外壁塗装 ダブルトーン仕上げの手順をお教えします
近年、外壁塗装の中でも特に人気を集めているのが、「ダブルトーン仕上げ」というデザイン性の高い塗装方法です。
一色で塗りつぶす従来の外壁塗装とは異なり、凹凸のある外壁材(サイディングや擬石調ボードなど)を活かして、ベースカラーとアクセントカラーの2色を巧みに塗り分けることで、まるで新築時の意匠を取り戻したような立体感と上質感を演出します。
名古屋の住宅街でも、このダブルトーン仕上げによって「他のお家とは、ちょっと違う」「落ち着きの中に個性がある」そんな美しい外観に生まれ変わるお住まいが増えています。
特に自然光や季節の変化によって表情を変えるその陰影の美しさは、写真では伝えきれない「質感や色彩の深み」を感じさせてくれます。
今回紹介するのは、名古屋の塗装店として数多くの施工実績を持つ当店が実際に行っている、外壁ダブルトーン塗装の費用と施工手順です。
単なる装飾ではなく、塗膜の密着性・耐久性・美観のすべてを両立させる丁寧な工程を重ねることで、長く美しく、そして見るたびに嬉しくなるような仕上がりを実現しています。
「せっかく塗り替えるなら、ちょっと特別でセンスのある外観にしたい」そんなお客様にこそ、このダブルトーン仕上げはおすすめです。
色と光の重なりが織りなす奥行きのある外観デザインの魅力をどうぞご覧ください。
1. 外壁塗装ダブルトーン仕上げとは?

外壁塗装の「ダブルトーン仕上げ」とは、サイディングボードなどの外壁材にある凹凸を活かし、タイルの凸部と目地の凹部(タイルとタイルの継ぎ目部分)をそれぞれ異なる色で塗り分ける、高意匠仕上げのことを指します。
通常の単色仕上げ(塗りつぶし塗装)では表現しきれない、陰影の美しさや素材感の深みを引き出せるのが、この工法の最大の魅力です。
凹部の色が奥行きを生み、凸部の明るい色が光を受けて輝くことで、外壁全体に自然な立体感を創ります。
この仕上げを選ばれるお客様の多くは、
「他の家とちょっと違う上品さを出したい」「新築時の石調デザインをもう一度蘇らせたい」「タイルのデザインを変えてみたい」「木目のデザイン生かしたい」といった要望をお持ちです。
職人がローラーの圧や角度を微妙に調整しながら丁寧に塗り分けていくことで、均一ではない「自然な色の重なり」が生まれ、上質で落ち着いたイメージに仕上がります。
また、ダブルトーン工法をさらに発展させた「多彩仕上げ」「レイヤー仕上げ」では、凸部に3~4色の色を薄く重ねて塗り、より高級感のある風合いを演出することも可能です。
周囲の環境にも自然に溶け込みつつ、外壁の個性をさりげなく引き立てる――それが、ダブルトーン仕上げの魅力といえます。
2. 外壁塗装 ダブルトーン仕上げの作業内容

外壁ダブルトーン塗装の作業内容をできるだけ詳しくお伝えします。
2-2 外壁塗装 ダブルトーン仕上げ塗装の手順 下塗り作業
まず最初の工程は、外壁塗装における「土台づくり」ともいえる下塗り作業です。
今回の現場では、上塗りに関西ペイントの高耐候型塗料「アレスダイナミックTOP」を使用するため、その性能を最大限に引き出す下塗り材として、専用の「アレスダイナミックプラサフ」を選定しました。
この下塗り材は、経年劣化したサイディング表面の微細なクラックやチョーキングをしっかりと包み込み、上塗り塗料の密着性を高める役割を担います。
特にサイディングの塗装では「どんな下塗り材を選ぶか」が仕上がりの美しさと耐久性を左右します。
もし既存の外壁が光触媒コーティングや親水性トップコート仕上げの場合、一般的なサフェーサーを使用すると層間剝離を起こす恐れがあるため、弱溶剤特殊エポキシ樹脂シーラーを使用する必要があります。
「現場の状態をしっかり見極めた上で材料を選定する」これが、職人としての重要な判断です。
下塗りは、見た目にはあまり目立たない工程ですが、塗膜を長持ちさせるうえで最も大切な「縁の下の力持ち」のような存在です。
劣化した外壁サイディングに下塗り材をたっぷりと均一に塗り込むことで、表面が一面やわらかな白に染まり、次の工程である中塗り・上塗りがしっかりと乗る状態に整いました。
ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねることで、後の美しい仕上がりと耐久性が生まれます。
見えないところこそ手を抜かず、確かな塗膜の基礎を築く――これが「ダブルトーン仕上げ」を支える最初の大切なステップです。
2-3 外壁塗装ダブルトーン仕上げ塗装の手順 中塗り・上塗り作業
下塗りで外壁の下地をしっかり整えた後は、いよいよ外壁全体の表情を決める中塗り・上塗り工程です。
今回使用するのは、関西ペイントの高耐候性塗料「アレスダイナミックTOP」。紫外線や雨風に強く、経年変化にも優れた人気のラジカル制御型塗料です。
中塗り塗装には、中長毛タイプのマイクロファイバーローラー(毛丈18mm)を使用します。
このローラーは、凹凸のあるサイディング表面にも柔らかく密着し、塗料を均一にのせることができるため、塗膜の厚みと美しい艶を両立できます。
丁寧に中塗りを重ね、しっかりと乾燥時間を確保したうえで、上塗りを行うことで、塗膜がしなやかで強靭な層に仕上がります。
中塗りと上塗りを終えた時点で、外壁は一旦「完成形」のように見えます。
この段階では、全体が落ち着いたベージュトーンに整い、清潔感のある上品な印象となります。
もしここで終える「単色仕上げ(塗りつぶし仕上げ)」であれば、この状態が最終形です。
しかし、今回の仕上げはダブルトーン仕上げ。
ここから、凹部と凸部を塗り分けることで、デザイン性と立体感をさらに高めていきます。
中塗り・上塗りまでの丁寧な塗り重ねがあるからこそ、次の「色の重なり」が一層引き立ち、奥行きのある美しい外壁に仕上がります。
2-3 外壁塗装 ダブルトーン仕上げ塗装の手順 仕上げ塗り
中塗り・上塗りまでで外壁全体のベースカラーが整ったら、いよいよ仕上げ工程に入ります。
ここからが、外壁ダブルトーン塗装の「肝」ともいえる工程です。
主役は、毛丈わずか2〜6mmの超短毛ローラーです。
この超短毛ローラーを使って、レンガのような凸部にだけ色を重ねていくことで、凹部(目地)の陰影がそのまま活かされ、まるで本物の石積みのような立体感が生まれます。
今回の仕上げ色は、関西ペイント「アレスダイナミックTOP」のライトブラウンを使用しました。
短毛ローラーは毛が極めて短いため、深く凹んだ目地には塗料が届かず、自然なコントラストを残すことができます。
ただし、この工程は一見シンプルに見えて、非常に繊細な作業です。
ローラーに塗料を付けすぎてしまうと、せっかくの目地部分にも塗料が入り込んでしまい、立体感が損なわれてしまいます。
そのため、塗料をローラーに含ませた後は、ローラー容器内のネットで余分な塗料をしっかりとしごき落とします。
さらに塗る際はローラーを斜めに転がし、凹んだ目地に触れないよう細心の注意を払いながら、少しずつ塗り広げていきます。
この作業を丁寧に2〜3回繰り返すことで、レンガ調サイディングの凹凸が際立ち、上品で深みのあるダブルトーン仕上げが完成します。
職人の手の感覚ひとつで印象が大きく変わるため、経験と技術が問われる工程でもあります。
完成した外壁は、単なる塗り分けではなく、「光と影」「艶とマット」が共演する、奥行きのある風合いに仕上がります。
※ より深みのある質感を求める場合には、関西ペイント「水性アジャスト」やロックペイント「ハイパービルロック ニュートラルベース」を20〜60%程度添加すると、より自然で柔らかな色調を表現できます。
ただし、添加しすぎると耐候性が低下するため、最終的にクリヤー塗料でオーバーコートし、塗膜を保護することが望ましいです。
2-4 外壁塗装 ダブルトーン仕上げ塗装の手順 完成

足場を撤去して、ダブルトーンの外壁塗装が完成しました。
建物のテイストと外壁サイディングの凹凸を活かしたハイセンスな外壁塗装にすることができました。
なお、この塗装作業を応用してトリプルトーン(3色仕上げ)、クワトロトーン(4色仕上げ)の外壁塗装も可能です。
