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リアルな「外壁塗装業界の現実」をお伝えします。

外壁塗装の仕事に携わる人でしたら、「何を、どのように塗るか」で、建物の寿命や快適さが大きく変わることをよく知っています。
だからこそ塗装は、ただ色を付ける作業ではなく、住まいを守るための大切な仕事だと職人は考えています。

ですから、良心を持つ職人ほど、心のどこかにいつもこんな気持ちがあります。
「自分の持っている技術を、きちんと活かせる仕事がしたい」「もう少しきれいな仕上がりを目指したい」

それは、見栄えのためだけではありません。
下地を整え、工程を守り、丁寧に仕上げることが、結果的にお客様の住まいを長く守ることにつながるそのことを、現場の人間ほど実感しているからです。

しかし残念ながら、現実の外壁塗装業界には、業者間の激しい価格競争の影響で、「早く!安く!」という風潮が強く出てしまう場面も少なくありません。
そういった場合、工期が詰まってしまい、工程が急かされ、職人が本来の力を出しきれない現場が生まれてしまうこともあります。

小林塗装は、職人の気持ちや技術が活かされない仕事は、結果としてお客様のためにも、私たち自身のためにもならないと考えています。

「外壁塗装を通じてお客様を幸せにし、塗装する職人も豊かになる」
この考え方を基本にして、業界に蔓延るブラックな部分を少しずつでも改め、お客様はもちろん、現場で働く職人、その家族まで、外壁塗装に関わる人が気持ちよく前を向ける仕事を増やしていくことが 「名古屋の塗装店」小林塗装の大きな目標です。

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動画でも「外壁塗装業界のブラックな話」をご覧いただけます

1. 外壁塗装の業界 下請け業者の現実とは?

塗装業界の下請け業者は、毎日過酷な環境にさらされています。

現在、戸建て一棟あたりの請け金が材料込みで30万円は当たり前、ひどい場合は20万円以下なんてケースもよくあります。
そうした中、下請け業者は赤字を出さないために手抜き工事をせざるを得ない状況に追い込まれています。

また最近では、「全てコミコミ~万円 」といったような外壁塗装の定額パックのチラシやホームページをお客様もよく目にされるかと思います。

そういった外壁塗装のチラシには必ず注意しなければならないことがあります。
当然ですが、多くの人に見てもらうためのチラシなので、人の目に留まるようにしなければなりません。
ですから、インパクトある価格やお得なサービス内容を過剰に記載していることがほとんどです。

そのような業者に外壁塗装してもらった結果、ちゃんとした工事が行われなかったため、本来長持ちするはずの塗装が長持ちせず、費用を払ったお客様が不利益を被ることになってしまったケースも良く聞かれます。

『外壁塗装 定額パック』で最低限チェックすべき5項目

外壁塗装の「定額パック=すべて安心」と思ってしまいがちですが、実際にはどこまで含まれているかで、工事の中身は大きく変わります。
ここでは、専門知識がなくても確認できるポイントを5つに絞ってお伝えします。

チェック➀ 下地補修は「どこまで」含まれていますか?

ひび割れ補修・欠損補修・浮きの処理など、下地補修が「別途」なのか「一定量まで含まれる」のかは必ず確認しましょう。
「軽微な補修は含む」と書かれている場合でも、どこまでが軽微なのか、写真や具体例で説明してもらえると安心です。

チェック➁ 塗り回数(工程)は明確に書かれていますか?

下塗り・中塗り・上塗りの3工程が明記されているかを確認してください。
あわせて、「どの工程で、どの塗料を使うのか」まで説明があると、仕様どおりに施工される可能性が高くなります。

チェック➂ 乾燥時間や天候対応の説明はありますか?

定額パックでも、乾燥時間が短縮されてしまっては意味がありません。
雨の日や湿度が高い場合はどうするのか、工程をずらすのか、そのまま進めるのかを事前に確認しておきましょう。

チェック➃ 含まれていない工事は何ですか?

付帯部塗装(雨樋・破風・軒天・シャッターボックスなど)や シーリング工事、足場延長、養生の範囲など、「含まれないもの」を先に確認することが、後悔を減らすコツです。

チェック➄ 工事中・工事後の説明や記録はありますか?

工程ごとの写真提出、完了後の説明、保証内容など、工事が終わったあとまでの対応も重要なチェックポイントです。
「終わったら、それで終わり」ではなく、きちんと説明してくれる姿勢があるかを見ておきましょう。

定額パックは、分かりやすさが魅力です。
ただし、「分かりやすい=中身まで同じ」ではありません。
この5項目を確認するだけでも、工事の品質を見誤るリスクはぐっと下げることができます。

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2. 再び、外壁塗装業界がブラックになりつつあります

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物価高騰の時代になり、材料も燃料も上がり、職人の生活も決して楽ではないのに、なぜか下請け業者に回ってくる請負金額だけが、また下がり始めている――そんな声を現場でよく耳にします。
(物価高騰による不景気で、業界の仕事量全体が減り「取れる現場は全て取る」という流れが強くなっているのかもしれません)

特に大手ハウスメーカーの工事では、実際に塗装をする業者に仕事が来るまでに、3〜4社ほど中間業者が入ることもあります。
間に会社が増えるほど、そのたびに管理費やマージンが積み重なり、最後に現場で汗をかく職人側には「もうこれ以上は削れない」という金額だけが残りやすくなります。

その結果、戸建て1棟あたりの外壁・屋根の塗り替えで、下請けの請負金額が30万円程度にまで圧縮されてしまうケースが出てきます。
さらにひどい場合、25万円程度(足場代は別、材料費込み)まで差し引かれてしまうこともあると聞きます。

