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賃貸アパートの外壁塗装はやりすぎないおしゃれが正解!

賃貸アパートの外壁塗装を考えるとき、「せっかく塗り替えるのだから、今までよりおしゃれにしたい」「古いイメージを一気に変えて、入居希望者の目に留まる外観にしたい」と考えるオーナー様は少なくありません。

外壁塗装には、建物を雨や紫外線から守るという本来の役割がありますが、賃貸物件ではそれだけではありません。
建物の清潔感や管理状態を伝え、内見前の第一印象を整えるという、賃貸経営上の大切な役割も持っています。

ただ、ここで気を付けたいのが「おしゃれにしよう」とする気持ちが、少し前に出すぎてしまうことです。

色を増やしすぎる。アクセントカラーを広く使いすぎる。流行している濃色を建物全体に塗る。
目立たせようとして鮮やかな色を選ぶと、完成直後には大きく変わったように感じられても、数年後には古く見えたり、入居者の好みを狭めたりすることがあります。

賃貸アパートの外観で大切なのは、「強く主張すること」よりも「多くの人から嫌われにくく、きちんと手入れされていると感じてもらうこと」です。

これは、決して無難で面白くない色にするという意味ではありません。
上質なコートが大きなブランドロゴを使わなくても品よく見えるように、外壁塗装も色数、明るさ、艶、素材感、塗り分け位置を丁寧に整えることで、控えめでありながら印象に残る外観をつくれます。

このコラムでは、塗装歴30年以上、施工実績2,000件以上の小林塗装が、賃貸アパートの外壁塗装で失敗しないための色選びをわかりやすく解説します。
入居者層、築年数、立地、建物形状、汚れ方、将来の修繕まで含めて、「やりすぎないおしゃれ」を実現するための具体的な考え方をお伝えします。

このコラムで分かること
  • ■ 賃貸アパートに「やりすぎないおしゃれ」が向いている理由
  • ■ 入居希望者が外観から感じ取っていること
  • ■ 派手な色や色数の多い配色で失敗しやすい理由
  • ■ ベースカラー・サブカラー・アクセントカラーの使い方
  • ■ ファミリー層、単身者、女性向けなど入居者層別の色選び
  • ■ 築年数、建物形状、立地条件に合う外壁色
  • ■ グレージュ、アイボリー、グレー、ブラウンなどの配色例
  • ■ 汚れや色あせを目立ちにくくする考え方
  • ■ 色数や塗り分けによって外壁塗装費用が変わるケース
  • ■ カラーシミュレーションと塗板の正しい使い方

賃貸アパートの外壁色を無料で相談する

外壁色を決める前に、まず「誰に、どのような印象を持ってもらいたい物件なのか」を整理していきましょう。

1. 賃貸アパートの外壁塗装は「やりすぎないおしゃれ」が正解

結論から申し上げると、賃貸アパートの外壁塗装では、個性的すぎない、清潔感のある、少し上質な配色が最も取り入れやすい考え方です。

賃貸住宅は、オーナー様ご自身が長く暮らす注文住宅とは目的が異なります。
さまざまな年齢、性別、職業、家族構成の人が住む可能性があるため、特定の人に強く好まれるデザインよりも、多くの人が自然に受け入れられるデザインが求められます。

たとえば、鮮やかな赤や青を大きく使った建物は、写真では目立つかもしれません。
でも、「毎日ここへ帰ってくる」と考えたときに、落ち着かないと感じる人もいます。
反対に、アイボリーやグレージュ、ウォームグレーなどを基調に、玄関まわりや縦ラインへ濃色を少量使った建物は、派手ではなくても端正に見えます。

賃貸物件の外観は、目立つ看板ではなく、入居者の暮らしを包む背景です。

背景だからこそ、主張しすぎず、帰宅したときにほっとできる色、家族や友人を招きやすい色、長く見ても飽きにくい色が向いています。

「無難」と「洗練されている」は同じではありません

やりすぎない色選びというと、「結局、全部ベージュにすればよいのでは」と思われるかもしれません。
しかし、ただ無難な色を塗るだけでは、古い印象が残ることもあります。

洗練された外観にするには、次のような細かな設計が必要です。

  • ■ 外壁の凹凸や階ごとの形に合った塗り分け
  • ■ サッシや玄関ドアとの色のつながり
  • ■ 雨樋、破風、軒天、手すりなど付帯部の整理
  • ■ 色の明るさと鮮やかさの調整
  • ■ 艶の強さと外壁材の質感の調整
  • ■ 道路、隣接建物、植栽、空の色との調和

おしゃれに見える建物ほど、実は色数が少なく、細部がきれいに整っています。
ファッションでいえば、たくさんの装飾を重ねるより、素材のよい服をサイズ感まできれいに着こなした印象。建物も同じです。

賃貸物件では「嫌われにくさ」が大きな価値になる

賃貸経営では、オーナー様の好みだけで外壁色を決めるのではなく、入居を検討する人の選択肢から外れにくいことも大切です。

外観を見た瞬間に「この色は少し苦手」と思われてしまうと、室内の条件がよくても内見候補から外される可能性があります。
一方で、清潔感があり、落ち着いていて、きちんと管理されている印象があれば、少なくとも外観が理由で敬遠されるリスクを抑えることができます。

大勢に強く刺さる色ではなく、大勢の候補に残る色。これが、賃貸アパートの外壁塗装で考えたい基本です。

2. 入居希望者は賃貸アパートの外観から何を感じているのか

入居希望者は、外壁の塗料名や塗装回数を見分けているわけではありません。
しかし、建物全体から伝わる雰囲気には、とても敏感です。

外壁の色あせ、鉄部のサビ、雨筋汚れ、共用廊下の暗さ、雑草、古い看板・・・。
こうした要素が重なると、「管理が行き届いていないのでは」「住み始めた後も修繕してもらえないのでは」といった不安につながります。

