シーリング材の種類と用途、施工方法、施工の相場価格
外壁塗装を検討中のお客様にとって、「シーリング工事ってそもそも何?」「ひび割れやすい場所にどうして必要なの?」といった疑問はつきものです。実はこのシーリング工事こそが、外壁の防水性と塗装の耐久性を左右させ要なです。
このコラムでは、名古屋市を拠点に塗装一筋20年以上の実績を持つ 小林塗装 が、外壁塗装に欠かせないシーリング工事について徹底解説いたします。シーリングの劣化症状の見分け方から、シーリング材の種類と適材適所の使い分け、施工の手順や注意点、さらには気になる費用の目安まで、初めての方にも分かりやすくお伝えします。
「せっかく外壁塗装をするなら、長くきれいに保ちたい」「雨漏りしない家にしたい」そんな想いをお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。住まいを守るために本当に大切な工事が見えてくるかと思います。
- ・ シーリング劣化の見分け方と補修の適切なタイミング
- ・ シーリング材の種類ごとの特徴・選び方・注意点
- ・ 打ち替え・増し打ちなど補修工法と相場価格の基礎知識
1. まず、シーリング工事(コーキング工事)とは?

シーリング工事(別名:コーキング工事)とは、建物の外壁や構造材の継ぎ目・隙間に、シーリング材と呼ばれる弾性のある充填材を施工することで、防水性や気密性を高めるための重要な工事です。
なお、シーリング材は「コーキング」「コーキング材」「コーキング剤」「充填材」とも呼ばれ、現場や用途によって呼び名が変わることがあります。
シーリング工事の主な目的は、大きく分けて二つあります。ひとつは、外部からの雨水の侵入を防ぎ、建物内部への水の浸入を抑える防水機能です。 もうひとつは、地震や強風、車の通行による振動などで建物にかかる応力(力のゆがみ)を吸収・緩和し、クラック(ひび割れ)を防ぐ伸縮性による応力緩和機能です。 これらふたつの機能は、建物の寿命を延ばすうえで非常に重要な役割を担っています。
簡単に言えば、シーリング材は半液状またはペースト状の素材で、建物の隙間やひび割れなどに「注入」または「押し込む」ようにして施工し、硬化してからゴムのような柔軟性と密着性を持つ状態になります。
具体的には、
・外壁サイディングボードの目地(継ぎ目)
・ALCパネル(軽量気泡コンクリート)やPCパネル(プレキャストコンクリート)の接合部
・モルタル外壁に生じたひび割れや収縮クラック
といった箇所に対して、シーリング材を適切に施工することで、外的要因から建物を守る構造が形成されます。
また、最近の新築住宅では、仕上げ塗装が施されず、シーリング材が外部にむき出しのまま使われているケースも増えています。
そのような状態では、シーリング材が直接紫外線や雨風にさらされるため、劣化が進行しやすくなります。
環境や日当たりによって差はありますが、一般的には5年を過ぎたあたりから、シーリング材の肉痩せ、硬化、ひび割れ、剥離、破断といった経年劣化が現れ始めます。
このように、シーリング材の経年劣化が進行すると、建物の防水性・柔軟性が著しく低下し、結果的に雨漏りや外壁の剥離、ひび割れといった重大な劣化症状につながるリスクが高まります。したがって、見た目に変化がなくても、定期的にシーリングの状態を点検し、適切な時期に打ち替えや打ち増しといったメンテナンスを行うことが非常に大切です。
ポイント!! シーリング材に求められる基本的な性能と機能
近年の住宅や商業施設、ビル・マンションなどのさまざまな建築物では、構造の複雑化や高機能化にともない、使用される建材も多様化しています。そうした中で、継ぎ目や隙間からの雨水侵入や空気の漏れを防ぎ、建物の性能を維持するうえで欠かせない存在が「シーリング材」です。特にモルタル外壁の補修や防水工事において、シーリング材は外装の耐久性や快適な室内環境を守る重要な役割を果たしています。
ここでは、シーリング材に求められる基本的かつ重要な機能を、より専門的な視点からご紹介します。
-
① 高い水密性・気密性を確保できる材料であること
(金属・モルタル・コンクリート・ALCパネル・タイル・石材など、さまざまな建築素材と安定した接着性を持ち、かつ隙間からの水や空気の浸入を確実に防ぐ性能があること) -
② 目地や構造のムーブメントに柔軟に追従できること
(日々の温度変化による膨張・収縮、地盤の揺れや沈下、交通振動、さらには地震などの動的外力に対してもしなやかに追従し、亀裂や剥離を起こしにくいこと) -
③ 長期間にわたる耐久性を備えていること
(屋外で使用されるため、紫外線や風雨、寒暖差といった自然環境の影響を受けにくく、できれば10年以上の長期耐用性を備えた高性能なシーリング材が望まれます) -
④ 優れた耐汚染性を持っていること
