

2025年 外壁塗装業界の動向
2025年における外壁塗装業界の現状を「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくまとめてみました。
外壁塗装業界に興味があるお客様や外壁塗装業者さんはコラムをぜひこのコラムをご覧ください。
2025年 外壁塗装業界の動向1. 外壁塗り替え市場の低迷が続いています
戸建てなど住宅の外壁塗り替え市場の低迷が続いています。
現在日本国内の戸建て住宅は、約2,700万戸のストックがあり、全国に広がるこの市場は、建築用塗料や塗装需要の大きなボリュームゾーンと言えます。
ですから、それは外壁塗装業界だけでなく、製販装業界の多く企業も関わっているので、建築業界の景況にも大きく影響しています。
業界内の一部で最近よく言われているのですが、コロナ禍が明けて、旅行やレジャーなどに消費が多く流れていたことや円安などによる物価高で家計が急激に厳しくなり、自宅の塗り替えのような大型の出費を抑えていることが需要低迷の理由に挙げられます。
さらにこの最近は需要の先食いによる影響もあります。
コロナ禍の最中の巣ごもり消費で自宅の修繕を行う家庭も多く、家の外で行われる塗り替え工事は、コロナ前よりも却って活況をみせていました。
そこで外壁塗装の需要を多く先食いしてしまった分だけ、市況の低迷が長引いている実態もあります。
2025年 外壁塗装業界の動向2. 材料資材の値上げが続いています
2022年から外壁塗装で使われる塗料や資材費が高騰しています。
その大きな理由は、世界的な環境問題やウクライナ危機などの影響によって、世界的に各種原料が逼迫し、それに相反し原料産地での減産、海外との原料価格差是正、国力の低下に伴う著しい円安が重なり、国内調達可能なほぼ全ての原材料塗料を作る上で必要不可欠な原材料(エマルション、ナフサ)、樹脂(エポキシ樹脂)、顔料(二酸化チタン、カーボンブラック、アルミニウム、同、亜鉛、鈴)、添加剤(可塑剤、分散剤、沈降防止剤)、塗料缶(内面缶)などの需要と供給のバランスが大きく崩れているからです。
また、昨年は塗料価格の高騰だけでなく、急激な原油価格の上昇と宅配便業界の国内配送量急増による人手不足などにより、塗料の運送費も日本国内全体で高騰しています。
こういった状態は各企業単体の努力によって、吸収することが極めて困難な状況になっています。
ですから、塗装工事に必要な副資材や消耗品であるシーリング材、防水材、マスカー、マスキングテープ、養生、ローラー、刷毛、塗料容器なども塗料と同様に多くが値上げしているのが現状で、このような状態は今後まだ続きそうです。
2025年 外壁塗装業界の動向3. 外壁塗り替え業者の勢力図に変化が生じています
外壁塗り替え市場において、工事を提供する施工業者の勢力図に大きな変化が生じています。
背景には、大型家電量販店やホームセンターなど大手小売業の進出があります。
その象徴的なできごとは、家電量販大手のエディオンが外壁塗り替えサービスを全国フランチャイズで展開する大手外壁塗装業者である愛知県春日井市の麻布を子会社化したように、各社リフォーム事業の中でも利益率が良い外壁塗装サービスに力を入れていることが分かります。
ホームセンターや家電量販店など一般のお客様が気軽に行ける場所は、一般のお客様が相談に行きやすく、お客様にとって親近感がある業態を強みにしているので、そのため大手小売業の攻勢が徐々に強まりつつあります。
ネットで外壁塗装業者を一般のお客様に紹介する「ポータルサイト」を利用するお客様が徐々に増えつつあります。
塗り替え工事を行うお客様の層は、団塊の世代からそのジュニア層へ徐々に移ってきています。
団塊の世代ジュニア層は、富裕な高齢者層に比べてコスト感覚がシビアな上、折り込みチラシを見て電話をするより、価格比較サイトで検討するパターンが増えています。
団塊の世代のジュニア層は、外壁塗装ポータルサイトが需要を吸収しやすくなっている背景があります。
また、新聞を取っている一般家庭も徐々に減りつつあるので、従来の新聞折込みチラシによる集客効果もだいぶ薄れています。