3. 外壁塗装ダブルトーン仕上げに必要な道具
外壁塗装ダブルトーン仕上げに必要な道具(水性系、弱溶剤仕上げの場合)をお伝えします。
使用する道具でダブルトーンの仕上がり感が大きく変わるので、道具選びも重要です。
・目地取り合い用マスキングテープ6~12㎜幅(粘着性が若干強めのテープがおすすめです)
・マスカー300~1,100幅
・下げパック
・ローラーネット 塗料がしごきやすい板状もしくは、細かい網状がおすすめです。
・下地、凹用ローラー2、3、6インチ 毛丈13~18㎜(下塗り、上塗り用)
・ダブルトーン仕上げ用ローラー2、3、6インチ 毛丈2.0~5.0㎜(凸部分仕上げ用)
・仕上げ用マイクロファイバー製か無泡タイプのナイロン製おすすめです。
・ヤギ毛調化繊刷毛8㎜~40㎜ 隅切りタイプやユリックスタイプがおすすめです。
・面相筆(0~2号)
・平筆(0~3号)
・水性レジューサー(淡い色調や乾燥スピードを調整させます。)
・ニュートラルベース(色に透明感や立体感を持たせます。)
4. 外壁塗装ダブルトーン仕上げの費用
外壁ダブルトーン仕上げの施工費用の目安をお伝えします。
ダブルトーン塗装の費用は、塗装面積や塗料のグレード、外壁材などの違いによって変動し、一般的な外壁塗装と比較すると10万円~25万円くらい高くなる傾向にあります。

・シリコン 1㎡=650~750円アップ
・ラジカル(シリコングレード) 1㎡=800~1050円アップ
・フッ素 1㎡=950~1,200円アップ
・無機 1㎡=1,150~1,400円アップ
・シリコン 1㎡=1,350~1,550円アップ
・ラジカル(シリコングレード) 1㎡=1650~2150円アップ
・フッ素 1㎡=1,950~2,450円アップ
・無機 1㎡=2,150~2,850円アップ

・シリコン 1㎡ 2,100~2,300円アップ
・ラジカル(シリコングレード) 1㎡=2450~3,200円アップ
・フッ素 1㎡=2,900~3,650円アップ
・無機 1㎡=3,200~4250円アップ

・シリコンクリヤー 1㎡=850~950円アップ
・ラジカルクリヤー(シリコングレード) 1㎡=950~1,100円アップ
・フッ素クリヤー 1㎡=1,050~1,200円アップ
・無機クリヤー 1㎡=1,250~1,500円アップ
養生費用、消耗品費用は別途です。
5. 外壁塗装ダブルトーン仕上げを成功させるには?
外壁ダブルトーンを満足できる仕上がりにするには、いくつかのポイントがあります。
それらのポイントを理解して、外壁ダブルトーン仕上げ(多彩仕上げ)のノウハウを知りましょう
ダブルトーン塗装は、外壁の凹凸を活かしながら立体感と陰影の美しさを引き出す塗装方法です。
単色の塗りつぶしでは得られない高級感と奥行きのある質感が魅力ですが、どんな外壁にも適しているわけではありません。
まず、この仕上げが最も映えるのは「凹凸のある窯業系サイディング」です。
特に、タイル調・レンガ調・石積み調といったデザインのサイディングは、ダブルトーンを施すことで立体感が際立ち、光の当たり方によって陰影が美しく変化します。
日中と夕方でまったく違う表情を見せるその外観は、まさに「塗ることでデザインが甦る」仕上がりといえます。
また、建築から10年以上経過し、クリヤー塗装(透明仕上げ)が難しくなったサイディングにも、ダブルトーンはとてもおすすめです。
複数の色を薄く塗り重ねることで外壁の保護膜が厚くなり、耐候性・防汚性も高まります。
単なるデザイン性だけでなく、実用的なメンテナンス効果が期待できるのも大きなメリットです。
一方で、凹凸が少ない、またはフラットな外壁材では、ダブルトーン特有の陰影効果を十分に表現できません。
そうした場合は、別の意匠性塗装(多彩仕上げやグラデーション仕上げなど)の方が適していることもあります。
ダブルトーン仕上げは、通常の外壁塗装に比べると工程が多く、やや費用がかかります。
しかし、手間をかけて仕上げた分だけ、住まい全体が上質で印象的な佇まいに変わり、耐久性も確実に向上します。
