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シーラーの役割と機能について

外壁塗装や屋根塗装をご検討中の方の中には、「シーラーって何?」「下塗りって本当に必要なの?」と疑問に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
塗装工事というと、つい「何色にしよう?」「どんな塗料がいいのかな?」という“見える部分”に注目しがちですが、実はその仕上がりをしっかり支えているのが、下塗り塗料シーラーの存在です。

とくにシーラーと呼ばれる下塗り材は、塗装面の状態を整えたり、塗料の密着性を高めたりするために欠かせない、いわば塗装の土台作りともいえる存在です。
一見すると目立たない工程ですが、塗装の美しさと長持ちを支える“縁の下の力持ち”といっても過言ではありません。

今回は「名古屋の塗装店」小林塗装が、下塗り塗料シーラーの役割とその大切さをわかりやすく丁寧にお伝えします。
これから塗装工事を検討されるお客様にも、ぜひ知っておいてほしい内容です。

1. シーラーとは、丈夫できれいな塗装には必須の下塗り塗料です。

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シーラーとは、仕上げ塗料が壁面から剥がれにくくすると同時に、壁面が表面用塗料を吸い込んでしまうのを防止する、外壁や屋根の下塗り塗料(アンダーコート)の事を言います。

古くなってクラックが生じたり、塗装が剥がれ落ちたりした外壁や屋根を日曜大工で一般のお客様が修繕塗替えする際、ありがちなミスは壁面に直接仕上げ塗料(トップコート)を塗ってしまう事です。
これでは美しい仕上がりになりませんし、いずれ塗装が剥げ落ちてしまいます。

その理由は、表面用の仕上げ用塗料(トップコート)は密着性が低いからです。
つまり、塗装下地に仕上げ塗料を直接塗ったら、塗装が剥がれやすくなるからです。

こういった問題を解決するために、塗装業者が必ず使用するのが「シーラー」と言った下塗り用塗料です。

2. 下塗り塗料「シーラー」の役割と機能とは?

建物の外壁材や屋根材で一般的に使われるモルタルや窯業系の建材は、吸水性があるため、仕上げ塗料をダイレクトに塗ってしまうと、どんどん吸い込んでいきます。

屋根や外壁の基材内部に水分を吸収するので、シーラーを下塗りしていないと、塗装してから時間が経つに連れて、中性化、クラック、欠損など強度や外観上の問題を起こしてしまう可能性があるため、これらの不具合を防止しなければなりません。
ですから、塗り替え作業の第1段階として、壁や屋根にシーラーをしっかり塗ることで、仕上げ用塗料の吸い込みを防止と傷んだ素地の補強することができます。

経年劣化が激しい塗装面は、紫外線や風雨によって表面がひどく荒れているので、塗料をたくさん吸い込んでしまいます。
ですから、下塗りのシーラーをたっぷり吸収させて、塗料の吸い込みを完全に止める必要があります。

こう言った場合、通常シーラーを1回塗るところを2回以上塗る必要があります。
下塗り作業の後、仕上げ用塗料を塗る訳ですから、シーラーは外壁や屋根の表面と仕上げ用塗料とでサンドイッチ状に挟まれる形になります。

これによって、接着性が低い仕上げ塗料の接着強度(密着性)を高め、仕上げ塗装が剥がれにくく、美しい仕上がりの塗装になります。

逆にシーラーの塗布量が充分でなく、塗装面に吸い込みがある場合、仕上げ塗装に色むらが生じやすくなり、上塗り塗料もたくさん必要になります。
更に、下塗りのシーラーの塗布量が充分でないと、塗り替え後早期に、モルタルや窯業系の建材に含まれるアルカリが原因で、仕上げ塗装が変色や退色してしまう恐れがあります。
(=シーラーを下塗りすることで素地にアルカリ抑制効果を持たせられるので、塗装の美観を維持させる上でもシーラーは大変重要と言えます。)

ですから、どんなに高級なフッ素塗料や無機塗料を仕上げ塗料を使っても、この下塗り作業がしっかりしていないと、塗膜が剥がれやすくなるだけでなく、塗装の仕上がり自体の見栄えや耐久性が悪くなる恐れがあります。

