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外壁サイディングボードの種類

住宅の外観を形づくる外壁材には、さまざまな種類がありますが、中でも現在の日本の一般住宅で最も多く採用されているのが「外壁サイディング」です。
外壁サイディングは、その材質や仕上げ形状は多岐にわたり、選ばれる種類によって、デザイン性や耐久性、そして塗り替え時の施工方法まで変わってきます。

特に国内の戸建住宅では、「窯業系サイディング(廉価タイプ)」「窯業系サイディング(高意匠タイプ)」「金属系サイディング」、近年徐々に普及しつつある「樹脂サイディング」、手作り感を活かしたオリジナリティ豊かな表情をつくり出せる「大壁工法」という、5つの種類に分類することができます。
同じ「サイディングボード」でも、素材ごとの特性や施工時のポイントはまったく異なり、外壁塗装の際には、それぞれの性質に合った下地処理や塗料選びが必要不可欠です。

今回は、名古屋を拠点とする「塗装工事の専門店」小林塗装が、各種外壁サイディング材の特徴、各種サイディング塗り替えに適した塗料、そして長持ちさせるための施工のポイントをプロならではの視点でわかりやすくお伝えします。
これから外壁サイディング塗装を検討されているお客様は、ぜひこのコラムをご覧ください。

外壁サイディング種類 ① 窯業系サイディング(普及品)

外壁サイディング種類 ①窯業サイディング(普及品) イメージ

窯業系サイディング(普及品)は、日本国内の住宅外壁材として最も広く普及しているサイディングボードです。

セメントを主成分に、木質系繊維などを混合して製造されており、セメント系の優れた強度と木質系の持つ断熱性・軽量性を兼ね備えた構造になっています。
表面には工場出荷時に塗装や模様付けが施されており、施工した直後は美しい仕上がりですが、長年の紫外線や雨風の影響で、色あせ・チョーキング・反り・ひび割れ・塗膜剥離などの劣化症状が現れてきます。

こうした普及型の窯業系サイディング外壁を長持ちさせるためには、外壁の状態に応じた適切な下地処理と下塗り塗料の正しい選定が欠かせません。

下塗りには、サイディング用サフェーサーやシーラーなど、サイディングボードの種類や劣化の程度に合ったものを選び、その上からシリコン塗料・ラジカル制御型塗料・フッ素塗料など、耐候性と耐久性に優れた塗料で中塗り・上塗りを行うことが推奨されます。

また、サイディング同士の継ぎ目に充填されているシーリング材(コーキング)は、塗装前に打ち替えや打ち増しを行い、防水性と美観を回復させることが重要です。

さらに近年では、サイディング表面の凹凸模様を活かして仕上げる「多彩仕上げ(ダブルトーン・トリプルトーン仕上げ)」といった 塗装も人気が高まっています。
石積み調やレンガ調の外観をより立体的に見せることができ、塗り替えで外壁デザインのイメージを大きくグレードアップさせることが可能です。
こうした多彩仕上げは、技術力の高い塗装職人が在籍する塗装店でこそ、きれいで長持ちする仕上がりを実現させることができます。

外壁サイディング種類 ② 窯業系サイディング(高意匠性)

外壁サイディング種類 ②窯業サイディング(高意匠性)

高意匠性窯業サイディングは、住宅外観をワンランク上のイメージに引き上げる、きれいな

高意匠サイディングの外壁塗り替え方法は、大きく分けて「塗り潰し仕上げ」「クリヤー仕上げ」の2パターンがあります。

塗り潰し仕上げは、既存の柄や模様を隠して新しい色で統一感を出す方法で、カラーチェンジを希望するお客様におすすめです。
一方、サイディングクリヤー仕上げは、既存のデザインを活かしつつ透明な塗料で表面を保護する方法で、新築直後のデザイン性を長持ちさせたい場合に適しています。

ただし、注意が必要なのは、光触媒・無機・フッ素など特殊な表面処理が施された高意匠サイディングの場合です。
これらの処理があると、クリヤー塗装の密着性が十分に発揮されず、施工不良の原因になるので、事前の診断で必ず判定を行う必要があります。
もし表面処理が施されている場合は、2液型シリコンエポキシ系などの高付着性シーラーで下塗りを行い、その後各種上塗り塗料で仕上げます。

また最近では、サイディングの凹凸を活かし、色を塗り分けて立体感を強調する多彩仕上げ(ダブルトーン・トリプルトーン)も施工可能な塗装店が増えています。
こうした仕上げで、塗り替え後もまるで新築時のような高級感溢れる外観を再現させることが可能です。

