服と家は同じじゃないからこそ、後悔しない外壁塗装 色の考え方
外壁塗装の色を考え始めると、最初に出てくる言葉は大体似ています。
「今はこの色が流行っていますよね?」
「最近よく見る感じが、安心かなと思って」
「服の色を選ぶのと同じ感覚で決めても大丈夫ですか?」
それはすごく当然なことだと思います。むしろその感覚を持っている方ほど「色に対して誠実」だと思います。
なぜなら、みんな日々の暮らしの中でずっと色をファッションとして選んできたからです。
季節が変われば、気分も変わります。
今年の自分に似合う色と、来年の自分に似合う色は、ちょっと違うかと思います。
だから、色を選ぶ=今の自分をコーディネートするという感覚が身についているんですね。
ただ、ここでもう一度だけ、立ち止まってみてください。
服と家。この2つは、本当に同じルールで選んでいいのでしょうか。
どうしてみんなは「色=流行」で考えるようになったのか、少しだけ時代を巻き戻してみます。
1990年代後半〜2000年代にかけて、日本のファッションは大きく変わりました。
流行はより早くなり、情報はもっと早くなり、「今っぽさ」を以前より簡単に手に入れられるようになりました。
「トレンドの高速化」、「ファストファッションの広がり」、「SNSによる流行の可視化」
この多様で早い流れの中で、色は「長く付き合うもの」から、「気分で楽しむもの」へ少しずつ役割を変えていきます。
「今年はこの色」、「来年は違う色」、「 飽きたら買い替えればいい」この感覚は悪くなく、むしろ忙しい現代にとって、とても合理的でやさしい構造といえます。 (気分転換って、だいたい大事ですからね。)
ただそこで問題が起きるのは、その「合理的な感覚」をそのまま家の外壁に持ち込んでしまったときです。
服と家は、「時間の流れ」がまったく違います。最近の服は、買い替えが前提になっています。
数か月〜数年で入れ替わり、クローゼットにしまえば視界から消えてしまいます…その時代の気分が変われば着なくなります。
一方で外壁はどうでしょうか。
「10年、15年と付き合う」、「毎日、必ず目に入る」、「自分だけでなく、街並みの一部になる」
つまり、色と付き合う時間軸が桁違いなんです。
ファッションは「更新することが前提」で、外壁は「維持させる事が前提」だからです。
この前提を混同したまま選ぶと数年後にふわっと、こんな気持ちが出てきやすくなります。
「当時は良かったけど、今見ると少し派手だった」
「流行が過ぎた感じがして、何だか古臭い」
「もう少し長持ちする色にしておけば良かったかも」
ここで大事なのは、これはセンスの問題ではないということです。「色選びが下手だった」わけでもありません。
ただ、使っていた物差しが違っただけで、服選びの物差しで家を測ってしまった・・・それだけなんです。
流行を否定するのではなく、上手に住まい用にコーディネートする。
その考え方が分かると、外壁塗装の色選びは驚くほど楽しくなります。
- ■ 外壁の色選びは「ファッション感覚」と考えるべきかどうか
- ■ 「今」の自分に合う色・将来の好みの変化も考えるべき
- ■ 色の選び方=自分らしさや思想の表現でもある
1. 外壁色は「ファッション」ではなく「思想=価値観」で選びましょう

小林塗装では、外壁の色選びを「流行当てゲーム」だとは考えていません。
もちろん、「今っぽい色にしたい」、「最近よく見る色が安心」という気持ちも、とてもよく分かります。
色は暮らしの気分を変えてくれますし、せっかく塗り替えるなら今の自分達にしっくりくる表情にしたいですよね。
ただ――外壁塗装は、服のように「来年また気分が変わったら変えればいい」というものではありません。
10年、15年と、毎日一緒に過ごす『住まいの顔』になります。
だからこそ当店は、色を決める前にいきなり色見本を広げるよりも、まず最初に「その家族にとっての価値観」を知るところから始めたいのです。