ここで現場が苦しくなるのは、「請負金額=まるごと利益」ではないからです。
材料費だけでも10〜13万円程度かかり、養生代・消耗品で1.2〜1.6万円程度、さらにガソリン代や移動費、雑費も必要になります。
つまり、工事が始まる前から、手元に残る『作業の原資』がどんどん細くなっていくのが現実です。

本来、一般住宅の外壁塗装は、1棟あたり22〜25人工(にんく=1日働いて発生する人件費。通常は1人工18,000〜22,000円程度)が必要と言われています。
これは「楽して工事するため」ではなく、下地処理・補修・養生・乾燥時間といった、長持ちさせるための工程を、きちんと踏むために必要な手間です。

ところが請負金額がそこまで削られると、現場は必要な人工を確保できない状態になります。
結果として、本来22〜25人工かけたいところを、約半分の10~13人工前後(半分以下)で終わらせないと採算が合わないという『無理な現場』になりやすいのです。

こうなると、「一体現場では何が起きるか?」一番つらいのは、誰かが最初から「手を抜こう」と思っているわけではないのに、時間と体力が先に尽きていくことです。
朝から晩まで走り続け、乾燥を待つ余裕がなくなり、補修にかける時間が削られ、「丁寧にやりたい気持ち」がある職人ほど、心の中で苦しくなっていきます。
そして最後は、現場の空気が「早く終わらせること」が正義になってしまう。」 これがいま再び外壁塗装業界がブラック化しつつある、と言われる理由のひとつです。

3. 外壁塗装業界では、請負金額のデフレという嫌な現実が続いています

今から35年以上前のバブルの頃は、30~40万円でも請けない状況でしたが、今は30~40万円の工事でも喜んでしまうほど、残念ながら外壁塗装の請負金額の水準が下がってきてしまっています。

ハウスメーカーの外壁塗装工事は基本的に2~3人で作業します。
ですから15人工でも赤字になってしまい、大体8~10人工で工事を終わらせないと会社の利益が全くでません。
しかし、こういった場合でもハウスメーカー、メーカー下の一次下請け会社から仕事がもらえなくなってしまうため下請け業者は金額交渉も全くできません。

最近、ハウスメーカーや訪問販売業者はお客様に外壁塗装、工程ごとの写真を全部見せることをお客様にアピールしています。
(そうすることでお客様ウケが良くなるからです。)
それに伴って、中間業者の経費が工事代金にプラスされていきます。
ただし、施工する末端業者まで3~4社も間に入っているので、工事と関係ない中間マージンも多く発生し、結果余分な仕事が増えてしまい、余計大変になります。

もちろん、下請け業者もちゃんとした仕事をしたいと思っているはずです。
しかし、こんな状態ではちゃんとした工事は絶対できません。

ですから、高圧洗浄を適当に済ませる、シーリングを全て増し打ちにする、ケレンを全く行わない、養生作業を適当に済ませる、ちゃんと下塗りを塗らない、本来2回塗りしなくてはならない上塗りを1回塗りで終わらせる、掃除をしっかり行わない、などといった手抜き工事に繋がってしまいます。
とくに鉄部分はさび止めをしっかり塗らないと、すぐ錆が発生するなど、先々の大きな不具合に繋がります。

他にも、本来2缶必要な上塗り塗料が1缶しか用意されておらず、規定量以上に薄めて塗らなくてはならない現場もよくあるそうです。
当然ですが、過度に塗料を薄めると塗料の性能は低下しますが、それでも工事しなくてはならない状況になっており、下請け業者の職人が想像以上に困っている、何とも辛い状況が続いています。

4. 外壁塗装業界では、請負金額未定という信じられない現実があります

外壁塗装業界では、請負金額未定という信じられない現実があります イメージ

外壁塗装業界の下請け現場では、「工事が終わってから工事金額(請負金/請金)が伝えられる」つまり、金額が確定しないまま工事が始まってしまうという、信じられないような現実が起きることがあります。
これが一度でも続くと、現場は「仕事」ではなく「賭け」になってしまいます。

金額が未定のまま工事が始まると、下請け業者は、元請やハウスメーカーごとの相場感を頼りにしながら、「このくらいなら赤字にならないはず・・・」と予想して、工程や作業量を決めざるを得ません。
しかし外壁塗装は、下地の状態ひとつで手間が増えます。
予想が外れれば、その時点で手間をかけるほど赤字が増えるという苦しい構造になります。

そして、ここが一番怖いところですが、こういう現場ほど下請け側は「丁寧にやりたいのに、丁寧にやれない」状態に追い込まれやすくなります。
本来なら塗り回数を確保したいところでも、1回塗り・2回塗りで終わらせる判断を迫られたり、下地処理や補修を必要最低限に抑えざるを得なかったりすることがあります。

道具も同じです。塗装に使うローラーや刷毛、養生資材、消耗品は、積み重なるとそれなりの費用になります。
ところが請負金額が見えない現場では、消耗品をケチらないと採算が合わない空気が出てしまい、ローラーの使い回しが増えたり、交換タイミングを我慢したりして、結果的に仕上がりにも影響が出やすくなります。

さらに深刻なのは、工事書類の扱いです。
あるハウスメーカーの孫請け業者では、金額を明記した注文書すら出ず、口頭だけで済まされることがあると聞きます。
工事が始まる前に内容を確認しても、「まだ分からない」「書類がまだ来ない」とはぐらかされ、ひどい時には、何を塗るのか(塗料の種類)さえ分からないまま現場に入るケースもあるそうです。

それでも現場には工程表だけ渡され、「○日から○日までに終わらせて」と期限だけが先に決まり、とりあえず高圧洗浄を始める・・・。
請け金を聞いてもすぐに答えてもらえず、数日待たされることもある。
こうなると、現場の人間は「正しく工事をする」以前に、段取りが立たない不安を抱えながら動くことになります。

