シリコン塗料の歴史|誕生からアクリルシリコン・水性化まで徹底解説
外壁塗装の見積書を見ていると、かなり高い確率で目にするのが「シリコン塗料」という言葉です。
塗装会社から「シリコン塗料は価格と耐久性のバランスが良いですよ」と勧められた経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、シリコン塗料について詳しく調べてみると、アクリルシリコン、セラミックシリコン、水性シリコン、弱溶剤シリコン、二液型シリコンなど、似たような名前が次々と出てきます。
「どれも同じシリコン塗料なの?」
「シリコンが入っていれば長持ちするの?」
「無機塗料やラジカル制御塗料がある現在でも、シリコン塗料を選ぶ意味はあるの?」
こうした疑問を感じるのは、不思議なことではありません。
実は、住宅塗装で使われるシリコン塗料は、最初から外壁を塗るために生まれた材料ではありません。
その始まりは、19世紀の有機ケイ素化学にまでさかのぼります。
そこから航空機や電気機器を守る耐熱材料として工業化され、純粋なシリコーン樹脂の弱点を有機樹脂で補い、常温で硬化できるアクリルシリコン塗料へ進化しました。
さらに、水性化、弱溶剤化、一液化、低汚染化、高耐候化という改良を重ねた結果、シリコン塗料は日本の外壁塗装で広く使われる存在になったのです。
このコラムでは、シリコン塗料の誕生から現在までの歴史をたどりながら、性能の仕組み、種類、メリット・デメリット、耐用年数、塗料選びの注意点まで、塗装職人の視点で詳しくお伝えします。
- ■ シリコン塗料とシリコーン樹脂の違い
- ■ シリコン塗料が誕生した歴史的な背景
- ■ 耐熱塗料から外壁塗料へ発展した理由
- ■ アクリルシリコン塗料の構造と硬化の仕組み
- ■ 水性・弱溶剤・一液型・二液型の違い
- ■ シリコン塗料のメリットとデメリット
- ■ シリコン塗料の耐用年数を左右する条件
- ■ ラジカル制御塗料・フッ素塗料・無機塗料との違い
- ■ 見積書で確認したい塗料選びのポイント
- ■ これからのシリコン塗料に求められる性能
1. シリコン塗料の歴史と発展を先に分かりやすくまとめます
シリコン塗料の歴史は、「高性能だけれど扱いにくかったシリコーン樹脂を建築現場で使いやすい塗料へ育ててきた歴史」といえます。
初期のシリコーン樹脂は、耐熱性や耐候性に優れていました。
しかし、高温で焼き付けなければ硬化しにくく、密着性や柔軟性、塗装作業性、価格などの面で課題がありました。
そこで研究者や塗料メーカーは、シリコーン樹脂をそのまま使うのではなく、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などと組み合わせる技術を発展させました。
なかでも住宅塗装に大きな影響を与えたのが、アクリル樹脂とシリコーン技術を組み合わせたアクリルシリコン塗料です。
| 時代 | 主な出来事 | 塗料への影響 |
|---|---|---|
| 19世紀 | ケイ素と有機基を結び付ける有機ケイ素化学の研究が始まる | シリコーン材料につながる化学的な基礎が形成される |
| 1901年頃 | フレデリック・キッピングが「シリコーン」という名称を使用 | シリコーン化学が学術分野として分類されていく |
| 1940年代 | ロショウとミュラーが工業的な直接合成法を発展させる | シリコーンを大量生産できる道が開かれる |
| 1950年代 | 耐熱塗料、電気絶縁材料、防湿材料として普及 | シリコーン樹脂塗料の工業利用が広がる |
| 1960~1970年代 | アルキド・ポリエステル・エポキシ・アクリル変性技術が進歩 | 密着性、柔軟性、硬化性、施工性を改善 |
| 1980~1990年代 | 湿気硬化型・常温硬化型のアクリルシリコン樹脂が発展 | 建築現場で使える高耐候塗料へ進化 |
| 1990年代後半 | 親水化技術による低汚染性が進歩 | 都市部の雨筋汚れや排気汚れを軽減 |
| 2000年代 | 水性・弱溶剤・一液型・二液型の商品が充実 | 戸建て住宅の外壁塗装で広く普及 |
| 2010年代以降 | ラジカル制御、遮熱、防カビ、低VOCなどと複合化 | 樹脂名より総合性能で選ぶ時代へ移行 |
この流れを見ると、シリコン塗料は、ある年に突然発明された一つの商品ではないことが分かります。
100年以上にわたる有機ケイ素化学と、約80年にわたる塗料技術の積み重ねによって、現在の住宅用シリコン塗料が形づくられてきました。
2. シリコン塗料とは何か
シリコン塗料の歴史をたどる前に、まず言葉の意味を整理しておきましょう。
シリコン(silicon)は、元素であるケイ素を意味します。
半導体、太陽電池、金属ケイ素などで使われる言葉です。