(硬化後のシーリング材がホコリや排気ガスなどの汚れを吸着しにくく、目地部分やその周辺が長期間にわたり美観を保てることも、外壁仕上げにおいて重要な要素です)
※補足情報として、かつては「油性コーキング材」や「ガラス用パテ」といった、硬化後に硬くなり柔軟性を失うタイプの充填材が使用されていた時代もあります。しかし、これらの材料は上記に挙げたような性能基準を満たしておらず、現在のモルタル外壁や外装部のシーリング用途には適していません。現代の建物に求められる柔軟性・防水性・耐候性を備えたシーリング材を使用することが、長持ちする建物づくりの基本となります。
2. シーリング劣化・不具合の種類と補修するタイミング
住まいのシーリング劣化状態、シーリングの不具合やシーリング補修工事のタイミングについて分かりやすくお伝えします。

シーリング表面のひび割れ
一般的にシーリング材は、紫外線や雨を毎日浴び続ける事で劣化し、次第に弾力性が失われてひび割れを起こします。
シーリング材には、柔軟性を持たせる為に可塑剤(かそざい)いうものが含まれていますが、その可塑剤が紫外線によって劣化し、シーリング材の柔軟性が失われてしまい、その結果シーリング材がひび割れてしまう現象が起きます。
シーリング材のひび割れをそのまま放置しますと、ひび割れがひどくなり、その結果シーリング材が破断(裂けた状態)してしまいます。
シーリングの肉痩せ
シーリングの肉痩せとは、経年劣化によってシーリング材含まれている可塑剤が表面に溶け出し、シーリング材の厚み自体が収縮減少してしまう事です。
肉痩せしたシーリング部分をそのまま放置すると、サイディングボードとシーリング材自体が剥離してしまいます。
シーリング材のチョーキング(白亜化)
シーリング材のチョーキングとは、シーリング材に含まれる老化防止剤(紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤など)がシーリング目地の薄い部分に十分供給されず、シーリング材がチョーキング(加水分解)した状態です。
チョーキング対策として、シーリング目地の薄膜部分ができない様にマスキングテープを目地際のぎりぎりにしっかり貼り付ける事などが挙げられます。
シーリング材の剥離
シーリング材の剥離は、新築時に施工した際、目地内の清掃不足、シーリング材の厚み不足、プライマー塗布不足、プライマーの塗り忘れ、プライマーの塗りムラなどで生じます。
また、外壁の動きにシーリングの接着強度が耐えられなかった、もしくは3面接着による施工も原因として挙げられます。
シーリング材の破断(シーリング材が裂けた状態)
シーリング材の破断は、シーリング部分が避けた状態の事で、シーリング材自体の劣化、寿命が原因で生じます。
従って、シーリング材のすぐ後ろにあるハットジョイナー(青いビニール部分と金物)、あるいはバックアップ材が部分的に露出した状態です。
シーリング材の欠落(シーリング材が落ちてなくなった状態)
シーリング材の欠落は、シーリング部分が完全に剥がれて無くなっている状態の事で、シーリング材自体の劣化、寿命、プライマー塗布不足、シーリング材の選定不良が原因で生じます。 従って、シーリング材のすぐ後ろにあるハットジョイナー(青いビニール部分と金物)、あるいはバックアップ材が完全に露出した状態です。
虫によるシーリング損傷
虫によるシーリング損傷とは、ダンゴムシなどが地中から移動して、シーリング材が食べられてしまう事です。
地上から高さ1m近くのシーリング部分が被害を受けやすいです。
こういった場合、根本的な解決方法はありません。事後対策としては、防虫剤などで定期的に虫退治をする事です。
鳥によるシーリング損傷とは、カラスなどがくちばしで、シーリング材に穴を開けてしまう事です。
繁華街にある建物の屋上が被害を受けやすいです。
対策としては、シーリング目地カバーを取り付けたり、防鳥ネットなどで忌避させる事です。
シーリングのブリード汚染
シーリングのブリード汚染とは、シーリング材選定による不具合の一種で、シーリング材の中に可塑剤という柔軟性や耐候性を改良する添加成分が入っている為に発生します。
塗装工事の施工直後はキレイでも、時間が経つとシーリング内部の可塑剤が、塗装面に析出移行し、タック(ベタつき)がでてきます。
それによって、汚れが付きやすくなり、シーリング目地、クラック補修部分の周辺が黒ずんできます。
建築業界では汚染とも言います。
シーリングの硬化不良
シーリングの硬化不良とは、いつまでもシーリング材が固まらず、ネバネバした状態の事を言います。
1成分型のシーリング材は、空気中の湿気に反応して固まるので、硬化不良する事はありませんが、2成分型のシーリング材は主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用します。