反対に、外壁や鉄部がきれいに整い、色に統一感があり、共用部が明るく見える建物からは、次のような印象を受けやすくなります。

  • ■ 定期的に手入れされている
  • ■ 管理会社やオーナーが建物を大切にしている
  • ■ 共用部も清潔に保たれていそう
  • ■ 入居後の修繕にも対応してもらえそう
  • ■ 家族や友人に住所を伝えやすい
  • ■ 夜間も安心して帰宅できそう
募集写真では外観の整理感が伝わりやすい

現在の賃貸探しでは、現地へ行く前に、スマートフォンやパソコンで物件写真を比較することが一般的です。

小さな画面では、細かな装飾よりも、建物全体の明暗、色のまとまり、清潔感が先に伝わります。
色数が多すぎる建物は写真上で散らかって見えやすく、反対に明るさと濃さが整理された建物は、輪郭が分かりやすくなります。

ここで大切なのは、ただ白く塗れば明るく写るということではありません。
真っ白な外壁は、空や路面との明暗差が強くなりすぎたり、日陰部分が青白く見えたりする場合があります。

少し黄みや灰みを含むアイボリー、ライトベージュ、グレージュなどは、晴天、曇天、日陰のいずれでも色が極端に転びにくく、写真でも落ち着いた印象をつくりやすい色です。

外観は家賃より先に見られることがある

家賃、間取り、駅からの距離は、物件選びの重要な条件です。
ただし、条件が似ている物件が並んだとき、最後の比較材料になるのが外観や共用部の印象です。

外壁塗装は、家賃を直接上げる魔法ではありません。
しかし、建物が古いという理由だけで候補から外されることを防ぎ、物件本来の価値を正しく見てもらうための土台になります。

外観改善の役割は、弱点を飾りで隠すことではなく、建物が大切に維持されている事実を、見た目からも伝わるようにすることです。

3. 賃貸アパートの外壁塗装で「やりすぎ」が失敗しやすい理由

外壁塗装でイメージを変えること自体は、決して悪いことではありません。
問題は、建物の形や入居者層を無視して、色だけを目立たせようとすることです。

色数を増やしすぎると建物が小さく見える

ベース色、1階色、2階色、階段室色、ベランダ色、柱色、帯色と、場所ごとに色を変えていくと、建物が細かく分断されて見えます。
特に小規模なアパートでは、色の切り替えが多いほど外観が落ち着かず、建物が実際よりも小さく感じられることがあります。

色数は、外壁だけなら2色を基本にし、多くても3色程度に抑えると整理しやすくなります。
雨樋や鉄部などの付帯部を含めても、全体で使う色の系統を絞ることが大切です。

アクセントカラーの面積が広すぎる

アクセントカラーは、少量だからこそ効果を発揮します。
玄関まわり、階段室、縦柱、ベランダの一部など、視線を集めたい場所に絞ることで建物の輪郭が整います。

ところが、アクセント部分を広くしすぎると、もはやアクセントではなく第二のベースカラーになります。
特にブラック、ネイビー、深いブラウンなどは面積が増えるほど重たく見えやすいため、使用範囲に注意が必要です。

鮮やかな色は面積が大きくなるほど強く感じる

小さな色見本で「少し明るくてかわいい」と感じた色も、外壁全体へ広がると、想像以上に明るく鮮やかに見える場合があります。
これは、色を見る面積によって印象が変化するためです。

特に黄、オレンジ、ピンク、青、緑などは、少しの鮮やかさでも建物全体では強く感じられます。
賃貸アパートでは、候補にしている色よりも一段階落ち着いた色を大きな塗板で確認することをおすすめします。

流行をそのまま取り入れると古く見えることがある

外壁塗装は、洋服のように毎年簡単に着替えられるものではありません。
塗料の耐久性や建物の状態にもよりますが、一度決めた色と長く付き合うことになります。

その時期に流行している濃色や強い配色を大きく使うと、完成直後は新鮮でも、数年後に特定の時代を強く感じる外観になってしまう可能性があります。

流行色を使う場合は、建物全体ではなく、玄関ドア、館名サイン、照明、植栽、アクセント壁など、将来変更しやすい場所に取り入れる方法が安心です。

塗り替えられない部分との不調和が起こる

外壁色だけを見て決めてしまうと、アルミサッシ、玄関ドア、タイル、石材、屋根材など、塗り替えない部分との相性が悪くなることがあります。

たとえば、温かみのあるブロンズサッシに青みの強いグレーを合わせると、双方が別々に見える場合があります。
一方、ベージュやグレージュ、ウォームグレーでつなぐと、既存部分も配色の一部としてなじみやすくなります。

外壁色は、何もない白い紙の上で選ぶものではありません。
すでに建物に存在している色を読み取り、残す部分と塗る部分を一つのコーディネートとして考えることが重要です。

4. 入居者に選ばれる賃貸アパートの外壁色をつくる基本ルール

やりすぎないおしゃれを感覚だけでつくるのは、意外と難しいものです。
ここでは、賃貸アパートの色選びで使いやすい基本ルールをご紹介します。

ベース・サブ・アクセントの3段階で考える

建物全体の色は、次の3つに分けて整理すると分かりやすくなります。

役割 面積の目安 主な場所 考え方
ベースカラー 約65~75% 外壁の大部分 清潔感、明るさ、周辺環境との調和を重視する
サブカラー 約20~30% 1階、階段室、ベランダなど 建物の形を整理し、奥行きをつくる
アクセントカラー 約5~10% 玄関、柱、帯、館名サインなど 視線を集め、全体を引き締める

