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外壁無機塗装 お役立ち情報

外壁塗装をご検討中で、「せっかく塗り替えるなら、できるだけ長持ちしてほしい」と感じている方へ。
最近よく耳にする「無機塗料」は、まさにそんな想いに応えやすい選択肢のひとつです。

紫外線や雨風にさらされる外壁は、毎日少しずつ“お疲れ”が蓄積していきます。
無機塗料はその環境を見据えて、耐候性(色あせ・劣化のしにくさ)汚れの付きにくさに強みを持つタイプが多く、外観の美しさをキープしやすいのが魅力です。

ただし一方で、どの家にも万能というわけではなく、外壁材との相性や下地の状態、そして塗り方(工程管理)で結果は大きく変わります。
このコラムでは、名古屋の塗装工事専門店 小林塗装が、「外壁無機塗装 お役立ち情報」として、無機塗料のメリット・注意点・向いているケースを、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。

無機塗料での塗り替えを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

1. 外壁塗装で注目されている 無機塗料の特徴

外壁塗装の塗料は、大きく分けると「有機塗料」「無機塗料」があります。
まず一般的によく使われてきたのが「有機塗料」。これは、石油由来の樹脂など炭素を含む成分を主役にした塗料です。

塗料の“性格”を決めるのは、実はこの樹脂(じゅし)の種類。
アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・エポキシ…などいろいろありますが、どれも共通しているのは「樹脂=有機物」だという点です。
そして、外壁に起こりやすい色あせ(退色)変色チョーキング(触ると白い粉がつく現象)などは、主にこの有機物が紫外線や熱で少しずつ分解されていくことで起こります。

一方で無機塗料は、鉱物・ガラス・レンガ・セラミックなど、いわゆる無機物(炭素を含まない成分)を配合してつくられた塗料です。
無機物の強みはシンプルで、紫外線で変質しにくいこと。だから「耐候性が高い(劣化しにくい)」と言われ、近年とても注目されています。

ここで少しだけ、イメージしやすい話を。
外壁は毎日、日差しという“光のヤスリ”で少しずつ削られています。
有機物はその影響を受けやすいのに対して、無機物は影響を受けにくい。
この差が、無機塗料の“長持ちしやすさ”の理由です。

ただし、ここが大事なポイント。
「じゃあ無機物100%の塗料なら、半永久的に持つの?」というと、理屈としては“理論上は”近づけます。
でも現実は、無機物だけだと塗料として成立しにくいのです。

なぜかというと、塗料には「塗った後に割れないしなやかさ」や「壁にくっつく力」や「ムラなく伸びる塗りやすさ」など、いろいろな能力が求められるからです。
具体的には、

  • ■ 可とう性(動きに追従するしなやかさ)
  • ■ 付着性(下地にしっかり密着する力)
  • ■ 施工性(塗りやすさ、作業の安定性)
  • ■ 展色性・発色性(色がきれいに出る、ムラになりにくい)
  • ■ レベリング性(塗膜がなめらかに整う性質)
  • ■ 経済性(コストと性能のバランス)

こうした性能をバランスよく成立させるために、多くの無機塗料は、無機物の良さを活かしながら、必要な分だけ有機樹脂も配合しています。
そのため現在の無機塗料は、正確には「有機無機複合塗料」と呼ばれるタイプが主流です。

つまり無機塗料は、
“無機の強さ”と“有機のしなやかさ”をいいとこ取りした設計
ここが魅力であり、同時に「品質の差が出やすいポイント」でもあります。

最近は無機塗料も種類が増え、各メーカーからさまざまなグレードが出ています。
その反面、

  • 根拠の薄い性能をうたうもの
  • 実績や検証が十分でないのに「無機だから最強」と高額で勧めるケース
  • “無機配合”なのに、実際は配合比が少なく期待ほどの耐候性が出ないケース

…といった、ちょっと心配な話もゼロではありません。

だからこそ、無機塗料を選ぶときは、塗料名だけで判断せず、「どのメーカーの、どのシリーズで、どんな実績・仕様なのか」まで確認することが大切です。
小林塗装では、外壁材や劣化状況(下地)との相性まで見た上で、無機塗料が向くかどうかも含めて、正直にご提案しています。

2. 外壁無機塗料の用途

無機塗料は、「とにかく長持ちさせたい」「汚れや色あせで外観を崩したくない」というご家庭に向きやすい塗料です。
特に、住まいが置かれている環境によっては、無機塗料の“強み”がグッと活きてきます。

  • 1. 特に優れた耐候性が求められる外壁
    日当たりが強い南面・西面、遮るものが少ない立地は、紫外線と熱の影響を受けやすく、一般的な塗料だと色あせ・チョーキングが早く出ることがあります。
    無機塗料は紫外線で変質しにくい成分を活かし、「見た目の劣化スピードを抑えたい家」に適しています。