一方、シリコーン(silicone)は、ケイ素と酸素が交互につながったシロキサン結合を主な骨格に持つ高分子材料の総称です。
オイル、ゴム、グリース、シーリング材、離型剤、消泡剤、電気絶縁材、医療材料、化粧品など、非常に幅広い分野で使われています。
塗装業界では昔から、シリコーン樹脂塗料を短く呼んで「シリコン塗料」と表現することが一般的です。
したがって、外壁塗装で使われるシリコン塗料は、半導体に使われる固体のシリコンを、そのまま塗料へ混ぜたものではありません。
住宅の外壁塗装で「シリコン塗料」と呼ばれている製品の多くは、厳密にはアクリルシリコン樹脂塗料、またはシリコーン変性アクリル樹脂塗料に近いものです。
アクリル樹脂を主な骨格として、シリル基やシロキサン架橋などのシリコーン技術を組み合わせ、耐候性、密着性、硬さ、柔軟性、施工性を整えています。
ここで大切なのは、「シリコン塗料」という名前だけでは、樹脂の構造や配合内容まで判断できないということです。
| 呼び方 | 一般的な意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 純シリコーン樹脂塗料 | シロキサン骨格を主体とした耐熱・耐候性の高い塗料 | 高温硬化や塗膜の硬さなど、建築現場には扱いにくい |
| 変性シリコーン塗料 | シリコーンと別の有機樹脂を化学的または物理的に組み合わせた塗料 | 組み合わせる樹脂によって性質が大きく異なる |
| アクリルシリコン塗料 | アクリル樹脂とシリコーン技術を組み合わせた塗料 | 住宅外壁用として最も一般的なシリコン系塗料 |
| セラミックシリコン塗料 | セラミック成分や無機成分を組み合わせた商品の呼称 | 業界全体で統一された樹脂分類とは限らない |
商品名に「シリコン」と書かれているから同じ性能になるのではなく、どのような樹脂設計と塗膜形成技術が使われているかを見る必要があります。
3. 19世紀から1901年 シリコン塗料につながる有機ケイ素化学の始まり
シリコン塗料の遠い原点は、19世紀に始まったケイ素化合物の研究にあります。
当時の化学者たちは、炭素を中心に広がっていた有機化学の世界に対して、炭素と同じ周期表14族に属するケイ素でも、似たような化合物をつくれるのではないかと考えました。
19世紀半ばから後半にかけて、ケイ素に炭化水素基を結合させる研究が行われ、初期の有機ケイ素化合物やポリシロキサンにつながる物質が合成されました。
ただし、当時は原料の入手、反応の制御、生成物の分離が難しく、大量生産できる材料ではありませんでした。
研究室のフラスコの中では油状物や粘りのある物質ができても、それを安定した工業材料に仕上げる技術がなかったのです。
イギリスの化学者フレデリック・スタンリー・キッピングは、有機ケイ素化学を体系的に研究した人物として知られています。
キッピングは1901年頃、ケイ素を含む化合物に「シリコーン」という名称を用いました。
当初は、炭素を中心とするケトンと似た構造を持つ物質ではないかと考えられていたため、ケイ素を意味する語とケトンを組み合わせた名称が使われたとされています。
後の研究によって、シリコーンは単純なケトン類似体ではなく、ケイ素と酸素が連続するシロキサン結合を持つ高分子であることが明らかになりました。
少し皮肉なことにキッピング自身は1930年代の時点で、有機ケイ素化学がすぐに大きな産業へ発展することについて、必ずしも楽観的ではなかったと伝えられています。
しかし、その後わずか数年で、シリコーンは航空機、電気、機械、塗料、建築を支える重要な材料へ急速に発展していきます。
4. 1940年代 シリコーンの工業化が始まり塗料への道が開かれる
シリコーン材料の歴史における最大の転機は、1940年前後に訪れます。
アメリカのゼネラル・エレクトリック社で研究していたユージン・G・ロショウと、ドイツのリヒャルト・ミュラーは、それぞれ独立して、金属ケイ素と塩化メチルを反応させる直接合成法を発展させました。
この方法によって、シリコーン製造の主要原料となるメチルクロロシラン類を、以前より効率良く製造できるようになります。
研究室で少量しかつくれなかったシリコーンを、工場で安定して生産する道が開かれた瞬間です。
当時、航空機はより高い高度を飛ぶようになり、低温、高温、湿気、電気絶縁など、従来材料では対応しにくい問題を抱えていました。
シリコーンは、温度変化に強く、水をはじき、電気絶縁性に優れる材料として注目されます。
1943年には、ダウ・ケミカル社とコーニング・グラス・ワークス社によってダウ・コーニング社が設立され、航空機用の点火装置を湿気から守る材料などが実用化されました。
この時代にシリコーンが求められた理由は、見た目を美しくするためではありません。