硬化不良の原因としては、硬化剤を入れ忘れたり、違う種類のシーリング硬化剤を混ぜてしまったり、攪拌時間が短い場合などが挙げられます。
シーリングの硬化不良は、建物内への漏水の原因にもなります。
従って、硬化不良したシーリング材は、完全に撤去して再度シーリング材を充填する必要があります。
シーリングの薄層未硬化
シーリングの薄層未硬化とは、2成分型変性シリコンシーリング材で施工した目地の薄い縁部分が、表面部分だけ未硬化状態になる事を言います。
こういった薄層未硬化を防ぐには、ヘラ仕上げのアール部分をなるべく小さくしたり、マスキングテープを目地の縁一杯に張り、薄層部分を作らない様にすると良いです。
シーリングによる撥水汚染
撥水汚染は、外壁部分に使用した石材・磁器タイル・ホウロウパネル・鋼板塗装パネルに多くみられる不具合で、シリコーン系シーリング材から析出したシリコンオイルが、大気中の汚れを吸着し、目地周辺を薄黒く汚染された事が起因したものです。
シリコン系シーリング材による撥水汚染は、クリーニングして落とす事もできますが、シリコン系シーリング材を完全に撤去しない限り、何度でも発生します。
従って、使用するシーリング材については、事前に十分に検討する事が大切です。
シーリンの目地の膨れ
シーリング目地の膨れとは、シーリング内部にかまぼこ状の細かい膨れ、あずき状の膨れ、パチンコ玉状の膨れが発生する事です。
こういったシーリング目地の膨れの主な原因は、シーリング材への気泡混入や高温多湿による水分とシーリング材に含まれるイソシアネートの反応した炭酸ガスなどによるケースが多いです。
なお、パチンコ玉状の膨れに関しましては、施工後半年くらい、夏過ぎの発生が多い、東西の膨れが多いなどが挙げられます。
3. シーリング補修のおおよそのタイミングは?

モルタル外壁に限らず、外壁材や目地部分に充填されているシーリング材の補修時期は、一般的に「施工から約10年前後」が目安とされています。
ただし、この「10年」というのはあくまでも標準的な環境下での目安であり、実際の耐用年数や劣化スピードは、住宅が建っている地域の気候条件(紫外線の強さや降雨量など)、建物の向き、シーリング材の種類、施工精度などのさまざまな要因によって前後します。
たとえば、南面や西面など日差しが強く当たる外壁では、シーリング材が紫外線によって早く劣化する傾向があり、施工から数年でひび割れや肉痩せ、剥離などの症状が現れることもあります。
また、寒暖差が大きい地域や風雨の影響を受けやすい立地では、シーリング材が収縮と膨張を繰り返すことで劣化が早まるケースもあります。そのため、10年を待たずとも、「表面に細かなひび割れが出ている」「シーリングが痩せて隙間ができている」「目地が剥離して浮いている」といった明らかな劣化症状が見られた場合は、早めの補修が推奨されます。
補修の方法としては、状況に応じて以下のような施工方法が選ばれます:
- 増し打ち工法:既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を充填してカバーする方法。ひび割れが軽微で、既存シーリングの下地状態が比較的良好な場合に採用される応急的な処置です。
- 打ち替え工法:既存の劣化したシーリング材をすべて撤去し、新たにシーリング材を充填し直す方法。剥離や破断が進んでいる場合、または耐久性をしっかり確保したい場合には、こちらの方法が適しています。
いずれにしても、外壁のシーリング部分というのは、雨水や湿気の侵入を防ぐための「防水の要」となる非常に大切な部分です。
そのため、シーリングの劣化は、すなわち外壁全体の耐久性や防水性の低下を示すサインです。
自宅の外壁や目地に少しでも気になる症状がある場合は、自己判断で様子を見るのではなく、外壁の構造や材料の特性に精通した専門業者に一度点検を依頼することをおすすめします。
4. シーリング(コーキング)材の種類と主な用途
一般的な建物や構造物に使われている主なシーリング材の種類、特徴、用途などをお伝えします。

シリコン系シーリング材
シリコン系シーリング材は、1成分型と2成分型(1成分型は湿気や酸素で硬化したり、乾燥によって硬化していくのに対し、2成分型は主剤と硬化剤を混ぜて反応硬化します)があり、共に耐候性、耐熱性、耐寒性とコストパフォーマンスが優れており、町のホームセンターでも一般的に売られています。
しかし注意が必要なのが、シリコン系シーリング材を充填してしまうと、シリコンオイルという油に近い成分がいつもシーリング表面に析出する為、その上には塗装する事ができません。
ただし、専用プライマーを塗布すれば塗装可能な場合もあります。
また、シリコン系シーリング材は、町のホームセンターなどで簡単に入手できるので、お客様自身で外壁補修等で使いがちな外壁補修材ですと言えます。
