遮熱塗料・断熱塗料について
建築塗装で使われる主な遮熱塗料・断熱塗料の特徴・性質・メーカー・塗料名を分かりやすくまとめました。
遮熱塗料・断熱塗料を使って、外壁や屋根などの塗装工事を検討のお客様は、ぜひご覧ください。
遮熱塗料・断熱塗料についての解説
一般塗料と遮熱塗料の比較

遮熱塗料とは、「高日射反射率塗料」とも呼ばれ、太陽光のうち近赤外線領域の光線を特殊遮熱顔料により、高反射させて、塗膜ならびに躯体の温度上昇を抑制する事ができる塗料です。
ですから、住宅の屋根や外壁に遮熱塗装する事によって「省エネ効果」を持たせる事ができます。夏期の強い太陽熱を効率的に反射させ、表面温度の上昇させるのを防ぎ、室内環境の向上、冷房費の節約に役立ちます。この様な事から、節電・省エネ・塗装の高寿命が期待できます。
熱反射特性の表現については、各塗料メーカーによって若干違いがありますが、各塗料メーカーの屋根用遮熱塗料カタログ平均値では、熱反射特性による屋根面の温度の低下は、-12℃~-20℃となっています。
それによって、室内気温を約1.1℃~から2℃下げる効果があります。
また、遮熱塗料によって、室内温度を2℃下げる事によって、約10%の電気代を節約できると言われています。
この様な理由から、遮熱塗料は、昨今の「省エネ」・「節電」のニーズにより、今最も話題の塗料と言えます。
遮熱機能を持つ塗料は、遮熱効果の無いウレタン・シリコン・ハルス・フッ素等の同ランクの塗料に比べても、ライフコストの面でも優れており、当店でも主に屋根の塗り替え工事の際、頻繁に使用する塗料です。
現在、遮熱塗料はメーカー各社で開発が進められ、一般に市販されていますが、塗料の性能である「日射反射率」を測定する方法については、各社が独自の方法を採用している為、一般ユーザーがその性能を客観的に評価する事が困難な状況でした。
その様な状況を踏まえ、平成20年より、日射反射率を評価する方法を統一し、日本工業規格では、JIS K5602が制定されています。
なお、平成23年7月には、屋根用高日射反射率塗料規格JIS K5675が制定され、耐候性と日射反射率、日射反射率保持率などを性能要件にする事で、塗料の製品レベルが一定化されてきました。
一般的に遮熱塗料には、主に次の様な種類があります。
遮熱塗料の種類
- 水性反応硬化型アクリルシリコン樹脂塗料(1液型)
- 水性反応硬化型ハルス樹脂塗料(1液型)
- ターペン可溶アクリルウレタン樹脂塗料(2液型)
- ターペン可溶アクリルシリコン樹脂塗料(1液型・2液型)
- ターペン可溶フッ素樹脂塗料(1液型・2液型)
遮熱塗料の日射反射率の比較(シャネツロック データ参照)

また、近赤外線領域の光線による熱伝導を防ぐ塗料を『断熱塗料』と言います。
断熱塗料の断熱原理は、超軽量のセラミック真空バルーン(セラミック中空ビーズ)によって塗膜に断熱層が作られたものです。
断熱塗料を屋根や壁面に隙間無く塗装する事で、効率的に断熱効果を発揮させ、室内の熱流出を抑え、保温効果を持たせる事ができます。
一般的な断熱塗装で注意しなくてはならない点は、塗膜の厚みを確保しなくてはならない点です。
塗膜による断熱層を造ろうとすると、ウールローラー2回塗りでは、0.15~0.2㎜厚程度の膜厚しか確保できず、充分な断熱層が形成されず、施工後不具合が生じやすくなる問題点があります。
ですから、断熱層を作る場合には、マスチックローラーや吹付け施工での厚付けが必要になります。
但し、断熱塗料を1回で極端な厚塗りをすると、なかうみ塗膜は脆く、割れやすくなり、耐久性能は著しく低下します。また、規定の通気部分を確保しないと、カビや藻の発生の原因になったり、結露、塗膜汚染の原因にもなりかねないので、注意が必要です。
ですから、断熱塗料は、マスチックローラーやタイルガンで均等にしっかり塗布する事と、しっかりとした施工管理が重要です。
断熱塗装の仕上がり感は、塗膜の厚みによって、『ゆず肌模様』や『吹き放し模様』になります。
当店がおススメする屋根用遮熱塗料としましては、ミズタニペイント「快適サーモシーリーズ」・ロックペイント「シャネツロック」・エスケー化研の「水性クールタイトsi」日本ペイント「サーモアイシリーズ」・シーラーレス施工が可能な大同塗料「ハイルーフマイルドシリコン遮熱型」等があります。
また、当店がおススメする外壁用遮熱塗料としましては、幅広い調色が可能なキクスイ「水系ファインコートシリコン遮熱」やエスケー化研の「水性クールテクトsi」等があります。
また、外断熱工法として、エスケー化研の「サーモシャット」、ロックペイント「115ラインシャネツロック」、関西ペイント「ドリームコート」、「スーパー断熱Zウォール」等の断熱塗料専用ベースコート(専用中塗材)を塗布する事によって、遮熱効果に断熱効果を付与させる事も可能です。
屋根用遮熱塗料の適用素地は、カラーベスト、コロニアル、モニエル、セメント瓦、トタン屋根等です。
外壁用遮熱塗料の適用素地としては、鉄、アルミ、コンクリート、モルタル、スレート、サイディングボード、フレキシブルボード、ALC板等です。
外壁用遮熱塗料は、トタン等の金属系外壁材の塗り替えにおススメです。
外壁用断熱塗料は、モルタル系外壁材の塗り替えにおススメです。
おススメの外断熱塗料は、東日本塗料の「断熱コート」・「断熱コートEX」スズカファインの「断熱クールバインダー」日本特殊塗料の「NTダンネツコート」「NTダンネツベース」等があります。
屋根用遮熱ウレタン塗料(弱溶剤ウレタンタイプ)の期待耐用年数は、8~10年程度です。
屋根用遮熱シリコン塗料(水性・弱溶剤シリコンタイプ)の期待耐用年数は、8~10年程度です。
屋根用遮熱ハルス塗料(水性・ハルスタイプ)の期待耐用年数は、10年程度です。
屋根用遮熱フッ素塗料(水性・弱溶剤フッ素タイプ)の期待耐用年数は、10年以上です。
外壁用遮熱ウレタン塗料(弱溶剤ウレタンタイプ)の期待耐用年数は、10年程度です。
外壁用遮熱シリコン塗料(水性・弱溶剤シリコンタイプ)の期待耐用年数は、13~15年程度です。
外壁用遮熱ハルス塗料(水性タイプ)の期待耐用年数は、15年程度です。
外壁用遮熱フッ素塗料(水性・弱溶剤フッ素タイプ)の期待耐用年数は、15年以上です。
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