ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装を検討する際、知っておきたいこと
ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装を検討する際、知っておきたい特徴とポイントをお伝えします。
「そろそろ外壁の色あせや汚れが気になってきたけど、ヘーベルハウスって、普通の塗装業者で対応できるのかしら…」そんなお悩みをお持ちの方は、決して少なくありません。
ヘーベルハウスといえば、「ヘーベル板」と呼ばれる旭化成が製造する特殊な外壁材が採用されていることで有名です。
このヘーベル板は、軽量気泡コンクリート(ALC=オートクレーブライトウェイトコンクリート)でつくられており、耐火性や断熱性、遮音性に優れた高性能外壁として多くの建物で採用されています。
一方で、素材の特性を正しく理解せずに塗装をしてしまうと、せっかくの性能を損なってしまう可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、ヘーベル板は吸水性が高いため、下塗り材には浸透性や防水性に優れた専用のプライマーが必要になりますし、目地に使われているシーリング材の劣化も、外壁の耐久性に大きく影響します。
また、塗料の選定や施工方法を誤ると、塗膜の剥がれやひび割れの原因にもつながるため、専門知識と経験のある業者に依頼することが何より大切です。
このコラムでは、名古屋の塗装店「小林塗装」が、旭化成(ヘーベルハウス)の外壁塗装で失敗しないためのポイントを分かりやすく、丁寧にお伝えします。
旭化成(ヘーベルハウス)の住宅には、「どんな塗料が合うの?」「費用はどれくらい?」「どの業者を選べば安心?」といった疑問をお持ちの方も、ぜひ参考にしてみてください。
- ■ ヘーベル板は特性理解が重要な外壁材
- ■ 下地処理と塗料選定で耐久性が変わる
- ■ 業者選びは実績と説明力がポイント
1. ヘーベルハウスで使われている外壁材の種類と外壁塗装の施工ポイント

まずは、ヘーベルハウスで使われている外壁材の特徴をまとめました。
正式名称:軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)。
旭化成を象徴する外壁材です。
- ■ 軽量性:多孔質構造のため、通常のコンクリートの約1/5の軽さです
- ■ 断熱性:内部の気泡が熱を伝えにくくするため、断熱性に優れています
- ■ 耐火性:不燃材料であり、耐火性にも優れています
- ■ 遮音性:多孔質構造が音を吸収し、遮音性も高いです
- ■ 吸水性が高いため、防水性の高い下塗り材と透湿性のある上塗り塗料が必要
- ■ 定期的なシーリング工事も重要
- ■ クラック(ひび割れ)が起きやすいため、下地補修が丁寧に行える業者に依頼をする必要があります
特に木造住宅向けに開発されたものです。
ヘーベル板と同様に耐久性、防火性、断熱性、遮音性、防災性に優れており、外壁材として高い性能を発揮します。
一般的なサイディングよりも厚い、37mmの厚みがあります。
| 外壁材の種類 | メンテナンス時期の目安 |
|---|---|
| ヘーベル板(ALC) | 約10〜15年ごとに塗装が理想 |
| 窯業系サイディング | 約10〜12年 |
2. どの業者にヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装を依頼すべき?各業者の特徴と選び方

ヘーベルハウスにお住まいで「そろそろ外壁の塗り替えを考えたいけれど、どこに頼めばいいのか分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
ヘーベルハウスは、軽量気泡コンクリート(ALC)である「ヘーベル板」を使った、独自の構造を持つ住宅。
だからこそ、塗装をお願いする業者も、しっかりと特徴を理解しているところを選ぶことがとても大切です。
ここでは、外壁塗装を依頼できる主な4つの業者タイプについて、それぞれの特徴と選び方を分かりやすくお伝えします。
- 旭化成リフォームなどの【メーカー系リフォーム会社】
特徴:ヘーベルハウスを設計・施工した旭化成グループのリフォーム部門です。
ヘーベルハウスの構造・部材を熟知しており、建物に最適な工法で対応することができます。
メリット:
・安心感・信頼性が高い
・長期保証がつくことも多い
・担当者が建物履歴を把握している場合も
デメリット:
・費用は相場よりも高めです(200〜300万円程度が目安)
・下請けに施工を依頼することも多い
安心を最優先したい方、費用より信頼性を重視したい方におすすめです。 - 地域密着の【専門塗装業者】
特徴:地域で長年営業している塗装専門の工事店。
