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  2. よく分かる モニエル瓦(乾式洋瓦)の塗装 基礎知識
モニエル瓦について モニエル瓦について

モニエル瓦(乾式洋瓦)塗装に関する基礎知識

現在も多くの住宅に使用されているモニエル瓦(乾式洋瓦)
クボタ洋瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦など様々な呼び名を持つこの屋根材は、ヨーロッパ生まれのコンクリート系瓦として一世を風靡し、厚みのある重厚感と高い耐久性、そして洋風住宅に映えるデザイン性で人気を集めてきました。
しかし現在では製造メーカーが撤退し、モニエル瓦の新品供給はほぼ停止しているため、今残っている屋根はすべて築年数が経過しており、定期的な塗装メンテナンスが建物寿命を左右する重要なタイミングを迎えています。

本コラムでは、名古屋の外壁・屋根塗装専門店小林塗装が、これまで数多くのモニエル瓦を診断・施工してきた経験をもとに、

  • モニエル瓦の素材や構造、セメント瓦との違い
  • 塗装が必要になる劣化症状と見分け方
  • 高圧洗浄や専用シーラーを用いた正しい塗り替え方法
  • 名古屋特有の夏の猛暑・冬の冷え込みに対応する塗料選び
など、初めて屋根塗装を検討する方にも理解しやすい形で徹底解説します。
モニエル瓦は粘土瓦と違い、塗装の知識と経験がそのまま仕上がりと耐久年数に直結する屋根材です。
施工方法を誤ると短期間で剥がれや膨れが生じることもあるため、専門店による適切な診断と下地処理が何よりも重要になります。

「うちの屋根がモニエル瓦かどうかわからない」「そろそろ塗装時期かもしれない」――
そんなお悩みをお持ちの方にこそ、今回のコラムは必読です。
小林塗装ならではの現場目線と最新の塗料情報を交えながら、大切なお住まいを20年先まで美しく守るためのヒントを「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくお伝えします。

1. モニエル瓦(乾式洋瓦)の特徴と魅力

モニエル瓦の外観

モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥の洋風屋根材で、乾式洋瓦・乾式コンクリート瓦・スラリー瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦など、地域や時代によって様々な呼び名を持つ特殊なセメント系瓦の総称です。
セメントと川砂を混合した高強度の原料を使用し、真空土練機(セメント内部の空気を脱気しながら練り上げる機械)で押し出し成型するという独自の製造方法が特徴です。
この特殊製法により、瓦内部の気泡を極力排除することで、一般的なスレート系屋根材よりも圧倒的な耐久性と防水性を実現。さらに熱伝導率が低いため、断熱性や耐震性にも優れた、高級感漂う屋根材として知られています。

モニエル瓦は製造過程で人体に有害なアスベスト(石綿)を一切使用していない点も大きな魅力です。
また、セメントの硬化過程で発生する二酸化炭素を最小限に抑えるため、環境負荷を軽減できる“地球にやさしい屋根材”としても高く評価されています。
耐候性・耐久性・環境性の三拍子がそろった、まさに次世代にも受け継ぎたいヨーロッパ生まれの屋根材といえます。

施工する面においてもモニエル瓦は他の屋根材に比べ扱いやすく、洋風住宅に合わせやすい色彩やデザインの豊富さが人気を支えてきました。
日本国内では、フランス瓦をベースにした平板瓦(F瓦・フラット瓦)が普及する以前、1970年代から1990年代にかけて多くの洋風住宅で採用され、モダンな外観を演出してきた歴史があります。

モニエル瓦とセメント瓦の見分け方

モニエル瓦と形状がよく似た屋根材としてセメント瓦があります。
両者は一見すると非常に似ているため、塗装業者でも見分けを誤るケースが少なくありません。
判別のポイントは瓦の小口(側面)です。
小口に細かい凸凹模様が見られる場合はモニエル瓦、側面が滑らかでツルツルしている場合はセメント瓦である可能性が高く、塗装仕様を検討する際には特に注意が必要です。

モニエル瓦と粘土瓦のメンテナンスの違い

現在、国内で広く使用されている瓦には粘土瓦もありますが、モニエル瓦との大きな違いは「塗り替えメンテナンスの必要性」です。
粘土瓦は釉薬による表面保護があるため、基本的に塗装は不要で、棟部のしっくい補修程度で長期的に維持できます。
一方でモニエル瓦は、表面保護層(スラリー層)が経年劣化すると防水性が低下しやすく、一般的には新設から15~20年を目安に塗装による定期メンテナンスが推奨されます。
名古屋のように夏は40℃近く、冬は5℃以下という寒暖差の激しい地域では、早めの点検と塗装プランの検討が住まいを守る鍵となります。

