外壁塗装業者は、建設業許可の資格は必要なの?
外壁塗装の業者選びをされているお客様の中には、塗装業者のホームページやリフォーム会社の名刺などで「建設業許可」という言葉を目にされたことがある方も多いのではないでしょうか。
「なんとなく、持っている業者の方が信頼できそう」「ちゃんとした会社に見える」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にこの建設業許可がどのようなもので、どういった基準や条件があるのか、詳しくご存知の方はあまり多くないかと思います。
そこで今回は、外壁塗装を検討されているお客様に知ってほしい「建設業許可」の基礎知識や、許可を取得するための条件、確認しておきたいポイントなどについて、「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくお伝えします。
大切な住まいの工事を任せる業者選びは、どんなお客様にとっても不安や迷いが付きものです。
だからこそ、こうした許可や資格の意味をきちんと理解しておくことが、安心して依頼できる塗装業者を見つける大切な一歩につながります。
建設業許可について正しい知識を知ってもらって、理想の外壁塗装を実現するための参考にしてください。
- ・どんな条件の時に建設業許可が必要なのか
- ・建設業許可の取得に必要な3つの条件
- ・建設業許可に関する正しい知識・注意すべき点
1. 外壁塗装 建設業許可は、500万円以上の塗装工事を請け負う場合に必要です

建設業許可とは、その文字通り「建設業」、つまり建設工事の完成を請け負う営業を行うために必要とされる許可です。
この許可は、一定以上の規模の工事を適正に行うための法的な資格でもあり、業者の信頼性や体制を確認する一つの基準になります。
たとえば、許可を得ずに500万円(税込)以上の工事を請け負った場合には、建設業法違反に該当し、懲役や罰金といった刑事罰が科せられる可能性があります。
そのため、工事の規模に応じて適切に建設業許可を取得しているかどうかは、とても大切なポイントです。
また、営業所を2つ以上の都道府県に置く場合は国土交通省に、1つの都道府県のみに営業所を置く場合は都道府県知事に許可を申請する必要があります。
こうした手続きがあることからも、建設業許可は一定の信用や管理体制を示す証ともいえます。
なお、建設業許可は全部で29業種(2021年2月現在)に分かれており、業者が営む工事の内容に応じて、それぞれ許可を取得する必要があります。
外壁塗装を含む塗装工事も、この業種の中の一つです。
住まいの塗装工事を安心して行うために、こうした許可や資格の意味を知っておくことはとても大切です。
2. 外壁塗装業者 建設業許可の取得に必要な資格条件とは?
建設業の許可を取得する為には、いくつかの条件をクリアする必要があります。
建設業界で5年以上経営者としての実務経験がある、もしくは6年以上経営業務の管理責任者を補佐する業務経験がある人。
経営者(個人事業主や役員含む)として十分な経験のある人を、管理責任者として置く必要があります。
専任技術者とは、これらの要件を満たす人の事を指します
- ・ 許可を受けたい建設業の対象となる国家資格を取得している人
- ・ 許可を受けたい建設業で、10年以上の実務経験がある人
外壁塗装店の経営者自身が①、②の条件を満たす場合もあります。
建設業を請け負うためには、ある程度安定的に事業を経営できるだけの資本的余裕が必要です。
ですから、決算書等を提出し500万円以上の資本金がある(自己資本または資金調達能力)ことを証明する必要があります。
この他にも、業務に対して誠実であること(不正または不誠実な事をしていない)や過去に許可を取り消された経歴がないことなど が建設業許可の審査事項に含まれています。
3. 外壁塗装業者に建設業許可は必要? 不要?