この比率は絶対的な決まりではありませんが、配色がまとまらないときの基準として役立ちます。

アクセントカラーは、建物の形によっては5%未満でも十分です。
特に小さなアパートでは、濃色を線のように細く使うだけでも、輪郭が引き締まります。

色相よりも明るさと鮮やかさを先に決める

「ベージュにするか、グレーにするか」と色相から考え始める方は多いのですが、賃貸物件では、まず明るさと鮮やかさを決めたほうが失敗を減らせます。

  • ■ 明るすぎる色は、まぶしく平面的に見えることがある
  • ■ 暗すぎる色は、圧迫感や閉鎖的な印象につながることがある
  • ■ 鮮やかすぎる色は、好みが分かれやすい
  • ■ くすみすぎた色は、立地によっては古びて見えることがある

幅広い入居者層を想定する場合は、中明度から高明度、低彩度から中彩度の範囲が比較的使いやすくなります。

塗り分けは建物の線に沿わせる

色を切り替える場所は、外壁の途中で無理に線をつくるのではなく、建物にもともとある区切りを利用します。

  • ■ 1階と2階の境目
  • ■ ベランダの出入り
  • ■ 階段室の縦ライン
  • ■ 外壁材の張り分け部分
  • ■ 柱や梁の見付け
  • ■ 玄関まわりの凹凸

建物の構造線に沿った塗り分けは、自然で施工上の見切りもきれいに納まりやすくなります。
反対に、意味のない位置で色を切り替えると、塗装の見切り線が目立ち、建物の形も分かりにくくなります。

色名ではなく色番号で管理する

「アイボリー」「モカ」「グレージュ」といった名称は、塗料メーカーや商品によって色が異なります。
同じグレージュという名前でも、黄みが強いもの、赤みがあるもの、青みがあるものがあります。

最終決定では、メーカーの標準色番号や日本塗料工業会の色番号など、再現可能な番号で管理することが大切です。
色番号を工事記録へ残しておけば、将来の部分補修、鉄部の塗り直し、次回の大規模修繕でも役立ちます。

屋外でA4サイズ以上の塗板を確認する

小さなカタログ見本だけで外壁色を決めるのはおすすめできません。
印刷された色見本は、実際の塗膜と質感や艶が異なります。

候補色はA4サイズ以上の塗板で、次の条件を変えながら確認します。

  • ■ 晴れた日の直射日光
  • ■ 建物の北側や日陰
  • ■ 午前と午後
  • ■ 既存のサッシやタイルの横
  • ■ 少し離れた道路側
  • ■ 雨天や曇天に近い暗さ

色を「単体」で見るのではなく、実際の建物、空、道路、植栽、隣家と一緒に見ることが、現場での色選びでは何より大切です。

5. 入居者層に合わせた賃貸アパートの外壁色

賃貸アパートの外壁色は、誰に住んでもらいたいかによって方向性が変わります。
ただし、特定の性別や年代だけを決めつけるのではなく、間取り、家賃帯、周辺施設、現在の入居者構成を総合して考えることが大切です。

想定する入居者層 取り入れやすい色 目指したい印象 注意点
ファミリー層 アイボリー、ベージュ、グレージュ、明るいブラウン 安心感、温かさ、清潔感 暗い色を広く使いすぎず、共用部を明るく見せる
単身女性 オフホワイト、グレージュ、淡いモカ、ウォームグレー 上品、清潔、やわらかい かわいらしさを狙いすぎず、防犯性や照明も整える
学生 ライトグレー、オフホワイト、淡いベージュ 明るい、清潔、親しみやすい 鮮やかな原色を広く使うと好みが分かれやすい
男性単身者 グレー、チャコール、ネイビー、ホワイト すっきり、都会的、落ち着き 濃色の面積を抑え、暗く閉鎖的に見せない
シニア層 アイボリー、サンドベージュ、明るいブラウン 温かい、安心、穏やか 段差や入口を見分けやすい明暗差も考慮する
高家賃帯 低彩度グレー、グレージュ、モカ、石目調カラー 上質、端正、静かな高級感 濃色だけに頼らず、素材感、照明、サインも整える
ファミリー向けは「安心して帰れる明るさ」

ファミリー層が暮らす物件では、奇抜さよりも、安心感と清潔感が大切です。
アイボリーやグレージュを基調に、1階部分へ少し濃いベージュやブラウンを使うと、明るさを保ちながら安定感を出せます。

共用廊下や階段室が暗い物件では、外壁だけを濃くするとさらに重く見えるため、入口周辺は明るめに整えることをおすすめします。

単身女性向けは色よりも「清潔感の総合点」

単身女性向け物件では、淡いモカやグレージュなどの柔らかな色が合わせやすい一方、色だけで女性向けらしさを演出しすぎる必要はありません。
外壁がきれいでも、階段が暗い、手すりがサビている、照明が切れている、植栽が伸び放題では、安心感につながりにくくなります。

色彩計画と同時に、共用部照明、玄関ドア、館名サイン、郵便受け、ゴミ置き場などを整えることで、管理状態のよさが伝わります。

高家賃帯では濃色よりも素材感が重要

高級感を出そうとして、建物全体をブラックや濃いグレーにするケースがあります。
しかし、濃色にすれば自動的に高級に見えるわけではありません。

高級感は、色そのものよりも、塗り分けの精度、艶の整い方、シーリングの納まり、鉄部の仕上がり、照明、館名サインなど、細部の完成度から生まれます。

低彩度のグレージュやウォームグレーを基調に、チャコールやブロンズを少量使う。
この程度の抑制が、かえって品のよさにつながります。

6. 築年数・建物形状・立地から考える賃貸アパートの色選び

人気色をそのまま塗っても、すべての建物がおしゃれになるわけではありません。
色選びでは、その建物が持つ形、素材、周辺環境を読み取る必要があります。

築20年・築30年のアパートは色分けを減らす

築年数の経過したアパートには、帯、出窓、庇、ベランダ、階段室など、外観を構成する部材が多く見られます。
それぞれを別の色にすると、かえって年代を感じる外観になることがあります。