当店が大切にしているのは、たとえばこんなことです。
- ■ どんな価値観で暮らしたいか(落ち着き、上品さ、軽やかさ、品のある個性・・・)
- ■ どんな距離感で街と付き合いたいか(周囲になじませたいのか、少しだけインパクトを作りたいのか)
- ■ 10年後、どう見えていたいか(やっぱりこの色で良かったと思える景色か)
外壁の色は、単なる見た目ではなく、言い換えるなら暮らし方の宣言に近いものです。
だから「好きな色」を出発点にしても構いません。
ただ、その好きな理由――つまり、お客様の中の思想(価値観)を言葉にしておくと、外壁塗装の色選びはブレにくくなります。
そして実は、ファッションにも、きちんと思想があります。
たとえば分かりやすく整理すると、こんな感じです。
■ モード:緊張感・構造・余白
→ 少ない色数で、形や陰影、完成度で魅せる美意識。
■ ナチュラル:調和・循環・安心感
→ 周囲の環境となじんで、時間が経っても落ち着く、暮らしに寄り添う美意識。
■ ファスト:今・軽さ・更新性
→ その時の気分や空気感を軽やかに取り入れ、常に変化を楽しむ美意識。
どれが正解という話ではありません。
それぞれに魅力がありますし、どれも生活を豊かにしてくれる感覚です。
ただ、外壁塗装で難しいのは――家は「どれか一つを選び切る」必要があるという点です。
服なら、今日はモード、明日はナチュラル、週末はファスト、というふうに着替えができます。
だけど家は、基本的に毎日同じ外観で、雨の日も晴れの日も、10年後も同じ場所に立ち続けます。
つまり、色の印象も毎日積み重なるんですね。
だからこそ小林塗装では、「この色が人気です」よりも先に、「○○様は、どんな価値観でこの先を暮らしていきたいのか?」を一緒に考えます。 ○○様の好きな色を当てにいくのではなく、価値観に合う色へ摺り合わせます。
そのほうが、外壁を塗り替えた直後だけでなく、数年後にふと家を見上げたとき、満足感が残るからです。
2. 外壁塗装「流行色」を10年後基準で見直すチェックリスト
ここからは、いよいよ実践編です。テーマは「流行色」との付き合い方です。
最初にお伝えしておきたいのは、流行色が悪いわけでは決してないということです。
むしろ、時代の空気を巧みに取り入れたデザインや配色は、とても洗練されていて魅力的です。
今の感覚を大切にしたいという気持ちはよくわかります。
でも、外壁塗装はファッションと違って、「気分が変わったから来週は違う色にしよう」とはできません。
だからこそ、小林塗装では「今この瞬間の好き」を、10年後の自分にもちゃんと伝えられるかを考えることを大切にしています。
色を否定せず、感性を活かしながら、「住まい用」にきちんと翻訳する。
そのために役立つのが、以下の「5つの視点からなる10年後チェックリスト」です。
「流行っていたから」以外のどんな言葉が出てくるでしょうか?
たとえば、「この家のかたちがいちばん映える色だったから」、「周囲の景観にうまく溶け込むと感じたから」、「家族みんなが落ち着く柔らかな印象が好きだったから」
こうした「理由」が言える色は、時間が経っても自分の中に残り続けます。
逆に、「流行だったから」という理由だけだと、時代の移り変わりとともに、その色に対する愛着も薄れてしまうことがあります。
晴れの日、曇りの日、夕暮れ時、夜の外灯の下・・・そのすべての場面で、色の見え方は変わります。
外壁の色は、室内の照明のもとで見る色とは違い、常に“自然光”の影響を受けます。
たとえば、同じグレーでも・・・
- ■ 晴れた日は明るく軽やかになります
- ■ 曇りの日は重く沈みます
- ■ 夕方はほんのり温かく見えます
「昼間は好きだけど、夕方の色味がどうも苦手・・・」という微妙な違和感は、時間とともに積み重なっていきます。
たとえば、隣の家がリフォームして外観が一新された際、我が家だけが浮いてしまうような色になっていないでしょうか?
