

高級感あるシックな印象の外壁艶消し塗装について
今回は、外壁艶消し塗装について、『名古屋の塗装店』小林塗装が分かりやすくお伝えします。
外壁塗装を行い、建物を高級感のあるシックなイメージが希望でしたら、艶消し塗料を選択するという方法があります。
塗料の艶を抑えた外壁塗料を使う事で、塗りたてのピカピカ感を抑えて、外壁や屋根を落ち着いたイメージに仕上げる事ができます。
ですから、和風住宅、ナチュラルモダン住宅などは艶を抑えた外壁塗料の方が外壁イメージの相性が良い場合があります。
しかし、一口に艶消し塗料と言いましても、「艶あり塗料と比べて見た感じがどれだけ違ってくるのか?」、「外壁艶消し塗料には、どんなメリットやデメリットがあるのか?」、「艶消し塗装価格はいくら位なのか?」など外壁塗装のプロの視点で分かりやすくお伝えします。
1. そもそも、「外壁用の艶消し塗料」って何?
まずは、そもそも艶消し塗料って一体どんなものなのか?
一般的な艶有り塗料とどう違うのか?などその違いを分かりやすくお伝えします。
艶消し塗料とは、「光沢率5%以下」の艶が無い塗料を指します。
艶消し塗料は、「艶無し塗料」、「フラット塗料」、「マット仕上げ塗料」とも呼ばれ、光をあまり反射しない落ち着いたイメージを作る塗料であると言えます。
艶消し塗料は、フラットベースと呼ばれる艶消し添加剤を塗料に混ぜることで塗膜表面にミクロレベルの凹凸を作り出しています。
その微細なざらつきが光を拡散させ、光沢度を低下させつくられます。
しかし実は、塗料の艶具合いについては、JISで定められた明確な基準がある訳ではありません。
そこで塗料業界では、一般的に外壁面に光を反射させて光沢度というものを測定器で測定しています。
塗装光沢の測定方法を簡単にお伝えしますと、平面に塗装された面に60°の角度から光を当て、そのうちどれくらいの強さの光が正反対の方向に反射されるかを測定する方法です。
光沢度試験は、外観を重視する製品の品質管理では色測定と合わせて重要な測定なので、耐候性試験などの耐久試験の評価項目にも用いられます。
2. 外壁塗装の艶有り塗料と艶消し塗料、何が違うの?
艶消し塗料と艶あり塗料を見比べて見てみると・・・
艶消し塗料の場合 ⇒
モダンな印象・落ち着いた仕上がり
艶あり塗料の場合 ⇒
光沢があるピカピカな仕上がり
3. 外壁塗装で「艶有り塗料」と「艶消し塗料」はどっちがいいの?
建物の外壁を艶有り仕上げにするか艶消し仕上げにするのか?
どちらを選ぶかは、お客様自身の好みになります。
お客様は自分の住まいを外から見てどんなイメージにしてみたいと思いますか?
一体どんな住まいでどんな暮らしをしたいか、じっくり想像してみましょう
シックで落ち着いた印象の外壁に仕上げたいなら、艶消し塗料!
もし、お客様が艶有りの塗料を選んだ場合、建物の外壁は塗り替え後ピカピカになります。
しかし一方で、人によっては、外壁の塗装に艶がありすぎると「下品」、「落ち着きが無い」などといったイメージを持ってしまう事もよくあります。
サイディングのツルツルした表面では、少し艶を抑えた「7分艶」、「5分艶」などにするという選択肢もあります。
また、和風住宅や砂壁調、土壁調などデザイン性の高い外壁材には光沢がある、いわゆる全艶有り塗料などは似合いません。
こういった場合、3分艶、艶消しでしたら、落ち着いたイメージの外壁に仕上げる事ができます。
したがって、住まいの外壁を高級感があるシックなイメージに仕上げたい場合は艶消し塗料、または艶を抑えた「3分艶」などを選ぶ事をおすすめします。
初期性能を重視するなら、艶あり塗料がおすすめです
「艶消し塗料にした場合、塗装の性能に違いはあるのか?」当然の事ですが、気になるところではあると思います。
結論からいうと、性能の差は確かに若干あります。
先ほどお伝えした様に、艶消し塗料は添加剤によって表面をザラつかせ、光を拡散する事で光沢を抑えています。
ですから、塗装の表面に汚れやホコリが付着しやすくなってしまうのです。
また、フラットベースという「艶消し添加剤」が入っている分、僅かではありますが耐久性も落ちてしまいます。
ただそこで知っておいてもらいたい事は、艶有りの塗料にしたとしても、塗装の性能に差が現れるのは、塗装してから最初の2~3年だけだという事です。
それ以降は、性能の差も少なくなっていきます。
そして、艶あり塗料のピカピカ感も徐々に無くなっていきます。
一方、艶消し塗料の場合は、経年劣化による見た目の変化は殆ど無いと言って良いかと思います。
外壁塗料の中には、エマルション塗料、シリカ系塗料(ケイ酸質塗料)など艶消ししかない種類の製品あります。
そのような塗料でしたら、艶消し処理による耐候性の低下はありません。
または、元々の性能が優れた高級グレードに該当するラジカル制御材が添加されたシリコン塗料以上の塗料を選んでいるなら、耐候性の低さは、そこまで気にならなくなります。
4. 外壁艶消し塗料の価格について
艶消し塗料を選ぶうえでやはり気になるのが、塗料の価格ではないでしょうか?
