基本的な外壁塗装の手順
建物の外壁を塗装でしっかり守るためには、見た目の美しさだけでなく、塗膜(とまく)の厚みをきちんと確保することが大切です。そこで基本となるのが、下塗り1回・上塗り2回の計3回塗り。ムラのない均一な仕上がりにつながり、雨・紫外線・汚れから外壁を長く守る「強い塗膜」をつくります。
工程としては、まず古い塗膜や排気ガス汚れ、コケ・カビなどを高圧洗浄で根気よく洗い流すところからスタートします。 ここを丁寧に行わないと、どんな高性能塗料でも密着しにくく、せっかくの塗装が早く傷む原因になります。 次に、ひび割れ(クラック)や欠損部などを補修し、下地を整えます。いわば、メイク前のスキンケアのような下準備です。ここで手を抜くと、仕上がりの美しさも耐久性も伸びません。
そのうえで行う下塗りは、外壁材と仕上げ塗料をしっかりつなぐ「接着剤」の役割であり、下地の吸い込みを抑え、上塗り材の性能をきちんと発揮させるための重要工程です。そして、中塗り・上塗りで仕上げ塗装を2層重ねることで、色ムラを抑えながら膜厚を確保し、耐候性(紫外線や雨風への強さ)と見た目の品の良さがぐっと高まります。 艶や色味も安定し、「近くで見てもきれい」「遠目でも整って見える」仕上がりに近づきます。
今回は、そんな外壁塗装の基本工程を「名古屋の塗装工事専門店」小林塗装ができるだけ分かりやすくお伝えします。
外壁塗装を検討中の方は、おまいを長く美しく保つための「失敗しない段取り」として、ぜひ最後までご覧ください。読むほどに「なるほど、3回塗りってそういう意味ね」と納得できるかと思います。
- ・外壁塗装が長持ちする「基本の7工程」
外壁塗装の手順1. 塗装の前には、高圧洗浄を必ず行います

結論から言うと、高圧洗浄は「汚れ落とし」ではなく、塗装を長持ちさせるための下地づくりです。
高圧洗浄機で水を噴射し、外壁表面に付着した排気ガス汚れ・土埃・カビ・藻・雨だれ跡、そしてチョーキング(塗装の白亜化)の粉を、根こそぎ洗い流します。
ここで大事なのは、ただ「当てる」ことではなく、汚れを浮かせて、流し切ることです。
たとえば白い粉(チョーキング)って、触ると手につく程度の軽いものに見えますが、実は塗膜が紫外線で分解されて粉状になったものです。
この粉が塗装面に残ったままだと、いくら上から高性能な塗料を塗っても塗料が外壁に密着せず、数年で浮き・膨れ・剥がれにつながることがあります。
高圧洗浄は、例えるなら「料理の下ごしらえ」です。
食材(外壁)に泥やぬめり(汚れ・粉・カビ)が残ったまま味付け(塗装)しても、いくら良い調味料(高級塗料)でも、仕上がりは決まりません。
現場目線で言うと、洗浄の丁寧さは、次の工程すべてに波及します。
- 塗料の密着が上がる:下塗りの食いつきが良くなり、耐久性が伸びやすい
- 仕上がりがきれい:砂・粉が残ると、ザラつきやブツ(異物混入)の原因に
- 塗りムラを防ぐ:汚れが残ると吸い込みが不均一になり、色ムラの原因に
- 養生がはかどる:サッシ周りや土間がきれいだと、テープが付きやすく作業が安定
- 不具合の芽を早期発見:洗ったあとに、ヒビ・浮き・欠けがくっきり見えて補修精度が上がる
高圧洗浄は、強い水圧で一気に落としたくなりますが、住宅外壁は素材によって“耐えられる強さ”が違います。
強すぎると、塗膜を必要以上に削る/サイディングの表面を傷める/シーリングを痛めることも。
だから現場では、外壁の種類・劣化具合・目地の状態を見ながら、圧力と距離、ノズルを調整します。まさに「水のさじ加減」。職人の見せ場です。
- 目地(シーリング)が痩せている・割れている箇所は、当てすぎ注意
- 北面のコケ・藻が強い場合は、洗浄前に外壁洗浄剤を検討することも
- 塗膜が浮いている箇所は、洗浄でさらに剥がれることがあるため、事前説明が必要です
丁寧に洗うは、ふわっと聞こえますが、現場ではけっこう大変です。実際の現場感で言うと、こんなポイントを押さえます。
