外壁塗装でオール水性塗料へのシフトが進む理由とは?
「水性塗料は昔からあるけれど、実際のところ今はどこまで良くなっているの?」
「外壁も屋根も塗り替えたいけれど、できればにおいが少なく、暮らしへの負担も抑えたい」
そんなお声を、ここ数年とても多くいただくようになりました。
住まいの塗り替えは、見た目を整えるだけでなく、毎日の暮らしの安心感にも関わる工事です。 だからこそ最近は、塗料そのものの性能だけでなく、工事中の快適さや周囲への配慮まで含めて考えたいというお客様が増えています。
ひと昔前まで、住宅塗装の現場では弱溶剤塗料(シンナー系)が、いわば標準的な選択肢として扱われることが少なくありませんでした。
耐久性や付着性の面で信頼されてきた歴史があり、実際に多くの現場で使われてきた実績もあります。
しかし現在は、塗料の性能進化、住まい方の変化、近隣環境への配慮、そして職人の作業環境の見直しなど、いくつもの要素が重なり、外壁塗装でオール水性塗料へシフトしていく流れが、以前よりずっと現実味を持って強まっています。
もちろん、何でもかんでも水性にすれば良い、という単純な話ではありません。
塗装工事は、見た目以上に下地との相性が大切です。建物の素材、劣化の進み方、旧塗膜との適合性、屋根材の種類、鉄部の傷み具合によっては、弱溶剤塗料のほうが合理的で、結果として長持ちしやすいケースもあります。
つまり本当に大切なのは、流行やイメージだけで決めることではなく、その住まいの状態に合った仕様を、落ち着いて慎重に見極めることです。
だからこそ小林塗装では、「水性だから安心」「溶剤だからだめ」といった安直な言い方は、あえてしません。
大切にしているのは、その家にとって本当に相性が良く、将来まで安心につながる塗装仕様を考えることです。
そのうえで今の住宅塗装は、塗料技術の進歩によって、以前よりもずっと現実的に品質をきちんと確保しながら、オール水性塗装プランを組み立てやすい時代になってきました。
においへの配慮、暮らしやすさ、近隣へのやさしさ、そして耐久性。そのバランスを丁寧に整えやすくなってきたのが、今の大きな特徴です。
今回は、外壁塗装でオール水性塗料を一般のお客様にご提案する理由について、なぜ今その流れが強まっているのかという背景から、実際に感じやすいメリット、あえて知っておきたい注意点、具体的なプランの考え方、そして気になる費用感まで、名古屋の塗装店「小林塗装」が、少し深く掘り下げ内容まで分かりやすくお伝えしていきます。
- ・ 外壁塗装でオール水性塗料へのシフトが進んでいる背景
- ・ 一般住宅にオール水性塗装をおすすめしやすい理由
- ・ オール水性塗装のメリットと、あえて知っておきたい注意点
- ・ 小林塗装が考える、建物別のおすすめプラン
- ・ 外壁・屋根・付帯部まで含めた費用感の目安
1. なぜ今、外壁塗装でオール水性塗料へのシフトが進んでいるのか?

まず結論からお伝えすると、今の住宅塗装では、水性塗料の性能が大きく向上し、「においが少ないだけの塗料」から、「性能と暮らしやすさを両立できる塗料」へと進化してきたことが最大の理由です。
以前の水性塗料には、確かに「乾きにくい」「耐久性が弱い」「仕上がりがやや物足りない」といった印象がありました。
そのため、外壁や屋根の塗り替えでは、弱溶剤系塗料のほうが安心で確実だと考えられる時代が長く続いていました。
実際に、厳しい環境下でも安定した性能を出しやすいという点では、弱溶剤塗料が選ばれてきた背景も理解できます。
しかし現在は、樹脂設計の高度化、顔料分散技術の向上、反応硬化技術の進歩、ラジカル制御技術、低汚染技術などが組み合わさることで、水性塗料でも高耐候・低汚染・防かび・防藻・遮熱といった多機能性を持つ製品が、ごく当たり前に選べる時代になりました。
つまり水性塗料は、「やさしいけれど弱い塗料」ではなく、「性能面でもしっかり期待できる塗料」へと変わってきているのです。
さらに見逃せないのが、住宅そのものの環境や暮らし方の変化です。
近年は、敷地がコンパクトで近隣との距離が近い住宅地が増え、工事中のにおいや音、生活への影響に敏感なお客様が増えています。
共働き世帯の増加、在宅ワークの普及、高齢のご家族や小さなお子様、ペットと暮らすご家庭など、「住みながら工事を行う前提」がより現実的になってきました。
そのため外壁塗装では、単に長持ちするかどうかだけでなく、工事期間中の快適性やストレスの少なさも重要な判断基準になっています。
においを抑えやすい水性塗料は、この点において非常に相性が良く、暮らしに寄り添った選択肢として評価される場面が増えてきました。
そしてもうひとつ、近年の流れを理解するうえで欠かせないのが、国際情勢や資源問題の影響です。
塗料の多くは、石油由来の原料からつくられています。その中でも重要な基礎原料となるのがナフサです。
このナフサは、原油価格や為替、産油国の動向、地政学リスク、物流の混乱など、さまざまな要因の影響を受けやすく、ここ数年は特に価格や供給が不安定な状況が続いています。
その結果、溶剤系塗料に使用される有機溶剤のコスト上昇や供給の変動が、塗料業界全体に確実に影響を与えています。
もちろん、水性塗料も同じく石油由来の原料を使用していますが、構成や設計の違いから、溶剤使用量の削減という意味で、今後の安定性や環境対応の面で評価されやすい側面があります。
つまり、単なる性能比較だけではなく、原料構造そのものの変化が、水性塗料へのシフトを後押ししているとも言えます。
さらに、環境問題への意識の高まりも大きな背景のひとつです。
揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制は、世界的に大きな流れとして年々重要視されています。
塗料業界においても、環境負荷の低減や作業環境の改善は避けて通れないテーマとなっており、その中で水性塗料は、ひとつの有効な選択肢として位置づけられています。
そして、経済的な視点も無視できません。
原材料費の上昇、人件費の増加、物流コストの高騰などによって、外壁塗装の費用はここ数年で確実に高くなっています。
その中で、単に「安い・高い」ではなく、長期的に見て安定した性能とバランスを取れる仕様がより求められるようになってきました。
こうした複数の背景が重なった結果、現在の外壁塗装は、性能・暮らし・環境・コストのバランスをどう取るかが問われる時代へと変わっています。
その中でオール水性塗装は、単なる流行ではなく、これからの住まいに求められる条件に対して、非常に現実的な答えのひとつになりつつあります。
また、外壁だけでなく、屋根用・鉄部用・各種下塗り材にも水性製品の選択肢が広がってきたことで、以前は難しかった「下塗りから上塗りまで、できるだけ水性でまとめる設計」が、現場レベルでも無理なく組み立てられるようになってきました。
こうした技術と社会背景の積み重ねこそが、今のオール水性塗装の流れを支えている本質と言えます。
2. 小林塗装が一般住宅の外壁塗装でお客様にオール水性塗料を提案する理由

小林塗装がオール水性塗装を一般住宅のお客様にご提案しやすい理由は、単純に「環境にやさしそうだから」だけではありません。
もっと現場に即していて、もっと暮らしに近く、そしてこれからの住宅塗装の考え方そのものに関わる理由があります。
外壁塗装は、ただ壁に色を付ける工事ではありません。
