外壁以外の付帯塗装について
外壁塗装を検討されているお客様の多くが注目されるのは、建物の“顔”ともいえる外壁や屋根の色や仕上がりかと思います。
けれども、実際の塗装工事においては、それ以外にも破風板(はふいた)、雨樋(あまどい)、軒天(のきてん)などの「付帯部」と呼ばれる箇所の塗装が、非常に重要な工程として含まれています。
これら付帯部は、建物の構造上・機能上、常に風雨や紫外線にさらされているため、外壁や屋根と同様、あるいはそれ以上に塗膜の劣化が進みやすい箇所でもあります。
そのため、外壁や屋根だけを美しく塗り替えても、付帯部が色褪せたり剥がれたりしていれば、建物全体の印象がどこかちぐはぐで、せっかくの仕上がりも台無しになってしまいます。
また、破風板や軒天は雨仕舞い(あまじまい)や換気、遮熱など、見た目だけではない大切な役割を担っているため、「ただ塗る」だけではなく、下地の状態をしっかり見極めた上での補修や適切な塗料の選定が求められます。
そこで、小林塗装では、そうした付帯部の塗装工事においても決して手を抜くことなく、部位ごとの材質や劣化状況、塗料との相性をふまえた専門的な対応を行っています。
外壁や屋根と同様に、下塗り・中塗り・上塗りの3工程を基本とし、艶感や耐候性を高めながら、建物全体の美観と機能性がしっかりと調和するよう丁寧に仕上げていきます。
このコラムでは、そんな“縁の下の力持ち”ともいえる付帯部の塗装工事について、塗装のプロである「名古屋の塗装店」小林塗装が、初めての方にもわかりやすく、丁寧にご説明してまいります。
「外壁と屋根以外にも塗るところがあるの?」と感じていた方も、ぜひこの機会に、塗装工事の全体像を知っていただけたらと思います。
1. 付帯部塗装って、どの部分?

外壁塗装というと、多くのお客様がまず思い浮かべるのは、家の壁面や屋根の塗り替えではないでしょうか。
確かに、住まいの印象を大きく左右する外壁と屋根は、塗装工事の主役とも言える存在です。
ですが、実際の塗装工事では、それら以外にも塗装が必要な場所が多くあります。
それがいわゆる「付帯部(ふたいぶ)」と呼ばれる箇所で、屋根や壁の“付属部分”という意味から、こうした呼び名が付いています。
付帯部には、軒天(のきてん)・雨樋(あまどい)・破風板(はふいた)・鼻隠し・垂木・庇(ひさし)・霧除け・水切り・シャッターボックス・雨戸・手摺りなどが含まれます。
これらの部位は素材も形もさまざまで、鉄部・木部・板金部など、材質ごとに適切な塗料や施工方法が異なるため、専門的な知識と丁寧な技術が求められるところです。
また、ベランダの手摺りや門扉などの外構部分──とくに築年数が経っている住宅では、これらが鉄製であるケースも多く、サビ止め処理などの下地調整を含む塗装が必要になります。
こうした箇所も、広い意味での「付帯塗装」の対象となります。
付帯部は、普段なかなか意識されることの少ない部分ではありますが、家全体の美観や耐久性を支える“縁の下の力持ち”でもあります。
外壁や屋根だけをきれいに塗っても、これらの付帯部が色褪せたり、サビついていたりすれば、全体の印象にまとまりがなくなってしまいます。
ですからこうした付帯部分こそ、仕上がりの質を左右する大切な要素だと考え、
細部にまで丁寧に目を配りながら、ひとつひとつの部位に最適な方法で塗装を行う必要があります。
2. 外壁塗装と一緒に塗り替えるべき「付帯部」とは?

「付帯部」とは、外壁や屋根以外に塗装が必要な外装の細かなパーツを指します。
目立たない存在のように見えても、塗装の完成度や耐久性、美観に大きく影響する重要な部位ばかりです。
- 破風板(はふいた)…屋根の側面にある板。雨風の吹き込みを防ぎ、住宅の輪郭をシャープに見せる役割もあります。
- 雨樋(あまどい)…屋根から流れる雨水を集めて排水するパイプ。変形や退色が目立ちやすい部位。
- 軒天(のきてん)…屋根の裏側。湿気がこもりやすく、カビや汚れが発生しやすい箇所。
- 鼻隠し…破風と似た部位で、雨樋の裏にある横板。意外と見られる場所。
- シャッターBOX・戸袋…金属製であることが多く、サビや塗膜の剥がれが起きやすい。
- 庇(ひさし)・水切り…雨の吹き込み防止や排水機能を持つが、細部まで塗るのは技術が必要。
3. 付帯部塗装の重要性とメリット