- 上から下に洗う:汚水が下へ流れるので、基本は上部から順に洗う
- 壁だけでなく、細部も:軒天・破風・雨樋の裏・出窓天端などホコリ汚れが溜まる場所を重点的に
- 目地は角度を変えて:溝に残った粉やコケを、当て方で掻き出す
- 汚れが“流れたか”を確認:白い粉が残るところは、手触りでチェックして追加洗浄
- 基礎や土間も最低限きれいに:あとで養生テープが浮きにくくなります
高圧洗浄は、見た目以上に「水しぶきと汚れ」が飛び散ります。
そのため足場には、飛散防止ネット(メッシュシート)や、状況によってはビニール養生を併用し、周囲への影響を抑えます。
特に気をつけたいのは、次のようなケースです。
- 隣家との距離が近い:車・外壁・植栽に飛ぶとトラブルになりやすい
- 風が強い日:洗浄はできても、飛散管理の難易度が上がる
- 給湯器・エアコン室外機が近い:水が入り込まないよう養生と当て方が必須
- 玄関まわり・駐車場:生活導線なので、滑り対策や養生の工夫が大切
近隣配慮は、技術と同じくらい大事な“現場品質”。
ここを丁寧にできるかどうかで、工事中の安心感が変わります。
そしてもうひとつ大切なのが、洗浄後の乾燥です。
外壁が濡れたまま塗ると、塗膜の中に水分が閉じ込められ、ふくれや密着不良の原因になります。
「洗ったら次の日にすぐ塗る」ではなく、天候や外壁材に合わせて乾燥時間を確保する。ここが、長持ちする塗装の分かれ道です。
高圧洗浄は地味に見えて、実は塗装品質の“土台”。
土台がしっかりしていれば、下塗りも上塗りも、気持ちよく性能を発揮してくれます。
外壁塗装を検討されている方は、見積りの金額だけでなく、「洗浄をどう丁寧にやるのか」まで説明してくれるかも、ぜひチェックしてみてください。
外壁塗装の手順2. 下地補修の作業を行います
結論から言うと、下地補修は「見えないけれど、いちばん重要な工程」です。
どんなに良い塗料でも、下地がガタついたままだと、塗膜は早く傷みます。逆に言えば、補修が丁寧だと塗装の寿命と仕上がりがきれいに伸びます。
ここで活躍するのが、フィラー(下地の不陸=でこぼこをならし、微細なひび割れを埋めて、塗りやすい“フラットな土台”をつくる下地材)。
フィラーは「下塗り」の仲間ではありますが、役割としては補修と整面(せいめん)に寄った存在です。外壁の状態に合わせて、サフェーサー・パテ・シーリング・樹脂モルタルなどを組み合わせ、ベストな下地に整えていきます。
- ひび割れ=水の入口:細いクラックでも、雨水が入れば膨れ・剥がれ・凍害につながることも
- 段差=塗膜が薄くなる場所:角や欠け部は塗料が乗りにくく、劣化が早く出やすい
- 目地の劣化=揺れの逃げ場がなくなる:シーリングが痩せると、外壁材の動きに追従できず割れやすい
- 「下地が整う=塗りやすい」:ムラ・ローラー跡・艶ムラが出にくく、見た目の品が上がる
つまり下地補修は、外壁にとっての「基礎工事」です。
きれいに見えるだけではなく、数年後の持ちに差が出る仕事です。
窯業サイディングは、板と板のつなぎ目(目地)が多く、劣化ポイントが分かりやすい外壁材です。
微細なひび割れ(ヘアクラック)については、サイディング用のサフェーサーで“遮蔽(しゃへい)=表面に出てこないように抑え込む”対応を行います。
そして要注意なのが、目地部分。ここは雨水が集まりやすく、紫外線も当たりやすい場所。
状態に合わせて、
- 打ち替え:古いシーリングを撤去して新しく入れ替える(基本はこちらが長持ち)
- 増し打ち:既存の上から追加充填(条件が合う場合のみ)
欠損(欠け・割れ)部分は、外壁用パテで形を整えます。ここは建物の美観にも直結するため、パテでちょこっと補修して終わりではなく、不陸を消すことが大切です。手で触ったとき「ひっかかり」が残っていると、その周囲の塗装が光沢ムラを起こす場合があります。