過酷な温度と湿気のなかでも機械や電気機器を守ること。
そこに、シリコーンの優れた耐熱性、耐寒性、絶縁性、撥水性が生かされました。
こうしてシリコーンは、特殊な研究材料から、社会を支える工業材料へ歩み始めます。
5. 1950年代から1970年代 シリコン樹脂耐熱塗料と変性技術の発展
戦後になると、シリコーン樹脂は耐熱塗料、防湿塗料、電気絶縁ワニス、接着剤、パッキンなどへ用途を広げていきました。
日本では、信越化学工業が1949年にシリコーンの基礎研究を始め、1953年に商業生産を開始しています。
1956年に発表された日本の技術論文「シリコーン樹脂塗料」では、シリコーン化合物が戦時中に航空機用電装品の絶縁材料、耐熱・耐寒性パッキン、接着剤などに使われ、戦後は民需へ転換された経緯が紹介されています。
同論文では、シリコーン樹脂塗料の特徴として、耐熱性、耐寒性、耐水性、耐湿性、耐薬品性、耐候性などが挙げられていました。
一方で、当時の純シリコーン樹脂塗料は、おおむね150~200℃程度の高温で長時間加熱しなければ、十分な性能を発揮しにくいという課題もありました。
純シリコーン樹脂は、シロキサン結合による熱安定性や耐候性を持つ反面、一般的な有機樹脂と比べて、次のような弱点がありました。
- ■ 高い温度で焼き付けなければ硬化しにくい
- ■ 塗膜が硬く、配合によっては割れやすい
- ■ 素材に対する密着性を確保しにくい場合がある
- ■ 耐溶剤性や機械的強度に課題が出ることがある
- ■ 原料価格が高く、一般建築には使いにくい
- ■ 常温で施工する住宅塗装には扱いにくい
いくら高級な素材であっても、現場で扱えなければ建築塗料にはなりません。
そこで発展したのが、シリコーン樹脂と有機樹脂を組み合わせる変性シリコーン技術です。
1973年の技術資料では、シリコーン中間体をアルキド、ポリエステル、アクリル、エポキシなどの樹脂と反応させる方法が説明されています。
| 変性する樹脂 | 主な改良目的 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| アルキド樹脂 | 乾燥性、密着性、耐溶剤性、常温硬化性 | 耐熱塗料、機械設備、工業用塗料 |
| ポリエステル樹脂 | 硬さ、折り曲げ性、加工性 | コイルコーティング、金属製品 |
| エポキシ樹脂 | 密着性、耐薬品性、防食性 | 金属、設備、重防食分野 |
| アクリル樹脂 | 耐候性、透明性、施工性、色彩性 | 建築外装、自動車、保護コーティング |
シリコーンの耐候性と、有機樹脂の密着性や塗装作業性を組み合わせる。
この考え方が、後の住宅用シリコン塗料へつながります。
つまり、現在のシリコン塗料は、純シリコーン樹脂をそのまま使う方向ではなく、それぞれの材料の長所を生かし、短所を補うハイブリッド化によって発展してきたのです。
6. 1980年代から1990年代 アクリルシリコン塗料が建築用塗料へ発展
シリコン塗料が住宅外壁へ近づいた大きな転機が、1980年代から1990年代に進んだ常温硬化型アクリルシリコン樹脂の発展です。
1988年の建築用高耐久塗料に関する技術資料では、側鎖に加水分解性のシリル基を持つポリマーが、空気中の水分によって縮合し、シロキサン結合を形成する仕組みが紹介されています。
それまでの純シリコーン樹脂のように、高温で長時間焼き付けるのではなく、常温に近い環境で架橋構造をつくれるようになったことが重要です。
この技術によって、シリコーンの安定した結合を、建築現場で形成できる可能性が広がりました。
1990年に発表された「塗料用湿気硬化型シリコン~アクリル樹脂について」という論文では、アクリル共重合体の末端や側鎖へ加水分解性シリル基を導入し、常温で強い乾燥塗膜を形成する技術が整理されています。
アクリル樹脂は、透明性、色彩性、硬さ、耐候性、原料設計の自由度に優れています。
そこへシリル基を導入し、硬化後にシロキサン架橋を形成させることで、次のような性能を狙えるようになりました。
- ■ 常温でも硬化できる
- ■ 高い耐候性を確保しやすい
- ■ 無機系素材への密着性を高めやすい
- ■ 塗膜の硬さと柔軟性を調整しやすい
- ■ 透明塗膜や着色塗膜をつくりやすい
- ■ 建築現場でローラーや刷毛を使って施工できる
ここで、シリコン塗料は耐熱設備を守る特殊塗料から、建物の美観と耐久性を守る建築用塗料へ大きく近づきました。
アクリルシリコン塗料が建築分野で受け入れられた理由は、単に耐候性が高かったからではありません。
外壁塗装には、密着性、隠ぺい性、レベリング性、色の安定性、乾燥性、刷毛・ローラー作業性、補修性、価格など、数多くの条件が求められます。
