二酸化チタン(にさんかちたん)
二酸化チタンとは、チタンと酸素の化合物の事です。
酸化チタンとも、チタニアtitaniaともよばれています。
微粉末化したものは白色塗料(チタンホワイト)に古くから使用されています。
また、天然のチタンには、ルチル(金紅石、正方晶系)、鋭錐石(えいすいせき)、板チタン石(斜方晶系)があり、それぞれ結晶構造の異なる鉱物として産出します。
二酸化チタンは、アルカリと硫酸には溶けますが、それ以外の酸と水には溶けません。
二酸化チタンは、赤外線の反射率が高い為、屋外塗料の顔料向いている他、セメント‥にも使用されています。
また、二酸化チタンは光触媒としての性質を持ち、光を吸収して有機物を分解します。
この性質によって、光のあたる場所では有機物による汚れが分解される為、白さを長く維持する事ができます。
しかし、二酸化チタンは、有機系の色素や合成樹脂も分解してしまう為、これらと混合して利用するのは難しいと言えます。
現在、二酸化チタンは人体に無害なので、化粧品にも使用されており、様々な分野で応用製品が研究されています。