古く見せないためには、色を増やすよりも、不要な色分けを減らして面を大きく見せることが効果的です。

  • ■ 外壁のベース色を統一する
  • ■ 雨樋、破風、鉄部の色を同系色でまとめる
  • ■ 帯板を外壁に近い色でなじませる
  • ■ 玄関まわりだけにアクセントを残す
  • ■ 古い館名サインや照明を見直す

建物の形を消すのではなく、見せたい線だけを残すイメージです。

横長の建物は縦ラインで引き締める

横に長いアパートは、1階と2階を完全に塗り分けると、さらに横長に見える場合があります。

階段室や中央の柱、玄関まわりなどへ細い縦のアクセントを入れると、視線が上へ動き、建物全体が引き締まって見えます。
ただし、縦ラインを何本も入れると落ち着かなくなるため、建物の中心や入口など、意味のある場所に限定します。

ベランダが大きい建物は濃色の面積に注意する

道路側に大きなベランダがある建物では、ベランダ壁の色が外観の大部分を占めます。
ここへ濃い色を使うと、想像以上に重たく見えることがあります。

ベランダをアクセントにする場合でも、外側全面を黒くするのではなく、一部の縦面だけを濃くする、少し明るいグレーを選ぶなど、面積と濃さのバランスを調整します。

住宅街では周辺との調和を優先する

落ち着いた住宅街にある賃貸アパートでは、周囲から極端に浮く色を避けることが、長期的な物件価値にもつながります。

隣接住宅がアイボリーやベージュ中心であれば、同じ明るさの範囲でグレージュや淡いモカへ少し変化を付けると、調和しながらも古く見えにくくなります。

交通量の多い道路沿いでは汚れ方を読む

交通量の多い道路沿いでは、排気由来の黒ずみや砂ぼこりが付着しやすくなります。
真っ白な外壁は、雨筋や黒ずみとの明暗差が大きくなり、汚れが目立ちやすい場合があります。

明るいグレージュ、ライトグレー、サンドベージュなど、汚れの色に少し近い中間色を選ぶと、清潔感を保ちながら汚れを目立ちにくくできます。

緑の多い場所ではコケ・藻の見え方を考える

樹木、水路、畑、北側の擁壁などが近い物件は、湿気がこもりやすく、外壁にコケや藻が付着することがあります。

白や淡い黄色は緑色の汚れが目立ちやすいため、少し灰みを含んだグレージュやベージュを選び、防藻・防カビ性や低汚染性を備えた塗料を検討します。

色で汚れを隠すだけではなく、庇、笠木、雨樋、排水、植栽との距離など、汚れが発生する原因を同時に改善することが重要です。

7. 賃貸アパートに似合う「やりすぎないおしゃれ」の配色例

ここからは、幅広い賃貸物件へ取り入れやすい配色例をご紹介します。
実際の色は、外壁材、サッシ、屋根、日当たりによって見え方が変わるため、あくまで方向性としてご覧ください。

配色例1 アイボリー×グレージュ×チャコール

清潔感、安心感、ほどよい現代性を兼ね備えた、幅広い物件に合わせやすい配色です。

  • ■ ベース:温かみのあるアイボリー
  • ■ サブ:明るいグレージュ
  • ■ アクセント:チャコールグレー

ファミリー層、単身者のどちらにもなじみやすく、ブロンズ系、ブラック系のサッシにも合わせやすい組み合わせです。
チャコールは階段室の縦ライン、玄関まわり、館名サインなどに限定すると、外観が引き締まります。

配色例2 オフホワイト×淡いモカ

やわらかく、上品で、冷たさを感じにくい配色です。
女性向け物件、ファミリー向け物件、住宅街の小規模アパートに向いています。

  • ■ ベース:黄みを抑えたオフホワイト
  • ■ サブ:低彩度の淡いモカ
  • ■ 付帯部:ダークブラウンまたはブロンズ系

モカを赤みの強い色にすると甘い印象が出やすいため、少し灰みを含んだ色を選ぶと、かわいらしさに寄りすぎません。

配色例3 ライトグレー×ホワイト×ネイビー

清潔感のある、すっきりとした配色です。
学生向け、単身者向け、比較的新しいデザインの建物に合わせやすくなります。

  • ■ ベース:青みに寄りすぎないライトグレー
  • ■ サブ:やわらかなホワイト
  • ■ アクセント:低彩度のネイビー

ネイビーを鮮やかにすると急にスポーティーな印象が強くなるため、黒やグレーを含んだ落ち着いたネイビーがおすすめです。

配色例4 サンドベージュ×ブラウン

温かさ、安心感、落ち着きを感じる配色です。
築年数が経過したアパートや、瓦屋根、ブラウン系サッシの建物にもなじみやすくなります。

  • ■ ベース:明るいサンドベージュ
  • ■ サブ:中明度のブラウン
  • ■ 軒天:ベースより少し明るい色

ブラウンを赤くしすぎると重たく見えるため、グレーを含んだトープやダークモカへ寄せると、落ち着いた印象になります。

配色例5 ウォームグレーのワントーン

色を多く使わず、明るさの違いだけで建物を整える方法です。

  • ■ 外壁:明るいウォームグレー
  • ■ ベランダ:同系色の一段濃いグレー
  • ■ 鉄部:チャコールグレー
  • ■ 軒天:外壁より明るいグレーまたはオフホワイト