ALCやモルタルは、一見どっしりして見えても、実はひび割れが起きやすい外壁です。(乾燥収縮や揺れの影響を受けやすいため)。
ひび割れにはシーリング充填を行い、欠損や欠けがある場合は樹脂モルタル補修などで形を復元します。
ポイントは、ひび割れの幅だけで判断しないことです。
いくら幅が小さくても、奥まで動いている“生きたクラック”の場合、表面だけ埋めると再発しやすいです。
状況によっては、Uカット・Vカットなどの処置でひび割れを整形し、補修材がしっかり効く状態にしてから充填することもあります(現場判断がものを言うところ)。
サッシ周りは、雨が当たりやすいのに、構造上“水が入り込みやすい”場所です。
ここが傷んでいると、外壁より先に室内への雨漏りリスクが高まります。
シーリングが痩せている程度であれば増し打ちを行いますが、凝集(ぎょうしゅう)破壊や接着破壊など、劣化が激しい場合は打ち替えが基本です。
(ざっくり言うと、凝集破壊は“材料自体がボロボロ”、接着破壊は“くっつくべき場所から剥がれている”状態。どちらも上から足すだけでは長持ちしません)
金属系外壁は、塗膜が劣化すると錆が出やすく、進行すると穴あきにつながることもあります。
錆が発生している部分には、ケレン(サビ落とし、剥がれかかった脆弱な旧塗膜の除去)を行い、塗れる下地に戻します。
ここでの深掘りポイントは、「錆の上から塗っても止まらない」という現実。
錆は“増える性質”があるので、ケレンでしっかり落とし、必要に応じて錆止め下塗りで抑え込む。これが王道です。
表面だけサッとこすって終わりだと、数年で再発しやすいので要注意です。
そして最後に、とても大切なことをひとつ。
補修する部分に塵・ホコリ・油分などの汚れが付着していたり、ひび割れや溝の中に砂や土が詰まっていると、どんな補修材を使っても長持ちしません。
つまり、補修は「材料勝負」ではなく、清掃と下処理の丁寧さ勝負です。
- 補修前に、溝の中の砂を取り除く
- 粉っぽさ(脆弱層)が残る場合は、さらに清掃・下地調整
- 油分が疑わしい箇所(換気扇付近など)は、状況により拭き取りや洗浄を追加
下地補修は、派手さはないけれど、仕上がりの品と耐久性を決める縁の下の主役です。
小林塗装では、外壁材ごとのクセと劣化の出方を見極め、必要な補修を、必要なだけきちんと行います。
次の工程(下塗り)を気持ちよく迎えるための、大事な準備です。
外壁塗装の手順3. 養生をしっかり丁寧に行います
結論から言うと、養生(ようじょう)は「汚さないため」だけの作業ではありません。
養生の丁寧さは、そのまま仕上がりの“上品さ”と、工事中の安心感に直結します。
外壁塗装を“きれいに塗る”というより、家全体を整えていく段取りの中で欠かせない工程。いわば、塗装の「仕立て」です。
塗装は、ローラーや刷毛だけでなく、微細な塗料のミスト(細かい飛沫)や、手元についた塗料が思わぬところへ移ることで、トラブルが起きやすい工事です。
だから養生の目的は大きく分けて、次の3つになります。
- 保護:サッシ・玄関・床・設備・車などを塗料や汚れから守る
- 仕上がりの精度:色分けラインや取り合い(境目)を、ピシッと美しく出す
- 作業性と安全:塗り手が迷わず動ける導線をつくり、ムラやミスを減らす
例えるなら、養生は「白いシャツにエプロンを付ける」だけじゃなく、キッチン全体を片付けて、料理しやすい環境を整えるようなもの。
この準備が整っている現場は、だいたい仕上がりも気持ちいいです(経験上、ここは裏切りません)。
外壁塗装の前には、サッシ枠、庇、屋根、玄関、ベランダ床面、土間、エクステリア製品、自動車、バイク、自転車、エアコン室外機、給湯器、換気口…など、塗らない部分をしっかり養生します。
特に生活動線に近い場所(玄関まわり・駐車場・勝手口など)は、お客様の「使いやすさ」も考えながら進めるのがプロの配慮です。
