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シャッター塗装の正しい施工手順|塗り替え時期・塗料選び・失敗しない注意点 イメージ シャッター塗装の正しい施工手順|塗り替え時期・塗料選び・失敗しない注意点 イメージ

シャッター塗装の正しい施工手順|塗り替え時期・塗料選びの注意点

外壁をきれいに塗り替えたあと、ふと窓まわりを見ると、シャッターだけが白っぽく色あせていたり、細かなサビが浮いていたりすることがあります。
外壁が新しい洋服に着替えたのに、シャッターだけ少しお疲れ顔。
そんな印象になってしまうのは、少しもったいないですよね。

ただし、シャッターは一般的な鉄板や雨戸とは構造が異なります。
何枚もの細長いスラットが連結され、ガイドレールの中を動きながら、シャッターボックス内へ巻き取られる可動する建具です。

そのため、単純に表面へ塗料を厚く塗ればよいわけではありません。
塗る場所と塗らない場所を区別し、既存塗膜の状態や材質に合う下塗材を選び、塗膜の厚みを均一に整える必要があります。
施工を誤ると、塗装後に開閉が重くなる、塗膜同士が貼り付く、巻き上げたときに塗装が剥がれるといった不具合につながります。

反対に、正しく施工すれば、シャッターの色あせや軽微なサビを整え、外壁とのカラーコーディネートを美しくまとめることができます。
塗装は、シャッターの見た目を整えるだけではなく、金属表面を雨水や紫外線から守るための小さな防具でもあります。

この記事では、名古屋で外壁塗装や金属塗装を行う小林塗装が、シャッター塗装の施工手順、材質別の塗料選び、塗ってはいけない部分、失敗を防ぐ注意点を、できるだけ分かりやすく解説します。
シャッターの塗り替えを検討している方はもちろん、見積書の内容を確認したい方にも役立つ内容です。

このコラムで分かること
  • ■ シャッターを塗装できる状態と、交換を優先すべき状態
  • ■ スチール・亜鉛めっき鋼板・アルミなど、材質別の施工方法
  • ■ シャッター塗装の詳しい施工手順
  • ■ ガイドレールや可動部など、塗装してはいけない部分
  • ■ 吹き付け・ローラー・刷毛の違い
  • ■ 塗装後の貼り付き、剥がれ、作動不良を防ぐ方法
  • ■ シャッター塗装の費用と見積書の確認ポイント
  • ■ DIY塗装と専門業者へ依頼する判断基準

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1. シャッター塗装で最も大切な結論

結論からお伝えすると、シャッター塗装で最も大切なのは、材質と作動状態を確認し、接触する可動部を塗らず、スラット表面を薄く均一に仕上げることです。

シャッターは、金属板を塗装するだけの部材ではありません。
開け閉めするたびにスラットが動き、隣り合う部材がわずかに接触し、ガイドレール内を上下します。
塗膜を厚く付け過ぎると、乾燥後の塗料が接着剤のような働きをしてしまい、作動不良を起こす可能性があります。

また、見た目が同じようなシャッターでも、スチール、亜鉛めっき鋼板、アルミ、ステンレス、化粧鋼板など、素材や表面処理が異なります。
すべてに同じサビ止め塗料を使えるわけではありません。

良いシャッター塗装は、上塗り塗料の価格よりも、塗装前の診断と下地処理に時間をかけています。
塗料のグレードだけを比べても、施工品質は判断できないのです。

小林塗装では、塗装前に開閉状態、スラットの変形、サビの深さ、既存塗膜の密着性、ガイドレールとの接触範囲を確認します。
塗装できない部分を正直にお伝えすることも、塗装店の大切な仕事だと考えています。

2. 塗装前に確認したいシャッターの種類と材質

シャッター塗装を成功させる第一歩は、目の前のシャッターがどのような製品なのかを知ることです。
形だけで判断せず、可能であればメーカー名、品番、設置時期、取扱説明書も確認します。

窓用シャッター

住宅の掃き出し窓や腰窓に設置されているタイプです。
手動式と電動式があり、アルミと鋼板を組み合わせた製品も多く見られます。

窓用シャッターはスラットが薄く、シャッターボックス内へ比較的小さな半径で巻き取られます。
そのため、塗膜の付け過ぎや乾燥不足の影響を受けやすい点が特徴です。

電動式の場合は、モーターや配線、リモコン受信部、障害物検知機能などが組み込まれています。
塗装前に作動状態を確認し、電気部品へ水や塗料を入れない養生が欠かせません。

ガレージシャッター・軽量シャッター

車庫、倉庫、店舗などに設置される、比較的大きなシャッターです。
スチール製や亜鉛めっき鋼板製が多く、紫外線や雨風、排気ガスの影響を受けやすい傾向があります。

面積が大きいため、塗り継ぎ、ローラー模様、吹き付けのムラが目立ちやすくなります。
スラットの谷部分に塗料がたまりやすいため、塗布量の管理も重要です。

ガレージ内で自動車を使用する場合は、油分、ワックス、排気ガス汚れが付着していることがあります。
通常の水洗いだけでは塗料が密着しないため、必要に応じて脱脂処理を行います。