実績豊富で、へーベルハウスの塗装経験を持つ業者も。
メリット:
・施工品質が高く、現場で職人が丁寧に対応
・中間マージンが少なく、適正価格(100〜180万円程度が多い)
・相談しやすく、細かい希望にも柔軟
デメリット:
・へーベルハウス特有の構造に対応できるか、実績を確認することが大切
「品質も費用も大切にしたい」「信頼できる地元の職人に頼みたい」方におすすめです。 - 大手の【総合リフォーム会社・塗装会社】
特徴:テレビCMやチラシなどでよく目にする大手リフォーム業者。
問い合わせしやすく、提案の選択肢も広い。
メリット:
・ブランド力・安心感がある
・プラン提案が豊富
注意点:
・下請け業者に施工を任せるケースが多く、職人の質が現場によってバラつくことも
・価格はやや高めになる傾向 - 【訪問販売型業者】
特徴:突然の訪問で営業をかけてくる業者。
「モニター価格」「今だけ」などの言葉で契約を急かすことが多い。
メリット:
・特に見当たりません(割高なうえ品質トラブルが多い)
注意点:
・相場より高額な契約を迫られるケースも
・実績や資格、施工内容に不明点が多い
・「ヘーベル対応可能」と言いながら知識のない業者も存在
トラブル防止のためにも、訪問販売だけで即決せず、必ず他社と比較しましょう。
3. ヘーベルハウス外壁塗装費用の目安

ヘーベルハウスは、一般的な木造住宅に比べて構造や材料が特殊な分、塗装費用も少し高めになります。
目安は以下の通りです。
- ■ 外壁塗装のみ(30坪前後):約95〜150万円
- ■ 屋根や付帯部の塗装を含める場合:平均178万円前後(相場:127〜226万円)
- ■ ハウスメーカーに依頼(旭化成リフォーム等):200〜300万円以上かかるケースもあります
- ■ ALC外壁の面積が大きい
ヘーベル板のパネルは一般宅より広く、施工面積が大きいため、塗布量や足場設置費用も増えます。 - ■ コーキングの量が多い
目地部分が多く、シーリング打ち替えなどの費用が嵩む傾向があります。 - ■ 多彩模様塗装を選ぶ方が多い
吹付けの多彩模様仕上げは通常塗装より高単価で、品質・美観へのこだわりが反映されています。 - ■ ハウスメーカー依頼では中間マージンが加算される
旭化成リフォームへの依頼では、管理費用や下請け費用が加算されるため、費用が割高になる傾向があります。
- ■ 外壁と屋根、付帯部分をまとめて施工すると、足場などの共通費用が節約できます
- ■ 地元の自社施工業者を選ぶことで、中間マージンをカットし、コストをおさえることが可能です
- ■ 相見積りを取ることで、適正価格や施工内容の比較ができ、安心して業者選びができます
4. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装を依頼する前に確認したい5つのポイント

- ① ヘーベル板(ALC外壁)の特性を理解している業者かどうか
ヘーベルハウスは、軽量気泡コンクリート(ALC)でできた「ヘーベル板」を外壁に使用しています。
このヘーベル板は吸水性が高く、ひび割れしやすい性質を持つため、専用の下地処理や塗料、柔軟性のある塗装工程が必要です。
業者に「ヘーベルハウスの塗装経験がありますか?」と確認するのが大切です。 - ② シーリング(コーキング)工事の内容
ヘーベルハウスの外壁はパネル構造のため、パネルのつなぎ目=目地部分が多いのが特徴です。
この目地部分にはシーリング材が充填されていますが、年数とともに劣化し、ひび割れや剥がれが起こりやすくなります。
「どのシーリング材を使うか」「打ち替えか、増し打ちか」などの提案内容も確認しましょう。 - ③ 使用する下塗り材と上塗り材の組み合わせ
ヘーベル板は表面が緻密なため、下塗り材の選定ミスがあると塗膜が剥がれる原因になります。
また、長持ちする塗装を行うには、耐候性・防水性に優れた上塗り材の選定も重要です。
「下塗りは何を使いますか?」「耐用年数はどのくらいですか?」と質問してみましょう。 - ④ 足場・養生・洗浄などの工程がきちんと含まれているか
塗装工事は、見えない部分の作業こそ仕上がりと耐久性を大きく左右します。
高圧洗浄での汚れや劣化塗膜の除去、玄関や植木・窓まわりの養生、ALCの凹凸に合わせた丁寧なローラー塗装または吹き付け塗装が含まれているか確認しましょう。
「どのような工程で作業しますか?」と、工事の流れを確認しておくと安心です。 - ⑤ 保証内容とアフターフォロー体制
万が一、数年で塗膜が剥がれてしまった…という場合にも備えて、保証内容とアフターサービスの有無はしっかり確認しましょう。
保証の有無、期間、対象範囲(例:塗膜の剥がれ・色あせ等)を事前に書面で確認できる業者が安心です。
ヘーベルハウスの外壁塗装では、以下のポイントを確認しておきましょう。
- ■ ヘーベル板の特性に詳しいか?
