日塗工番号 55-20D 褐返(かちがえし)
| 日塗工番号 | 55-20D |
|---|---|
| マンセル値 | 5BG2/2 |
| RGB | RGB(34,53,52) |
| トーン | |
| 色票 | |
| 色名 | 褐返(かちがえし) |
※色名については、確実ではなく、近似色の名前を表示している物もあります。また、色票や色名が登録されていないものは空欄となります。
「55-20D」褐返(かちがえし)を使用した
塗装工事の見積りは無料です
塗料・塗装色見本 55-20D について
日塗工番号「55-20D」は、“褐返(かちがえし)”と呼ばれる、日本の伝統色に近いとても趣の深い色味です。
「褐返」という言葉そのものには、古代から日本に息づく染色文化の豊かな歴史が込められています。
奈良時代から平安時代にかけて、衣服は階級や立場を象徴する大切なものでしたが、その中でも褐返は格式や敬意を表す色として扱われてきました。
一度、褐(かち)と呼ばれる暗い褐色に染めた布地をさらに藍で染め重ねる「褐を返す」という工程が、色名の由来とされています。
複数の色を幾層にも重ねることで、深く澄んだ色調が生まれ、これを「建て染め(たてぞめ)」と呼びます。
このように色を積層させる高度な技法は、藍の還元作用と酸化反応を繰り返す大変手間のかかる工程で、当時の職人の粘り強い仕事と高い技術力があって初めて成り立つものでした。
褐返は、その工程と由来から、単なる暗色ではなく、深い陰影と光の移ろいに呼応する奥行きを持つ色です。
強い日差しの下では黒に近く、夕暮れや曇天では藍の深みがそっと表情を見せる非常に多彩な表情が魅力といえる色です。
現代の色彩理論でいえば、55-20DはN色相(ニュートラルグレーに近い低彩度青系統)に分類され、彩度の控えめな落ち着きが特徴です。
ですから、他の色と調和しやすく、住まいにすっと馴染む安心感があります。
55-20D 褐返を屋根や外壁に使うと、どこか静けさを湛えた凛とした気配が漂います。
白やアイボリーなどの明るい色と組み合わせると、色のコントラストが際立ち、建物の輪郭がきりりと引き締まります。
逆に、濃紺や深いグレーなど近いトーンでまとめると、全体が一体感を持って落ち着いた雰囲気になります。
こうした組み合わせ次第で、和の趣を感じさせる風格や、モダンな佇まいの都会的な印象まで幅広く演出できるのが、褐返の大きな魅力です。
また、実務的な視点からお伝えすると、この色は耐候性の高い塗料との相性も非常に良いのが特長です。
たとえば、無機塗料やフッ素樹脂塗料は、耐候性や耐紫外線性が優れており、色褪せやチョーキング(粉化現象)が起こりにくい高耐久塗料です。
そうした最新の超高耐候性塗料を使用することで、深い色味と上品なマット感、または光沢感を長期間保つことができます。
特に南面の強い日差しや風雨を直接受ける屋根や外壁に採用する場合、色の耐久性が長く続く点はとても大きな安心材料です。
耐候性に加えて、褐返のような深い色は、遮熱塗料の性能とも両立できるのが強みです。
従来、濃色は熱を持ちやすいという弱点がありましたが、最近では表面温度上昇を抑える「遮熱顔料」や「高反射無機系塗料」も多く開発されており、深い色合いを保ちつつ熱の吸収を軽減する仕様も選択できます。
最近ではこうした塗料の進歩によって、褐返のような重厚な色も、安心して屋根や壁に採用してできる時代になっています。
55-20Dは、建築スタイルとの相性も幅広く、褐返は和風住宅・町家・数寄屋造り・和モダンといった伝統的なデザインに調和するのはもちろんのこと、シンプルモダン・ナチュラルモダン・英国調クラシカルといった洋風スタイルでも、外観を引き締めるアクセントカラーとしてよく選ばれています。
例えば、55-20Dのガルバリウム鋼板の縦張り外壁とジョリパットなどの左官仕上げと組み合わせると、重厚感と素材の質感が互いに引き立て合い、「きちんと感のある落ち着き」を住まい全体に与えます。
塗料選び一つで住まいの表情は大きく変わり、年月が経つほどその差は鮮明になります。
55-20D 褐返は、派手さを抑えながらも確かな存在感と格調を感じられる特別な色です。
暮らしの中で日々目にする外壁や屋根だからこそ、移ろいゆく光や四季の風景に寄り添い、いつ見ても心が落ち着く、そんな色を選んでもらえればと思います。
住むほどに愛着が増して、深い藍の奥行きが年月を重ねるごとに味わいを深めていく、それが褐返の持つ魅力といえます。
塗料・塗装色見本 「55-20D」褐返(かちがえし)塗り替えイメージサンプル
塗料・塗装色見本 「55-20D」褐返(かちがえし)塗り替えイメージサンプルです。
「55-20D」褐返(かちがえし)で外壁や室内壁の塗装工事を検討しているお客様はぜひ参考にしてください。
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
基本色 -
見本板を「55-20Dの塗料」で塗りつぶした状態です。
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
リシン -
吹付けリシン仕上げ チップ径5.0mm寒水石(5厘)入り 褐返(かちがえし)つや消し仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
スタッコ -
スタッコ吹き放し仕上げ チップ径8.0mmの褐返(かちがえし)つや消し仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
吹付けタイル -
吹き放し小玉 チップ径5.0mm 褐返(かちがえし)つや消し仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
吹付けタイルヘッドカット -
チップ径8.0mm 中玉ヘッドカット仕上げのイメージ 褐返(かちがえし)つや消し仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
マスチック -
マスチックローラー中目 微弾性フィラー下塗り(固め) 褐返(かちがえし)仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
ブリックタイル -
中毛ローラー塗り替え 褐返(かちがえし)平塗り仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
コテ仕上げ -
コテ押さえ 扇模様 褐返(かちがえし)中毛ローラー塗り替え 褐返(かちがえし)平塗り仕上げのイメージ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
櫛目模様 -
長毛ローラー塗り替え 褐返(かちがえし)平塗り仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
艶有り -
褐返(かちがえし)艶有り 吹付け仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
半艶 -
褐返(かちがえし)半艶 吹付け仕上げ
- 「55-20D」褐返(かちがえし)
艶無し -
褐返(かちがえし)つや消し 吹付け仕上げ
塗料・塗装色見本 「55-20D」褐返(かちがえし)を外壁材の種類別に塗装したイメージを掲載していますが、おおよそのイメージになります。
55-20D褐返(かちがえし)を使った外壁・屋根の塗装工事のお見積りはこちら
「55-20D」褐返(かちがえし)を使った外壁や屋根の塗装工事は「名古屋の塗装専門店」小林塗装にお任せ下さい。
塗料・塗装色見本 筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、塗料色見本「55-20D」”褐返(かちがえし)”の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。