重量シャッター・防火シャッター

工場、ビル、商業施設などに設置される重量シャッターや防火シャッターは、安全設備としての役割を持つことがあります。

防火設備に関係するシャッターでは、感知器、危害防止装置、自動閉鎖装置、非常用スイッチ、座板部分などの機能を損なってはいけません。
銘板や検査表示を塗りつぶすことも避けます。

(重要)重量シャッター、防火シャッター、作動に異常のある電動シャッターは、一般的な住宅塗装の感覚で分解・調整してはいけません。
塗装前にメーカーやシャッター専門業者へ確認することが基本です。

シャッターに使われる主な材質

シャッターの材質によって、サビの出方、下地処理、使用できるプライマーが変わります。

材質・表面 主な特徴 塗装時の注意点
スチール 強度があり、住宅・倉庫・店舗で広く使われる サビを十分に除去し、防錆プライマーを使用する
亜鉛めっき鋼板 鋼板表面を亜鉛で保護している 通常のサビ止めでは密着しない場合があり、適合プライマーが必要
カラー鋼板・化粧鋼板 工場で塗装や化粧フィルム加工が施されている 既存表面との相性を確認し、試し塗りを行う
アルミ 軽量で比較的腐食しにくい 脱脂、目荒らし、非鉄金属用プライマーが重要
ステンレス 耐食性に優れるが、もらいサビが生じることがある 塗装の必要性を慎重に判断し、専用下塗材を選ぶ
木製 意匠性が高く、自然な風合い 含水率、腐朽、旧塗膜を確認し、木部用仕様で施工する

磁石が付くかどうかだけでは、表面処理まで正確に判断できません。
磁石が付く亜鉛めっき鋼板もあります。
メーカー資料、既存塗膜の状態、研磨した際の素地の様子などを総合して判断します。

3. シャッター塗装が必要になる劣化症状と塗り替え時期

シャッターの塗り替え時期は、築年数だけでは決められません。
設置されている方角、雨掛かり、沿岸部、交通量、開閉頻度、清掃状況によって劣化速度が変わるからです。

色あせ・艶引け

塗装表面の艶がなくなり、色が薄く見える状態です。
すぐに穴が開くわけではありませんが、塗膜の保護性能が少しずつ低下している合図です。

外壁塗装を行う際にシャッターの色あせが目立つ場合は、同時施工を検討する良いタイミングです。

チョーキング

表面を指で触ったときに、白色や元の塗装色の粉が付着する症状です。
紫外線や雨風によって塗膜表面が分解され、顔料が粉状になっています。

軽度のチョーキングであれば、洗浄と目荒らしを行ったうえで塗り替えられる場合があります。
ただし、粉が残ったまま塗装すると、新しい塗膜が粉の層から剥がれてしまいます。

点サビ・赤サビ

小さな赤茶色の点が見え始めた段階は、早めに対処したい状態です。
サビが浅いうちであれば、ケレンと防錆塗装によって進行を抑えやすくなります。

サビは、塗料を上からかぶせるだけでは止まりません。
浮きサビや脆弱な酸化物を除去し、サビの周囲に残る水分、塩分、汚れも取り除く必要があります。

サビの上へ高級塗料を塗っても、土台が弱ければ長持ちしません。
料理でいえば、上等なソースをかける前に、素材の下ごしらえを整えるようなものです。

塗膜の膨れ・剥がれ

既存塗膜が浮いている場合は、その上へ塗装しても一緒に剥がれます。
剥がれた部分だけでなく、周囲の密着状態も確認し、弱い塗膜を除去します。

剥がれの原因は、経年劣化だけとは限りません。
過去の塗装で目荒らしが不足していた、下塗材が材質に合っていなかった、油分が残っていた、乾燥前に巻き上げたといった施工上の問題も考えられます。

開閉時の引っ掛かり・異音

開閉時にガタガタする、途中で止まる、斜めになる、以前より重くなった場合は、塗装より先に作動点検が必要です。

塗装は機械的な故障を直す工事ではありません。
塗装前に不具合を見つけることができれば、塗装後の責任範囲も明確になり、お客様にとっても施工店にとっても安心です。

4. シャッター塗装ができる状態と交換を優先する状態

シャッターは何でも塗装で再生できるわけではありません。
塗装は表面を保護する工事であり、薄くなった鋼板の厚みや、変形したスラットの形を元へ戻す工事ではないからです。

状態 塗装の判断 推奨する対応
色あせ・軽いチョーキング 塗装可能なことが多い 洗浄、目荒らし、適合下塗り、上塗り
浅い点サビ 塗装可能なことが多い ケレン、防錆処理、上塗り
部分的な塗膜剥離 既存塗膜の密着状態による 弱い塗膜を除去し、試験施工を行う
スラットの大きな凹み・変形 塗装だけでは改善しない スラット交換やメーカー修理を検討
サビによる穴あき 原則として交換を優先 部品交換または本体交換
巻き上げ不良・途中停止 塗装前に修理が必要 メーカー・専門業者による点検
ガイドレールからの外れ 塗装不可 使用を控え、早急に点検を依頼
電動部品の故障 塗装では直らない モーター、配線、制御部を点検