しかし、上記でお伝えした通り、シリコン系シーリング材の上には直接塗料を塗る事ができませんので、再塗装する際には、既存のシリコンを一度撤去しないといけないといった余分な手間が掛かってしまい、シーリング撤去費用が掛かってしまう場合がありますので、事前の注意が必要です。
シリコン系シーリング材が使用される主な部位
・ ガラスサッシ周り
・ キッチン周辺
・ 浴室周辺
| シリコン系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| シリコン系シーリング材の長所 | 耐久性がとても優れています。 比較的、材料価格が安いです。 密着性に優れており、プライマー無しでも施工できます。 硬化が早いです。 |
| シリコン系シーリング材の短所 | 直接塗料が塗れません。(専用プライマーが必要です。) シリコンオイルによって、シーリング材を充填した周囲が汚染します。 2成分型シリコン系シーリング材は硬く、使用しづらいです。 |
変成シリコン系シーリング材
変成シリコン系シーリング材は、シリコンと名前が付いてますが、上記のシリコンとは全く別物で、シリコーンに比べると耐熱性、耐水性がやや劣りますが、撥水汚染(シリコーンオイルが、大気中の汚れを吸着し、目地周辺を汚す現象です。)が無く、柔軟性が優れ、ムーブメントの大きい金属類への使用も可能なシーリング材です。
また、カビが生えにくい‥シーリング材として優れた性能を持っています。
このような特徴を持つ変成シリコン系シーリング材には、1成分型と2成分型があり、シーリング材の硬化後は、耐候性に優れるゴムの様になります。
変成シリコン系シーリング材は、シリコン系シーリング材と違い、塗装する事が可能ですが、NAD塗料‥塗料の種類によって若干、弾きやベタつきが発生する事もあります。
従来は、2成分型の変成シリコン系シーリング材の方が耐久性が優れていましたが、最近はシーリング開発技術も向上し、その性能差がなくなっており、また施工品質の安定性を向上させる為に1成分型シーリング材が普及しつつあります。
(この事に関しましては、ポリサルファイド系、ウレタン系シーリング材などにも同様の事が言えます。)
現在、サイディング仕様の建物目地に使われている化粧シーリング材の多くは、変成シリコンシーリング材です。
さらに最近では、JIS高耐候区分9030に適合する2成分型変成シリコン系シーリング材がいくつかのメーカーから販売されています。
外壁補修の際、一体どういったシーリング材を使って良いか分からない場合、この変成シリコン系シーリング材を使用するのが一番無難と言えます。
変成シリコン系シーリング材が使用される主な部位
・ 一般建築物の内外装のサイディング目地、アルミサッシ枠周りなど
・ モルタル、コンクリートの目地及び、クラック(ひび割れ)、タイル目地など
・ 各種屋根材、各種金属の目地、接合部のシールなど
| 変成シリコン系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| 変成シリコン系シーリング材の長所 | 内、外装、幅広く使用する事できます。 シーリング材の上に塗料が塗れます。(水性塗料‥) 周囲への可塑剤汚染が少ないです。 |
| 変成シリコン系シーリング材の短所 | シリコンやウレタンに比べると材料価格が若干高いです。 上に塗る塗料によって、塗料の弾きや表面にベタつきが発生する場合があります。 (弱溶剤1液型塗料、強溶剤塗料‥) |
ポリウレタン系シーリング材
ポリウレタン系シーリング材は、耐久性の高いシーリング材の一つで、1成分型と2成分型があり、ポリウレタン系シーリング材の硬化後は、ゴムの様な弾力性を持ち、クラック補修や目地の補修に使用されます。
一般的にウレタン系シーリング材は紫外線に弱く、露出目地やガラス廻りには使用できません。
また、充填しそのままの状態にしておくと、基材劣化しホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、シーリング部分を塗膜で覆う場合に使用します。
ポリウレタンシーリング材には、ノンブリードタイプ(可塑剤の析出防止)の製品もあり、塗装後の汚染が少ないといえます。
また、アルコールと反応すると硬化不良が発生するので、アルコール類を発散させる材料やシリコン系シーリング材との同時使用はできません。
なお、仕上げ塗装する事が決定している場合、変成シリコン系シーリング材よりも、ウレタン系シーリング材を選択した方が良いと言えます。
また最近では、露出仕上げが可能な、JIS高耐候区分9030に適合する耐候性に優れたポリウレタン系シーリング材がいくつか販売されています。
外壁塗り替え工事の場合、シーリングと塗料の密着性を示す『塗料適合性』を重視する必要があります。