通常の艶あり塗料に比べて、艶消し塗料の価格はどのくらい違うのかとお伝えしますと、一般的に、消し塗料の価格は、艶有り塗料の1.1~1.2倍程度高くなっています。
外壁艶消し塗料が艶有り塗料よりも材料価格が高い理由は、先ほどお伝えしたように、艶消し塗料が通常の塗料をベースとして艶を抑えるフラットベースが加えられているからです。
また、同じメーカーで同じ種類の塗料でも、艶消しと艶ありの価格の違いは1.1~1.2倍程度の差があります。
これが3分艶、5分艶、7分艶でも同様で、やはり塗料の価格差は1.1~1.2倍程度です。
それに伴い、外壁艶消し塗装は、通常の外壁艶有り塗装よりも施工価格も若干アップします。
5. 艶消し塗料で外壁塗装する前に知っておきたい 5つのポイント
最後に、艶消し塗料で外壁塗装を行う際に必ず知っておきたい5つのポイントをお伝えします。
外壁塗装の見積りや塗装業者に相談する際の参考にして頂ければと思います。
1. 外壁艶消しの塗装色見本は、太陽の下で見ましょう
実際に外壁の色を決める際には、業者から色見本表を見せてもらったり、モニター上でカラーシミュレーションをする事になると思います。
この時にお客様が注意してしなくてはならない事は、部屋の中と屋外では光の当たり方が全く違うという事です。
部屋の中で落ち着いた色を選んで外壁を塗り替えてみたら、「イメージしていた色よりも、何だか明るい色に仕上がってしまった。」などそんなトラブルも起こりえます。
ですから、実際の外壁の模様に近い形状の見本板に塗装して、屋外で晴れた日、曇りの日、朝、昼、夕方、など様々な角度からチェックしてもらう事をおすすめします。
外壁のテイストに近い、凹凸のある見本板の方が乱反射で光沢を感じやすくなるので、艶の度合いをより正確にチェックする事ができます。
2. 外壁艶消し塗装は、汚れやすい環境では注意が必要です。
外壁艶消し塗装の際、耐汚染性が優れるシリコン系の艶消し塗料を使っていても、艶消しと艶有りではどうしても汚れやすさの差が生じてしまいます。
ですから、交通量が多い地域や工業地域での艶消し外壁塗装は、その様な点にも注意を配る必要があります。
またそんな場合は、5分艶や3分艶など予め艶調整されている外壁塗料を選ぶと良いかと思います。
予めメーカーで艶が調整された塗料を選ぶ事で、光沢をほど良く抑えるので、艶消し塗料を選ぶよりも塗装面の汚染を和らげる事ができます。
3. 外壁艶消し塗装を検討する際は、業者の技術力を見極めましょう
艶消し塗料を選んで外壁塗装する場合、絶対覚えておかなくてはいけない事は「艶を調整した塗料は、取り扱いが難しい」という点です。
艶を調整した塗料の場合、塗料本来の光沢がうまく出なくなってしまう「艶ムラ」という現象が通常よりも起きやすくなるからです。
作業する職人が塗料の性質を正しく理解し、メーカーが定めた手順に従って作業を進めていれば、何ら問題はありません。
ですから、艶消し塗料を使った外壁塗装を検討する際には、しっかりとした技術と経験、プロ意識を持った業者かどうか判断する事が重要です。
ですから、予めお客様自身で艶消し塗装の不具合に関する知識を少し学んでおき、営業マンや現場担当者に「艶消し塗料で塗装すると、艶ムラが起こりやすいと聞いたのですが?」などと質問をしてみましょう。
その際に「お客様にしっかりとした作業内容の説明してくれるか?」、「メーカーが定める仕様に従って作業をする業者か?」などが塗装業者を選ぶ重要な判断材料となります。
作業の説明がおざなりになっていたり、質問の内容に答えられずお客様をはぐらかしたり、曖昧な態度を取ったりする業者の場合、注意が必要です。
4. 艶消し塗料は、外壁塗装を行う前に撹拌機を使ってしっかり混ぜましょう
外壁艶消し塗料は、ほとんどの場合、各メーカーの工場で艶消し剤(フラットベース)を混ぜてから出荷されています。
しかし、塗料の種類によっては、現場で艶消し剤(フラットベース)を入れて撹拌して使用するもあり、その際に塗料の攪拌が十分でないと、艶ムラなど塗装の不具合が発生します。
塗料の撹拌不足が生じる主な原因は、「電動撹拌機を使わずに手作業で塗料を混ぜている」ケースです。
ですから、艶消し塗料を使用する際には、電動撹拌機で攪拌ムラが生じないよう、入念に撹拌する事が必要です。
5. 外壁艶消し塗装の色は、イメージよりも明るめの色を選びましょう
外壁艶消し塗装で色を選ぶ際、艶を抑えた塗料を塗る場合は、少し明るめの色を選ぶと良いと言われています。
なぜなら、艶消しの塗料は光をほとんど反射しないために、暗い色を選ぶと本来のイメージよりも少し重たいイメージになってしまうからです。
逆に艶有り塗料は、お客様がイメージした色よりも少し暗めな色を選ぶ事で、落ち着いたイメージを持たせる事ができます。
なお、外壁をオレンジなど鮮やかな原色系の色にしたい場合も、塗装の艶を抑えたマットな塗装にする事によって、周囲の景観に違和感なく溶け込ませる事ができるかと思います。
外壁艶消し塗装の事なら 小林塗装にお任せください!
名古屋市周辺で、落ち着いたつや高品質な塗装工事を行っています。
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小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコンテンツ作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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