がそうとは限りません。
中には、自社の標準仕様としてまとめて提案していたり、お客様に分かりやすいよう独自名で整理していたりする場合もあります。
ただ、お客様の立場からすると、名前が見えないほど中身も見えにくくなるため、慎重に見ておきたいポイントではあります。
本当に誠実な提案であれば、「どこのメーカーが製造しているのか」「どの樹脂グレードなのか」「一般的な塗料でいうとどのあたりの位置づけなのか」を質問したときに、きちんと答えてくれるはずです。
反対に、そのあたりが曖昧なまま、特別感や保証年数ばかりが強調される場合は、一度立ち止まって考えた方が安心です。
外壁塗装では、塗料名を出しているかどうかだけで会社の良し悪しが決まるわけではありません。
けれど、中身を隠さず説明してくれるかどうかは、その会社の姿勢を見る大切なポイントです。
分からないことは遠慮せず確認して、納得できる材料で判断することをおすすめします。
A. 保証年数だけを見るのではなく、「保証内容」と「誰が保証するのか」を確認することが大切です。
外壁塗装の提案を受けていると、「長期保証付き」という言葉を目にすることがあります。
保証があると安心感がありますし、「それだけ品質に自信があるのかな」と感じる方も多いと思います。
ただ、塗装工事の保証には大きく分けて、施工店が行う保証と、塗料メーカーが行う保証があります。
メーカー保証が付く場合は、塗料メーカー自身が塗膜の性能に対して責任を持つ仕組みですが、オリジナル塗料の場合は施工店保証のみというケースも少なくありません。
もちろん施工店保証が悪いというわけではありません。
きちんとした会社であれば、施工後の点検や対応まで含めてしっかり責任を持ってくれる場合もあります。
ただし、保証の年数だけが大きく目立っている場合は少し注意が必要です。
実際の保証書を確認してみると、対象になるのは塗膜の剥がれだけだったり、色あせや汚れは対象外だったりすることもあります。
そのため、保証を見るときは年数だけではなく、どんな症状が保証対象なのか、そして「誰が保証してくれるのか」を確認しておくと安心です。
外壁塗装の保証は、数字の大きさだけで安心できるものではありません。
保証内容が分かりやすく説明されているか、施工後もきちんと対応してくれる会社かどうか。
こうした視点で見ていくことが、納得できる塗装工事につながります。
A. 多くの職人は、塗料のブランドよりも「施工の基本」がきちんと守られているかを重視しています。
塗装の世界では、塗料の名前やブランドももちろん話題になりますが、現場の職人がよく口にするのはもっと基本的な部分です。
たとえば、外壁の状態に合わせて下地処理をきちんと行うこと、決められた塗装回数を守ること、そして塗料の乾燥時間をしっかり取ること。
こうした基本が整っていなければ、どんな塗料でも本来の性能を発揮しにくくなります。
反対に、下地をしっかり整え、工程を省かず丁寧に塗り重ねていけば、塗料の性能はきちんと活きてきます。
つまり、塗料そのものも大切ですが、それ以上に施工の積み重ねが仕上がりを左右するという考え方です。
実際、長年現場に立っている職人ほど、「塗料の名前だけで塗装の良し悪しは決まらない」と感じていることが多いものです。
どれだけ高性能な塗料でも、施工が雑であれば長持ちしませんし、逆に基本を丁寧に守れば、塗料の力をしっかり引き出すことができます。
そのため職人の世界では、
「良い施工が良い塗装をつくる」
という考え方がとても大切にされています。
外壁塗装を検討するときも、塗料の名前だけで判断するのではなく、その会社がどれだけ施工の基本を大切にしているかを見ることが大切です。
そこにこだわっている会社ほど、結果として長持ちする塗装工事につながることが多いのです。
6.「オリジナル塗料の営業トークを見抜くQ&A(業界のリアル)」
A. 多くの場合、製造しているのは大手塗料メーカーで、販売会社が独自のブランド名を付けているケースが一般的です。
外壁塗装の営業でよく耳にするのが、「当社でしか扱えない塗料です」という言葉です。
こう言われると、なんだかその会社だけの特別な研究や技術で生まれた、特別仕様の塗料のように感じるかもしれません。
たしかに「その会社でしか販売していない」という意味では、間違いではないこともあります。