特に、サビで鋼板が薄くなっている場合は、表面をきれいに塗っても強度は回復しません。
スラットが走行中に外れたり落下したりすれば危険です。

塗装店として大切なのは、何でも塗ることではなく、塗装で守れる状態なのか、修理や交換を選ぶべき状態なのかを正直に見極めることです。

5. シャッター塗装で塗ってはいけない部分

シャッター塗装では、塗装する部分よりも、塗装してはいけない部分を理解することが重要です。
塗料は乾燥すると膜になります。
その膜が接触部分へ入り込むと、動きを妨げる原因になります。

ガイドレール内部

スラットの両端が上下する溝です。
内部へ塗料を付けると、レールの幅が狭くなり、擦れ、引っ掛かり、異音の原因になります。

ガイドレールの外側や正面部分を塗装する場合でも、スラットが触れる内側は丁寧に養生します。

スラット同士が接触する連結部

スラットの継ぎ目は、巻き上げる際に角度が変わります。
谷部分へ塗料を大量にためると、塗膜が橋を架けるようにつながり、動いたときに割れたり剥がれたりします。

無理に隙間の奥まで塗料を押し込まず、見付け面を薄く均一に整えることが基本です。

ゴム・樹脂製の気密材

ガイドレールや座板に取り付けられているゴム、モヘア、気密材へ塗料を付けると、硬化、変形、密着不良の原因になります。

マスキングテープを強く貼り過ぎると、古い樹脂部品を傷める場合もあるため、材質に合う養生方法を選びます。

鍵穴・ロック機構・スイッチ・センサー

鍵穴へ塗料が入ると、鍵が差し込みにくくなります。
電動シャッターのスイッチ、受信部、センサー、配線接続部も塗装しません。

塗装前にスイッチを養生し、誤操作を防ぐ表示を行います。
必要に応じて電源を切りますが、電気設備の取り扱いは製品の説明書や専門業者の指示に従います。

銘板・注意表示・点検ラベル

メーカー名、製品番号、製造年月、注意事項、点検表示が書かれたラベルは、修理や部品交換の際に重要な情報になります。

見た目を整えるために塗りつぶしてしまうと、将来のメンテナンスで困ることがあります。
丁寧に養生して残します。

6. シャッター塗装の詳しい施工手順

ここからは、一般的なスチール製・亜鉛めっき鋼板製シャッターを想定し、塗り替えの施工手順を詳しく説明します。
実際の仕様は、材質、既存塗膜、使用塗料、メーカーの注意事項によって調整します。

施工手順1:製品情報と作動状態を確認する

最初に、メーカー名、型番、手動・電動の別、材質、設置年、過去の塗装歴を確認します。
施工前にシャッターをゆっくり開閉し、異音、引っ掛かり、傾き、停止位置を記録します。

  • ■ 開閉が重くないか
  • ■ 途中で止まらないか
  • ■ スラットがガイドレールへ強く擦れていないか
  • ■ 凹み、曲がり、外れがないか
  • ■ 電動式のセンサーが正常に作動するか
  • ■ 施工前から存在する傷や塗膜剥離はないか

施工前写真や動画を残しておくと、塗装前後の状態をお客様と共有しやすくなります。
地味な作業ですが、後々の安心につながる大切な記録です。

施工手順2:周辺を養生し、誤操作を防止する

床、外壁、サッシ、ガラス、照明、車、植栽などを養生します。
吹き付け塗装を行う場合は、細かな塗料ミストが想像以上に広がるため、周辺住宅や駐車車両への配慮が必要です。

電動シャッターでは、作業中に家族が誤ってスイッチを押さないよう、操作禁止の表示を付けます。
リモコンも一時的に管理します。

店舗やガレージでは、営業時間、車の出入り、防犯面も考慮して作業計画を立てます。
塗装工程だけでなく、生活や営業への影響をできるだけ少なくする段取りが必要です。

施工手順3:表面を清掃する

砂、ホコリ、泥、排気ガス汚れ、鳥のふん、クモの巣などを除去します。
汚れが残ったまま研磨すると、油分を表面へ広げてしまうことがあります。

軽い汚れは、柔らかいスポンジと中性洗剤を使って洗います。
高圧洗浄を行う場合は、シャッターボックス内部、モーター、配線、スイッチ、センサーへ水を押し込まないよう圧力と方向を調整します。

シャッターへ至近距離から強い水圧を当てると、薄いスラットが変形する可能性があります。
外壁と同じ感覚で一気に洗わず、製品に合わせて慎重に洗浄します。

施工手順4:十分に乾燥させる

洗浄後は、スラットの継ぎ目、ガイドレールまわり、座板などに水分が残りやすくなります。
表面だけ乾いて見えても、隙間から水がにじむことがあります。

水分が残った状態で溶剤形塗料を塗ると、膨れ、白化、密着不良の原因になります。
天候、気温、日当たりを確認し、十分な乾燥時間を確保します。

施工手順5:脱脂処理を行う

ガレージシャッターや店舗シャッターには、車の排気、油、ワックス、手あかなどが付着していることがあります。
水洗いだけで落ちない油分は、素材や既存塗膜に適合する脱脂剤で除去します。

