外壁塗装のスチップルローラー仕上げとは?
最近あるお客様から、外壁塗装の仕上げに関する質問で「スチップル仕上げってどんな仕上げなの?」といった質問があったので、今回はスチップル仕上げとは一体どんな仕上げなのか「名古屋の塗装店」小林塗装が詳しくお伝えします。
外壁塗装のスチップル仕上げに興味があるお客様はぜひこのコラムをご覧ください。
- ・スチップル仕上げで使用するローラーの特徴、2種の塗装仕上げにおいて各塗料ごとの価格事情
1. 外壁塗装における「スチップル仕上げ」とは?

外壁塗装の分野で用いられる「スチップル仕上げ」とは、塗装面に細やかな凹凸模様を施す仕上げ方法の総称です。
特に、小さな波型模様やゆず肌のような柔らかな凹凸を持つ仕上げを指す場合が多く、表面に自然な陰影と立体感を生み出すことで、外壁全体の質感や高級感を引き立てます。
このスチップル仕上げを実現するためには、専用のスポンジ状ローラーである「スチップルローラー」を使用します。
やや粘度の高い単層弾性塗材などの塗料をスチップルローラーで塗布することで、塗膜に微妙な厚みの差が生まれ、結果として細かい「さざ波状」の模様が浮かび上がります。
この技法は、塗装面の光の反射を柔らげ、塗膜の細かな傷を目立ちにくくする実用性も兼ね備えています。
似た仕上げ方法として「ゆず肌ローラー仕上げ」がありますが、こちらはマスチックローラーの細目を用いて比較的大きめの凹凸をつくるのに対し、スチップル仕上げはそれよりも小さく繊細な模様を表現します。
また、錆止め工程においても、泡立ちを抑える無泡ローラーを使用し、粘度の高い塗料を用いて均一かつ細やかな凹凸を形成させ、塗膜に厚みを持たせて防錆力を高める工法もあります。
2. 外壁塗装 スチップル模様の作り方