先ほども少し触れましたが、建設業許可は500万円(税込)以上の建設工事を請け負う場合に必要となる許可です。
塗装工事でこの金額を超えるケースというと、比較的大規模なアパートやマンションの外壁塗装、公共工事などが該当します。
ですから、一般的な戸建て住宅の外壁塗装工事であれば、たとえ建設業許可を持っていなくても、法律上問題なく施工を請け負うことができます。
実際、戸建て住宅の塗装工事で500万円を超える規模の工事はそれほど多くはありませんので、建設業許可がなくても、きちんとした技術と誠実な対応で長く塗装業を営んでいる業者さんも少なくありません。
ただし、建設業許可を取得するためには、これまでにお伝えしたようにさまざまな条件を満たす必要があります。
具体的には、一定以上の実務経験や技術力、資金的な基盤、適正な経営体制などが求められます。
このことから、建設業許可を持っている業者は単に許可を取っただけではなく、「経営力」や「技術力」、「経済力」、そして「社会的な信用」が一定の基準を満たしている業者であるという一つの目安にもなります。
外壁塗装を依頼する際には、建設業許可の有無だけで判断するのではなく、これまでの実績や対応の丁寧さ、見積り内容のわかりやすさなどもあわせて、総合的に信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。
外壁塗装の見積りを比較していると、「建設業許可」という言葉を目にすることがあります。
「許可がある会社の方が安心なの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、建設業許可は会社の体制を示す一つの目安ではありますが、それだけで工事の良し悪しが決まるわけではありません。
まずは、建設業許可の有無による主な違いを整理してみましょう。
| 項目 | 建設業許可あり | 建設業許可なし |
|---|---|---|
| 施工可能な工事 | 500万円以上の工事が可能 | 500万円未満の工事のみ |
| 会社体制 | 経営責任者・専任技術者などの条件あり | 特別な条件はなし |
| 行政手続き | 毎年の決算報告・更新が必要 | 特別な行政手続きなし |
| 一般住宅の外壁塗装 | 対応可能 | 対応可能 |
実は、一般住宅の外壁塗装の多くは500万円未満の工事のため、法律上は建設業許可がなくても施工できます。
つまり、
- ■ 許可がある → 会社の体制が整っている
- ■ 許可がない → 小規模な塗装専門店の可能性
という違いがあるだけで、施工品質とは必ずしも直結しません。
外壁塗装で本当に大切なのは、
- ■ 下地処理の丁寧さ
- ■ 塗装工程の管理
- ■ 職人の経験
- ■ 施工後の対応
といった現場の技術力です。
建設業許可は一つの参考材料として見ながら、施工内容や会社の姿勢も合わせて判断することが大切です。
建設業許可を持っている会社には、必ず「許可番号」があります。
この番号を見ることで、その会社の許可内容を確認することができます。
一般的な表示は次のような形です。
愛知県知事許可(般-3)第12345号
この番号には、実はいくつかの意味が含まれています。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 愛知県知事 | 許可を出した行政(県または国) |
| 般 | 一般建設業 |
| 特 | 特定建設業(大規模工事) |
| 3 | 許可を取得した年度 |
| 第12345号 | 登録番号 |
一般住宅の外壁塗装の場合は、ほとんどが一般建設業(般)です。
また、許可の有無は国土交通省の「建設業者検索システム」で調べることもできます。
会社名を入力するだけで、
- ■ 許可業種
- ■ 許可年月日
- ■ 更新状況
などを確認できます。
もし見積りを取った会社の許可が気になる場合は、「建設業許可番号を教えてください」と聞いてみるのも一つの方法です。誠実な会社であれば、きちんと説明してくれるはずです。
外壁塗装の業者を探していると
- ■ 一級塗装技能士
- ■ 有機溶剤作業主任者
- ■ 足場作業主任者
など、さまざまな資格を目にすることがあります。
しかし、初めて塗装工事を検討されるお客様にとっては、
「この資格は何を意味するの?」
「本当に必要なの?」
と疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
そこでここでは、外壁塗装の現場で関係する主な資格について、分かりやすくまとめてみました。
| 資格名 | 資格の種類 | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 一級塗装技能士 | 国家資格 | 塗装職人の技術力を証明する資格 | ★★★★★ |
| 二級塗装技能士 | 国家資格 | 若手職人の技能資格 | ★★★★ |