- 玄関:出入りできるように、開閉を想定して養生(“閉じ込めない”)
- ベランダ:排水口(ドレン)を塞がないように調整(雨の日の安心)
- 土間:滑りやすくならないように、養生材の選び方と固定方法を工夫
- 車・自転車:移動が難しい場合は、飛散の方向と距離を見て二重養生を行いましょう
そして、外壁塗装の仕上がり感に最も影響するのが、細かい部分のマスキング(テープ養生)です。
たとえば、サッシの隅、軒天と壁の取り合い、塗り分けライン(ツートンの境目)など。ここが少しでもズレると、外壁がきれいに塗れていても、全体がどこか“ぼんやり”見えてしまいます。
マスキングのポイントは、単に貼るのではなく、「ラインを設計する」意識を持つこと。
真っ直ぐに見える位置、影の落ち方、遠目で見たときの見え方まで考えて、ラインを決めていきます。
この工程は、ちょっと大げさに言えば、家の輪郭を描く作業。ここが美しいと、建物がシュッと締まります。
逆に、養生が甘いと何が起きるのか。よくあるのは次のようなトラブルです。
- サッシや土間に塗料が付着し、清掃に時間がかかる(=余計な負担)
- 塗り分けラインが波打ち、全体が雑に見える
- 換気口を塞いでしまい、室内環境に影響が出ることがある
- ベランダ排水が塞がり、雨の日に水が溜まって慌てる
養生の丁寧さは、工事中のストレスを減らし、完工後の満足度を上げる“保険”でもあります。
小林塗装では、入念かつ正確な養生を徹底しています。
理由はシンプルで、「塗装は、塗らない場所をきれいに守れるかで、腕が見える」からです。
塗る工程は目立ちます。でも、本当に仕上がりに差が出るのは、塗る前の準備と、細部の境目です。
養生が整うと、現場全体の空気が変わります。道具の置き場が決まり、動きがスムーズになり、仕上げのラインが迷いなく決まる。
外壁塗装をご検討中の方は、見積書の「養生一式」だけで判断せず、“どこをどう養生するのか”を説明してくれるかも、ぜひ確認してみてください。
その一言がある会社は、だいたい仕事も丁寧です。
外壁塗装の手順4. 下塗りは、隅々まで塗ります
結論から言うと、下塗りは「上塗りをきれいに見せるため」ではなく、“外壁と塗膜を一体化させるため”の超重要工程です。
仕上げ塗料(上塗り)をいくら丁寧に塗っても、下塗りが甘いと、塗膜が外壁にしっかり噛まず、数年後に浮き・はがれ・ふくれ・ムラが出やすくなります。
外壁材は、見た目以上に凹凸があり、さらに経年劣化で表面が粉っぽく(チョーキング)なったり、細かな傷みが出たりします。
つまり、塗料からすると「くっつきにくい状態」。だからこそ、既存の塗装面を整え、密着性を高めるために、状態に合った「下塗り」を行います。
下塗りは、家全体の「接着」と「土台づくり」を担います。塗り残しがあると、その部分だけ接着力が弱くなり、上塗りがきれいでも、そこから不具合が始まることがあります。
特に塗り残しが起きやすいのは、次のような場所です。
- サッシ周り・入隅(いりずみ):狭くてローラーが入りにくい
- 出隅(ですみ)・角:塗料が乗りにくく、膜厚が薄くなりやすい
- 凹凸の深い模様サイディング:表面だけ塗って“谷”が残りやすい
- 補修跡:吸い込みムラが出やすく、下塗り不足が仕上がりに直撃
下塗りは、言ってしまえば「見えなくなる工程」。
だからこそ職人側の矜持が出ます。塗った直後は地味でも、数年後に「お、まだきれい」と言われるのは、だいたい下塗りが強い現場です。
シーラーは、塗料を吸い込みやすい下地に塗って吸い込みを止める役割があります。
さらに、経年劣化で表面が脆弱(もろい状態)になっている場合は、下地を固めて補強する効果も期待できます。
また、木部や旧塗膜の種類によっては、アクやヤニなどがしみ出てくることがありますが、シーラーはそれらの析出を抑え、塗膜と下地の接着を安定させる働きもします。