強い溶剤を無計画に使用すると、既存塗膜を溶かしたり、化粧フィルムを傷めたりすることがあります。
目立たない場所で確認し、必要な範囲だけに使用します。

施工手順6:サビと剥がれた旧塗膜をケレンする

ケレンとは、サビ、浮いた塗膜、脆弱な表面を研磨して整える作業です。
サンドペーパー、研磨パッド、皮すき、ワイヤーブラシ、電動工具などを状態に応じて使い分けます。

  • ■ 浮きサビを残さない
  • ■ 剥がれかけた塗膜を残さない
  • ■ 旧塗膜との段差をなだらかにする
  • ■ 薄いスラットを削り過ぎない
  • ■ ガイドレール内部を傷つけない

塗膜が剥がれた部分と残っている部分の境界は、段差が目立たないよう周囲をぼかして研磨します。
この作業をフェザーエッジ処理と呼びます。

サビを隠すことと、サビを処理することは別物です。
表面を茶色のまま残して塗料をかぶせるだけでは、数か月から数年で同じ場所から再びサビが現れることがあります。

施工手順7:全面を目荒らしする

艶の残る既存塗膜は、新しい塗料が滑りやすく、そのままでは十分に密着しない場合があります。
研磨パッドや細かなサンドペーパーで全面を均一に擦り、微細な傷を付けます。

目荒らしは、表面を深く削る作業ではありません。
塗料がつかまる足場をつくるイメージです。
シャッターの山部分だけでなく、谷部分や端部も丁寧に処理します。

アルミや亜鉛めっき鋼板は、研磨し過ぎると保護層を傷めるため注意が必要です。
力任せではなく、素材に合わせた研磨材を選びます。

施工手順8:研磨粉を完全に除去する

ケレン後は、刷毛、エアブロー、清潔な布などで研磨粉を除去します。
粉が残っていると、塗料が粉へ付着するだけになり、下地へ密着しません。

特にスラットの継ぎ目やガイドレール付近は粉がたまりやすいため、斜め方向から確認します。
清掃後は、油近は粉の付いた手袋で触らないことも大切です。

施工手順9:塗らない部分を細かく養生する

ガイドレール内部、ゴム、モヘア、鍵穴、スイッチ、センサー、銘板、電気部品を養生します。

養生テープをスラットの可動部分へ食い込ませたり、古い樹脂部品へ長期間貼ったりすると、剥がす際に傷めることがあります。
貼り方と撤去時期まで考えて養生します。

養生は、ただ覆う作業ではありません。
塗装する境界線を設計し、仕上がりと機能を守る作業です。

施工手順10:下塗り・サビ止めを塗装する

鉄部には防錆プライマー、亜鉛めっき鋼板やアルミには、それぞれへ適合する金属用プライマーを使用します鋼板やアルミには、それぞれへ。

サビが発生している部分、スラットの端部、折り曲げ部、塗膜が剥がれた部分は、先に拾い塗りを行うことがあります。
拾い塗りとは、弱点になりやすい箇所へ先行して塗料を入れ、必要な膜厚を確保する作業です。

ただし、スラットの継ぎ目へ塗料をためてはいけません。
下塗りも上塗りも、可動するシャッターでは薄く、均一に、塗り残しなくが基本です。

下塗材には塗り重ね可能時間があります。
乾燥が足りなければ縮みや膨れが起こり、長期間放置し過ぎると上塗りが密着しにくくなる場合があります。
製品の施工要領を守ります。

施工手順11:中塗りを行う

中塗りでは、上塗材の1回目を塗装します。
塗料を付け過ぎず、スラットの山から谷へ均一に配ります。

ローラー施工では、一度に広い範囲へ塗料を置き過ぎると、谷部分へ流れ込みます。
数枚のスラットごとに区切り、塗料を配ってから軽く整えます。

刷毛とローラーを併用する場合は、刷毛で端部や入り隅を塗り、塗料が乾く前にローラーで肌をそろえます。
塗り継ぎ部分を放置すると、艶や模様の違いが出やすくなります。

施工手順12:乾燥時間を確保する

指で触って塗料が付かなくなっても、すぐに次の工程へ進めるとは限りません。
塗料には、指触乾燥と塗り重ね可能時間があります。

気温が低い日、日陰、湿度が高い日、塗膜を厚く付けた部分では乾燥が遅れます。
カタログの時間は標準条件であり、現場では余裕を持たせる必要があります。

乾燥を急いでシャッターを巻き上げると、スラット同士が貼り付き、塗膜が線状に剥がれることがあります。
早く閉めたい気持ちを少しだけ我慢する時間。
仕上がりを守る大切な養生です。

施工手順13:上塗りを行う

上塗りでは、中塗りの透け、塗りムラ、ローラー模様を整え、必要な塗膜を形成します。

シャッターは凹凸が多いため、正面から見るだけでは塗り残しを見つけにくい部材です。
左右、斜め下、斜め上から光を当てて確認します。

原色に近い赤、黄色、鮮やかな青などは、隠ぺい力が低く、2回塗りでも下地が透ける場合があります。
その際は、下塗り色を調整する、淡い中間色を入れる、仕上げ回数を増やすなどの対応が必要です。