当然、そんな状態では毎月の収入も読みづらくなり、生活も安定しません。
塗装職人のピークは、体が一番動く30代〜40代と言われます。
しかし、たとえば一現場の請け金が25万円程度の現場が続くと、休むことが怖くなり、無理を前提に働く毎日になりやすいのが現実です。

無理が続けば、体は正直に反応します。
腰・膝・肩を痛める、熱中症のリスクが高まる、疲労が抜けず集中力が落ちてしまいますが、現場を休めば収入が減るため、痛みや体調不良をごまかしながら働く職人も出てきてしまいます。

そして、体を壊して現場に出られなくなると、収入は一気に落ち込みますが、「治すために休む」ことができず、「働くために無理をする」しか選択肢がありません。
こうした状況が積み重なるほど、職人も疲弊しますが、業界全体も疲弊し、結果的にお客様に届く工事の品質まで不安定になっていきます。
だからこそ当店は、こうした『外壁塗装業界 裏側の構造』にも目を向けておくことが大切だと考えています。

4-2. 最近、中間マージンだけを抜く「人工出し(人材派遣)外壁塗装業者」が増えています

もうひとつ、最近の外壁塗装業界の裏側で見逃せないのが、「人工出し(=人だけを現場に出す)」を中心にした業者(または塗装専門の人材派遣会社)が増えていることです。
ここでいう人工出しとは、材料や品質管理まで責任を持って施工するのではなく、職人を日当(人工)で手配して現場に入れる形を指します。

もちろん、人工出しそのものが悪いわけではありません。
ただ、そこで問題になるのは、間に入る会社が増え、「中間マージン(手配料)」が重なる構造になった場合です。
ですから、現場予算が少なくなるほど、結果的に工程の余裕が削られやすくなるからです。

内側で起きやすい流れを分かりやすくいうとこういった仕組みです。
元請(またはハウスメーカー) → 手配会社 → 人工出し業者 → 職人(または応援職人)・・・というように階層が増えるほど、それぞれが手配料や管理費を取るため、現場で使えるお金と時間が細くなり、「丁寧にやるほど割に合わない現場」になりやすくなります。

さらに厄介なのは、人工出しが中心の現場では、工事に対する責任の所在がぼやけてしまうことです。
たとえば

  • ・「誰が最終的に品質をチェックするのか」
  • ・「下地の状態を見て、作業内容を調整する権限と責任は誰にあるのか」
  • ・「不具合が出たとき、誰がどう説明して、どう対応するのか」

こうした部分が曖昧になりやすく、結果として現場は『とりあえず予定通り進める=手抜き』方向に引っ張られがちです。

人工出しの現場で、実際に起きやすい『ズレ』としては、次のようなものがあります。

  • ・当日入った職人が、事前の打ち合わせ内容を十分に把握できていない
  • ・工程表だけ渡され、塗料の指定や注意点が現場まで降りてこない
  • ・乾燥時間や下地補修の判断が「その場の都合」で揺れやすい
  • ・現場管理者が常駐せず、チェックが弱いまま進んでしまう

施主様としては、人工出しという言葉自体を知る必要はありません。
ただ、見積や説明の段階で、次の点だけ確認できると安心です。

「この現場は、誰が最後まで責任を持って管理しますか?」
「実際に塗るのは自社職人ですか?協力業者ですか?担当は固定ですか?」
「工程写真やチェック記録は残しますか?」

ここに具体的に答えられる業者ほど、体制が整理されており、工事の中身が安定しやすい傾向があります。

外壁塗装業界 さらに深い裏側事情|人工出しは「雇用の調整弁」になっている現実

さらに業界の裏側に踏み込むと、人工出し業者(人だけを現場に出す外壁塗装業者)は、単なる職人手配だけではなく、職人の雇用を『調整するための仕組み(調整弁)』として機能している面もあります。
そしてこの仕組みは、現場の「人の集め方」だけでなく、工事の品質や責任の持ち方にも大きく影響していきます。

外壁塗装の仕事量は、季節・天候・景気・広告合戦の影響を受けやすく、会社によっては「忙しい月」と「急に暇になる月」の落差が激しくなります。
その波に合わせて正社員を常に抱えるのは、経営的に難しい会社も多くあります。(実際、7割以上の外壁塗装会社そうだと思います。)
そこで便利に使われやすいのが、必要なときだけ職人を呼べる人工出し専門(応援手配)の塗装会社です。

ここで、もう少し「なぜ人工出し専門(応援手配)の塗装会社が増えているのか?」を同業者目線でお伝えすると、営業主体の会社ほど、広告費・営業人件費・受注の波が大きくなり、「現場を常用メンバーで回す」よりも、「受注が取れた分だけ、外注を集めて回す」方が、数字は回りやすくなることがあります。
つまり、人工出しは雇用形態だけでなく、営業会社が受注の波をうまく処理するための調整弁にもなっているのです。

こうした仕組み自体は、業界全体で見れば一定の合理性もあります。
ただ問題はそれが行き過ぎたときに、現場の品質や働く人の暮らしに『歪み』が出やすいことです。
とくに「誰が責任を持つのか」が曖昧な体制ほど、歪みは表に出やすい状態になりやすく、安定した雇用環境や育成環境を作りづらい構造が生まれます。

さらに現場の側では、「今日入ったメンバーで回す」ことが前提になりやすく、誰が見ても同じ判断で動けるような現場ルール・品質基準・引き継ぎが適当な会社ほど、仕上がりが現場ごとにブレやすくなります。ここが『本当に怖いポイント』です。
具体的には、次のようなズレが起きやすくなります。

