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  2. 外壁塗装を検討する際、知っておきたい下塗り材【微弾性フィラー】とは?
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外壁塗装の下塗り材 微弾性フィラーとは?

「微弾性フィラーって何だろう?」
モルタルやALCの外壁塗装を検討されたことがあるお客様でしたら、「微弾性フィラー」という名前を一度は耳にされたことがあるかもしれませんね。

外壁塗装のカタログやお見積書の項目に記載されていて、「どんな材料なんだろう?」「本当に必要なものなのかな?」と気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

初めて外壁塗装を考えたときは、専門用語がたくさん出てきて戸惑うこともあるかと思います。
でも、この「微弾性フィラー」について基本的な知識を知っておくことで、これからの塗り替え計画をより安心して進めてもらえるはずです。

このコラムでは、微弾性フィラーがどのような役割を持ち、どんな効果が期待できるのかを「名古屋の塗装店」小林塗装ができるだけ分かりやすく丁寧にお伝えします。
外壁塗装を検討中の方も、将来的にお住まいのメンテナンスをお考えの方もぜひ参考にしてください。

このコラム「外壁塗装で使われる微弾性フィラーとは?」で分かること
  • ・微弾性フィラーの特徴 、 使用する上での注意点
  • ・微弾性フィラーの各外壁塗料メーカーと銘柄紹介
  • ・微弾性フィラーを使う上での3つのメリットと2つのデメリット

1. 外壁塗装の弾性フィラーとは

外壁塗装の弾性フィラーとは< イメージ

微弾性フィラーとは、モルタルやALCといった外壁の塗り替え工事で使われる、代表的な下塗り用の下地調整材のひとつです。
名前のとおり、外壁専用の少し弾力(可とう性)を持つフィラー(充填剤)で、下地の細かなひび割れにしっかりなじむ特徴があります。

この微弾性フィラーを使った施工方法を「微弾性塗材改修工法」と呼びます。
あらかじめ微弾性フィラーを丁寧に塗りつけておくことで、下地に新たなひび割れが生じても、幅0.4㎜程度までなら追従してひび割れを目立ちにくくしてくれます。

微弾性塗材改修工法は、下塗り材としてシーラーの役割も兼ね備えた微弾性フィラーを塗布し、その上から上塗り用の塗料を2回重ねて仕上げる方法です。
この工法により、下地の補修効果を高めながら、美しさと耐久性に優れた塗膜をつくることができます。

2. 外壁塗装 微弾性フィラーの使用方法

外壁塗装 微弾性フィラーの使用方法 イメージ

微弾性フィラーは、モルタルやALCの外壁塗り替え時に使われる下塗り材です。

微弾性フィラーは中毛や長毛のウールローラーやマスチックローラーを使って塗ります。
その際、微弾性フィラーは外壁モルタル、ALCのひび割れや凹凸を覆い隠す目的もあるので、他の塗料よりもたっぷり塗る必要があります。

微弾性フィラーの使用量は、塗装方法によって異なりますが、外壁モルタル、ALCの仕上げ塗料よりも、1㎡あたり1.2~5倍使用以上使用して厚塗りします。

ですから、微弾性フィラーは「経年劣化したモルタルやALCの下塗りに使う」と覚えておくと良いかと思います。

各塗料メーカー 外壁塗装 微弾性フィラー 一覧

各塗料メーカー 外壁塗装 微弾性フィラー 一覧 イメージ

各外壁塗料メーカーから販売されている微弾性フィラー同等品一覧です。

アステックペイント 「ホワイトフィラーAⅡ」
一水化成 「ファンデーション サーフ」
エスケー化研 「SFアンダー」、「ソフトサーフSG」、「エスケープレミアムフィラー」
川上塗料 「スイヨウソフトフィラー」
関西ペイント 「ホルダーG-2」 「ホルダーz」「アレスダイナミックフィラー」
菊水化学工業 「ソフトリカバリー」、「ソフトリカバリーⅡ」
KFケミカル 「セミフロンフィラー」
神東塗料 「ライトリフレ」
スズカファイン 「リメークプラ」
大日本塗料 「DNT弾性フィラー一液テクトMAX」
トウペ 「微弾性フィラー」
日本特殊塗料 「シルビアサーフ」
日本ペイント 「ニッペアンダーフィラーS」「アンダーフィラー弾性エクセル」「パーフェクトフィラー」
プレマテックス 「フィルメイク」
水谷ペイント 「リフレッシュフィラー」「ナノコンポジットフィラーN」
ロックペイント 「エラスチックフィラーⅢ」

