赤色酸化鉄(あかいろさんかてつ)
赤色酸化鉄とは、別名で『べんがら』とも呼ばれ、酸化第二鉄(Fe₂O₃)を主成分とする赤茶色の顔料です。
インドのベンガル地方から伝わった、天然の酸化鉄系赤茶色顔料に由来するとされています。
赤色酸化鉄の色調は、黄色から紫味にわたり、赤色酸化鉄粒子の大きさによって決まっています。
耐熱温度は約500℃まで化学的に安定しています。
赤色酸化鉄は、耐光性、耐候性に優れ、色相の変化が見られない事が特長で、顔料としての着色力、隠ぺい力、分散性などの各物性においても優れています。
赤色酸化鉄の主な用途は、塗料、インキ、ゴム、プラスチック、コンクリート、アスファルト、化粧品、紙などに使用されています。