美観と機能性の両立をお考えの方にとって、長期的な視点で見れば、とても価値ある塗装プランといえるでしょう。
ダブルトーン塗装は、外壁の凹凸を生かして2色の塗料を巧みに塗り分け、奥行きのある立体感と高級感を演出するデザイン性の高い施工方法です。
その分、選ぶ色・艶感・塗り分け方によって仕上がりの印象が大きく変わります。
そのため、施工前の打ち合わせこそが、理想の仕上がりを左右する重要な工程です。
担当者には、色彩や塗料特性に関する専門的な知識はもちろん、建物の形状や光の当たり方までを踏まえた配色センスと施工管理力が求められます。
打ち合わせでは、サンプル板やカラーシミュレーションを使いながら、「どの色をどの部分にどんな艶で入れるのか」を施工前に細かく確認することが大切です。
また、実際の現場光で見える印象とカタログ上の色味は異なるため、職人と一緒に現地で確認することもおすすめです。
こうした丁寧な事前打ち合わせを経ることで、完成後のイメージとのズレを防ぎ、お客様の理想と職人の技術が調和した、満足度の高い仕上がりを実現することができます。

ダブルトーン塗装は通常の塗装作業よりも複雑なので、実際に工事をしてくれる職人さんの技術力も重要になります。
特に塗装前の入念なマスキング養生、繊細なローラー塗装、目地部分など細部の丁寧なライン作りの3つがダブルトーン塗装で必要な技術です。
また、トリプルトーン、クワトロトーンになると、さらに絶妙な配色センスも重要になってきます。

ダブルトーン塗装の色を決める一つの方法で、カラーシミュレーションがあります。
お客様の住まいの画像をパソコンに取り込んで、色のシミュレーションを作成します。
ただし、パソコンやプリンターによって色の見え方が違って来るので注意が必要です。
また、同じ模様のサイデイング板や似たサイディング板で見本板を作成するものおすすめです。
先にもお伝えしましたが、どちらも完全に同じ色になるとは限らないので、あくまでもお客様のイメージをつかむために使用するという認識を持つ必要があります。
5. 外壁塗装ダブルトーン仕上げに適したローラー 一覧
外壁塗装ダブルトーン仕上げに適したローラーを一覧にまとめました。
| メーカー | 商品名 | 毛丈 | サイズ | 含み・吐き出し | 作業性 | 塗りつぶし感 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PIA | 若竹 | 5㎜ | ミニ6インチ | 普通 | 〇 | 普通 |
| ボンパラゴン | 5㎜ | ミニ6インチ | 良い | ◎ | 多い | |
| 好川産業 | モケットローラー凸面 | 2㎜ | ミニ6インチ レギュラー7インチ |
極めて少ない | × | 極めて薄い |
| スモールローラー優雅 | 5㎜ | ミニ6インチ | 普通 | 〇 | 普通 | |
| 海綿ローラー | ランダム | ミニ6インチ | 普通 | 〇 | ランダム | |
| スポンジ海綿ローラー | ランダム | ミニ4、6インチ | 普通 | 〇 | ランダム | |
| 大塚刷毛 | Micro Eight | 6㎜ | ミニスモール2~4インチ スモール6インチ ミドル7インチ |
良い | ◎ | 多い |
| マイクロACE | 6㎜ | ミニスモール1~4インチ | 良い | 〇 | 多い | |
| ウレタンくん | 6㎜ | ミニ6インチ | 良い | ◎ | 多い | |
| スカイ | 6㎜ | スモール6インチ ミニスモール1~4インチ |
良い | ◎ | 多い | |
| ハイトップ | 3~5㎜ | スモール2~7インチ | 良い | 〇 | 薄い~普通 | |
| エイジングローラー | ランダム | スモール4、6インチ ミニスモール2、3インチ |
良い | 〇 | 薄い~普通 | |
| 海綿風ローラー | ランダム | スモール6インチ | 良い | 〇 | 薄い~普通 | |
