石綿(いしわた、せきめん)

石綿とは、アスベストの事で、蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石から作られています。
蛇紋石系(クリソタイル)と角閃石系(クロシドライト、アモサイト等)に大別されます。
石綿の繊維1本の細さは、大体髪の毛の5,000分の1程度の細さです。
アスベストは、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等の特性に非常に優れ、なおかつ安価である為、「奇跡の鉱物」として重宝され、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。
建築用資材としましては、屋根瓦、屋根用波板、石膏板、天井用化粧板等に使用されていました。
しかし、空中に飛散した石綿繊維(アスベスト)を長期間に亘って大量に吸入すると、肺癌や中皮腫の原因となる事が指摘され、使用が規制されるよう様になりました。