外壁色は、自分の家の中で完結するものではなく、「街並み」の一部として機能するものです。
たとえ今は調和していても
- ■ 周囲の家が建て替えられる
- ■ 近隣の色使いが変わる
- ■ 樹木や塀の撤去などで見え方が変わる
こうした変化は、必ずやってきます。
それを踏まえたうえで、「どんな風景の中でもなじむ色」を意識できると、より安心です。
外壁は、時間とともに確実に「変化」していきます。
排気ガス、雨だれ、紫外線、カビや藻・・・完全に汚れを防ぐことはできません。
だからこそ、小林塗装では「汚れない色」ではなく、「汚れても美しく見える色=味わいのある色」をおすすめしています。
くすみ感のある中間色や、少しグレイッシュなトーンは、変化が自然に見えやすく、経年の味として受け止めやすいです。
反対にコントラストの強い鮮やかな色は、どうしても色あせや汚れが欠点として際立ちやすくなります。
今回の色が、次回の塗り替えに向けて「伏線」を残しているかどうかも、実はとても大事です。
たとえば
- ■ 今より少し明るくする
- ■ 今より少し落ち着かせる
- ■ 別系統の色に寄せる
こうした次への伏線がある色は、長くつきあえる色とも言えます。
今回の選択が、「次回の塗り替えの際、色選びの可能性を狭めないか?」この視点もぜひ意識してみてください。
もし、3つ以上「ちょっと心配かも」と感じたら・・・
その色は、いわゆる「ファストファッション寄り」の短期的な感性かもしれません。
それが悪いわけではありませんが、「住まいに取り入れるには少し調整が必要」というサインといえます。
このような場合、小林塗装ではこんな工夫をよく提案しています:
- ■ ベースの色は定番トーンに寄せましょう
- ■ 流行色はアクセントとして取り入れましょう
- ■ 艶感や明度を調整して、バランスを取りましょう
こうすることで、今っぽさを活かしつつ、10年後にもきっと好きでいられる色に仕上げることができます。
3. 外壁塗装の色を「定番化」させるという考え方について
「定番色」と聞くと、(無難、当たり障りがない、個性がない)そんなマイナスイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
でも、小林塗装が考える定番色は、少し違います。
定番色とは、単に目立たない色ではありません。
それは、言い換えるなら、時間が経っても評価が下がらない色です。
そしてもう少し踏み込むと、時間が経つほど「しっくりくる」色です。
流行が変わっても、家族の暮らしが変わっても、ふと家を見上げたときに「やっぱりこの色で良かったな」と思える。
それが外壁色の「定番化=普遍の色」です。
定番化はセンスではなく、色彩設計です。
ここからは、外壁塗装の現場でよく使う「考え方のコンセプト」を3つにまとめます。
グレー、オフホワイト、くすみベージュ。
こうした色は、流行が変わっても意味を失いません。
なぜなら、これらは「流行を語る色」ではなく、建物の形・素材・光を語らせる色だからです。
特に外壁は、面積が大きいぶん、色が主張すると「圧」が出やすくなります。
低彩度のベースにしておけば、光の当たり方で表情が生まれ、街並みにも自然に馴染みやすいです。
つまり、ベース色を定番化しておくと、家全体が「落ち着きのある器」になってくれるんです。
玄関、付帯部、アクセント一面。
服で言えば「小物」です。
外壁全体に流行を乗せると、流行が過ぎた後に家ごと古く見えやすくなります。
でも、「外せる場所」に流行を入れるなら、話は別です。
玄関まわりだけ少しトーンを変える
雨樋や破風板で締め色を入れる
アクセント面だけ気分の色を使う
こうした色彩設計なら、今っぽさも楽しみながら、家全体の寿命はしっかり守れます。
そして何より、次の塗り替えで「戻す」「変える」がやりやすい。
これが、外壁色の上手な楽しみ方です。
・色で建物を目立たせない。
・線・陰影・素材感を活かす。
定番化がうまくいく家は、色そのものよりも、
- ■ 外壁の凹凸による陰影
- ■ サッシまわりのライン
- ■ 軒の出の深さ
- ■ 外壁材の質感
