

外壁塗装を黒にしたい場合、失敗しないためのコツ
外壁塗装はカラーバリエーションがとてもとても豊富で、自分の希望に近い外壁の色を選ぶ事ができます。
中でも、シックな黒は周囲との相性が良く、飽きがこない事から人気がありますが、実際に黒の塗装にした結果、失敗したと感じる人も多くいます。
今回は、外壁塗装で黒を選んだ人の失敗理由や黒の外壁塗装で失敗しないための方法をこれまで多くの外壁塗装工事に携わってきた「名古屋の塗装店」小林塗装が詳しくお伝えします。
外壁塗装の色を黒や黒系の色で検討しているお客様は、必見のコラムなのでぜひ最後までご覧ください。
- ・外壁塗装でおしゃれな黒にするためのポイント
1. 黒い外壁塗装の失敗例
外壁塗装の色は、お客様自身で選ぶ事ができます。
その中でも、黒は都会的で洗練されたイメージの家になるので人気の高い色の1つですが、そんな黒だからこそのトラブルもいくつか生じています。
まずは、黒の外壁塗装色を選んだ人がどの様な失敗をしているのか?
代表的な理由3つをお伝えします。
1-2 黒い外壁塗装の失敗例 黒は、汚れが目立ちます
黒を選んで失敗した例の一つ目は、汚れや傷が目立ちやすいという点です。
白やベージュなど淡い色の外壁では、雨垂れの様な暗い色の汚れが目立ちますが、逆に黒い外壁は明るい色の汚れが特に目立ちます。
例えば、鳥や虫‥の糞、土や埃などは黒い外壁に付着するとかなり目立ってしまいます。
建物の周囲に森林や草原など緑が多い地域は、生息している生き物の種類が多様な上、土埃が舞い上がる事も多いですし、交通量が多い道路沿いの住宅は車の走行による排気ガスの巻き上げが気になり、白っぽい汚れが付着する可能性が高い環境で黒い外壁にした場合、失敗したと感じる可能性が高くなるかと思います。
海沿いや風の強い場所、黄砂の影響が大きい場所も黒の外壁は汚れやすいので要注意です。
黒は、汚れだけでなく傷も目立つのでメンテナンスが大変です。
黒の外壁塗装は、ほんのわずかな摩擦でも擦り傷が目立ちますし、外壁の素材によっては下地の色が見える事もあるため、お客様自身でタッチアップ補修しなければならなかったり、そのような結果外壁塗装のサイクルが短くなったりする可能性があります。
1-3 黒い外壁塗装の失敗例 黒は、周囲で目立ちます
黒い外壁塗装の失敗例、2例目は近所の人の反応です。
新しく建つ家がどのような仕上がりになるのかは、ご近所さんからも興味を持たれる事が多いです。
しかし、周囲の景観から浮いてしまう様なデザインでは、その後の近所付き合いに影響が出ないとも限りません。
黒い外壁は若い世代には人気がありますが、逆に「圧迫感を感じる」、「不吉なイメージがある」、「周囲の印象が暗くなる」などといったマイナスイメージを持つ人も少なくありません。
特に住宅が密集している地域や周辺の住宅が明るい色合いの地域では悪目立ちする恐れがありますので、自分の住宅だけでなく周辺環境とのバランスを十分考慮してから選ぶと良いかと思います。
1-4 黒い外壁塗装の失敗例 黒い外壁にすると、家が熱くなりやすいです
黒い外壁塗装の失敗例の最後には、黒い外壁塗装にすると家が熱くなりやすい点です。
黒は光を吸収して熱エネルギーに変換する性質を持っているので、外壁の色に黒を選ぶと広範囲にわたって直射日光を毎日浴び続ける事になります。
そうした場合、外壁そのものが熱を持って火傷するほど熱くなるだけでなく、室内もその影響を受け、室内の温度が著しく高くなってしまう可能性が高いです。
よくある例として、「子供が外壁を触って火傷をした」、「エアコンが思った以上に効かなくて冷房費が高額になった」‥実際に暮らしてみて失敗したと感じるケースも少なくありません。
外壁をガルバリウム鋼板など金属系の素材を黒にした場合は特に熱伝導率が高くなり、夏場は外壁に触れるのが危険なほど熱くなります。
ですから、家族だけでなく、近くを歩く無関係の歩行者の方にも迷惑が掛からない様に、塗装業者とよく相談しましょう。
なお、室内に関しては、断熱材の性能次第で外壁の色の影響を和らげる事は可能です。
などとは言いましても、明るく薄い色合いの外壁色と比べると、どうしても夏場は暑くなるかと思います。
2. 黒い外壁塗装 メリット、デメリット
黒い外壁色にする場合は、必ずそのメリットとデメリットを理解しておく事をおすすめします。
メリットとデメリットを比較する事で色を決めやすくなるのはもちろんですが、黒色のデメリットをちゃんと理解しておくと、黒い外壁にしても失敗したと感じる事が少なくなるかと思います。
2-2 黒の外壁塗装 メリット
黒の外壁塗装にするメリットは、モダンで上品、落ち着いた外観にする事ができる点が最大のメリットと言えます。
最近流行しているシンプルなデザインの住宅でも、外壁を黒にする事でそのシンプルさによって、より洗練された雰囲気に感じられます。
そんな黒は、若い世代や男性に好まれる色ですが、飽きがなく高級感のある外観になるという点で人気が高い色の一つと言えます。