| タイホウ | 2色塗り仕上げローラー | 2㎜ | ミニスモール2~4インチ スモール4~6インチ ミドル7インチ |
極めて少ない | × | 極めて薄い |
| ほほえみ | 2~6㎜ | 極細3インチ | 少ない | 〇 | 薄い | |
| ミラクル | 4㎜ | ミニスモール1~4インチ スモール4~6インチ |
少ない | 〇 | 少し薄い | |
| はけや | モケットローラー | 2㎜ | ミニスモール2~4インチ | 極めて少ない | × | 極めて薄い |
| ウレタンローラー信玄 | 6㎜ | ミニ6インチ | 良い | ◎ | 多い | |
| 極細ミニスモールローラー | 3.5㎜ | ミニスモール2~4インチ | 少ない | × | 薄い | |
| ミニスモールローラー | 4㎜ | ミニスモール4インチ | 少ない | 〇 | 薄い | |
| スズカファイン | WBローラー | 9㎜程度 | スモール6インチ | 少ない | 〇 | 薄い |
| 秀和塗装 | SWファンデーションローラー | ランダム | 7インチ | 普通 | 〇 | ランダム |
| ハンディクラウン | 短毛仕上げ用 | 5㎜ | 6インチ | 普通 | 〇 | 普通 |
| KFケミカル | KFグラデーションローラー | ランダム | 6インチ | 少ない | 〇 | ランダム |
| インダストリーコーワ | KFグラデーションローラー | 5㎜ | ミニスモール1~4インチ | 普通 | 〇 | 普通 |
| ミニマムローラーマイクロファイバー短毛 | 5㎜ | ミニスモール1~4インチ | 普通 | 〇 | 少し多い |
外壁塗装 色に関するよくある相談 まとめ
外壁デザイン塗装を検討する上で知っておきたいこと
おしゃれな屋根塗装を検討しているお客様に絶対おすすめ シャッフル屋根塗装
7. 外壁ダブルトーン塗装 よくある質問
外壁塗装ダブルトーンに関するよくある質問をまとめました。
A. ダブルトーン塗装とは、サイディング外壁などの凹凸を活かし、ベース色(下塗り)とアクセント色(上塗り)を塗り分ける仕上げ方法です。
凹部分と凸部分の色を変えることで、陰影と立体感が生まれ、外観に高級感と深みを与えます。単色仕上げよりも意匠性が高く、建物のデザインを引き立てる塗装技法です。
A. すべての外壁に施工できるわけではありませんが、凹凸や模様のある外壁材であれば、非常に美しく仕上がります。
特におすすめなのは、窯業系サイディング・擬石調外壁・タイル調やレンガ調のデザインサイディングなどです。
凸部と凹部を塗り分けることで陰影が強調され、素材の立体感を活かした上質な表情をつくることができます。
一方で、モルタル壁やジョリパットなどのフラットな外壁でも施工自体は可能ですが、凹凸が少ない場合はダブルトーンの効果が出にくいことがあります。
その際は、同系色のグラデーションを活かした「多彩仕上げ」や、下地の質感を残しつつ色味を整える「クリア+着色」など、外壁の素材特性に合わせた別のデザイン塗装を提案することもあります。
いずれの場合も大切なのは、「外壁材の質感をどう活かすか?」という視点です。
これはダブルトーンに限らず、外壁の持つ表情を引き出す最適な工法を選ぶことで、住まい全体が品よく調和した感じになります。
A. 標準仕様では「4回塗り」が基本です。
まずは下地補修や高圧洗浄などの下地調整を丁寧に行い、その後、下塗り → 中塗り(ベースカラー) → 上塗り(凸部の仕上げ色) → 仕上げクリヤーまたは保護コートの4工程で完成させます。
凹凸を塗り分けるダブルトーンでは、通常の塗装以上に職人の技術と経験が求められます。
たとえば、ローラーの毛丈(長さ)や圧のかけ方、塗料の粘度調整を微妙に変えることで、凹部に塗料を入れすぎず、自然な立体感を出すことができます。
また、最後に行うクリヤー仕上げ(または保護塗装)は、色の深みと耐候性をさらに高める重要な工程です。
この仕上げによって、紫外線や汚れに強く、長く美しい状態を維持できる外壁に仕上がります。