ワントーン配色は、古い建物の複雑な形を整理して見せたいときに効果的です。
色数が少ないため、塗装の艶、見切り、下地補修の精度が仕上がりを左右します。

小林塗装からのひとこと

おしゃれな色を探すより、建物をおしゃれに見せる配色を探すことが大切です。
同じグレージュでも、塗る場所と面積が変われば、仕上がりはまったく違って見えます。

色の名称だけで選ぶのではなく「どの面を明るくし、どの線を引き締め、どこを目立たせないか」まで考えることが、配色設計の要点です。

8. 外壁以外の色と艶が賃貸アパートの印象を左右する

外壁色をきれいに決めても、雨樋、鉄骨階段、手すり、玄関ドア、軒天などの色がまとまっていなければ、建物全体は整って見えません。

雨樋・破風・鉄部の色を増やしすぎない

付帯部は、ブラック、チャコール、ダークブラウン、外壁同色など、1~2系統に整理します。

  • ■ 既存サッシがブラックであれば、雨樋や鉄部をチャコール系へそろえる。

  • ■ ブロンズサッシであれば、ダークブラウンやモカ系へそろえる。

このように、塗り替えられない色を基準に付帯部をまとめます。

軒天は明るくすると共用部が軽く見える

軒天は、外壁よりも少し明るいオフホワイトやライトグレーにすると、影になりやすい部分が軽く見えます。

共用廊下や階段の天井まで濃い色にすると、昼間でも暗く感じる場合があります。
高級感を狙って濃くする場合でも、照明計画や天井の高さを確認して決める必要があります。

玄関ドアは建物の印象をつくる大切な部分

入居者が毎日手に触れ、内見時にも近い距離で見るのが玄関ドアです。
外壁がきれいになっても、玄関ドアの色あせやサビ、シートの剥がれが残っていると、改修効果が半減します。

塗装可能な素材か、シート貼りが適しているか、交換が必要かを確認し、外壁と一緒に整えることをおすすめします。

艶は「高級感」だけでなく耐候性と清掃性も考える

艶を抑えた外壁は、落ち着いた質感になりやすく、グレージュやモカともよく合います。
一方で、塗料によっては艶を大きく落とすことで、汚れの付き方や耐久性に影響する場合があります。

艶あり、7分艶、5分艶、3分艶、艶消しのすべてが、どの塗料でも自由に選べるわけではありません。
塗料メーカーが設定している艶の範囲、期待耐用年数、低汚染性を確認したうえで選びます。

また、広い外壁面では艶が均一に見えても、ローラーの継ぎ目や補修跡があると光の反射で目立つことがあります。
艶を選ぶ際には、下地の状態と施工方法も重要です。

色だけがおしゃれでも、細部が荒れていては上質には見えません。
賃貸物件の外観改善では、色彩計画と施工品質を切り離さずに考えることが必要です。

9. 汚れや色あせを考えた賃貸アパートの外壁色の選び方

賃貸アパートの外壁は、完成直後だけでなく、5年後、10年後の見え方まで考えて選ぶことが大切です。

真っ白より少し色味のある白を選ぶ

白い外壁は、清潔感があり、建物を明るく大きく見せる効果が期待できます。
しかし、純白に近い色は、雨筋、排気汚れ、コケなどとの明暗差が大きくなります。

少し黄みを含むアイボリー、少し灰みを含むオフホワイト、淡いグレージュにすると、白らしい明るさを残しながら、汚れをやわらかく見せられます。

濃色は白い汚れと色あせに注意する

ブラック、チャコール、ネイビーなどの濃色は、雨筋の白い跡、砂ぼこり、チョーキング、シーリング材の汚染が目立つことがあります。

また、日当たりの強い南面や西面では、色の変化が分かりやすくなる場合があります。
濃色を使う場合は、耐候性の高い塗料を選び、広い面積へ使いすぎないことが大切です。

中間色は経年変化が目立ちにくい

グレージュ、ライトグレー、サンドベージュ、トープなどの中間色は、黒い汚れ、白い汚れのどちらとも明暗差が大きくなりにくいため、外観を安定して見せやすい色です。

ただし、中間色であれば汚れないわけではありません。
塗料の低汚染性、外壁の凹凸、庇の有無、笠木からの雨だれ、排気口周辺なども確認します。

塗料の性能と色の相性を確認する

同じ色でも、塗料によって艶、隠ぺい性、色あせの見え方が異なります。

  • ■ 淡色は下地の補修跡や透けを確認する
  • ■ 濃色は塗り継ぎや艶むらに注意する
  • ■ 鮮やかな色は必要な塗装回数を確認する
  • ■ 艶消し色は汚染性や耐候性を確認する
  • ■ 金属外壁の濃色は表面温度や下地の動きを考慮する

色だけで塗料を決めるのではなく、建物の下地、劣化状態、期待する耐用年数に合った塗料の中から色を選ぶ順序が基本です。

長くきれいに見える外壁は、汚れが目立たない色と、汚れにくい塗膜、汚れをためにくい建物納まりの3つでつくられます。

10. 賃貸アパートの外壁塗装は色選びによって費用が変わるのか

一般的な標準色の範囲であれば、ベージュからグレーへ変更しただけで、塗装費用が大幅に高くなるとは限りません。

ただし、色数、塗り分け方法、既存色との明暗差、特注色などによって、材料費や施工手間が増えるケースがあります。

色選びの条件 費用への影響 理由
標準色1色で塗装 比較的少ない 塗料管理と塗り分け養生が少ない
自然な区切りで2色塗り 小さい場合が多い 外壁の出隅や帯などで見切りやすい
細かな3色以上の塗り分け 増えやすい 養生、塗料交換、見切り作業が増える
濃色から淡色へ変更 増える場合がある 透け防止のため下塗り色や塗装回数の調整が必要
鮮やかな赤・黄など 増える場合がある 隠ぺい性によって追加塗装が必要になることがある
特注色・少量調色 増える場合がある 調色費、最低発注量、補修用塗料の確保が必要
多彩仕上げ・石目調 増えやすい 専用材料や複数工程が必要
細いラインや文字を塗装 増えやすい 精密な養生と手作業が必要
色数よりも塗り分け位置が費用に影響する

