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蒼黒(そうこく)

日塗工番号「65-20D」は、”蒼黒”(そうこく)に近い色です。蒼黒色とは、青みまたは緑みが強い黒色で、静けさと落ち着きのある色です。平安時代には貴族の間で着物が流行し、仏教では法衣の色としても使用されていました。また、夏目漱石の著書「それから」や折口伸夫の著書「死者の書」などでも蒼黒色について言及されています。暗闇を形容する言葉として「蒼黒(あおぐろ)い」という表現が文学作品にたびたび用いられています。「65-20D」”蒼黒”を艶調整した塗料は、塗り継ぎや補修でつやむらが出やすいので、面を切って通しで塗装してください。また、艶調整した塗料は、被塗物の形状、素地の状態、…

ムーンストーングレー

日塗工番号「65-60A」は、“ムーンストーングレー”と呼ばれる、グレー系の中でも特に柔らかさと品の良さを併せ持った色味です。 この色の由来となった「ムーンストーン(月長石)」は、タンザニアやスリランカなどで産出される天然石で、6月の誕生石としても知られています。 ムーンストーングレーは古来より、月光のように淡く揺らめく独特の光沢が神秘の象徴とされ、「月の魔力を宿す聖石」として、癒しや浄化、直感力の向上、縁結びなどさまざまな意味を持ってきました。 ムーンストーンの繊細な表情と同じように、このムーンストーングレーも、光の加減や角度によってほんのり青みやベージュのニュアンス…

人色 (ひといろ)

日塗工番号「15-80L」は、一般的に“人色(ひといろ)”と呼ばれる、明るい灰みを帯びたやわらかな橙系の色に非常に近い色調を持っています。 人色は、その名前の通り人間の肌の色を思わせる、薄いオレンジがかったあたたかみのある色合いで、視覚的に柔らかさと親しみやすさを感じさせるのが特徴です。 彩度が控えめで落ち着いていながらも、どこか温かくやさしい印象を空間に与えることができ、昔から日本の建築や調度品にも多く使われてきた伝統的な色のひとつでもあります。 「15-80L 」人色を外壁に採用すると、和モダンやオーガニックテイストの住まいに自然と溶け込み、ぬくもりを感じる外観に仕上…

褐返(かちがえし)

日塗工番号「55-20D」は、“褐返(かちがえし)”と呼ばれる、日本の伝統色に近いとても趣の深い色味です。 「褐返」という言葉そのものには、古代から日本に息づく染色文化の豊かな歴史が込められています。 奈良時代から平安時代にかけて、衣服は階級や立場を象徴する大切なものでしたが、その中でも褐返は格式や敬意を表す色として扱われてきました。 一度、褐(かち)と呼ばれる暗い褐色に染めた布地をさらに藍で染め重ねる「褐を返す」という工程が、色名の由来とされています。 複数の色を幾層にも重ねることで、深く澄んだ色調が生まれ、これを「建て染め(たてぞめ)」と呼びます。 このように色を積…