回数だけを増やして厚塗りすると作動へ影響します。
発色と塗膜厚の両方を考えて仕様を組み立てます。

施工手順14:養生を撤去し、塗膜を硬化させる

塗料が半乾きの適切なタイミングで養生を撤去し、塗装境界を確認します。
完全硬化後に無理にテープを剥がすと、塗膜の端が一緒に持ち上がる場合があります。

養生撤去後も、すぐに巻き上げず、使用塗料と気象条件に合わせて十分に硬化させます。

夜露や雨が予想される場合は、塗装開始時間を調整します。
夕方まで塗り続けることが、必ずしも仕事熱心とは限りません。
乾燥条件を考えて早めに作業を止める判断も、品質管理の一部です。

施工手順15:開閉試験と最終確認を行う

塗膜が十分に硬化したことを確認したあと、シャッターを少しずつ動かします。
最初から勢いよく全開にせず、異音や抵抗がないか確認します。

  • ■ 塗膜同士が貼り付いていないか
  • ■ ガイドレールへ強く擦れていないか
  • ■ 塗装が線状に剥がれていないか
  • ■ 途中停止や傾きがないか
  • ■ 電動式の安全機能が正常か
  • ■ 鍵やロックが正常に使えるか

最後に、塗り残し、透け、タレ、飛散、養生跡を確認し、お客様へ開閉可能な時刻や清掃方法をお伝えして完了です。

7. シャッター塗装に使用する下塗り材と上塗り塗料

シャッター塗装では、上塗り塗料の耐候性だけでなく、下地との密着性、塗膜の硬さ、柔軟性、乾燥性、耐ブロッキング性を考えて塗料を選びます。

スチール製シャッター

サビを除去し、変性エポキシ樹脂系などの防錆プライマーを使用する方法が一般的です。
その上へ、弱溶剤形の2液ウレタン、2液シリコンなどを塗り重ねます。

サビが発生していない活膜部分でも、既存塗膜の種類や密着状態によっては全面下塗りが必要です。
部分補修だけでよいか、全面仕様にするかは現地で判断します。

亜鉛めっき鋼板

亜鉛めっき鋼板は、一般的な鉄部用サビ止めでは密着が不安定になることがあります。
亜鉛めっき面への適合が確認されたエポキシ系プライマーなどを選びます。

新品に近い亜鉛めっき面は、表面が滑らかで塗料が密着しにくいことがあります。
脱脂、目荒らし、表面状態の確認が重要です。

すでに工場塗装が施されている場合は、金属素地よりも既存塗膜との相性が問題になります。
小さな試験塗装を行い、縮み、溶解、密着不良が起きないか確認します。

アルミ製シャッター

アルミは鉄のような赤サビは発生しにくいものの、白い腐食や点状の変色が生じることがあります。
表面処理されたアルミへ直接上塗りすると剥がれやすいため、脱脂、目荒らし、非鉄金属用プライマーが必要です。

アルミ製品は、本来の表面処理を生かした方がよい場合もあります。
軽い汚れであれば、塗装せず洗浄だけで十分なこともあるため、何でも塗るのではなく、塗装の必要性から検討します。

水性塗料と弱溶剤形塗料
塗料 メリット 注意点
水性塗料 臭いが比較的少なく、住宅地で扱いやすい 金属下地との相性、低温時の乾燥、耐ブロッキング性を確認する
弱溶剤形塗料 金属部へ使用しやすく、平滑性や密着性を得やすい 臭気、火気、換気、近隣への配慮が必要
2液形塗料 硬化剤との反応で強い塗膜を形成しやすい 配合比、可使時間、攪拌、乾燥時間の管理が必要
1液形塗料 配合ミスがなく、取り扱いやすい 製品ごとの適用下地と性能を確認する

シャッターは動く部材です。
単純に「無機塗料が一番長持ちする」「フッ素なら安心」とは言い切れません。
硬過ぎる塗膜や厚過ぎる塗膜は、接触部で欠けることがあります。
シャッターには、シャッターの動きに合う塗膜設計が必要です。

8. シャッター塗装は吹き付け・ローラー・刷毛のどれがよいか

シャッターの仕上がりは、塗料だけでなく、使用する塗装道具によっても変わります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。

吹き付け塗装

塗料を細かな霧状にして塗装する方法です。
スラットの凹凸へ均一に塗料を届けやすく、平滑で工場塗装に近い外観をつくりやすい点がメリットです。

一方で、塗料ミストが広範囲へ飛散します。
住宅密集地、道路沿い、近隣車両が多い場所では、大掛かりな養生や飛散防止対策が必要です。

風がある日に無理に吹き付けることはできません。
仕上がりの美しさだけでなく、近隣環境を含めて施工方法を判断します。

ローラー塗装

住宅のシャッター塗装で採用しやすい方法です。
飛散が少なく、塗布量を管理しやすいメリットがあります。

ただし、毛丈の長いローラーや塗料を含み過ぎたローラーを使用すると、スラットの谷へ塗料がたまり、ローラー模様も強く残ります。
短毛ローラーやマイクロファイバーローラーなどを使い、薄く均一に伸ばします。