3. 外壁塗装 微弾性フィラーのメリット

外壁塗装 微弾性フィラーのメリット イメージ

微弾性フィラーを使用するメリットは、3つあります。

  • ① ひび割れに強い
  • ② 防水性が高い
  • ③ 工期短縮が可能

3-2 ひび割れに強い

外壁塗装 微弾性フィラーメリット ひび割れに強い イメージ

微弾性フィラーの最大のメリットは、「ひび割れに強い」という事です。

微弾性フィラーは、外壁モルタルやALC表面の細かなひび割れ(ヘアクラック=0.1ミリ~0.4ミリ幅程度)を埋めたり、小さな巣穴や凸凹を埋めたりする事ができます。
また、微弾性によってひび割れの発生を抑える事もできます。

その理由は、微弾性フィラーが充填性(隙間や空所にものを詰めて塞ぐ性質)や可とう性(せん断力に対する抵抗力)を持った塗料だからです。
ですから、モルタル、ALC‥収縮クラック、亀甲クラック、せん断クラックなどひび割れしやすい外壁材に使用される事が多いです。

3-3 防水性が高い

外壁塗装 微弾性フィラー 防水性が高い イメージ

また、微弾性フィラーは、一般塗料よりも厚く塗るので、外壁内部に雨が浸透しづらいです。
そのため、「微弾性フィラーは、防水性が高い」と言えます。

なお、微弾性フィラーに限らず弾性系の塗料は防水性が高いです。
なぜなら弾性を持つ塗料は、外壁の挙動しっかり追従するからです。

3-4 工期短縮が可能

外壁塗装微弾性フィラー 防水性が高い イメージ

微弾性フィラーは、1つの材料でありながら下地調整、下塗り、中塗り、3つの機能を備えているので、外壁塗装の工期短縮が可能です。

4. 微弾性フィラーのデメリット

外壁塗装 微弾性フィラーのデメリット

次に微弾性フィラーのデメリットをお伝えします。
微弾性フィラーのデメリットを知った上で、微弾性フィラーを下塗り材として採用するかどうかの判断をする必要があります。

4-2 付着性(密着性)が高くない

微弾性フィラーの付着性(密着性)は、シーラーに比べて高くありません。
ですから、塗装面の表面が脆弱な場合は、カチオン系、エポキシ系‥各種シーラーの補強塗り(素地の改質)が必要です。

最近では、塗装面に対する付着性や素地補強効果を向上させるため、エポキシ成分を配合した「エポキシ系微弾性フィラー」も各メーカーから販売されています。

4-3 ローラーマークが出やすい

微弾性フィラーは粘度が高い分だけ、塗装した際にフィラーのローラーマーク(さざ波模様)が出やすいです。
また、さざ波模様が出ない様、過度に希釈するとフィラーの塗膜にピンホールが生じやすくなり、仕上がり感の低下と耐久性の低下に繋がります。

ですから、美感と耐久性を同時に求められる外壁塗装は、ローラーの毛丈、微弾性フィラーの粘度調整、塗布量のバランス、ローラーを転がすスピードの4つ要素が求められます。
この4つの要素をクリアするために微弾性フィラーとシーラーの中間的な性質を持つ「外壁用サフェーサー」が開発されました。

5. 微弾性フィラーの費用が発生する場面(=何のお金?)

