

外壁以外の付帯塗装について
外壁塗装の際、外壁や屋根以外で塗装しなくてはならない部位である破風、樋、軒‥と言った付帯部分の塗装工事について、名古屋の塗装店小林塗装が分かりやすくお伝えします。
1. 付帯塗装って何?

一般の客様は、外壁塗装と言いますと、大まかに屋根の塗装と壁面の塗装といったイメージがあるかと思います。
しかし、それ以外にも付帯部分といって、壁面や屋根以外にも塗装する部分が沢山あります。
まず、一般住宅のほとんどである付帯部分は、軒、雨樋、破風板、垂木、庇、霧除け、水切り、雨戸、シャッターボックス、手摺り‥が挙げられます。
例えば、ベランダの手摺りや門扉‥も昔の住宅は鉄製で作られているものが多くあり、そのような部分も付帯塗装の範囲に入ります。
2. 住宅 付帯塗装の遍歴
そこでざっくりと小林塗装の地元である名古屋市内で見かける住宅の付帯塗装の歴史をお伝えします。
・~昭和40年代中頃

最近ではもうあまり見かける事はありませんが、昭和40年代中頃までの住宅は、スチールサッシが使われている事が多く、そのほかの付帯部分も木製やスチール製なのでケレンや塗装に手間が掛かりました。
ちなみにこの時代の外壁仕上げは、セメントリシン、ボンタイル、セメントスタッコ、波トタン、突板‥が多いです。
ですから、外壁のクラック補修やケレン作業が重要です。
・昭和40年代中頃~昭和50年代

昭和40年代中盤から昭和50年代前半までの住宅は、防犯用の面格子や雨戸の戸袋も木製が多いです。
この時代に建てられた住宅は、モルタル壁や波トタン壁や角波トタンが多いので、外壁のクラック補修やケレン作業が重要です。
昭和40年代後半から昭和50年代の一般住宅は、それ以前の住宅と同様、現在の建物に比べて、やはり付帯部分の塗装が多いです。
しかし、サッシ枠や面格子がアルミ製になったので、塗装工事も幾分楽になっています。
この時代の外壁材は、モルタルや角波トタンが多く、外壁塗装仕上げは、吹き付けリシンや吹き付けタイル(拭き放し仕上げ)、吹き付けスタッコ(拭き放し仕上げ)が多いです。
昭和50年代後半に建てられた一般住宅になると、吹き付けタイルにヘッドカット(凸面押さえ仕上げ)が施された外壁を多く見かけます。
・昭和60年代中頃~平成年代

昭和60年代に入ると窯業サイディングや金属サイディングの住宅がちらほら見られる様になりました。
平成時代に入ってからは、住宅デザイン全体の流行が重厚感あるトラッドスタイルからシンプルモダン、アーバンな住宅に移行してきていますので、上記に当てはまる付帯部分は少なくなってきています。
また、ベランダの手摺り、サッシ枠‥は昭和60年代、平成時代に建てられた住宅は、ほぼアルミ製が採用されています。
アルミ素材やステンレス素材は、普通の塗装方法で塗装すると密着性が良くないので、塗装が剥がれたり、また塗装する前よりも、却って汚れやすくなる事があるので、個人的にはあまり塗装しない方が良いかと思います。
ただ、外壁や屋根がキレイになったら、どうしても古くなった他の部分が気になったり、建物のイメージを変えたいお客様もいますので、こういった場合は、2液型エポキシ錆止めや密着プライマーなどを下塗りして塗装する事も可能です。
3. 付帯塗装に使う塗料について

現在、外壁塗装工事は、基本的に水性塗料を使用する事が多いのですが、このような付帯部分の塗装には、基本的に仕上がり感が良く、密着性に優れた弱溶剤型の塗料を使用します。
また、一般的な住宅の外壁塗工事で樋や破風板‥といった付帯部分の塗装には、耐候性と耐汚染性に優れ、塗料価格が比較的安価な弱溶剤タイプのウレタン塗料やシリコン塗料が多くで使われています。
ただし、軒(天井)部分の塗装につきましては、通気性、防カビ性に優れる艶消しの水性反応硬化塗料、密着性と通気性、防カビ性が優れるアクリル系NAD塗料、特に耐汚染性が優れ、通気性、防カビ性も持っているシリコンエマルション系塗料の3種類が多く使われています。
なお、高級塗料にこだわった塗装店だとフッ素塗料が標準で使用されていて、他の塗装店との差別化で集客している塗装店もあります。
(ただし、フッ素塗料や無機塗料は、材料価格が一般的なシリコン塗料に比べて、2.5~4倍以上するので、付帯塗装の施工価格が30%~35%ほど高くなります。
また、こういった仕上げ塗料で差別化している様な塗装店は、営業主体の塗装店が多く、お客様に対するウケの良い材料で受注する為、塗装工事の施工予算が少なくなってしまい、手抜き工事が頻発しているので、依頼するには注意が必要です。)

この付帯塗装に使用するウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料にも、1液型と2液型の塗料があります。
1液型塗料は、塗料を容器に入れてそのまま塗る事ができるのですが、2液型塗料の場合は、硬化剤という特殊な液体を各メーカーで指定された混合比率で攪拌調合したものを塗装に使用します。
以前は2液型塗料が多く使用されていましたが、ここ最近では塗料の製造技術の進歩に伴って1液型塗料が数多く開発されています。
従来の2液型塗料は、硬化剤と混ぜると、数時間後には塗料が固まってしまい、塗料として使う事ができないといった不便な点がありました。
逆に最近よく使われている1液型塗料は、硬化剤を攪拌する必要が無く、塗料も固まってしまう事がないので、翌日でも使用する事ができます。
しかし、塗り重ねの可能時間(次の作業工程に移るまでの時間)が2液型塗料よりも長くなるので、ちょっと使いづらい部分もあります。
特に付帯部分の塗装を施工する際には、こういった各種塗料の長所や短所をしっかり理解して塗装する必要があります。
ですから、お客様が工事業者に塗装工事を依頼する際には、外壁塗料や屋根塗料だけでなく、付帯部分の名称や塗料を選定した理由もしっかり確認する必要があります。
4. 付帯塗装の相場価格
外壁塗装を検討しているお客様に付帯塗装の相場価格をお伝えします。
- ・破風板塗装 1m=900~1,450円程度(ウレタン~無機)
- ・雨どい塗装 1m=550~850円程度(ウレタン~無機)
- ・軒(上裏)塗装 1㎡=950~1,400円程度(エマルション~シリコンエマルション)
- ・化粧胴差(幕板)1㎡=900~1,450円程度(ウレタン~フッ素)
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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