同じ2色塗りでも、1階と2階を帯で分ける場合と、窓まわりを一本ずつ塗り分ける場合では、作業手間が大きく異なります。

建物の自然な区切りを利用すれば、デザイン性と施工効率を両立できます。
細かな装飾線を増やすより、広い面をきれいに塗り分けたほうが、仕上がりも安定しやすくなります。

補修用塗料を残しておく

賃貸アパートでは、退去工事、設備交換、看板の付け替えなどで、外壁の部分補修が必要になることがあります。

特注色や複雑な調色を採用した場合は、同じ色を後から再現しにくいことがあります。
工事完了時に、色番号、塗料名、艶、使用部位を記録し、可能であれば補修用塗料を保管しておくと安心です。

安さだけで色彩提案を省略しない

色彩提案や塗板作成には手間がかかります。
しかし、十数年に一度の外壁塗装で色選びを急ぎ、完成後に後悔してしまえば、簡単には塗り直せません。

外壁塗装の適正価格は、塗料代と塗る作業だけで決まるものではありません。
現地調査、補修計画、色彩提案、入居者対応、品質管理、記録の作成まで含めて判断することが大切です。

11. 賃貸アパートの外壁塗装で失敗しない色決めの進め方

色選びは、カタログを開いて好きな色を探すところから始めるのではありません。
物件の課題と目的を整理してから候補色を選ぶことで、判断がぶれにくくなります。

手順1 外壁塗装の目的を整理する

まず、今回の外壁塗装で何を改善したいのかを明確にします。

  • ■ 色あせやサビを直し、清潔感を戻したい
  • ■ 築年数を感じにくい外観へ整えたい
  • ■ 募集写真の印象を改善したい
  • ■ 女性やファミリー層に安心感を持ってもらいたい
  • ■ 高家賃帯に見合う外観へ整えたい
  • ■ 次回修繕まで汚れを目立ちにくくしたい

目的が決まれば、色の方向性も自然に絞られます。

手順2 塗り替えられない色を確認する

屋根、サッシ、玄関ドア、タイル、石材、床、フェンスなど、今回変更しない部分の色を確認します。

外壁色は、これらの既存色と調和する範囲から選びます。
特にアルミサッシは建物全体に繰り返し現れるため、配色の基準になります。

手順3 入居者層と周辺環境を整理する

現在の入居者、空室の問い合わせ層、間取り、家賃、駅や学校との距離などから、主な入居者像を考えます。

同時に、隣接住宅、道路幅、植栽、日当たり、交通量なども確認します。
建物単体ではきれいでも、街並みから浮いてしまう色は、長期的には扱いにくくなります。

手順4 配色コンセプトを3案程度つくる

最初から一つの色へ決めず、方向性の異なる案を比較します。

  • ■ 明るく清潔感を重視した案
  • ■ 落ち着きと上質感を重視した案
  • ■ 既存の雰囲気を生かして整える案

まったく違う色を何十色も並べるより、目的の異なる3案を比較したほうが、オーナー様の考えも整理しやすくなります。

手順5 カラーシミュレーションで塗り分けを確認する

カラーシミュレーションは、色そのものを確定する道具ではなく、塗り分け位置や明暗のバランスを確認する道具として使います。

画面の明るさ、写真の天候、印刷機によって色が変わるため、シミュレーションだけで最終色を決めるのは避けます。

手順6 大きな塗板を現地で確認する

候補を2~3色へ絞ったら、実際の塗料でつくった大きな塗板を現地で確認します。

サッシの横、日なた、日陰、道路側など、複数の場所で見ます。
オーナー様だけでなく、管理会社やご家族など複数人で確認すると、一人の好みに寄りすぎることを防げます。

手順7 色番号・艶・塗り分け図を確定する

最終決定では、次の内容を書面へ残します。

  • ■ 使用する塗料の商品名
  • ■ 各部位の色番号
  • ■ 艶の種類
  • ■ 塗り分け位置
  • ■ 下塗り材の種類
  • ■ 鉄部や付帯部の色
  • ■ 補修用塗料の保管方法

「だいたいこのグレー」「現場で職人さんに任せる」という決め方では、オーナー様と施工側の認識がずれるおそれがあります。

手順8 完工後の募集写真まで計画する

外壁塗装が完成したら、足場解体後に外観写真を撮影し、募集サイトや管理資料の写真を更新します。

古い写真のままでは、せっかく外観を改善しても入居希望者へ伝わりません。
晴天時の正面写真、入口、共用部、館名サインなど、物件の清潔感が伝わる写真をそろえます。

塗って終わりではなく、改善した価値を募集活動へつなげるところまでが、賃貸物件の外壁改修です。

12. 賃貸アパートの色選びを相談する塗装業者の選び方

賃貸アパートの外壁塗装は、戸建住宅とは異なる配慮が必要です。
色彩提案だけでなく、入居者対応、共用部の安全、工事工程、資産価値まで理解している業者へ相談することが大切です。