従って変成シリコン、ウレタンのどちらかで一概に性能の優劣が決まるという事はなくなっており、各メーカーの製品によって差が生じると言えます。
アクリル系シーリング材が使用される主な部位
・ 一般建築物の内外装の目地、サッシ枠周りなど(充填後、塗装が必要)
・ モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など(充填後、塗装が必要です)
・ ウレタン防水などの端末シールや下地処理
| ポリウレタン系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| ポリウレタン系シーリング材の長所 | 耐久性が非常に高いです。 シーリングの上に塗料が塗れます。 変成シリコン系シーリング材に比べると、比較的価格が安いです。 シーリング充填後に仕上げ塗装を行うと、汚染くなりますが少なくなります。 RC、スレート、ALC用途に適しています。 |
| ポリウレタン系シーリング材の短所 | 紫外線に弱く、シーリング材を露出させる事はできません。
(一般的にポリウレタン系シーリング材の充填後には、塗装が必要です。) 充填後、シーリング材が痩せます。 |
アクリルウレタン系シーリング材
アクリルウレタン系シーリング材は、1成分型と2成分型があり、共に比較的安価な上に、施工後に変成シリコン系シーリング材と同様に、上に塗装仕上げができます。
一般的に変成シリコン系シーリング材よりもアクリルウレタン系シーリング材やポリウレタン系シーリング材の方が安価なので、材料費を抑える為に多く使用されます。
ウレタン系シーリング材には、アクリルウレタン系シーリング材の他にポリウレタン系シーリング材もありますが、一般的にアクリルウレタン系シーリングの方が伸縮率、せん断変形率などの強度を示す数値が高いです。
しかし、ポリウレタン系シーリング材と同様、耐候性が低く直接露出させる事ができないので、シーリングの施工後に塗装仕上げを行う必要があるのですが、塗装仕上げを行っておらず、早期に劣化しているアクリルウレタンのシーリング目地も度々見かけます。
アクリルウレタン系シーリング材が使用される主な部位
・ 塗装面の打継目地(塗装仕上げが必要)
・ 塗装面とサッシ枠(建具枠)との取り合い部分(塗装仕上げが必要です。)
・ PCパネルの目地(塗装仕上げが必要です。)
| アクリルウレタン系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| アクリル系シーリング材の長所 | 伸縮率とせん断変形率が非常に優れています。 上に塗料が塗れます。 変成シリコンに比べると材料価格が安いです。 仕上げ塗装をすると、周囲の汚染が少ないです。 RC、スレート、ALC目地等に適しています。 外壁クラックのU、vカット補修に適しています。 変成シリコンに比べると材料価格が安いです。 |
| アクリルウレタン系シーリング材の短所 | 紫外線に弱く、シーリング材を露出させる事はできません。(アクリルウレタン系シーリング材の充填後には、塗装仕上げが必要です。) 充填後、シーリング材が痩せます。 |
アクリル系シーリング材
アクリル系シーALCリング材は、1,970年代~1,980年前後のALCの建物で多く使用されていました。
乾燥硬化すると弾性体になって、湿った場所にも使用する事ができます。
主に新築時のALCのパネル目地、内装工事などに使用されます。
アクリル系シーリング材は、シーリング材の上に塗装する事は可能ですが、耐久性が低いので、外壁等の塗り替え工事では、現在ほとんど使われていません。
アクリル系シーリング材が使用される主な部位
・ モルタル、コンクリートの目地、タイル目地及びクラック(ひび割れ)補修など
・ ALCのパネル目地など
| アクリル系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| アクリル系シーリング材の長所 | 材料価格が安価です。 施工性が良いです。 シーリング材の上に塗料が塗る事ができます。 湿った場所でも施工する事ができます。 |
| アクリル系シーリング材の短所 | 他のシーリング材に比べ、耐久性が低いです。 充填後、アクリル系シーリング材は大幅に痩せます。 |
ポリサルファイド系シーリング材
ポリサルファイド系シーリング材には、1成分型と2成分型があり、耐熱性が優れています。
また、変成シリコーン系シーリング材程ではありませんが、シーリング表面にゴミ、ほこりが付きにくい特性があります。
その一方、柔軟性があまり無く、ムーブメント(動き)が大きい金属類への使用には適さないシーリング材です。また、仕上げ材によっては、塗料を変色・軟化させる事があるので、シーリングの表面に塗装する場合には、汚染防止処理を行う必要があります。