紫外線、雨、熱、湿気から住まいを守り、今後の劣化をできるだけ食い止めて、美観を回復させて住まいの価値を守っていくための大切なメンテナンスです。
そして一般住宅の場合、その工事は多くのケースで「お客様が実際に暮らしている家」で行われるという特徴があります。
ここが、工場や大型施設、空室物件の改修工事とは大きく違うところです。
一般住宅では、お客様は工事期間中もその家で食事をし、洗濯をし、眠り、来客を迎え、日常を過ごされます。
共働きの家庭なら在宅ワークや家事との両立がありますし、高齢の方がいれば体調面への配慮も必要です。
もし、小さなお子様やペットがいれば、においや刺激に対する感受性も高くなります。
つまり一般住宅の塗装工事は、「施工品質」だけでなく「暮らしへの負担をどれだけ抑えられるか」まで含めて考えるべき工事なのです。
小林塗装がオール水性塗装をご提案する理由は、まさにこの点にあります。
- ■ 工事中のにおい負担を抑えやすい
- ■ 住みながらの工事と相性が良い
- ■ 近隣への配慮につながりやすい
- ■ 現在の高性能水性塗料なら、十分に長持ちを狙える
- ■ 外壁・屋根・付帯部まで水性で組める現実的な仕様が増えている
- ■ 職人の安全性や現場環境にも配慮しやすい
- ■ 今後の原料事情や社会的な流れにも対応しやすい
- ■ 「品質本位なのに、暮らしにもやさしい」という提案がしやすい
塗装業界では、どうしても耐久年数や機能性ばかりが注目されがちです。
もちろんそれはとても大切です。外壁塗装は安い工事ではありませんから、数年で傷みやすい仕様では意味がありません。
ただ一方で、一般住宅のお客様にとっては、工事の期間中をどう過ごせるかも非常に大切です。
たとえば、においが強くて窓を開けにくい、部屋の中にこもる空気が気になる、洗濯物のタイミングに悩む、近所に気を遣い続けて気疲れする。
こうした負担は、工事の内容次第でかなり変わります。
オール水性塗装は、こうした日常への負担を比較的抑えやすい提案です。
もちろん完全に無臭というわけではありませんし、シーリング工事や下地補修など別工程ではにおいが出ることもあります。
それでも全体として見れば、工事期間中の刺激やストレスを軽減しやすいという点で、一般住宅との相性が非常に良いかと思います。
小林塗装では、仕上がりがきれいであることは大前提と考えています。
ただ、品質という言葉は、本来もっと広い意味を持つものです。
たとえば、塗膜が長持ちすること。色ムラがないこと。下地に合った仕様であること。塗布量が適正であること。こうした技術的な品質はもちろん重要です。
しかし一般住宅の塗装では、それに加えて「この工事なら安心して任せられる」「暮らしながらでも無理が少ない」という心理的な品質も、とても大切だと当店は考えています。
強いにおいに我慢しながら過ごす工事よりも、できるだけ落ち着いて日常を守りながら進められる工事のほうが、お客様にとっての満足度は自然と高くなります。
そしてその安心感は、単なる印象論ではなく、住まいの工事を「嫌な思い出」にしないための、実はとても大事な価値です。
一般住宅の塗装工事は、自分の家のことだけで終わりません。
なぜなら実際には、お隣や向かいのお宅、通りに面した環境、周辺に住む方々との距離感も大きく関わってくるからです。
特に住宅が密集している地域では、においの問題はとても現実的です。
ご近所との関係が良好であればあるほど、「できるだけ迷惑をかけたくないできるだ気持ちを持たれるお客様は多くいます。
だからこそ、塗料選びの時点で少しでも配慮しやすい方向を考えることには、大きな意味があります。
オール水性塗装は、そうした近隣配慮の観点でもご提案しやすい仕様です。
派手さはないかもしれませんが、住まいの工事を、できるだけ穏やかに進めやすいという価値は、一般住宅ではとても大きいと感じています。
もし今の水性塗料が、単ににおいが少ないだけで、耐久性や防汚性が大きく劣るのであれば、小林塗装として積極的にはおすすめしません。
なぜなら当店は、安易に聞こえの良い提案をするよりも、住まいを長く守れるかどうかを重視しているからです。
しかし現在は、塗料メーカー各社の技術開発によって、水性塗料でも高耐候・低汚染・防かび・防藻・遮熱といった性能を持つ製品が増えています。
製品選定と施工管理を適切に行えば、一般住宅において十分に満足度の高い仕上がりと耐久性を目指せる時代になりました。
つまり今のオール水性塗装は、「暮らしにはやさしいけれど、性能は妥協する塗装」ではなく、「性能と配慮の両方を得ることができる塗装」として考えやすくなっているのです。
以前は、「外壁は水性でも、屋根や鉄部は難しい」という考え方が比較的一般的でした。
確かに一昔前は、その判断にも理由がありました。部位ごとに選べる水性材料が限られていたため、建物全体として水性で統一感のある仕様を組むのは簡単ではありませんでした。
しかし現在は、屋根用水性塗料、水性さび止め、水性上塗り材、水性下塗り材などの選択肢が広がり、建物全体を見ながらプランを設計しやすくなっています。
これにより、以前よりもずっと現実的に、外壁・屋根・付帯部まで含めたオール水性塗装プランをご提案しやすくなりました。
もちろん、すべての建物で無条件に成立するわけではありません。
ただ、選べる材料の幅が広がったことで、お客様の暮らし方や希望に合わせた提案の精度は、以前より確実に高まっています。
ここはとても大切なところです。
小林塗装では、ただ「水性ですから安心です」とは言いません。
大切なのは、その建物の外壁材・屋根材・鉄部の状態に対して、本当に水性仕様で成立するかを、下地調査の段階でしっかり見極めることです。
たとえば、旧塗膜の状態、チョーキングの状態、吸い込み、塗膜の膨れ、割れ、金属部の発錆状況、旧塗膜の種類、素材ごとの相性によっては、下塗りの考え方を変える必要があることもあります。
場合によっては、一部部材だけ別のアプローチを検討したほうが合理的なケースもあります。
この意味で、オール水性塗装は決して“楽な提案”ではありません。
むしろ、素材ごとの理解、劣化状態の見極め、下地処理の精度、そして仕様設計力が問われる提案です。
ただ「今は水性の時代です」と言うだけなら簡単ですが、それでは本当に住まいを守る提案にはなりません。
小林塗装がオール水性塗装を一般住宅のお客様にご提案しやすいのは、単に売りやすいからではありません。
むしろ反対で、きちんと調査をして、きちんと仕様を組んで、きちんと施工することが前提だからこそ、安心しておすすめしやすいのです。
そしてそれは、お客様に対して「なぜこの家にはオール水性が向いているのか」を、理屈と実感の両方で説明しやすいということでもあります。
においの面、暮らしやすさの面、近隣配慮の面、性能面、将来のメンテナンスの考え方。そうした要素を総合的にお伝えしやすいからこそ、一般住宅のお客様にも納得感のあるご提案につながりやすくなります。
だからこそ当店は、一般のお客様に対しても、表面的な言葉ではなく、「なぜこの家にはオール水性が向いているのか」をきちんと説明できる形で提案したいと考えています。
住まいの塗装は、一度きりの買い物ではありません。だからこそ、今だけではなく、この先の暮らしまで見据えた提案を大切にしています。
3. 外壁塗装 オール水性塗料のメリット