純シリコーン樹脂だけでは難しかった性能を、アクリル樹脂と塗料配合技術によって現実的なバランスに整えられたことが、普及につながりました。
性能の頂点だけを狙うのではなく、現場で確実に塗れて、適正な価格で、十分に長持ちすること。それがアクリルシリコン塗料の強さです。
7. 1990年代後半 シリコン塗料は低汚染型へ進化
塗料が長持ちするようになると、次に目立ってきたのが外壁の汚れです。
塗膜が剥がれず、艶も残っていても、排気ガス、すす、ほこり、雨筋によって黒ずんでしまえば、住まいは古びて見えます。
特に都市部では、窓下や換気口の下に黒い雨筋がつくことが大きな課題でした。
1998年のアクリルシリコン塗料に関する技術資料では、塗膜表面の水に対する接触角を小さくし、雨水が表面になじみやすくなることで、付着した汚れを洗い流しやすくする技術が紹介されています。
撥水性が高ければ、必ず汚れにくいと思われがちです。
しかし、油性の汚れが塗膜へ付着した場合、水を強くはじく表面では、汚れの下へ雨水が入り込みにくくなります。
一方、塗膜表面を適度に親水化すると、雨水が汚れと塗膜の間へ広がり、汚れを浮かせて流しやすくなります。
この考え方は、現在の低汚染塗料、親水性塗膜、セルフクリーニング塗膜につながっています。
ここで誤解しやすいのが、親水性という言葉です。
親水性とは、塗膜表面に水が広がりやすい性質を意味します。
塗膜の内部へ水を通しやすいという意味ではありません。
表面では雨水が薄く広がり、汚れを流しやすくする。
同時に塗膜そのものは、下地へ雨水を浸入させにくい状態を保つ。
この二つを両立させるには、樹脂だけでなく、表面改質剤、顔料、界面活性剤、硬化条件などを細かく設計する必要があります。
シリコン塗料はこの時代から、単に「剥がれにくい塗料」ではなく、美しさを保ちやすい塗料へ進化していきました。
8. 2000年代 シリコン塗料が外壁塗装の定番へ
2000年代に入ると、アクリルシリコン塗料は、建築用の高耐候上塗りとして広く認知されるようになります。
2000年に発表された建築塗装の資料では、アクリルシリコン塗料はアクリルラッカーやウレタン塗料より高い耐候性を示す塗料として整理され、塗り替えまでの期間の目安として、水性で約10年、溶剤型で約10~15年という当時の評価例が掲載されていました。
もちろん、これは当時の一定条件による技術資料上の目安です。
すべてのシリコン塗料が、どの建物でも必ず同じ年数を保つという意味ではありません。
シリコン塗料が普及した大きな理由は、価格と耐候性のバランスでした。
アクリル塗料や一部のウレタン塗料より耐候性を高めやすく、フッ素樹脂塗料より費用を抑えやすい。
外壁塗装は、塗料代だけでなく、足場、高圧洗浄、下地補修、養生、シーリング、職人の人件費などを含む工事です。
そのため、塗料価格だけが高くなりすぎると、建物全体の改修予算を圧迫します。
シリコン塗料は、十分な耐久性を目指しながら、工事全体の予算を組みやすい位置にありました。
2000年代には、使用する場所や施工条件に合わせて、シリコン塗料の種類も増えていきました。
- ■ 臭いを抑えやすい水性シリコン塗料
- ■ 旧塗膜や金属部へ使いやすい弱溶剤シリコン塗料
- ■ 扱いやすい一液型シリコン塗料
- ■ 主剤と硬化剤を反応させる二液型シリコン塗料
- ■ 屋根用の高耐候シリコン塗料
- ■ 窯業系サイディング用のクリヤー塗料
- ■ 弾性、防カビ、低汚染、透湿などを加えた多機能塗料
2008年に行われた建築外壁塗装の調査では、ローラー塗りで使用された塗料のうち、アクリルシリコン樹脂系塗料の比率がウレタン樹脂系を上回った事例が報告されています。
厳しい沿岸地域だけでなく、市街地の事務所ビルや住宅でも、建物の長寿命化を目的として採用される例が増えていたことが分かります。
この頃からシリコン塗料は、「特別に高級な塗料」というより、失敗を避けながら品質を確保しやすい標準的な選択肢として扱われるようになりました。
9. 2010年代以降 シリコン塗料の水性化・一液化・高機能化
2010年代以降のシリコン塗料は、単純な樹脂グレード競争から、複数の機能を組み合わせる方向へ発展しています。
以前は「水性塗料は溶剤系より弱い」という印象がありました。
しかし、エマルション重合技術、反応性官能基、架橋技術、造膜助剤、分散剤などが進歩し、水性でも高い耐候性や密着性を持つ製品が増えています。
住宅が密集する地域では、臭気や溶剤蒸気を抑えやすいことは、大きなメリットです。
ただし、水性であれば必ず環境負荷が小さく、溶剤系より高性能という意味ではありません。
製造から施工、乾燥、耐用期間、再塗装までを含めて判断する必要があります。
塗膜の劣化には、紫外線によって発生するラジカルが関係します。