  • ・担当が日替わりになり、補修の方針(どこをどの材料で直すか)が統一されない
  • ・工程表だけが先行し、乾燥待ちや下地状態に合わせた調整がしにくい
  • ・材料や仕様の情報が遅れ、現場が『手元にあるもので回す』判断になりやすい
  • ・不具合が出たときに、説明する人/責任を取る人が曖昧になりやすい

そして、このズレが積み重なると、現場は次第に「きれいに仕上げる」よりも 「予定どおり終わらせる」が優先される空気になります。
これは職人の能力の問題というより、業者間にある仕組みの問題です。
仕組みがそうさせてしまう現場では、良心的な職人ほど苦しくなっていきます。

お客様としては、この『雇用の調整弁』まで深く知る必要はありません。
ただ、業者選びの場面では、次の視点が大切になります。

「いつも同じ体制で品質を保てる会社か」
「忙しさに関係なく、工程(下地処理・乾燥・塗布量)を守れる会社か」

そしてもうひとつ、「不具合が起きたときに、説明と対応を誰が担うのか」まで確認できると安心です。
結局のところ、そこがブレない会社ほど、信頼して任せることができるかと思います。

5. お客様がブラックな外壁塗装業者を見抜く 3つの質問

お客様がブラックな外壁塗装業者を見抜く 3つの質問 業界 イメージ

ここまでの話は、外壁塗装業界でもかなり裏側の内容なので、「じゃあ結局、施主である私たちは何を聞けばいいの?」となりますよね。
しかし、そこで難しい専門用語は必要ありません。
なぜなら、次の3つの質問を投げかけるだけで、その業者が体制・責任・品質管理を本当に持っているかが見えやすくなります。

質問➀ 「工事中の責任者(現場管理)は誰で、週に何回来ますか?」
ここで大事なのは「管理者がいるか」ではなく、どの頻度で現場に関わるかです。
返答が「最初と最後だけ」「基本は職人に任せています」と曖昧な場合、工程のズレや手戻りが起きたときに、誰が整えるのかが見えにくくなります。
逆に、頻度と役割(下地確認・工程チェック・写真記録など)を具体的に説明できる業者は、体制が整っていることが多いです。

質問➁ 「下地の状態で仕様変更が必要になったら、誰が判断し、どう記録して説明しますか?」
外壁塗装は、実際に洗浄してみないと分からない劣化もあります。
そのときに「現場判断で勝手に変わる」のか、お客様に説明し、合意を取って進めるのかで安心感は大きく変わります。
「写真を添えて説明する」「追加が出る場合は事前に見積を出す」など、手順が決まっているかを確認すると失敗が減ります。

質問➂ 「協力業者(応援職人)が入る場合、品質基準はどう揃えていますか?」
応援体制があること自体は珍しくありません。問題は、そこに統一された基準があるかどうかです。
例えば、希釈・塗布量・乾燥時間・養生の仕上げライン・手直し基準など、
「当たり前」が共有されていないと、現場ごとに仕上がりがブレやすくなります。
仕様書に沿ったチェックをする/記録を残す/責任者が確認するなど、具体的な答えが返ってくるかがポイントです。

この3つの質問に、気持ちよく具体的に答えてくれる業者ほど、他社に頼る場面があっても、工程と品質を会社内で仕組み化されており、安定した品質の工事になる可能性が高くなります。

逆に話をそらしたり、根性論や勢いだけで押してくる業者は、少し慎重に見てみても良いかもしれません。

6. 外壁塗装で使われる塗料が、低廉な塗料になっている?

外壁塗装で使われる塗料が、低廉な塗料になっている? 業界 イメージ

最近、現場にいると「塗料そのものの品質が、全体的に下がってきているのでは(何だか前よりも経年劣化が早い気がする)・・・」と感じることが増えました。
もちろん、すべての塗料が悪くなったという話ではありません。
ただ、価格競争が激しくなるほど、塗料も『見た目のグレード表示』は立派でも、中身はコスト優先になりやすいのは、業界の現実です。

各メーカーやシリーズによって差はありますが、
シリコン・ラジカル制御塗料・フッ素といった高機能グレードが「当たり前」に使われるようになってから、
反対に塗料に入っている樹脂量(=塗膜をつくる『核』)が少ない設計の製品も増えてきたように感じます。

ここでいう「樹脂量」は、専門的には配合の話なので一概に断定はできませんが、現場目線で言えば、樹脂がしっかり入っている塗料ほど、塗膜に「粘りと厚み」があり、 仕上がりの安定感や耐久性につながりやすい傾向があります。

今から25年以上前は、アクリルやウレタンが外壁の仕上げ塗料の中心でした。
当時の塗料は、いまの基準で見ると機能性は控えめでも、樹脂がしっかり入っているものが多く、施工条件が整っていれば、想像以上に長持ちするケースも珍しくありませんでした。
(もちろん、当時と今では気候や紫外線量、熱環境の厳しさが少し違うため、単純比較はできません)

ところが、廉価なシリコン塗料が大量に流通するようになってから、
「シリコン=長持ち」というイメージが先行する一方で、実際には早期に劣化症状が出る現場も見かけるようになりました。
特にOEM(受託生産)で中身が見えにくい低廉品の場合、同じ「シリコン」という名称でも、耐久性や塗膜形成の安定感に差が出ることがあります。

実際に低廉なOEMシリコン塗料で外壁塗装されたお家が工事後7〜8年でチョーキング(塗膜表面が白く粉化する現象)しているケースを見たことがあります。
チョーキング自体は経年劣化のサインではありますが、発生が早い場合は、塗料の設計・塗布量・下地条件など、複数の要因が重なっている可能性があります。
だからこそ、「グレード名」だけで判断せず、どのメーカーの、どのシリーズを、どんな仕様で使うのかまで確認することが大切です。