| 有機溶剤作業主任者 | 国家資格 | シンナーなどの安全管理 | ★★★★ |
| 足場作業主任者 | 国家資格 | 足場の安全管理 | ★★★★ |
| 職長・安全衛生責任者 | 安全資格 | 現場の安全管理 | ★★★★ |
| 高所作業車運転技能 | 技能講習 | 高所作業車の操作 | ★★★ |
| 石綿作業主任者 | 国家資格 | アスベスト作業管理 | ★★★★ |
この中でも、特に外壁塗装の品質に関係が深いのが「塗装技能士」です。
塗装技能士は、厚生労働省が認定する国家資格です。
特に一級塗装技能士は
- ■ 実務経験7年以上
- ■ 学科試験
- ■ 実技試験
をクリアした職人だけが取得できます。
試験では
- ■ 塗料の知識
- ■ 下地処理
- ■ 塗装技術
- ■ 施工管理
など、塗装工事に必要な知識と技術が総合的に問われます。
つまり、一級塗装技能士は塗装職人の技術力を証明する代表的な資格と言えるでしょう。
塗装工事では、シンナーなどの有機溶剤を使用することがあります。
有機溶剤は便利な反面、取り扱いを誤ると健康被害のリスクもあるため、法律で管理が義務付けられています。
有機溶剤作業主任者は
- ■ 作業環境の管理
- ■ 換気の確認
- ■ 安全対策
などを行う安全管理資格です。
住宅塗装でも、特に鉄部塗装や溶剤塗料を使用する場合に重要な資格です。
外壁塗装では、ほとんどの工事で足場を設置します。
足場は作業の効率だけでなく、安全性に直結する重要な設備です。
足場作業主任者は、
- ■ 足場の組立
- ■ 安全確認
- ■ 作業手順
などを管理する資格です。
特に高所作業の多い外壁塗装では、事故防止のための重要な役割を担っています。
ここまで塗装業者の資格について説明してきましたが、実はもう一つ大切な視点があります。
それは、
資格がある=必ず良い工事とは限らない
ということです。
塗装工事の品質は
- ■ 下地処理
- ■ 施工管理
- ■ 職人の丁寧さ
- ■ 工程管理
など、日々の現場の積み重ねによって決まります。
そのため、業者を選ぶ際には資格だけでなく、
- ■ 施工事例
- ■ 見積書の内容
- ■ 説明の丁寧さ
- ■ 地域での実績
なども合わせて確認することが大切です。
外壁塗装は、住まいを長く守るための大切なメンテナンス工事です。
信頼できる塗装店と出会うことが、満足のいく塗り替えへの第一歩と言えるでしょう。
4. ホームページに建設業許可が載っていれば安心とは言い切れません

「うちが外壁塗装をお願いしようと思ってる塗装屋さんのホームページには、建設業許可が載ってるから安心だね。」
ここまでの内容を読んで、そう思われたお客様もいらっしゃるかと思います。
しかし、その建設業許可は、「期限切れ」や「取り消されている」などといった可能性もありますので、注意が必要です。
5. 外壁塗装業者の建設業許可の有効期限は5年間です

建設業許可の有効期限は、建設業法第3条で5年と規定されています。
有効期限までに更新申請をしなければ失効してしまいます。
再度取得するためには改めて新規で申請しなくてはなりません。
また、「過去に不正を行い、建設業許可が取り消されている」ケースや家族経営で営んでいる塗装業者などでは、「先代が取得していた許可の引き継ぎや取り直しを行っていない」などといった場合もあります。
6. 建設業許可を取得している外壁塗装業者の確認すべき内容
建設業許可を取得している時点で、その業者は一定の基準を満たしているため、ある程度「安心・信頼」できる塗装業者であると言えます。
ただし、それだけで全てを判断するのではなく、本当に大切な住まいの外壁を安心して任せられる業者かどうかを、お客様自身でもしっかり見極めることが大切です。
ここでは、その確認のポイントをいくつかお伝えします。
まずは、業者のホームページや会社案内、名刺などに記載されている「建設業許可番号」を確認しましょう。
この許可番号をもとに、行政の公開情報で検索をしてみてください。
検索結果に表示される「社名(商号又は名称)」、「代表者の氏名」、「所在地」が、手元にある情報としっかり一致しているかを必ず確認することが大切です。
本来あってはならないことですが、建設業許可番号を他の業者に「転貸」して不正に使っているケースが稀にありますので、注意が必要です。
先ほどもお伝えしましたが、建設業許可は全部で29業種に分類されており、工事の種類ごとに許可が必要です。
この29業種の中に、外壁塗装を行う際に該当する「塗装工事業」があります。
外壁塗装を依頼しようとしている業者が本当に「塗装工事業」の許可を取得しているか、許可証や情報公開ページで確認してみてください。
「塗装工事業」の欄にチェック(数字)が入っていることが目安になります。
もし塗装業を営んでいながら「塗装工事業」の許可を受けていない場合、資格や実務経験など、許可を取得するための条件を満たしていない可能性も考えられます。
信頼できる塗装屋さんの探し方とは?
