塗装は全ての部位・材質を同じ塗料で塗れば良いというものではありません。また作業工程においても、下塗りや上塗りで塗料を使い分けて塗装する必要があります。部位や材質ごとで正しい塗料を選ぶ事も、塗替えを成功させるポイントのひとつだと言えます。材質の欠点と塗料の特徴を見極めることがポイントです。
木部用塗料の紹介

外部のウッドサイディングや破風板、ラティス、ウッドデッキ等、木材を使った部位は、無機系の建材と異なります。木は、無機系の建材とは異なり、呼吸をして伸縮を繰り返します。この伸縮の繰り返しに長期間に渡って、耐久性を保持できる塗料は現在のところ有りません。しかし、塗装をしなければ紫外線や風雨に曝されて木材の樹脂分が蒸発し、木材が腐敗する原因になってしまいます。この様な理由が屋外の木部塗装は難しいと言われる所以です。
室内の木部塗装は、美観性を重視する木目を生かした「クリアー仕上げ」や木目を生かしたまま着色される半透明の「着色仕上げ」等、様々な仕上げ方法があります。
外部、内部の木部塗装について共に言える事は、木材を長持ちさせるには、木材が腐食する前に定期的に塗装をする事が必要です。
また、塗装する際には使用環境と木材の性質を理解する事が重要です。
◆木材の主な特徴
調湿機能による伸縮性
木材は、調湿機能を持ち、周囲の気温の関係により、湿気を吸ったり、出したりするので、木材が伸縮します。
身近な使用場所
コンクリートや鉄部等の建材と比較した場合、生活空間である内部のフローリングや建具等、触れる機会が多い場所に使用される事が多いです。
木目のデザイン性
木材は木目(板目、柾目、杢目)を持ち、それ自体を模様(デザイン)として考える事ができます。
耐水性
弾性
耐候性
透湿性
防腐性
防かび・防藻性
◆ 耐水性
耐水性は、木部が水によって腐食しない様にする為に必要な機能です。
◆ 弾性
塗膜に弾性機能を持たせる事によって、木材の塗膜が割れたり、剥がれたりする事を防ぎます。
◆ 耐候性
耐候性とは、屋外で使用する際の耐久性の事を言います。
野外の木部は、過酷な気候(紫外線・温度変化・風雨など)に曝されているので、木部塗料はそれらの様々な劣化要因に対して抵抗力を持たせる必要があります。
◆ 透湿性
木材には、透湿性が本来ありますが、塗膜にも透湿性を持たせる事で、木材内部に湿気が溜まらない様にします。
塗膜に通気性が無い場合、木材の内側にいつまでも湿気が残り続けるので、腐食の原因となります。
◆ 防腐性
防腐性とは、微生物による木材の腐敗を防ぐ為の薬剤の事です。
木材の防腐剤と使われるものとしては、鉱油、ナフタリン、アルコール等が挙げられます。
◆ 防かび・防藻性
木部の外観が悪くなるだけでなく、カビや藻が発生し、付着すると木材に雑菌や湿気が溜まり、塗膜や木材が著しく脆弱化します。
条件を指定して塗料を絞り込む
下のボタンをクリックすると、塗料の絞り込み条件が画面表示されます。
塗料の種類
塗料のメーカー
塗装する部位
塗料の溶剤