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よくわかる 弾性リシンの外壁塗装

外壁塗装を考えはじめたとき、見積書や診断書に書かれている「弾性リシン」という言葉を見て、
「リシンは聞いたことあるけど、“弾性”って何が違うの?」「うちの外壁もこれ?」と、少し考えてしまう方も少なくありません。
モルタル外壁や一部のサイディングでは弾性リシンが使われていることが多く、塗り替えの方法を間違えると不具合につながることもあるため注意が必要です。

弾性リシンは、ひび割れに追従しやすい(伸び縮みしやすい)性質を持つリシン系の仕上げ材です。
ただし、下地の状態や塗料の相性によっては、ふくれ・はがれ・ムラなどの原因になることもあります。
だからこそ、外壁の状態・既存仕上げ・下地の水分・通気性を確認し、塗料と工程を適切に選ぶことが大切です。

この記事では、弾性リシンの特徴・メリット・デメリットに加えて、よく使われる商品名、塗り替えに適した塗料の考え方、費用が変わりやすいポイントまで、「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすく整理してお伝えします。

「弾性リシンとは何か」を基礎から知りたい方も、塗り替えを検討中で不安がある方も、ぜひ参考にしてください。

このコラムで分かること
  • ・弾性リシンの特徴、 得られる効果、 注意点
  • ・新築で使用される弾性リシンのメーカーと銘柄の紹介
  • ・弾性リシンの外壁塗装にておすすめのメーカーと塗料の紹介

1. 弾性リシンとは

外壁塗装 弾性リシンとは イメージ

塗料に骨材(寒水石、軽量骨材=エチレン酢ビ発泡製品など)を混ぜ込んで、ザラザラした砂を吹き付けた様な砂壁状の落ち着いた仕上りになる塗料を「リシン」「吹付リシン」などと言います。
弾性リシンは、リシンの原料であるアクリルエマルションに伸縮性=アクリルゴムによる弾性を加え、外壁に生じるひび割れに耐性を持たせています。

こういった特徴を持つリシンに弾性(可とう性、微弾性とも言います)を持たせた塗料の総称を「弾性リシン」(薄付け仕上塗材 可とう形薄塗材E)と言います。

2. 弾性リシンを外壁塗装で使用するメリット

弾性リシンを外壁塗装で使用するメリット イメージ

ここからは、弾性リシンの「良いところ(メリット)」を、もう少し専門的に、でもできるだけ分かりやすく整理してお伝えします。
弾性リシンは「ひび割れに強い外壁材」というイメージを持たれがちですが、実はそれだけではありません。
モルタル外壁の性質と相性が良く、仕上がりの表情にも特徴があり、施工方法の選択肢も広い――
そういった“現場で選ばれる理由”がいくつもある材料です。

  • ・ヘアークラック(細いひび割れ)に追従しやすく、塗膜の割れを起こしにくい
    外壁のひび割れの中でも、髪の毛のように細いヘアークラックは、モルタル外壁では比較的よく起こります。
    弾性リシンは、塗膜そのものに“伸び”があるため、こうした微細な動きに対して塗膜が追従しやすいのが特長です。
    もちろん、クラックの幅や深さ、下地の動きの大きさによっては補修が必要ですが、「軽微なひび割れに対して、塗膜が割れにくい設計」という点は、弾性リシンの大きな強みです。
    (例えるなら、硬いお煎餅より、少ししなるお煎餅のほうがパキッと割れにくい・・・そんなイメージです)

  • ・モルタル外壁と相性の良い「耐アルカリ性」を持ち、下地の影響を受けにくい
    モルタルは素材の性質としてアルカリ性が強く、塗料や仕上げ材の種類によっては、下地の影響を受けて劣化が早まることがあります。
    弾性リシンは、モルタル下地で求められる耐アルカリ性を備えているため、モルタル外壁の仕上げ材として採用されやすい背景があります。
    「下地とケンカしにくい材料」と言うと少し砕けていますが、実務的にはこの相性の良さが、長持ちの土台になります。