塗り回数が多い分、時間と手間はかかりますが、その分だけ完成後の質感・奥行き・高級感がまったく違います。
A. 適切な塗料選定と施工手順を守れば、単色塗装と同等、もしくはそれ以上の耐久性を発揮します。
ダブルトーン仕上げは通常よりも塗膜を重ねる工程が多く、しっかりとした下地処理と層構成を行えば、むしろ塗膜強度が増すケースもあります。
ただし、凸部の仕上げ色が極端に明るい場合や、塗膜厚が均一でない場合は、紫外線の反射や吸収率の違いによって劣化が早まることがあります。
そのため、ラジカル制御型・フッ素系・無機系塗料といった高耐候性の塗料を使用することが推奨されます。
また、艶のコントロールも耐久性に関わる大切な要素です。艶を抑えた仕上げでも、近年は艶消し対応の高耐候型塗料が増えており、
「美しい質感」と「長く続く保護性能」を両立することが可能です。
適切な塗料の選定と塗り重ねの管理を徹底すれば、ダブルトーン塗装は見た目のデザイン性だけでなく、建物を長く守る高耐久仕上げとしても非常に優れた工法といえます。
A. 建物のスタイルや外壁の素材感、屋根・サッシ・玄関ドアなどの色味、さらに周囲の街並みとの調和を踏まえて、全体のバランスを考えることが大切です。
ダブルトーン塗装では、凹部と凸部の色の対比がそのまま外観の印象を決めるため、明度差・色相差・質感(艶感)を上手に使い分けることがポイントになります。
たとえば、凹部を落ち着いた色にして、凸部を少し明るめのトーンで仕上げると、自然な陰影が生まれ、上品で奥行きのある外観に仕上がります。
一方で、色の差を強めるとモダンで印象的なデザインに、近いトーンでまとめると穏やかでナチュラルな雰囲気に仕上がります。
最近では、グレージュ・アッシュベージュ・モカグレーなど、柔らかく上品な中間色が人気です。
自然光の下で表情が変わるこれらの色味は、どんな建物にもなじみやすく、経年劣化が目立ちにくいという利点もあります。
最終的には、現地でのカラーシミュレーションを行いながら、建物の雰囲気やお客様の好みに合わせた配色を提案するのが理想です。
ひとつひとつの色が調和し合うことで、住まい全体を「上質な印象」にまとめることができます。
A. 一般的な2階建て住宅(約120㎡)の場合、通常の単色塗装より25〜35%程度高くなる傾向があります。
理由は、色分けの工程が増え、塗り分け部分のマスキングやローラー調整に手間がかかるためです。
ただし、全体を張り替えるよりも費用を抑えつつ、デザイン性を高められる点が魅力です。
A. ダブルトーン仕上げには、粘度やツヤの調整がしやすく、発色と塗膜の均一性に優れた塗料が最適です。
代表的な塗料としては、関西ペイント「アレスダイナミックTOP」、エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」、ロックペイント「ハイパービルロックセラ」などが挙げられます。
これらの塗料は、密着性と耐候性に優れており、凹凸のある外壁サイディングでも滑らかに塗り分けが可能です。
特に、凸部を3分艶または5分艶で仕上げると、マットな陰影が際立ち、上品で落ち着いた感じになります。
艶ありを選ぶと光の反射によって立体感がより強調され、先鋭的で高級感のある外観に仕上がります。
外壁の素材やお好みのデザインテイストに合わせて、艶感・塗料タイプ・色味を微調整することで、世界に一つだけの外壁デザインをつくり上げることができます。
A. 適切な下地補修を行えば、問題なく施工できます。
ダブルトーン塗装は美観を重視する仕上げのため、下地の状態が仕上がりの品質を大きく左右します。
クラック(ひび割れ)やチョーキング(白い粉状の劣化)が見られる場合でも、下地調整・シーリング打ち替え・高圧洗浄・下塗りによる補強をきちんと行えば、凸部と凹部の色分けも美しく再現でき、塗膜の密着性と耐久性を高めることができます。
逆に下地の傷みを無視してそのまま塗装を行うと、数年以内に塗膜の剥がれ・ムラ・色褪せなどの不具合が生じることがあります。