下塗り作業は、仕上げをきれいで丈夫にするための大切な作業なので、パッと見た感じでは外壁や屋根の状態は悪くなくても、シーラーの下塗り作業を省略しては絶対いけません。

なお、より高品質な塗装仕上げにする場合は、仕上げ塗装をする前に「中塗り(ベースコート)」という工程を入れる事もありますが、その原理や施工要領は同じです。

ちなみにシーラーとプライマーは、呼ばれ方は違いますが、用途は同じです。
また、微弾性フィラーは、モルタルやALCの外壁材にヘアクラックや不陸がある場合に使われます。
しかし、表面が緻密で蓄熱の影響を受けやすい窯業サイディングには、塗装の膨れや剥離などが生じる恐れがあるため、微弾性フィラーを使用することはできません。

最近では、シーラーとフィラーの中間的な性質を持つ、「サフェーサー」という外壁下塗り材が、サイディングやモルタル塗り替えの下塗り材として頻繁に使われています。

ただし、光触媒、無機、フッ素など塗料が密着しづらい難付着性のトップコートが施された窯業サイディングには、シリコンエポキシ系(無機ハイブリッド)のシーラーを下塗りする必要があります。

3. 下塗り塗料で使うシーラーは、吸い込みが収まるまでしっかり塗りましょう

 下塗り塗料で使うシーラーは、吸い込みが収まるまでしっかり塗りましょう イメージ

先にも述べましたが、外壁塗装や屋根塗装における、縁の下の力持ち的な存在がシーラーです。

外国映画で、一般の人が外壁や屋根の塗り替えをしている場面をよく見掛けますが、実際の塗装工事はそんなに簡単ではありません。

なぜなら、高いクオリティーで外壁塗装や屋根塗装を仕上げるのは、一般の方にはハードルが高い作業と言えるからです。
一般的な塗装工事の際には、まず下塗りにシーラーを塗るのですが、どれくらいの分量を塗れば良いか、次の塗装までどれくらい時間的な間隔を取れば良いのかなどといった、多くの経験による適切な判断力と、素材や既存の塗装に関する十分な知識としっかりとした技術の3つが必要だからです。

ですから、一般の方が日曜大工的な感覚で屋根や外壁を塗装するよりも、塗装専門業者に依頼するのが賢明といえます。

その際、もし可能でしたらプロの作業工程をじっくり見てみると良いかと思います。
なぜなら、ちょっとした塗装工事など自分で塗装できるノウハウが身に付くからです。

また、DIYで塗り替えを行う際、まずお客様が心掛けるべきことは、必ず作業手順を守ることと焦らないことです。

シーラー塗装する前にまずやるべきことは、壁面の清掃と塗装面の凹凸を無くすなど事前の下地調整作業です。
汚れたままの外壁や屋根にいくら高性能なシーラー塗っても、十分な効果は期待できません。

シーラーを塗る前には、塗装面の汚れをしっかり洗い流し、目視で分かるようなひび割れや凹凸はシーリングやパテなどで補修し、塗装面を平滑にする必要があります。
こういった下準備作業を怠ると、絶対に塗装工事は成功しません。

下塗り作業では、シーラーが経年劣化した素地に吸い込まれていきますので、下塗り作業の途中でシーラーが無くなってしまうことがあります。
しかし、塗装する基材の吸い込みが続いている間は、シーラーの下塗りを止めてはいけません。
いくらシーラーを使い切ってしまったからといって、下塗り作業を止めて上塗り作業に移る事は厳禁です。

なぜなら、外壁や屋根が下地塗料を吸い込み続けているのに仕上げ塗装を始めると、下塗りのシーラーは全て素地の内部に浸透してしまっているので、壁や屋根の表面には実質的に下塗り塗装が無い状態になっているからです。

こういった場合、仕上げ塗料の密着性は著しく低下し、塗装が剥がれやすくなってしまいます。
さらに本来なら艶がある仕上げであっても、下塗りのシーラーがしっかり塗られていないと、本来期待される充分な艶が出ないなどといった残念な結果を招きかねません。

