外壁塗装の費用相場は？　坪数ごとの平均価格や安く抑えるためのポイント　小林塗装

1.　外壁塗装「家の坪数ごと」の費用相場について

先にもお伝えしましたが、外壁塗装の費用相場は、一般的な30坪の戸建て住宅で60〜100万円ほどと言われています。
以下では10〜100坪まで、それぞれの坪数ごとの塗装面積と費用相場についてお伝えしてしています。

ここでの「坪数」は、建物各階の床面積を全て足した延坪です。

例えば、1階15坪、2階15坪の総2階建の住宅であれば、30坪の項目を参考にします。
その際には建坪（1階のみの床面積）と混同しないように注意しましょう。
外壁塗装面積の算出方法については、後の項目でお伝えします。

また、上記に記載した費用は「屋根塗装を含まない」戸建て住宅の一般的な「外壁塗装」の目安費用です。
使用する塗料の種類、塗装方法、現状の外壁の劣化具合など作業条件によっては費用が大きく違ってくる可能性があります。

例えば、外壁の種類が「窯業サイディング」「ALC」の場合、外壁目地のメンテナンス費用が加算されます。
一方、目地が無いモルタルの外壁は、メンテナンスの必要がありません。

その他、建物の階数によって、必要な足場の規模も変わってくるため、階数が増えるほど工賃は高くなります。

2.　外壁塗装費用の内訳について

外壁塗装費用の主な内訳は、外壁塗装代、足場代、養生、高圧洗浄、飛散防止ネット、シーリング、廃棄物処理などがあげられます

以下は、築12年の延床面積30坪2階建て住宅の外壁塗装でシリコン塗料を使用した見積もり例です。

3.　外壁塗装　各種塗料の費用相場と耐用年数について

外壁塗装の費用相場は塗料の種類（グレード）でも大きく違ってきます。

基本的に耐久年数が長い塗料ほど、外壁塗装の費用相場は高くなります。 つまり、耐久年数の長い塗料を選べば、塗り替え時のコストは高くなりますが、塗り替えのトータル回数が少なくて済み、結果的に費用が抑えられる可能性があります。

ですから、一回の工事費の安さだけではなく、今後どれくらい住む予定なのかを考慮して、耐久性が見合った外壁塗料を選びましょう。
また、外壁塗装でグレードの高い塗料を選ぶことは大切ですが、地域の特性や外壁の素材と「相性の良い塗料」を選ぶことも重要なポイントです。

それぞれの外壁塗料の耐久年数と費用相場は下記の通りです。
表記の塗装費用は、一般的な「下塗り、中塗り、上塗り」の「3回塗り」を行う場合の費用相場になります。
外壁塗装する際には、経年劣化した外壁材の耐久性を回復させるために、まずはじめに下地を整える下塗りを行って、その上から中塗りと上塗りを行います。

中には「1回塗り」あたりの料金として提示してくる悪徳な業者も存在するため、見積書を確認する際は、塗装のトータル料金なのか、1回塗りあたりの料金なのか内訳をしっかりとチェックしましょう。

4.　外壁塗装のシーリング（コーキング）の費用相場について

シーリング（コーキング）の打ち替えの費用相場は、1mあたり750円～1,300円程度です。
多くの場合、外壁塗装の際にはシーリングの打ち替えも同時に行います。

シーリングとは、外壁材の歪み、ひび割れを防ぎ、防水性や建物の気密性を維持するために外壁材の継ぎ目に施す「充鎮剤」を指し、人によっては「コーキング」と呼ばれることもあります。

5.　外壁塗装　適正な相場面積の算出方法とは？

外壁塗装の料金は「塗装面積」によっても異なります。
塗装面積は、全体の外壁面積から、窓など塗装しない部分を除いた面積となります。
塗装面積は、延床面積数（坪数）を㎡に換算することで表します。