外壁サイディング種類 ③ 金属サイディング

外壁サイディング種類 ③金属サイディング イメージ

金属サイディングは、外壁リフォームや新築住宅の外装材として近年人気が高まっている外壁材です。

特に断熱材と一体成型された金属サイディングは、冬の冷え込みや夏の暑さをしっかりと軽減する高い断熱効果を発揮して、省エネ性能の向上にもつながります。

金属サイディングの表面材には、耐久性と耐食性に優れたガルバリウム鋼板が広く採用されていますが、その他にも軽量なアルミやスチール板など、多様な金属素材があります。
さらに遮熱フッ素塗膜仕上げや高耐候塗膜加工など、長期間美観を保つための高付加価値製品も多く、機能性とデザイン性の両面で優れた選択肢が揃っています。

金属サイディングは、裏側にポリウレタンフォームなどの断熱材を貼り付けた構造のものが多く、軽量で建物への負担が少ないのも大きなメリットです。
そのため、木造住宅だけでなく鉄骨住宅やリフォーム現場でも幅広く採用されています。

そんな金属サイディングの外壁塗り替えでは、金属面の錆や腐食を防ぐため、下塗りには金属専用のエポキシ系錆止め塗料をしっかりと塗布することが重要です。
その上で、金属面に密着性が高く、紫外線や雨風に強い弱溶剤型の高耐候性塗料で丁寧に仕上げることで、塗膜の長期耐久性と美観を維持することができます。

外壁サイディング種類 ④ 樹脂サイディング

樹脂サイディング(Vinyl Siding)は、プラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材です。

軽量でサビの心配がなく、割れや凍結に強いのが大きな特長。塩害・凍害にも高い耐性を示し、メンテナンス性が優れる外壁材として注目されています。

北米では50年以上前から普及し、現在も高いシェアを誇りますが、日本国内では他のサイディング材と比較して知名度が低く、取り扱い業者も少なく、外壁の市場シェアは約1%程度です。
そのため、樹脂サイディングの特性を理解したうえで施工できる塗装店が限られているのが現状ですが、沿岸部や寒暖差のある地域で「長持ち」と「お手入れのしやすさ」を両立したいお客様から選ばれています。

樹脂サイディングの外壁塗装(塗り替え)では、素材との相性を最優先に考えることが重要です。
まず高圧洗浄で汚れやチョーキングをしっかり除去し、樹脂素材に適合する高付着タイプの下塗り材(エポキシ系プライマーやウレタン系プライマー)を選定して、密着性、耐候性が優れる弱溶剤2液型のシリコン、ラジカル制御、フッ素、無機塗料で中塗り・上塗りを行うのが基本です
。樹脂サイディングの色選びは、樹脂の熱膨張を考慮して濃色を避ける・遮熱タイプを選ぶなどの配慮を行うと、仕上がりの美観と塗膜寿命の両方が安定します。

このようにサイディングは種類ごとに最適な仕様が異なり、特に下塗り(プライマー)の選定と適正な施工管理が仕上がりと耐用年数を大きく左右します。

外壁サイディング種類 ⑤大壁工法

サイディングの大壁工法とは、乾式の窯業系サイディング下地に、左官・塗り壁の質感を重ねるコンビネーション外壁仕上げのことです。
柱や梁などの構造材・目地部分をサイディングで覆い隠し、外側から継ぎ目が目立ちにくいのが特長です。手作業ならではの柔らかな陰影や表情豊かなパターンが生まれ、上品で個性的なファサードを演出できます。

一方で、大壁工法は下地の動き(温度伸縮・乾燥収縮)を受けやすく、クラック(ひび割れ)対策と透湿性の確保が何よりも重要です。

一般的なサイディング用の硬い塗膜(ウレタン・シリコン・フッ素・無機の汎用品)で安易に塗り潰してしまうと、将来的に塗膜の膨れ・割れ・はがれなどを重大な不具合招く恐れがあります。
ですから、既存の塗り壁調模様を活かしつつ、クラック追従性と透湿性を兼ね備えた専用塗材での塗り替えが適切です。

大壁工法の塗り替え 基本フロー(推奨)
  • ① 高圧洗浄・素地診断:チョーキング・含水・浮き・ヘアクラックの有無を確認。必要に応じて含水率計で測定。
  • ② クラック補修・下地調整:微細→フィラー刷り込み/構造的→V・Uカット+弾性シーリング+カチオン系フィラーで平滑化。
  • ③ 下塗り:脆弱部の除去透湿型シーラーまたは高付着プライマーで密着を確保。
  • ④ 中塗り・上塗り:意匠性改修塗材(透湿タイプ シリコン・フッ素・無機)で塗膜厚を確保し、肌を均一に。

大壁工法外壁塗替えのポイントは、「塗膜を硬くしない・湿気を閉じ込めないようにする」ことです。
夏は高温多湿、冬は乾燥・寒暖差が日本では、下地の動きや含水を受け流す弾性×透湿のバランスが耐久性を左右します。
また、既存の意匠を活かすならテクスチャーを殺さない塗り重ね(膜厚・希釈・乾燥時間の厳守)が必須です。
塗膜の膨れを防ぐため、十分な乾燥インターバルと規定塗布量の管理も欠かせません。