  • 2. 耐塩害性が求められる外壁
    海が近い地域や、潮風が届くエリアでは、塩分が外壁や金属部材に付着しやすく、劣化を早めることがあります。
    特に付帯部(手すり・水切り・シャッターボックスなど)は影響が出やすいので、外壁塗装と合わせて対策すると安心です。
    無機塗料は環境耐性を重視した設計の製品が多く、「塩気による傷みをできるだけ抑えたい立地」で検討価値があります。

  • 3. 耐酸性が求められる外壁
    交通量が多い幹線道路沿い、工業地帯の近くなどは、排気ガスや粉じんの影響で外壁が汚れやすく、素材によっては劣化が進みやすいケースがあります。
    “酸”というと大げさに聞こえますが、要は外壁にとってストレスが多い環境ということ。
    そうした立地では、耐久性・防汚性を重視した無機塗料が選択肢になりやすいです。

※とはいえ、無機塗料なら何でもOKというわけではありません。
外壁材(サイディング/モルタルなど)や下地の状態、既存塗膜との相性で、向き不向きは変わります。
「うちには無機が合う?」を判断するには、立地と外壁の状態をセットで診断するのが一番確実です。

3. 外壁 無機塗装のメリット

無機塗料が人気を集めている理由は、ひと言でいうと「外壁を“きれいなまま”長く保ちやすい」からです。
ここでは、代表的なメリットを、暮らしの目線で分かりやすく整理してお伝えします。

  • 1. 他の塗料に比べて、耐候性(色あせ・劣化のしにくさ)がとても高い
    (期待耐用年数の目安:20~25年クラスの製品も。一般的なシリコン塗料より長寿命設計のものが多いです)
    紫外線で樹脂が傷むスピードを抑えやすく、退色・チョーキングが出にくいのが強み。
    「数年で粉っぽくなるのは避けたい…」という方ほど、メリットを実感しやすい塗料です。

  • 2. 汚れが残りにくい(親水性・低汚染性)
    (雨が降ると、塗膜表面に水が広がりやすく、汚れの下に水が入り込んで流れ落ちやすい性質です)
    無機塗料の中には、親水性という「水となじみやすい」性質を持つものがあり、
    雨水が“うっすら膜”のように広がって、外壁の汚れを浮かせて流しやすくします。
    排気ガス汚れ・雨だれが気になる立地では、外観維持の助けになりやすいですね。

  • 3. 燃えにくい(難燃性が高い)
    (無機成分は不燃に近い性質。※「絶対に燃えない」ではありませんが、有機塗料に比べると燃え広がりにくい傾向があります)
    無機塗料は、鉱物・セラミックなどの無機成分を多く含む設計が多く、
    火に対して強い性質がメリットとして挙げられます。
    安心材料のひとつとして、知っておくと良いポイントです。

  • 4. カビ・コケ・藻が生えにくい(防カビ・防藻性)
    北面や日陰が多いお住まい、川や田んぼが近い環境では、カビ・藻が外壁の悩みになりがちです。
    無機塗料は製品によって防カビ・防藻剤をしっかり配合しており、さらに
    カビや藻の“栄養分”になりやすい有機物が比較的少ない設計のものが多いため、発生を抑えやすい傾向があります。

ただし、ひとつだけ正直に。
無機塗料のメリットは、「塗れば自動的に最大効果」というタイプではありません。

下地処理(ひび割れ補修・シーリング・下塗り選定)や、規定の膜厚(塗り回数・塗布量)を守ってこそ、性能がきちんと発揮されます。
小林塗装では、無機塗料の良さを“絵に描いた餅”にしないために、塗料選びと同じくらい下地と工程管理を大切にしています。

4. 外壁 無機塗装のデメリット

無機塗料は魅力的な選択肢ですが、良いことばかりを並べるのは誠実ではありません。
ここでは、実際の現場目線で見た注意点・デメリットを、きちんとお伝えします。

  • 1. 材料価格が高い
    無機塗料は建築塗料全体の中でも流通量がまだ多いとは言えず、
    製造コストも高いため、材料単価は上位クラスになります。
    その結果、工事全体の見積りも高額になりやすい傾向があります。
    ただし、「初期費用が高い=割高」とは限らず、耐用年数とのバランスで考える視点が大切です。

  • 2. 下地によっては付着性に注意が必要
    無機成分は硬く安定している反面、しなやかさ(可とう性)が有機塗料より控えめな製品もあります。
    サイディングの動きが大きい建物や、既存塗膜が弱っている外壁では、
    下塗り材の選定や下地調整を誤ると、付着不良や早期不具合につながる可能性があります。
    つまり、塗料単体の問題というより、「相性と工程管理」の問題です。

