塗装は全ての部位・材質を同じ塗料で塗れば良いというものではありません。また作業工程においても、下塗りや上塗りで塗料を使い分けて塗装する必要があります。部位や材質ごとで正しい塗料を選ぶ事も、塗替えを成功させるポイントのひとつだと言えます。材質の欠点と塗料の特徴を見極めることがポイントです。
塩ビ製品塗料の紹介

塩ビとは、「塩化ビニル樹脂」又は「ポリ塩化ビニル」の事を指します。
一般的に略して「塩ビ」と言われています。
「塩ビ製品」と、塩化ビニル樹脂を主原料として製造された各種製品の総称で、可塑剤を含まない硬い製品「硬質塩ビ製品」可塑剤を含んだ軟らかい製品「軟質塩ビ製品」とに大別されます。
硬質塩ビは、硬い配管、平板、波板、雨樋まで様々の製品に加工され、使用されています。
硬質塩ビの特徴としては、加工性が良く、幅広い用途に対応できる事です。
また、自己消火性に優れます。
また軟質塩ビは、柔らかいフィルム、シート、電線被覆材、ホース、チューブ、自動車内外装部材などに使用されています。
耐候性
耐汚染性
可とう性
防カビ・防藻性
◆ 耐候性
耐候性とは、塗料等の高分子材料が、屋外で使用された場合に、変質、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質の事を言います。
建物の中で最も気象環境の厳しいのが屋根なので、特に強靭な塗膜が必要になります。
紫外線・雨・夜露・雪・黄砂等を直接に受ける屋根付近は、特にしっかりとした耐候性があると良いです。
◆ 耐汚染性
耐汚染性とは、水垢・ホコリ・排気ガス等の親油性物質等の汚れに対する抵抗力の事を言います。塗装面が汚れていますと、見栄えも悪くなるので必須の機能と言えます。
◆ 可とう性
可とう性とは、微弾性の事で、「塗膜に柔軟性があり、塗膜を折り曲げても折れない性質」という事です。
硬質塩ビの収縮に追従する為に必要な機能です。
◆ 防カビ・防藻性
カビやコケの発生は塗装面の美観を損なうだけでなく、塗膜や塗装素地が劣化する大きな原因となるので、一般的な塗料においては、防カビ防藻剤を添加させる必要があります。
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