ここでは、一般住宅でオール水性塗装を選ぶメリットを、単なる機能説明にとどまらず、実際の暮らし・現場のリアル・長期的な視点まで含めて、丁寧に整理していきます。
表面的な「良さ」だけでなく、「なぜ選ばれるのか」が自然と見えてくるはずです。
もっとも分かりやすいメリットは、やはりこの点です。
水性塗料は、弱溶剤塗料と比べて刺激臭を抑えやすく、工事期間中の体感的なストレスを軽減しやすい傾向があります。
実際の現場では、「においがあるかどうか」よりも、「そのにおいがどれくらい生活に影響するか」が重要です。
窓を開けられるか、室内にこもらないか、頭が重くならないか、洗濯物を干せるか。そうした日常の小さな積み重ねが、工事の印象を大きく左右します。
特に、赤ちゃんのいるご家庭、ご高齢の方がいるご家庭、ペットを飼われているご家庭、においに敏感なお客様にとっては、この差は想像以上に大きなものになります。
「仕上がりは良かったけれど、工事中がつらかった」では、本当の意味で満足とは言えません。
できるだけ工事期間そのものも穏やかに過ごしていただける。その価値はとても大きいと感じています。
住宅塗装では、自宅だけでなく周囲の環境との関係性も重要です。
とくに密集した住宅地では、臭いの広がり方ひとつで、気遣いの度合いが大きく変わってきます。
もちろん、水性塗料でも完全に無臭ではありませんし、下地補修やシーリング材(外壁の継ぎ目のゴム材)の施工では、別のにおいが発生することもあります。
ただ全体として見れば、塗装工程由来のにおいを抑えやすいという点は、近隣配慮の面でも確かなメリットです。
実際には、「においが全くない工事」よりも、「できるだけ配慮してくれている工事」のほうが、ご近所との関係性は良好に保たれやすいものです。
その意味でも、水性塗料は穏やかに進めやすいとして、現場では静かに評価されています。
「水性はやっぱり耐久性が弱いのでは?」という不安は、今でもよくあるご相談です。
これは過去のイメージが強く残っている部分でもあります。
しかし現在は、シリコン、ラジカル制御、フッ素、無機ハイブリッドなど、高耐候グレードの水性塗料が一般的に選べる時代になっています。
紫外線による劣化抑制、低汚染性、耐藻・防かび性能なども、しっかり設計されています。
つまり今の水性塗料は、「やさしいけれど弱い塗料」ではなく、「性能とバランスの取れた塗料」として考えることができます。
もちろん、製品ごとの差や施工精度の影響はありますが、適切な下地処理・適正な塗布量・十分な乾燥時間を守ることで、長期的な耐久性も十分に期待できます。
以前は、「外壁は水性でも、屋根や鉄部は溶剤が基本」という考え方が主流でした。
その理由は単純で、選べる水性材料が限られていたからです。
しかし現在は、スレート屋根用水性塗料、水性さび止め、水性上塗り材などの選択肢が広がり、建物全体を見ながら仕様を組み立てやすくなっています。
これにより、外壁・屋根・付帯部まで一貫した水性仕様が現実的なプランとして成立しやすくなりました。
統一された仕様は、お客様にとっても分かりやすく、工事中の負担も全体でコントロールしやすくなります。
「部分的に違う考え方が混ざる不安」を減らせることも、見えにくいメリットのひとつです。
これは少し裏側の話ですが、塗装工事の品質は、現場環境の影響を大きく受けます。
職人がどれだけ集中して作業できるか、どれだけ安定した状態で施工できるかは、外壁塗装の仕上がりに直結します。
水性塗料は、火気リスクや有機溶剤の影響(シンナー蒸気など)を抑えやすく、取り扱い面でも比較的安定しています。
その結果、職人が落ち着いて、丁寧に、標準仕様どおりの施工を積み重ねやすい環境をつくりやすくなります。
こうした積み重ねは、一つひとつは目立ちませんが、最終的な仕上がりの美しさや耐久性に確実に影響してきます。
見えない部分の質を整えやすいという点も、水性塗料の大きなメリットのひとつです。
最後にもうひとつ、大切な視点があります。
それは、これからの時代における「安定性」という考え方です。
原材料価格の変動、物流コストの上昇、環境規制の強化など、外壁塗装を取り巻く環境は確実に変化しています。
その中で、性能・環境・コストのバランスを取りやすい塗料が求められるようになってきました。
オール水性塗装は、そうした複数の要素をバランスよく満たしやすい選択肢です。
派手な特徴ではなく、日常に自然と馴染みながら、長く住まいを守っていく。
そのような「ちょうどよい安心感」をつくりやすい点が、今あらためて評価されている理由のひとつです。
4. 外壁塗装でオール水性塗料のデメリット・注意点もお伝えします

ここまでメリットをお伝えしてきましたが、正直にお伝えすると、オール水性塗装にも注意点は確実に存在します。
この部分を曖昧にしたまま提案してしまうと、見た目はきれいでも、後から不具合や後悔につながる可能性があります。
外壁塗装は「どの塗料を使うか」以上に、どのような条件で、どのように施工するかが品質を左右します。
オール水性塗装も同じで、むしろ丁寧な判断と管理が求められる提案です。
水性塗料は大きく進化していますが、それでもすべての素材・すべての劣化状況に無条件で適しているわけではありません。
建物の状態によっては、慎重な判断が必要になります。
特に注意が必要なのは、以下のようなケースです。
- ■ 金属部の錆が深く進行している場合
- ■ 旧塗膜が浮いている・膨れている・密着不良を起こしている場合
- ■ 吸い込みが激しい下地や、劣化が進行している外壁
- ■ 特殊塗装や特殊素材が使われている場合
こうした条件では、単純に「水性で統一する」よりも、下塗り材の選定や一部仕様の調整が重要になります。
オール水性塗装は「万能な簡単プラン」ではなく、建物ごとに最適化する必要がある提案です。
水性塗料は、環境条件の影響を受けやすいという特性があります。
もちろん弱溶剤塗料でも管理は必要ですが、水性塗料では特に、乾燥状態を見極める力と工程管理の精度が重要になります。
例えば、以下のようなリスクがあります。
- ■ 乾燥不足のまま次工程へ進む → 密着不良
- ■ 湿度が高い状態で施工 → つや不良・白化
- ■ 低温時の施工 → 硬化不良
- ■ 厚塗りしすぎる → 乾燥遅延・膨れ
つまりオール水性塗装は、「材料任せ」では成立せず、「人の管理力」によって品質が左右される塗装とも言えます。
丁寧な工程管理ができるかどうかが、そのまま仕上がりに反映されます。
雨戸、戸袋、シャッターボックス、手すり、鉄骨階段などの鉄部は、建物ごとに状態差が大きい部分です。
見た目は似ていても、内部の腐食状況や塗膜の密着状態は大きく異なります。
まだ健全な状態であれば水性仕様で問題なく対応できるケースも多いですが、錆が深く進行している場合は、より慎重な仕様判断が必要です。
この場合は、ケレン作業(錆落とし・下地調整)の精度や、防錆処理の考え方が非常に重要になります。
「オール水性だから全て同じ仕様で良い」と考えるのではなく、部位ごとに最適な処理を組み合わせることが、長持ちさせるためのポイントです。
実はここが最も重要なポイントです。
「オール水性」という言葉はやさしく聞こえますが、それだけで工事の中身が全て保証されるわけではありません。
大切なのは、見積りや仕様書の中身です。以下のポイントは必ず確認しておきたいところです。
- ■ 下塗り材の名称・種類が明記されているか?