モニエル瓦は、その重厚感と環境性能、そして塗り替えによる美観の持続という三拍子が揃った屋根材です。

ただし、適切な下地処理や専用塗料の選定を怠ると、スラリー層の剥離や塗膜の早期劣化を招く恐れがあるため、モニエル瓦を知り尽くした専門業者による施工が不可欠です。
小林塗装では、モニエル瓦特有の吸水性・表面構造・経年劣化を見極めた上で、耐久性と美観を両立する最適な塗装プランをご提案しています。

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2. モニエル瓦の塗装 メンテナンス時期と注意点

モニエル瓦のメンテナンスを検討されているお客様に、必ず知っていただきたい大切なポイントがあります。
それは、モニエル瓦が数ある屋根材の中でも特に塗装の難易度が高く、施工トラブルが起こりやすい屋根材であるという事実です。
見た目は同じコンクリート系瓦に見えても、表面に「着色スラリー層」と呼ばれる独特の保護層を持つため、 この層を正しく処理しないまま塗装すると、塗膜が数年で剥がれてしまうなど、深刻な不具合につながるケースが少なくありません。

さらに現在、モニエル瓦を製造していた主要メーカーは既に国内市場から撤退しており、 代表的な製品も製造が中止されています。
そのため、新品瓦の入手は極めて困難となっており、 仮に部分的に割れや欠損が見つかっても、同じ瓦を取り寄せて交換することが難しい状況です。
種類によってはわずかな在庫が流通している場合もありますが、年々入手は難しくなっているのが現状です。

このような背景から、現在モニエル瓦が経年劣化している場合、メンテナンス方法は大きく分けて次の二つの選択肢となります。
一つは、既存のモニエル瓦を生かして再塗装による保護を行う方法
もう一つは、既存瓦を撤去し、金属屋根やスレート屋根など別素材に葺き替える方法です。
どちらを選ぶかは、瓦自体の状態や住まいの劣化具合、そして工事にかかる費用・工期を総合的に判断して決める必要があります。

ただし、モニエル瓦はセメント系瓦の中でも優れた防水性能を備えており、 瓦自体に割れやズレがなく、軒先や棟部に深刻な不具合がない限り、室内に雨水が浸入するリスクは極めて低い屋根材です。
そのため、雨漏りが発生していない場合には、塗装による再保護で十分に耐用年数を延ばすことができます。
一方で、瓦の破損や下地の腐食、軒先水切りの欠損など、雨水経路に問題がある場合は、葺き替えによる根本的な改修を検討する方が長期的な安心につながります。

まとめると、「雨漏りや構造的な不具合がない場合は塗り替えで保護」
「雨漏りや瓦の破損が確認される場合は葺き替え」という判断が基本です。
最近の厳しい気候では、放置すると劣化スピードが早まるため、早めの点検と適切なメンテナンスプランを立てることが、住まいを長く美しく保つ第一歩になります。

 『関連ページ』 モニエル瓦(乾式洋瓦)の特徴と種類について

2. モニエル瓦塗装 塗り替え時期について

モニエル瓦塗装 塗り替え時期

現在お住まいの屋根にモニエル瓦が使用されている場合、塗装のタイミングを正しく見極めることが、美観と耐久性を維持する上で欠かせません。
まず知っておいていただきたいのは、モニエル瓦の表面には「着色スラリー層」と呼ばれる特殊なコーティングがあり、このスラリー層が劣化すると塗り替えが必要になるということです。
新築時の塗膜が紫外線や雨風で摩耗してスラリーが流出している場合、または一度塗装済みの瓦で上塗り樹脂が劣化して変色や退色が見られる場合は、塗装のサインと捉えましょう。

モニエル瓦の塗膜は外壁塗装と同じく、紫外線・酸性雨・温度変化によって少しずつ化学的な分解が進んでいきます。
劣化の初期症状としてまず現れるのが変色や退色です。
塗料中の樹脂が破壊されて色そのものが変わる状態を「変色」、色味が褪せて白っぽくなる状態を「退色」と呼びます。これらは美観を損なうだけでなく、塗膜が外壁を守る力が弱まっているサインでもあります。

さらに劣化が進むと、表面を指でなぞった際に白い粉が付着するチョーキング(白亜化現象)が発生します。
これは塗膜中の樹脂が紫外線によって分解され、顔料が粉状になって表面に現れる現象で、塗膜防水性が著しく低下している証拠です。
チョーキングを放置すると、モニエル瓦自体のセメント基材まで急速に劣化が進み、ひび割れや吸水による凍害を引き起こす恐れがあります。粉状の白い汚れが手に付いた段階で再塗装を検討するのが、結果的に最も経済的な選択です。

また、藻やカビの繁殖も重要なチェックポイントです。
特に日陰や湿気がこもりやすい北面や下屋部分では、藻・カビが発生しやすく、放置するとモニエル瓦の劣化を加速させます。
塗り替え時には、防藻・防カビ成分が配合された屋根用塗料を選ぶことで、長期にわたり美観と耐久性を両立することができます。