ただ、実際の中身まで見ていくと、塗料そのものを一から開発しているわけではなく、もともとは塗料メーカーが製造し、それを販売会社が独自ブランドとして展開しているケースが少なくありません。
いわば、「その会社だけの名前で売られている塗料」というイメージに近いものです。
ここは少し業界の本音になりますが、商品名がオリジナルになると、お客様は中身を比較しにくくなります。
どこのメーカーが作っているのか、一般的な塗料でいうとどのグレードなのかが見えにくくなるため、特別感だけが先に立ちやすいのです。
もちろん、だからといって中身が悪いと決めつける必要はありません。
大手メーカーが製造しているものであれば、一定の品質管理のもとで作られていることも多いからです。
ただ、名前の印象だけで「すごく特別な塗料なんだ」と思い込んでしまうのは、少し早いかもしれません。
大切なのは、「この会社だけで売っているか」ではなく、「どこのメーカーが作っていて、どんな樹脂で、どのくらいの性能なのか」を確認することです。
オリジナルという言葉に心が動いたときほど、一歩落ち着いて中身を見ることをおすすめします。
A. 必ずしもそうとは限りません。
新しい塗料という場合もありますが、単に流通が限定されているだけのこともあります。
「まだ扱っている会社が少ないです」と聞くと、なんとなく希少性があって、良い塗料のように感じますよね。
人と少し違うもの、まだ広まっていないものには、どうしても魅力が出やすいものです。
ただ、塗料の世界では、「珍しいこと」と「優れていること」は、必ずしも同じではありません。
たしかに新しい技術が使われている塗料もありますし、これから評価が高まっていく商品もあります。
ですが一方で、単に販売ルートが限られているために、まだ広く使われていないだけというケースもあります。
職人の世界では、むしろ長く使われてきた塗料を評価する傾向もあります。
なぜなら、施工実績が積み重なっていて、実際にどのくらい持つのか、どういう環境で傷みやすいのか、どんな不具合が起こりやすいのかといった情報が見えているからです。
少し率直に言えば、実績が少ない塗料は、良い面だけでなく、まだ見えていない部分もあるかもしれません。
ですから、「使っている会社が少ない」という言葉だけで、高性能だと判断するのは少し注意が必要です。
本当に大切なのは、その塗料にどれだけ施工実績があるのか、どんなメーカーが作っているのか、一般的な塗料と比べて何が違うのかを、きちんと説明してもらえるかどうかです。
外壁塗装では、目新しさよりも安心して任せられる根拠があるかどうかが大切です。
まだ少ない塗料だと言われたときほど、「珍しいから良い」と考えるのではなく、実績や中身まで落ち着いて確認してみてください。
A. 会社によりますが、営業マンは販売の専門であって、必ずしも塗料や施工の細かな実務まで深く理解しているとは限りません。
外壁塗装の打ち合わせでは、まず営業担当の方と話をすることが多いため、その説明をそのまま信じてよいのか気になる方もいらっしゃると思います。
これはとても自然な感覚です。
実際、塗装会社の中では、営業、職人、施工管理と役割が分かれていることがあります。
そのため、営業マンは提案や契約のプロであっても、塗料の細かな仕様や、現場での納まり、下地との相性、施工時の注意点まで、職人と同じ深さで把握しているとは限りません。
もちろん、現場経験が豊富で、塗料にも詳しい営業担当の方もいらっしゃいます。
ただ一方で、カタログ情報や営業資料を中心に説明しているケースもありますので、専門的な話になったときに少し曖昧になることもあります。
ここは少し本音になりますが、営業の場では、どうしても「分かりやすく魅力的に伝えること」が優先されやすくなります。
そのため、実際の現場ではどうなのか、施工上の注意点は何か、といった部分までは十分に語られないこともあります。
ですから、もし塗料の性能や施工方法について気になることがある場合は、営業担当の説明だけで終わらせず、施工に関わる担当者や現場を理解している人の話も聞いてみると安心です。
質問に対して、きちんと具体的に答えてくれるかどうかは、その会社の誠実さを見る良いポイントにもなります。
外壁塗装で後悔しないためには、営業トークの上手さだけではなく、現場のことまで踏み込んで説明できる会社かどうかを見ることが大切です。
