ベトナムシートの由来・語源について
今回のコラムでは、塗装現場でよく使用されている養生資材のひとつ、通称「ベトナムシート(通称:ベトコン)」について、少し掘り下げてお伝えしたいと思います。
なんだか聞き慣れない名称かもしれませんが、実際の現場では長年にわたり当たり前のように使われている資材で、職人たちのあいだでは「ベトコン」という独特な呼び名で親しまれています。
この「ベトコン」という呼び方には、ちょっとした由来や語源があるのですが、あまり正式には知られておらず、「なぜそんな名前なの?」と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、この「ベトナムシート=ベトコン」という呼称の由来や言葉のルーツについて調べてみました。
また、ベトナムシートをただ単に「布の養生シート」と聞くと、どれも同じように見えるかもしれませんが、実はこのベトナムシートの扱い方や敷き方ひとつで、その施工業者の仕事ぶりや丁寧さが垣間見えることもあります。
特に養生という作業工程は、塗装の美しい仕上がりや、周囲への配慮、安全性にまで関わる重要なステップの一つです。
つまり、この“ベトナムシートの使い方”こそが、実は「良い業者」と「そうでない業者」を見分けるひとつの指標になります。
塗装工事をこれから検討されているお客様はもちろん、現場で日々作業している職人さんの中にも、改めてこの「ベトナムシート」について関心をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々に向けて、この資材の基本的な使い方や施工現場での活用方法、そしてベトナムシート一枚から見える業者の“質”についても、わかりやすくお伝えします。
1. ベトナムシート(ベトコン)とは?

どの業界にも、それぞれ独自の“専門用語”──いわゆる「符丁(ふちょう)」というものがあるかと思います。
例えば飲食業界であれば「オーダー入ります!」、美容室なら「一番シャンプーお願いします」、建設業界でも「レベル見る」「墨出しする」など、業界人にはおなじみでも、外から見ると「えっ、それってどういう意味?」と首をかしげてしまうような言葉がたくさんあります。
そんな“業界用語の宝庫”ともいえる建築塗装の世界にも、やっぱりあります。
その代表格とも言えるのが、今回の主役──「ベトナムシート」です。
「ベトナム」と聞いて海外旅行やエスニック料理を思い浮かべた方、残念ながらそれはちょっと違います(笑)。
ここでいう「ベトナムシート」とは、塗装工事の現場で使用される布製の養生シートのこと。
実はこの名前、現場の職人たちのあいだでは昔から使われている愛称のようなもので、正式な製品名というわけではありません。
このベトナムシート──一見するとただの布のように見えるかもしれませんが、実はかなりの優れモノです。
布製だからこそ、何度でも繰り返し使えるという“サステナブル&エコ”な特性を持っており、使い捨てが多い現場資材の中でも、かなり経済的で地球にやさしい存在です。
使い方も非常にシンプルかつ実用的。
塗装を行う際に、床面に敷いて飛び散った塗料を受け止めたり、家具や機材などの上に被せて塗料の汚れを防いだりと、大活躍してくれます。
そこでちょっと想像してみてください。もしもこの養生作業をせずにいきなり塗装を始めてしまったら…?
塗料が床にポタッ、ペンキが椅子にベチャッ──なんて悲惨な事態になります。大切な住まいや設備が汚れてしまったら、工事どころではありませんよね。
だからこそ、「養生」という作業は、塗装の品質や仕上がりを左右する“陰の立役者”でもあるのです。
そしてその養生作業の“主役”となるのが、まさにこの「ベトナムシート」です。
ペンキを飛ばさない、床を汚さない、余計なクレームを防ぐ─そんな裏方仕事を黙々とこなす縁の下の力持ち。それがベトナムシートの真の姿と言えるかもしれません。
たかがシート、されどシート。
このベトナムシート一枚にも、実はプロの技術と心配りがぎゅっと詰まっているのです。
2. 塗装をキレイに仕上げるためのベトナムシート
先ほども少し触れましたが、塗装業界の現場では、布製の養生シートのことを「ベトナムシート」、あるいはもっとくだけた言い方で「ベトコン」と呼ぶことがあります。
この響き、初めて耳にする方にはちょっと衝撃的かもしれませんね。
「え? ベトコンってあの…?」と一瞬思われた方も、安心してください。
ここでは戦争の話でも、軍事の話でもなく、れっきとした〈塗装の現場用語〉です。
とはいいましても、「どうしてそんな名前になったの?」と気になる方も多いと思います。
実際のところ、この呼ばれ方にはいくつかの“説”があって、いずれも一理あるような、ないような・・・でもなんだか面白い話ばかりです。
まず一つ目の説は、比較的“真面目”な由来。
もともとベトナムの繊維工場で、染物作業の際に作業台や床に染料が染み込まないよう、何度も使い回せる薄手の布を敷いて養生していた、というところから始まります。
この布──つまり“ベトナムシート”は、長年使い続けることで、さまざまな染料が染み込んでいき、やがてその繊維は分厚く、硬く、カチカチの状態に。
この“使い古されて味が出た”布こそが、日本の塗装業界でも重宝されるようになり、「ベトナム製の、染み込まない布=ベトナムシート」と呼ばれるようになった…という説です。