外壁や屋根だけがきれいに塗り替えられていても、付帯部が劣化したままでは、家全体が古びて見えてしまうものです。
外壁塗装の際、付帯部まできちんと塗装するメリットは、以下のような点が挙げられます。
- ▪ 建物全体の色調・質感の統一感が増し、仕上がりが格段に美しくなる
- ▪ 細部の劣化を防ぎ、建物の寿命を長く保つことにつながる
- ▪ 部材によっては防水性や防サビ性を回復し、雨漏り・腐食防止にも
- ▪ 次回の塗装までの維持管理が楽になる
とくに木部や鉄部などは、適切な下地処理と塗装をしなければ、たった数年で劣化が進んでしまいます。
だからこそ、塗装業者の“仕事の丁寧さ”が最も表れるのが、こうした付帯部だと言われているのです。
4. 住宅 付帯部塗装の遍歴
そこでざっくりと小林塗装の地元である名古屋市内で見かける住宅の付帯塗装の歴史をお伝えします。
・住宅 付帯部塗装の遍歴 ~昭和40年代中頃

最近ではもうあまり見かけられませんが、昭和40年代中頃までの住宅は、スチールサッシが使われていることが多く、そのほかの付帯部分も木製やスチール製なのでケレンや塗装に手間が掛かりました。
ちなみにこの時代の外壁仕上げは、セメントリシン、ボンタイル、セメントスタッコ、波トタン、突板などが多いです。
ですから、外壁のクラック補修やケレン作業が重要です。
・住宅 付帯部塗装の遍歴 昭和40年代中頃~昭和50年代

昭和40年代中盤から昭和50年代前半までの住宅は、防犯用の面格子や雨戸の戸袋も木製が多いです。
この時代に建てられた住宅は、モルタル壁や波トタン壁や角波トタンが多いので、外壁のクラック補修やケレン作業が重要です。
昭和40年代後半から昭和50年代の一般住宅は、それ以前の住宅と同様、現在の建物に比べて、やはり付帯部分の塗装が多いです。
しかし、サッシ枠や面格子がアルミ製になったので、塗装工事も幾分楽になっています。
この時代の外壁材は、モルタルや角波トタンが多く、外壁塗装仕上げは、吹き付けリシンや吹き付けタイル(拭き放し仕上げ)、吹き付けスタッコ(拭き放し仕上げ)が多いです。
昭和50年代後半に建てられた一般住宅になると、吹き付けタイルにヘッドカット(凸面押さえ仕上げ)が施された外壁を多く見かけます。
・住宅 付帯部塗装の遍歴 昭和60年代中頃~平成年代

昭和60年代に入ると窯業サイディングや金属サイディングの住宅がちらほら見られるようになりました。
平成時代に入ってからは、住宅デザイン全体の流行が重厚感あるトラッドスタイルからシンプルモダン、アーバンな住宅に移行してきていますので、上記に当てはまる付帯部分は少なくなってきています。
また、ベランダの手摺り、サッシ枠などは昭和60年代、平成時代に建てられた住宅は、ほぼアルミ製が採用されています。
アルミ素材やステンレス素材は、普通の塗装方法で塗装すると密着性が良くないので、塗装が剥がれたり、また塗装する前よりも、却って汚れやすくなるケースがあるので、個人的にはあまり塗装しない方が良いかと思います。
ただ、外壁や屋根がキレイになったら、どうしても古くなった他の部分が気になったり、建物のイメージを変えたいお客様もいますので、こういった場合は、2液型エポキシ錆止めや密着プライマーなどを下塗りして塗装する事も可能です。
5. 付帯部塗装に使う塗料について