一般のお客様から自社で直接受注して、塗装工事を提供し、自社で元請っている従来型塗装店の事業環境も徐々に厳しくなっています。
そこから見えてくるのは業界に対するお客様のニーズが二極化している点です
まず一つ目の経営スタイルは、多店舗化と多角化で成長を図って対応する動きがあります。
塗り替え市場が低迷する中、受注件数を伸ばすために多店舗化を進め、以前外壁塗装を行った既存のお客様から塗装以外のリフォーム工事の獲得を積極化するなど、従来よりも営業品目を増やす動きがあります。
既存からある地域一番店など、実力のある塗装店がその方向に向かっています。
もう一つの経営スタイルは、一人親方など小規模の塗装店に見られるのが、既存のお客様からのリピートや紹介など従来からの信用ベースで仕事を獲得しているケースです。
その規模は小さいですが、他との競争にあまり巻き込まれることもなく、安定した経営を続けています。
こういった市場競争が激しくなる中、こうした2極化からあぶれてしまった、従来からある「自社元請型 塗装店」の経営が著しく厳しくなっています。
2025年 外壁塗装業界の動向4. 住宅塗装市場で使われる塗料にも変化してきました
住宅塗装市場で使われる塗料にも変化の兆しが出てきました。
「有機無機ハイブリッド塗料」=「無機系塗料」に注目する動きが、日本ペイント、エスケー化研など大手塗料メーカー各社で強まってきたことです。
なぜなら、一般住宅の外壁塗り替え市場では長い間にわたって、シリコン系塗料が主流を占めてきましたが、競合が市場内に多数存在し、競争が激しく工事単価が大きく下がってしまっているので、塗料メーカーだけでなく、塗装業者にとっても従来からある「シリコン仕様」は全くうまみがなくなっているからです。
特に将来的に日本国内の人口減少に伴って、外壁塗装市場の縮小を想定せざるを得ない中で、塗料の価格や施工単価のアップを進め、今よりも塗装工事自体の付加価値を高めることが外壁塗装業界に求められるかと思います。
また、今回の住宅塗装市況の悪化による危機感が次世代塗料である無機塗料が推進される起点になっている側面もあります。
2025年は、人口減少や消費マインドの変化、建材の高耐久化などで市場の縮小が想定され、さらに多様な事業者が参入することで、ますます価格競争が激化する住宅塗り替え市場ですが、ますます今後の動向が注目されている状況と言えます。
2025年の外壁塗装業界 まとめ
2025年の外壁塗装業界の現況をまとめました。
まず一つ目は、コロナの巣ごもり消費による外壁塗装の需要が先食いされてしまったことと、最近の急激な物価上昇によって、外壁塗装の需要が低迷しています。
次に塗料や資材費の高騰しています。
約3年前から続いているこの問題は、業者にとってもお客様にとっても大きな影響を与えています。
材料費が上がってしまうと、どうしても工事費用も上がってしまうので、お客様にとっては負担が増えること大きな問題になっています。
それに加え、職人不足も深刻な問題です。
若い世代が塗装業界に入ってこないため、職人の数が減少しています。
これによって、工事受注ができない場合も出てきています。
さらに外壁塗装業界の勢力図が変わってきています。
特にホームセンターや家電量販店による外壁塗装業界進出が著しく、更にポータルサイトのユーザー利用拡大によって、旧態塗装店の経営基盤が脅かされています。
明るい兆候としては、次世代型の無機塗料「有機無機ハイブリッド塗料」=「無機系塗料」に注目する動きが、日本ペイント、エスケー化研など大手塗料メーカー各社で強まってきたことです。
こういった大きな時代の波を乗り越えるためには、塗装業界全体による取り組みや各業者によるお客様との信頼関係を構築させることが重要になってくると思います。
小林塗装は外壁塗装業界の将来を見据えた高品質な工事を行っています
小林塗装では外壁塗装業界の現状と将来を見据えた塗装工事を行っています。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
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