- ■ シーリング工事は丁寧に行ってくれるか?
- ■ 塗料の選定と説明は的確か?
- ■ 工程の内容と丁寧さに信頼性はあるか?
- ■ 保証やアフターケアはしっかりしているか?
家を長く大切に守るための外壁塗装だからこそ、「どこに頼むか」だけでなく「どう施工するか」までしっかり確認しておくことが成功のカギです。
不安な点があれば、現地調査や見積の際に遠慮なく質問してみましょう。
信頼できる業者でしたら、丁寧に答えてくれるはずです。
5. ヘーベルハウス(旭化成)外壁塗装 塗料の選び方

ヘーベルハウスで使われている外壁材の種類(ヘーベル板、パワーボード)に適した塗料を選びましょう。
また、予算や目的(耐久性、遮熱性など)に応じ、しっかり検討する必要があります。
その際、お値打ち費用で外壁塗装を行いたい場合は、旭化成の施工実績が豊富にある塗装業者に相談し、最適な塗料の提案をしてもらうことも良いかと思います。
ヘーベルハウスの外壁塗装におすすめの塗料は、耐久性、耐候性、美観維持を考慮すると、現在主流であるラジカル制御塗料、フッ素塗料、無機塗料などが挙げられます。
ヘーベルハウスの外壁塗装でおすすめの塗料をお伝えします。
- ■ アイカ工業「ジョリパットフレッシュシリーズ」
- ■ エスケー化研「エスケー プレミアムシリーズ」「アートフレッシュシリーズ」
- ■ 菊水化学工業「キクスイ ロイヤルシリーズ」「グラナダフレッシュシリーズ」
- ■ スズカファイン「ウォールバリアシリーズ」「ビーズコートフレッシュシリーズ」
- ■ 関西ペイント「アレス ダイナミックシリーズ」「ラグゼシリーズ」
- ■ 日本ペイント「ニッペ パーフェクトシリーズ」「グランセラシリーズ」「UVプロテクトシリーズ」
- ■ 水谷ペイント「ナノウォールシリーズ」
- ■ ロックペイント「ロック ハイパーリアクターコートシリーズ」
なお、下塗り材に関しましては、外壁材の種類、外壁材の状態、周辺環境、塗料のグレード、予算感を十分に考慮して選定する必要があります。
6. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装で色選びの際、注意すべきこと
- ■ ヘーベルハウスに限らず、外壁塗装の色選びでは、好みの色だけでなく、周囲の景観との調和も考慮しましょう
- ■ 艶ありと艶消しでは、仕上がりの雰囲気が異なるため、建物の特性や好みに合わせて選択しましょう
- ■ 外壁塗装の費用は、塗料の種類や外壁の状態、業者によって大きく異なります
7. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装でおすすめの色
ヘーベルハウスのシンプルで洗練された上品なデザインには、落ち着きのある色味がよく似合います。
実際の外壁塗装で多くのお客様に選ばれているおすすめの色をお伝えします。
- ■ 白系
清潔感があり、明るく爽やかな印象を与えます。
外観がスッキリと見え、和洋どちらのデザインにもよく合います。 - ■ ベージュ系
やさしく温かみのある雰囲気で、周囲の街並みにも自然に馴染みやすい色合いです。
失敗が少なく、長く人気の高い定番カラーです。 - ■ グレージュ系
グレーとベージュの中間色で、落ち着きと上品さを兼ね備えた今人気のカラーです。
上品で柔らかなニュアンスがヘーベルハウスのシンプルな外観にとてもよく合います。 - ■ アイボリー系
やわらかな明るさがあり、ベージュより少し軽やかな印象に仕上がります。
エレガントさと親しみやすさを兼ね備えた色味です。 - ■ クリーム系
周囲の住宅と馴染みやすく、長く飽きのこない色で、やわらかく温かみのあるイメージを作ります。
経年変化が穏やかで色あせしにくいです。 - ■ グレー系
スタイリッシュで都会的な印象を与えます。
汚れも目立ちにくく、モダンなヘーベルハウスのデザインにもよく合います。 - ■ ダークグレー系
高級感と重厚感があり、洗練された大人の雰囲気に仕上がります。
アクセントカラーとの組み合わせで、よりモダンな印象にすることもできます。
外壁塗装の色選びに正解はありません。
