レオロジー(れおろじー)
レオロジーとは、物質の変形と流動を研究する物理学の分野の総称です。
研究対象とする物質は、通常の弾性学や流体力学で扱う固体、液体、気体の様に単純な力学的性質をもつ物質ではなく、塗料、油、ゴム、プラスチック、ガラス、粘土、アスファルトなどの様に固体と液体の中間の性質を持つ複雑な物質です。レオロジーは、これらの物質における粘弾性、塑性、チキソトロピーなどの現象を物質の構造と関連して論じられるもので、コロイド学、高分子学、物性論などの境界にある総合科学です。
レオロジーという名称は 1922年 G.ビンガムが提唱したものですが、レオロジーに対する考え方が一般的に知られ、発展したのは、1,940年代以降です。