ポリサルファイドシーリング材が使用される主な部位
・ 一般建築物の外装のタイル目地、サッシ枠周りなど
・ カーテンウォールや石目地など
| ポリサルファイド系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| ポリサルファイド系シーリング材の長所 | 耐久性に優れています。 シーリング表面にゴミ、ほこりが付きにくいです。 |
| ポリサルファイド系シーリング材の短所 | 上に塗料を塗ると変色、軟化する場合があります。 建物のムーブメント追従性が低いです。 匂いが臭いです。 |
ブチルゴム系シーリング材
ブチルゴム系シーリング材は、ブチルゴムを主成分とした粘着力がとても強いシーリング材です。
乾燥硬化後は、柔軟なゴム弾性を有し、二次シール材として建築用・工業用分野で幅広く使用されています。
ブチルゴム系シーリング材が使用される主な部位
・ 各種防水シートの端末処理のシール
・ ルーフィング材の継ぎ目のシール
・ コンテナのジョイント部分や板金のはぜ折部分
| ブチルゴム系シーリング材の長所と短所 | |
|---|---|
| ブチルゴム系シーリング材の長所 | プライマーが不要です。 金属・コンクリート・ゴム等への接着性に優れ、シール効果を長く保持します。 |
| ブチルゴム系シーリング材の短所 | 硬化後もタック(べたつき)が残ります。 |
油性コーキング
油性コーキング材は、シーリング材のルーツとも言えるものです。
油性コーキングは、耐候性のある表面被膜を形成しますが、内部は非硬化のままです。
ちなみに油性コーキング材は現在ほとんど使用されないていないのですが、過去に油性コーキング材が普及していた名残から「コーキング」という言葉は現在でも頻繁に使われています。
油性コーキング材が使用される主な部位
屋根瓦の割れ、折半屋根のはぜ折り部分などの雨もれ防止・補修
| 油性コーキング材の長所と短所 | |
|---|---|
| 油性コーキング材の長所 | 耐久性が優れています。 |
| 油性コーキング材の短所 | 油性コーキング材の充填後は、充填部分に塗装する事ができません。 |
ガスケット
定型シーリング材 (ガスケット)とは、予め、工場で所定の断面形状・寸法・大きさに成形した伸縮や揺れを吸収できるゴム紐状のシーリング用部材の事です。
建物に使われる定型シーリング材は、防水性、気密性、応力緩和‥といった目的で使われています。
| 定型シーリング材(ガスケット)の長所と短所 | |
|---|---|
| 定型シーリング材(ガスケット)の長所 | 耐久性がとても優れています。 工場生産なので、安定した品質が確保できます。 |
| 定型シーリング材(ガスケット)の短所 | 材料価格が高いです。 ハウスメーカーの定型シーリング材は一般では、入手できません。 |
5. シーリング補修の方法について

シーリング部分が経年劣化した場合、適切な補修を行う必要があり、シーリング補修方法としては4つの方法があります。
1. 打ち替え工法
打ち替え工法とは、既存のシーリング部分を全て撤去し、新たにシーリングを打ち替える方法です。
既存のシーリングを丁寧に撤去し、新しく打つシーリングに十分な厚みを持たせる事で、コーキング本来の役割を発揮できます。
ただし、既存のシーリングが下地としっかりと密着していると、シーリングを完全に撤去する為には、それなりの手間と費用が掛かってしまうというデメリットがあります。
- 打ち替え工法の施工手順 -
1. 増し打ち施工する日の天候やシーリング目地の周囲が充分に乾燥しているか?を確認します。
2. 既存の劣化したシーリング部分をカッターナイフ、ニッパーなどを使って全て撤去します。
3. 既存のシーリングを全て撤去した後、シーリング充填部分をダスター、ブロア、ウェスなどを使って、キレイに清掃します。
シーリング充填部分の汚れや水分は、シーリング材の接着不良の原因になります。
4. サイディング板間目地など2面接着の場合は、必要に応じて目地の底部分のボンドブレーカー貼り付けたり、バックアップ材を挿入します。
ボンドブレーカーとは、目地底にシーリング材が接着しない様に、貼り付けるポリプロピレンフィルム、パイオランテープ素材、クラフトテープ素材‥といった特殊な剥離テープの事です。
また、バックアップ材とは、目地の深さを調節したり、シーリング材を目地底で支える役目をします。
バックアップ材の素材は、発泡スチロール‥弾力性があるもので、各種シーリング材と接着しにくい素材が使われています。
5. シーリング充填部分の側面に18~24ミリ幅のシーリング用マスキングテープを貼り付けます。