「何色が人気ですか」だけで終わらせない業者

人気色を答えるだけなら簡単です。
しかし、建物ごとに本当に必要なのは、なぜその色が合うのかという説明です。

信頼できる業者は、次のような点を確認します。

  • ■ 現在の入居者層と募集したい入居者層
  • ■ 建物の築年数と外観デザイン
  • ■ 既存サッシ、屋根、タイルの色
  • ■ 日当たりと汚れの付き方
  • ■ 共用廊下や階段の明るさ
  • ■ 周辺住宅との調和
  • ■ 次回修繕までの期間
下地の状態から塗料と色を提案できる業者

色がきれいでも、下地補修や下塗りが不十分であれば、塗膜は長持ちしません。

窯業系サイディング、モルタル、ALC、金属外壁など、外壁材によって適した下塗り材や補修方法は異なります。
既存塗膜の種類、チョーキング、ひび割れ、サビ、シーリングの劣化を確認したうえで、塗料と色を提案できることが重要です。

色見本と実際の仕上がりの違いを説明できる業者

色見本を渡すだけではなく、面積効果、日なたと日陰の違い、艶による見え方、周辺色の影響を説明できる業者を選びましょう。

「この色なら絶対に失敗しません」と言い切るのではなく、メリットと注意点を公平に伝え、最終判断を支えてくれる姿勢が大切です。

入居者・近隣への配慮まで計画できる業者

賃貸アパートの外壁塗装では、居住中の工事になることが多いため、色や仕上がりだけでなく、工事中の生活への配慮が欠かせません。

  • ■ 工事前の入居者案内
  • ■ 洗濯物を干せない日の告知
  • ■ 窓や玄関を養生する期間の説明
  • ■ 駐車場や自転車置き場の調整
  • ■ 通路の安全確保
  • ■ 騒音、臭い、高圧洗浄への配慮
  • ■ 近隣住宅への事前挨拶

どれほど外観がきれいになっても、工事中の対応で入居者へ不信感を与えてしまっては、本末転倒です。

工事後の記録を残してくれる業者

使用塗料、色番号、塗装回数、施工写真、補修箇所を記録として残してもらいましょう。

記録があれば、数年後の補修や次回の修繕計画が立てやすくなります。
賃貸物件の外壁塗装は一度きりの工事ではなく、長期修繕の一部です。

色を売るのではなく、建物の将来まで考えて説明できること。
それが、賃貸物件の外壁塗装を任せる業者に求めたい姿勢です。

13. まとめ|賃貸アパートの外壁塗装は控えめだからこそ長く選ばれる

まとめ|賃貸アパートの外壁塗装は控えめだからこそ長く選ばれる イメージ

賃貸アパートの外壁塗装では、派手で目立つことが、そのまま物件の魅力になるとは限りません。

大切なのは、建物の形、立地、築年数、入居者層、既存サッシや屋根の色を読み取り、多くの人に受け入れられやすい清潔感と、少しだけ印象に残る上質さをつくることです。

やりすぎないおしゃれを実現するためには、次のポイントを押さえましょう。

  • ■ 外壁色は2色を基本とし、多くても3色程度に抑える
  • ■ ベースカラーを広く使い、アクセントカラーは少量にする
  • ■ 鮮やかな色より、低彩度のアイボリー、グレージュ、グレーを中心に考える
  • ■ サッシ、屋根、玄関ドアなど塗り替えない部分との相性を見る
  • ■ 建物の自然な区切りに沿って塗り分ける
  • ■ カラーシミュレーションだけでなく、大きな塗板を屋外で確認する
  • ■ 汚れ方、色あせ、艶、塗料性能まで含めて選ぶ
  • ■ 共用部、鉄部、看板、照明、植栽まで一緒に整える

外壁塗装は、古くなった建物を別の建物に見せるための化粧ではありません。
雨や紫外線から建物を守り、これまで積み重ねてきた物件の価値を、今の暮らしに合うかたちへ整える仕事です。

色数を増やさなくても、明るさ、艶、塗り分け、細部の納まりを丁寧に整えれば、外観は見違えるほど洗練されます。派手ではないけれど、なぜか感じがよい。通るたびに、きちんと手入れされていると分かる。そんな建物は、年月がたっても古びにくいものです。

賃貸アパートのおしゃれは、足し算よりも引き算。
目立たせる場所を増やすのではなく、見せたいところだけを丁寧に残すことが成功の近道です。

小林塗装では、外壁材や劣化状態を確認したうえで、入居者層、周辺環境、建物形状に合った色彩提案を行っています。
色番号や塗料名だけでは分かりにくい違いも、大きな塗板やカラーシミュレーションを使いながら、できる限り分かりやすくご説明します。

「古いアパートを今らしく整えたい」「派手にはしたくないけれど、少しおしゃれに見せたい」「入居者に安心感を持ってもらえる色を知りたい」というオーナー様は、どうぞお気軽にご相談ください。

賃貸アパートの外壁塗装・色彩提案を無料で相談する

建物の個性を消さず、入居者に長く愛される外観へ。小林塗装が、塗装職人の目と色彩の視点から、誠実にお手伝いいたします。

14. 賃貸アパートの外壁色に関する深掘りQ&A

賃貸アパートの外壁色に関する深掘りQ&A イメージ

ここからは、賃貸アパートの外壁塗装や色選びについて、オーナー様からご相談いただくことの多い疑問へ、塗装店の立場から詳しくお答えします。

Q1.賃貸アパートで最も無難な外壁色は何色ですか?

幅広い入居者層に合わせやすいのは、アイボリー、ベージュ、グレージュ、ライトグレーなどの低彩度色です。

ただし、「グレージュなら必ず成功する」という意味ではありません。
建物のサッシがブロンズ系なのかブラック系なのか、道路が明るいのか暗いのか、建物が日なたにあるのか日陰にあるのかによって、適した色味は変わります。

色名だけで決めず、実際の建物へ塗板を当てて確認しましょう。

Q2.白い外壁は汚れが目立ちやすいですか?