  • ・艶消し×骨材の凹凸で、光がやわらかく回り、落ち着いた上品な外観になりやすい
    弾性リシン仕上げは、基本的に艶を抑えたマットな質感で、表面に骨材(細かな粒)があるため、独特の凹凸が生まれます。
    この凹凸が太陽光を拡散することでテカテカせず、陰影がやわらかい落ち着いた表情になります。
    「派手さより、品の良さ・飽きのこなさを大切にしたい」という方には、かなり相性が良い仕上げと言えます。

  • ・吹付だけでなくローラー施工もでき、現場条件に合わせて工法を選べる
    リシン系=吹付という印象を持たれることも多いのですが、弾性リシンはローラー仕上げにも対応できます。
    たとえば、近隣環境の関係で飛散対策をより厳重にしたい場合や、風が強い立地で吹付が難しい場合など、現場条件に合わせて工法を選べるのは大きなメリットです。
    仕上げの表情も吹付とローラーでは変わるため、見た目の好みで選ぶこともできます。

  • ・シリコンエマルションなど高機能タイプもあり、耐候性・耐汚染性を底上げできる
    ひと口に弾性リシンと言っても、材料にはグレード差があります。
    耐汚染性や耐候性を高めたシリコンエマルションタイプなどもあり、汚れがつきにくく、色あせしにくい設計になっている製品もあります。
    「弾性=ひび割れ対策」だけでなく、美観を長持ちさせる方向に性能を寄せた弾性リシンも選べるという点は、意外と知られていないメリットです。
    とくに幹線道路沿い・交通量が多い立地・雨だれが出やすい形状の建物では、この“汚れにくさ”が効いてきます。

このように弾性リシンは、「ひび割れに強い」だけでなく、モルタル下地との相性、落ち着いた意匠性、施工の自由度、さらに製品グレードの選択肢まで含めて、現場で採用される理由が多い材料です。

3. 弾性リシンを使用した際のデメリット(リスク)

外壁塗装に弾性リシンを使用した際のデメリット(リスク) イメージ

次に、弾性リシンのデメリット(=外壁塗り替え時に起こりやすいリスク)をお伝えします。
弾性リシンは、ひび割れに追従しやすく、見た目も落ち着いていて、いかにも「高性能な仕上げ材」に見えます。
ただし…ここが大事なのですが、塗り替えのときに“扱いを間違えると失敗につながりやすい”材料でもあります。
とくに外壁塗装で再塗装をする際は、次の3点を知らないまま進めてしまうと、数年以内に膨れ・はがれ・汚れの目立ちが出てしまうことがあるため注意が必要です。

  • ・可塑剤が多い分、一般的なアクリルリシンより「汚れやすく見える」ことがある
    弾性リシンは、塗膜にしなやかさ(弾性)を出すために、可塑剤(かそざい)などの成分を多く含むタイプがあります。
    この可塑剤は、条件によっては表面に影響を与え、排気ガス・粉じん・雨だれ汚れが付きやすくなることがあります。
    「すぐ真っ黒になる」という話ではありませんが、立地(交通量の多い道路沿いなど)によっては、アクリルリシンより汚れが目立ちやすいと感じるケースが出ます。

  • ・塗料選びを間違えると、膨れ(ふくれ)が高確率で起こる
    弾性リシン外壁で最も怖いのが、塗り替え後の膨れです。
    原因は一つではありませんが、よくあるのが「通気性が足りない塗膜を上に作ってしまう」こと。
    弾性リシンは表面が凹凸で、材料中に骨材が多く、塗膜内に空気や湿気が残りやすい性質があります。
    そこに、透湿性(湿気を逃がす性質)が低い塗料や、下地に対して密着や乾燥が不十分な仕様を重ねると、
    熱で内部の空気・水分が膨張して、塗膜がぷくっと持ち上がる…という現象が起きやすくなります。
    とくに日当たりの良い面(南面・西面)は、外壁温度が上がりやすく、膨れが出やすい典型ゾーンです。

