塗装は全ての部位・材質を同じ塗料で塗れば良いというものではありません。また作業工程においても、下塗りや上塗りで塗料を使い分けて塗装する必要があります。部位や材質ごとで正しい塗料を選ぶ事も、塗替えを成功させるポイントのひとつだと言えます。材質の欠点と塗料の特徴を見極めることがポイントです。
室内用塗料の紹介

室内壁の塗装は、塗料の臭いや乾燥の早さを考えると水性塗料が最適と言えます。
キレイに仕上げるには、塗装する前の下地の清掃、パテ・シーリング補修、養生作業が重要です。
仕上げ塗料である水性塗料も防汚性・防カビ性・調湿性・抗菌性・光触媒等、様々な機能を持ち合わせている為、塗料の選定も重要になってきます。
低VOC
耐汚染性
可とう性
ヤニ・シミ止め
可塑剤移行防止
防カビ・防藻性
耐汚染性
透湿性
◆ 低VOC
VOCとは、揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ、英: Volatile Organic Compounds)は、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称の事です。
VOCは、環境中へ放出されると、公害等、人への健康被害を引き起こします。
塗料の製造過程上、どうしても発生してしまいますが、室内塗装の場合、VOCをできるだけ含まない塗料を用いて対策します。
特に室内では、VOCが溜まりやすいので、できるだけ排出量を抑えて健康被害を無くします。子供・老人・ペットがいる建物では低VOC塗料を使用した方が良いです。
◆ 耐汚染性
耐汚染性とは、汚れの付着に対する抵抗力の事を言います。室内の美観を保持する上で必要な機能と言えます。
◆ 可とう性
可とう性とは、微弾性の事で、「塗膜に柔軟性があり、塗膜を折り曲げても折れない性質」という事です。
一般的な室内で、最も頻繁に使用されているビニルクロスには、素材に弾力がある為、硬質の塗料を塗ると割れる事がある為、ビニルクロス用の塗料には、可とう性を付与させる必要があります。
◆ ヤニ・シミ止め
カチオン形エマルションによって、ヤニ・シミ止め効果を持たせます。
一般的な室内にモルタル、プラスターボード、ビニルクロス、有孔ボード等の塗り替え工事は、ヤニやシミ汚れが付いている場合があるので、ヤニ・シミ止め効果が必要な場合があります。
◆ 可塑剤移行防止
可塑剤移行防止とは、可塑剤が浮き上るのを抑制させる機能の事です。
一般的な室内に最もよく使用されているビニルクロスに含まれる可塑剤が塗料の表面まで浮き上がってきますと、可塑剤のタック(粘着性)により、塗装面が汚れやすくなります。
従って、可塑剤が移行するのを抑制させる必要があります。
◆ 防カビ・防藻性
湿気のある室内や室内の雑菌等により、塗膜にカビや藻が発生しやすくなります。
室内でカビや藻が発生している状態は、健康や衛生に良くないので、防カビ・防藻性を付与させる必要があります。
◆ 抗菌性
抗菌性とは、細菌,特に病原菌の増殖を阻止する性質の事です。
食品工場、厨房、研究室、病室等には、細菌が繁殖する環境になりやすくなっています。
従って、その様な場合の塗装工事には、抗菌剤を配合した塗料を使う必要があります。
◆ 透湿性
透湿性とは、コンクリート内部の湿気を徐々に抜く機能の事を言います。
室内の壁がコンクリートやモルタルの場合は、どちらも湿気に弱く、劣化しやすくなります。また、結露対策にもなります。
条件を指定して塗料を絞り込む
下のボタンをクリックすると、塗料の絞り込み条件が画面表示されます。
塗料の種類
塗料のメーカー
塗装する部位
塗料の溶剤