シーラーの種類|水系・溶剤・2液反応硬化まで“相性”で決まります

シーラーはひと口に言っても、実は種類がいくつかあります。
小林塗装では、見た目だけでなく「塗膜が長く安定するか」を重視し、仕上げ塗料の性質下地の状態に合わせて選定しています。

1)水系シーラーと溶剤シーラー|まずは“仕上げ塗料”に合わせます

シーラーは大きく分けると、水系(=水性)シーラー溶剤(=油性)シーラーの2つがあります。
基本の考え方はシンプルで、
・仕上げ塗料が水系塗料なら、水系シーラー
・仕上げ塗料が弱溶剤塗料なら、弱溶剤シーラー
・仕上げ塗料が強溶剤塗料なら、強溶剤シーラー
といったように、上塗りの系統に合わせて選ぶのが基本です。

もし下塗り(シーラー)と上塗り(仕上げ塗料)の性質が合っていないと、施工直後はきれいでも、のちに密着不良を起こし、剥がれなどの不具合につながりやすくなるため注意が必要です。

2)シーラーは原則クリヤータイプが基本です

シーラーは「下地に浸透して固める」「吸い込みを抑える」「上塗りの密着を助ける」ことが役割です。
この役割をしっかり果たすため、原則として顔料を含まないクリヤータイプを用います。
体質顔料が多いタイプは、下地への浸透が浅くなりやすく、シーラー本来の効果が弱くなることがあるため、用途と下地条件を見極めて使い分けます。

3)水系シーラーの代表|合成樹脂エマルション型(最も普及)

水系シーラーの中で最も一般的に普及しているのが、合成樹脂エマルション型シーラーです。
樹脂には、耐アルカリ性・耐水性に配慮した素材が使われ、代表的な例としては、100%アクリル系共重合体や、アクリル系・スチレン系の共重合体、さらに各メーカー独自の樹脂が採用されています。

合成樹脂エマルション型は含まれる水分が蒸発する過程で樹脂粒子が結合し、シーラー塗膜を形成します。
この塗膜は比較的ポーラス(通気性がある)な性質になりやすいのが特徴です。

ただし、下地の吸い込みが激しい場合は要注意です。
下地が急激にシーラーの水分を吸ってしまうと、シーラーが下地内部へ浸透する前に表面で粒子が結合してしまい、結果として浸透性が十分に発揮できないことがあります。
この場合、下地の補強効果が弱くなりやすいため、合成樹脂エマルション型は「吸い込みが強すぎない下地=軽度の下地劣化」に向いているといえます。

なお、上塗り材は同じ系統の合成樹脂エマルション塗料(=水系塗料)が主流です。
溶剤系塗料を上塗りに用いる場合は、材料の相性を慎重に検討する必要があり、条件によっては別系統の下塗りを選択します。

4)溶剤シーラー①|熱可塑性合成樹脂系 溶液型(例:塩化ビニル樹脂系)

溶剤シーラーの代表的なタイプのひとつが、熱可塑性合成樹脂系 溶液型シーラーです。
例としては、塩化ビニル樹脂系シーラーが挙げられ、耐アルカリ性に配慮した塩化ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム(天然ゴムの塩素化)などが使われていることがあります。

このタイプは溶剤が揮発することで、通気性が少ない連続性のある塗膜を形成します。
合成樹脂エマルション型よりも下地への浸透性が高く、一定の下地補強効果が期待できます。

ただし、吸い込みが極端に激しい下地では、シーラーの浸透性がうまく働かず、補強効果が十分に出ない場合があります。
そのため、下地の吸い込みレベルを見極め、必要に応じて別タイプのシーラーに切り替える判断が重要です。

一方で、合成樹脂エマルション型よりも密着性を高める効果が高い傾向がある点は大きなメリットと言えます。

5)溶剤シーラー②|溶剤型熱硬化性(反応硬化型)合成樹脂シーラー(2液型)

もうひとつ、より“下地補強”の意味で重要になるのが、溶剤型熱硬化性(反応硬化型)合成樹脂シーラーです。
代表例として、2液型のエポキシ樹脂ポリウレタン樹脂を用いたシーラーがあります。