微弾性フィラーの費用が発生する場面(=何のお金?) イメージ

外壁塗装の見積りを見ると、「微弾性フィラー」という聞き慣れない項目が入っていて、
「これは一体、何の費用なの?」と感じられる方も多いかと思います。

微弾性フィラーは、いわゆる仕上げの色を付ける塗料ではなく、下地を整えるための下塗り・下地調整材です。
外壁の状態によっては、通常のシーラーやプライマーだけでは対応しきれず、
「一度、外壁の表面をきちんと整えてから上塗りをした方が良い」と判断される場面で使用されます。

具体的には、次のような状態の外壁で微弾性フィラーが選ばれることが多くなります。

  • ・ ヘアクラック(髪の毛ほどの細いひび割れ)が全体的に多く見られる
  • ・ 既存の模様(凹凸)が荒れており、そのまま塗るとムラが出やすい
  • ・ 旧塗膜が痩せていて、塗料を吸い込みやすい状態になっている
  • ・ 部分的に下地が脆く、補修と下地調整を行ったうえで上塗りしたい状態

つまり、微弾性フィラーの費用は、「外壁を一度整形し、上塗り塗料の性能をきちんと発揮させるための工程代」
と考えていただくと分かりやすいでしょう。

6. ㎡単価の目安(微弾性フィラーが絡む費用帯)

微弾性フィラーを含む工事費用は、 「材料そのものの価格」よりも、どの程度の下地調整が必要かによって大きく変わります。

現場で実際によく使われる見積りの出し方は、主に次の3パターンです。

A. 微弾性フィラーを「下塗り1回」として使用するケース

目安:550〜1,000円/㎡ 前後

旧塗膜の状態が比較的良好で、主な目的が「吸い込み止め」や「軽い肌調整」に留まる場合に選ばれるケースです。
通常のシーラーでは心許ないものの、大がかりな下地補修までは不要、という判断の際に使われます。

B. 微弾性フィラーを厚めに塗って下地を整えるケース(下地調整重視)

目安:900〜1,700円/㎡ 前後

ヘアクラックが多い、表面の荒れが目立つ、模様をある程度整えたい、といった場合には、
微弾性フィラーを「1回では足りない」と判断し、厚付けや複数回施工を行うことがあります。

C. 下地補修+微弾性フィラー+仕上げ、というハイグレードな補修の構成

目安:1,800〜3,000円/㎡ 前後(下地調整部分)

下地の欠損・浮き・ひび割れが多く、カチオン補修などの下地補修を行ったうえで、
微弾性フィラーで全体を整えるケースです。
この場合は、フィラーそのものよりも、補修工程と職人の手間が費用の中心になります。

ここで大切なのは、微弾性フィラーは材料費よりも「施工条件(厚み・回数・補修量)」によって金額が大きく変わるという点です。

7. 「総額」で見るとどれくらい増える?(現実的な目安)

「総額」で見るとどれくらい増える?(現実的な目安) イメージ

通常の下塗り(シーラー等)から、微弾性フィラーに仕様を変更した場合、工事全体の金額としては次のような差が出ることがあります。

  • ■ 比較的軽微な調整で済む場合:+5〜15万円前後
  • ■ クラック・肌調整が多い場合:+15〜35万円以上

この差は、次にお伝えする「下地の状態」によってほぼ決まります。

費用が上がる主な要因(見積り差が出やすいポイント)
  • ■ クラック処理が増える(U/Vカット、樹脂注入、擦り込み補修など)
  • ■ 微弾性フィラーを2回以上施工する必要がある(厚付け・肌合わせ)
  • ■ 既存の模様を再現するためのパターン合わせが必要
  • ■ 旧塗膜が粉化しており、下地強化が必要
  • ■ 劣化部の撤去・補修が多く、下地処置が先に膨らむ
  • ■ 外壁材の種類(ALC・モルタル・リシン・スタッコなど)や立地条件による工程増加
見積書で必ず確認したいポイント