6-2 同じ「シリコン塗料」でも差が出る3つの理由

「シリコン塗料」と聞くと、どれも同じ性能に思えてしまいがちですが、実際の現場では中身の設計次第で、耐久性や仕上がりに大きな差が出ます。
その理由は、大きく分けて次の3つです。

理由➀ 樹脂の質と量(塗膜の『骨格』)

シリコン塗料の性能を支える中心は、シリコン樹脂そのものの品質と配合量です。
樹脂量が十分にあり、設計がしっかりしている塗料は、塗膜に厚みと粘りが出やすく、紫外線や雨風に対しても劣化が緩やかになります。
一方、コストを抑えた製品では、樹脂量を減らし、他成分でかさ増ししているケースもあり、同じ「シリコン」という表記でも、塗膜の耐久性に差が出やすくなります。

理由➁ 顔料の種類と安定性(色あせ・白化の出やすさ)

色を作る顔料も塗装の寿命を左右する重要な要素です。
紫外線に強い高級無機顔料を多く使っている塗料は、退色やチョーキングが起きにくく、見た目の美しさが長く続きやすい傾向があります。
反対にコスト優先で低廉な顔料の比率が高い場合、比較的早い段階で色あせや白亜化が進むことがあります。

理由➂ 添加剤の設計(密着・防汚・耐候の『調整役』)

塗料には、樹脂や顔料以外にも、耐紫外線・密着性・防汚性・レベリング性などを調整する添加剤が含まれています。
ここはカタログでは見えにくい部分ですが、添加剤の設計が甘いと、ムラ・汚れの付きやすさ・早期劣化につながることがあります。
特にOEM塗料では、価格を抑えるために、この部分が簡略化されているケースもあるため注意が必要です。

OEM塗料の「落とし穴」とは?

OEM塗料とは、メーカーが別名義で製造する受託生産品のことです。
すべてが悪いわけではありませんが、中身の仕様が公開されにくいという特徴があります。

・同じ「シリコン」でも、どの樹脂が使われているか分かりにくい
・シリーズ比較ができず、耐久性の目安が曖昧になりやすい
・価格は安いが、長期的な実績データが少ない

こうした点から、施主様が判断しにくくなるのがOEM塗料の注意点です。

6-3 お客様が見積李や契約時に確認すべき「塗料の中身」チェックリスト

専門用語をすべて理解する必要はありません。
見積や説明の際に、次のポイントがきちんと提示されているかを確認するだけで十分です。

チェック➀ 塗料の正式名称・分類が明記されているか

「シリコン塗料」「高耐久シリコン」といった表記だけでなく、メーカー名+製品名(シリーズ名)+分類まで書かれているかを確認しましょう。
分類が明確な塗料ほど、性能比較や情報確認がしやすくなります。

チェック➁ 塗料の期待耐用年数の目安が説明されているか

「何年くらい持ちますか?」という質問に対して、立地条件や外壁材を踏まえたうえで、現実的な目安を説明してくれるかがポイントです。
極端に長い年数を一律に断言する場合は、少し注意が必要です。

チェック➂ メーカーのカタログや仕様資料を提示してくれるか

カタログや仕様書を見せながら説明してくれる業者は、塗料の中身に自信があり、隠す必要がないケースが多いです。
「この資料をもとに、この条件ならこの塗料が合います」と説明してもらえると安心です。

塗料選びは、「グレード名」や「価格」だけで決めるものではありません。
「どんな中身の塗料を、どんな考え方で選んでいるか」 をしっかり確認しましょう。

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7. 要注意|ブラック外壁塗装業者 あるある

要注意|ブラック外壁塗装業者 あるある 業界 イメージ

外壁塗装の現場では、契約書や見積書には表れにくい「業界の内側事情」が、実は外壁塗装の仕上がりや耐久性に大きく影響しています。
ここでは、同業者だからこそ見えてしまう『ブラックあるある』を、一般のお客様向けに噛み砕いてお伝えします。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➀ 実際に塗る職人が「工事直前」まで決まっていない

契約時の打ち合わせや説明は営業担当が丁寧で、一見すると安心感のある対応を受けていても、実際にどの職人が現場を担当するのかは、工事当日まで分からない これは業界の内側では、珍しくないケースです。

特に外壁塗装の繁忙期になると、現場の人手が足りず、経験の浅い職人や普段は別の会社に所属している応援職人が急きょ手配されることもあります。

もちろん、すべての応援職人が悪いわけではありません。
ただし、その会社の施工基準や考え方が十分に共有されていない状態で現場に入ると、下地処理の丁寧さや仕上がりの判断に、どうしてもばらつきが出やすくなります。

外壁塗装は、最終的には「誰がどう塗ったか」で仕上がりが決まる工事です。
にもかかわらず、職人が直前まで決まらない体制は、品質が安定しないサインと受け取って良いです。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➁ 現場管理の担当者が「ほぼ来ない」

「現場管理が入ります」と聞くと、お客様としてはとても安心ですよね。
ところが実際には、着工日と完工日だけ、ちょこっと顔を出して、あとはほとんど現場に来ないそんなケースも残念ながら多くあります。

現場管理の役割は、本来「挨拶に来ること」ではありません。
たとえば、下地処理の進み具合補修のやり直しが必要な部分養生の丁寧さ塗装の塗り重ねタイミング(乾燥時間)など、
『仕上がり感や耐久性に直結するポイント』をしっかり確認し、必要があればその場で是正することが仕事です。