近年は、酸化チタンの表面処理、光安定剤、紫外線吸収剤、HALSなどを組み合わせて、樹脂の劣化を抑える技術が進歩しています。
ここで知ってほしいのが、シリコン塗料とラジカル制御塗料は、同じ分類軸ではないということです。
シリコンは主に樹脂や架橋構造に関する分類で、ラジカル制御は塗膜劣化を抑えるための技術です。
そのため、シリコン系樹脂にラジカル制御技術を組み合わせた塗料もあります。
現在では、外壁、屋根、鉄部、木部、窯業系サイディング、モルタル、ALCなど、部位や素材に合わせた製品設計が進んでいます。
| 用途 | 求められる主な性能 | 施工上の注意 |
|---|---|---|
| 外壁 | 耐候性、低汚染性、透湿性、色彩性 | 下地の吸い込み、旧塗膜、ひび割れを確認する |
| 屋根 | 耐熱性、耐候性、遮熱性、付着性 | 屋根材に合う下塗りと十分な塗布量が必要 |
| 鉄部 | 防食性、密着性、耐水性 | ケレンとさび止め塗装が耐久性を左右する |
| サイディングクリヤー | 透明性、紫外線抵抗性、密着性 | 色あせや劣化が進みすぎる前に施工する |
| ALC・モルタル | 透湿性、微弾性、防水性 | 含水率とひび割れ、目地処理を確認する |
現在のシリコン塗料は、一つの万能塗料というより、用途別に細かく最適化された塗料群として発展しています。
10. シリコン塗料が長持ちする仕組み
シリコン塗料が高い耐候性を発揮しやすい理由として、よく説明されるのがシロキサン結合です。
シロキサン結合は、ケイ素と酸素が交互につながる構造です。
アクリルシリコン塗料では、塗料が乾燥・硬化する過程で、シリル基が水分と反応し、シロキサン結合を含む架橋構造を形成するタイプがあります。
網目状の架橋構造が形成されると、塗膜が緻密になり、紫外線、熱、水分などによる変化を受けにくくなります。
ただし、シロキサン結合があるだけで、塗料全体の耐候性が自動的に決まるわけではありません。
塗料の性能は、樹脂だけでなく、次の要素によって決まります。
- ■ 樹脂の種類と分子量
- ■ シリル基やシリコーン成分の導入方法
- ■ 架橋密度と硬化反応
- ■ 酸化チタンなどの顔料
- ■ 顔料の表面処理
- ■ 紫外線吸収剤や光安定剤
- ■ 分散剤、消泡剤、増粘剤
- ■ 防カビ・防藻剤
- ■ 塗膜の厚みと均一性
- ■ 下地への密着性
シリコン成分が多ければ多いほど良い、と単純にはいえません。
架橋密度を高くしすぎれば、塗膜が硬くなり、下地の動きへ追従しにくくなることがあります。
反対に、柔軟性を重視しすぎれば、汚れが付着しやすくなったり、塗膜表面が傷付きやすくなったりする場合があります。
住宅塗装では、上塗り塗料だけが良くても、下塗りが合っていなければ長持ちしません。
傷んだサイディングへ浸透性の不足した下塗りを使う。
吸い込みの激しいモルタルへ必要量を塗らない。
さびが残った鉄部へ、そのまま上塗りをする。
このような施工では、高級なシリコン塗料を使用しても、本来の性能を発揮できません。
塗料の品質、下地処理、下塗り、塗布量、乾燥時間、職人の施工管理。これらがそろって初めて、シリコン塗料の耐候性が住まいの上で生きてきます。
11. 現在使われているシリコン塗料の種類
シリコン塗料は、溶剤の種類、硬化方法、使用部位によって性質が異なります。
| 種類 | 主な特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 一液水性シリコン | 水で希釈し、一缶で使用する | 臭いが少なく住宅地で使いやすい | 低温・高湿度・乾燥不足に注意する |
| 二液水性シリコン | 主剤と硬化剤を混合して使う | 水性と反応硬化の長所を両立しやすい | 混合比と可使時間の管理が必要 |
| 一液弱溶剤シリコン | 弱い溶解力の溶剤を使用する | 鉄部、付帯部、旧塗膜へ使いやすい | 臭気と換気、旧塗膜の相性を確認する |
| 二液弱溶剤シリコン | 主剤と硬化剤を反応させる | 密着性や塗膜性能を確保しやすい | 攪拌不足、配合ミス、使い残しに注意 |
| 屋根用シリコン | 高温・紫外線を受ける屋根用に設計 | 耐候性や遮熱性を持つ製品がある | 屋根材専用下塗りと縁切りが重要 |
| シリコンクリヤー | サイディングの柄を生かす透明塗料 | 既存の意匠を残しながら保護できる | 色あせやひび割れが進むと施工できない |
一液型は、現場で硬化剤を量る必要がなく、取り扱いやすいことがメリットです。
一方、二液型は、主剤と硬化剤を正しく反応させることで、密着性や塗膜の緻密さを高めやすい製品があります。
ただし、二液型は混合比、攪拌時間、熟成時間、可使時間を守らなければなりません。