  • ・“何でも塗れる外壁”ではなく、対応できる塗料・下塗り材がある程度限られる
    弾性リシンの塗り替えは、どの塗料でも万能に対応できるわけではありません。
    下地の状態・旧塗膜の種類・既存の劣化の仕方によって、相性の良い上塗り材/下塗り材(シーラー・フィラー等)が限られることがあります。
    さらに、塗膜が厚くなりすぎる仕様や、硬い塗膜で“封じ込める”方向の仕様は、現場条件によってリスクが高まります。
    だからこそ、弾性リシンは「材料名を知っている」だけでなく、塗り替え設計(通気・透湿・下地調整)まで組み立てられるかが重要になります。

弾性リシンの塗り替えでは、この3点に注意しなければいけません。

弾性リシンの塗膜には、骨材(寒水石)や軽量骨材(発泡ポリスチレン、パーライトなど)が多く含まれているため、どうしても塗膜の内部に空気や湿気が閉じ込められやすい性質があります。
この「閉じ込めやすさ」が、塗り替え時の膨れリスクと深く関係しています。

特に日当たりの良い面では、塗膜中に残った空気や湿気が温められて膨張し、外壁内部から“押し上げる力”が働きます。
さらに弾性リシン塗膜は伸び縮み(伸縮膨張)を繰り返すため、劣化が進んで付着性が落ちている部分ほど影響を受けやすく、
結果として、付着性が低下している一部の塗膜がぷくっと浮いて、膨れが生じてしまうことがたびたびあります。
だからこそ、弾性リシン外壁の塗り替えは「塗る前の診断」と「塗料選び」と「下地調整」が、いつも以上に大切になるのです。

4. 新築の外壁塗装でよく使われている弾性リシン

新築の外壁塗装でよく使われている弾性リシン イメージ

新築の外壁塗装でよく使われる弾性リシンをお伝えします。

お客様が持っている設計図面の仕上げ表、平面図、立面図、矩計図に下記の商品名が記載されていたら、外壁塗装の仕上げ材は弾性リシンと言えます。

  • ■ アイカ工業  「ジョリコート JWC-55」

  • ■ 旭化成  「ソフトリシン」

  • ■ エスケー化研 「ソフトリシン」、「ソフトリシンジュラク」、「ソフトロール」、「セラミソフトリシン」

  • ■ 関西ペイント 「アレス弾性リシン 」

  • ■ 菊水化学工業 「弾性リシン」、「弾性リシン粗目」、「弾性リシン細目」、「弾性リシンSi」、「キクスイ 弾性ロール」

  • ■ スズカファイン 「ラフトン弾性リシン」、「弾性ジュリン」

  • ■ ダイフレックス (恒和化学工業)「ダンセイリシン」

  • ■ 日本ペイント 「ニッペDANリシン」

  • ■ フジワラ化学 「ハーゲンリシン」

4-2 新築の外壁塗装で使われる弾性リシンの耐用年数

新築の外壁塗装で使われるアクリル系弾性リシンの耐用年数は、一般的に4~7年程度で、シリコンエマルション系弾性リシンは8~10年程度です。
外壁の弾性リシンが塗り替え時期になってくると、塗膜の汚れ、チョーキング(白亜化)、変退色、表層のひび割れが進行してきます。

また、日射量・降雨量・降雪量の多い地域、湿地、排気ガス、潮風の影響を受ける環境、雑木林、植栽の近く、温泉地帯など湿気の影響を受けやすい場所では、一般地域と比較して塗膜の劣化が早くなります。

さらに外壁目地やシーリング部分は、構造上の動きやシーリング材に含まれる可塑剤の影響を受ける為、耐用年数に限らず、早期に弾性リシンの不具合を生じる可能性があります。

5. 外壁弾性リシンの膨れなど不具合を防ぐためには?