- ■ 外壁・屋根・付帯部ごとに塗料の種類が分かるか
- ■ 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)が明確か?
- ■ 下地処理内容(洗浄・補修・ケレンなど)が具体的に書かれているか?
- ■ 見積書が「一式」表記ばかりで曖昧になっていないか?
オール水性塗装は、言葉の印象がやわらかい分、提案も曖昧になりやすい傾向があります。
ですが本当に大切なのは、やさしい言葉ではなく、具体的で再現性のある仕様です。
塗装工事は、完成後には工程が見えなくなります。
だからこそ、見えなくなる前の「設計」と「説明」がすべてです。
そこを丁寧に積み重ねることこそが、長持ちする塗装につながります。これは職人としての矜持でもあります。
5. 外壁塗装でオール水性塗装が向いている家・慎重な判断が必要な家

オール水性塗装は魅力的な選択肢ですが、どの住宅にも一律に当てはまるわけではありません。
むしろ大切なのは、「どの家に向いているか」を冷静に見極めることです。
分かりやすく整理すると、次のようなイメージになります。
| 向いているケース | 慎重判断が必要なケース |
|---|---|
| 窯業サイディング、モルタル、ALCなど一般的な住宅外壁 | 旧塗膜の状態が極端に悪い外壁 |
| スレート屋根(状態が比較的安定している場合) | 劣化が強く、吸い込みや脆弱化が進んだ屋根 |
| 付帯鉄部の錆が軽微で、下地処理がしっかり行える場合 | 深い錆や腐食が広がっている鉄部 |
| 住みながら工事したい家庭 | 特殊素材・特殊旧塗膜・特殊条件の建物 |
| におい・近隣配慮を重視したい家庭 | 性能よりも極端な短工期ばかりを優先する計画 |
現在の住宅塗装においては、窯業サイディング・モルタル・ALCといった一般的な外壁材であれば、オール水性塗装は十分に現実的な選択肢になっています。
これは単に塗料の性能が向上しただけでなく、下塗り材や付帯部用塗料など、関連する材料全体の選択肢が増えたことが大きく影響しています。
つまり、「一部分だけ水性」ではなく、建物全体として整合性の取れた仕様が組みやすくなったということです。
また、比較的劣化が穏やかな状態であれば、水性塗料の密着性や耐久性も安定しやすく、長期的なメンテナンス計画としても無理のない選択になります。
同じ外壁材でも、状態によって適切な判断は大きく変わります。
特に重要なのは、見た目のきれいさではなく、下地の健全性です。
例えば以下のような症状が見られる場合は、慎重な判断が必要です。
- ■ チョーキング(白い粉状劣化)が極端に激しい
- ■ 既存塗膜が浮いている・膨れている
- ■ 外壁材自体が脆くなっている
- ■ 雨水の影響で劣化が深部まで進行している
このような状態では、単純に塗料を選ぶ前に、下地補修・下塗り設計を優先して考える必要があります。
場合によっては、水性にこだわるよりも、下地との相性を優先したほうが長持ちにつながるケースもあります。
外壁と比べて、屋根や鉄部は劣化の進行が早く、状態差も大きい部分です。
同じ築年数でも、日当たりや雨の当たり方によって、状態は大きく変わります。
スレート屋根の場合でも、表面が健全でしたら、水性仕様で十分対応できますが、基材が傷んでいる場合は、塗料以前に補修や下地強化が必要になります。
また鉄部に関しても、軽微な錆であれば問題ありませんが、腐食が進んでいる場合は、ケレン(錆除去)や防錆処理の精度が非常に重要です。
この段階を丁寧に行わなければ、どんな塗料を使っても長持ちは期待できません。
塗装仕様の選定は、建物の状態だけで決まるものではありません。
実は、お客様の暮らし方や価値観も重要な判断材料になります。
例えば、以下のようなご希望がある場合は、オール水性塗装との相性が良い傾向があります。
- ■ 工事中もできるだけ普段どおりに過ごしたい
- ■ においや体への影響をできるだけ抑えたい
- ■ ご近所への配慮を大切にしたい
- ■ 長く安心して住み続けたい
逆に、極端に短期間で仕上げることだけを優先する場合や、コストだけを最優先する場合には、別の選択肢のほうが合理的なケースもあります。
ここまで見てもらうと分かるように、オール水性塗装は決して万能ではありません。
ただし条件が合えば、非常にバランスの良い優れた選択肢になります。
大切なのは、「流行っているから」「楽そうだから」ではなく、「この家に合っているから選ぶ」という順番です。
ここを間違えると、どんなに良い塗料でも本来の性能を発揮できません。
塗装工事は、服の色を選ぶような単純な話ではありません。
似合うだけでなく、素材、劣化の進み方、暮らし方、これからの使い方、その家の今に合っているかどうかです。
そこまで考えることではじめて、本当に価値のある塗装提案になります。
6. 小林塗装が考える外壁塗装オール水性塗装プラン

ここでは、一般住宅のお客様にご提案しやすい、現実的なオール水性塗装プランを整理します。
実際の現場では建物の状態や希望によって細かく調整を行いますが、基本となる考え方は共通しています。
大切なのは、単にグレードを上げることではなく、「その家にとって無理のない仕様で、どこまで品質を高められるか」という視点です。
小林塗装では、このバランス設計をとても大切にしています。
こんな方におすすめ
初めての塗り替えで、品質と費用のバランスを大切にしたい方。過度に高額な仕様ではなく、安心して長く住める状態を整えたい方。
- ■ 外壁:外壁用水性シーラー+外壁用水性シリコン系上塗り
- ■ 付帯部:状態に応じて水性さび止め+水性上塗り
- ■ 屋根:屋根用水性シーラー+屋根用水性シリコン系上塗り
このプランは、コスト・耐久性・におい配慮のバランスが最も取りやすい構成です。
無理に高性能へ寄せすぎず、それでいて一般住宅として十分な耐候性を確保できるため、現在の住宅塗装では非常に現実的で選ばれやすいプランです。
また、下地の状態が比較的良好な住宅では、このプランでも十分に満足度の高い仕上がりを実現できます。
「まずはしっかり整える」という意味で、基本に忠実な安心感のあるプランです。
こんな方におすすめ
外観の美しさと耐久性のバランスをもう一段高めたい方。汚れにくさや色持ちにもこだわりたい方。
- ■ 外壁:水性下塗り+水性ラジカル制御形上塗り
- ■ 屋根:水性シリコン系または水性高耐候タイプ
- ■ 鉄部:水性エポキシ系さび止め+水性シリコン上塗り
このプランは、現在の外壁塗装において最もバランスの良い“中核ゾーン”です。
ラジカル制御技術により、紫外線による塗膜劣化を抑えやすく、結果として美観の維持と耐久性の両立が期待できます。
単に「長持ちする」だけでなく、汚れにくさ・色あせのしにくさ・仕上がりの安定感といった日常的な満足感を高めやすいのも特徴です。
小林塗装としても、ご提案しやすく、お客様からの評価も高いゾーンです。
こんな方におすすめ
次回の塗り替えまでの期間をできるだけ長く取りたい方。外観の美しさを長期間維持したい方。
- ■ 外壁:高耐候水性塗料(フッ素・無機ハイブリッド系など)
- ■ 屋根:状態に応じた高耐候水性または最適仕様を選定
- ■ 付帯部:水性高耐候仕様をベースに素材別最適化
このクラスになると、材料単価は確かに上がります。
しかし、外壁塗装は頻繁に行う工事ではないため、「一度の施工でどこまで耐久性と美観を高めるか」という考え方が重要になります。
