遮熱塗料と断熱塗料の特徴とその違いについて　小林塗装

1.　遮熱塗料（高日射反射率塗料）の特徴

最近、遮熱塗料（高日射反射率塗料）や断熱塗料を使った外壁塗装や屋根塗装を行おうとしているお客様が増えていますが、遮熱と断熱の違いについて、よくご存知でしょうか？

まず、機能性塗料でよく耳にする、「遮熱塗料」とはその名の通り、熱（直射日光=赤外線）を遮る事を目的としています。
直射日光が屋根などに当たる事によって、熱が建物内部に伝わって、建物内の気温が上昇します。
この熱を持つ太陽光をある程度反射させる事によって、熱を遮って建物の表面温度をを緩和させたり、室内の温度を緩和させることが目的なのが遮熱塗料です。

遮熱塗料の特徴は、「太陽光を反射させる塗料」なので、遮熱塗料で外壁塗装をしても、年月の経過によって、遮熱塗料の表面が汚れてしまうと、直射日光を十分反射できなくなり、赤外線を遮る遮熱効果も弱まります。
この点は、断熱塗料と大きな違いがあります。
また遮熱塗料の場合、仕上がり感を重視した製品が多い事から、塗装下地の丁寧な調整が不可欠になります。
ですから、遮熱塗料で外壁や屋根の塗装を行う際には十分な下地調整が大切です。

なお、遮熱塗装の後には遮熱効果を維持させるため、定期的に塗装面を洗浄するなどといった定期的なメンテナンスが必要になる事があります。

2.　断熱塗料の特徴

次に以前からよく耳にする断熱塗料とは、太陽光の熱が建物内部に伝わる事を防ぎ、躯体の熱劣化を防ぐための塗料です。

分かりやすく言いますと、塗料による断熱材です。
断熱塗料を塗る事によって、熱の伝導をある程度防ぐ事ができるので、室内の気温上昇を防ぐ結果に繋がります。
ただし断熱材とは違って、塗料である以上、いくら塗っても、厚みには限度があります。
また、塗装する際、断熱塗料の厚みを付けすぎると、塗装が剥離しやすくなってしまうデメリットもあるので注意が必要です。

こういった理由から、断熱材と比べますと断熱効果も限られてしまいますが、断熱塗料を塗る事によって、若干の断熱効果、遮音機能、結露防止機能は得られる事は間違いありません。
また、断熱塗料を使用する際は、遮熱効果のあるトップコートと組み合わせて使用する事があり、より高い遮断熱効果を得る事ができます。

なお、断熱塗装は、通常の塗料よりも汚れやすいので、塗装の美観を維持させるため、遮熱塗料と同様に定期的に塗装面を洗浄するなどといったメンテナンスが必要になる事があります。

3.　遮熱塗料と断熱塗料の違い　まとめ

遮熱塗料と言っても様々な種類や特性があり、最近では断熱効果を併せ持つ、遮断熱塗料もあります。

逆に断熱塗料の場合は、遮熱効果が得られる塗料も多くあるので、塗装工事を検討する際、予め調べておくと良いかと思います。

なお、各メーカーの遮熱塗料、断熱塗料、遮熱断熱塗料にも、それぞれメリットとデメリットがありますので、予めしっかりと施工業者に確認する必要があります。

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コラム筆者
小林塗装　店主　小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。

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