ところが管理者が来ない現場では、こうした判断が職人任せになりやすく、
その結果、工程の精度や仕上がりが「担当した職人の考え方次第」になってしまうことがあります。
もちろん、優秀な職人さんなら問題が出ない場合もありますが、
施主様からすると当たり外れが出やすい体制といえるでしょう。

もし見積りや説明の中に「現場管理」という言葉が出てきたら、
「工事中はどれくらいの頻度で見に来ますか?」 「現場でどのようなことを確認しますか?」 などと、遠慮なく聞いて大丈夫です。
ここを気持ちよく答えてくれる業者ほど、現場の品質に自信があるといえます。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➂ 工程が詰め込まれすぎている(乾燥時間が足りない)

外壁塗装は「塗っておしまい」ではなく、塗って、乾かして、固めてはじめて性能が出る工事です。
ところが現場によっては、スケジュール優先で工程がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、本来取らなくてはいけない乾燥時間が十分に確保されないことがあります。

たとえば、下塗りの乾燥が不十分なまま中塗りを重ねたり、天候や気温・湿度の条件が悪いのに「予定どおり進める」ことが優先されたり…。
こうした『見えない無理』が積み重なると、塗膜が本来の強さで形成されず、密着不良・早期の艶引け・ムラ・ふくれ・剥がれといった不具合につながりやすくなります。

厄介なのは、乾燥不足の影響は工事直後には分かりにくいことです。
引き渡しの時点ではきれいに見えても、1〜3年、あるいは数年経ってから「なんだか色が不自然」「部分的に傷みが早い」といった形で表に出るケースがあります。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➃ 下地処理は「音が出ない作業」なので省かれやすい

外壁塗装の品質で本当に差が出るのは、塗る作業そのものよりも、実は塗る前の下地処理です。
ところが下地処理は、高圧洗浄のように音が出るわけでもなく、養生のように見た目が派手に変わるわけでもありません。
いわば「まじめにやっても目立たない」「手を抜いても気づかれにくい」工程になりやすいのが、現場の怖いところです。

とくにひび割れ補修・欠損補修・下地の脆弱部(もろい部分)の撤去・シーリングまわりの処理などは、仕上げで隠れてしまい、写真にも残りにくい作業です。
そのため現場によっては、必要な手間をかけずに「最低限」で済まされてしまうこともあります。

下地処理が不足すると、工事直後はきれいでも、数年後にひび割れが再発する補修跡が浮き出る膨れや剥がれが起きる塗膜が部分的に薄くなるなど、
「あとから効いてくる不具合」につながりやすくなります。
つまり下地処理は、その場の見た目よりも耐久性の土台を作る大切な工程だと考えてください。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➄ 塗料は同じでも「塗り方」は現場次第

外壁塗装でよくある誤解のひとつが、「同じ塗料を使うなら、どの会社でも同じ仕上がりになるはず」という考え方です。
実際は、塗料名が同じでも、現場では『塗り方』の差で耐久性が大きく変わることがあります。

具体的には、塗布量(どれだけ塗料をのせたか)希釈率(水やシンナーをどれだけ混ぜたか)
塗り重ねのタイミング(乾燥を待ってから次工程へ進むか)、そして最終的な膜厚(塗膜の厚み)
こうした要素は、同じ塗料でも職人の意識・現場の管理体制によって差が出やすいポイントです。

たとえば、希釈を多めにすると塗りやすくなり、見た目も一時的にはきれいに仕上がることがあります。
しかし、必要な塗布量が確保できないと、塗膜が薄くなり、艶引け・色ムラ・早期退色・チョーキングの早期化などが起きやすくなります。
逆に塗り重ねが早すぎると内部に溶剤や水分が残りやすく、膨れ・密着不良につながることもあります。

厄介なのは、これらは工事直後には分かりにくく、数年後に差が出ることが多い点です。
だからこそ、お客様側としては「塗料名」だけで比較するのではなく、『仕様どおりに施工する仕組みがあるか』を確認することが安心につながります。

具体的には

「メーカー仕様(希釈・乾燥・工程)をどう守っていますか?」
「塗料の缶数(使用量)は、工事後に確認できますか?」
「工程ごとの写真(下塗り・中塗り・上塗り)を残しますか?」

こうした質問に、現場目線でスッと答えられる業者ほど、塗り方の品質が安定しやすい傾向があります。

ブラック外壁塗装業者 内側あるある➅ クレームが出やすい現場ほど、職人が入れ替わる

外壁塗装の現場でトラブルが起きたとき、「途中から別の職人さんに変わりました」と説明を受けるケースは、実は珍しくありません。

表向きは「体制を立て直しました」「より経験のある職人に代えました」と聞こえますが、
内側の事情としては、最初の段取りや管理がうまくいっていなかったことの表れである場合も多いのが実情です。

問題なのは、職人が入れ替わることで、それまでの施工内容・下地の状態・注意点が十分に引き継がれないケースが起きやすいこと。
「どうしてここを補修したのか?」「どこに注意して塗っていたのか?」といった情報が抜け落ちると、仕上がりにムラが出たり、工程自体の整合性が取れなくなったりします。

もちろん、やむを得ない事情で人が変わること自体が、すべて悪いわけではありません。
ただし、管理体制がしっかりしていない会社ほど、現場任せになりやすく、職人の入れ替わりが品質低下につながりやすいのも事実です。
もし工事中に現場担当者が変わった場合は、「引き継ぎはどのように行われていますか?」と一度確認してみると安心です。