このタイプは、基剤と硬化剤を混合して使用する2液反応硬化型です。
シーラー硬化前は樹脂自体が低分子・低粘度であるため下地内部へ浸透しやすく、硬化時に高分子化することで下地を内部から補強する効果が期待できます。
さらに、耐水性・耐アルカリ性・耐薬品性にも優れているのが特徴です。

吸い込みの強い下地でも浸透性が発揮されやすく、粉化が強い下地や、吸収性が極度に高い下地(例:けい酸カルシウム板など)では、最適なシーラーです。
近年の新建材では、この系統の中でも2液型エポキシ樹脂シーラーが仕様として指定されるケースも増えています。

6)2液型シーラーの注意点|“混ぜ方・時間・上塗りのタイミング”が命です

反応硬化型(2液型)シーラーは性能が高い反面、施工管理が非常に重要です。
・メーカー指定の混合比を守ること
・混合後の可使時間(使える時間)を超えないこと
・塗装後、乾燥時間を経たうえで、決められた時間内に上塗りを行うこと
これらを守らないと、期待した密着性が得られず、長期的に塗膜の性能が落ちる可能性があります。

小林塗装では、このような材料ほど「使えば安心」ではなく、正しく扱って初めて意味があるという考えで、当日の気象条件や工程管理も含めて丁寧に施工しています。

 併せて読んでおきたいページ 「塗料図鑑」はこちら

 併せて読んでおきたいページ 「シーラーの特徴」はこちら

5. 下塗り塗料「シーラー」に関する質問 まとめ

外壁塗装というと、多くの方が「仕上げの色」や「塗料のグレード」に注目されています。
もちろん、それも大切です。

ただ、現場で“本当に差が出る”のは、もっと手前です。
完成後には見えなくなる下塗り工程の丁寧さです。

その中でも、外壁塗装でよく使われるのがシーラー
一言でいえば、上塗りの塗料がきちんと性能を発揮できるように、外壁の状態を整える「土台づくり」の材料です。

ここでは、お客様からよくある質問に少し踏み込んだレア質問も加え、シーラーの疑問を13問にまとめました。
「見積りを見てもよく分からない・・・」という方ほど、ぜひ参考にしてください。

Q1.そもそも「シーラー」って何ですか?

A.シーラーは、外壁塗装で使う下塗り材の一種です。
外壁材が塗料を吸い込みすぎるのを抑え、上塗り塗料がしっかり密着して本来の性能を発揮できる状態に整える役割があります。

外壁は、経年で表面が乾いたり、細かな劣化が進んだりすると、スポンジのように塗料を吸い込みやすくなります。
そのまま上塗りをしてしまうと、塗料が必要以上に下地へ取られてしまい、色ムラ・艶ムラが出たり、塗膜の厚みが不足して耐久性が落ちる原因になることがあります。

たとえるなら、メイク前の下地づくりのようなもの。
土台が整うからこそ、仕上がりはより均一に、美しく、そして長持ちしやすくなります。

Q2.シーラーを塗らずに上塗りだけではダメですか?

A.基本的におすすめできません。
シーラーを省くと、塗料が外壁に吸い込まれて色ムラ艶ムラが出やすくなるだけでなく、上塗り塗料の密着性が弱くなり、結果として早期の剥がれにつながることがあります。

外壁は、見た目以上に「吸い込み」や「表面の劣化」が起きていることが多く、下塗りでその状態を整えずに上塗りをすると、塗料が必要以上に下地へ取られてしまい、塗膜の厚みが不足しやすくなります。
すると、仕上がりがきれいに見えても、紫外線や雨風を受け続けるうちに、想定より早く傷みが出てしまうこともあります。

「見た目は一度きれいになったのに、数年で・・・」という残念な結果を避けるためにも、下塗りのシーラーは省略できない工程です。

Q3.シーラー・フィラー・プライマーは何が違うの?