長期的なメンテナンスサイクルを意識される方にとっては、結果的にコストパフォーマンスが良くなるケースもあります。
見た目の美しさを長く保ちたい方にも適したプランです。
ここまで3つのプランをご紹介しましたが、実際の現場では「この中から選ぶ」だけではありません。
小林塗装では、建物の状態・素材・劣化状況・ご要望を踏まえて最適化することを前提にしています。
そのため、「全部を無理に水性へ寄せる」という考え方はしていません。
基本はオール水性を軸にしつつも、もし一部の部材に別仕様のほうが合理的であれば、そこは正直にご説明し、最適な方法をご提案します。
また、同じプランでも、下地処理の精度や塗布量、工程管理によって仕上がりは大きく変わります。
つまり本当の意味で重要なのは、プランの名前ではなく、その中身がどこまで丁寧に設計・施工されているかです。
それが結果として、建物を長く守ることにつながります。
分かりやすい言葉より、長く持つ仕様。
小林塗装では、その本質を大切にしています。
オール水性塗装といっても、実際にはひとつの塗料だけで成り立っているわけではありません。
外壁用の上塗り塗料だけを見ても、水性シリコン、水性遮熱シリコン、水性無機シリコン、水性無機シリコン遮熱、水性無機フッ素塗料など、考え方の違うグレードがあります。
そのため、お客様にとって本当に分かりやすいご提案にするためには、「どの塗料が一番高性能か」ではなく、「どの塗料が、その家とご希望に合っているか」で整理することが大切です。
現在は、水性塗料でも高耐候・低汚染・防かび・防藻・遮熱といった性能を持つ製品が幅広く揃っており、価格帯と機能の差も以前より分かりやすくなってきました。
だからこそ、見た目の言葉だけで選ぶのではなく、耐用年数の目安、特徴、費用感、家庭の優先順位を整理しながら選ぶことが大切です。
| 塗料グレード | 特徴 | 耐用年数の目安 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|
| 水性シリコン(基準) | 価格と性能のバランスが良い標準グレード | 10年~13年前後 | 初めての塗り替え 費用と品質のバランス重視 |
| 水性遮熱シリコン | シリコンに遮熱機能を付加したタイプ | 10年~14年前後 | コストを抑えつつ 熱対策もしたい方 |
| 水性無機シリコン(コスパ) | 無機成分配合で耐候性・低汚染性を強化 | 13年~16年前後 | 耐久性と費用の バランス重視 |
| 水性無機シリコン遮熱 | 無機シリコン+遮熱のバランス型 | 14年~17年前後 | 長持ち+遮熱の 両立をしたい方 |
| 水性無機フッ素塗料(高級) | 超高耐候・美観維持に優れる最上位クラス | 18年~22年前後 | できるだけ長期間 メンテナンスしたくない方 |
水性シリコン塗料は、現在の外壁塗装においてもっとも基準として考えやすいグレードです。
価格と耐久性のバランスが良く、多くの住宅で採用されてきた実績があり、初めての塗り替えをご検討されるお客様にもご提案しやすいタイプです。
耐用年数の目安は10年~13年前後。
極端に長持ちするわけではありませんが、適切な下地処理と施工を行えば、十分に安定した性能を発揮します。
また、ここで重要なのは、水性シリコンが他のグレードとの比較基準になるということです。
- ■ 水性無機シリコン → シリコンよりどれくらい耐候性が上がるか
- ■ 水性遮熱シリコン → シリコンにどんな機能が追加されるか
- ■ 水性無機フッ素 → シリコンと比べてどれくらい長持ちするか
つまり、水性シリコンを理解しておくことで、すべてのグレードの違いがとても分かりやすくなるのです。
「とりあえず無難」というより、まず基準を知ったうえで比較するための、土台になる塗料と言えます。
水性遮熱シリコンは、価格と機能のバランスが非常に取りやすいグレードです。
水性シリコンの扱いやすさをベースにしながら、遮熱機能を加えることで、外壁表面の温度上昇を抑えやすく、夏場の熱負荷軽減や塗膜の熱劣化対策という面でも魅力があります。
耐用年数の目安は10年~14年前後。
耐久性そのものはシリコン系の延長線上にありますが、「せっかく塗るなら遮熱性も持たせたい」というご要望があるお客様には、とても提案しやすいタイプです。
特に、南面や西面の日差しが強い住宅、濃色系の外壁を検討されている住宅、夏場の表面温度上昇が気になるお住まいでは、相性の良い選択肢になりやすいです。
水性無機シリコンは、耐候性と費用感のバランスを重視したい方に、とても相性が良いグレードです。
一般的な水性シリコンより一段上の耐久性を狙いやすく、それでいて水性無機フッ素ほど価格が上がり過ぎにくいのが魅力です。
耐用年数の目安は13年~16年前後。
「できるだけ長持ちしてほしい」
「でも、価格はなるべく抑えたい」
そうしたお客様にとって、非常に現実的で、いわばコストパフォーマンスの良い中核グレードと考えやすいです。
外壁塗装では、単純に最上位グレードを選べば良いというわけではありません。
その意味で水性無機シリコンは、価格・耐久性・納得感のバランスが取りやすく、小林塗装としてもおすすめしやすいグレードのひとつです。
このグレードは、水性無機シリコンの耐候性に、さらに遮熱機能を加えたタイプです。
つまり、「長持ち」と「熱対策」を両立したい方に向いている塗料と言えます。
耐用年数の目安は14年~17年前後。
水性遮熱シリコンよりも耐候性を高めたい、でも水性無機フッ素ほど高額にはしたくない、という方にちょうど良い位置づけです。
価格帯としては、水性遮熱シリコンより上、水性無機フッ素よりは抑えやすいグレードとして考えやすいです。
特に、日当たりの強い立地、濃色外壁、夏場の西日が厳しい面がある住宅では、検討価値の高い選択肢になります。
屋根ほど劇的な体感差とは限らなくても、外壁表面温度の上昇抑制や塗膜の熱劣化抑制という意味では、十分に意味のあるグレードです。
これは、水性塗料の中でもかなり上位に位置づけやすい高耐候グレードです。
無機成分とフッ素成分を組み合わせることで、紫外線や雨風による劣化に強く、美観維持性や低汚染性も期待しやすいのが特長です。
耐用年数の目安は18年~22年前後。
価格は高めになりますが、「一度の塗り替えで、できるだけ長く、きれいに保ちたい」という方には、十分に検討価値のあるグレードです。
特に、今後しばらく大きなメンテナンスを避けたい方、美観へのこだわりが強い方には相性が良いです。
どのグレードが一番良いかは、一概には言えません。
大切なのは、住まいの状態、ご予算、どのくらい長く持たせたいか、熱対策をどこまで重視するかを整理したうえで選ぶことです。
- ■ まずは基準を大切にしたいなら、水性シリコン
- ■ 遮熱と費用のバランス重視なら、水性遮熱シリコン
- ■ コスパ重視で、しっかり長持ちも狙いたいなら、水性無機シリコン
- ■ 耐候性と遮熱性の両立重視なら、水性無機シリコン遮熱
- ■ 長期耐久と高級感重視なら、水性無機フッ素塗料
小林塗装では、単に高い塗料をおすすめするのではなく、「その家にとって、どのグレードがいちばん納得感があるか」を大切にしています。
きれいに仕上がることはもちろん、その先の暮らしやメンテナンスまで見据えて、無理のない、でも妥協しすぎないプランを提案しています。
7. 外壁塗装 オール水性塗料の費用感
お客様が最も気になるのは、やはり費用だと思います。
