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古い家の外壁塗装 塗料・施工方法・費用・施工会社の見極め方

「外壁の色が褪せてきたけど、築年数が古い家でも今の塗料で大丈夫かな?」
「もう40年以上経っているけど、どんなふうにメンテナンスすればいいの?」

そんなふうにお悩みの方は、決して少なくありません。
昭和40年代後半から昭和60年前後に建てられた木造住宅の外装材は、現代の新築住宅とは違った素材や通気性を持つことから、外壁塗装にも一層の配慮が必要になります。

特に昭和時代の家には、吹付リシン・モルタル下地・マスチック模様・トタン外壁・軒天木部など、多種多様な仕上げが用いられており、それぞれが特有の「劣化の仕方」、「塗料との相性」があります。
表面上はあまり目立たなくても、外壁にヘアークラック(微細なひび)やチョーキング(粉状劣化)が進んでいることも少なくなく、現場ごとの不具合をしっかり把握することが長持ちする塗装につながります。

たとえば、通気性の必要な木部に密閉型塗料を塗ってしまったり、旧塗膜との相性を無視して上塗りしたことで、短期間で剥がれや膨れが発生するという不具合の事例も実際に起きています。
つまり、どんなに高性能な塗料であっても、それがその住宅の素材や経年劣化に合っていなければ、本来の耐久性や美観を維持することはできません。

このコラムでは、昭和築の木造住宅に特化した外壁塗装の基礎知識と、失敗しないための塗料選び・業者選びのポイントを職人目線で分かりやすくお伝えします。
「建て替えまでは考えていないけど、お家をきれいにしたい」「せっかく塗るなら、あと10年以上安心して暮らしたい」そんな希望をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

1. 古い家の外壁塗装 昭和時代の住宅に多く見られる外壁素材と、その劣化症状とは?

古い家の外壁塗装 昭和築の住宅に多く見られる外壁素材と、その劣化症状とは? イメージ

昭和40年代後半から昭和60年前後に建てられた住宅の外壁では、現在のような窯業サイディングが主流になる前のため、さまざまな吹付仕上げや板金素材が使われていました。
その分、経年劣化の出方や適切な塗装方法も外壁材ごとに大きく違ってきます。

ここでは、代表的な外壁仕上げとその特徴、注意すべき劣化症状を詳しくお伝えします。

■ 吹付リシン(セメント・アクリル・弾性)

古い家の外壁塗装 吹付リシン(セメント・アクリル・弾性) イメージ

当時の住宅に非常に多く見られる外壁仕上げで、セメントモルタルの下地にリシンと呼ばれる骨材入り塗材を吹き付けた仕様です。
特徴としては、ざらざらとした質感で落ち着いた風合いを持っていますが、表面が薄く劣化しやすい点に注意が必要です。

  • 劣化症状:チョーキング現象、微細なクラック、藻・カビの発生
  • 塗装の注意点:高圧洗浄時に塗膜がはがれやすく、シーラー、微弾性フィラー、サフェーサーなど下塗り材の選定が重要です。
■ 吹付タイル仕上げ(アクリル・弾性・エポキシ 吹き放し・ヘッドカット)

古い家の外壁塗装 吹付リシン(セメント・アクリル・弾性) イメージ

  • 劣化傾向:塗膜の粉化(チョーキング)、表面の色ムラ、ヘアークラックの発生、エフロレッセンス(白華)の発生など。
  • 塗装の注意点:表面が凹凸のある硬質系仕上げのため、塗膜の「密着性」と「均一な膜厚の確保」がポイントです。
    微弾性フィラー+水性シリコンまたはラジカル制御型塗料で、耐候性を高めながら凹凸を活かす仕上げがおすすめです。

なお、上記の写真は吹付タイルヘッドカットの2色仕上げです。

■ スタッコ仕上げ(セメント・アクリル 吹き放し・ヘッドカット)