１坪を約3.3㎡として、家の坪数×3.3㎡で計算します。
例えば、50坪の場合、延床面積は、50坪×3.3㎡＝165㎡ になります。
この165㎡に「係数」をかけて塗装面積を算出します。

ここでは、最も一般的な係数の数値で計算していきます。
先ほど算出した延床面積165㎡に係数である1.5をかけると、外壁塗装面積は、247.5㎡になります。
（外壁塗装の面積係数は、延べ床面積の1.2～1.7程度になります。）

一般的な30坪の戸建て住宅の外壁塗装＋屋根塗装の費用相場は、90〜140万円くらいが目安になります。

これは家の坪数や屋根の大きさ、形状によっても異なりますが、外壁塗装の費用に屋根の塗装費用が20〜40万円が加算されると考えると良いです。

屋根の勾配（傾斜）が急な場合は、安全性を確保するため追加で足場の設置が必要になります。
足場の有無は、外壁塗装の美観や耐久性に影響するため、費用が高くなっても必ずちゃんとした足場を設置しましょう。

見積書の書式は塗装業者によって様々です。

一般のお客様は外壁塗装の費用相場を詳しく知らない事が多いため、足元を見て法外な料金を請求する業者もいます。

例えば、足場面積や作業単価を詳細に記載せずに「足場代 一式：〇〇円」と言う様に、曖昧な金額が記載されている見積書には注意が必要です。
その他、塗装する必要がない窓枠部分なども含めて、塗装面積に上乗せ計上されているなどのケースもあります。
ですから、「何にいくら掛かっているか？」が分かりにくい場合は、遠慮せずに具体的な内訳を確認しましょう。
どのような回答をするかによって、信頼できる業者なのかを見極める機会にもなります。

健全で良心的な業者が作成した見積書の場合、使用する塗料の種類や塗装面積、足場面積、養生の範囲や単価などが具体的に分かりやすく記載されています。
もし同じような内容で、どちらの業者を選べば良いか迷っている場合は、なるべく細かな内訳が記載された、分かりやすい見積書を作成してくれた業者を選ぶと良いです。

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6.　外壁塗装の費用を相場よりも安く抑えるためには

ここまで外壁塗装の費用相場についてお伝えしてきましたが、ここでは費用を「できるだけ安く抑えるポイント」についてお伝えします。

梅雨や冬の時期は天候が安定せず、外壁塗装に不向きな時期となるため、比較的費用が安くなる傾向があります。
デメリットは、雨や雪で作業が中断し工期が延びやすいという点です。
工期が伸びたことによって、追加費用が請求されることは基本的にありません。
価格と希望する工事期間のバランスを考慮して、施工時期を調整してみてはいかがでしょうか。

地域によっては「住宅リフォーム資金助成」や「省エネ住宅改修補助金」など、自治体の助成金、補助金制度を活用できる場合があります。
市区町村によって条件が異なるため、お住まいの自治体のホームページや問い合わせ窓口から確認してみましょう。

また、台風や大雨など、災害による被害を修復するための工事であれば、火災保険が適用される場合もあります。
当てはまる可能性がある方は、保険証書の契約内容を確認してみましょう。

助成金・補助金や火災保険の手続きについては、施工業者がサポートしてくれる場合もあります。
これらの制度の活用を検討されている方は、一度相談してみると良いかと思います。

一般的に大手のリフォーム会社は、下請けや孫請け業者に作業を委託することが多く、仲介料などの「中間マージン」が加算され、料金が割高となる傾向があります。

一方、地域密着型の塗装業者でしたら、自社の職人で施工されるケースが多く、余分な費用が発生しにくい傾向にあります。

実際に外壁塗装を依頼する際は、事前に複数の業者に見積もりを依頼し、内容を比較すると良いでしょう。
この際、相場よりもあまりにも高い料金や安い料金を提示してくる業者には注意が必要です。