結論から言うと、オール水性塗装は「特別にすごく安い」わけでも、「極端に高い」わけでもありません。
ただし近年は、塗料・資材・物流・人件費の上昇が重なり、以前より10〜20%程度の価格上昇が見られるため、現在はやや高めの相場感で考えることが現実的です。
また、費用は建物の大きさ、劣化状態、足場条件、シーリング工事の範囲、屋根の有無、付帯部の数量によって大きく変わります。
そのため、ここでは一般的な30坪前後の戸建住宅をイメージした現在の目安としてご覧ください。
オール水性塗装では、使用する塗料グレードによって、耐用年数と費用が段階的に変わります。
下記は、一般的な水性塗料を耐久性の順に並べた比較表です。
| 塗料グレード | 特徴 | 耐用年数の目安 | 費用帯のイメージ |
|---|---|---|---|
| 水性シリコン | 価格と性能のバランスが良い標準グレード | 10年~13年前後 | ベーシック帯 |
| 水性遮熱シリコン | シリコン+遮熱機能で熱劣化を抑制 | 10年~13年前後 | ベーシック~スタンダード帯 |
| 水性ラジカル制御シリコン | 価格と性能のバランスが良い標準グレード | 10年~13年前後 | ベーシック帯 |
| 水性ラジカル制御遮熱シリコン | シリコン+遮熱機能で熱劣化を抑制 | 10年~13年前後 | ベーシック~ミドルグレード帯 |
| 水性ラジカル制御無機シリコン(コスパ) | 無機成分配合で耐候性アップ・低汚染 | 18年~22年前後 | ハイグレード帯 |
| 水性ラジカル制御無機シリコン遮熱 | 耐久性+遮熱性を両立したバランス型 | 18年~22年前後 | ハイグレード帯 |
| 水性ラジカル制御無機フッ素(高級) | 超高耐候・美観維持性に優れる最上位クラス | 20年~25年前後 | プレミアムグレード帯 |
このように並べてみると、「価格」と「耐用年数」はある程度比例していることが分かります。
ただし、ここで大切なのは単純な年数比較ではありません。
- ■ 初期費用を抑えたい → 水性シリコン・遮熱シリコン
- ■ 費用と耐久性のバランス → 水性無機シリコン
- ■ 長持ち+熱対策 → 水性無機シリコン遮熱
- ■ とにかく長く美しく保ちたい → 水性無機フッ素
また、耐用年数はあくまで試験値や期待値であり、
実際には立地条件(紫外線・雨・湿気)、外壁材、施工精度によって前後します。
つまり本質的には、「何年持つか」ではなく、「どのタイミングで塗り替えたいか」を基準に考えることが重要です。
10年周期でメンテナンスするのか、15年~20年を見据えるのかで、最適なグレードは変わってきます。
小林塗装では、単に高い塗料をおすすめするのではなく、
「そのお住まいと暮らし方に合ったメンテナンス周期」から逆算して、最適な塗料グレードをご提案しています。
7-2. 水性塗料を使った施工方法と、仕上がりを左右する塗装道具について
オール水性塗装を検討されるお客様にとって、塗料の種類や費用感と並んで実はとても大切なのが、「どのように施工するのか」という点です。
どれだけ性能の良い水性塗料を選んでも、施工方法が雑であったり、道具の選定が適切でなかったりすると、その塗料が本来持っている美しさや耐久性を十分に引き出すことはできません。
塗装工事というと、どうしても「どの塗料を使うか」に意識が向きやすいものですが、実際の現場では、塗料・下地・施工方法・道具の4つがきちんとかみ合って、はじめて良い仕上がりになります。
たとえるなら、上質な食材があっても、調理法や包丁が合っていなければ、その良さを十分に活かせないのと少し似ています。塗装もまた、材料だけで完成するものではありません。
水性塗料を使った塗装工事で特に重要になるのは、適正な塗布量を守ることと、各工程ごとの乾燥時間をきちんと確保することです。
水性塗料は、以前に比べて性能が大きく向上していますが、だからこそ「普通に塗れば大丈夫」というわけではありません。
塗り付ける量が少なすぎると、設計された膜厚(塗膜の厚み)が確保できず、耐候性や防水性、低汚染性といった性能が十分に発揮されにくくなります。
逆に、無理に厚塗りしすぎても、乾燥不良やタレ、仕上がりムラの原因になることがあります。
また、水性塗料は施工環境の影響を受けやすい面もあるため、気温、湿度、天候、日当たり、風通しなどを見ながら、焦らず丁寧に工程を進めることが大切です。
まだしっかり乾いていないうちに次の工程へ進めてしまうと、密着不良や艶ムラ、膨れ、塗膜の弱さにつながる可能性があります。
つまり水性塗料は、やさしい塗料である一方で、現場での管理精度がそのまま品質に表れやすい塗料とも言えます。
一般住宅の外壁塗装でオール水性塗装を行う場合、施工の流れはおおむね次のようになります。
- ■ 高圧洗浄で汚れ・藻・古い粉化物(チョーキング)をしっかり除去する
- ■ ひび割れ補修、シーリング補修、欠損補修などの下地調整を行う
- ■ 素材に合った水性下塗り材を丁寧に塗布する
- ■ 十分な乾燥時間を確保したうえで中塗りを行う
- ■ 仕上がり・膜厚・塗り残しを確認しながら上塗りを行う
- ■ 付帯部・鉄部・屋根なども、状態に応じて水性仕様で仕上げる
この流れ自体は、一見すると一般的な塗装工事と大きく変わらないように見えるかもしれません。
しかし実際には、水性塗料の性能をしっかり引き出すために、高圧洗浄の質、下地調整の精度、塗り重ねのタイミング、塗布量の管理といった細かな部分がとても重要になります。
とくに外壁の下塗りは、上塗り以上に大切な工程です。
傷んだ外壁に対して、適した下塗り材をたっぷり丁寧に入れることで、吸い込みムラを抑え、上塗りの仕上がりを整え、塗膜全体の安定感を高めやすくなります。
仕上がった後には見えなくなる工程ですが、実際には、長持ちする塗装かどうかを静かに決める土台です。
塗装の品質を語るとき、塗料の名前ばかりが注目されがちですが、現場の仕上がりを実際に左右しているのは、どんな道具で、どんな感覚で塗っているかという部分でもあります。
特に水性塗料は、含み具合、吐き出し方、塗り広げやすさ、泡立ちにくさ、肌の整い方など、道具との相性が仕上がりに出やすい塗料です。
そのため小林塗装では、ただ「塗れる道具」を使うのではなく、塗料の性質と下地の状態に合った道具を選ぶことを大切にしています。
| 道具 | おすすめする理由 |
|---|---|
| 中毛・短毛ローラー | 外壁材の凹凸や塗料の粘度に応じて使い分けやすく、膜厚を確保しながら仕上がりを整えやすい |
| マイクロファイバーローラー | 泡立ちを抑えやすく、きめ細かな仕上がりを狙いやすい。各種水性仕上げ塗料との相性も良好 |
| 刷毛(目地・隅切り・細部用) | ローラーでは入りにくい細部に塗料をしっかり入れやすく、見切りも美しく整えやすい。最近では化繊刷毛が主流です |
| 砂骨ローラー(下塗り材や厚付け材向け) | フィラーや微弾性下塗り材など、粘度の高い材料をしっかり塗り付けやすい |
| 内容器・ローラーバケット | 塗料の含み過ぎや汚れを防ぎやすく、安定した塗布量管理につながる |
たとえば、表面が比較的フラットなサイディングに対しては、きめの整いやすいローラーを使うことで、上品で均一感のある肌に仕上げやすくなります。
一方で、模様の深い外壁や吸い込みのある下地では、塗料をしっかり届けられるローラーや、下塗り材に合った道具を選ぶ必要があります。