外壁塗装 弾性リシンの膨れ‥不具合を防ぐためには? イメージ

弾性リシンの膨れ‥不具合を避けるためには、外壁塗装を行う前に以下の事を行う必要があります。

5-2 既存の外壁塗装の塗膜が弾性リシンであるかどうか、しっかり調査しましょう

外壁塗装 弾性リシンであるかどうか、しっかり調査しましょう イメージ

外壁に吹付リシンの塗装がされている場合、それ塗膜が弾性リシンかどうか、事前に調査する事がとても重要です。
実際に爪でリシンの塗膜を押してみて、柔らかいかどうか塗膜の調査を東西南北の4面で行いましょう。

なぜ、東西南北4面で調査する必要があるか理由を言いますと、日当たりの良い面ほど、弾性リシンの経年劣化が進みやすく、リシンの弾性が低下し硬化しているケースが多いからです。
逆に北面など日当たりの悪い場所では、そんなに劣化が進行しておらず、リシン塗膜が柔らかいからです。
ですから、必ず東西南北の4面をしっかり調査しましょう。

なお、カッターナイフでリシンの表面に小さな傷を付けて、塗膜片をほんの少し捲り、折り曲げて見るとよく分かります。
通常、アクリルリシンは塗膜が固く割れてしまいますが、弾性リシンの軟らかい塗膜は割れません。

5-3 弾性リシンに合った塗料を選びましょう

外壁塗装 弾性リシンに合った塗料を選びましょう イメージ

既存の外壁塗装が弾性リシンであった場合、弾性リシンに適した塗料を選ぶ必要性があります。
当然ですが、選べる塗料は限られてしまいます。

また、お客様が外壁塗装業者に吹付リシンの外壁塗装を依頼をしている場合、弾性リシンについて詳しい説明はありましたか?
もし、そういった説明がない場合、そもそも弾性リシン(アクリルエマルション系、シリコンエマルション系)の塗り替えで気を付けるべき内容がある事自体を知らないかもしれません。
そういった場合は、業者の弾性リシンに対する知識・経験不足なので注意しましょう。
基本的には、弾性リシンの外壁塗替えには、透湿性が高く、可とう性=微弾性を持つ塗料を選ぶ必要があります。

なお、弾性リシンの塗膜を全て剝がしてから再塗装する方法もありますが、弾性リシンを剝がす為の材料工賃、再塗装する際の下地調整費用、撤去した塗膜処分‥に費用が掛かり過ぎてしまい、現実的ではありません。

6. 弾性リシンの外壁塗装におすすめの塗料 一例

弾性リシンの外壁塗装におすすめの塗料 一例 イメージ

弾性リシンの外壁塗り替えにおすすめできる塗料の一例をご紹介します。

  • ■ アイカ工業   「ジョリパットフレッシュ」

  • ■ 菊水化学工業  「グラナダフレッシュ」・「グラナダフレッシュF」

  • ■ エスケー化研  「アートフレッシュ」

  • ■ スズカファイン 「ビーズコートフレッシュ」

  • ■ 日本ペイント  「インディアートフレッシュ」

他にも、おすすめ塗料は多数あります。

7. 弾性リシンの外壁塗装では、色選びにも注意しましょう

弾性リシンの外壁塗装では、色選びに注意合いましょう イメージ

弾性リシンの外壁塗装では、濃い色はあまりオススメしません。

なぜなら、濃い色を塗装してしまうと、特に日当たりの良い面で熱を吸収しやすくなってしまうからです。
夏場、外壁の表面温度が高温になるほど、弾性塗膜の膨れのリスクは高くなりますので、ここでも注意が必要です。

したがって、外壁弾性リシンの塗り替えに合った色合いは、淡彩色から中彩色の色を選ぶ事が重要です。

8. 弾性リシンの外壁塗装 費用|相場・㎡単価・見積チェックまで(小林塗装の実務目線)

弾性リシンの外壁塗装 費用 イメージ

8.弾性リシン外壁塗装の費用|相場・㎡単価・見積チェックまで(小林塗装の実務目線)

弾性リシンの費用は、ざっくり言うと「塗料代」よりも「下地と仕様(膨れ対策の設計)」で差が出やすいのが特徴です。
見積書の金額だけ見て判断すると、あとから膨れ(ぷくっ…)が出てしまうリスクもあるため、 ここでは「相場」「㎡単価」「費用が上がるポイント」「内訳」「見積チェック」をまとめて整理します。