7. 外壁塗装の工事業者に建設業許可は必要なの? まとめ

今回は、外壁塗装業者が取得する「建設業許可」について、その資格の条件や、許可を持っている業者を調べる方法などをお伝えしました。
建設業許可は、主に大きな金額の建設工事を請け負う際に必要とされる許可であり、一般的な戸建て住宅の外壁塗装や屋根塗装の場合は、法律上は必ずしも取得が義務づけられているわけではありません。
そのため、塗装に関する豊富な知識や高い技術を持ちながらも、実務においては必要がないために、あえて建設業許可を取得していない塗装業者も少なくありません。
大切なことは、許可の有無だけで業者の良し悪しを判断しないことです。
これまでの施工実績や対応の誠実さ、現場での丁寧な仕事ぶりなどを総合的に見極めることが大事だと思います。
建設業許可は安心や信頼の一つの目安にはなりますが、それだけでなく、実際に相談したときの印象や分かりやすい説明も業者選びの大切なポイントです。
ぜひ今回の内容を参考にしてもらって、お客様にとって心から納得できる、信頼のおける外壁塗装業者を見つけてもらえると嬉しいです。
8. 外壁塗装 工事業者の建設業許可に関する Q&A

A. いいえ。外壁塗装業者だからといって、必ずしも建設業許可が必要というわけではありません。
この点は、一般のお客様が少し誤解しやすいところかもしれません。
「許可がない会社は工事をしてはいけないのでは?」と思われることがありますが、実際にはそうではありません。
建設業法では、1件の請負金額が500万円未満の工事であれば、建設業許可がなくても施工することが認められています。
一般住宅の外壁塗装では、
- ■ 外壁塗装
- ■ 屋根塗装
- ■ 雨樋や破風などの付帯部塗装
- ■ 軽微な補修工事
などを含めても、全体の工事金額が200万円〜400万円前後に収まることが多く、法律上は「建設業許可がなくても請け負える範囲」の工事になるケースが少なくありません。
そのため、地域密着の塗装店や職人直営の塗装店の中には、あえて建設業許可を取得していない会社もあります。
ここで大切なのは、許可がない=すぐに怪しい会社、と決めつけないことです。
実際には、小規模でも真面目に仕事をしていて、施工品質の高い塗装店もたくさんあります。
一方で、建設業許可の有無がまったく意味のない情報かというと、そうでもありません。
建設業許可を持っている会社は、
- ■ 一定の経営経験があること
- ■ 技術者の配置要件を満たしていること
- ■ 財産的な基礎があること
- ■ 社会保険などの体制が整っていること
といった条件をクリアしているため、会社としての体制や継続性を見る一つの目安にはなります。
ただ、外壁塗装で本当に大事なのは、書類の有無だけではありません。
住まいの塗り替えは、最終的には現場でどれだけ丁寧に施工するかで品質が決まります。
たとえば、業者選びでは次のような点を合わせて確認したいところです。
- ■ 施工実績がしっかりあるか
- ■ 見積書の内容が細かく分かりやすいか
- ■ 下地処理や塗装工程をきちんと説明してくれるか
- ■ 質問に対して、あいまいにせず答えてくれるか
- ■ 工事後の対応や保証について説明があるか
建設業許可は、あくまで判断材料の一つです。
「許可があるかどうか」だけで決めるのではなく、その会社が住まいをきちんと守る工事をしてくれそうかまで見て判断することが大切です。
A. 一定の安心材料にはなりますが、それだけで「良い塗装業者」とは言い切れません。
建設業許可があると、「きちんとした会社なのかな」と感じる方は多いと思います。
その感覚は、ある意味では間違っていません。
というのも、建設業許可を取得するためには、会社としていくつかの条件を満たす必要があるからです。
たとえば
- ■ 経営業務の管理責任者がいること
- ■ 専任技術者がいること
- ■ 一定の財産的基礎があること
- ■ 社会保険などの加入体制が整っていること
などが求められます。
つまり、建設業許可がある会社は、少なくとも会社として最低限の体制を整えているという見方ができます。
そのため
- ■ 会社としてきちんと運営しているか
- ■ 長く事業を続けられる基盤があるか
- ■ 対外的に必要な手続きを怠っていないか
といった面では、安心材料の一つにはなるでしょう。
ただし、ここでとても大事なのが、建設業許可は「工事の上手さ」や「誠実な施工」を保証するものではないという点です。
外壁塗装の品質は、実際には次のような現場の積み重ねで大きく変わります。
- ■ 高圧洗浄を十分に行っているか