こうした建物の表情が自然に前に出ています。
逆に色で目立たせようとすると、形の粗が見えやすくなったり、立体感が潰れて見えることもあります。
外壁塗装は、新築のように形を変えられません。
だからこそ、塗装でできるのは「形を美しく見せること」なんです。
この定番化は「モードにも、ナチュラルにも通じる」
ここが面白いところで、色の定番化という考え方は、実は
- ■ モードの「引き算の美学」
- ■ ナチュラルの「調和させるせる美学」
どちらにも通じています。
モードは、色数を減らして完成度を上げます。
ナチュラルは、周囲と調和して落ち着きを増します。
方向性は違っても、互いに共通しているのは「時間が経っても変わらない」という価値観です。
つまり定番化とは、無難にまとめることではなく、年月の経過にも愛着を持ち続けることができる色彩設計を行うことです。
ここの部分が分かると、流行色を取り入れること自体も、何ら怖くなくなります。
大事なのは「色の取り入れ方」だけなんです。
4. ファッション別に見る「色思想」
外壁塗装の色選びは、「センスの問題」だと思われがちです。
けれど小林塗装は、そうは考えていません。
センスとは、本当に突き詰めれば「選び抜いた価値観」です。
つまり、どんな美意識に惹かれ、どんな空気感を心地よいと感じるか。
そこにこそ、その人にとっての(色の最正解)があります。
それはファッションとよく似ています。
同じ白シャツでも、モードの白とナチュラルの白は、まったく違う存在感を持ちますよね。
「何色を使うか」ではなく、「どうありたいか」から色が決まるのです。
ここでは、小林塗装が日々の対話の中で感じてきた、
ファッションの志向性と、外壁塗装における色の思想との関係を、タイプ別に整理してご紹介します。
お客様の“好き”が、どんな色に結びつくのか。
少し視点を変えて眺めてみると、新しい発見がきっとあるはずです。
- ■ 完成させすぎない
- ■ 余白と影を残す
- ■ 見る側に考えさせる
色の方向性は、
黒に見えるグレー、ニュートラルグレー、灰白(白すぎない白)。
静かだけれど鋭く、建築そのものが主役になります。
特に夜や曇天で、その美しさが際立ちます。
モードは(色で多く語らない)思想です。
- ■ 周囲とケンカしない
- ■ 時間とともに馴染む
- ■ 暮らしを包み込む
ベージュ、生成り、砂色、低彩度のグリーンなどが中心です。
ずっと見ていられる安心感があり、
経年変化さえも(味)として受け止められる外観になります。
ナチュラルは(変わらないこと)が真価です。
- ■ 使い込むほど良くなる
- ■ 流行より定番
- ■ 生活に寄り添う
デニムを思わせるブルーグレー、
スウェットのようなグレー、
チノパンのベージュなどが代表的です。
気取らず、生活感がそのまま美しく見える。
そして(10年後に完成する家)になります。
アメカジは(ゆっくり育てる色)です。
- ■ 軽やかさ
- ■ 自然との共存
- ■ 風通しの良さ
オーシャンを抽象化したブルーグレー、
サンドベージュ、オフホワイトなどが中心です。
明るいのに軽すぎず、
光や空、緑と呼応して表情が変わります。
サーフは(環境で完成する色)です。
5. 音楽ジャンルと外壁色の関係 ― 実は色と音は、とても似ている ―
音楽と色。一見まったく別の世界のように思えますが、実はとてもよく似ています。
どちらも、空気感をつくり・感情に直接働きかけ・言葉にしなくても「好き・苦手」がはっきり分かれます。
外壁色も同じで、「理屈より先に感じるもの」です。
ここでは、音楽ジャンルごとの美意識をヒントに、外壁色との関係を整理してみましょう。
- ■ 即興性がある
- ■ 音数が少ない
- ■ 間(ま)がある
- ■ 深みがある
ジャズは、すべてを語らず、余白で魅せる音楽です。
音が少ないからこそ、ひとつひとつの響きに奥行きが生まれます。
対応する外壁色は、
- ■ チャコールグレー
- ■ スモーキーブラウン
- ■ くすみグリーン
色が主張しすぎないことで、建物そのものの陰影や素材感に奥行きが生まれます。
- ■ 包み込むような音
- ■ 感情がにじむ