古い家の外壁塗装 スタッコ仕上げ(セメント・アクリル 吹き放し・ヘッドカット) イメージ

  • 劣化傾向:表面のザラつきに汚れが蓄積しやすく、藻・カビの繁殖、ひび割れ(構造クラック含む)が発生しやすいです。
    また、下地の吸水による塗膜の膨れや剥離も生じやすいです。
  • 塗装の注意点:厚塗り仕上げで通気性が低下している場合があるため、透湿性の高い塗料を選ぶことが必須です。
    下地補修後、シーラー+弾性フィラーで吸水を防ぎつつ、意匠性を残した艶消し仕上げがおすすめです。
■ 掻き落とし仕上げ(セメント系)

古い家の外壁塗装 掻き落とし仕上げ(セメント系) イメージ

  • 劣化傾向:細かな砂粒が風雨で流され、モルタル下地が露出してきます。
    チョーキングや局所的な剥離、苔・藻の発生、ザラつきによる手垢の付着やホコリの堆積による汚れも目立ちやすいです。
  • 塗装の注意点:砂骨状のテクスチャーを活かすには、高圧洗浄と下地補修を丁寧に行ったうえで、通気性・透湿性のある塗料を選定しましょう。 過度な厚塗りで塗装の美観をこわさない、ローラー選びや塗装技術も重要になります。
■ マスチック仕上げ

古い家の外壁塗装 マスチック仕上げ イメージ

単層弾性塗料、複層弾性塗材、微弾性フィラーをパターンローラーで立体的に模様付けしたもので、重厚感のある見た目が人気でした。
厚膜である分、外壁のひび割れに対する追従性が優れていますが、蓄熱や湿気の影響で塗膜の膨れが生じやすく、通気性の確保が必要不可欠です。

  • 劣化症状:目地・開口部付近のひび割れ、藻・黒ずみ、塗膜の浮き
  • 注意点:弾性系フィラーなど、追従性のある下塗り材で下地補強が必要です
■ トタン外壁(波板鋼板)

古い家の外壁塗装 トタン外壁(波板鋼板)イメージ

金属サイディングが普及していなかった頃は、トタン波板が庇や外壁の一部に多く使われていました。
薄い鋼板なので、錆や腐食が進行しやすく、適切なケレン処理や防錆塗装が重要です。

  • 劣化症状:赤錆・白錆・腐食、塗膜の剥がれ、退色
  • 注意点:電動工具やワイヤーブラシなどによる下地処理+2液型エポキシ錆止め塗料が基本です。
■ 木部(軒天・破風板・戸袋など)

古い家の外壁塗装 木部(軒天・破風板・戸袋など)イメージ

昭和時代の住宅では、軒天井や破風板、雨戸などに無垢の木材が使われているケースも多く見られます。
経年によって乾燥割れやささくれが生じやすく、通気性を損なわない塗料選びが重要になります。

  • 劣化症状:色あせ、灰汁・雨だれ、ささくれ、カビ・腐食
  • 注意点:密閉型塗料を避け、浸透性の木材保護塗料を使用することをおすすめします

このように、昭和時代の住宅では使われている外壁材の種類が多岐にわたり、しかも数回塗り替え工事が行われていることが多いため、それぞれの劣化傾向を正しく把握し、「外装材に合ったメンテナンス」を行うことが長寿命で美観も保てる塗装に直結します。

「どんな仕上げなのか分からない。・・・」といった場合も、まずは現地調査で外壁の構成を丁寧に見極めてもらうことが大切です。

2. 古い家の外壁塗装 適した塗料の選び方と、安心施工につながる基本工程とは?

古い家の外壁塗装 適した塗料の選び方と、安心施工につながる基本工程とは? イメージ

昭和40年代~60年前後に建てられた住宅では、壁材・下地の種類が多岐にわたるため、「どんな塗料を選べばいいのか分からない」という声をよく承ります。

実は塗料選びを間違えると、施工から数年で「剥がれ・膨れ・割れ」などの不具合が起きやすくなり、せっかくの外壁リフォームが台無しになるケースもあります。

ここでは、素材ごとの塗料選定の基本と、失敗しない施工工程について詳しくお伝えします。

■ 外壁材に合った塗料を選ぶことが第一歩です

昭和時代の古い住宅の外壁塗装では、以下のような塗料が素材別に選ばれることが多いです。

モルタル壁 外壁クラックを考慮し、微弾性フィラーなどを下塗りに使用します。
上塗りには水性シリコン・ラジカル制御型・フッ素樹脂塗料が人気です。
トタン・鉄部 2液型エポキシ系錆止め+ウレタンまたはシリコン系塗料が定番で、艶を抑えたグロス仕上げも人気です。
木部(軒天・破風など) 呼吸性を妨げない浸透型の木材保護塗料(例:キシラデコール、ガードラック)で風合いを残す仕上げが最適です。