二液型を使っているだけで高品質になるわけではなく、職人が正しく計量し、十分に攪拌し、決められた時間内に使い切ることが必要です。
以前は、溶剤系のほうが水性より高性能と考えられる場面が多くありました。
しかし、現在は水性樹脂と架橋技術がとても進歩しているため、単純に水性か溶剤系かだけで優劣を決めることはできません。
モルタル外壁、窯業系サイディング、金属部、屋根など、塗る素材と旧塗膜に合わせて選ぶことが大切です。
塗料の種類は、ランキングで選ぶのではなく、建物と施工条件に合わせて選ぶものです。
12. シリコン塗料のメリットとデメリット
シリコン塗料の最大の魅力は、耐候性、施工性、価格のバランスを取りやすいことです。
- ■ 一般的なアクリル塗料やウレタン塗料より耐候性を高めやすい
- ■ フッ素塗料や一部の無機塗料より費用を抑えやすい
- ■ 水性・弱溶剤・一液・二液など選択肢が多い
- ■ 外壁、屋根、鉄部、付帯部など用途別製品が豊富
- ■ 色や艶の選択肢が多い
- ■ 低汚染、防カビ、遮熱などの機能を組み合わせやすい
- ■ 施工実績が多く、補修や再塗装の情報を得やすい
外壁塗装が初めての方にとって、極端に安価でもなく、極端に高価でもないことは安心材料になります。
きちんとした製品を、適切な下塗りと施工方法で使えば、住まいを長く美しく保つための堅実な選択肢になります。
一方で、シリコン塗料という名称が広く普及したことで、性能差が分かりにくくなった側面があります。
- ■ 商品によって樹脂設計や耐候性に大きな差がある
- ■ シリコン含有量だけでは性能を判断できない
- ■ 低価格品では顔料や添加剤、樹脂量が異なる場合がある
- ■ 高耐候シリコンと一般シリコンを同じ名称で比較しにくい
- ■ 硬い塗膜は下地の動きへ追従しにくい場合がある
- ■ 塗膜表面の状態によって再塗装時の密着確認が必要
- ■ 施工品質が悪ければ早期剥離や艶ムラが起こる
「シリコン塗料使用」とだけ書かれた見積書では、十分な説明とはいえません。
メーカー名、商品名、水性・溶剤系、一液・二液、艶、塗布量、塗り回数、下塗り材まで確認することが大切です。
シリコン塗料の耐用年数は、一般的に10年前後から15年程度が一つの目安として案内されることがあります。
しかし、実際の耐久性は次の条件によって変わります。
| 耐久性を左右する条件 | 影響の内容 |
|---|---|
| 日当たり | 南面・西面は紫外線と熱の影響を強く受けやすい |
| 色 | 濃色や鮮やかな色は退色や熱吸収が目立つ場合がある |
| 艶 | 一般に艶を抑えるほど顔料や艶消し剤の影響を受ける |
| 下地状態 | ひび割れ、含水、脆弱層、さびがあると不具合につながる |
| 塗布量 | 薄塗りでは設計された塗膜厚を確保できない |
| 乾燥時間 | 乾燥不足は縮み、艶ムラ、密着不良の原因になる |
| 建物形状 | 庇の有無、雨掛かり、通気性によって劣化速度が変わる |
| 施工品質 | 下地処理、希釈、攪拌、塗装方法が耐久性を左右する |
耐用年数は塗料缶の中に入っているものではありません。
建物の状態と施工によって、現場でつくられるものだと小林塗装は考えています。
13. シリコン塗料選びで確認したいポイント
シリコン塗料を選ぶときは、塗料のグレード名だけで判断しないことが大切です。
見積書には「高級シリコン塗料」ではなく、メーカー名と正式な商品名を記載してもらいましょう。
正式な商品名が分かれば、カタログ、仕様書、標準塗布量、適用下地、乾燥時間などを確認できます。
建築用耐候性上塗り塗料には、JIS K 5658という規格があります。
同規格は、コンクリート、セメント・モルタル面、プレキャストコンクリートなどの美装仕上げに使う、ふっ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂を主要原料とした反応硬化型塗料を対象としています。
ただし、住宅用として販売されているすべての一液水性シリコン塗料が、この規格の対象になるわけではありません。
また、JIS適合は重要な判断材料ですが、建物への適合性や施工品質まで保証するものではありません。
上塗り塗料以上に、下地との橋渡しをする下塗り材が重要です。
| 下地 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 窯業系サイディング | 吸い込み、旧塗膜、表面の脆弱化、難付着サイディング |
| モルタル | ひび割れ、浮き、吸水性、既存弾性塗膜 |
| ALC | 目地、防水性、含水率、透湿性 |
| 金属サイディング | 白さび、赤さび、旧塗膜、金属種類 |
| 屋根材 | 屋根材の種類、劣化、吸い込み、旧塗膜、縁切り |