下地の性質によっては、塗膜の劣化(腐食)を抑える目的も果たすため、シーラー選定は「とりあえずこれ」ではなく、外壁の状態診断が前提になります。
プライマーは、目的に合わせて最初に塗る下塗り材で、密着性を高めることに加え、金属面ではさび止め効果を持たせたり、上塗り材の仕上がり感を整えたりします。
上に塗る塗料との相性が重要で、メーカーから「この上塗りにはこのプライマー」と専用品が出ていることも多いです。
なお、シーラーはプライマーの一種と言えます。
ただし、外壁下地に凹凸・不陸(でこぼこ)・ひび割れが残ったままだと、プライマー(シーラー)を均一に塗れません。
この状態で進めると、吸い込みがバラつき、仕上げ塗装の色ムラや艶ムラにつながることがあります。だからこそ、前工程の下地補修が効いてくるわけです。
微弾性フィラーは、下地調整と中塗りの効果を併せ持つ、外壁用の下塗り材です。
1回で厚塗りしやすく、塗膜に厚みを持たせることで、微細なひび割れを追従しやすい特徴があります。
また、膜厚が確保できるため、外壁に防水性の“下地の壁”をつくるイメージに近いです。
モルタル・ALCの塗り替えでは、下地の動きやヘアクラックが出やすいことから、微弾性フィラーが採用されるケースが多いです。
ただし、厚塗りできるぶん、乾燥時間や塗り方を間違えると肌荒れ(模様が荒くなる)につながることもあるため、施工管理が重要になります。
サフェーサーは、微弾性フィラーとシーラーの中間的な性質を持つ下塗り材です。
吸い込み止めと、適度な整面性(表面をきれいに整える性質)を両立しやすく、仕上がり感を重視したサイディング塗装や、モルタル塗装の下塗りとして使われることがあります。
下塗りは、目立たないのに“全部に効く”工程。
だから小林塗装では、外壁材の種類・旧塗膜の状態・劣化症状(粉・吸い込み・ひび割れ)を見極め、シーラー/プライマー/微弾性フィラー/サフェーサーを適切に使い分けます。
そして何より、隅々まで塗り残しなく。ここが、長持ちする外壁塗装のいちばん堅実な近道です。
外壁塗装の手順5. 仕上げ塗装を丁寧に行います
いよいよ、仕上げ塗装(上塗り)の工程です。
結論から言うと、上塗りは「見た目を整える工程」でありながら、外壁の性能を決定づける最終防御層でもあります。
適切な下塗りで土台を整えたあと、シリコン・ラジカル制御型・フッ素・無機といった仕上げ塗料を重ね、外壁の見栄えと耐久性、防汚性、防カビ性などの機能を持たせていきます。
つまり上塗りは、“家の表情”と“家を守る力”を同時につくる工程です。
上塗りで最も大切なのは、表面の塗料(上塗り)が均一で、カスレや色ムラが生じていないこと。
ローラー跡が強く出たり、塗り継ぎが目立ったりすると、せっかくの色選びも台無しです。
特に40代〜60代の方が気にされるのは、「遠くから見た印象」と「近くで見たときの上品さ」。
その両方を満たすためには、単に塗るのではなく、
- 規定の塗布量を守る(薄すぎても厚すぎてもNG)
- 乾燥時間を守る(急ぐと艶ムラや密着不良の原因)
- 塗り継ぎの位置を計算する(途中で止める場所が仕上がりを左右)
- 光の当たり方を意識する(西日や影で見え方は変わる)
といった、地味だけれど大切な積み重ねが必要になります。
代表的な仕上げ塗料には、次のような種類があります。
- シリコン塗料:コストと耐久性のバランスが良く、現在の主流
- ラジカル制御型塗料:紫外線による劣化因子(ラジカル)の発生を抑制し、チョーキングを軽減
- フッ素塗料:耐候性が高く、長期的なメンテナンス回数を減らしたい方向け
- 無機塗料:非常に高い耐久性と低汚染性を持つが、施工精度がより重要
ただし、「高い塗料=必ず正解」ではありません。
建物の立地(海沿い・幹線道路沿い・日当たり)や、ご予算、今後の住まい方によって最適解は変わります。
大切なのは、お住まいに合った塗料を、正しい工程で塗ることです。
