くさび緊結式足場(くさびきんけつしきあしば)
くさび緊結式足場とは、1,980年代後半から多く使用されている足場材の事です。
一定間隔に緊結部を備えた鋼管を支柱とし、緊結部付きの水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、踏板を作業床とした足場で、各種部材がユニット化されており、ハンマー1本で組立が可能です。
従来は、木造家屋等低層住宅工事用の足場として使用されていましたが、近年ではその足場の資材を用いて中層建築工事用の足場としても使用されています。
くさび緊結式足場の大手主要メーカーは、信和、ダイサン、三共の3メーカーです。
1,980年(昭和55年)に(株)ダイサン(旧社名 株式会社大三機工商会)が国内で初めてのくさび緊結式足場である「ビケ足場」を開発した事から、くさび緊結式足場の事を、現在も「ビケ足場」と呼ぶ人が多いです。
くさび緊結式足場が開発される以前は、「足場屋」という業種は無く、鳶業と足場屋は、一括りにされていましたが、くさび緊結式足場資材が登場後、足場屋という業種ができました。
主なくさび緊結式足場の製造メーカーは、信和、三共、ダイサン、アルインコ、平和技研、ユハラ工業、光洋機械産業(KYC)、三栄工業、三陽産業、ホリー、アイテック等があります。