- ■ ひび割れや劣化部の補修を丁寧にしているか
- ■ 下塗り材を下地に合わせて選んでいるか
- ■ 乾燥時間を守って中塗り・上塗りしているか
- ■ 見えにくい細部まできちんと仕上げているか
ここは、許可証そのものよりも、現場管理の丁寧さや職人の意識が強く出る部分です。
少し本音を言えば、建設業許可があっても、説明が雑だったり、見積りが大まかだったり、下地処理の話がほとんど出てこない会社には注意が必要です。
反対に、許可がなくても、工事内容を丁寧に説明し、工程や材料のことをきちんと話してくれる塗装店は信頼できる場合があります。
つまり、お客様が本当に見るべきなのは、
- ■ 建設業許可の有無
- ■ 見積書の分かりやすさ
- ■ 施工内容の説明力
- ■ 職人や担当者の姿勢
- ■ これまでの施工実績
このあたりをまとめて判断することです。
建設業許可は、たしかに一つの安心材料です。
ただ、外壁塗装は最終的に「誰が、どこまで丁寧に施工するか」で満足度が決まります。
だからこそ、許可の有無だけでなく、住まいに対して誠実に向き合ってくれる会社かどうかまで見て選ぶことをおすすめします。
A. 塗装工事の場合は「塗装工事業」という許可になります。
建設業許可には、実はさまざまな種類があります。
全部で29種類の業種があり、それぞれ専門の工事内容ごとに分かれています。
その中で、外壁塗装や屋根塗装などの工事を行う会社が取得するのが、「塗装工事業」の許可です。
| 許可の種類 | 主な工事内容 |
|---|---|
| 塗装工事業 | 外壁塗装・屋根塗装・鉄部塗装など |
| 建築一式工事 | 住宅や建物全体の建築工事 |
| 防水工事業 | 屋上やベランダの防水工事 |
外壁塗装専門店の場合は、通常塗装工事業の許可を取得しているケースが多いです。
ただし、戸建て住宅の塗装を中心に行う塗装店では、500万円以上の工事を請けない方針のため、許可を取得していない会社もあります。
A. 必ずしも危ない業者とは限りません。
先ほどお伝えしたように、建設業法では500万円未満の工事であれば、許可がなくても施工することが認められています。
そのため、
- ■ 地域密着の塗装店
- ■ 職人直営の塗装会社
- ■ 小規模の塗装専門店
などでは、建設業許可を取得していないケースも少なくありません。
むしろ大切なのは、その会社がどんな仕事をしているかです。
例えば次のようなポイントを見ると、業者の姿勢が分かりやすくなります。
- ■ 見積書の内容が細かく書かれているか
- ■ 下地処理や補修について説明があるか
- ■ 施工事例がしっかり公開されているか
- ■ 質問に丁寧に答えてくれるか
外壁塗装は、書類よりも現場の丁寧さが品質を左右する工事です。
そのため、許可の有無だけで判断するのではなく、会社の姿勢や施工内容も含めて総合的に見ることが大切です。
A. 必ずしも費用が高くなるわけではありません。
建設業許可を維持するためには、
- ■ 毎年の決算報告
- ■ 5年ごとの許可更新
- ■ 社会保険加入
など、一定の管理が必要になります。
そのため、会社の規模が大きくなるほど管理コストが増えることはあります。
ただし、外壁塗装の価格は主に次のような要素で決まります。
- ■ 使用する塗料の種類
- ■ 外壁の劣化状態
- ■ 補修の量
- ■ 職人の施工手間
- ■ 会社の営業体制
つまり、建設業許可の有無だけで価格が決まるわけではありません。
塗装工事では、単純に価格だけを見るのではなく、施工内容と見積りのバランスを見ることが大切です。
A. 国土交通省の「建設業者検索システム」で確認することができます。
インターネットで「建設業者検索システム」と検索すると、国土交通省が運営している検索サイトが表示されます。
そこに会社名を入力すると、
- ■ 建設業許可の有無
- ■ 許可業種
- ■ 許可年月日
- ■ 更新状況
などを確認することができます。
また、建設業許可を持っている会社であれば、通常は
- ■ 会社ホームページ
- ■ 会社案内
- ■ 契約書
などに許可番号が記載されています。
もし気になる場合は、「建設業許可番号を教えてください」と聞いてみても問題ありません。誠実な会社であれば、きちんと説明してくれるはずです。
A. はい。500万円以上の塗装工事を請け負うには、原則として建設業許可が必要です。
ここは建設業許可の大きなポイントの一つです。
外壁塗装や屋根塗装の業者が1件あたり500万円以上の工事を請け負う場合、建設業法上、建設業許可が必要になります。