いくら費用自体が安くても、人件費や材料費が大幅に削られてしまうと塗装工事の質が落ちてしまい、結果的に割高になることも考えられます。
また、後から追加料金を請求されるなどのトラブルを防ぐためにも、見積書の総額だけでなく「内訳」までしっかりと確認しましょう。

その他、補助金や火災保険などを利用する場合は、それらの制度に最も詳しい業者に依頼することで結果的に費用を抑えられる可能性もあります。

外壁塗装やリフォーム工事の際、見積もりを依頼するのはごく一般的なことです。
ぜひ積極的に見積もりを依頼し、建物の状態や希望の工事内容も考慮しつつ、じっくり比較検討してみましょう。

7.　外壁塗装費用の支払い方法について

外壁塗装には少なくとも数十万円という大きな金額が掛かります。
リフォームに向けて、事前に積み立てておくのが理想ですが、想定外の出費が重なり、支払いが不安という方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装費用については、現金払いでのやりとりが一般的ですが、近年ではクレジットカードやローンに対応している業者も増えています。
ここでは、外壁塗装費用の主な支払い方法について紹介します。

後のトラブルを防ぐためにも、支払い方法についても事前にしっかりと確認しておきましょう。

外壁塗装費用は「現金払い」が最も多く、支払いのタイミングは、施工後に全額で納める「一括払い」が一般的です。

施工後の支払いであれば、業者にお金を持ち逃げされるなどの心配がなく、安心して支払うことができます。
正当な理由がなく、工事着工前に費用を請求してくる業者には注意しましょう。

また、一般的な戸建て住宅の外装塗装ではほとんどありませんが、大規模な建物で費用が多額になる場合は、施工前と施工後に半分ずつ支払う「2回払い」や、施工前、中間、完工後に分割して支払う「3回払い」などが採用される場合があります。

近年では、クレジットカードでの支払いに対応している業者も増えています。
支払い者にとって、決済が簡単な点や、カード会社独自のポイントが付与されるなどのメリットがあります。

クレジットカード払いを希望する場合は、一括払いのみなのか、分割でも対応可能なのか、支払い回数についても施工会社に確認しておきましょう。 また、自身のカードの支払い上限の確認も忘れないようにしましょう。

2〜3回の分割払いであっても、数十万円の金額を支払うのが難しい場合は、ローン支払いという選択肢もあります。

塗装業者によっては、提携ローンを紹介してくれる場合もあります。
また、すでに住宅ローンを利用中の場合は、借り入れ先に相談してみましょう。
場合によってはリフォームローンと一体型のローンに切り替えができる可能性もあります。
金利や条件は借り入れ先によって異なるため、複数の選択肢がある場合は比較検討してみると良いでしょう。

また、住宅ローン、リフォームローンを活用する場合、収入、工事費用や、住宅の床面積などの諸条件が揃えば、確定申告で「減税対象（所得税の減額措置の対象）」になる可能性があります。
条件に当てはまる方は、ぜひ忘れずに申告しましょう。

8.　適正な費用で外壁塗装を行うためには

ここでは、適正な費用で外壁塗装をための注意点についてお伝えしていきます。
慌てて悪徳業者と契約してしまったり、後のトラブルを防ぐためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。

お客様の自宅に外壁塗装業者の訪問営業が訪ねてくることがあるかと思いますが、そういった場合、即決で契約を結ぶことは絶対に避けてその他の業者の見積もりと比較検討するようにしましょう。

また中には、訪問業者が「現地調査を行う」などと言って屋根に登り、故意に屋根材を破損して修理工事を迫ってくるなどの悪質な事例もあります。
「即決で大幅割引」「今だけ」などのうたい文句で迫られても、焦って契約を結ぶことのないように注意しましょう。