微弾性フィラー工事で失敗しやすいのは、
「何回塗る前提なのか」「何を直す前提なのか」が見積書に書かれていないケースです。

  • ■ 材料名(製品名)が明記されているか
  • ■ 「下塗り:微弾性フィラー1回」など、施工回数が書かれているか
  • ■ クラック補修の範囲(m表記・箇所数など)が明確か
  • ■ 「下地調整 一式」とまとめられていないか
  • ■ 上塗り塗料との相性(透湿性・塗膜の硬さ)が考慮されているか
8. 費用で注意すべきこと(安い=得ではない理由)

費用で注意すべきこと(安い=得ではない理由) イメージ

微弾性フィラーは、工程を省けば一時的に安く見えますが、数年後に不具合が出やすい部分でもあります。

  • ■ 厚み不足 → ヘアクラックが早期に再発
  • ■ 乾燥不足 → 膨れ・密着不良の原因
  • ■ 下地処理不足 → 数年でムラ・剥がれ・浮きが発生

ここは『見た目を作る工程』ではなく、 住まいの耐久性を支える「土台づくり」の工程です。

費用を抑えるなら単純な値引きではなく

  • ・ 補修範囲の優先順位を整理する
  • ・ 劣化が強い面だけ仕様を分ける
  • ・ 必要な場所に、必要な工程を集中させる

この考え方の方が結果的に納得感の高い外壁塗装につながります。

微弾性フィラーの費用は「回数と補修量」で決まります
  • ・ 微弾性フィラーは仕上げ塗料ではなく下地調整材
  • ・ 費用目安は 600〜3,000円/㎡ と幅がある
  • ・ 見積書では「材料名・回数・補修範囲」を必ず確認
  • ・ 安さよりも、住まいの状態に合った下地づくりが重要

9. 微弾性フィラーに関するQ&A(よくある誤解)

微弾性フィラーに関するQ&A(よくある誤解) イメージ

ここでは、外壁塗装の見積書でよく見かける「微弾性フィラー」について、 お客様から多い質問を「誤解されやすいポイント」に絞ってまとめました。

微弾性フィラーは、仕上げの色を決める塗料ではなく、下地を整えて上塗りの性能を成立させるための下塗り(下地調整材)です。
「微弾性フィラーが見積りに入っていると高いの?」「本当に必要?」と迷った時の判断材料としてご覧ください。

Q1.微弾性フィラーを使えば、外壁のひび割れは完全に直りますか?

A.結論から言うと、完全に「ひび割れが起きなくなる」わけではありません。

微弾性フィラーは、髪の毛ほどの細いひび割れ(ヘアクラック)に対して、塗膜が追従しやすいよう設計された下地調整材です。
そのため、細かなひび割れが多い外壁では、上塗りの前に微弾性フィラーを入れることで、ひび割れを遮蔽して、再発しにくい下地を作る効果が期待できます。

ただし、ひび割れには種類があります。
建物の動きが大きく関係する構造クラックや、幅が広いひび割れ、深く入り込んでいる割れは、微弾性フィラーだけでは対応できません。
その場合は、Uカット補修・樹脂注入・シーリング処理など、ひび割れの状態に合わせた補修が必要です。
つまり微弾性フィラーは「ひび割れをゼロにする下塗り材」ではなく、上塗り塗料を安定させる土台を作る下塗り材と理解してもらうのが正解です。

Q2.モルタル壁やALC壁では、通常のシーラーやプライマーではダメなのですか?

A.「ダメ」というより、外壁の状態によっては役割が足りない場合があります。

シーラーやプライマーは、基本的に「密着性を高める」「吸い込みを抑える」ための下塗り材です。
もちろん大切な工程ですが、ひび割れへの追従性や、荒れた肌を整える力は強くありません

たとえば、ヘアクラックが多い外壁や、表面の凹凸が荒れている外壁では、シーラーだけで上塗りに進むと、塗装後しばらくしてからひび割れが浮き出て見えたり、艶ムラ・模様ムラが出やすくなることがあります。
そういったリスクを下げるために、微弾性フィラーで一度表面の表情を整え、上塗りを受け止められる状態にしてから仕上げる方が、見た目も耐久性も安定しやすくなります。

Q3.微弾性フィラーは、どんな外壁にも使える万能材料ですか?