だからこそ小林塗装では、建物の佇まい、デザインのバランス、光の入り方、周囲の景観、そしてお客様の想い──すべてを丁寧に汲み取りながら、年月を重ねても美しく、愛着が続く色を提案しており、「ただ塗る」のではなく、「住まいの品格を醸しだす塗装」にこだわって色選びをします。
8. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装 おおまかな作業内容

ヘーベルハウスの外壁塗装おおまかな作業内容を専門的な視点を踏まえながら、お伝えします。
- ① 現地調査・劣化診断
最初に、建物全体の劣化状態を外装劣化診断士または建築士レベルの専門知識をもとに調査。
ヘーベルハウスの住宅は、意匠性の高い仕上げ(吹付リシン、ジョリパット)などがあるので、調査は次のような部材ごとの診断視点で行います。
外壁(吹付リシン仕上げ、ジョリパットサイディング、タイルなど)→ 変色、退色、チョーキング、ヘアクラック(0.3mm未満)、リシン剥離、カビ・藻の繁殖
シーリング部分 → 可塑剤移行、硬化、破断、接着破壊、下地の動きによる追従性の低下 - ② 外壁に適した塗装プラン提案の見積り
外壁の種類ALCパネル(軽量気泡コンクリート)金属サイディング(鋼板製)窯業系サイディングに合わせた・スタンダードシリコンプラン・高耐久フッ素プラン・超高耐久 無機ハイブリッドプランなど機能性と美観保持の両立を重視した塗料選定が必要です。 - ③ 工事の契約
見積りの内容を確認して、価格などをすべてに納得して頂いてから、はじめて工事の契約をします。
外壁塗装工事の契約は、トラブルを防ぎ、工事を円滑に進めるために非常に重要です。
契約書は必ず書面で交わし、工事内容、費用、期間、保証など、詳細を明確に記載する必要があります。 - ④ 色決め・近隣のあいさつ
ヘーベルハウスの住まいは、周囲の景観・緑との調和を大切にした色提案が重要です。
その際には、色の明度・彩度の選定によって印象が大きく変わる点もお伝えします。
また、外壁塗装の工事期間中は、足場工事や高圧洗浄による騒音や塗料の飛散、通行の妨げなど、近隣の皆様に迷惑をかける可能性があるので、事前にあいさつに伺って、工事内容や期間を説明しておく必要があります。 - ④ 足場の仮設
外壁塗装を安全かつスムーズに進めるために、まず足場をしっかりと組み立てます。
安全な足場を設置することで、高所での作業が安定し、職人が細かい部分まで丁寧に塗装できるようになります。
たとえば、窓のまわりや屋根の下、破風板・雨樋といった場所も、足元を気にせずに作業できるため、仕上がりの美しさにも大きく影響します。 - 【高圧洗浄】
外壁塗装における高圧洗浄は、単なる「汚れ落とし」ではありません。
特にヘーベルハウスのような高耐久外壁材に対しては、適切な水圧と洗浄距離の管理が求められます。
高圧洗浄では、壁面に付着している埃、雨染み、排気ガスのスス、藻・カビ類、チョーキング粉(劣化した旧塗膜)などを徹底的に除去します。
これらの汚れが残っていると、下地と新しい塗膜の密着性が低下し、塗装が早期に剥がれる原因になります。
特に注意が必要なのは、目地部や凹凸のあるパネルの接合部。
ここは汚れが溜まりやすく、また構造的に水を溜めやすいため、水圧が強すぎると目地シーリングを破損してしまう恐れもあります。
そのため、ヘーベルハウスのような構造では「洗浄圧を調整しながら、部位ごとに丁寧に時間をかける」ことが求められます。
洗浄後は、しっかりと乾燥期間(通常24~48時間)を設け、下地を完全に乾かしてから次の工程に入ります。 - 【養生作業】
養生とは、塗装しない部分や塗料が飛散してはいけない箇所を、ビニールシートやマスキングテープなどで保護する作業です。
この工程は、仕上がりの美しさだけでなく、お住まい全体の安全性や居住者への配慮にも直結します。
ヘーベルハウスでは、外壁以外にタイル、アルミサッシ、換気口、シャッター、玄関扉、給湯器など多様な素材が混在しており、それぞれの材質に応じた養生方法が必要です。
たとえば、アルミサッシは塗料が付着すると除去が難しく、建具の隙間にテープを貼りすぎると開閉に支障が出る可能性もあります。
また、外部コンセントや配管まわりは、雨水の侵入を防ぎながら通気性を確保するような養生処理が必要になります。
窓や玄関など、生活動線を妨げないように「お住まいの方と相談しながら行う」ことも養生作業の大切なポイントです。 - 【シーリング工事(コーキング)】