塗装業者の中には、驚くほどの低価格を提示してくる業者もいます。

ただし、相場よりもあまりにも安い業者には注意が必要です。
半額やそれ以上の値引きをしてくる場合は、怪しんだ方が良いでしょう。
技術や専門知識の乏しい職人で施工していたり、ごみの処分費を削るために不法投棄を行っていた事例もあります。
最悪の場合、詐欺を目的とした悪徳業者の可能性もあります。

ですから、目先の価格に惑わされず、実績や見積もり内容をしっかり確認した上で業者を選定することが重要です。

いくら工事費用を抑えたいからと言って、無理に値切ることは避けましょう。
高圧的な値引き交渉はトラブルの元です。

こういった場合、費用を抑えるために人件費や資材など、必要なものを削り塗装の質を落としてしまうなど、業者とのトラブルが発生するケースも増えています。
価格交渉の際は、他社との見積もりと比較して、気になる点を相談する程度で十分です。

外壁塗装工事の最中に、想定外の費用を請求されるケースもあります。
基本的には見積書の内容に応じて契約を交わしているので、正当な理由でなければ、追加料金の支払いに応じる必要はありません。

一方で、天候や外壁の状況によって、止むを得ず追加費用が必要になるケースも考えられます。
後のトラブルを避けるためにも、見積もり外の「追加請求」の有無については事前にしっかりと確認しておきましょう。

見積書の中に、「諸費用」や「下地処理」といった項目で、用途不明な費用が記載されてる場合には注意が必要です。
少しでも疑問に思った点は曖昧にせず、事前に内訳をしっかり確認し納得した上で契約を結びましょう。

前述の通り、外壁塗装の料金は使用する塗料によって大きく変動します。
ただし、基本的に塗料の価格は「耐久年数の長さ」に比例して設定されています。

安価な塗料を使うと塗り替えの回数が増え、トータルコストが嵩む可能性が高くなります。
特に、今度もその建物を維持していく予定であれば、グレードの低い安価な塗料は極力避けた方が良いでしょう。

本来は外壁塗装と屋根塗装が必要な物件なのに、費用を節約するために「屋根塗装だけ」または「一部の範囲だけ」というように、施工範囲を狭めて塗装の依頼をするのは好ましくありません。

特に屋根の場合、何らかの原因により「部分的に損傷しているケース」を除いて、雨風や紫外線により全体的に劣化していることがほとんどのため、一部だけの塗装工事にあまり意味はありません。

また、狭い範囲の塗装工事を複数回に分けて施工すると、その都度に「足場代」や「人件費」が掛かってしまいます。
１回の施工料金が安く済んだとしても、結果的に高額になってしまう可能性が高くなります。

ですから、塗装工事はできる限りまとまった範囲を、一括で依頼するようにしましょう。

本格的なDIYがブームになっている昨今では、外壁や屋根をDIYで塗装し、ブログやYouTubeなどでその方法を発信している人もいますが、このように自力で塗装を行えば、業者に支払う費用を大幅に削減することが可能ですが、専門知識や技術のない方にはおすすめできません。

なぜなら、足場を組む必要のある作業は、素人が行うと命の危険が伴うからです。
いくら工事の」費用を抑えたいからと言って、無茶なDIYを行うのは絶対に避けましょう。

9.　外壁塗装費用を相場よりも安く抑えるためには　まとめ

適正価格で外壁塗装を依頼するためには、信頼できる塗装業者を見極める必要があります。

また外壁塗装の費用をできるだけ安く抑えたい場合は、施工時期を調整したり、助成金、補助金や火災保険などの制度を活用する方法もあります。

複数の業者をじっくり比較検討しながら、納得のいく外壁リフォームを実現させましょう

名古屋市周辺で、外壁塗装塗装を検討中のお客様は「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せ下さい。
当店は、2003年の創業以来、名古屋で「塗装専門店」として豊富な知識、技術、経験で品質本位の外壁塗装を行っています。
塗装工事の見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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コラム筆者
小林塗装　店主　小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗装工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。

　

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