塗装は全ての部位・材質を同じ塗料で塗れば良いというものではありません。また作業工程においても、下塗りや上塗りで塗料を使い分けて塗装する必要があります。部位や材質ごとで正しい塗料を選ぶ事も、塗替えを成功させるポイントのひとつだと言えます。材質の欠点と塗料の特徴を見極めることがポイントです。
塗り床用塗料の紹介

塗床工事は、床材の保護と美観性・機能性の向上が目的で施工されます。
コンクリート床材や金属床材は、年数の経過と共に劣化し、侵食していきます。倉庫や工場での水・温水・薬品・熱・衝撃・粉塵や野外での紫外線・風雨等、過酷な条件下で使われている場合もあります。侵食が基材の内部深くに及ぶと、補修作業も大変な作業となる場合もありますので定期的に補修する必要があります。
◆塗床のメリットについて
床仕上げ材として塗り床を採用するメリットには以下の様な点が挙げられます。
- 耐久性と機能性を付与させる事ができます。
- シームレスな床仕上げが可能です。
- 豊富なカラーバリエーションができます
防滑性
防塵性
耐薬品性
耐油性
耐摩耗性
耐水性
透湿性
耐衝撃性
帯電防止
◆ 防滑性
塗料の防滑性とは、床を滑りにくくする機能の事です。
床が濡れた場合、床の滑りが良くなり、転倒する恐れがある為、転倒を防止する必要があります。
◆ 防塵性
コンクリート下地からの発塵を防止する機能を防塵性と言います。
コンクリートやモルタルの床は、埃が立ちやすいので、防塵性を持つ塗料で塗装すれば、工場の環境が改善されます。
◆ 耐薬品性
塗料の多くは、化学反応を用いた機能がある為、塗料と薬品と反応して塗床材に著しい変化や化学反応による事故を防ぐ必要があります。
◆ 耐油性
塗料に求められる耐油性とは、油状物質一般による影響の受けにくさを指します。
耐油性評価の対象は油だけでなく、水以外の各種有機溶剤も含まれます。
耐油性のある塗料は、油と塗膜が反応して危険な化学反応が起こらない様につくられています。
また、耐油性のある床用塗料で塗装する事により、油分が浸透事を抑制し、コンクリート床の脆弱化を防ぎます。
◆ 耐摩耗性
塗装面が損耗する現象を摩耗と言います、これに耐える性質を耐摩耗性と言います。
屋内工場・倉庫等の塗り床部分は、使用される環境が通常よりも過酷な為、簡単に塗膜が摩耗するのを防ぐ必要があります。
特にフォークリフト等を使用する倉庫・工場等は必須の機能になります。
◆ 耐水性
耐水性とは、水を吸ったり,水によって変質したりしない,水に対して強い性質の事を言います。
水や湿気の多い工場や倉庫の床面では、水分で塗膜の劣化が促進されてしまいます。
使用環境の厳しい工場や倉庫で、耐水性・耐温水性を付与させる事により、塗膜がすぐに劣化しない様にします。
◆ 透湿性
床用塗料に求められる透湿性は、湿気による浮き・膨れ防止効果を持たせる為です。
◆ 耐衝撃性
床材に対する衝撃に耐える性能の事を言います。
床用塗料には、重量物の移動した場合、物を落とした場合に塗膜が割れたり、捲れたりしない強度が必要になります。
◆ 帯電防止
床用塗料に求められる帯電防止とは、塗料が静電気を帯びるのを防ぐ為に用いられ、塗料の導電性を高める性質の事です。
静電気は、埃の吸着、繊維製品や頭髪等の傷み、また放電による電子機器の破損、火災や爆発の危険等、悪影響が大きいので、積極的な除去を必要とします。
条件を指定して塗料を絞り込む
下のボタンをクリックすると、塗料の絞り込み条件が画面表示されます。
塗料の種類
塗料のメーカー
塗装する部位
塗料の溶剤