ヘーベルハウスでは、外壁パネルの継ぎ目やサッシ周りにシーリング材(コーキング)が多用されています。
これは、雨水の侵入を防ぎ、外壁の伸縮や揺れに追従する柔軟な防水材で、外壁の「目地」と呼ばれる部分に充填されています。
築10年前後になると、このシーリング材が硬化・ひび割れ・剥離を起こすことが多く、外壁塗装と同時に「打ち替え工事」または「増し打ち工事」が必要になります。
打ち替え工事は、古いシーリング材をすべて撤去し、新しい材料を充填する方法で、耐久性と仕上がりに優れています。
増し打ちは、既存のシーリングの上から新たに充填する方法ですが、劣化が軽度の場合に限られます。
また、ヘーベルハウスでは、高耐久ウレタンや変成シリコンなど、建物の動きに追従しやすく、塗料との相性が良いシーリング材を選定することが重要です。
目地の形状や幅によって、適切な厚み・打設方法を守らなければ、再劣化が早まるため、専門的な知識と技術が求められる工程と言えます。 - 【外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)】
ヘーベルハウスで使用されるヘーベル、パワーボードは、小さなひび割れから水が浸入しやすく、脆くなりやすい性質があるため、下塗り材の選択が重要になります。
一般的には、クラック追従性とクラック遮蔽効果がある「微弾性フィラー」という下塗り材が使われています。
これは、肉厚でひび割れしにくい性質を持つため、ALC外壁に適しています。
中塗り・上塗りには、耐候性・防汚性・透湿性などを考慮して、高機能塗料(ラジカル制御型、フッ素、無機塗料など)を選定します。
ヘーベルハウスの外壁はパネルごとの表情がはっきりしているため、塗膜に厚みの持たせることが可能なマスチックローラーや中長毛ローラーで均一な塗膜を形成し、十分な塗布量を確保する必要があります。
なお、塗り回数は原則として3回塗り(下塗り+中塗り+上塗り)ですが、現場の状況によっては、下地吸い込みの有無や下塗りの密着状態を見ながら、補助塗りを加えることもあります。 - 【付帯部塗装(雨どい・破風・軒天など)】
外壁以外の細部も、住まいの印象や耐久性に関わる大切なパーツです。特にヘーベルハウスでは、金属製や硬質塩ビ製の付帯部材が多く使われているため、それぞれの素材に合った塗料と下地処理が求められます。
・雨どい(塩ビ製):塩ビ素材には専用プライマーが必要で、耐候性と耐汚染性が優れる上塗り材が推奨されています。
・破風板・鼻隠し:鋼板の場合はケレン(表面研磨)と防錆プライマーを丁寧に行い、密着性を確保します。窯業製の場合は旧塗膜の剥離状態を確認し、下地強化剤を使用することもあります。
・軒天(ケイカル板・プリント板など):湿気のこもりやすい部位なので、付着力が優れ、通気性のある防カビ・防藻塗料を選ぶと安心です。
・換気フード・庇・水切りなど:金属部には、サビ止め処理を施した上で塗装します。
また、付帯部は色の選び方によって、住まい全体の印象が大きく変わるため、外壁色とのバランスを考えた配色提案も重要な工程のひとつです。
ヘーベルハウスは、一般の在来工法住宅とは多少異なるので、外壁塗装を施工する際には、次のような注意点があります。
- ① 外壁材に適した塗料選び
ヘーベルハウスの外壁には、軽量気泡コンクリート(ALC)が使われており、塗料の選定を誤ると塗膜剥離などの不具合につながるリスクがあります。
下地の状態や吸水性、通気層の有無などを正確に把握した上で、密着性・耐久性の高い塗料を選ぶことが重要です。 - ② シーリング(外壁目地・サッシ枠周り)の補修は特に重要
ヘーベルハウスの住宅は、軽量気泡コンクリート(ALC)パネルの継ぎ目にシーリング材が使われています。
ですから、シーリング部分の劣化をそのまま放置すると、雨漏りの原因になりやすいため、外壁塗装の際は必ずシーリングの打ち替え・打ち増し補修を行う必要があります。 - ③ 下地処理の丁寧さが仕上がりを左右する
高圧洗浄・下地補修・ケレン作業などの下地調整が丁寧かどうかによって、外壁塗装の耐久性は大きく変わります。
9. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装は、結局どこに頼んだらいいの?