大切なのは「汎用的な塗料でどれでも塗れる」という考えを避け、素材ごとに相性のよい塗料を使い分けることです。
これによって、塗膜の密着不良や早期劣化を防ぎます。

■ 塗装工程は「下地づくり」がすべての要です

外壁塗装は単なる「色塗り」ではなく、「建物を保護する機能的なメンテナンス」です。
その効果を十分に発揮させるには、塗料の性能以上に、下地調整が重要なポイントになります。

高圧洗浄 カビ・コケ・旧塗膜の浮きなどを丁寧に除去し、塗料の密着性を高めます。
下地補修 2液型エポキシ系錆止め+ウレタンまたはシリコン系塗料が定番で、艶を抑えたセミマット仕上げも人気です。
木部(軒天・破風など) ヘアークラックや欠損部には、シーリング・パテ・カチオンフィラーなどで補修を行います。
下塗り
(プライマー・フィラー)
各素材に応じた下塗り材を選定し、素地との密着を強固にします。
中塗り・上塗り 耐候性・低汚染性に優れた塗料を2回塗りです。塗膜厚を均一に保ち、塗りムラなく仕上げます。

このように、外壁塗装は「下地処理+下塗り1回+上塗り2回」が基本です。

とくに昭和時代に住宅では、旧塗膜の劣化度合いや素材の呼吸性に応じて、工程を調整・最適化する職人の技術が問われます。
業者によっては下塗りを省略したり、安価な1回塗りで済ませてしまうケースもあるため、見積書の中に「3工程」が明記されているかも確認のポイントです。

お家の寿命をのばし、次の世代へ受け継ぐためにも、「どんな塗料をどのように塗るか?」という視点で、じっくりと業者と打ち合わせを重ねていくことをおすすめします。

3. 古い家の外壁塗装|費用相場の目安(30坪〜40坪の木造住宅の場合)

古い家の外壁塗装|費用相場の目安(30坪〜40坪の木造住宅の場合) イメージ

昭和40年代〜60年代に建てられた築40年以上の木造住宅では、構造や外壁素材の違いから、塗装費用にも一定の幅があります。
以下は、一般的な塗装工程とそれぞれの費用目安をまとめた一覧です。

外壁塗装の見積もりを検討される際の参考にしてください。

工事項目 内容 費用目安(税込)
足場設置 高所作業用足場+飛散防止ネット 約15万〜25万円
高圧洗浄 外壁の汚れ・チョーキング除去 約2万〜4万円
下地補修 クラック補修、モルタル欠け・木部補修など 約3万〜10万円(劣化状況により変動)
下塗り シーラー・フィラーなど下地に応じた下塗り材 約4万〜8万円
中塗り・上塗り(2回) 水性シリコン・ラジカル制御型・フッ素塗料など 約30万〜50万円(塗料のグレードで変動)
付帯部塗装 軒天・破風・雨樋・戸袋・霧除けなど 約8万〜15万円
その他オプション 木部専用塗料、漆喰補修、雨戸張替えなど 内容に応じて変動(〜数万円)

上記の価格帯はあくまで相場で、実際の費用は外壁の劣化状況や使用する塗料、住宅の立地条件によって前後します。

築古住宅では補修作業も発生しやすいため、塗装だけでなく建物全体を見たうえでの提案ができる専門業者を選ぶことが、結果的にコストを抑えるポイントになります。

4. 古いお家の外壁塗装 費用に影響する主な要素

古いお家の外壁塗装 費用に影響する主な要素 イメージ

外壁塗装の見積額は一律ではなく、住まいの状態や使用材料、施工範囲によって大きく変動します。
特に昭和時代築40年以上の木造住宅では、以下のようなポイントが費用に直結します。