また黒は、他の色や素材と組み合わせやすいのも魅力と言えます。
例えば、白やグレーなど無彩色同士の組み合わせは特に相性が良く、色合いや配置、割合によって随分雰囲気が変わってきます。
もちろん、赤や青、黄色、茶色など他の色を組み合わせても上手く馴染みますので、窓枠やドア、ポストや郵便受けなどにアクセントとして他の色を取り入れるのもおすすめです。
さらに黒は木材や木目調との相性も良く、使い方次第で黒の強さを和らげつつ高級感のある仕上がりになります。
黒は無機質な印象を与えがちな色ですが、木目調を加える事で温かみが感じられますので、自然の多い地域や明るい色の住宅が多い地域でもなじみやすい色と言えます。
さらに黒の特性として、経年によって変色しにくい事も大きなメリットと言えます。
有彩色は、年月の経過に伴って塗装のツヤが無くなって色褪せて見える事はありますが、黒は基本的に紫外線に強く変色しづらいため、長期的に外壁塗装をやり直さずにすみます。
2-3 黒の外壁塗装 デメリット
逆に黒だからこそのデメリットもいくつかあります。
先にお伝えした失敗例でも挙げた様に、黒は汚れや傷が目立ちやすい色なので、汚れや傷がついた場合メンテナンスをしなければなりませんし、威圧感や圧迫感を感じさせる色でもありますので、周辺環境や近所の人の心証にも気を遣わなければならない点は大きなデメリットといえます。
また黒は特に熱くなりやすい色という事もあって、日差しが強い猛暑の日に家族や通行人が壁面を触って、火傷をしない様に日除けのフェンスを設置したり、周囲に影響を及ぼす点もあります。
室内もエアコンが効きにくくなるので、吹き抜けの部屋や広々としたリビングといった間取がある場合には工夫が必要です。
なお、一部の高機能塗料は明るい色に限定されており、黒が選べない可能性があります。
遮熱機能、断熱性能、光触媒、劣化抑制などの機能を持つ塗料はほとんどが白や淡色系の塗料なので、どうしても黒い外壁にしたいのであれば、黒を取り扱っている業者を探すか、希望していた機能を諦めなければならりません。
さらに一部の外装部材には黒がカラーバリエーションがラインナップされていない事があるため、デザインの変更を余儀なくされる可能性も考えておかなくてはなりません。
さらに、地域によっては景観の問題で黒い外壁自体が使えない地域もあります。
ですから、黒い外壁が使えるのか、自治体の景観計画をしっかり確認した上で場所を決めた方が良いかと思います。
周辺環境に関する問題は、まず情報収集からです。
お客様が住んでいる地域が景観地区か、外壁塗装の色で一定の禁止事項があるのかを早めに調査しておく事をおすすめします。
お客様の住んでいる地域に景観条例がある場合は、それに従うしかありませんが、特に自治体で禁止されている色が無い場合には、周辺の環境を実際に確かめてみましょう。
その結果、建設予定の地域には白や明るい色の家が多い、住宅がかなり密集しているなどといった黒い建物が合わないと思われる条件があった場合、「部分的に黒を取り入れたデザインにする。」といった折衷案を検討する必要があります。
この様に黒の外壁塗装を検討する上でいくつかデメリットもありますので、これらの内容を踏まえて外壁塗装に黒を取り入れるかどうかを決めていく事をおすすめします。
3. 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法
外壁塗装の場合、塗装工事に馴染みが薄い一般のお客様がデザインに関わる事になりますので、具体的な想像をするのはなかなか困難です。
ハウスメーカーからシミュレーション画像をイメージとして見せてもらう事はありますが、周辺環境や季節ごとの気温及び湿度なども考慮しておいた方が良いかと思います。
3-2 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法 汚れづらい塗料を選びましょう
黒の外壁塗装で傷や汚れが目立つという失敗に関しては、外壁は常に風雨や紫外線に曝されていますので、ある程度防ぐ事ができないのは仕方ありません。
ただ、デザインや材質にこだわる事で、黒い外壁でも傷が目立ちにくい状態にする事は可能です。
例えば、外壁のデザインをツヤのある滑らかな材質で、色柄を付けずに淡色にした場合、ただでさえ目立ちやすい傷や埃がさらに際立ってしまいます。
逆に、同じ黒でも金属サイディングの様なシャープな凹凸がある素材はツヤが消えたり傷や汚れが付いたりしても、フラットタイプの外壁よりも目立ちにくいのでおすすめです。
また、多少薄めの黒(N-15~N-25程度)や、雨で自然に汚れが流れ落ちる光触媒機能や防汚機能が付いた外壁塗料を選べば、長期に亘ってきれいな状態を保つことができます。
3-3 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法 明るいアクセント色を使いましょう
バルコニーやドア、破風、軒外壁の一部を明るい色の塗料にして、全体的な印象を明るくすると共に汚れやすい範囲を狭くする方法もおすすめです。