分からないことを遠慮せず聞ける空気があるかどうかも、安心できる塗装店選びの大事な判断材料になります。
オリジナル塗料に頼らず、中身の分かる安心の外壁塗装なら小林塗装へ相談ください。
小林塗装は、名古屋市を中心に外壁塗装・屋根塗装を行っている塗装専門店です。
当店では、名前の印象や営業トークだけで塗料をおすすめするのではなく、「どこのメーカーが作っているのか」「どんな性能があるのか」「お住まいに本当に合っているのか」を大切にしながら、ご提案を行っています。
2003年の創業以来、塗料の中身が見えること、施工内容が分かりやすいこと、そして丁寧な仕事で信頼してもらえることを大切にしてきました。
名古屋周辺にお住まいの方で、外壁塗装や屋根塗装を検討中でしたら、無料診断・相談を承っています。
「この提案は本当に妥当なのかな」と迷われた場合も、どうぞお気軽に相談ください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
筆者プロフィール
- 塗装歴:30年以上
- 専門分野:外壁塗装・屋根塗装・防水工事・建築塗装全般
- 対応エリア:名古屋市および愛知県周辺
- 現場経験:一般住宅を中心に2,000棟以上の塗装工事を施工
- 得意分野:外壁の劣化診断・下地補修・色彩提案・長持ちする塗装仕様の提案・塗装作業
- コラム執筆テーマ:外壁塗装の基礎知識、塗料の選び方、塗装業界の仕組み、見積りの見方など
小林塗装の店主・小林ゆずは、本コラム「~オリジナル塗料は、絶対注意しましょう」の筆者です。
名古屋を拠点に、外壁・屋根・防水など建築塗装を専門に行う塗装店として、これまで30年以上にわたり数多くの住宅や建物の塗装工事に携わってきました。
塗装の現場というのは、実際に毎日足場に上がり、外壁や屋根の状態を自分の目で見て、手で触れて初めて分かることがたくさんあります。
図面やカタログだけでは見えない劣化、立地による傷み方の違い、施工のほんの少しの手間で変わる仕上がり。
そうした現場の経験を積み重ねる中で、塗装工事という仕事は単なる「塗料選び」ではなく、職人の判断と施工の積み重ねで品質が決まる工事だと強く感じるようになりました。
一方で、この業界を長く見ていると、塗料の名前や営業トークだけが一人歩きしてしまい、本来大切な施工品質や下地処理があまり語られない場面に出会うこともあります。
ときには、お客様が塗料の名前だけで判断してしまい、工事の本質が見えにくくなっているように感じることもあります。
もちろん、塗料の性能は大切です。
しかし現場を知る職人の立場から言えば、どんな塗料を使うかと同じくらい、「どのように塗るか」が重要です。
下地処理を丁寧に行うのか、乾燥時間を守るのか、適切な塗布量で施工されているのか。
こうした基本の積み重ねが、住まいを長く守る塗装につながります。
小林塗装のホームページでは、そうした現場での経験や知識をもとに、外壁・屋根・室内などの塗装工事を検討されている一般のお客様に向けて、できるだけ分かりやすく情報をお伝えしています。
専門用語ばかりの難しい話ではなく、実際の現場で感じてきたことや、業界の仕組み、そして時には少し耳の痛い本音も交えながら、コラムという形で発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって人生で何度も経験するものではありません。
「どの塗料が良いのか」「どの会社を選べば安心なのか」「営業の説明は本当なのか」――そうした疑問や不安を感じるのは、ごく自然なことだと思います。
だからこそ小林塗装では、専門家としての知識をできるだけオープンに共有し、良いことだけではなく、知っておいた方がよい業界の事情も含めてお伝えすることを大切にしています。
塗装工事という仕事を長く続けてきた一人の職人として、少しでもお客様が納得して判断できる材料になればと考えているからです。
これからも、初めて塗装工事を検討される方はもちろん、すでに見積りを取って迷われている方や営業の説明に少し引っかかるものを感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信していきます。
住まいを守る塗装工事の専門家として、そして現場を知る職人として、皆さまのお役に立てれば幸いです。
このコラムは役に立ちましたか?
このページに関連するコラムはこちら