外壁の素材と劣化状態
  • 吹付リシン・掻き落とし・スタッコ・モルタル仕上げは、下地の細かいクラックや剥離が多く、補修工程が多くなりがちです。
  • 木製の破風板・戸袋・格子などの劣化や腐食が進んでいる場合、張替えや補修の追加費用が発生します。
使用する塗料の種類
  • シリコン塗料: 比較的安価で耐久性とコストのバランスが取れている標準的な塗料。
  • ラジカル制御型塗料: 紫外線劣化を抑制し、コストパフォーマンスに優れる選択肢。
  • フッ素・無機塗料: 高耐候・高耐久でメンテナンス頻度を抑えられるが、価格は高め。
  • 木部・漆喰には専用塗料(例:キシラデコール、シッケンズなど)を使用する必要があり、通常の塗料より高価です。
付帯部の塗装範囲
  • 雨樋、鉄部、軒天、戸袋、きりよけ、庇ベランダ手すりなど、塗装範囲が広がると人件費・材料費がかさみます。
築年数・立地条件
  • 狭小地や傾斜地にある住宅では、足場設置が困難なため追加費用が発生します。
  • 築年数が長い家ほど劣化の度合いが進んでいることが多く、補修範囲や下地処理の手間も比例して増えます。
築古住宅ならではの注意点
  • 通気性や下地の呼吸性を妨げない塗料選定が重要。密閉性の高い塗膜はカビや剥離の原因になります。
  • 表面だけを塗るのではなく、「下地補修+塗装」の一体設計で計画することが長持ちの秘訣です。
  • 外壁だけでなく、木部・漆喰・鉄部なども同時にメンテナンスを行うことで、建物全体の保護力が高まりコストも抑えやすくなります。

5. 古いお家の外壁塗装における色選びのポイント

古いお家の外壁塗装における色選びのポイント イメージ

外壁塗装は「ただ塗り替える」だけでなく、建物の持つ個性や趣をどう残すかという「センスと判断」が問われる重要な工程です。
特に築年数の経った古民家や古い木造住宅では、現代的すぎるビビッドな色や光沢の強い塗料を使ってしまうと、外観に違和感が出てしまうというケースも少なくありません。

ここでは、「古き良き雰囲気を活かしつつ、美しく調和のとれた印象に仕上げるための色選び」の基本をお伝えします。
色彩だけでなく、艶感や素材感までじっくり考えることがおしゃれで完成度の高い仕上がりをつくるカギです。

黒系(墨色・チャコールグレー)
  • 焼杉風仕上げを目指す場合や、和瓦(いぶし瓦=銀黒)とのコーディネートに最適です。
  • 古民家らしい重厚感を醸し出す一方で、木部や瓦と自然に馴染む色調でもあります。
  • 「漆黒」ではなく、ややグレー寄りの墨色や炭色を選ぶと、柔らかさが加わり洗練された印象になります。
茶系(ウォルナット・ダークブラウン)
  • 木材の経年による色変化と調和し、古材の風合いを活かした落ち着いた雰囲気に仕上がります。
  • 「焼けた木」「時間の積み重ね」を感じさせる色合いで、特に玄関周りや軒裏との相性が良好です。
  • 屋根や格子、縁側との統一感を出すには、木部用保護塗料との組み合わせもおすすめです。
白系(くすみホワイト・アイボリー・オフホワイト)
  • 漆喰壁や土壁の風合いを再現するには、純白ではなくややくすみのある自然な白を選びましょう。
  • 「ミルクホワイト」「ウォームホワイト」「アイボリーホワイト」など、光の反射が柔らかく、優しい印象になります。
  • 古民家らしい陰影や質感を保つために、マット(艶消し)仕上げが断然おすすめです。
赤錆色・こげ茶色系(ディープブラウン・ラスティックブラウン)
  • 古民家の梁や柱、格子戸などに多く見られる色調とリンクし、全体の統一感と風情を演出します。
  • 特に焼杉・漆喰と組み合わせると、「粋な和の佇まい」が完成します。
  • 経年と共にさらに味わいが増していくため、メンテナンスを楽しむスタイルにもマッチします。
艶感の調整も忘れずに
  • たとえ色が合っていても、艶の有無で建物のイメージは大きく変わります
  • 古民家や築古住宅では、「艶なし」または「3分艶」くらいが自然な仕上がりになります。
  • 艶あり塗料はモダンでツルツルした印象を与えてしまうため、避けた方が無難です。