ローラーを強く押し付けると、両端から塗料がはみ出し、筋状の盛り上がりができます。
力ではなく、塗料の含ませ方と運び方で整えることが大切です。

刷毛塗装

端部、細部、ローラーが入らない場所、部分補修に向いています。
刷毛だけで広いシャッターを仕上げると、刷毛目や塗り継ぎが目立つことがあります。

刷毛で細部を塗り、ローラーで面をそろえる併用施工が現実的です。
ただし、刷毛塗り部分が先に乾かないよう、作業範囲を小さく区切ります。

9. シャッター塗装で起こりやすい失敗と原因

シャッター塗装の失敗は、施工直後には分からず、開閉したときや数か月後に現れることがあります。
代表的な症状と原因を知っておくと、見積書や施工内容を確認しやすくなります。

失敗症状 主な原因 予防方法
塗膜が貼り付く 乾燥不足、厚塗り、早過ぎる巻き上げ 薄膜施工と十分な硬化時間
開閉が重くなる ガイドレール内部への塗装、塗料だまり 可動部を確実に養生する
巻き上げ時に剥がれる 下地処理不足、塗膜過厚、塗料の不適合 目荒らし、適合下塗り、薄膜施工
サビが再発する サビ除去不足、塩分・水分残り、膜厚不足 ケレン、清掃、拾い塗り、防錆処理
塗料が縮れる 旧塗膜と溶剤の相性不良 試し塗り、適合下塗りの使用
艶が部分的に違う 塗布量の差、乾燥時間の差、塗り継ぎ 同一面を連続して均一に仕上げる
ブツブツが残る 研磨粉、砂、ホコリの混入 塗装前の清掃と周辺環境の管理
塗料が垂れる 一度に厚く塗った、希釈や粘度が不適切 薄く数回に分け、塗布量を管理する
近隣車両へ飛散する 養生不足、強風時の吹き付け 施工方法変更と広範囲の飛散対策
厚く塗るほど長持ちするとは限らない

外壁塗装では必要な塗布量を守ることが重要ですが、シャッターでは可動性も考えなければなりません。
塗膜が不足してもいけませんが、谷や端部へ過剰にためることも避けます。

必要な量を、必要な場所へ、均一に付けること。
簡単そうに聞こえますが、これが職人の技術差が現れやすい部分です。

塗装前に潤滑剤を吹き付けない

動きを良くしようとして、塗装前にシリコーンスプレー、油、グリースなどを吹き付けると、周囲へ油分が広がり、塗料がはじかれることがあります。

潤滑が必要な場合は、塗装完了後に、メーカーの取扱説明書で指定された場所と製品を確認します。
何となく滑りそうなものを吹き付けるのは禁物です。

10. シャッター塗装はDIYできる?専門業者へ依頼する判断基準

小型で地上から安全に作業できる手動シャッターで、劣化が軽い場合は、DIYを検討する方もいらっしゃいます。
ただし、シャッターは塗装対象であると同時に、重量のある可動設備です。

DIYを検討できる条件
  • ■ 地上から無理なく作業できる
  • ■ 手動式で作動が正常
  • ■ サビが軽微で穴あきがない
  • ■ 材質と適合塗料を確認できる
  • ■ ガイドレールや可動部を正確に養生できる
  • ■ 数日間、十分な乾燥時間を確保できる

DIYでは、作業日だけでなく、乾燥中の防犯や雨天への備えも必要です。
シャッターを閉めたまま長時間使用できない場合は、生活への影響も考えます。

専門業者へ依頼した方がよい条件
  • ■ 電動シャッター
  • ■ 2階以上や高所にある窓シャッター
  • ■ ガレージや店舗の大型シャッター
  • ■ 重量シャッター・防火シャッター
  • ■ サビ、穴あき、変形がある
  • ■ 途中停止、異音、引っ掛かりがある
  • ■ 既存塗膜が広範囲に剥がれている
  • ■ アルミ・ステンレス・化粧鋼板など材質判断が難しい
  • ■ 近隣住宅や車両への飛散リスクが高い

特に電動式や防火設備は、塗装と機械設備の知識が必要です。
安全に関係する部分は、無理をせずメーカーや専門業者へ相談してください。

11. シャッター塗装の費用相場と見積書の確認ポイント

シャッター塗装の費用は、大きさ、材質、サビの程度、塗装面、施工方法、足場の有無によって変わります。
面積だけではなく、養生や可動部処理にかかる手間も価格へ影響します。

シャッターの種類 一般的な費用目安 価格が変わる要因
小型の窓用シャッター 1か所8,000~20,000円前後 窓サイズ、ボックス・枠の有無、足場
約1,200mm×2,400mm程度 片面15,000~21,000円前後 塗料、サビ、枠を含む範囲、色
ガレージシャッター 30,000~100,000円前後 面積、電動・手動、作業環境、劣化状態
面積単価で算出する場合 1,500~3,500円/㎡前後 下地処理、塗装回数、養生、施工方法