ブラック外壁塗装業者 裏側あるある➆ 安さ重視の会社ほど、職人の人件費(手間賃)が安い

相場よりも極端に安い見積を見ると、「企業努力で安くできているのでは?」と思われるかもしれません。
もちろん、仕入れや段取りでコストを抑えている会社もあります。

ただ、現場の内側では、その『安くなった差額』が、現場で作業する職人の手間賃(単価)にしわ寄せされているケースも少なくありません。つまり、価格のつじつまを合わせるために、現場側が無理をする構造ができてしまうことがあるのです。

さらに深掘りすると、安い見積が生まれる背景には、次のような「裏側の仕組み」が絡むことがあります。

  • ■ 会社の利益を確保するため、現場の手間賃を最初から低く設定している
  • ■ 営業・広告費をかけすぎて、現場に回る予算が薄くなっている
  • ■ 下請け・孫請けと階層が増え、間に入る分だけ現場費が削られていく
  • ■ 「数を回す(件数優先)」モデルで、1件あたりの現場時間が短くなりがち

職人の人件費(人工賃)が低い現場では、現場はどうしてもこうなりやすくなります。

  • ・ 一日に進める作業量を増やさないと採算が合わない
  • ・ 本来じっくり行うべき工程を急がざるを得ない
  • ・ 細かな手直しや追加作業に時間をかけにくい

そして、現場の裏側で起きやすい『あるある』は、もう少し具体的です。
たとえば

  • 足場が雑(部材の使用量を減らす、安全性軽視)
  • 高圧洗浄が雑(丁寧さ=時間、しかし時間は=利益を圧迫)
  • 乾燥の待ち時間を嫌がる(本当は待ちたいけど、待つと赤字になってしまう)
  • 補修を最小限で済ませたくなる(補修は時間がかかるのに、単価が上がりにくい)
  • 養生や清掃が雑(丁寧さ=時間、しかし時間=利益を圧迫)
  • 何でも、長毛のローラーで塗装する(スピード勝負・仕上りは2の次)
  • 「ついで作業」の提案が増える(追加で粗利を作らないと現場が回らない)

その結果、現場は「早く終わらせないと割に合わない工事」になりやすくなります。
工程全体がスピードだけに傾いてしまうと、乾燥時間、手間のかかる下地処理、最後の仕上げの丁寧さといった、目に見えにくい部分から、少しずつ余裕が削られていくことがあります。
しかも厄介なのは、こうした影響は工事直後よりも、数年後に差として現れやすい点です。

もちろん、費用の安さそのものが悪いわけではありません。
ただ、外壁塗装の価格は「材料費」だけで決まるものではなく、人の手間(時間)が大きく関わる工事です。
だからこそ、価格を見るときは「安い/高い」だけで判断せず、
どこに手間をかけ、どこを省いてこの金額になっているのかを、落ち着いて確認することが大切です。

もしできることなら、次の質問をひとつ入れてみてください。
「予定は何日で、雨の日はどう調整しますか?」
「下地補修は、どこをどう直すのですか?」
ここに具体的に答えられる業者ほど、価格の裏側に無理が少ないと思います。

外壁塗装業者の裏事情を知ると、見えてくること

ここまでお伝えした内容は、すべての外壁塗装業者に当てはまる話ではありません。
まじめに、誠実に、日々現場と向き合っている業者も、もちろん数多くいます。

ただ一方で、「誰が工事を担当するのか」
「どの工程を、どの基準で進めるのか」
「最終的に、誰がどこまで責任を持つのか」
こうした点が曖昧な会社ほど、現場の中で判断がぶれやすく、結果としてトラブルや仕上がりの差につながりやすいのも、外壁塗装業界の現実です。

外壁塗装業界の内側を少し知るだけで、見積書の見え方や、説明の受け止め方は変わります。
そしてそれは、「疑うため」ではなく、納得して任せられる業者を見つけるための、大切な判断材料になります。
落ち着いて比べ、理解したうえで選ぶ――それだけで、外壁塗装の失敗はぐっと減らせます。

8. じゃあ、どんな外壁塗装業者なら信頼できるの?

じゃあ、どんな外壁塗装業者なら信頼できるの? 業界 イメージ

外壁塗装業者のブラックあるあるを知ったあとに大切なのは、「避けること」より「安心できる基準を持つこと」です。
ここでは、業界の内側から見て「これは信頼につながる」と感じるチェック項目をまとめました。

チェック➀ 「誰が塗るのか」をはっきり答えられる
  • ☐ 自社職人か、協力業者かを明確に説明できる
  • ☐ 経験年数や役割分担(親方・担当者)が分かる
  • ☐ 「その時の職人です」と濁さない

施工の質は会社名ではなく、人で決まるもの。
職人の話をきちんとできる業者は、現場を把握しています。

チェック➁ 下地処理の説明が具体的
  • ☐ 高圧洗浄・補修・乾燥について工程順に説明できる
  • ☐ 「状態を見てから判断します」で終わらない
  • ☐ 写真や過去事例でちゃんと説明してくれる

下地処理は、仕上がりを左右する最重要ポイント
ここを丁寧に話せる業者は、長持ちを前提にしています。

チェック➂ 工程と日数に「余白」がある
  • ☐ 雨天時の対応を事前に説明してくれる
  • ☐ 乾燥時間の重要性を理解している
  • ☐ 工期が極端に短すぎない

良い業者の現場ほど、予定を無理に詰め込まないものです。
工期に余白がある=品質への配慮がある、と考えてよいかと思います。

チェック➃ 見積書が「各工種別」になっている
  • ☐ 下地処理・塗装回数・部位ごとに分かれている
  • ☐ 塗料名・グレード・仕様が明記されている
  • ☐ 一式表記が少ない

見積書は、その会社の考え方が最も出る書類で工程が見えるほど、工事も見えやすくなります。

チェック➄ 「できないこと」も正直に話す
  • ☐ 工事に対するリスクや注意点を事前に説明する
  • ☐ 万能な塗料・完璧な工事をうたわない
  • ☐ 状況によっては、様子見をすすめる