- ■ 温かい余韻が残る
ソウルやR&Bは、テクニック以上に「人の温度」を感じさせる音楽です。
強く主張しなくても、じんわり心に残ります。
対応する外壁色は、
- ■ チャコールグレー
- ■ グレージュ
- ■ ウォームグレー
ナチュラル系・アメカジ系の外壁思想と、特に親和性が高い色合いです。
- ■ 緊張感がある
- ■ 不協和を含む
- ■ 安定しない
- ■ 考えさせる余白が長い
現代音楽は、心地よさよりも「思考」を刺激する音楽です。
違和感や緊張感そのものが、美しさとして成立しています。
対応する外壁色は、
- ■ 墨色
- ■ 鉄黒
- ■ 無彩色グレー
モード系外壁の思想と、ほぼ直結する色世界です。
6. 日塗工番号で見る「思想別カラー設計」
【日塗工番号】
【日塗工番号】
【日塗工番号】
【日塗工番号】
重要なのは色の番号そのものよりも「どの思想で選ぶか」です。
7. あなたはどの思想にあてはまる?外壁塗装 色診断
外壁の色は、単なるデザインではなく、あなたの「思想=価値観」の延長線上にあるものです。
だからこそ、色を決める前に、自分自身の「好き」「惹かれる美意識」がどこにあるのか、少しだけ立ち止まって見つめ直してみることが、後悔のない色選びへの第一歩になります。
そこで、小林塗装がおすすめするのが、10問でできる「外壁塗装 色診断」です。
選ぶのは、A~Dの選択肢の中から「いちばん自分に近い」と思うものだけ。
深く考えすぎず、直感で進めてみてください。
- A:完成度と緊張感
- B:安心感と調和
- C:定番と使いやすさ
- D:明るさと軽やかさ
- A:やっぱりかっこいい
- B:落ち着くね
- C:味が出たね
- D:気持ちよさそうだね
- A:影として成立すればOK
- B:自然なら気にならない
- C:むしろ好き
- D:目立たなければOK
- A:モノトーン、構築的、シンプルだけど強い
- B:生成り、リネン、やわらかい色合い
- C:デニム、スウェット、チノ、定番を育てる
- D:Tシャツ、ショーツ、白・青・ベージュで軽い
- A:線がきれい、陰影が出ている
- B:周りに馴染んでいて安心する
- C:生活感が自然で、使い込まれている感じ
- D:風が通る感じ、明るくて気持ちいい
- A:2色以内で十分(絞るほど美しい)
- B:2〜3色で穏やかにまとめたい
- C:ベース1色+小物(付帯部)でアクセント
- D:明るいベース+爽やかな差し色が好き
- A:できるだけ抑えたい(マット寄り)
- B:控えめならOK(落ち着いた艶)
- C:ほどほどでOK(手入れしやすさ重視)
- D:明るく見えるなら少し艶ありも好き
- A:浮かないより「芯」を通したい
- B:できるだけ馴染ませたい
- C:馴染ませつつ、長く飽きない方がいい
- D:明るく爽やかな印象で好感度を上げたい
- A:最小限、効かせるなら黒・グレーで締める
- B:木部や温かい色でやさしくまとめる
- C:素材感(木目・アイアン)で定番の良さを出す
- D:白や淡色で抜け感、差し色も少し楽しみたい
- A:安っぽく見えること(完成度が落ちる)
- B:落ち着かないこと(疲れる)
- C:飽きてしまうこと(長く愛せない)
- D:重たく暗く見えること(爽やかさが消える)
| 診断結果 | |
|---|---|
| Aが多かったあなたは… 《モード思想》 |
完成度、緊張感、静かな存在感を重視するタイプ。 余白や陰影を活かした洗練された外観を目指すのが◎。 |
| Bが多かったあなたは… 《ナチュラル思想》 |
安心感や調和を大切にし、自然と寄り添う住まいを好むタイプ。 柔らかな色調と木のぬくもりが似合います。 |
| Cが多かったあなたは… 《アメカジ思想》 |
耐久性やエイジングを楽しみ、定番を長く愛したいタイプ。 無理のない実用性と温かみを色で表現できます。 |
| Dが多かったあなたは… 《サーフ思想》 |
光や風通しを重視し、軽やかな空気感を大切にするタイプ。 白やベージュ、淡い差し色がよく映える外観が◎。 |
「何色が似合うか」ではなく、「どんな思想に共感するか」から色を選ぶ。