黒は元々多くの色と相性が良いので、黒をうまく取り入れる事で重苦しくなりすぎず、黒のメリットを取り入れた外壁になるかと思います。
黒をつかって縦ストライプに色分けする配色は少々難易度が高いですが、建物の付け柱を利用するときれいに見えます。
また1階と2階に同じ形状のサッシがある場合、見た目がスタイリッシュでおしゃれにまとまります。
3-4 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法 遮熱塗料を使用しましょう
黒い外壁による蓄熱については、外壁用の遮熱塗料を選ぶ事でトラブルの予防に繋がります。
また、外壁に黒を選ぶ際には、壁材の中に性能の優れた断熱材を入れてもらったりする事によって、気密性の高い住宅にしてある程度改善する事が可能で、間取りは空調の効果が表れやすい様に色彩設計を行いましょう。
外壁付近に天井が高い、あるいは吹き抜けの部屋があると、夏場は窓からの直射日光と外壁からの熱ですぐに暑くなり、それが続くためエアコンの効きが悪くなります。
そういった場合、遮熱性の高いカーテンを使う、室内の広さに見合ったエアコンを設置するなどして普段からこまめに気を付けると良いかと思います。
さらに、蓄熱しやすい金属製の素材を選ぶのではなく、木材の外壁に塗装をするなど外壁の素材をきちんと選ぶ事も大切です。
3-5 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法 黒以外の濃彩色で塗装することも検討しましょう
黒い塗料を選んでも、日の当たり方でグレーぽくに見えたり、青っぽく見えたりすることもあります。
また、見本帳や見本板では黒に見える色でも、実際外壁に塗ってみると濃いグレーに見えたり、濃いブラウンにみえたりすることも多くあります。
ですから、お客様がどうしても黒が良いということでなければ、これらのダークカラー(有彩色に黒を混ぜた暗い色調)もおしゃれな外壁に仕上げることができるのでおすすめします。
3-5 黒い色の外壁塗装で失敗しない方法 黒系の施工実績が豊富な業者に依頼しましょう
黒やダークカラーでの外壁塗り替えは、現場で作業する職人としても大変気を使う作業となります。
一般的に平らな面よりも凹凸の多い面の方が光を多く反射するため白っぽく見える傾向があるので、黒い外壁をよりおしゃれに見せるためにはできるだけ塗り継ぎ部分のが目立たないシームレスな塗膜を作る必要があります。
ですから、もし外壁を黒で塗り替えたいとお考えでしたら、施工実績が豊富な技術力ある塗装業者に依頼しましょう。
■ つや消し黒×ローズブラウン(ブラウン系) スタイリッシュモダン住宅 外壁塗装施工例
外壁色には、日塗工番号 N-15「鉄黒(てつぐろ)」近似と「ローズブラウン」を使用しました。
■ 黒系×ホワイト系 ツートンカラー外壁塗装 施工例
外壁色には、日塗工番号19-30A「黒橡(くろつるばみ)」近似とホワイト系の日塗工番号25-90A「ホワイトドーヴ」を使用しました。
■ 黒系×ホワイト系 ストライプ柄 外壁塗装 施工例
外壁メイン色には、日塗工番号 25-85A「ファーストフロスト」 、外壁アクセント色には、日塗工番号 N-25「スレートグレー」を使用しました。
■ 黒系×ベージュ系 ツートンカラー(上下)外壁塗装 施工例
外壁色には、日塗工番号19-30A「黒橡(くろつるばみ)」近似と日塗工番号 17-80D「エクルベージュ」を使用しました。
外壁塗装 色に関するよくある相談 まとめ
4. 黒い色の外壁塗装で失敗しないためには まとめ
このように、外壁塗装を黒にする場合には、工事完成後の暮らしやすさやメンテナンス方法、周囲の反応などについてきちんと考えながら配色デザインを考える必要があります。
また黒は面積が大きい住宅の外壁に取り入れるのが難しい色ではありますが、その分上手に外壁塗装できた場合は満足度の高いおしゃれな仕上がりになるかと思います。
黒を使った外壁塗装でしたら、小林塗装にお任せください。
名古屋市周辺で、黒色を使った外壁塗装でしたら、小林塗装にお任せください。
当店は、黒系の洗練されたおしゃれな外壁塗装の施工実績は多数あります。
また、外壁の種類、状態、周辺環境、費用対効果などを見極めつつ、おしゃれなカラーコーディネートを心がけて、いつも丁寧で高品質な外壁塗装を行っています。
外壁塗装の調査、診断、見積りは、もちろん無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋『塗装工事の専門店』小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のプロとして、外壁、屋根など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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