モニエル瓦の塗装は、高圧洗浄と下塗りが重要です

モニエル瓦の塗装で最も注意が必要なのが、塗装前の高圧洗浄とシーラー下塗りです。
経年劣化したスラリー層を取り除かずに塗装すると、塗膜の膨れ・剥離・短期劣化が必ずと言っていいほど発生します。
また、シーラーの塗布量が不足したり、部分的な塗り忘れがあった場合も同様に、数年以内に塗膜が剥がれ、モニエル瓦の基材であるセメント層が露出して荒れてしまいます。

塗膜が剥がれてセメント層がむき出しになると、見た目が悪くなるだけでなく雨水を吸収し、凍害や割れの原因となり、補修コストが一気に膨らみます。
そのため、「高圧洗浄でスラリー層を徹底的に除去」+「専用シーラーを規定量以上たっぷり塗布」という2つの工程を厳守できる業者を選ぶことが、モニエル瓦を長く守る絶対条件です。

 『関連ページ』 モニエル瓦屋根の塗り替え時期の目安とは?

3. モニエル瓦の塗装 正しい塗り替え方法

モニエル瓦の塗装 正しい塗り替え方法

モニエル瓦を長持ちさせるための塗り替えは、適切な下地処理と専用塗料の選定が何よりも重要です。
モニエル瓦の表面には「着色スラリー」と呼ばれる、瓦本体の美観を作る厚さ約1mm以上の特殊な無機質コーティングが施されています。
その上に透明なクリヤー塗料が重ねられているため、見た目は美しく高級感がありますが、スラリー層が経年劣化すると通常の塗料が密着しにくいという大きな特徴を持っています。

このスラリー層は、既存のクリヤー塗膜以外の塗料とは相性が非常に悪いため、塗り替えの際はまず高圧洗浄で3~4回以上しっかり洗浄し、経年で脆くなった層を可能な限り取り除く必要があります。
この洗浄作業は単なる汚れ落としではなく、塗装の密着性・耐久性・仕上がりを大きく左右する最重要工程です。
高圧洗浄だけで除去できない場合は、スコッチブライトやワイヤーブラシを用いて、手作業で脆弱な層を丁寧にケレン(研磨)していきます。
この処理が不十分だと、どんな高級塗料を使っても1〜2年程度で塗膜が剥がれてしまうトラブルが発生するため、経験豊富な職人がいる業者を選ぶことが絶対条件です。

下地処理が完了した後、モニエル瓦の塗装には大きく分けて2つの塗装方法があります。

(1)溶剤2液型エポキシシーラー+屋根用溶剤塗料

1つ目は、浸透性・固着性・素地補強力に優れた溶剤2液型エポキシ樹脂シーラーをたっぷりと塗布し、その後屋根用溶剤塗料で仕上げる方法です。
スラリー層の除去後は瓦表面が非常に脆くなっているため、瓦が“濡れ肌”になるまでシーラーをしっかり塗り込むことが重要です。
下塗り不足は塗膜剥離や吸い込みムラの原因となるため、職人の経験による塗布量の見極めが不可欠です。

(2)水性2液型エポキシシーラー+屋根用水性塗料

2つ目は、環境負荷を抑えた水性2液型エポキシシーラーを使用し、その上から水性屋根塗料を塗装する方法です。
溶剤型と同様に、シーラーがしっかり浸透し、表面が濡れ肌になるまで下塗りを繰り返すことが長期耐久性のカギとなります。
水性仕様は低臭・低VOCで、居住中の住宅でも施工しやすいメリットがあります。

いずれの方法を選ぶ場合でも、モニエル瓦専用の下塗り材を使用することが望ましいのはもちろん、
現場での高圧洗浄・ケレン作業を丁寧に行い、シーラーをたっぷりと含浸させるという基本を守らなければ意味がありません。

現在はモニエル瓦の製造メーカーが撤退しているため、新しい瓦の入手が極めて困難です。
そのため、塗装メンテナンスを選ぶ場合は「高圧洗浄」「専用下塗り材」「職人の経験」という3つが成功の条件となります。

モニエル瓦の塗装なら、品質本位の小林塗装にお任せください。

モニエル瓦の塗装なら、品質本位の小林塗装にお任せください。 イメージ

モニエル瓦の塗装なら、品質本位の小林塗装にお任せください。 モニエル瓦の塗装は、シーラーの選定、高圧洗浄、乾燥時間、塗布量の管理がシビアなため職人の経験と工程管理が欠かせません。
当店は、メーカー仕様に基づく塗布量・気温・湿度をしっかり守って、高品質な仕上がりを約束します。

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 『関連ページ』 モニエル瓦屋根塗装の施工手順

 『関連ページ』 モニエル瓦屋根塗装の施工価格の目安



コラム モニエル瓦(乾式洋瓦)塗装の基礎知識 小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「モニエル瓦(乾式洋瓦)塗装の基礎知識」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

品質本位 モニエル瓦 塗装プラン"

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