  • 3. 色彩設計に制約が出ることがある
    従来の無機塗料は、
    ・鮮やかな原色が出にくい
    ・光沢の選択肢が限られる
    ・色数が少ない
    といった傾向がありました。
    (近年は改良が進み、かなり改善されています)
    とはいえ、デザイン重視で“ビビッドな発色”を求める場合は、事前確認が欠かせません。

  • 4. 施工管理が難しい製品もある
    無機塗料には2液型(主剤+硬化剤を混ぜるタイプ)が多く、
    可使時間(混合後に使える時間)が短いという特徴があります。
    時間管理が甘いと、塗膜性能に影響が出る可能性があります。
    また、金属部に使用する場合は、製品によっては防錆性能が有機系専用塗料ほど高くないケースもあるため、部位ごとの使い分けが重要です。

無機塗料は、いわば“高性能な道具”。
扱いを誤れば力を発揮できず、適材適所で使えば長く美観を守ってくれます。

小林塗装では

  • ✔ 外壁材との相性
  • ✔ 既存塗膜の状態
  • ✔ 建物の動き(クラック・目地)
  • ✔ ご予算とライフプラン

を総合的に見たうえで、無機塗料が本当に最適かどうかを判断しています。
「流行っているから」ではなく、「その家に合っているから」選ぶ。
それが後悔しない塗料選びの基本です。

5. おすすめの外壁塗装用 水性無機塗料

まずは、においが少なく、住宅地でも使いやすい水性タイプの無機塗料からご紹介します。
近年は水性でも耐候性・低汚染性が大きく向上し、一般住宅でも安心して選べる高性能グレードが増えています。

  • ・アプラウドシェラスターⅡ
    (水性2液型・超耐候・超低汚染 無機塗料)
    高い耐候性と防汚性のバランス型。長期美観を重視したい方に。

  • ・スーパーセラタイトF
    (水性1液型・超低汚染・超耐候 無機複合フッ素樹脂塗料)
    1液型で施工性が安定しやすく、住宅外壁でも扱いやすい製品です。

  • ・ ロックリアクターコートアクア
    (水性2液型・超低汚染 リアルハイブリッド無機系塗料)
    親水性による低汚染性を重視する方におすすめ。

  • ・セミフロンスーパーアクアⅡ
    (水性2液型・超耐候・無機複合フッ素樹脂塗料)
    耐久性重視のハイグレード帯。遮熱タイプも選択可能です。

  • ・無機ガードZ
    (水性2液型・超低汚染・超耐候 無機複合塗料)
    外壁の長期保護を目的としたスタンダードな無機グレード。

水性タイプは、
✔ 臭気が比較的少ない
✔ 住宅密集地で使いやすい
✔ 環境配慮型が多い
といった特徴があります。

6. おすすめの外壁塗装用 弱溶剤無機塗料

次に、より密着性や下地適応力を重視する場合に選ばれる弱溶剤タイプです。
既存塗膜との相性や、やや厳しい環境下での施工では、こちらが選ばれることもあります。

おすすめの外壁塗装用 弱溶剤無機塗料の一例
アレスダイナミックMUKIマイルド (弱溶剤2液型・超耐候・無機有機ハイブリッド塗料)
紫外線対策技術を強化した高耐候タイプ。
ロックハイパーリアクターコート 無機 (弱溶剤2液型・超低汚染 無機系塗料)
UV耐性を重視した製品です。
セミフロンスーパーマイルドⅡ (弱溶剤2液型・超耐候 無機複合フッ素樹脂塗料)
既存塗膜との適合性を考慮したハイグレード帯。
SPパワー無機ガードF (弱溶剤2液型 無機有機複合フッ素樹脂塗料)
耐久性と密着性のバランス型。
ラーテル (溶剤2液型 無機有機複合塗料)
高耐候仕様として採用されることのある製品です。

無機塗料は「商品名」だけで選ぶのではなく

✔ 外壁材との相性
✔ 既存塗膜の種類
✔ 立地環境(紫外線・塩害・排気ガス)
✔ ご予算とライフプラン
を総合的に見て決めることが重要です。

同じ“無機”でも、性能設計や価格帯は大きく異なります。
ご自宅に本当に合う無機塗料を知りたい方は、ぜひ無料診断をご活用ください。
専門店の目線で、分かりやすくご提案いたします。

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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装 店主 小林ゆずは、名古屋の塗装工事専門店として30年以上、数多くの現場に携わってきました。
外壁・屋根・室内塗装まで、建物の状態を見極めたうえで、「なぜその塗料なのか」まで説明できる提案を心掛けています。

コラムでは、塗装をご検討中の一般のお客様に向けて、専門的な内容もできるだけ分かりやすく、正直に発信しています。
流行や価格だけに流されない、本質的な塗り替えの判断材料をお届けすることが、私の役目だと考えています。

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