塗装は全ての部位・材質を同じ塗料で塗れば良いというものではありません。また作業工程においても、下塗りや上塗りで塗料を使い分けて塗装する必要があります。部位や材質ごとで正しい塗料を選ぶ事も、塗替えを成功させるポイントのひとつだと言えます。材質の欠点と塗料の特徴を見極めることがポイントです。
外壁塗料の紹介

外壁を塗装する目的は、大きく3つに分ける事ができます。
- 外壁材の経年劣化を回復させる
(ひび割れ・カビ・コケの発生・腐食・欠損等) - 外壁塗装による外観イメージの一新
(リフレッシュ) - 外壁塗装によって、付加機能を付ける
(防水性・遮熱性・断熱性・光触媒等)
また、外壁部分を塗装(塗り替え)する際にあたっては、外壁材の「種類・周辺環境・用途」、以前に塗装してある塗料「種類・経年劣化状態」によって、外壁用塗料の選定をする必要があります。ですから、施工前の外壁調査(目きき)が重要になります。
また、仕上げ用外壁塗料に適した外壁下塗り塗料(シーラー・サフェーサー・フィラー)の選定もトップコートの機能を充分に発揮させる為に大変重要となってきます。
耐候性
可とう性
防水性
耐汚染性
撥水性
防錆性
防かび・防藻性
透湿性
◆ 耐候性
野外は、色々な環境、気候に曝されており、外壁の仕上げ塗料には、それらによる様々な劣化原因に対して総合的に耐久できる機能が必須になります。
◆ 可とう性
可とう性とは、微弾性の事で、「塗膜に柔軟性があり、塗膜を折り曲げても折れない性質」という事です。
可とう性の意味は、 「弾性」と似ていますが、可とう性は伸びる性能は弾性程、大きくありません。
その意味では「微弾性」という表現もできます。
◆ 防水性
塗料の防水性とは、塗膜による弾性や厚みによって、外壁から室内に雨水が浸透しない機能を防水性と言います。
◆ 耐汚染性
耐汚染性とは、水垢・ホコリ・排気ガス等の親油性物質等の汚れに対する抵抗力の事を言います。塗装面が汚れてしますと、見栄えも悪くなるので必須の機能です。
◆ 撥水性
撥水性とは、塗膜表面の水を弾く性能のことを言います。
特に、打ち放しコンクリートの外壁等は、コンクリートの中性化やエフロの析出抑制などの問題を防ぐ為に必要な機能と言えます。
◆ 防錆性
トタンや金属系サイディングなどの金属系外壁材は、錆からくる経年劣化に弱く、腐食が進むと穴が開く可能性もあるので塗膜の防錆効果により、腐食を防ぎます。
◆ 防かび・防藻性
カビやコケの発生は塗装面の美観を損なうだけでなく、塗膜が劣化する大きな原因となるので、一般的な塗料においては、防カビ防藻剤を付与させる必要があります。
◆ 透湿性
塗料が持つ透湿性とは、コンクリート内部の湿気を徐々に抜く機能の事を言います。
透湿性によって、塗装した塗膜が膨れ等の不具合が生じにくくなると共にコンクリート内部への湿気の影響を抑制する効果があります。
条件を指定して塗料を絞り込む
下のボタンをクリックすると、塗料の絞り込み条件が画面表示されます。
塗料の種類
塗料のメーカー
塗装する部位
塗料の溶剤