それが、小林塗装がご提案する色選びの新しいアプローチです。
8. 好み別・外壁色テンプレート ― おすすめ配色/日塗工番号例/失敗しやすい落とし穴 ―
色選びにおいて、最初に“思想=価値観”をはっきりさせておくことは、あとから迷わないための、いちばんの近道になります。
でも、「価値観を色に落とし込む」と言われても、少し難しく感じるかもしれません。
そこで小林塗装では、これまで多くのお客様と対話してきた経験をもとに、代表的な4つの思想タイプに合わせた「色選びのテンプレート」を用意しました。
それぞれの思想に合う配色の傾向、使いやすい日塗工カラー番号、そして見落としがちな“落とし穴”まで、ひとつひとつ丁寧に解説しています。
「これ、私の感覚に近いかも」と感じたタイプを参考に、ぜひ色選びのヒントとしてお使いください。
ベース(外壁)
黒に見えるグレー/中〜低明度の無彩色
付帯部(破風・雨樋・軒天)
ベースより一段明るいグレー
白は(限定的)に使用
アクセント
原則なし
使うなら凹部・影になる面のみ
【日塗工番号】
- ■ 「黒=かっこいい」と思い込み、真っ黒を選ぶ
- ■ 艶を出しすぎて(高級感ではなく重さ)が出る
- ■ アクセントを入れすぎて思想がブレる
モードは足さない勇気が必要です。
ベース(外壁)
ベージュ/生成り/くすみ系の明るい中間色
付帯部
ベースと同系色でトーン差をつける
白すぎない白がおすすめ
アクセント
木部・素材感で表現
色で主張しない
【日塗工番号】
- ■ 「自然=何でも合う」と思い、色数が増える
- ■ 黄み・赤みが強すぎて古く見える
- ■ 周囲に合わせすぎて輪郭が消える
ナチュラルは引き算の設計が重要です。
ベース(外壁)
スウェットのようなグレー
デニムを思わせるブルーグレー
付帯部
チャコールグレー/ダークブラウン
アクセント
玄関ドア・金物で素材感をプラス
【日塗工番号】
N-75(ダークグレー)
N-80(薄鈍色)
22-75A(シルバー)
22-65B(バレーフォージタン)
- ■ カジュアルを意識しすぎて(ラフすぎる)
- ■ 色を濃くしすぎて重たくなる
- ■ 生活感と雑多感の境界を越える
アメカジは清潔感とのバランスが命です。
ベース(外壁)
明るめのブルーグレー/サンドベージュ/オフホワイト
付帯部
白〜淡色
軽さを損なわない色
アクセント
玄関ドアに淡い差し色
木目で温度感をプラス
【日塗工番号】
- ■ 白を選びすぎて汚れが目立つ
- ■ 明るさ優先でチープに見える
- ■ 内陸住宅で(海感)を出しすぎる
サーフは環境との相性が重要です。
9. 「好みが混ざると失敗する理由」― いいとこ取りは、たいてい成立しません ―
外壁塗装で「失敗だった」と感じられるケースは、実は「派手すぎた」「地味すぎた」というような(色そのものの問題)ではありません。
一番多いのは、「自分が何を目指していたのか分からなくなった」という状態です。
これは、色選びというよりも、思想=価値観のアンバランスなコーディネートによって起こるズレです。
「この色もいい」、「でもあの雰囲気も捨てがたい」、そうやって要素を少しずつ重ねていくうちに、気づけば方向性が見えなくなってしまう。
ここでは、よくある(思想の混ぜ方)による失敗例を3つ紹介します。
黒っぽい外壁。
でも、木目を多用。
さらに、安心感も欲しい。
結果:緊張感も、やさしさも中途半端。どちらの良さも感じられない外観に。
なぜ?
黒は(緊張感)や(構造)を引き出す色。
木は(緩和)や(ぬくもり)を与える素材。
→ 役割が真逆で、お互いを打ち消しあってしまうのです。
今っぽいグレーで、流行のデザイン。
でも周囲とは馴染ませたい。
さらに個性も出したい。
結果:数年後、「なんとなく古い」に変わってしまう。
なぜ?
流行色は(いま)の感覚に強く、時間とともに色褪せやすい。
ナチュラルは(時間に耐える)ことを前提とした思想。
→ 時間軸がズレているため、調和が取りにくくなります。
ベースカラーは黒。
でも、明るさも出したい。
さらに、軽やかにしたい。
結果:重いのか軽いのか、分からない印象に。
なぜ?