なるほど…と納得しかけたところで、もうひとつユニークな説が登場します。
それは、「使い込まれすぎて染料が何層にも重なったベトナムシートが、迷彩柄のように見えた」というお話。
確かに、赤や青や黒など、いろんな色がまだら模様に混じり合った様子は、ちょっとした戦闘服のようにも見えてくるかもしれません。
そこで現場の誰かがポツリとつぶやいたのでしょう──「なんだかベトコン(※ベトナム戦争でのゲリラ兵)みたいだな…」。
その瞬間、職人たちの間で「ベトナムシート=ベトコン」という呼び名が爆誕した…という、なんだか職人らしいブラックユーモアの効いた由来説です。
さらにもうひとつ、「ベトナムの人がよく着ている作業着の生地に似ていたから」という説もあり、もはや諸説ありすぎて「真実は職人の数だけある」と言いたくなるほどです(笑)。
ちなみに、最近では「ベトナムシート」といっても必ずしもベトナム製とは限らず、パキスタン製や中国製、そして素材も布ではなく、合成繊維や不織布を使用したタイプなど、バリエーションがかなり豊富になってきています。
サイズ展開も大中小、現場の規模や用途に合わせて選べるようになっていて、時代とともに少しずつ“進化”を遂げているようです。
…とはいえ、その呼び名「ベトナムシート」や「ベトコン」だけは、なぜかずっと昔のまま。
現場で聞こえてくる「お~い、ベトコン持ってきてー!」という声は、今も変わらず元気に響いています。
ベトナムシートの名前の由来について、業界の関係者でも意外と詳しく知らない方が多いのが現実です。
でも、こうして由来に触れてみると、現場に流れる“職人文化”や“言葉の温度感”を少し感じていただけたのではないでしょうか。
もし現場で「ベトコン」という言葉が飛び交っていたら──
ちょっと耳を澄ませてみてください。
もしかすると、職人たちの間で密かに語り継がれる「塗装の豆知識」に出会えるかもしれませんよ。
3. ベトナムシート敷き方で塗装業者の良し悪しが分かる!?
壁や天井の塗装工事を行う際、現場で欠かせないのが“養生作業”。
このときに活躍するのが、ベトナムシートやビニールシートといった養生資材です。
「養生」とは、塗装をしない箇所──つまり床や壁、家具、機材などにペンキが付かないように保護するための大切な作業です。
この作業がきちんと行われているかどうかは、実は「この業者、ちゃんとしてるなぁ」と信頼できるかどうかを見極める大きなヒントになるのです。
では、具体的にどこを見ればいいのか?
それはズバリ、ベトナムシートの“状態”と“敷き方”です。
たとえば──
・破けたベトナムシートをそのままずっと使い続けている
・ ベトナムシートに泥や砂がこびりついていても気にせずそのまま使用している
・ 全体的に塗料が飛び散りすぎて“見るからにボロボロ”
こんな様子のベトナムシートを目にしたら、ちょっと要注意。
破れた箇所から塗料が漏れて、思わぬ場所にペンキが付着してしまったり、砂や泥で関係のない場所まで汚してしまったり…
最悪の場合、床や屋根、近隣の建物にまで影響が出てしまうこともあるのです。
もちろん、ベトナムシートも「使い捨て」ではありませんから、ある程度の汚れや使用感があるのは当然です。
でも、それを「良い味」ととらえるか、「ただの放置」と見なすかは──“ベトナムシートの使い方の姿勢”にかかっています。
あまりにも汚れがひどい、破れがひどい、敷き方が雑…そんなシートを平気で使い続ける業者は、
「技術が未熟」「現場の美観への意識が薄い」あるいは「コストカットのために交換すらしていない」など、ちょっと心配になる要素が見え隠れするものです。
逆に、養生の段階から丁寧な仕事ぶりが感じられる業者──
たとえば、ベトナムシートが清潔でピシッと敷かれている、作業のたびに適宜敷き直されているなど──
そういった業者は、見えないところにもきちんと気を配る“本物のプロ”であることが多いのです。
そもそも、ベトナムシートの養生は塗装の“前段階”ではありますが、この作業がきっちりしていなければ、どんなに高価な塗料を使っても、美しい仕上がりにはなりません。
つまり、養生は「仕上がりの土台」。職人の真価が試される“静かなる勝負所”なのです。
このように、ベトナムシートの「敷き方ひとつ」で、業者の仕事への向き合い方が手に取るように分かることがあります。
ですから、塗装工事を検討中のお客様は、ぜひ現場で使われている養生シートにも注目してみてください。
ただ何気なく敷かれているだけのように見えて、実はそこに“職人の誠実さ”や“仕事への矜持”が滲み出ているといえます。
ベトナムシートを使った丁寧な塗装なら、小林塗装にお任せください。
小林塗装は、ベトナムシートを使った丁寧な養生を行う業者です。
お客様が必ず安心・満足できる工事を行います。
塗装の見積りは無料なのでお気軽にお問い合わせください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
コラム「ベトナムシートの由来・語源について」の筆者、小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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