ヘーベルハウスに外壁塗装を依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
逆にデメリットは、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となっているケースもあり、実際の施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、再塗装をする羽目になってしまいます。
そしてヘーベルハウスの外壁塗装でこのような事例・相談あるというのが現状です。
そして、塗料と塗装する基材(外壁材や屋根材)の相互性に関する知識が無い業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な汎用下塗り材で下塗りされてしまうこともあります。
先にも少しお伝えしましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
小林塗装は、いつも『豊富な知識と高品質な施工』にこだわっています。
経験豊富な店主の確かな目利きを強みにして、住まいに最も合った適切な施工を提案しています。
さらに知識を高めていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては当店でしっかりと検証をしているので、カタログの内容だけでは分からない重要な情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただし、当店は品質を重視しているので、施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、短期間での施工を希望しているお客様には少しデメリットになってしまうかもしれません。
10. ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装を検討する際、知っておきたい特徴とポイント まとめ

今回は、ヘーベルハウスの特徴や外壁塗装メンテナンスでの注意点などをお伝えしました。
ヘーベルハウスの外壁は軽量気泡コンクリート(ALC)が使われています。
それぞれメンテナンスサイクルに多少の差はあるものの、大体10年前後を経過したらメンテナンスを考えておくということをおすすめしています。
また標準仕様のスレート屋根も無機塗料の特殊塗装があるからと安心せずに、定期的なメンテナンスを行いましょう。
そしてメンテナンスや点検の際は、しっかりと現場を熟知した知識のある業者に依頼することが成功のカギとなります。
ヘーベルハウスにお住まいの方、これからヘーベルハウスでお家を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
- ■ ヘーベルハウスの外壁塗装は、建物の特徴に合わせた専門的な知識と経験が必要です
- ■ 費用相場は100万円〜250万円程度ですが、業者の選び方次第で内容も変わります
- ■ 施工実績が豊富な塗装専門店なら、高品質な施工を適正価格で行うことも可能です
11. 小林塗装 ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装実績 一例
小林塗装が施工したヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装実績を紹介します。
北名古屋市 ヘーベルハウス旭化成 モダン住宅 外壁塗装 施工例

名古屋市港区で施工した、旭化成へーベルハウスにふさわしい、機能性と美観を両立した外壁塗装を紹介します。
施工前は、紫外線や降雨の影響による退色・変色、チョーキング現象、シーリング材の劣化、さらにカビや苔による汚れが見られる状態でした。
まずは高圧洗浄機を2台使用し、外壁に付着した汚れを丁寧に洗い流したうえで、劣化したシーリング材を撤去し、新たに打ち替えを行いました。
また、塗装前にはアルミサッシや設備を保護するため、マスカーやビニールシートなどを用いて、細部までしっかりと養生を実施。
見えない工程も丁寧に整えることで、仕上がりの品質を高めています。
立地条件からカビや苔が発生しやすい環境のため、下塗りには防カビ・防藻性や素地補強性に優れた関西ペイント「アレスシリコンクラフト」を採用。
上塗りには、遮熱性・低汚染性・高耐候性を兼ね備えた菊水化学工業「キクスイ ロイヤルシリコン遮熱」を使用し、快適性と耐久性を両立しました。