マスキングテープを貼り付ける際は、テープが歪んだり、剥がれたりしない様、しっかりとテープを押さえながら貼り付けます。
なお、プライマーの吸い込みが激しい場合は、2回塗布します。
6. 適切なノズルを取り付けたシーリングガンで目地内に気泡や空隙ができない様、各種シーリング材をたっぷり充填していきます。
7. 手早くマスキングテープを剥がします。
8. 打ち替えした周りが汚れた場合、溶剤を含ませたウェスできれいに拭き取ります。
9. 一通りシーリング工事が完了しましたら、シーリング充填部分を目視確認します。
仕上がり確認の内容は、シーリング充填部分の凸凹、気泡、異物の混入などです。
といった手順で施工しています。
2. 増し打ち工法
増し打ち工法とは、既存のシーリング部分を撤去せず、その上から新しいシーリングを被せて充填補修する施工方法です。
増し打ち工法の場合、既存のシーリングの撤去作業が必要が無いので施工が速くなり、さらに増し打ち工法で使用するシーリング材の量も、打ち替え工法に比べ少なく済むので、工事費用も大幅に抑える事ができます。
ただし、既存のシーリング材と新しく打ったシーリング材がうまく密着せず、シーリング補修後すぐに剥がれてしまう可能性があるといったリスクも顕在します。
- 増し打ち工法の施工手順 -
① 目地の寸法を確認し、シーリングの被着面が充分に乾燥しているか?、ジャンカ、欠損、貫通クラック等が無いか?をしっかり確認します。
② 増し打ちする目地部分とその周囲をキレイに清掃します。
③ シーリング充填部分の側面に18~24ミリ幅のシーリング用マスキングテープを貼り付けます。
マスキングテープを貼り付ける際は、テープが歪んだり、剥がれたりしない様、しっかりとテープを押さえながら貼り付けます。
その際、目地幅及び目地の厚さは、通常9mm以上とします。
④ 充填するシーリング材に適した各種プライマー(接着剤)をシーリングの接着面に目地刷毛を使って塗布します。 なお、プライマーの吸い込みが激しい場合は、2回塗布します。
⑤ 適切なノズルを取り付けたシーリングガンで気泡や空隙ができない様、各種シーリング材をたっぷり充填していきます。
⑥ 充填したシーリング材を金ベラやゴムベラでしっかり押さえてキレイに整えて仕上げます。
⑦ 増し打ちシーリングした周りが汚れた場合、溶剤を含ませたウェスできれいに拭き取ります。
⑧ 一通りシーリング工事が完了しましたら、シーリング充填部分を目視確認します。
仕上がり確認の内容は、シーリング充填部分の凸凹、気泡、異物の混入などです。
といった手順で施工しています。
3. ブリッジ工法(橋掛け工法)
ブリッジ工法とは、橋を架ける様にシーリング材を盛りつける工法で、目地に厚みが付けられない形状の場合は有効な工法と言えます。 シーリングブリッジ工法は、パラペットなどの笠木のジョイント補修に用いられています。
- ブリッジ工法 (橋掛け工法)の施工手順 -
① 目地の寸法を確認し、シーリングの被着面が充分に乾燥しているか?、ジャンカ、欠損、貫通クラック等が無いか?をしっかり確認します。
② ブリッジさせる目地部分をキレイに清掃します。
③ 目地部分の両サイドにバックアップ材で枠を作り、適切な目地幅と厚さを設定します。
その際、目地幅及び目地の厚さは通常9mm以上とします。
④ 充填するシーリング材に適した各種プライマー(接着剤)をシーリングの接着面に目地刷毛を使って塗布します。 なお、プライマーの吸い込みが激しい場合は、2回塗布します。
⑤ 適切なノズルを取り付けたシーリングガンで枠内に気泡や空隙ができない様、各種シーリング材をたっぷり充填していきます。
⑥ 充填したシーリング材を金ベラやゴムベラでしっかり押さえてキレイに整えて仕上げます。
⑦ ブリッジシーリングした周りが汚れた場合、溶剤を含ませたウェスできれいに拭き取ります。
⑧ 各種シーリング材に応じた硬化養生を行います。
⑨ シーリング材の硬化養生後、速やかにバックアップ材を除去します。
⑩ 一通りシーリング工事が完了しましたら、シーリング充填部分を目視確認します。
仕上がり確認の内容は、シーリング充填部分の凸凹、気泡、異物の混入などです。
といった手順で施工しています。
4. 拡幅シーリング再充填工法
拡幅シーリング再充填工法とは、既存の目地寸法が不十分、目地形状が不適切な場合、目地幅の拡大が可能な場合には、ダイヤモンドカッター等を使って、切込み目地幅を拡幅させてからシーリング材を充填する工法です。
- 拡幅シーリング再充填工法 -
① 既存のシーリングをカッターナイフ、ニッパーなどを使って全てキレイに撤去
② ダイヤモンドカッター等の電動工具を用いて規定寸法の目地幅まで拡大させます。
③ 拡大させたシーリング充填部分をダスターやブロアなどを使ってキレイに清掃します。
④ シーリング充填部分の側面に18~24ミリ幅のシーリング用マスキングテープを貼り付けます。