色選びは、外観全体の印象を決定づける大切な要素です。
「時間を重ねた家の美しさを壊さない」という視点から、自然素材や伝統建築の持つ良さを損なわず、今の暮らしに寄り添う色をじっくり選んでいきましょう。
現地での色確認や塗り板サンプルを使って確認することも重要です。

6. 古い家の外壁塗装 業者選びの注意点|「昭和期の住宅に強い」施工店を見極めましょう

古い家の外壁塗装 業者選びの注意点|「昭和期の住宅に強い」施工店を見極めましょう イメージ

昭和40〜50年代に建てられた木造住宅の外壁塗装を検討する際、多くの方が「どこの業者に頼めばいいのか分からない」と悩まれます。

当時の建築は今ほど高断熱・高気密ではなく、外壁にはモルタルやトタン、木板など、今では見かけなくなった素材が使われているケースも珍しくありません。

こうした昭和時代の住宅は、現代の建築仕様とは異なる下地構造・通気性・素材のクセがあり、単に「塗ってキレイにする」というだけの塗装では対応しきれないことがあります。
たとえば、モルタル壁にひび割れが広がっていたり、外壁下地が歪んでいる場合、塗装前にきちんとした下地補修や下塗り工程を踏まなければ、せっかくの塗料も長持ちしません。

ですから、施工店を選ぶときにはまず「築40年以上の木造住宅に対応した実績があるかどうか」を確認しましょう。
過去にモルタルのクラック補修やトタン外壁の塗装、木部の再塗装などを数多く手がけている業者でしたら、建物ごとの劣化傾向を把握しており、適切な処理が期待できます。
できれば、ビフォーアフターの施工事例を見せてもらい、似たような築年数の住宅に対応した経験があるかを聞いてみるのがおすすめです。

さらに大切なのが、「下地素材への理解」「現場に合わせた柔軟な提案力」です。
外壁材がモルタルでしたら、ひび割れの状態に応じてUカット処理や可とう型下塗り材を使い分ける必要がありますし、木部であれば通気性を妨げない浸透型塗料が求められることもあります。

そういった専門的な知見をもとに、塗料の選定理由や作業工程を丁寧に説明してくれる業者は信頼感があります。

また、昭和の家には「部分的な傷み」が見られることが多く、塗装と同時に軽微な補修が必要なこともあります。
にもかかわらず、「補修は別工事」と割り切る業者では、かえって割高になるうえに美観にも不具合が出るリスクがあります。
ですから、下地補修と塗装を一体として捉え、住宅全体の劣化状況に合わせた総合的なリフォーム提案をしてくれる業者を選びましょう。

最後に忘れてはならないのが、「業者の姿勢と対応力」です。
塗装は見た目を整えるだけでなく、「家の寿命を延ばし、安心して住み続けるためのメンテナンス」です。
その価値を理解したうえで、築年数に応じた配慮やアドバイスを惜しまない業者こそ、昭和期住宅の塗装にふさわしいパートナーといえます。

お家の外観だけでなく、構造的な耐用年数まで見据えたリフォームこそが、これからの住宅メンテナンスに求められる視点です。
単なる「価格の安さ」ではなく、「家のために何をしてくれるか」を基準にして、じっくりと業者選びを進めましょう。

7. 古い家の外壁塗装 施工後のメンテナンス計画|塗装後の美観と耐久性を保つために

古い家の外壁塗装 施工後のメンテナンス計画|塗装後の美観と耐久性を保つために イメージ

外壁塗装は「塗ったら終わり」ではなく、施工後の適切なメンテナンスこそが、美観と耐候性を長く保つカギとなります。
特に築40年以上の昭和期住宅では、日射・湿気・風雨の影響を受けやすいため、施工後の点検・ケアがとても重要です。

