理想の塗料(りそうのとりょう)
理想の塗料とは、低粘度でタレが少なく、揮発速度が施工環境に支障が無い程度に遅い塗料が、施工性に優れ、美観性の高く仕上げる事のできる塗料だと考えています。
(ちなみにそんな塗料はありません)多くの塗装方法では、素地表面に凸凹が出来ます。
例えば刷毛塗りでは、刷毛の跡が出るという様な事があります。
学説的に説明しますとこれは、刷毛の毛の硬さに関係なく、未乾燥塗膜が素地との間でスプリット(表面張力による分離)している状態によるものです。
ローラー塗装で生じるつなぎ目(凸凹)にも同様な事が言えます。
しかし、この様な凸凹を無くしたほうが、美観性は高い為、刷毛、ローラー塗装では、低粘度(高粘度の塗料は刷毛スジ、ローラー跡が出やすい)で比較的に揮発速度(乾燥時間)が遅いものが通常使われます。
話は矛盾してしまうのですが、あまり低粘度の塗料だと、垂直の面を塗装すると流れてしまい、凸凹ができます。