外壁塗装でスチップル仕上げを美しく仕上げるためには、施工時の道具の使い方や塗料の扱い方が非常に重要です。
まず、使用するスチップルローラーには、塗料をスチップルローラー全体にしっかりと含ませることが大切です。塗料がローラー全体に付いていないと、スチップル模様の凹凸が不均一になり、美しいスチップル模様が出にくくなってしまいます。
塗り始めは外壁面の中央部分から行い、そこから全体に均一に塗り広げていきます。
このとき、スチップルローラーの進行方向はできるだけ一定に保ち、ややゆっくりとしたスピードで転がすことが、均一で繊細な模様を作るコツです。スピードが速すぎると塗料の飛び散りや模様の乱れが生じやすくなります。
さらに、スチップル模様をきれいに見せるためには、マスチックローラー塗装と同様に塗り継ぎ部分(すじ)が目立たないよう配慮する必要があります。
そのためには、あらかじめ一定の塗り継ぎ目地を設けて計画的に施工するか、2人以上の職人が呼吸を合わせながら同時に塗り進めるなど、連携作業が不可欠です。
3. 外壁塗装 スチップル仕上げのメリット・デメリット
スチップル仕上げは、外壁塗装において表面に細かな凹凸模様を作る仕上げ方法で、デザイン性だけでなく機能面でも多くの魅力があります。
しかし、どの塗装仕上げにも特性があるように、スチップル仕上げにもメリットとデメリットがあります。
| 外壁塗装 スチップル仕上げのメリット・デメリット | |
|---|---|
| メリット | ▪ 外壁表面に立体感が生まれ、高級感や奥行きのあるデザインが可能。 ▪ スチップルローラーによる模様付けで、既存の細かなひび割れや下地の粗を目立ちにくくできる。 ▪ 塗料の塗膜厚がしっかり確保できるため、防水性や耐久性の向上が期待できる。 ▪ 光の当たり方によって陰影が変化し、建物全体の質感を豊かに演出できる。 |
| デメリット | ▪ 平滑仕上げに比べ、模様の凹凸部分に汚れやホコリがたまりやすく、定期的なメンテナンスが必要。 ▪ ローラーの扱い方や塗料の粘度管理に高い技術が求められ、職人の腕によって仕上がりに差が出る。 ▪ 模様の再現性が低く、補修時に同じ柄を出すには経験豊富な塗装職人が必要。 |
4. 外壁塗装 スチップル仕上げ施工時の注意点
外壁塗装でスチップル仕上げを採用する場合は、仕上がりの美しさと耐久性を長く保つために、以下の重要なポイントがあります。
- 塗料の選定は外壁材や下地の状態に合わせ、適切な粘度と乾燥時間を考慮する。
- スチップルローラー全体に塗料を均一に含ませ、模様が途切れないよう連続して施工する。
- 塗り継ぎ目地を計画的に設けるか、2人以上で息を合わせて塗装し、塗り継ぎの「すじ」を防ぐ。
- 模様の高さや密度を一定に保つため、ローラーの進行方向とスピードを安定させる。
- 施工後は表面の凹凸に汚れが付着しやすいため、定期的な高圧洗浄や点検を行う。
5. 外壁塗装 スチップル仕上げと他の仕上げ方法の比較
外壁塗装にはさまざまな仕上げ方法がありますが、それぞれに質感や機能性の特徴があり、建物のデザインや使用する塗料との相性も異なります。
ここではスチップル仕上げをはじめ、ゆず肌仕上げ、吹付仕上げの3種類を比較してみましょう。
| 仕上げ方法 | 模様の特徴 | 主な施工方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| スチップル仕上げ | 細かな波状・凹凸模様(さざ波状)。 ゆず肌よりも模様が小さい。 |
スチップルローラーで高粘度塗料を均一に転がして形成。 | 高級感と立体感が出る。 細かなクラックや下地の粗を目立たせにくい。 塗膜厚を確保しやすく、防水性が高まる。 |
汚れが凹凸にたまりやすい。 模様の再現性が低く補修に技術が必要。 |
| ゆず肌仕上げ | ゆずの皮のような細かい凹凸模様。 スチップルよりやや大きめ。 |
マスチックローラー(細目)で弾性塗料を塗布。 | 柔らかい陰影で外壁がやさしい印象に。 下地の微細な欠点をカバー。 住宅から公共建築まで幅広く使用。 |
汚れや藻の付着がやや目立つ。 模様の均一性に職人の技術が必要。 |
| 吹付仕上げ | 骨材入り塗材をスプレーガンで吹き付ける。 模様は多様。 |
コンプレッサー+スプレーガンで吹付け。 | 模様のバリエーションが豊富(リシン・スタッコなど)。 短時間で広い面積を施工可能。 意匠性が高く、デザイン住宅にも対応。 |
飛散防止対策が必要(養生範囲が広い)。 施工音が大きく、近隣配慮が必須。 |
スチップル仕上げは、落ち着いた高級感と下地カバー力を重視する外壁塗装に適しています。
一方で、やわらかな雰囲気を演出するならゆず肌仕上げ、意匠性と多様なデザインを楽しみたい場合は、吹付け仕上げが向いています。
6. 外壁スチップル塗装仕上げの価格

スチップルローラーで外壁モルタルや外壁ALCを塗装した場合、以下のような価格になります。
- ・ 微弾性フィラー スチップル下塗り(1回) 1㎡=500~1,000円
- ・ ローラー用アクリルタイル スチップル下塗り(1回) 1㎡=500~1,000円
- ・ エポキシ系微弾性フィラー スチップル下塗り(1回) 1㎡=800~1,300円
- ・ 弾性フィラー スチップル下塗り(1回) 1㎡=850~1,050円
- ・ ポリマーセメント スチップル中塗り(1回) 1㎡=1,200~1,500円
- ・ 単層弾性系塗料 スチップル仕上げ(アクリル、シリコン) 1㎡=1,850~2,350円
- ・ シリコン塗料 1㎡=900~1,300円
- ・ 弾性シリコン塗料 1㎡=950~1,450円(弾性用)
- ・ ラジカル制御シリコン 1㎡=1,000~1,500円
- ・ 弾性ラジカル制御シリコン系塗料 1㎡=1,100~1,650円(弾性用)
- ・ フッ素塗料 1㎡=1,900~2,400円
- ・ 弾性フッ素塗料 1㎡=2,100~2,600円(弾性用)
※ 高圧洗浄、下地調整、養生、下塗りの価格は含まれていません。
スチップル仕上げの外壁塗装なら「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せください
「名古屋の塗装店」小林塗装は、スチップル仕上げ、マスチックローラー仕上げが得意な塗装技術に定評を頂いている塗装店です。
モルタル壁、ALC壁など外壁材の種類、外壁の状態に合った適切なベースコートを選んで、きれいなスチップル模様を作っています。
外壁スチップル塗装の見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁塗装スチップルローラー仕上げとは」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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