A.万能というより、向いている下地・向いていない下地がある材料です。

微弾性フィラーは、モルタル外壁、リシン・スタッコなどの意匠系仕上げとの相性が良く、
「細かいひび割れが出やすい外壁」や「肌を整えてから塗りたい外壁」で力を発揮します。

一方で、下地が極端に脆い場合や、既存塗膜の状態が特殊な場合、仕上げ塗料とのバランスによっては、
別の下塗り材(下地補強用の材料など)が適していることもあります。
とくに注意したいのが、上塗りが硬めの塗膜になる仕様の場合です。

透湿性(壁の中の湿気を逃がす性質)や、塗膜全体の硬さのバランスが崩れると、膨れや割れの原因になることがあるため、
下地と上塗りは「相性」で設計することがとても大切です。

Q4.微弾性フィラーを下塗りで塗ると、工事費用が大きく上がるのでは?

A.外壁の状態によりますが、必ずしも「大きく上がる」とは限りません。

軽度の調整で済む場合は、仕様が少し厚くなる程度で、総額では数万円〜10数万円程度の増額に収まるケースもあります。

ただし、クラック補修が多い、肌を整える工程が増える、下地補修を同時に行う、といった場合は、当然ながら手間が増える分だけ費用も上がります。

ここで誤解されやすいのが、「追加=無駄」ではないという点です。
むしろ下地を無理に省略してしまうと、後から再補修が必要になり、結果的にコストもストレスも増えてしまうことがあります。
微弾性フィラーは、将来の塗り替えトラブルを避けるための『保険のような工程』と考えていただくと納得しやすいと思います。

Q5.微弾性フィラーは、1回塗りでも十分ですか?

A.これも結論は「外壁の状態次第」です。

吸い込みが少なく、肌の荒れが軽い場合は1回で成立することもあります。
しかし、吸い込みが強い外壁や、ヘアクラックが多い外壁では、1回塗りでは厚みが足りず、性能が発揮しきれないことがあります。

その場合は、2回施工で厚みを確保したり、必要な面だけ厚付けにすることで、仕上がりの均一性と耐久性が大きく変わります。
なお、回数が増えれば良いという単純な話でもなく、乾燥時間・塗布量・下地の強度を見ながら設計することが大切です。

Q6.モルタル壁で下塗りの微弾性フィラーを省略すると、どうなりますか?

A.短期的にはきれいに見えることもありますが、数年後に不具合が出やすくなります。

具体的には、ヘアクラックの再発、ムラ、膨れ、剥がれ、模様の出方の乱れなどが起きやすくなります。

特に「外壁の下地が荒れているのに、そのまま仕上げ塗装に進んでしまった」場合は、
上塗りの性能以前に、下地が不安定なために塗膜が落ち着かないという現象が起きやすいです。
微弾性フィラーは、見た目を整えるだけでなく、塗装全体の耐久性を底上げする工程でもあります。
省略=コストダウンではなく、将来的なリスク増加につながる点には注意が必要です。

Q7.微弾性フィラーを使えば、次の塗り替えまで長持ちしますか?

A.正しく施工されていれば、長持ちしやすくなるのは確かです。

下地が整い、吸い込みや細かなひび割れの影響が抑えられると、上塗り塗料が本来の性能(耐候性・美観)を発揮しやすくなります

ただし、ここも重要な注意点があります。
微弾性フィラーは、乾燥不足や塗布量不足があると、膨れや密着不良の原因になることもあります。
つまり「材料が良いから長持ち」ではなく、材料をどう扱い、どう施工するかで結果が決まります。

Q8.「微弾性フィラー=厚く塗れば塗るほど良い」と考えて大丈夫ですか?