また、細部に使う刷毛も意外と重要です。
端部や入り隅、サッシ廻り、細かな取り合い部分は、ただ塗れば良いというものではなく、塗料を入れる量、線の通し方、見切りのきれいさが、そのまま完成後の印象に現れます。
こうした部分が整っている塗装は、派手ではなくてもどこか品があり、見ていて落ち着きます。まるで仕立ての良い服の縫い目のようなものです。
同じ水性塗料を使っていても、仕上がりに差が出るのはなぜか。
その答えのひとつが、道具選びと使いこなしです。
ローラーの毛丈が合っていないと、必要な膜厚が取りにくくなったり、逆に表面が粗くなりすぎたりします。
含みの悪いローラーでは、塗料が均一に広がらず、つなぎ目が目立つこともあります。
刷毛も同じで、コシや含みの違いによって、細部の納まりや塗料の入り方が変わってきます。
つまり、良い塗装工事とは、単に高級な塗料を使うことではなく、その塗料をきちんと活かせる施工体制があることです。
小林塗装では、材料選定だけでなく、どの道具がその現場に合っているかまで丁寧に考えながら、外壁・屋根・付帯部を仕上げています。
オール水性塗装は、においが少なく、暮らしへの配慮がしやすいという分かりやすい魅力があります。
しかし、本当の価値はそれだけではありません。
適切な施工方法、適切な乾燥管理、適切な塗布量、そして塗料に合った道具選びまで、ひとつひとつを丁寧に積み重ねていくことで、仕上がりの美しさも、塗膜の安定感も、長持ちのしやすさも、よりしっかりと引き出しやすくなります。
だからこそオール水性塗装は、単なる「やさしい塗装」ではなく、きちんとした現場力があってこそ活きる、高品質な塗装プランでもあります。
住まいを長く美しく守るためには、塗料の名前やグレードだけでなく、その塗料をどう扱い、どう仕上げるかまで見ておくことが大切です。
見えない工程にどこまで誠実でいられるか。そこに、塗装店としての本当の品質が表れます。
7-3. オール水性塗料の外壁塗装で失敗しやすいポイント
オール水性塗装は、現在の住宅塗装において非常に魅力的な選択肢のひとつです。
ただし、提案や施工の考え方を間違えると、「思っていた仕上がりにならなかった」「思ったより持たなかった」といった結果につながることもあります。
ここでは、実際の現場でも見られる失敗しやすいポイントを、あらかじめ整理しておきます。
最も多いのが、このケースです。
「水性だから安心」「においが少ないから大丈夫」といったイメージだけで判断してしまうと、実際の仕様とのズレが生じることがあります。
大切なのは、どの部位に、どの塗料を、どの工程で使うのかが明確になっていることです。
外壁・屋根・付帯部でそれぞれ条件が違うため、「オール水性」と一言でまとめず、中身をきちんと確認することが重要です。
水性塗料は万能ではありません。
外壁の劣化が激しい場合、旧塗膜の状態が不安定な場合、鉄部の錆が進行している場合などは、下地に合った下塗りや仕様選定が必要になります。
ここを無視して「全部水性でいきましょう」と進めてしまうと、密着不良や早期劣化につながる可能性があります。
見えない部分ほど、丁寧な判断が必要です。
水性塗料は、適切な塗布量(メーカー指定の使用量)と、乾燥時間の管理がとても重要です。
工期を優先しすぎて工程を急ぐと、塗膜の性能が十分に発揮されないことがあります。
見た目はきれいでも、数年後に差が出る原因は、こうした工程管理にあることも少なくありません。
つまり、水性塗料は「丁寧な施工ありき」で性能が活きる塗料と言えます。
ローラーや刷毛の選定が合っていない場合、塗料の伸び方や仕上がりの質感に影響が出ます。
特に水性塗料は、泡立ちや含み、塗り広げ方によって仕上がりに差が出やすい傾向があります。
「どんな道具でも同じ」ということはありません。
塗料と下地に合った道具選びが、仕上がりの品の良さにつながります。
オール水性塗装は、仕様によって価格帯が大きく変わります。
極端に安い見積りの場合、工程の省略や塗布量不足、仕様の簡略化が隠れていることもあります。
外壁塗装は、完成直後ではなく、5年後・10年後の状態で評価される工事です。
その視点で、内容と価格のバランスを見ることが大切です。
8. 外壁塗装で水性塗料プランを選ぶ際のQ&A

A. 現在の水性塗料は、適切な施工を行えば十分に長持ちを期待できます。
以前は「水性塗料は弱いのでは?」という印象を持たれることも多くありましたが、現在は塗料そのものの性能が大きく進化しています。
ラジカル制御形、水性無機シリコン、水性無機フッ素といった高耐候タイプも増えており、一般住宅の外壁塗装でも十分に現実的な選択肢になっています。
ただし、ここで大切なのは、耐久性は塗料の名前だけで決まるわけではないということです。
どれだけ高性能な塗料を使っても、下地処理が不十分だったり、塗布量が不足していたり、乾燥時間を守らずに工程を進めたりすると、本来の性能は発揮されにくくなります。
つまり、長持ちするかどうかは、塗料の性能 × 下地との相性 × 施工精度で決まります。
水性塗料は今や十分に長持ちを狙える塗料ですが、その価値をきちんと引き出すには、塗装店の知識と現場力もとても重要です。
A. 弱溶剤塗料と比べると、刺激臭はかなり抑えられています。
水性塗料の大きな魅力のひとつが、工事中のにおい負担を軽減しやすいことです。
特に、住みながら外壁塗装を行う一般住宅では、この違いを実感されるお客様は少なくありません。
小さなお子様がいるご家庭、ご高齢の方がいるご家庭、ペットと暮らしているご家庭、においに敏感な方にとっては、とても大きな安心材料になります。
ただし、完全に無臭というわけではありません。
高圧洗浄後の湿気、下地補修材、シーリング材(外壁目地などに使う充填材)など、塗装以外の工程でにおいを感じることはあります。
そのため、「まったく何も感じない工事」ではなく、「全体として刺激臭が少なく、暮らしへの負担を抑えやすい工事」と考えていただくのが実際に近いです。
それでも、塗装工程由来のにおいが抑えやすいという点は、住みながら工事を行ううえで大きなメリットです。
工事中のストレスをできるだけ減らしたい方、近隣への配慮も大切にしたい方には、非常に相性の良い選択肢と言えます。
A. 多くのケースで可能ですが、部位の状態によっては慎重な判断が必要です。
現在は、外壁だけでなく、屋根用の水性塗料、水性さび止め、水性上塗り材なども充実してきており、一般住宅ではオール水性塗装が現実的に組める場面がかなり増えています。
そのため、窯業サイディング外壁、モルタル外壁、ALC外壁、状態の安定したスレート屋根などでは、水性仕様で十分に対応しやすいケースが多くあります。
ただし、「水性で塗れるかどうか」は、素材名だけでなく、今の傷み方で判断することが大切です。
たとえば、鉄部の錆が深く進行している場合、屋根材の劣化が強い場合、旧塗膜の密着が不安定な場合などは、下地処理や下塗りの選定をより慎重に行う必要があります。
つまり、本当に大切なのは「全部を無理に水性でそろえること」ではなく、その部位に合った仕様で、建物全体のバランスを整えることです。
小林塗装では、オール水性を前提にしつつも、必要があれば部位ごとの合理性まで踏まえてご説明しています。
A. 一概に安いとは言えず、グレードや仕様内容によって大きく変わります。
「水性=安い」というイメージを持たれることがありますが、実際にはそれほど単純ではありません。