■ 1〜3年ごとの定期点検
  • 色褪せ・剥がれ・チョーキングの有無をチェックしましょう。
  • クラックや苔・藻の発生がある場合は、早めの補修で悪化を防ぎます。
  • 木部・鉄部などの付帯部は特に劣化が早いため、部分的な補修・再塗装の検討も行いましょう。
■ 日常的な簡易メンテナンス
  • 水洗い(ホースなどでやさしく)や落ち葉の除去など、外壁を清潔に保つだけでも塗膜の劣化を遅らせることができます。
  • 過剰な高圧洗浄は塗膜を傷める可能性があるため注意が必要です。
■ 10年後を目安に再塗装・部分補修を検討

一般的な水性シリコン塗料の場合、耐用年数は約10〜12年とされています。
そのため10年を目安に再塗装を検討すると外壁下地の健全性を維持しながら美観も保ちやすくなります。

また、部分的な剥がれ・浮き・腐食などがある場合は、広範囲の改修に至る前に早期補修を行うことで、コストの抑制にもつながります。

「せっかく塗り替えたのに、数年でまた劣化が・・・」とならないよう、定期点検とちょっとした気配りを続けることが、長く快適に暮らせる住まいづくりのポイントです。
メンテナンスのタイミングが分からない場合は、施工店に無料点検を依頼するのも安心です。

8. 古いお家 外壁塗装まとめ|住まいの魅力を活かし、美観と耐久性を両立させましょう

外壁塗装は、ただ色を塗り替えるだけではありません。

素材・構造・風合いへの配慮を忘れず、「呼吸する外壁」としてお家の魅力を引き出すような仕様が大切です。
塗料の選定、色味のコーディネート、補修方法まで、丁寧な施工を心がけましょう。

もし具体的なアドバイスが必要な場合は、昭和時代の住宅外壁塗装に詳しい業者に相談することをおすすめします。

9. 古いお家 外壁塗装に関するよくある質問

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昭和に建てられた古い木造住宅では、外壁の劣化や塗装の必要性について不安や疑問を抱く方も多いはずです。

ここでは、築古住宅の外壁塗装に関して特によく寄せられる質問と答えをまとめました。
塗り替えの時期や費用、塗料の選び方など、失敗しないためのポイントを事前に押さえておきましょう。

Q1. 外壁が劣化しているか、どんな症状で見分けられますか?

築40年以上の昭和期の住宅では、塗装が劣化しやすい時期に差し掛かっていることが多く、目に見える症状から外壁の状態を判断することが非常に重要です。

まずチェックしてほしいのが「チョーキング現象」です。
これは外壁を手で触れたときに白い粉が手に付く現象で、塗膜中の樹脂が紫外線や雨風によって分解・劣化した状態です。
こういった状態はすでに塗装の防水性が失われ始めており、雨水の侵入を許してしまう恐れがあります。

次に「ひび割れ」ですが、特にモルタル壁の住宅では経年劣化により細かなヘアクラックから構造に影響を与える幅の広いクラックまで発生しやすくなります。
幅0.3mm以上のひび割れは雨水侵入のリスクが高く、放置すると下地や木部の腐食、さらには内部の雨漏りに発展する可能性があるため注意が必要です。

さらに「塗膜の剥がれ」や「膨れ」も見逃せません。これらは下地との密着不良や内部からの湿気によって発生しやすく、塗膜の機能が果たされていない状態です。
表面がボロボロと剥がれ落ちていたり、塗膜が浮いてきている箇所がある場合は、塗装の寿命が過ぎているサインといえます。

また、外壁表面に黒ずみや緑色の「カビ・コケ・藻」が発生している場合、これは通気性の悪い北面や湿気の多い場所に多く見られます。
見た目の問題だけでなく、これらの菌類が塗膜の劣化を早める要因にもなるため、バイオ洗浄などを含めた早期の対応が望まれます。

最後に昭和後期に建てられた住宅で見られるサイディングやALC外壁に見られる「目地(コーキング)の割れ・剥がれ」も重要なチェックポイントです。
コーキング材は年数が経つと硬化してひび割れや剥離を起こしやすくなり、隙間から雨水が侵入するリスクが高まります。
こうしたコーキング部分の経年劣化もまた、塗装のタイミングを見極めるサインの一つといえます。

これらの劣化症状のうち、ひとつでも当てはまる場合は、外壁の防水性能がすでに低下している可能性が高く、塗り替えや補修を検討するべきタイミングと考えられます。
劣化をそのまま放置してしまうと、補修の手間や費用が大きくなるため、早めのプロによる点検と適切な対応が住まいの寿命を延ばすカギになります。

Q2. 古い昭和の古い木造住宅にはどんな塗料が使えますか?