そのため、まずは現地調査で外壁の状態を丁寧に診断し、必要な補修工程を見極めることが大切です。
ちゃんとした下地処理を経てこそ、ダブルトーン本来の「深みのある美しさ」と「長持ちする仕上がり」が実現できます。
A. 可能です。ただし、前回の塗装の状態や施工時の仕様によって、再現の難易度が異なります。
凸部と凹部の色の境界がはっきりと残っている場合は比較的スムーズに復元できますが、
長年の経年劣化やチョーキング、再塗装による塗膜の段差がある場合は、まず現状の塗膜を診断し、試し塗りやカラーシミュレーションで再現性を確認してから本施工に入ります。
また、光の当たり方や素材の吸い込み具合によって色味が微妙に変化するため、
経験豊富な職人が筆やミニローラーを使い分けながら、かつての質感を“手の感覚”で少しずつ調整していきます。
そのため、完全に同じ色を復元するというよりは、経年変化を踏まえた自然な再現を目指すのが理想です。
こうした丁寧な再塗装を行うことで、当時のデザイン性を損なうことなく、より深みと艶を帯びた「新たな美しさ」を取り戻すことができます。
A. 凹凸のあるサイディング外壁をはじめ、タイル調・レンガ調・石積み調などのデザイン外壁に最も適した塗装方法です。
外壁の凸部と凹部を異なる色で塗り分けることで、素材そのものが持つ陰影や立体感を際立たせ、上質で印象的な外観を演出できます。
また、ダブルトーン塗装は洋風・ナチュラルモダン・和モダンなど幅広い建築スタイルと相性が良く、建物の雰囲気を自在にコントロールできるのも大きな魅力です。
たとえば、落ち着いたアースカラー、ベージュ系などでまとめれば上品で温かみのある印象に、コントラストを強調した濃淡配色にすれば、モダンで存在感のある外観に仕上がります。
外壁の模様や光の当たり方によって表情が変化するため、「単調な外壁にもう一歩デザイン性を加えたい」というお客様にもぴったりです。
毎日見るお住まいが、塗装ひとつでまるで新築のような輝きを取り戻します。
外壁塗装ダブルトーン・トリプルトーン・クワトロトーンのカラーコーディネート術
外壁塗装 ダブルトーン仕上げのことなら、小林塗装にお任せください
名古屋市周辺で外壁ダブルトーン仕上げの外壁塗装でしたら、名古屋の塗装店小林塗装にお任せください。
当店は、最近話題になっている外壁ダブルトーン仕上げを始めてから、10年以上の施工実績があります。
住まいに合ったより良い色を創ります。ぜひお気軽にお問い合わせください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
店主・小林ゆずは、コラム「外壁塗装の塗料メーカー選び方」の筆者であり、名古屋を拠点に地域密着型の「塗装工事専門店」として30年以上にわたり数多くの現場に携わってきました。
その中で培った経験や知識、そして何より“塗ること”に対する誠実な姿勢を大切にしながら、今日も一つひとつの建物と真摯に向き合っています。
当店のホームページで発信している各コラムは、そうした現場経験の積み重ねをもとに、外壁・屋根・室内などの塗装を検討されているお客様に、できるだけ分かりやすくお伝えするためのものです。
「塗装工事」と聞くと専門的で難しそうに感じる方も多いと思いますが、だからこそ小林は“正しい情報を、やさしい言葉で”をモットーに、
多くのお客様が安心して読める内容づくりを心掛けています。
塗装は決して頻繁に行う工事ではありません。
だからこそ、「どんな塗料を選べば長持ちするの?」「いつが塗り替えのタイミングなの?」といった不安や疑問に、できる限り丁寧にお応えしたい。
これからも、初めて塗装工事を検討される方や、ほんの少し気になっている方にも、肩の力を抜いて読んでいただけるような、安心と信頼の情報を発信し続けてまいります。
そしてその先に、「塗装を通じて住まいをもっと好きになってもらえること」が、当店の何よりの喜びです。
このコラムは役に立ちましたか?
このページに関連するコラムはこちら