A.厚くすれば良い、という単純な話ではありません。

微弾性フィラーは、確かに「適正な厚み」を確保することでヘアクラックへの追従性や肌調整の効果が出やすくなります。
ただし、必要以上に厚くしすぎると、乾燥不良(内部に水分が残る)や、塗膜の収縮による肌荒れの原因になることもあります。

大切なのは「厚さ」そのものより、外壁の吸い込み・劣化度・模様の状態に合わせて『成立する厚み』を設計することです。
小林塗装では、外壁の状態を見たうえで、必要な面だけ厚付けにするなど、過不足が出ない仕様を組み立てています。

Q9.微弾性フィラーを使うと、仕上がりの「模様(凹凸)」は変わってしまいますか?

A.外壁の状態と施工方法によっては、模様の出方が変わることがあります。

微弾性フィラーには「肌を整える」役割があるため、荒れた凹凸をなだらかにし、仕上がりの表情を落ち着かせる方向に働きます。

そのため、リシン・スタッコなど意匠性のある外壁では、パターン合わせ(模様合わせ)を行うかどうかで、見た目の印象が大きく変わります。 「模様を残したいのか」「少し落ち着かせたいのか」など、仕上がりイメージを事前に共有することがとても大切です。

Q10.微弾性フィラーを使うと、上塗り塗料の種類は選べなくなりますか?

A.選べなくなるわけではありませんが、相性を考えて組み合わせる必要はあります。

たとえば、上塗りに硬めの塗膜になる塗料を選ぶ場合、下地との硬さバランスが悪いと、ひび割れが目立ちやすくなることがあります。
逆に、透湿性(湿気を逃がす性質)が必要な下地なのに、通気を妨げる仕様にしてしまうと、膨れの原因になることもあります。

つまり、微弾性フィラーは「万能の下塗り」ではなく、上塗りの性能を成立させるための土台です。
土台と上塗りをセットで設計できる会社ほど、仕上がりが安定しやすくなります。

Q11.見積書で「微弾性フィラー 一式」と書かれている場合、どう確認すればいいですか?

A.一式表記のままだと、内容が分からず比較もしにくいので、必ず内訳を確認しましょう。

微弾性フィラーは、1回塗りなのか、2回塗りなのか、またクラック補修や肌合わせが含まれるのかで費用が大きく変わります。
そのため「一式」のまま契約してしまうと、後から追加費用が発生したり、逆に必要な工程が省略されてしまうリスクもあります。

確認の際は、次のように聞いてみるのがおすすめです。
「微弾性フィラーは何回塗りですか?塗布量(または想定厚み)はどのくらいですか?」
「クラック補修やパターン合わせは、どこまでが見積りに含まれていますか?」
こうした質問に丁寧に答えてくれる会社は、工程を『見せられる』だけの根拠を持っている可能性が高いです。

10. 外壁塗装で使われる微弾性フィラーとは? まとめ

外壁塗装 微弾性フィラー まとめ

微弾性フィラーとは、モルタル、ALC‥外壁塗替えの下塗りに使われる代表的な外壁下地調整材の一つで、厚塗りが可能なクラック充填性が優れる塗料です。

しかし、微弾性フィラーは粘度が高く、充填顔料も多いので、塗装した際に微弾性フィラーのローラーマーク(さざ波状)が出やすいです。
ですから、美感と耐久性を同時に求められる外壁塗装の場合、ローラーの毛丈、微弾性フィラーの粘度調整、塗布量のバランス、ローラーを転がすスピードの4つが求められます。

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微弾性フィラーを使った外壁塗装のことなら、小林塗装にお任せ下さい。

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「名古屋の塗装店」小林塗装は、微弾性フィラーの取り扱いが得意で多くのお客様から塗装技術に定評を頂いている塗装店です。

モルタル壁、ALC壁‥外壁材の種類や状態に合った微弾性フィラーを選んで、キレイで整った外壁塗装下地を作ります。
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外壁塗装の微弾性フィラーに詳しい 小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁塗装で使われる微弾性フィラーとは?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

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