モードは(影)や(緊張感)を大切にする思想。
サーフは(光)や(風通し)の軽さを重視する思想。
→ 光の扱い方が正反対のため、どちらの魅力も出づらくなってしまいます。
10. どうして外壁塗装の色は「いいとこ取り」が難しいのか?
これは、たくさんのお客様からよくある質問でもあります。
「この色もいいけど、あの色も捨てがたい……どちらも取り入れることはできませんか?」
そんなお気持ち、よくわかります。(当店でもできるだけ叶えてたいと思っています。)
ですが、正直にいいますと、外壁塗装では(いいとこ取り)がなかなか難しいのです。
なぜなら、外壁というのは「一枚の大きなキャンバス」だからです。
たとえばお洋服であれば、トップスはモード系、ボトムスはナチュラル系、といったように、異なるテイストをミックスしてもバランスを取ることができますよね。
しかし、家の外壁となると話は別です。
一度塗ってしまえば、それが家全体の印象を決定づけてしまう。
つまり、建物全体で一つの「主張」や「世界観」を表現する必要があるのです。
あれもこれもと要素を詰め込もうとすると、どうしても「まとまりのない印象」になってしまう。
だからこそ、当店では最初にお客様の価値観を丁寧にお聞きし、本当に大切にしたいコンセプトを一つに絞るお手伝いをしています。
家は、住む人の「想い」や「美意識」が随所に表れる場所、だからこそ、一色に決めることは妥協ではなく、選び抜くことです。
そのプロセスに、小林塗装はとことん寄り添いたいと考えています。
11. 服と家は同じじゃないからこそ、後悔しない外壁塗装の色選びQ&A
服と家は同じじゃないからこそ、後悔しない外壁塗装の色選びQ&A 外壁塗装の色を選ぶとき、「人気の色ってどれ?」「失敗しない色は?」そんな疑問を持つのは、とても自然なことです。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。
服なら、その日の気分で変えられます。
でも、家の色は一度塗ったら、何年もずっと付き合うもの。
だからこそ、ただ『流行』や『無難』に流されず、「自分に本当に似合う色」をじっくり見つけることが大切です。
小林塗装では、「服と家は違う。だけど、『似合う』は同じ。」 そんな考え方をベースに、お客様と一緒に色を選んでいます。
このQ&Aでは、よくいただくご質問に、ファッションの感覚も交えながら、わかりやすくお答えしていきます。
A:そのお気持ち、とてもよくわかります。
流行色って、まるでファッションで言う『今季のトレンドアイテム』みたいなものですよね。
確かに今の気分にはピッタリだけど、『数年後も似合うかどうか』は、少し心配になるところです。
小林塗装では、流行色を『主役』にせず、『アクセント』や『差し色』として使う方法を提案することが多いです。
そして、外壁のベースには、時間が経っても飽きのこない定番の色を選ぶのが基本です。
言うなれば、『トレンドのバッグ』を差し色にしつつ、『長く着られるコート』をベースに選ぶような感覚です。
ですから、『今の好き』を大切にしつつ、『10年後の自分』から見ても納得できる色を提案することを心掛けています。
A:『無難』という言葉には、ちょっと消極的な響きがありますよね。
でも、ファッションでも『無地の白シャツ』が人によって全然違って見えるように、
ベーシックな色こそ、選び方や組み合わせで個性が光ります。
小林塗装では、ベースを『定番』にしつつ、
素材感や艶感、アクセントの入れ方で『あなたらしさ』を表現する工夫をご提案しています。
A:黒のスーツがビシッと決まるように、黒は緊張感や完成度を引き出す色です。
外壁でも『かっこよさ』を演出するには非常に魅力的な色ですね。
ただ、ファッションでも『黒一色』は着こなし次第で重く見えたり、暑そうに見えたりします。
外壁でも同じで、艶を抑える・グレーを混ぜる・アクセントを引き算することで、
『かっこいいけど重すぎない』絶妙なバランスが生まれます。
そしてもうひとつ大切なのが、蓄熱性の問題です。
黒や濃い色は熱をため込みやすく、夏場の室内環境に影響することがあります。
- 塗料の遮熱性能を重視する
- 黒に見えるダークグレー系で調整する
- 面積配分や素材で熱のこもりにくい設計にする
小林塗装では、見た目のかっこよさと住まいとしての快適さを両立させる設計を行っています。