外壁サイディング 種類別の特徴・塗装方法・耐用年数比較

住宅外壁の仕上げ方法や素材は、見た目のデザインだけでなく、施工方法・耐久性・メンテナンス性にも大きな違いがあります。
特に「サイディング仕上げ」と「大壁工法仕上げ」では、施工時の構造や表面の性質が異なるため、塗装方法や使用する塗料の種類、耐用年数も変わってきます。

下記の比較表では、代表的な外壁材と工法について、それぞれの特徴・推奨される塗装方法・おおよその耐用年数をまとめました。

 
外壁材・工法の種類 主な特徴 推奨される塗装方法 耐用年数の目安
窯業系サイディング
(廉価タイプ)
セメント質と繊維質を主原料とし
価格が比較的安く普及率が高い。
意匠はシンプルで、経年劣化による
反り・ひび割れ・塗膜剥離が起きやすい。
高圧洗浄→シーリング打ち替えて
→下塗り(フィラー)
→中塗り・上塗り(ラジカル制御型シリコン塗料など)
約8〜12年
(耐用年数は、塗料グレード・施工品質で変動します)
窯業系サイディング
(高意匠タイプ)
レンガ調や石積み調など
立体感あるデザイン。
クリヤー塗装や多彩模様仕上げで
素材感を活かすのが望ましい。
高圧洗浄→シーリング打ち替えて
→下塗り(クリヤーまたは、多彩仕上げ用下塗り)
→中・上塗り(サイディングクリヤーなど)
約10〜15年
(クリヤー仕上げは、著しい劣化前が施工条件)
金属系サイディング ガルバリウム鋼板など金属素材で
軽量かつ耐震性に優れる。
サビ対策が重要で、塩害地域では
早期メンテナンスが推奨される。
高圧洗浄→ケレン(目荒らし)
→防錆下塗り(エポキシ系)
→中塗り・上塗り(弱溶剤2液型シリコン・無機など)
型シリコン・無機など)
約12〜18年 (防錆処理の有無で大きく変動します)
樹脂サイディング塩化ビニル樹脂などを使用し
耐塩害・耐候性に優れる。
塗り替え頻度は少ないが
色あせ・チョーキング時は再塗装が必要。
高圧洗浄→下塗り(樹脂素材対応プライマー)
→中塗り・上塗り(弱溶剤2液型シリコン・無機など)
約15〜20年
(紫外線や退色具合で耐用年数が変動)
大壁工法
(吹付、塗り壁仕上げ)
下地に無塗装のサイディングボードをて
使用し仕上げに塗り材て
(リシン・スタッコ・ジョリパットなど)
吹付・塗装する工法。
意匠性が高く継ぎ目がない反面
ひび割れや吸水による劣化が起きやすい。
高圧洗浄→クラック補修て
→下塗り(浸透シーラーもしくは透湿型フィラー)
→中塗り・上塗り(意匠性改修塗材など)
約8〜15年
(下地補修の精度で耐用年数が変動)

外壁材や工法によって必要な塗装工程・下地処理・使用塗料が異なります。
小林塗装では、現地調査で外壁材の種類や劣化状態を正確に診断し、お住まいの環境・デザイン・予算に合わせた最適な施工仕様を提案します。

外壁サイディング塗装は、種類に詳しい「名古屋の塗装店」小林塗装へ相談ください。

外壁サイディングの塗装は小林塗装へ イメージ

名古屋市周辺で外壁サイディング塗装・塗り替えをご検討中でしたら、小林塗装にお任せください。
窯業系(普及品/高意匠)、金属系、樹脂サイディング、そして大壁工法まで、住まいの「サイディングの種類」と「今の状態」に合わせて、現実的で無理のない最適な塗り替えプランを提案します。
専門的な内容も分かりやすく丁寧に説明します。

仕上がりの雰囲気や色味、艶感の好み、将来のメンテナンスのしやすさなど、暮らし目線で一緒に考えていけるのが小林塗装の強みです。
クリヤー仕上げや多彩仕上げ、ラジカル・フッ素・無機・遮熱といった塗料も幅広く対応しています。

  • まずは現地で外壁の簡易診断(チョーキング・ひび・反り・錆などを確認)します。
  • サイディングの種類に合う下塗り(プライマー/フィラー/防錆)を提案します。
  • 工事予算と耐用年数のバランスを踏まえた塗料選びを行っています。
  • 色設計(周辺景観との調和・艶の度合い・アクセント計画)も一緒に提案します。

無料の外壁塗装診断・見積りは随時承ります。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁サイディング 主な種類」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる

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