

ベトナムシートの由来・語源について
今回は、塗装工事に使われる「ベトナムシート=ベトコン」と呼ばれる様になった由来や語源について調べてみました。
また、ベトナムシートの使い方や敷き方で分かる、業者の良し悪しもお伝えします。
塗装を検討しているお客様や職人さんでベトナムシート=ベトコンについて興味のある方はこのコラムをぜひご覧下さい。
1. ベトナムシート(ベトコン)とは?
どんな業界でも、その業界の中だけで通用する業界の専門用語(符丁)がいくつかあります。
例えば、建築塗装の業界では、「ベトナムシート」といった養生資材があります。
世間一般には広く知られていませんが、布製の養生シートの事を言います。
ベトナムシートは、布製なので何度も繰り返し使用できるという経済的でエコなメリットがあります。
使い方は、塗装をするにあたって、床面や什器などを覆ったり、床に敷いたりして使います。
そうする事で、飛び散った塗料の付着を防止する事ができます。
このような養生作業を行っていないと、塗装で汚していけない場所にペンキが付いてしまったり、床や屋根が汚れてしまったりする恐れがあります。
そういった場合、予めベトナムシートでしっかり養生できていれば、余計なところに塗料が付いてしまう心配がなくなります。
2. 塗装をキレイに仕上げるためのベトナムシート

先にも述べましたが、塗装業界では布製の養生シートの事を、「ベトナムシート」と呼ばれる事があります。
もしくは「ベトコン」と呼ばれる事もあります。
ではなぜ、ベトナムシート、ベトコンと呼ばれるのか、これについてはいくつか説があります。
元々ベトナム製の布シートは、繊維業者が染め物をする際、作業場の床や作業台に染料が染み込まない様にするための養生作業の一環として、薄い布を使っていましたが、商品ではないため、使い回しをする事が多くありました。
布シートを長い間使い込んでいくと、色々な染料が徐々に積み重なって、分厚くカチカチの状態になっていきます。
このカチカチになった布シート(ベトナムシート)は、塗料が染み込みづらくなります。
この様な特性を活かして、今では塗装業界において養生シートとして使用される様になって、ベトナムシートと呼ばれる様になったという説です。
また違う一説では、色々な染料が染み込んだ布シートは、様々な色が混ざった状態が、まるで迷彩服の様な色合いだという事で、そこからベトナム戦争の戦士である『ベトコン』の戦闘服の様だと言われる様になり、ベトナムシート=ベトコンと呼ばれる様になったという説です。
その他にも、ベトナムシートの生地がベトナムの人が着ている服の生地だった事から、この様に呼ばれる様になったという話もあります。
なお最近では、日本国内で使われているベトナムシートは、ベトナム製だけでなく、パキスタン製なども多くなって、また布製でなく、合成繊維製のベトナムシートが多くなっています。
さらにベトナムシートのサイズバリエーションも多くなっています。
こういったベトナムシートの語源、由来、現状に関して、塗装業界や繊維業界の関係者もよく知らない人も多く、非常にベトナムシート自体の存在があいまいな状況と言えます。
(ベトナムシートについて、そんなに詳しく知ろうしている人が少ないのが原因?‥‥)
ちなみに塗装工事の現場では、「お~い、ベトコン持ってきてくれ」、「そこにベトナムシートを敷いて」‥といった会話が出てくる事もあるかと思います。
そんな時、ベトコンの呼ばれ方の由来に興味のある人は、職人さんどうしの会話にちょっと耳を傾けてみるとしてみるのも面白いかと思います。
3. ベトナムシート敷き方で塗装業者の良し悪しが分かる!?

壁や天井塗装の際には、ベトナムシートやビニールシートを養生材として使用される事がよくあります。
お客様は、こういったベトナムシートやビニールシートの状態を見て、その業者が「丁寧で本当に信頼できる業者かなのか?」‥をしっかり判断できる場合があります。
その際、注意して見なくてはならない部分は、破けたベトナムシートを養生シートとして、そのままずっと使い続けている業者です。
こういった業者が行う養生作業は、ベトナムシートの破れている部分から塗料が所々に飛び散ってしまって、安心して塗装する事ができません。
また、著しく砂や泥が付いているボロボロのベトナムシートを平気で使っている業者にも注意が必要です。
なぜなら、ベトナムシートの表面に付いている砂や泥によって、関係の無い場所も汚してしまったり、傷を付けてしまったりしている場合があるからです。
この様な職人が作業する現場は、塗装しない床や屋根、近隣住宅などへの塗料の飛散・汚損対策がおろそかになっている可能性が往々にあります。
また、ベトナムシート全体が極端に塗料で汚れている業者は、技術が未熟で周囲に対する見栄えを気にしない業者か、シートを買い替えるお金がない経営状態が良くない業者かもしれません。
ベトナムシートは養生材なので、ある程度汚れる事は仕方ありませんが、あまりに汚れたベトナムシートを平気で使い続けるのも、何だか考えものです。
また、ベトナムシートをしっかり敷く事は、キレイな工事を行う上で本来重要な作業と言えるので、ベトナムシートの敷き方がいい加減な業者は、他の作業も丁寧ではない事が考えられます。
逆に良心的で丁寧な業者は、塗装とは直接関係ない養生作業でもしっかり丁寧に行っています。
なぜなら、いい加減なベトナムシートの敷き方や被せ方だと、床や什器などが汚損してしまい、施工トラブルのリスクも高くなる事をしっかり理解しているからです。
このようにベトナムシートの敷き方を一つを見るだけでも、業者ごとで作業に対する考え方が如実に現れ、会社自体の施工レベルがある程度推測する事ができます。
ですから、塗装工事を検討しているお客様は、ただ単にベトナムシートを敷いているだけ‥と軽く考えずに、こういったベトナムシート周辺の細かい部分をよく観察して、養生作業をしっかり丁寧に行っている業者に依頼しましょう。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋の小林塗装ホームページのコラム作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替えを検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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