A:クローゼットにテイストの違う服がたくさんある感覚ですね。
ただ、外壁は全身コーディネート。
『今日はこれ、明日はあれ』とはいきません。
小林塗装では、『好きな服の傾向』から
根っこの感覚を抽出し、一つの方向にまとめていく対話を行います。
『選べない』ではなく、『一貫性を見つける』ことがゴールです。
A:ファッションでも『誰ともかぶりたくない』気持ち、ありますよね。
でも、外壁は『街並み全体のファッション』の一部。
近所とリンクコーデくらいの距離感で、調和しながら自分らしさを出すのがベストです。
派手さより『似合う』を優先して、10年後も落ち着ける景色をつくりましょう。
A:白いスニーカーが好きだけど、雨の日は避けたい…そんな感覚に似ています。
真っ白は確かに汚れが目立ちやすいですが、
オフホワイトやくすみベージュなら、明るさと実用性を両立できます。
『きれいめカジュアル』のような、ちょうどいい明るさが見つかります。
A:毎年買い替える服と、10年着るコートの違いと同じです。
流行や刺激より、自分にしっくりくる色は長く愛せます。
小林塗装では、『自分のスタイルを言葉にする』ことから始め、
流行に左右されない思想ベースの色選びをサポートしています。
A:実は『この色が正解』というものはありません。
ファッションと同じで、
似合うバランスと一貫性が整っているかどうかが大切です。
小林塗装では、お客様の美意識や生活感覚を丁寧にヒアリングし、
色という形で『佇まい』を整えていきます。
A:人生で初めてスーツを買うときの感覚に近いです。
まずは色や塗料よりも、価値観や生活スタイルを伺うことから始めます。
予算・耐久性・将来のメンテナンスまで含めて、
『似合う+安心+納得』を揃えることが、後悔しない塗装につながります。
A:服は一日。でも、家は毎日、何年も見続けるものです。
『この家、いいね』と言われるためには、
自分の価値観に合った色を選ぶことがとても大切です。
小林塗装では、色を選ぶ前に、
『何を大切にしたいか』を一緒に見つけることから始めています。
12. まとめ 小林塗装が最初に「思想=価値観」を聞く理由
今回お伝えしたかった内容は、「塗装=色選び」ではないということです。
小林塗装では、いきなり色見本をお見せすることは決してありません。
まず僕が大切にしているのは、「色」ではなく、その奥にあるお客様の思想や価値観です。
たとえばこんなことをお聞きします。
「どんな場所にいると落ち着きますか?」
「普段、どんなお洋服を着るのが好きですか?」
「よく聴く音楽のジャンルは?」
いっけん、外壁塗装とは関係なさそうな質問かもしれません。
でも実は、そこにこそ「色選び」のヒントがたくさん詰まっているのです。
当店は、単なる「色」ではなく、その人らしさがにじむ色を提案できればと思っています。
だからこそ、順番は「色が最後」で「思想が最初」なのです。
これは小林塗装のこだわりであり、信念です。
もうひとつ、小林塗装が大切にしているのが、「説明の時間」です。
塗装工事の前、当店は必ず時間をかけてたくさんのことをお話しします。
それは、お客様を混乱させたいからではありません。
むしろその逆です。
あとになって「そんな話、聞いてなかった」、「こうなるなんて思ってなかった」というような、後悔やすれ違いをゼロにしたいからです。
外壁塗装というのは、完成した瞬間に評価されるものではありません。
むしろ、5年後、10年後に「やってよかった」と思えるかどうかが本当の価値です。
だからこそ、当店は「今この瞬間どう見えるか」だけでなく、「時間が経ったあとにどう見えるか」までを、お客様と一緒に、丁寧にじっくり考えるようにしています。
お急ぎの方には何だか遠回りに感じられるかもしれません。
でも、だからこそ後悔のない塗装をお届けできると、当店は信じています。
1980年代後半〜2020年代 外壁塗装の流行色から読み解く「日本人の住まい観」の変遷
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「信頼できる丁寧な外壁塗装業者はどこをみているのか?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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