真っ白に近い色は、雨筋、排気汚れ、コケ、サビ汁などが目立ちやすい傾向があります。

白い外観にしたい場合は、少し黄みや灰みを含むオフホワイト、アイボリー、淡いグレージュを選ぶと、清潔感を保ちながら汚れとの明暗差を抑えられます。

低汚染性のある塗料を選び、笠木や雨樋など雨だれの原因も点検することが大切です。

Q3.黒やチャコールグレーの外壁は賃貸アパートに向いていますか?

チャコールグレーや黒は、部分的なアクセントとしては効果的です。しかし、建物全体へ広く使う場合は慎重な検討が必要です。

濃色は建物を引き締めますが、面積が大きいと圧迫感が出やすく、白い雨筋や砂ぼこり、色あせも目立つ場合があります。

階段室、玄関まわり、ベランダの一部など、面積を絞って使う方法がおすすめです。

Q4.ツートンカラーにすると外壁塗装費用は高くなりますか?

同じ塗料の標準色を使い、1階と2階、外壁材の張り分けなど、自然な区切りに沿って2色へ塗り分ける場合は、大幅な費用差にならないこともあります。

ただし、細いライン、窓まわり、複雑な凹凸を何色にも塗り分けると、養生、塗料交換、見切り作業が増えるため費用も上がりやすくなります。

見積りでは、「何色使うか」だけでなく「どこを、どのように塗り分けるか」まで確認してください。

Q5.カラーシミュレーションだけで外壁色を決めても大丈夫ですか?

カラーシミュレーションは、塗り分け位置や配色全体を比較するには便利ですが、実際の色を完全に再現するものではありません。

モニターの設定、写真を撮影した天候、建物の影、印刷機によって見え方が変わります。
また、塗膜の艶や外壁の凹凸も再現しにくい部分です。

シミュレーションで構成を絞り、最終確認はA4サイズ以上の塗板や試し塗りで行うのが安心です。

Q6.外壁塗装をすれば空室対策になりますか?

外壁塗装だけで、必ず入居率が上がるとは言い切れません。
入居率は、家賃、間取り、立地、設備、募集方法、管理状態など、多くの条件によって決まります。

ただし、外壁の色あせやサビが原因で「管理されていない物件」と見られている場合は、外観改善によって本来の魅力を伝えやすくなります。

外壁だけでなく、共用廊下、階段、照明、郵便受け、館名サイン、植栽まで整えることが効果的です。

Q7.女性入居者に好まれやすい外壁色はありますか?

好みは人それぞれですが、アイボリー、グレージュ、淡いモカ、明るいウォームグレーなど、清潔感とやわらかさを感じる低彩度色は比較的取り入れやすい色です。

ただし、ピンクや淡い紫などを大きく使い、「女性向け」を強く演出しすぎると、かえって対象を狭めることがあります。

色に加えて、共用部の明るさ、防犯性、清掃状態、玄関まわりの整い方を重視しましょう。

Q8.築年数の古いアパートを新しく見せる色は何色ですか?

築年数の古い建物では、無理に新築風の派手な色へ変えるより、既存の形をすっきり見せるグレージュ、ウォームグレー、オフホワイトなどが合わせやすくなります。

古い建物が古く見える原因は、外壁色だけではありません。
色あせた鉄部、複数の付帯色、古い照明、サビた手すりなどが重なって、年代を感じさせています。

色数を減らし、鉄部や雨樋を統一するだけでも、建物の印象は大きく変わります。

Q9.外壁の色は屋根やサッシに合わせるべきですか?

屋根、サッシ、玄関ドア、タイルなど、塗り替えない部分を基準に外壁色を組み立てることが基本です。

特にアルミサッシは、建物全体に繰り返し現れ、簡単には色を変えられません。
ブラックサッシにはグレーやホワイト系、ブロンズサッシにはベージュやモカ系が合わせやすい傾向があります。

ただし、同じ名称でも色味は異なるため、必ず現地で隣り合わせて確認してください。

Q10.賃貸アパートの色はいつまでに決めればよいですか?

遅くとも、塗料を発注する前までには、色番号、艶、塗り分け位置を確定する必要があります。

工事開始直前に慌てて決めると、大きな塗板を比較する時間がなくなり、オーナー様と施工業者の認識もずれやすくなります。

契約後すぐに候補を絞り、工事開始の2週間から1か月ほど前を目安に、現地での塗板確認を進めておくと安心です。

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賃貸アパートの外壁塗装・色選びなら、小林塗装にお任せ下さい

コラム 賃貸アパートの外壁塗装は「やりすぎないおしゃれ」が正解?選ばれる色の考え方 筆者小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

塗装業に携わって30年以上、外壁塗装、屋根塗装、防水工事、シーリング工事、鉄部塗装、内装塗装など、2,000件を超える施工に携わってきました。

小林塗装では、塗料の耐久性や価格だけで工事内容を決めるのではなく、建物の下地、劣化状態、周辺環境、お客様のご要望を細かく確認し、それぞれの住まいや賃貸物件に合った施工方法をご提案しています。

特に外壁の色彩提案では、建物の形、屋根やサッシの色、街並み、入居者層、将来の汚れ方まで考え、流行だけに左右されない、上品で長く愛される配色を大切にしています。

きれいに塗ることはもちろん、なぜこの下塗りが必要なのか、なぜこの色が建物に合うのか、どのような注意点があるのかを、専門用語だけに頼らず、分かりやすくご説明することも塗装店の大切な仕事だと考えています。

賃貸アパートやマンションの外壁塗装、鉄部塗装、防水工事、色彩計画についてお悩みのオーナー様は、小林塗装までお気軽にご相談ください。

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