塗料だけでなく、使う道具も重要です。
ローラーの毛丈、刷毛の種類、希釈率(うすめ方)、気温や湿度。
これらが合っていないと、同じ塗料でも仕上がりは大きく変わります。
たとえば、
- 凹凸の深い外壁には、毛足の長いローラーを選ぶ
- 艶をきれいに出したい場合は、塗り重ねの方向を意識する
- 気温が低い日は乾燥時間を長めに確保する
こうした細かな判断が、最終的な「質感」に表れます。
仕上げ塗装は、通常「中塗り」「上塗り」と2回に分けて行います。
1回目で色を整え、2回目で膜厚と艶を安定させる。
これにより、紫外線や雨風に強い、しっかりとした塗膜が完成します。
「1回で済ませれば安くなるのでは?」と思われるかもしれませんが、塗膜の厚みが不足すると、耐久性が落ち、結果的に早期塗り替えにつながることも。
適正な工程を守ることが、長い目で見て一番効率的です。
仕上げ塗装は、住まいの印象を決める最後の一筆。
艶やかな光沢、やわらかなマット感、落ち着いた色合い。
それらを丁寧に積み重ねることで、「なんだか素敵ね」と言われる外観が生まれます。
小林塗装では、塗料の性能を最大限に引き出すために、環境・素材・色味に合わせた施工を徹底しています。
大切な住まいを、長く美しく保つために。
最後の仕上げまで、妥協なく丁寧に行います。
外壁塗装の手順6. 付帯部塗装も丁寧に行います
仕上げ塗装は、外壁だけで完結するものではありません。
「付帯部(ふたいぶ)」まで丁寧に仕上げてこそ、本当に美しい外観が完成します。
外壁にシリコン・ラジカル制御型・フッ素・無機などの仕上げ塗料を塗り重ね、見栄えと耐久性を整える工程が上塗りです。
しかし、建物は壁面だけでできているわけではありません。線や枠、縁(ふち)といったディテールが、全体の印象を引き締めています。
付帯部とは、外壁や屋根以外のパーツ部分のこと。たとえば――
- 雨樋(あまどい)
- 破風板(はふいた)・鼻隠し
- 軒天(のきてん)
- 水切り・幕板
- シャッターボックス
- 換気フード・配管カバー
- 庇(ひさし)
これらは面積こそ小さいですが、家全体の“輪郭”をつくる重要な存在です。
洋服で例えるなら、ジャケットそのものが外壁だとすれば、ボタンや襟、ステッチが付帯部。ここが美しいと、一気に品が出ます。
外壁だけきれいに塗っても、付帯部が色あせたままだと、
- 全体がくすんで見える
- 古さが残る
- 統一感が出ない
- 数年後に部分補修が必要になる
といった状況になりやすいです。
特に雨樋や破風板は紫外線を強く受けるため、劣化が進みやすい部分。
ここを塗らずに残してしまうと、せっかくの外壁塗装の価値が半減してしまいます。
① 素地に合った下処理
付帯部は素材がさまざまです。
金属部にはケレン(下地調整)+さび止めプライマー、樹脂部には密着性の高い専用プライマー、木部には浸透性下塗りなど、素材に合わせた工程が不可欠です。
② 付帯塗装は、艶(つや)のバランス設計が重要です
外壁が3分艶で落ち着いた仕上がりなのに、付帯部だけ強い艶だと違和感が出ます。
逆に、雨樋をやや艶ありにすることで全体を引き締めることも可能。
付帯部は色と艶で建物をデザインする要素でもあります。
③ 塗りムラを出さない刷毛技術
付帯部は細く、ローラーが使えない部分も多いため、刷毛(はけ)仕上げが中心になります。
刷毛跡を目立たせないためには、塗料の粘度管理、塗り方向、塗り重ねタイミングが重要です。
最近はツートンカラーや、幕板で色分けするデザインも人気です。
その際、付帯部の色選びが全体の完成度を左右します。
- 外壁が淡色 → 付帯部は濃色で引き締めます
- 外壁が濃色 → 付帯部は黒やダークブラウンで統一
- ナチュラル系 → 軒天を明るめにして軽やかに
ここはセンスだけでなく、経験値もものを言う部分。