1) まず相場感:30坪の総額目安

「リシン外壁(=弾性リシンを含む仕上げ)」の塗装を、30坪規模で見たときの総額目安は、だいたいこのレンジが現実的です。
もちろん、立地・面積・劣化度・足場条件・補修量で動きますが、まずは“全体像”として掴んでください。

  • ・シリコン塗料:80〜100万円前後

  • ・ラジカル制御:90〜110万円前後

  • ・微弾性フィラー等で補修を厚めに+塗装:100〜120万円前後

ポイントは「弾性リシンだから高い」ではなく、弾性リシンに合う仕様を入れると適正に上がる、という考え方です。
安く見せることは簡単ですが、弾性リシンは“安い仕様がそのままリスク”になりやすい外壁でもあります。

2) 「㎡単価」で見るとどうなる?(単価の中身が大事です)

弾性リシン(ソフトリシン)系は、材料・仕様で幅が出ます。
目安としては、次のレンジがよく使われます。

  • ・弾性リシンの目安:2,000〜3,500円/㎡(仕様・情報源により幅あり)

  • ・吹付の“作業単価”の例:弾性リシン吹付 2,500円/㎡(例)

  • ・一般的なリシン塗装:1,000〜1,800円/㎡ という相場レンジもよく見かけます

ここで本当に大事なのは、単価の中に「何が含まれているか」です。
弾性リシン外壁は特に、下地調整(補修)と“透湿・通気の考え方”が費用を左右します。
「単価が安い=得」ではなく、安い理由が“省略”になっていないかを見抜くのがコツです。

3) 弾性リシンで費用が上がりやすいポイント

弾性リシンの“怖さ”は、塗り替えで膨れが出やすい条件があることです。
だからこそ費用は、「塗料代」よりも“仕様と下地”に出やすい傾向があります。

  • ・クラック補修が多い
    微細なヘアクラック中心なのか、構造クラックまであるのかで補修量が変わります。

  • ・浮き/脆弱塗膜の除去が必要
    ケレンや脆弱部撤去の手間が増えるほど、適正に費用は上がります。

  • ・膨れ対策で“透湿性”を重視した仕様にする
    下塗り〜上塗りの組み立てで、湿気の逃げ道を潰さない設計が必要になります。

  • ・模様合わせ(復元工程)が入る
    ローラーリシン/吹付等で意匠を整えると、“ただのベタ塗り”より工数が増えます。
4) 弾性リシン外壁の「費用内訳」はこのようになります

見積の表記は業者によって違いますが、概ねこのような構造になります。
弾性リシンは特に、下地調整の範囲が見積り総額を動かすメインになりがちです。

  • ・足場(総額の中でも大きい)

  • ・高圧洗浄

  • ・下地調整(補修・ケレン・シーリング等) ←弾性リシンはここがブレやすい

  • ・下塗り(フィラー/シーラー)

  • ・中塗り・上塗り(または上塗り2回)

  • ・付帯部(破風・雨樋・水切り等)

  • ・養生・諸経費

「弾性リシンだから高い」というより、弾性リシンに“合う仕様”を入れると適正に上がる、という捉え方が近いです。
逆に言うと、ここを無理に削ると、将来の補修費(やり直し)で痛い目を見やすいのが弾性リシンです。

5) 見積書で必ず見たいチェック項目(弾性リシン版)

価格だけ比較すると事故りやすいので、最低限ここだけは確認がおすすめです。
“見積の丁寧さ”は、そのまま“工事の丁寧さ”に繋がることが多いです。

  • ・既存仕上げの記載:弾性リシン(ソフトリシン)なのか

  • ・下塗り材の商品名・仕様:“弾性下地に対してどう設計したか”が出る

  • ・上塗り材の商品名:透湿性の考え方があるか

  • ・下地処理の範囲:クラック補修/浮き処理/脆弱部撤去の有無

  • ・膨れリスクの説明があるか:説明できる会社は、仕様も丁寧なことが多い

弾性リシンは、安く見せることは簡単なんです。
でもその分、数年後に「ぷくっ…」が出ると、直す方が大変(そして精神的にも地味に効きます)なので、
見積はぜひこう聞いてみてください。