(価格は目安です)小規模なシャッターだけを単独で依頼する場合は、出張費、養生費、最低施工費が加わり、面積単価だけでは計算できないことがあります。

外壁塗装と同時に施工すれば、足場や養生を共用できるため、単独施工より合理的な価格になる場合があります。

見積書で確認したい内容
  • ■ 塗装するシャッターの数量と寸法
  • ■ スラット、シャッターボックス、枠のどこまで含むか
  • ■ 片面塗装か両面塗装か
  • ■ ケレンと清掃の内容
  • ■ 下塗材のメーカー名・商品名
  • ■ 上塗材のメーカー名・商品名
  • ■ 塗装回数
  • ■ ガイドレール内部を塗装しないこと
  • ■ サビ穴や変形が見つかった場合の対応
  • ■ 塗装後の開閉確認を行うか

「付帯部塗装一式」だけでは、シャッターボックスだけを塗るのか、スラット本体まで塗るのか分かりません。
何を、どこまで、何回、どの塗料で塗るのかが記載された見積書が安心です。

12. 外壁塗装と調和するシャッターのおしゃれな色選び

シャッターは面積が大きく、閉めたときには外観の印象を大きく左右します。
外壁だけで色を決めず、サッシ、玄関ドア、屋根、雨樋、シャッターボックスとのつながりを考えます。

サッシ色に合わせる

ブラック、ブロンズ、ステンカラー、ホワイトなど、サッシと近い色へ合わせる方法です。
窓まわりが一体化し、外観がすっきりまとまります。

迷ったときに失敗しにくい、落ち着いたコーディネートです。

外壁より少し濃い色にする

アイボリーやベージュの外壁には、グレージュ、モカブラウン、アッシュグレーなどを合わせると、ほどよく引き締まります。

真っ黒ほど強くなく、汚れも目立ちにくいため、上品でやわらかな外観に向いています。

外壁と同系色にする

外壁とシャッターの色差を小さくすると、建物全体が大きく、静かに見えます。
狭い間口の住宅や、窓まわりを目立たせたくない場合に効果的です。

ただし、完全に同じ色でも、金属と外壁では艶や光の反射が異なり、見え方に差が出ます。
色番号だけでなく、艶と素材感も含めて考えます。

濃色を選ぶ際の注意点

ブラック、チャコール、濃紺などは、モダンで格好よく仕上がります。
その反面、日射によって表面温度が上がりやすく、ホコリや擦り傷が目立つことがあります。

大きなガレージシャッターでは濃色の存在感が強くなるため、A4程度の色見本だけでなく、可能であれば大きめの塗板を屋外で確認します。

13. シャッター塗装後の美観と作動を保つメンテナンス

塗装後のシャッターを長くきれいに保つためには、特別なことよりも、砂やホコリをためないことが大切です。

定期的に表面を清掃する

柔らかい布やスポンジを使用し、水または薄めた中性洗剤で軽く洗います。
洗剤を使用したあとは、水で十分に流し、水分を拭き取ります。

研磨剤入り洗剤、金属たわし、硬いブラシ、強い溶剤は、塗膜を傷つける可能性があります。

ガイドレール内の砂や小石を除去する

ガイドレール内へ砂、小石、枯葉が入ると、スラットを傷つけたり、開閉を重くしたりします。
掃除機、柔らかな刷毛、布などでこまめに取り除きます。

塗装した表面を守るためにも、可動部周辺の清掃は効果的です。

海岸沿い・幹線道路沿いは清掃回数を増やす

塩分、排気ガス、粉じんは、金属表面の腐食を進める原因になります。
雨が当たりにくい軒下では、汚れが自然に洗い流されないため、定期的な水洗いが必要です。

小さな点サビを見つけた段階で相談すれば、全面的な交換ではなく、部分補修や塗り替えで対応できる可能性が高くなります。

14. シャッター塗装の施工手順と注意事項まとめ

シャッター塗装は、外壁や一般的な鉄部とは少し異なる専門性が必要です。
スラットが動き、巻き取られ、ガイドレールと接触するため、塗膜の厚みや乾燥状態が作動へ直接影響します。

施工の基本は、次のとおりです。

  • ■ 塗装前に材質と作動状態を確認する
  • ■ 異音、変形、穴あきがあれば修理や交換を優先する
  • ■ 油分、ホコリ、サビ、弱い旧塗膜を除去する
  • ■ 材質に適合する下塗材を使用する
  • ■ ガイドレール内部や可動部を塗装しない
  • ■ スラットへ塗料を厚くためない
  • ■ 塗り重ね時間と硬化時間を守る
  • ■ 十分に硬化したあとで慎重に開閉確認を行う

シャッターの塗り替えは、建物全体の美観を整えると同時に、金属表面をサビから守るメンテナンスでもあります。
外壁と色を合わせれば、窓まわりがすっきり整い、住まい全体の印象が見違えることもあります。

ただし、動かなくなったシャッターや、穴が開いたシャッターまで無理に塗装することはおすすめできません。
塗装で直せるもの、修理が必要なもの、交換した方が安心なものを、きちんと分けて考えることが大切です。

小林塗装では、シャッターの材質、サビ、既存塗膜、作動状態を確認し、塗装が適切かどうかを正直に判断します。
外壁塗装と一緒にシャッターをきれいにしたい方、塗るべきか交換すべきか迷っている方は、無料診断・相談をご利用ください。

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15. シャッター塗装に関する深掘りQ&A

Q1.シャッターは何年ごとに塗装すればよいですか?