A.外壁塗装で使われる下塗り材にはいくつか種類があり、それぞれ担っている役割が異なります
どれも「下塗り」という点は共通していますが、目的や使う場面は同じではありません。

シーラー:外壁材への塗料の吸い込みを抑え、上塗り塗料の密着性を高める役割があります。
 塗装の土台づくりとして、もっとも基本となる下塗り材です。
フィラー:細かな凹凸や微細なひび割れを埋め、下地をなめらかに整えるための材料です。
 模様調整や下地調整が必要な場合に向いています。
プライマー:金属部や特殊な下地など、通常の塗料では密着しにくい素材に使う専用品です。

どの下塗り材が適しているかは、外壁材の種類や劣化状況、既存塗膜の状態によって変わります。
「とりあえずシーラーを塗れば安心」というわけではなく、その外壁に合った下塗りを選べているかが重要です。

こうした判断を正しく行えるかどうかが、仕上がりや耐久性に大きく影響します。
ここを見極めるのが、塗装店の経験と知識が問われるポイントと言えるでしょう。

Q4.透明シーラーと白シーラー、どちらが良い?

A.結論から言うと、良し悪しではなく、外壁の状態に合わせて使い分けるのが正解です。
シーラーは「何を塗るか」よりも、「その外壁に何が必要か」で選ぶ材料だからです。

透明(クリヤー):劣化が重度で、塗料の吸い込みが激しい場合に使われることが多いタイプです。
 下地の表情を大きく変えずに、密着性や吸い込み止めの役割を果たします。
白色(ホワイト):劣化が比較的少ない外壁や色ムラが出やすい状態のとき目止めに使うタイプです。
 下地の透けやムラを抑え、上塗りの発色や仕上がりを安定させる目的でも使います。

そのため、「白いから高級」「透明だから手抜き」という話ではありません。
たとえば吸い込みが強いのに透明シーラーで済ませると、上塗りが下地に取られて艶ムラ・色ムラが出やすくなることがあります。
逆に、必要以上に白色タイプを使えば良いというわけでもなく、外壁材や旧塗膜との相性を見て判断する必要があります。

大切なのは、“その外壁に合っているか”。
小林塗装では、現地調査で吸い込み具合や下地の状態を確認し、仕上がりと耐久性の両面から最適なシーラーをご提案しています。

Q5.シーラーは1回塗りで大丈夫ですか?

A.通常は1回塗りで仕上げるケースが多いですが、外壁の劣化が進んでいる場合は、2回塗りが必要になることもあります。
特にチョーキング(白い粉)や色あせが強い外壁、表面が乾いている外壁は、塗料をスポンジのように吸い込みやすくなっています。

吸い込みが止まっていない状態で上塗りをすると、塗料が下地に取られてしまい、仕上げ塗料の膜厚が不足しやすくなります。
その結果、見た目が整っていても、数年後に艶の引けが早かったり、想定より早く劣化が進んだりする原因になることがあります。

だからこそ、ここは「回数」だけで判断するのではなく、外壁の状態を見て適切に判断できるかが重要です。

Q6.シーラーは“たっぷり塗れば安心”ですか?

A.実は逆に、トラブルの原因になることもあります。
シーラーは「下地を整える材料」ですが、だからといって厚く塗れば塗るほど良い、というものではありません。

過剰に塗ってしまうと、乾燥に時間がかかったり、表面だけが先に乾いて中が乾ききらない乾燥不良を起こすことがあります。
その状態で上塗りを重ねると、塗膜が本来の密着を得られず、のちの膨れ・剥がれにつながる可能性も出てきます。

また、シーラーは外壁材や旧塗膜との相性だけでなく、上塗り塗料との相性も考えて選ぶ必要があります。
「しっかり塗ったつもり」が、かえって不具合の種になることもあるため、塗布量や希釈、塗りムラの管理はとても重要です。

シーラーは「多ければ良い」ではなく、適量を均一に。これが基本です。

Q7.上塗り塗料を薄めて“シーラー代わり”にするのはアリですか?