「この仕様は、弾性リシンの“膨れ”に対して、どう対策していますか?」

30坪の想定パターン(A〜C)|費用レンジの目安

最後に、30坪でよくあるケースを3つに分けて、費用レンジをもう一段リアルにまとめます。
“ご自宅がどれに近いか”をイメージしながら見ていただくと、見積の金額にも納得感が出やすくなります。

  • A:30坪・補修少なめ(ヘアクラック中心)
    目安:80〜100万円

  • B:30坪・補修多め(微弾性フィラー等を厚めに設計)
    目安:100〜120万円

  • C:膨れが既に出ている/除去・復元工程が必要(状況次第)
    目安:110〜140万円

同じ30坪でも、A→Cへ進むほど「塗る前の下地・復元工程」が増えるため、費用も上がるのが自然です。
「なぜこの金額なのか?」を、工程の中身で説明してくれる会社を選ぶと、仕上がりも将来も安心しやすくなります。

9. 外壁塗装 弾性リシンに関するQ&A

以下は、一般のお客様から実際によくある内容をもとにした弾性リシンに関するQ&Aです。できるだけ分かりやすくまとめているのでぜひご覧ください。
Q1.うちの外壁が「弾性リシン」かどうか、自分で見分ける方法はありますか?

A.はっきり見分けるのは難しいですが、いくつかヒントはあります。
表面が細かな凹凸のあるマット仕上げで、モルタル外壁の場合は弾性リシンの可能性があります。
ただし、見た目が似ている仕上げ材も多く、正確な判断には専門的な診断が必要です。
塗り替え前には、必ず業者に「既存仕上げの種類」を確認してもらいましょう。

Q2.弾性リシンなら、ひび割れはもう気にしなくていいですか?

A.いいえ、万能ではありません。
弾性リシンはヘアークラック(細いひび割れ)に追従しやすいのが特長ですが、
幅が広いクラックや構造的なひび割れは、補修を行わないと再発します。
「弾性がある=補修不要」ではなく、
適切な下地補修+弾性仕上げが大切です。

Q3.弾性リシンの外壁を塗り替えると、膨れやすいと聞いて不安です…

A.条件次第では膨れが起きやすいのは事実です。
弾性リシンは骨材が多く、塗膜内に空気や湿気が残りやすい性質があります。
そのため、塗料の選び方や下地処理を間違えると、塗り替え後に膨れが発生することがあります。
逆に言えば、透湿性を考慮した塗料選定と正しい工程を行えば、過度に心配する必要はありません。

Q4.弾性リシンの外壁には、どんな塗料を選べば良いですか?

A.ポイントは「相性」と「通気・透湿性」です。
弾性リシンの上には、透湿性のある塗料や、弾性下地に対応した仕様を選ぶ必要があります。
「高耐久だから」「人気だから」という理由だけで塗料を選ぶと、
かえって膨れやはがれの原因になることもあります。
外壁の状態を見たうえで、弾性リシン対応の塗装仕様を組み立てることが重要です。

Q5.弾性リシンの外壁塗装は、費用が高くなりやすいですか?

A.内容によっては、一般的な外壁より高くなる場合があります。
弾性リシンの塗り替えでは、下地診断・補修・塗料選定・工程管理に手間がかかることが多く、
その分、工事内容が丁寧になりやすい傾向があります。
ただし、単純に「高い・安い」で見るのではなく、
将来的な膨れや再補修のリスクを減らす工事かどうかという視点で判断することが大切です。

Q6.弾性リシンの外壁は、なぜ膨れが起きやすいのですか?

