ラジカル制御(ハルス系)塗料について
建築塗装で使われる主なラジカル制御塗料の特徴・性質・メーカー・塗料名を分かりやすくまとめました。
ラジカル制御塗料を使って、外壁や屋根などの塗装工事を検討のお客様は、ぜひご覧ください。
ラジカル制御型塗料(ハルス系)塗料の種類・特徴について解説
ラジカル制御型塗料とは、フッ素塗料に近い耐久性とシリコン塗料の耐汚染性に優れた機能を併せ持った未来型のハイブリッド塗料です。
ラジカル制御型塗料(ハルスハイブリッド系塗料)の価格は、従来からあるシリコン系塗料に近く、フッ素塗料に比べ、大変お値打ちです。
ラジカル制御塗料は、ハルス(光安定剤)と高耐候酸化チタン、アクリル樹脂等を合成させたものです。
HALSには、紫外線エネルギーによって生じる有害なラジカル(過激分子)・活性酸素等を不活性化し、安定させる事で、紫外線による塗膜の劣化を防ぐ効果があります。
したがって、塗料にハルスや高耐候酸化チタンを配合する事によって、長期間に渡って、優れた耐候性を発揮する事が可能となります。
ラジカル制御型塗料には、塗装の作業性が快適になる『ポリマーハイブリッド効果』があり、刷毛やローラーで塗装した際、塗料の伸びが良く、少ない塗料でも広い面積をしっかり塗装する事ができます。
また、ポリマーハイブリッド効果によって、塗料が塗装面にしっかり付着してくれるので、塗料が周囲に飛散しにくく、塗装しない部分を汚してしまうといった施工時のリスクを軽減させる事ができます。
さらに、このポリマーハイブリッド効果は、樹脂間にできる隙間を埋める効果もあり
ですから、他の塗料と比較すると緻密な塗膜が形成されます。
こう言った理由で、ラジカル制御形塗料は、従来の塗料に比べて美しい仕上がりが期待できます。
なお最近では、ラジカル制御技術を組みこんだシリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料が多く発売され、ラジカル制御塗料と言ったカテゴリー分けがあいまいになってきています。
ラジカル制御(ハルス系)塗料の耐候性のイメージ図と耐候性の比較

ラジカル制御塗料の種類は次の様な種類があります。
ラジカル制御塗料の主な種類
水性ラジカル制御型塗料(水性1液型反応硬化ハルスハイブリッド塗料)
水性ラジカル制御型弾性塗料(水性弾性反応硬化ハルスハイブリッド系塗料)
希釈剤 | 臭い | 施工性 | 色彩設計 |
---|---|---|---|
水 | 少ない | ☆ | 艶あり~3分艶 |
水性2液型ハルスハイブリッド系塗料
弱溶剤1液型ハルスハイブリッド系塗料
弱溶剤2液型ハルスハイブリッド系塗料
強溶剤2液型ハルスハイブリッド樹脂塗料料
希釈剤 | 臭い | 施工性 | 色彩設計 |
---|---|---|---|
専用シンナー | 強い | △ | 艶あり~3分艶 |
他にも、各種弾性タイプ・遮熱タイプがあります。
小林塗装がおススメするラジカル制御塗料
小林塗装がおススメするラジカル制御塗料は、日本ペイント「パーフェクトトップ」、関西ペイント「アレスダイナミックTOP」、菊水化学工業の「ビュートップハルス」、菊水化学の「ビュークリーンDX」、ダイフレックス「パーマルW」、トウペ「ハイウェザーDC」等があります。
適用素地としては、コンクリート、モルタル、スレート、サイディングボード、フレキシブルボード、ALC板等です。
ラジカル制御塗料の期待耐用年数は、14~16年前後です。
ラジカル制御塗料は、当店が最もおススメしたい外装塗料の一つです
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