同じ塗料を使っても、必要量を塗らなければ本来の塗膜厚になりません。
塗布量は、平方メートル当たり何キログラム塗るか、または一缶で何平方メートル塗れるかという形で定められています。
見積書では、塗装面積と必要缶数が大きく矛盾していないか確認しましょう。
| 塗料・技術 | 主な特徴 | 選ぶときの視点 |
|---|---|---|
| アクリル塗料 | 価格を抑えやすく色彩性が高い | 短期改修や用途を限定して使う |
| ウレタン塗料 | 柔軟性、密着性、付帯部への適性 | 細部や木部、鉄部で使いやすい製品がある |
| シリコン塗料 | 価格、耐候性、施工性のバランス | 製品差と塗装仕様を確認する |
| ラジカル制御塗料 | 塗膜を劣化させるラジカルの発生や作用を抑える | 樹脂種類とは別の技術分類として考える |
| フッ素樹脂塗料 | 高耐候性、耐薬品性、長期保護 | 初期費用と次回改修周期を比較する |
| 無機系塗料 | 無機成分を生かした高耐候設計 | 無機成分の種類、樹脂、柔軟性を確認する |
「シリコンより無機が上」「ラジカル制御だからシリコンより高性能」という単純な比較はできません。
樹脂、顔料、添加剤、硬化方法、下地との相性、施工条件が異なるためです。
塗料選びはブランド名の競争ではなく、その住まいに何が必要なのかを整理する作業です。
14. シリコン塗料の今後と将来性
シリコン塗料は、すでに完成した古い技術ではありません。
今後も、環境負荷、施工性、長寿命化、人手不足、気候変動などの課題に合わせて改良が続くと考えられます。
住宅地での塗装では、臭気や溶剤蒸気への配慮がますます重要になります。
そのため、溶剤量を抑えながら、初期耐水性、低温造膜性、密着性、耐候性を確保する技術が求められます。
工場塗装では、焼き付け温度を下げることがエネルギー削減につながります。
建築塗装では、低温時や高湿度時でも安定して硬化し、次工程までの時間を短縮できれば、工期と品質の両立につながります。
塗膜は長持ちすれば、それだけですべて良いわけではありません。
次に塗り替えるとき、旧塗膜へ新しい塗料が密着できることも重要です。
表面エネルギーが低すぎる塗膜や非常に硬い塗膜は、再塗装時に研磨や専用下塗りが必要になる場合があるので、
これからは、初回の耐久性だけでなく、20年、30年先の改修まで考えた塗膜設計が求められます。
今後は「シリコンだから長持ちする」という説明だけでは不十分になります。
- ■ 促進耐候性試験
- ■ 屋外暴露試験
- ■ 光沢保持率
- ■ 色差
- ■ 付着性
- ■ 透湿性
- ■ 低汚染性
- ■ 環境負荷
- ■ 実際の施工実績
樹脂の名前ではなく、どのような試験を行い、どのような環境で、どの程度の性能を確認しているかが重視される時代です。
シリコン塗料の未来は、シリコンという名前を大きく見せることではなく、住まいを長く、美しく、安全に守る性能を、誠実に証明していくことにあると思います。
15. まとめ|シリコン塗料は改良を積み重ねて外壁塗装の定番になりました

シリコン塗料の歴史は、19世紀の有機ケイ素化学から始まりました。
1901年頃にはキッピングによってシリコーンという名称が使われ、1940年前後の直接合成法によって工業化への道が開かれます。
1940年代から1950年代には、航空機、電気絶縁、耐熱塗料、防湿材料などに使用され、日本でも1953年にシリコーンの商業生産が始まりました。
ただし、純シリコーン樹脂は、高温硬化、密着性、柔軟性、価格などに課題があり、そのまま住宅外壁へ使える材料ではありませんでした。
そこで、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリルなどの有機樹脂と組み合わせる変性技術が発展します。
1980年代から1990年代には、空気中の湿気を利用してシロキサン架橋を形成する常温硬化型アクリルシリコン樹脂が進歩し、建築現場で使いやすい高耐候塗料へ進化しました。
さらに1990年代後半には、親水化による低汚染技術が発展し、2000年代には水性、弱溶剤、一液、二液、屋根用、クリヤーなど、さまざまな製品が普及しました。
現在のシリコン塗料は、ラジカル制御、遮熱、防カビ、低汚染、透湿などの機能と組み合わされ、単純な樹脂グレードでは比較できないほど多様になっています。
だからこそ、外壁塗装で大切なのは「シリコン塗料だから安心」と考えることではありません。
正式な商品名、適用下地、下塗り材、塗布量、乾燥時間、塗り回数、施工実績まで確認することが大切です。
そして何より、塗料の性能を正しく引き出せる下地処理と施工管理が欠かせません。
シリコン塗料は、派手な新素材というより、長い年月をかけて現場で磨かれてきた、いわば塗料界の上質な定番です。