A.塗膜内部に空気や湿気が残りやすい構造だからです。
弾性リシンには骨材(寒水石・軽量骨材など)が多く含まれており、塗膜内部に微細な空間ができます。
この空間に残った湿気や空気が、日射で温められると膨張し、逃げ場を失うと膨れとして表面に現れます

Q7.南面や西面だけ膨れるのはなぜですか?

A.外壁温度の上昇が大きいためです。
南面・西面は日射量が多く、夏場は外壁表面温度が60℃近くになることもあります。
この温度上昇により、塗膜内の空気や水分が急激に膨張し、付着力が弱っている部分から膨れが発生しやすくなります。

Q8.膨れは施工後すぐ出るものですか?

A.いいえ、1〜3年後に出るケースも非常に多いです。
塗り替え直後は問題なく見えても、季節の温度差や梅雨・夏を繰り返すことで内部に負荷が蓄積され、
ある日突然「ぷくっと」現れることがあります。
そのため、施工直後の見た目だけで良し悪しは判断できません。

Q9.高耐久・高級塗料を使えば膨れは防げますか?

A.必ずしも防げるわけではありません。
むしろ、透湿性の低い高耐久塗料を選ぶと、膨れリスクが高まる場合もあります。
弾性リシンでは「耐久年数」よりも、湿気を逃がせる設計かどうかが重要です。

Q10.膨れを防ぐために、業者は何を確認すべきですか?

A.以下の点を必ず確認する必要があります。
・既存塗膜の種類と劣化状況
・含水率(湿気の残りやすさ)
・日射条件(方角・立地)
・使用する下塗り材と上塗り材の透湿性
これらを踏まえて塗装仕様を組み立てられるかどうかが、膨れを防ぐ最大のポイントです。

Q11.見積書に「外壁塗装一式」としか書かれていませんが大丈夫ですか?

A.注意が必要です。
弾性リシンの場合、下塗り材・上塗り材の種類と工程が非常に重要です。
一式表記だけでは、膨れ対策や仕様の妥当性が判断できません。

Q12.見積書で必ず確認すべき項目は何ですか?

A.最低限、以下は明記されている必要があります。
・下塗り材の商品名(弾性対応か)
・上塗り材の商品名
・塗装回数
・補修内容(クラック補修など)
これが無い見積りは、比較検討ができません

Q13.「高耐久だから安心」と説明されましたが信用していいですか?

A.その言葉だけでは判断できません。
弾性リシンでは、耐久性=安全ではありません。
「なぜこの塗料が弾性リシンに合うのか」を説明できるかが重要です。

Q4.相見積りで金額差が大きいのはなぜですか?

A.塗装仕様の考え方が違う可能性があります。
・下地調整を簡略化している
・安価な下塗り材を使っている
・膨れリスクを考慮していない
といった違いが、価格差として表れることがあります。

Q5.見積書で「安心できる会社」の判断基準は?

A.弾性リシンのリスク(膨れ)をきちんと説明しているかです。
デメリットを説明せず「大丈夫です」と言い切る会社より、
条件付きで説明する会社の方が信頼できます。

9. 弾性リシンの外壁塗装について まとめ

弾性リシンの外壁塗装について まとめ イメージ

弾性リシンの外壁塗替え費用弾性リシンの外壁塗装で、最も大切な事は、弾性リシンの塗り替えに対する知識や経験を持った業者選びが必要不可欠であるという事です。
また、外壁塗装を行う際の下地調整や下地補修、施工管理が大変重要です。

名古屋の塗装店小林塗装は、弾性リシン特有の不具合発生のリスクを最小限に抑え、適切な診断・材料選びをお手伝いさせて頂きます。

弾性リシンの外壁塗替えのことなら、小林塗装にお任せください

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名古屋市周辺で、弾性リシンの外壁塗り替えを検討中のお客様は「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せください。

当店は、弾性リシンの状態、周辺環境などをしっかり見極め、いつも丁寧な塗装を行っています。
弾性リシン壁塗装の見積りは、もちろん無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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コラム筆者
弾性リシンの外壁塗装 コラム筆者 小林塗装 店主 小林ゆず 小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコンテンツ作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。

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