現在は、水性塗料でも高耐候・低汚染・遮熱・無機・フッ素といった高機能タイプが多くあり、製品によっては弱溶剤塗料と同等、あるいはそれ以上の価格帯になることもあります。
また、塗装工事の費用は塗料代だけで決まるものではありません。
足場、高圧洗浄、下地補修、シーリング工事(目地補修)、養生、外壁・屋根・付帯部の塗装、完了確認まで含めた全体で考える必要があります。
そのため、同じ「水性塗装」でも、建物条件や工事範囲によって総額は大きく変わります。
大切なのは、単に初期費用だけを見ることではなく、その仕様で何年くらい安心して住まいを守れるかという視点です。
目先の安さだけで選ぶと、塗り替え周期が短くなり、結果として割高になることもあります。
反対に、少し上のグレードを選ぶことで、長期的な満足度が高くなるケースも少なくありません。
A. 塗料名だけでなく、その家に合った仕様として組まれているかを見ることが大切です。
塗料選びでは、どうしても「シリコン」「無機」「フッ素」「遮熱」といった言葉が目に入りやすいですが、本当に見るべきなのはそこだけではありません。
同じグレード名でも、下地との相性、下塗り材の選定、塗装回数、施工管理の精度によって、結果は大きく変わります。
そのため、見積りや説明では、次のような点を確認しておくと安心です。
- ■ 外壁・屋根・付帯部ごとに、塗料名と仕様が明記されているか
- ■ 下塗り材の種類や役割が説明されているか
- ■ 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)が明確か
- ■ シーリングや補修など、下地調整の内容が具体的か
- ■ その家に、なぜその塗料が向いているのか説明があるか
つまり、水性塗料プランを選ぶポイントは、「高い塗料を選ぶこと」ではなく、「納得できる理由のある仕様を選ぶこと」です。
住まいの状態、予算、これから何年くらい安心して住みたいか?など、そのバランスまで含めて考えることで、塗料選びの後悔はぐっと減らしやすくなります。
9. 外壁塗装でオール水性塗料を検討する際に大切な考え方
ここまでお読みいただいた中で、「水性塗料もかなり良さそう」と感じていただけた方も多いかもしれません。
ただし、最後にひとつ大切な前提があります。
それは、オール水性塗装は「どんな建物でも同じように当てはまらない」ということです。
外壁材、屋根材、これまでの塗装履歴、劣化の進み方、周辺環境、ご家族の暮らし方。
住まいは一軒ごとに条件が違います。
そのため、「流行っているから」「良さそうだから」ではなく、その家にとって合理的かどうかで判断することが重要です。
そしてもうひとつ大切なのが、塗料だけでなく、施工の質まで含めて考えることです。
水性塗料は性能が上がったとはいえ、施工精度によって結果が大きく変わる塗料でもあります。
丁寧な下地調整、適切な塗布量、乾燥管理、道具選び。
そうした積み重ねがあってこそ、本来の価値が引き出されます。
つまり、オール水性塗装とは「やさしい塗料」ではなく、きちんと設計し、きちんと施工してこそ成立する塗装です。
そこまで含めて検討することが、後悔のない選択につながります。
水性塗料は、これからの外壁塗装において、とても良い選択肢のひとつです。
ただし、正しく選び、正しく施工してこそ、その価値が活きてきます。
分からない点や不安な点があれば、どうぞお気軽に相談ください。
10. オール水性塗料で失敗しないための外壁塗装の進め方
塗装工事で後悔しないためには、「何を選ぶか」と同じくらい、どのように進めるかが大切です。
- ■ まずは建物の状態を正しく診断する
- ■ 複数の選択肢(グレード・仕様)を比較する
- ■ 見積りの中身(下塗り・回数・工程)を確認する
- ■ 「なぜこの仕様なのか?」説明をちゃんと受ける
- ■ 施工体制や現場管理の考え方を確認する
特に注意したいのは、「塗料名だけで判断しないこと」です。
同じグレードの塗料でも、下地処理や施工精度によって仕上がりも耐久性も変わります。
また、見積りに「一式」と書かれている項目が多い場合は注意が必要です。
内容が曖昧なまま契約してしまうと、後から「思っていたのと違う」ということにもなりかねません。
大切なのは、価格だけでなく、内容・説明・納得感のバランスです。
少し手間はかかっても、ここを丁寧に確認することで、工事後の満足度は大きく変わります。
11. 見積りで確認したいポイント
オール水性塗装を検討する際は、見積りの見方も重要です。
「水性塗料使用」とだけ書かれていても、それだけでは中身が分かりません。
見積りで確認したいポイント
- ■ 外壁・屋根・付帯部の塗料名が具体的に書かれているか
- ■ 下塗り材まで水性仕様か、または一部例外があるか
- ■ 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)が明記されているか
- ■ シーリング工事の内容が別項目で分かるか
- ■ ケレン、補修、高圧洗浄、養生などの下地工程が省略されていないか
- ■ 屋根や鉄部の素材に対して、仕様が合理的か
塗装工事は、仕上がってしまうと途中工程が見えにくい工事です。
だからこそ、見積り段階でどれだけ中身が見えるかが大切です。
当店では、オール水性塗装を提案する際にも、単にやさしい印象の言葉を並べるのではなく、「どこを、何で、どう守るか」が見えるお見積りを心がけています。
12. まとめ|これからの外壁塗装は 水性塗料で「性能」と「配慮」を両立する時代へ
外壁塗装でオール水性塗料へのシフトが進んでいるのは、単なる業界の流行ではありません。
水性塗料そのものの性能が上がり、住みながら工事するお客様の暮らしへの配慮が重視され、さらに屋根・付帯部まで含めて水性仕様を組みやすい環境が整ってきたからです。
つまり今のオール水性塗装は、「やさしそうだから選ぶ塗料」ではなく、性能と生活配慮を両立しやすい、現実的な高品質プランになりつつあります。
もちろん、すべての家に無条件で向いているわけではありません。
下地や素材によっては慎重判断が必要です。だからこそ、調査力、仕様設計力、施工管理力がある塗装店に相談することが大切です。
小林塗装では、お客様のお住まいの状態、家族の暮らし方、周辺環境、希望の耐用年数、ご予算のバランスまで踏まえながら、本当にその家に合うオール水性塗装プランをご提案しています。
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そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
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外壁・屋根・付帯部の状態を丁寧に診断し、オール水性塗装が向いているかどうかも含めて、分かりやすくお伝えします。
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調査・見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「なぜ今、外壁塗装でオール水性塗料へのシフトが進んでいるのか?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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