例えば、次のような工事は金額が大きくなりやすく、建設業許可が必要になることが多いです。
- ■ 大型マンションやアパートの塗装工事
- ■ 工場や倉庫などの塗装工事
- ■ 学校・施設・店舗などの大規模塗装工事
- ■ 大規模修繕工事の一部として行う塗装工事
こうした工事は、施工面積も広く、足場や補修の規模も大きくなるため、一般住宅の塗り替えに比べて請負金額が高くなりやすい傾向があります。
一方で、一般的な戸建て住宅の外壁塗装では、
- ■ 外壁塗装
- ■ 屋根塗装
- ■ 付帯部塗装
- ■ シーリング工事
などを合わせても、500万円未満に収まるケースがほとんどです。
そのため、戸建て住宅の塗装工事に限っていえば、建設業許可が必須になる場面はそれほど多くありません。
ただし、お客様目線では少し注意したい点もあります。
それは、建設業許可があるからといって、必ずしも「工事の質が高い」とは限らないことです。
建設業許可は、あくまで一定規模以上の工事を請け負うための許可です。
塗装の仕上がりそのものは、
- ■ 下地処理をどこまで丁寧に行うか
- ■ 適切な材料を選んでいるか
- ■ 乾燥時間や工程を守っているか
- ■ 職人や現場管理がしっかりしているか
といった現場の中身で決まります。
つまり、500万円以上の工事を請けられるかどうかを見るなら建設業許可は重要ですが、一般住宅の外壁塗装を頼む際には、それに加えて施工内容や会社の姿勢まで確認することがとても大切です。
A. はい。まったく別のものです。簡単に言うと、建設業許可は「会社の許可」、塗装技能士は「職人の資格」です。
この2つは混同されやすいのですが、意味合いがかなり違います。
| 資格・許可 | 内容 |
|---|---|
| 建設業許可 | 会社が一定条件のもとで工事を請け負うための許可 |
| 塗装技能士 | 職人個人の塗装技術や知識を証明する国家資格 |
つまり、建設業許可は会社としての体制を見るためのものです。
一方、塗装技能士は実際に塗る職人の技術力を見るための資格と考えると分かりやすいと思います。
特に塗装技能士には
- ■ 一級塗装技能士
- ■ 二級塗装技能士
があり、学科と実技の試験を通して、塗装に関する知識や技術が問われます。
お客様にとって大事なのは、外壁塗装の品質を考えるとき、会社の体制だけでなく、職人の技術も見る必要があるということです。
たとえば、次のような点は仕上がりに大きく関係します。
- ■ 一級塗装技能士などの資格を持つ職人がいるか
- ■ 現場経験が豊富か
- ■ 戸建て住宅の施工実績が多いか
- ■ 下地の状態に応じた施工判断ができるか
少し言い換えるなら、建設業許可だけ見ていても、実際に塗る人の技術までは分かりません。
反対に、職人の腕が良くても、会社としての管理体制が弱いと不安が残ることもあります。
そのため、理想を言えば、会社としての信頼性と職人としての技術力の両方を確認できる業者が安心です。外壁塗装は、書類だけでも、腕だけでもなく、その両方のバランスが大切です。
A. 必ず見積書に書かなければならないとは限りませんが、許可業者であれば会社資料や契約書、ホームページなどに記載されていることが多いです。
建設業許可を持っている会社は、一般的に次のような媒体に許可番号を記載していることが多いです。
- ■ ホームページ
- ■ 会社案内やパンフレット
- ■ 契約書
- ■ 名刺や看板
一方で、見積書そのものに必ず書かれているとは限りません。
会社によっては、見積書には工事内容や金額を中心に記載し、許可番号は会社概要欄や契約書側に載せていることもあります。
ですので、見積書に許可番号が書かれていないからといって、すぐに「怪しい」と決めつける必要はありません。
ただし、もしその会社が「建設業許可あり」と案内しているのであれば、聞けばきちんと答えられる状態であることは大切です。
たとえば、
- ■ 「許可番号を教えてください」
- ■ 「何の業種で許可を取っていますか?」
- ■ 「県知事許可ですか、国土交通大臣許可ですか?」
といった質問に対して、スムーズに説明してくれる会社なら、情報開示に前向きな印象があります。
逆に
- ■ 話をはぐらかす
- ■ 番号を出したがらない
- ■ 説明があいまい
といった場合は、少し慎重に見た方がよいかもしれません。
なお、許可番号が分かれば、国土交通省の建設業者検索システムで確認することもできます。
会社名でも調べられるため、「本当に許可を持っているのかな」と気になる場合には一度確認してみると安心です。