現在、外壁塗装工事は、基本的に水性塗料を使用することが多いのですが、このような付帯部分の塗装には、基本的に仕上がり感が良く、密着性に優れた弱溶剤型の塗料を使用します。
また、一般的な住宅の外壁塗工事で樋や破風板などといった付帯部分の塗装には、耐候性と耐汚染性に優れ、塗料価格が比較的安価な弱溶剤タイプのウレタン塗料やシリコン塗料が多くで使われています。
ただし、軒(天井)部分の塗装につきましては、通気性、防カビ性に優れる艶消しの水性反応硬化塗料、密着性と通気性、防カビ性が優れるアクリル系NAD塗料、耐汚染性が優れ、通気性、防カビ性も持っているシリコンエマルション系塗料の3種類が多く使われています。
なお、高級塗料にこだわった塗装店だとフッ素塗料が標準で使用されていて、他の塗装店との差別化で集客している塗装店もあります。
(ただし、フッ素塗料や無機塗料は、材料価格が一般的なシリコン塗料に比べて、2.5~4倍以上するので、付帯塗装の施工価格が30%~35%ほど高くなります。
また、こういった仕上げ塗料で差別化しているような塗装店は、営業主体の塗装店が多く、お客様に対するウケの良い材料で受注するため、塗装工事の施工予算が少なくなってしまい、手抜き工事が頻発しているので、依頼するには注意が必要です。)
この付帯塗装に使用するウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料にも、1液型と2液型の塗料があります。
1液型塗料は、塗料を容器に入れてそのまま塗る事ができるのですが、2液型塗料の場合は、硬化剤という特殊な液体を各メーカーで指定された混合比率で攪拌調合したものを塗装に使用します。
以前は2液型塗料が多く使用されていましたが、ここ最近では塗料の製造技術の進歩に伴って1液型塗料が数多く開発されています。
従来の2液型塗料は、硬化剤と混ぜると、数時間後には塗料が固まってしまい、塗料として使うことができないといった不便な点がありました。
逆に最近よく使われている1液型塗料は、硬化剤を攪拌する必要が無く、塗料も固まってしまうことがないので、翌日でも使用する事ができます。
しかし、塗り重ねの可能時間(次の作業工程に移るまでの時間)が2液型塗料よりも長くなるので、ちょっと使いづらい部分もあります。
特に付帯部分の塗装を施工する際には、こういった各種塗料の長所や短所をしっかり理解して塗装する必要があります。
ですから、お客様が工事業者に塗装工事を依頼する際には、外壁塗料や屋根塗料だけでなく、付帯部分の名称や塗料を選定した理由もしっかり確認する必要があります。
6. 付帯部塗装で気を付けたいポイントとは?

付帯部は形状が複雑だったり、素材が多様であったりするため、以下のような点に注意が必要です:
- 素材に応じた塗料の選定(木部・金属部・硬質塩ビなど)
- 下地処理の丁寧さ(サビ落とし・ケレン・洗浄)
- 周囲への養生…窓・植栽・屋根との境など塗料が飛ばないような処置
- 色の選定…外壁や屋根と調和した色選びが、仕上がり感を大きく左右
見落とされがちな細部こそ、信頼できる業者を見分けるポイントと言えるかもしれません。
7. 付帯部塗装の相場価格
外壁塗装を検討しているお客様に付帯部塗装の相場価格をお伝えします。
- ・破風板塗装 1m=900~1,450円程度(ウレタン~無機)
- ・雨どい塗装 1m=550~850円程度(ウレタン~無機)
- ・軒(上裏)塗装 1㎡=950~1,400円程度(エマルション~シリコンエマルション)
- ・化粧胴差(幕板)1㎡=900~1,450円程度(ウレタン~無機)
- ・シャッターボックス塗装 1か所=3,000~4,500円程度(ウレタン~無機)
- ・水切り巾木塗装 1m=400~650円程度(ウレタン~無機)
8. 外壁塗装 付帯部塗装について まとめ

外壁や屋根の美しさが住まいの印象を決定づけるように、付帯部の塗装は建物全体の完成度や耐久性を支える大切な要素です。
破風板や雨樋、軒天、シャッターBOXなど、普段は目立たない部分にも適切な処置と丁寧な塗装を施すことで、住まい全体の調和と美観、機能性がぐっと高まります。
また、付帯部は素材や形状が多様であるため、部位ごとの塗料選定や施工方法には専門的な知識と技術が必要です。
とくに下地処理の丁寧さや、素材ごとの密着性・通気性・耐久性を見極めた塗装プランが、長く美しく保つ秘訣になります。
小林塗装では、お客様の大切なお住まいをトータルで美しく守るために、外壁・屋根・付帯部すべてにおいて、誠実で丁寧な施工を心がけています。
ご相談やお見積りは無料ですので、「外壁だけじゃなく、細部まできれいにしたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
付帯塗装のことなら「塗装工事のプロ」小林塗装にお任ください
小林塗装では、付帯部こそ「家の印象を左右する大切な仕上げ」と考えています。
それぞれの部位に適した塗料を選定し、下地の痛み具合を見極めながら、
外壁・屋根とのバランスを保ちつつ、建物全体が美しく、長持ちするよう丁寧に塗装しています。
また、塗装するだけでなく、「どうすれば今後も傷みにくく保てるか」といった提案も心がけており、
「そこまでやってくれるの?」と驚かれることもしばしばあります。
細部へのこだわりこそが、最高の仕上がり感とお客様の満足につながると信じています。
付帯塗装の見積り・
相談は無料です。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
コラム「外壁塗装 付帯部塗装について」の筆者、小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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