マスキングテープを貼り付ける際は、テープが歪んだり、剥がれたりしない様、しっかりとテープを押さえながら貼り付けます。
⑤ 充填するシーリング材に適した各種プライマー(接着剤)をシーリングの接着面に塗布します。
なお、プライマーの吸い込みが激しい場合は、2回塗布します。
⑥ 適切なノズルを取り付けたシーリングガンで目地内に気泡や空隙ができない様、各種シーリング材をたっぷり充填していきます。
⑦ 充填したシーリング材を金ベラやゴムベラで余分なシーリング材を取り除きながら、シーリング材の表面をしっかり押さえてキレイに整えて仕上げます。
⑧ ヘラで均したら、手早くマスキングテープを剥がします。
⑨ 周囲にシーリング材がついてしまった場合は、溶剤を含ませたウェスできれいに拭き取ります。
⑩ 一通りシーリング工事が完了しましたら、シーリング充填部分を目視確認します。
仕上がり確認の内容は、シーリング充填部分の凸凹、気泡、異物の混入などです。
といった手順で施工しています。
6. シーリング工事の相場価格について

シーリング工事の一般的な相場価格を分かりやすくお伝えします。
シーリング打ち替え工事 相場価格
・ 1m=700~1,200円
シーリング増し打ち工事 相場価格
・ 1m=500~700円
次に、2階建30坪の住宅の場合を想定した具体的な計算例について、お伝えします。
一般的な2階建30坪の住宅の場合、シーリング工事の長さを約200mと仮定した場合、シーリング工事費用の見積り例は、次の通りになります。
<シーリング打ち替え工事の計算例>
シーリング打ち替え工事の標準的な施工単価が1m=700~1,200円ですから
m単価 700~1,200円×200m=140,000~240,000円が、工事費用の目安となります。
<シーリング増し打ち工事の計算例>
シーリング増し打ち工事工事の標準的な施工単価がm=500~900円ですから
m単価 500~900円×200m=100,000~180,000円が、工事費用の目安となります。
* 但し、上記の計算例には、廃材処分費などの諸費用は含まれていません。
7. シーリング工事を専門業者に依頼するメリットとは?

先にお伝えした様に、シーリング工事には専門知識と高度な技術が必要となります。
DIYでシーリング材を購入するのと比較すると工事費用は高くなりますが、施工業者はシーリングに関する専門知識と高度な施工技術を持ち合わせているので、確かな仕上がりと品質を期待できます。
8.良心的なシーリング業者を見極めるポイント

シーリング業者や塗装業者の中には、シーリング補修を「増し打ち」で済ます事でコストを抑え、見積もりを安く見せかける悪質な業者がいるので注意が必要です。
本来、「打ち替え」が必要な状態なのにも関わらず、「増し打ち」で済ますという事は各種シーリング材が持つ本来の耐久性を著しく低下させてしまう事に繋がります。
先にお伝えした2つの補修方法の違いを知る人が少ない事を良い事に、見積を操作する悪質なケースがありますので、シーリング補修を検討する際には数社から相見積りをとって、お客様が信頼できる業者を判断しましょう。
9.シーリング工事について まとめ

シーリング工事は、一見すると地味な工事ですが、建物を安心して長く大切に使う為には欠かせない大切な工事です。
また、シーリング工事を施工業者に依頼する際は、「増し打ち」と「打ち替え」のどちらの方法で、どのようなシーリング材を使って補修を行うのか?という点に注目して、その理由もしっかりと質問する事が信頼できる業者かどうかを見極める重要なポイントです。
粗野な施工をすると、後々にひび割れや水漏れなどといった建物や構造物にとって重大な不具合に繋がるので、大切な住宅を長く維持させる為にも、外壁塗装の際にはしっかりとしたシーリング工事を行いましょう。
※ なお、このコラム『シーリング工事(コーキング工事)とは?』は、シーリング工事に関する様々な資料と当店が施工した多くの実績内容に基づいて作成しました。 記事については随時、修正・加筆する場合がある事をご了承下さい。
外壁シーリング工事なら小林塗装にお任せください。
小林塗装は、名古屋市にある外壁塗装店です。
当店は、2,003年の創業以来、名古屋で「塗装専門店」として豊富な知識と経験で、シーリング工事を行っています。
名古屋周辺にお住まいの方は、お気軽に相談ください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコンテンツ作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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