木部塗装にはキシラデコールなどの木部用ステイン、外壁モルタルには弾性系や微弾性フィラー+耐候性の高い上塗り塗料(シリコン・ラジカル制御・無機系)、トタンには、エポキシ錆止め+耐候性の高い上塗り塗料(シリコン・ラジカル制御・無機系)適しています。
素材の特性を無視して塗装すると剥がれや膨れ原因になるため、適切な塗料選定が重要です。

Q3. 昭和の古い家にはどんな外壁素材が使われているのでしょうか?

昭和40年代以降の木造住宅には、モルタル外壁(リシン吹付・スタッコ・掻き落とし仕上げ)、木板張り(下見板)、トタン外壁、昭和末期には窯業系サイディングやALCパネルなどが見られます。
素材によって耐久性やメンテナンス周期が異なるため、塗装前に素材の確認と適切な対処が不可欠です。

Q4. 外壁塗装の費用や工期の目安を教えてください。

一般的な30~40坪程度の一戸建て住宅で外壁全体を塗装する場合、施工内容や使用する塗料のグレードによって費用は変動しますが、目安としてはおおよそ80万円~120万円程度が相場とされています。
この金額には、足場の仮設費用、高圧洗浄、下地処理、養生作業、そして3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)までの基本工程が含まれます。

ただし、築年数が古い昭和時代の住宅、外壁の劣化状況によってはクラック補修や目地コーキングの打ち替え、腐食した木部や鉄部の補修といった作業が必要になることが多く、それに伴って費用が上乗せされることもあります。

また、使用する塗料の種類によっても価格帯は変わります。
例えば、標準的なシリコン塗料であれば比較的リーズナブルに抑えられますが、フッ素や無機系などの高耐久塗料を選ぶと耐用年数は伸びますが、費用は高くなります。

一方、工期については天候にも左右されますが、外壁のみの塗装であればおおむね7日~10日程度が一般的な目安です。

屋根塗装を同時に行う場合や下地補修に時間を要する場合、または梅雨時期や降雪期など気候の影響があると、全体で2週間前後を見込んでおくと安心です。
特に古い住宅では塗装前に構造の状態確認や丁寧な補修工程が必要となるため、ある程度ゆとりをもった日程で計画されることをおすすめします。

また、極端に短期間での工事を提案する業者には注意が必要です。
外壁塗装は塗料の乾燥時間や下地処理の丁寧さが仕上がりの質と耐久性を大きく左右させるため、手抜き施工を防ぐためにも適正な期間をかけて行うことが大切です。

Q5. 古い家の雰囲気に合う色選びはどうしたら良いですか?

昭和の木造住宅や和洋折衷の古いお家には、派手すぎない落ち着いた色合いがよく似合います。
たとえば、白やアイボリー、ベージュ、グレーといった自然なアースカラーは、建物本来の風格を引き立てつつ、周囲の景観にも美しくなじみます。

色を選ぶ際には、屋根の色(瓦やトタン)木部(破風板や格子部分)、建具(雨戸やサッシの木枠)との調和も大切です。屋根が黒ければ明るめの壁色が引き立ちますし、木部が茶色ければベージュやアイボリーがしっとりとまとまります。

最近では、外壁のカラーシミュレーションをしてくれる塗装業者も多く、自宅の写真に色を当てはめて完成後のイメージを確認できます。
また、事前に「試し塗り」サービスを行っている会社でしたら、実際の仕上がりや光の当たり方も確認できるので安心です。

長く住み続ける家だからこそ、「自分の好きな色」と「景観になじむ色」の両方を大切にして、納得いく色選びをしましょう。

Q6. 塗り替えは築何年目、どんなタイミングで行えば良いですか?