配色は、2階にグレー系ブラウン「フェアビュートープ」、1階にベージュ系「バーバーホワイト」を採用し、落ち着きの中に上質さを感じる外観へ。
へーベルハウスの端正なフォルムを活かしながら、より洗練された印象に仕上げています。
へーベルハウスは、外壁材や構造の特性を理解したうえでの塗装提案が重要です。
適切な材料選定と丁寧な施工によって、住まいの美しさと耐久性をより長く保つことができます。
へーベルハウスの外壁塗装を検討しているおきゃくさまは、ぜひ小林塗装までお気軽にご相談ください。
名古屋市港区 へーベルハウス モダン住宅外壁塗装 施工例

小林塗装が施工した、旭化成へーベルハウスの外壁・屋根塗装施工例を紹介します。
へーベルハウスならではの端正な外観デザインを活かしながら、今回の外壁塗装では、下塗りに関西ペイント「アレスシリコンクラフト」、上塗りに菊水化学工業「キクスイ ロイヤルシリコン遮熱」を使用しました。
防カビ性・防藻性・素地補強性に配慮しつつ、遮熱性、低汚染性、高耐候性にも優れた、機能性の高い外壁塗装プランです。
塗り替え後の色は、外壁2階をグレー系ブラウン「フェアビュートープ」、外壁1階をベージュ系「バーバーホワイト」、屋根を遮熱ホワイト系「ミラーホワイト」で塗装し、へーベルハウスらしい上品さと落ち着きのある印象に仕上げました。
塗り替え前の雰囲気を大切にしながら、より洗練された美しさと快適性を備えた外観へと整えています。
施工前は、紫外線や雨風の影響による退色・変色、チョーキング、シーリングの劣化、カビや苔などの汚れが見られましたが、高圧洗浄やシーリング打ち替え、丁寧な養生を行ったうえで施工し、へーベルハウス本来の美しさと機能性をしっかり引き出した仕上がりとなりました。
ヘーベルハウス(旭化成)の外壁塗装なら、小林塗装にお任せください
名古屋市周辺でヘーベルハウスの外壁塗り替えを検討中のお客様は「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せください。
お客様が安心、満足できる塗装工事を目指しています。
小林塗装は、名古屋市を中心に数多くのヘーベルハウスの外壁塗装を手がけてきました。
ですから、構造や部材の特徴をしっかり理解した上で、お客様の予算・要望に合わせた最適な提案をすることができます。
もちろん、初めてヘーベルハウスの外壁塗装を検討されるお客様にも、分かりやすく丁寧に説明します。
「どの塗料がいいの?」「工事の流れは?」といった疑問も、どうぞお気軽に相談ください。
ヘーベルハウス外壁塗装の見積りは、もちろん無料です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主・小林ゆずは、今回のコラム「旭化成(ヘーベルハウス)の外壁塗装を検討する際、知っておきたい特徴とポイント」の筆者であり、名古屋を中心に地域の住まいを塗り続けてきた職人です。おかげさまで、これまで数多くの現場に携って、気がついたら30年以上、現場での経験が僕の教科書であり、失敗も成功もすべて糧として、培ってきた技術と知識を大切に育んできました。
当店のホームページで発信しているコラムは、そうした日々の積み重ねから生まれた「実践的なノウハウの宝」のようなものです。専門的な内容を扱いながらも、初めて塗装を考える方にもスッと心に入ってくるような言葉選びを心掛け、外壁・屋根・室内塗装まで、暮らしに寄り添う視点で情報をお届けしています。
塗装工事というのは、多くのお客様にとって「人生で何度も経験することではない」大きな決断のひとつだと思います。だからこそ、「どんな塗料を選べば失敗しないのか?」「本当に今が塗り替えのタイミングなのか?」といった不安や疑問がつきものです。そんなときに、少しでも心のモヤを晴らし、安心して前に進んでもらえるよう、専門家として知り得ることは惜しまず、できるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
これからも、初めて塗装工事を検討される方はもちろん、「ちょっと気になることがある」「専門家に聞いてみたいけれど相談しづらい…」という方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえるような、暮らしに寄り添うコラムを発信し続けていきたいと思っています。住まいを大切に想う皆さまにとって、当店の情報が少しでもお役に立ち、安心や納得につながると幸いです。
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