流行だけに振り回されず、住まいの状態、次回の改修時期、ご予算、求める仕上がりを丁寧に整理すれば、現在でも非常に価値のある選択肢になります。
小林塗装では、塗料の名前だけで提案するのではなく、外壁材、旧塗膜、劣化状態、周辺環境、色彩、将来のメンテナンスまで確認したうえで、その住まいに合う塗装仕様をご提案しています。
16. シリコン塗料の歴史と性能に関するQ&A

塗装業界では、シリコーン樹脂塗料を短くして「シリコン塗料」と呼ぶことが一般的です。
ただし、化学的にはシリコンは元素のケイ素、シリコーンはシロキサン結合を持つ高分子材料を指します。
アクリル樹脂を主な骨格として、シリル基やシロキサン架橋などのシリコーン技術を組み合わせた塗料です。
純シリコーン樹脂の耐候性と、アクリル樹脂の施工性、密着性、色彩性を両立しやすいことが特徴です。
一般的には10年前後から15年程度が一つの目安です。
ただし、製品、塗布量、色、艶、日当たり、建物形状、下地、施工品質によって変わるため、年数だけで選ばないことが大切です。
現在は水性塗料の樹脂や架橋技術も大きく進歩しているため、水性か溶剤系かだけでは決められません。
外壁材、旧塗膜、使用部位、施工環境に合う製品を選ぶことが重要です。
二液型は反応硬化によって緻密な塗膜を形成しやすい製品がありますが、混合比や可使時間の管理が必要です。
一液型にも高耐候製品があるため、液数だけで性能を判断することはできません。
屋根用として設計されたシリコン塗料であれば使用できます。
屋根は外壁より紫外線と熱の影響が強いため、専用下塗り、十分な塗布量、縁切り、遮熱性、色選びまで含めて検討してください。
シリコン塗料でも、長期間紫外線や雨を受ければチョーキングは起こります。
シリコンという名称は、永久に劣化しないことを意味するものではありません。
必ずしも長持ちするとは限りません。
シリコーン成分の量だけでなく、結合方法、架橋密度、顔料、添加剤、柔軟性、密着性など、塗料全体の設計が耐候性を左右します。
シリコンは樹脂や架橋構造の分類で、ラジカル制御は塗膜劣化を抑える技術です。
比較する軸が異なり、シリコン系樹脂にラジカル制御技術を組み合わせた製品もあります。
メーカー名、商品名、水性・溶剤系、一液・二液、下塗り材、塗り回数、塗布量、塗装面積、必要缶数、乾燥時間、保証条件を確認しましょう。
「高級シリコン塗料一式」という表記だけでは、塗料と施工内容を正確に比較することはできません。
17. 参考資料・技術資料
本コラムは、米国化学会、シリコーンメーカーの公開沿革、日本の塗料・高分子・建築仕上げ分野の学術論文、日本産業規格などを参照し、小林塗装の施工経験を加えて執筆しています。
- ■ 米国化学会「Polydimethylsiloxane」
- ■ 米国化学会「Dimethyldichlorosilane and the Direct Synthesis of Methylchlorosilanes」
- ■ Momentive「75 Years of Invention」
- ■ Dow社公開沿革「WWII and the rise of Petrochemicals」
- ■ 信越化学工業「Shin-Etsu Silicone 70th anniversary history」
- ■ 藤沢乙三・菊池武弘「シリコーン樹脂塗料」色材、1956年
- ■ 石坂三雄「シリコーンワニス」日本ゴム協会誌、1973年
- ■ 「建築用超耐久性塗料」表面技術、1988年
- ■ 白井伸佳ほか「塗料用湿気硬化型シリコン~アクリル樹脂について」色材、1990年
- ■ 加藤康「アクリルシリコン塗料」高分子、1998年
- ■ 平田信人ほか「建築の塗装」色材、2000年
- ■ 日本建築仕上学会「建築材料における環境対策に関する調査研究」2008年
- ■ JIS K 5658:2010「建築用耐候性上塗り塗料」
(注意)塗料の期待耐用年数や性能は、製品、施工仕様、下地、地域環境によって異なります。実際の塗装工事では、各メーカーの最新仕様書と現地調査結果を確認してください。
小林塗装 店主 小林ゆず
塗装職人歴30年以上。一般住宅を中心に、外壁塗装、屋根塗装、防水工事、シーリング工事、内装塗装、鉄部・木部塗装など、2,000件を超える施工に携わってきました。
塗料の名前や価格だけで判断するのではなく、建物の構造、下地の状態、周辺環境、色彩、将来のメンテナンスまで考えた、誠実で分かりやすい塗装提案を大切にしています。
塗装工事を通じて、住まいが美しく整い、毎日の暮らしが少し明るく感じられるような仕事を目指しています。
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