A.基本的におすすめできません。
上塗り用塗料を薄めたものは、見た目としては「下塗りをした」ように見えても、シーラーが担う吸い込み調整密着補助の役割を十分に果たせないことが多いからです。

特に劣化が進んだ外壁では、下地が塗料を強く吸い込みます。
そこへ薄めた上塗り材を入れても、必要な成分が下地に取られてしまい、表面に“土台”として残りにくくなります。
結果として、上塗りの膜厚が安定せず、色ムラ・艶ムラが出やすくなったり、耐久性が想定より伸びにくくなることがあります。

「下塗りをした」と言えても、役割が違う。ここは注意したいポイントです。
小林塗装では、外壁材と旧塗膜の状態に合わせて、シーラー・フィラー・プライマーを適切に選定し、工程ごとに意味のある施工を行います。

Q8.シーラーにも耐用年数はあるの?

A.シーラー単体に「○○年持つ」という考え方は、基本的にありません。
シーラーは仕上げ塗料のように“表に出て外気にさらされ続ける”材料ではなく、上塗り塗料の性能を引き出すための重要な土台として機能する下塗り材だからです。

ただし、「寿命が関係ない」という意味ではありません。
下地の吸い込みや劣化状況に合ったシーラーを選び、適切な塗布量・乾燥時間を守って施工することで、上塗り塗料が本来の膜厚と性能を確保しやすくなり、結果として塗装全体の耐久性が安定します。

逆に言えば、土台が合っていないと、どれだけ高性能な塗料を使っても伸びません。
「良い塗料=長持ち」と単純にいかないのが、塗装の難しいところです。
小林塗装では、塗料のグレードだけでなく、下塗りの選定まで含めて“長持ちの根拠”をつくることを大切にしています。

Q9.外壁材によって、使うシーラーの種類は変わりますか?

A.はい。大きく変わります。
外壁は、モルタル、窯業サイディング、ALCなど素材によって、表面の硬さや吸い込み方、ひび割れの出方がまったく違います。
そのため、下地に合ったシーラーを選ばないと、密着性や仕上がりが安定しにくくなります。

さらに重要なのが、既存塗膜(前回の塗装の塗料)との相性です。
見た目が同じように見えても、旧塗膜の種類や劣化の仕方によって、適した下塗り材は変わります。
ここを読み違えると、上塗り以前の段階で密着不良が起こり、のちに剥がれ膨れにつながることがあります。

つまり、同じシーラーを万能に使うのは危険です。
小林塗装では、素材だけで判断せず、吸い込み具合や旧塗膜の状態まで確認したうえで、適したシーラー(場合によってはフィラーやプライマー)を選定し、仕上がりと耐久性の両方を守る施工を行っています。

Q10.シーラーの乾燥時間はどのくらい必要ですか?

A.一般的には、数時間〜半日程度を目安とするケースが多いですが、実際の乾燥時間は気温・湿度・使用するシーラーの製品仕様によって大きく変わります。
同じ材料でも、夏と冬、晴天と湿度の高い日とでは、乾き方に明確な差が出ます。

乾燥が不十分なまま上塗り工程に進んでしまうと、シーラーが本来の密着力を発揮できず、上塗り塗料との間で密着不良が起きたり、数年後に膨れなどの不具合につながることがあります。
見た目では乾いているように見えても、内部が乾ききっていないケースもあるため注意が必要です。

つまり、乾燥時間は単なる「待ち時間」ではありません。
上塗り塗料の性能をきちんと引き出すための、品質を守るための重要な工程です。
小林塗装では、メーカーの仕様と当日の気象条件を踏まえ、無理のない工程管理を行っています。

Q11.雨の日や湿度が高い日にシーラーを塗っても大丈夫?

A.基本的には避けるべきです。
シーラーは水分の影響を受けやすい材料のため、雨天時や湿度が高い状況では、下地や空気中の水分を拾いやすくなります。

その状態で施工すると、シーラーが下地に十分に浸透・密着せず、結果として上塗りとの間で密着不良を起こす可能性があります。
施工直後に問題が見えなくても、数年後に剥がれや膨れとして表面化することも少なくありません。

だからこそ、天候判断は非常に重要です。
「工期を優先して無理に進める」のではなく、天気予報や湿度を見ながら工程を調整できるかどうかが、施工品質を左右します。

天候判断も含めて工程管理が丁寧な会社ほど、仕上がりが安定し、長持ちしやすくなります。
小林塗装では、無理な施工は行わず、品質を最優先にした工程管理を心がけています。

Q12.シーラーが合っていないと、どんな不具合が出ますか?

