シリコン塗料　塗料図鑑　シリコン塗料の特徴・種類　小林塗装(1/ 20)

シリコン塗料について

建築塗装で使われる主なシリコン塗料の特徴・性質・メーカー・塗料名を分かりやすくまとめました。
シリコン塗料を使って、外壁や屋根などの塗装工事を検討のお客様は、ぜひご覧になって下さい。

シリコン塗料についての解説

シリコン塗料親水性の仕組み

シリコンクリアー塗料の耐候性

シリコン塗料とは、一般的にアクリル樹脂にシロキサン結合を持たせた特殊な重合体の塗料の事を言います。シリコン樹脂とは、珪素（Si）を核としたシロキサン結合を持つ樹脂で、非常に安定した性質が特徴です。

シリコン樹脂は、水に馴染む「親水性」という性質を持っているので、塗膜の表面に汚れが付きにくく、他のアクリル樹脂、ウレタン樹脂などに比べて、汚れに強いのが、シリコン塗料最大のセールスポイントと言えます。
シリコン塗料は、現在一戸建て住宅の塗替え工事で使われる塗料の7～8割を占める人気のある塗料です。

シリコン塗料は、製造する塗料メーカーや製品（製造方法）によって、水性・弱溶剤・溶剤１液型・２液型・シリコン樹脂の含有量が多い物や、少ない物やセラミック・ハルス（光安定剤）・特殊コーティングチタン・ウレタン等が配合されているものもあり、一口にシリコン樹脂塗料と言いましても、塗料の種類は大変多く、その塗料の品質には｢松・竹・梅｣（1缶＝8,000円で買えるものから、１缶＝20,000円を超えるものまで様々です。）があり、シリコン塗料の性能に大きな違いがあるので、注意が必要です。

従って、塗料の価格の安価ものは、シリコン樹脂の含有量が少ないと思われます。

シリコン塗料の選び方

シリコン塗料の選び方は、どの場所（外壁用・屋根用・木部用・床用・鉄部用等）に使うか、塗装する場所の素材、塗料価格などによって選ぶのが一般的です。
例えば、壁と屋根を塗装したい場合は、それぞれの場所の素材によって、違ったシリコン塗料を選ぶ必要があります。
また、屋根は外壁よりも、紫外線や赤外線の影響を受けやすい為、耐UV効果が優れた、シリコン含有量の高いハイグレードな屋根用シリコン塗料を選ぶのが一般的です。
こういった理由から、シリコン塗料の仕様選定にも細心の注意が必要です。

シリコン塗料の主な種類と特徴

水性1液型反応硬化アクリルシリコン樹脂塗料

希釈剤	臭い	施工性	色彩設計
水	少ない	☆	艶あり～艶消し

水性2液型反応硬化アクリルシリコン樹脂塗料

希釈剤	臭い	施工性	色彩設計
水	少ない	○	艶あり～艶消し

ターペン可溶1液型アクリルシリコン樹脂塗料

希釈剤	臭い	施工性	色彩設計
塗料シンナー	若干強い	◎	艶あり～３分艶

ターペン可溶2液型アクリルシリコン樹脂塗料

希釈剤	臭い	施工性	色彩設計
塗料シンナー	若干強い	○	艶あり～３分艶

強溶剤2液型アクリルシリコン樹脂塗料

希釈剤	臭い	施工性	色彩設計
専用シンナー	強い	△	艶あり～３分艶

他にも、各種弾性タイプ・遮熱タイプがあります。
シリコン塗料は、ライフコストの面でも、他の塗料よりも優れており、当店で最も外壁や屋根の塗り替え工事に使用する塗料です。

小林塗装おススメのシリコン塗料

当店が外壁塗装や屋根塗装を検討しているお客様におススメするシリコン塗料は、エスケー化研「セラミシリコン」・「エスケー　プレミアムシリコン」・「水性セラタイトsi」・ロックペイント「ハイパービルロックセラ」・「ハイパーユメロック」・菊水化学の「水系ファインコートシリコン」・「キクスイ　ロイヤルシリコン」・日本ペイントの｢水性シリコンセラ」・「ファィンシリコンフレッシュ」IP（インターナショナル）ペイント「IPキレイコートsi」シーラーレス施工が可能な屋根用塗料大同塗料「ハイルーフマイルドシリコン」、オリエンタル塗料「ニュ－マイルド優雅」‥があります。

特殊なシリコン系塗料としましては、軟質塩ビ用塗料のIP（インターナショナル）ペイント「IP軟質塩ビコートSi」が挙げられます。「IP軟質塩ビコートSi」は、従来塗装が困難でしたビニルクロス・ダイノックシートの塗装がシーラーレスで塗装が可能です。

シリコン系塗料の適用素地としては、鉄、アルミ、コンクリート、モルタル、スレート、サイディングボード、フレキシブルボード、ALC板等です。シリコン塗料の期待耐用年数は、13～15年程度です。