「なんとなく」ではなく、周辺環境や建物のテイストを踏まえて決めると、ぐっと洗練されます。
外壁、付帯部、それぞれを単独で考えるのではなく、家一棟をひとつのデザインとして整えるのが仕上げ工程です。
均一な膜厚、色ムラのない表面、整ったライン。
そこに、丁寧に塗り込まれた付帯部が加わることで、完成度は一段上がります。
外壁塗装を検討中の方は、「外壁塗装 ○○円」だけでなく、付帯部をどこまで塗るのか、どんな塗料で仕上げるのかもぜひ確認してみてください。
小林塗装では、外壁も付帯部も同じ目線で丁寧に仕上げます。
細部まで整った住まいは、年月を経ても美しさがにじみます。
外壁塗装の手順7. 塗装の後には、掃除をしっかり行います
結論から申し上げると、掃除は“おまけ”ではありません。
仕上がりの印象を完成させる、最後の大切な工程です。
外壁塗装がいくら美しく仕上がっていても、サッシや土間に塗料の粉が残っていたり、敷地内にゴミが散っていたりすると、どうしても気持ちが晴れません。
せっかくの新しい外観が、どこか落ち着かない印象になってしまいます。
だからこそ、小林塗装では「塗って終わり」ではなく、現場を整えてお引き渡しすることまでを、ひとつの仕事と考えています。
完工前の清掃では、次のような点を丁寧に確認・清掃します。
- サッシ・ガラス面:テープ跡や微細な塗料飛散の除去
- 玄関まわり:砂ぼこりや塗料粉の清掃
- 土間・アプローチ:足場解体後の汚れチェック
- ベランダ床:排水口まわりの確認
- エアコン室外機・給湯器まわり:養生撤去後の点検
- 敷地内全体:ビス・釘・ゴミの取り残し確認
足場解体後は特に重要なタイミング。
足場がなくなると、今まで見えなかった部分が現れます。
その状態をお客様目線で確認し、「ここまで整えてこそ完工」と考えています。
掃除は技術というより、姿勢の問題です。
細かな粉やテープの切れ端に気づけるかどうか。
玄関ドアの取っ手を軽く拭いておくかどうか。
そのひと手間が、お客様の第一印象を大きく左右します。
「新築みたいにきれいになったね」
その言葉は、塗装だけでなく、最後の整えまで含めた評価だと私たちは考えています。
清掃と同時に、最終点検も行います。
- 塗り残しがないか
- タッチアップ(補修塗り)が必要な箇所はないか
- 塗料の垂れやダレがないか
- 付帯部との色バランスは整っているか
光の当たり方を変えながら、角度を変えて確認します。
仕上がりは、真正面だけでなく、斜めからの見え方も大切です。
外壁塗装は、工程①から⑥まで、すべてがつながっています。
そして最後の掃除が、その積み重ねを美しく締めくくります。
「きれいになったね」と笑顔で言っていただける瞬間。
その空気まで整えるのが、私たちの仕事です。
細部まで気持ちよく、心からご満足いただける外壁塗装をお届けします。
外壁塗装の手順をしっかり守って施工する、小林塗装へ安心してお任せ下さい
ここまで読んでもらい、ありがとうございます。
外壁塗装は「塗る工事」ですが、本当は工程を守る工事です。
高圧洗浄で土台を整え、下地補修で傷みを直し、養生で守り、下塗りで密着を高め、上塗りで性能を引き出し、最後に清掃で仕上げる。
この一つひとつを丁寧に積み重ねることが、長持ちする外壁塗装につながります。
名古屋市周辺で外壁塗装を検討中でしたら、名古屋の塗装店 小林塗装にぜひお任せください。
当店は、安さだけを追う工事ではなく、品質本位の丁寧な施工を大切にしています。
外壁塗装の見積り・
相談は無料です。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「基本的な外壁塗装の手順」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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