A.よくある症状は以下の通りです。

・塗膜の膨れ
・塗膜の剥がれ
色ムラ・艶ムラ
・想定より早い劣化

たとえば、下地の吸い込みが強いのに適切なシーラーが入っていないと、上塗りが下地に取られてしまい、膜厚が安定せずムラが出やすくなります。
また、外壁材や旧塗膜との相性が合っていない場合は、表面の見た目は整っていても、内部で密着が弱い状態になり、数年後に膨れ剥がれとして現れることがあります。

こうした不具合は「上塗りが悪い」と思われがちですが、実際には原因が上塗りではなく、下塗り(シーラー)の選定ミス施工条件にあるケースも少なくありません。
小林塗装では、素材・劣化・吸い込み・旧塗膜の状態まで確認し、下塗りの段階でトラブルの芽をつぶすことを大切にしています。

Q13.見積書に「シーラー一式」としか書いてないのは不安です

A.不安に感じられるのは自然なことです。
下塗りは完成後に見えない工程だからこそ、できれば見積書や説明の中で、内容が分かる形になっている方が安心です。

目安としては、少なくとも
・製品名(メーカー名・材料名)
・使用回数(1回 or 2回)
・適用下地(サイディング用、モルタル用など)
が分かると、工事内容の根拠が読み取りやすくなります。

もちろん、現場では下地の状態によって最終判断が必要になることもありますが、重要なのは「なぜその材料・回数なのか」を、きちんと説明してもらえるかどうかです。

下塗りは完成後に見えない工程だからこそ、ここを丁寧に説明できるかは、会社

まとめ|シーラーは見えないけれど、とても重要な塗料です

シーラーは、塗装工事が終わったあとには外から見えなくなる塗料です。
しかし、その存在は決して脇役ではありません。
むしろ、数年、十数年と時間が経ってから、はっきりと「差」として現れてきます。

・仕上がりの美しさ
・塗膜の持ち
・不具合の起こりにくさ

これらはすべて、土台となる下塗り、そしてシーラーの選定と施工によって大きく左右されます。
どれだけ高性能な塗料を使っても、下地が整っていなければ、その力を十分に発揮することはできません。

もし、見積りの内容や工事の説明を聞いて「少し分かりにくい」「この工程は本当に必要なのかな」と感じることがあれば、遠慮なく質問してください。
塗装工事は、内容を理解し、納得したうえで進めることが何より大切です。

塗装は「聞きにくいことを、気軽に聞ける関係づくり」から、すでに品質が始まっています。
安心して相談できる塗装店を選ぶことが、後悔しない外壁塗装への第一歩です。

高品質な下塗り塗料シーラーを使った塗装工事なら、小林塗装にお任せください。

小林塗装では、外壁や屋根など、お住まいの部位や素材ごとに異なる下地の状態を丁寧に見極め、最適なシーラーを選定し、確実に下塗り施工を行うことを大切にしています。
シーラーは決して目立つ存在ではありませんが、塗料の密着性や耐久性を大きく左右する、塗装工事における“土台”ともいえる重要な工程です。

どれほど高性能な上塗り塗料を使っても、下塗りの工程が適切でなければ、その性能を十分に発揮することはできません。
だからこそ当店は、塗装の美しさと長持ちを支える“見えない品質”にも一切手を抜かず、丁寧な仕事を心がけています。

名古屋市周辺で、安心できる外壁・屋根塗装をお考えの方は、ぜひ一度小林塗装へ相談ください。
調査・診断・見積りはすべて無料で承っています。
お客様のご要望や建物の状態にしっかりと寄り添い、最適な提案と誠実な施工を約束します。

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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

シーラーの役割と機能について コラム 筆者 イメージ

コラム「シーラーの役割と機能について」の筆者、小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

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