外壁塗装の適切なタイミングについて、「築10年ごとに塗り替えましょう」という目安を耳にすることが多いかと思いますが、実際のところは築年数だけで判断するのは不十分です。

塗り替え時期を見極めるには、使用された塗料の種類(=耐用年数)と、現れている外壁の劣化症状の有無がより重要な指標となります。

たとえば、前回の塗装で一般的なシリコン塗料が使用されている場合、耐用年数はおおむね10~15年で、もしフッ素塗料や無機塗料したら、それぞれ15年~20年以上の耐用年数が期待できます。
一方で、ウレタンやアクリルなど低いグレードの塗料でしたら、7~10年未満での再塗装が必要になるケースも少なくありません。

さらに重要なのが、外壁部分に現れる「劣化のサイン」です。
たとえば、外壁に触れると白い粉がつくチョーキング現象、細かいひび割れや0.3mm以上の構造クラック、塗膜の膨れ・剥がれ、カビ・コケの発生、モルタル目地の割れなどが見られる場合は、外壁の防水性が低下している可能性があるため、早めに補修することをおすすめします。

また、住宅の立地条件によっても劣化の進行スピードは大きく違ってきます。
海沿いや強風地域、日射量の多い南向きの壁面などでは塗膜が早く傷みやすく、また湿気が多い北側や日陰部分では苔やカビが繁殖しやすくなるため注意が必要です。
築年数が古いお家で長年外壁塗装をしていない場合、すでに下地まで傷んでいる可能性もあるので、まずは専門業者による外壁診断を受けるのが安心です。

定期的な目視チェックや5年おき程度の点検を行えば、大きな劣化になる前に計画的にメンテナンスすることができます。
「築○○年だから」ではなく、「塗料の寿命」と「劣化の兆候」を見極めたうえで、最適なタイミングでの塗り替えを検討しましょう。

Q7. 信頼できる外壁塗装業者をどう選べば良いですか?

業者選びで失敗しないためには、いくつか大切なポイントがあります。

まず、きちんと現地調査をしてくれて、お住まいの傷み具合をしっかり見てくれる業者が安心です。
その上で、塗装にかかる費用や作業の流れを、専門用語ばかりでなく、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。

国家資格である「一級塗装技能士」や「建築施工管理技士」などの有資格者が在籍しているかどうかも信頼の目安になります。
また、過去の施工事例(ビフォーアフターの写真など)を見せてくれる業者さんは、それだけ実績があると考えてよいかと思います。

さらに、「工事後に何かあったとき対応してくれるのか?」も大事なチェックポイントです。
塗装工事には5~10年ほどの保証が付く場合が多いですが、保証内容が書面で出るかどうかも確認してください。

そして何より、「必ず2~3社から相見積もりを取る」ことをおすすめします。
複数の業者を比べることで、価格の妥当性や説明の丁寧さ、対応の誠実さがよくわかるかと思います。

なお、「今日決めてくれたら安くしますよ」と契約を急がせてくる業者や、他社より極端に安い見積もりを出す業者には要注意です。
安さの裏に手抜き工事が隠れていることもありますので、「価格だけで決めず、人柄と信頼感」で選ぶことが大切です。

大切なお家を守るためにも、焦らずゆっくりと業者選びを進めましょう。

古い家の外壁塗装の塗替えも、安心して小林塗装へ相談ください

古い家の外壁塗装の塗替えも、安心して小林塗装へ相談ください イメージ

外壁塗装は「どの塗料メーカーを選ぶか」によって、美しさや耐久性、そして暮らしの安心感までも左右される、とても大切な工事です。
しかし塗料の種類は多く、専門的な知識がなければ「どれを選べば本当に良いのか」と迷ってしまうのも自然なこと。
だからこそ、塗料選びに精通し、名古屋で数多くの実績を重ねてきた小林塗装にぜひお任せください。
お客様一人ひとりの住まいやご希望に合わせて、信頼できる塗料メーカーの中から最適な提案をします。

また、外壁塗装に関するご相談・お見積りはすべて無料です。
「まずは話を聞いてみたい」という気持ちだけでも大丈夫。どうぞ安心して相談ください。

古いお家の外壁塗装
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

コラム 古いお家の外壁塗装  筆者 小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「南欧風住宅の外壁塗装 おすすめ色」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

古いお家の外壁塗装 とってもお得な塗り替えプラン

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