一律に何年とは決められませんが、色あせ、チョーキング、点サビ、塗膜の剥がれが見られた時点で点検することをおすすめします。

日当たりの強い南面や西面、潮風を受ける沿岸部、排気ガスの多い幹線道路沿いでは、一般的な環境より劣化が早まる場合があります。

年数よりも、現在の塗膜とサビの状態を基準に判断することが大切です。

Q2.シャッターは外壁塗装と一緒に塗った方がよいですか?

足場、養生、近隣対策を共用でき、外壁との色合わせも行いやすいため、外壁塗装と同時に施工する方法は合理的です。

ただし、外壁を塗るから必ずシャッターも塗る、という考え方ではありません。
アルミ製で塗装の必要がない場合や、作動不良がある場合は、清掃や修理を優先します。

塗装する理由があるかどうかを確認したうえで、工事範囲へ加えることが大切です。

Q3.アルミ製シャッターも塗装できますか?

塗装できる場合はあります。
ただし、アルミは塗料が密着しにくいため、脱脂、適度な目荒らし、アルミに適合するプライマーが必要です。

工場でアルマイト処理や焼付塗装が施されている場合は、その表面状態と新しい塗料の相性を確認します。

軽い色あせや汚れであれば、無理に塗装せず、清掃で美観を回復できる場合もあります。

Q4.サビ止め塗料は必ず塗る必要がありますか?

鉄部やサビが発生している部分には、基本的に適合する防錆プライマーが必要です。

ただし、すべての素材へ同じサビ止めを使えるわけではありません。
亜鉛めっき鋼板、アルミ、ステンレスには、それぞれ付着性が確認された下塗材を選びます。

「サビ止めを塗ったか」だけでなく、「その素材に合うサビ止めか」を確認してください。

Q5.シャッターのガイドレールも塗装できますか?

スラットが接触するガイドレール内部は、原則として塗装を避けます。
塗膜の厚みによって溝が狭くなり、擦れ、異音、作動不良を起こす可能性があるためです。

外側の見える部分は、接触範囲と材質を確認したうえで塗装できる場合があります。

内部と外部を分け、可動部分を正確に養生することが重要です。

Q6.塗装後すぐにシャッターを開けても大丈夫ですか?

表面が乾いていても、塗膜内部まで十分に硬化していないことがあります。
早く巻き上げると、スラット同士が貼り付いたり、線状に塗膜が剥がれたりします。

使用塗料、気温、湿度、日当たり、塗膜厚によって必要な時間は異なります。

施工業者から案内された開閉可能時刻までは、操作を控えてください。

Q7.電動シャッターも塗装できますか?

塗装できる場合はありますが、手動式よりも養生と作動確認が重要です。
モーター、配線、センサー、スイッチ、受信部へ水や塗料を入れてはいけません。

塗装前から途中停止、異音、反応不良がある場合は、先にメーカーや専門業者へ点検を依頼します。

塗装工事と機械修理は別の専門分野として考えることが安全です。

Q8.ローラー塗装と吹き付け塗装はどちらがきれいですか?

薄く平滑で均一な仕上がりは、吹き付け塗装が得意です。
ただし、塗料ミストが広がるため、広範囲の養生と飛散対策が必要です。

住宅密集地では、短毛ローラーと刷毛を併用する方が、安全で現実的な場合があります。

どちらが上というより、周辺環境と求める仕上がりに合う方法を選ぶことが大切です。

Q9.サビがひどいシャッターも塗装できますか?

浅い表面サビであれば、ケレン、防錆処理、上塗りによって保護できる可能性があります。

しかし、サビで穴が開いている、板が薄くなっている、大きく変形している、スラットが外れている場合は、塗装では強度を回復できません。

その場合は、スラット交換や本体交換を優先します。

Q10.シャッター塗装をDIYで行っても大丈夫ですか?

地上から安全に作業できる小型の手動シャッターで、劣化が軽く、材質と適合塗料を確認できる場合は検討できます。

電動式、高所、大型シャッター、防火シャッター、強いサビ、作動異常がある場合は、専門業者へ相談してください。

塗装の失敗だけでなく、シャッターの落下や挟まれ事故につながる危険があるため、安全を最優先に判断します。

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コラム シャッター塗装の正しい施工手順|塗り替え時期・塗料選び・失敗しない注意点 筆者小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

この記事を書いた人

小林塗装 代表・塗装職人 小林

塗装職人として30年以上、戸建住宅を中心に2,000件以上の施工に携わってきました。
外壁塗装、屋根塗装、防水工事、シーリング工事、金属塗装、下地補修など、住まいの状態に合わせた施工をご提案しています。

小林塗装が大切にしているのは、塗料の名前や価格だけで工事を決めるのではなく、建物の材質、劣化状態、周辺環境、お客様の暮らしまで確認することです。

シャッター塗装についても、塗れるかどうかだけでなく、安全に使用し続けられる状態かを確認し、塗装・修理・交換の中から適切な方法を正直にお伝えします。

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