見積書に許可番号があるかどうかだけで判断するのではなく、聞いたときにきちんと説明してくれるか、そして会社情報をオープンにしているかまで含めて見ることをおすすめします。
などに許可番号を掲載しているケースが多いです。
もし記載がない場合でも、聞けば答えてくれる会社であれば問題ありません。
A. 建設業許可は大切な判断材料の一つですが、それだけで業者を決めるのはおすすめできません。
外壁塗装を初めて検討されるお客様ほど、
「建設業許可がある会社の方が安心なのでは?」と感じられることが多いと思います。
たしかに建設業許可を持っている会社は、
- ■ 一定の経営経験がある
- ■ 専任技術者などの条件を満たしている
- ■ 社会保険や会社体制が整っている
- ■ 500万円以上の工事にも対応できる
といった点で、会社としての信頼性を見る目安にはなります。
ですので、建設業許可があること自体は、決してマイナスではありません。
むしろ、お客様が業者を比較する際の一つの安心材料になるでしょう。
ただ、ここで大切なのは、建設業許可がある=必ず良い塗装工事ができる、とは限らないということです。
外壁塗装の仕上がりや耐久性は、実際には次のような現場の中身で大きく変わります。
- ■ 外壁の傷み具合を正しく診断しているか
- ■ 高圧洗浄や下地補修を丁寧に行うか
- ■ 下塗り材を下地に合わせて選んでいるか
- ■ 塗装回数や乾燥時間を守っているか
- ■ 細かい部分まできちんと施工するか
つまり、お客様の住まいを長く守るうえで本当に重要なのは、許可証そのものよりも、工事の中身をどこまで誠実に積み重ねるかです。
少し本音を言えば、建設業許可があっても、
- ■ 見積書の内容が大ざっぱ
- ■ 下地処理の説明がない
- ■ 質問しても話があいまい
- ■ 契約を急がせる
そんな会社であれば、不安は残ります。
反対に、建設業許可がなくても、
- ■ 施工内容を丁寧に説明してくれる
- ■ 見積書が細かく分かりやすい
- ■ 施工事例が豊富にある
- ■ 住まいの状態に合わせた提案をしてくれる
こうした会社であれば、安心して相談できることもあります。
そのため、外壁塗装業者を選ぶときは、建設業許可だけを見るのではなく、次のような点を一緒に確認するのがおすすめです。
| 確認したいポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| 建設業許可 | 会社としての体制・信頼性の目安 |
| 見積書 | 工事項目が細かく明記されているか |
| 説明力 | 下地処理や塗料の説明が分かりやすいか |
| 施工実績 | 戸建て住宅の事例が豊富か |
| 対応姿勢 | 質問に誠実に答えてくれるか |
外壁塗装は、見た目をきれいにするだけでなく、住まいを雨風や紫外線から守るための大切なメンテナンスです。
だからこそ、肩書きや宣伝文句だけでなく、実際にどんな工事をしてくれる会社なのかをしっかり見て選びたいところです。
建設業許可は、たしかに参考になります。
でも最後にものを言うのは、住まいに対して誠実に向き合う姿勢と、現場での丁寧な仕事です。
外壁塗装業者を選ぶときは、「許可があるか」だけでなく、「この会社なら安心して任せられるか」という視点で、総合的に判断することをおすすめします。
高品質・安全・安心の外壁塗装なら、建設業許可を持つ小林塗装にお任せください
名古屋市周辺で外壁塗装をご検討のお客様は、どうぞ「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せください。
当店は2003年の創業以来、名古屋で「塗装専門店」として豊富な知識と技術、経験を積み重ねながら、一軒一軒に合わせた品質本位の塗装工事を提供しています。
また建設業許可を取得し、法令を遵守した安心・安全な施工体制を整えています。
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お客様の大切な住まいが、これからも美しく快適に過ごせる場所になるよう、誠実に心を込めてお手伝いさせていただきます。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁塗装業者は、建設業許可の資格は必要なの?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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