本当に信頼できる業者ほど、過度な期待を持たせません
正直な説明は、長い目で見た安心につながります。

チェック➅ お客様からの質問を歓迎してくれる
  • ☐ お客様からの質問に嫌な顔をしない
  • ☐ 分からないことを分かる言葉に直してくれる
  • ☐ 「良い質問ですね」と言ってくれる

外壁塗装は、お客様が外壁塗装の内容を理解して進める工事です。
ですから、会話がしやすいかどうかは、意外と重要な判断材料になります。

9. 本当に信頼できる業者は「中身」を隠しません

安心できる外壁塗装業者は、派手なキャッチコピーや、強い言い切りをあまり使いません。
その代わりに、「人(誰が施工するのか)」「工程(どう進めるのか)」「考え方(何を大切にしているのか)」を、
お客様がちゃんと理解できる言葉で、きちんと見せてくれます。

外壁塗装は、家電のように「型番」で比べられるものではなく、同じ塗料名でも、下地処理や乾燥時間、塗布量、現場管理の精度で結果が変わる工事です。
だからこそ、中身を説明できる業者ほど、工事の品質を安定させやすいのです。

今回のチェック項目をもとに見積りや説明を聞いてみるだけでも、「ここは信頼してよさそう」「ここはもう少し確認したい」が自然と見えてきます。
その小さな確認の積み重ねが、納得して任せられる業者選びにつながり、結果として、業者選びで失敗する可能性はぐっと減らせます。

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10. 小林塗装が現場の「裏側」で大切にしている価値観とは?

小林塗装が現場の「裏側」で大切にしている価値観とは? 外壁塗装業界 イメージ

外壁塗装の良し悪しは、塗料のグレードや価格だけで決まるものではありません。
実際の仕上がりや耐久性、そして「やってよかった」と感じられるかどうかは、その会社が現場で何を大切にし、どんな判断基準で工事を進めているか、いわば「会社の裏側の考え方」に左右されることが非常に多い工事です。

小林塗装では、ホームページの文章や見積書の項目だけでは、どうしても伝えきれない現場の中では当たり前として大切にしている価値観があります。
それは、特別なルールというよりも、日々の判断や段取り、店主や職人同士の声かけの中で自然と共有されている考え方です。

ここでは、あえて一歩踏み込み、「なぜそう考えるのか」「なぜその判断をするのか」という部分も含めて、 小林塗装の『内側にある価値観』を、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

➀ 「売り上げを重視した工事」より「あとで困らない工事」を優先する

外壁塗装は、残念ながら提案の仕方ひとつで、工事内容を増やすことも不安を強調して契約を急がせることもできてしまう面があります。
実際、「せっかく足場を組むなら、ついでにここも」「今やらないと手遅れになります」といった言葉で本来は優先順位を整理してから判断すべき内容まで、まとめて勧められてしまう場面も決して珍しくありません。

ですから小林塗装では、工事が終わった『その日』よりも、工事の数年後にどう感じてもらえるかを何より大切にしており、お客様が「やってよかった」と思ってもらうことです。
また、「こんな工事はやらない方がよかったかもしれない」「やりすぎだった」「そんな話は聞いていなかった」といった後悔をできるだけ残さないことです。
外壁塗装は決して安い買い物ではありませんから、納得して決められること説明と結果がきちんと一致することが、長くこの仕事を続けるうえでいちばん大切だと考えています。

ですから、建物の状態や予算、今後の暮らし方によっては、あえて「今はやらなくても大丈夫です」とお伝えすることもあります。
すべてを一度で直すことよりも、無理のない内容で、必要なことを必要な分だけ行うそれが結果的にあとで困らない外壁塗装につながると考えています。

➁ 現場は「事前の説明どおり」に進んでいるかを確認する

外壁塗装では、「見積書や打ち合わせで説明した内容と、実際の現場の進み方がズレてしまう」これは業界の内側では、残念ながら珍しくありません。
その理由はさまざまで、現場が立て込んで段取りが変わったり、担当者が入れ替わって認識がずれたり、「このくらいなら大丈夫だろう」と現場判断で工程が簡略化されたりすることもあります。

ただ、外壁塗装は認識がズレたまま進めてしまうと、後から取り返しがつきにくい工事です。
いくら仕上がりがきれいに見えても、乾燥不足や下地処理不足などの影響は、数年後に差として現れやすいからです。

小林塗装では、だからこそ「説明したことが、きちんと現場で守られているか」を常に意識しています。
下地処理(洗浄後の状態確認・脆弱部の処置)/補修(ひび割れ・欠損の処理方法)/養生(ライン取りと生活配慮)/乾燥時間(気温・湿度・天候に応じた調整)など、地味ですが仕上がりと耐久性に直結する部分ほど、確認を怠りません。
「説明」と「現場」が一致していることが、安心して任せてもらうための土台だと考えています。

➂ 「誰が塗るのか」を曖昧にしない(責任の所存をはっきりさせる)

外壁塗装は、どんなに良い塗料を選んでも、最終的には人の手で仕上がる工事です。
つまり「会社名」よりも、実際に現場に入る担当者・職人の考え方と腕で、仕上がりの安定感が大きく変わります。

だからこそ小林塗装では、「誰が塗るのか」を曖昧にしないことを大切にしています。
施工体制を明確にし、現場の判断基準がバラバラにならないよう、下地処理の基準・仕上げの基準・やってはいけない省略を、チーム内で共有したうえで工事に入ります。

お客様にとっても、ここは遠慮なく確認してください。
「自社職人ですか?協力業者さんですか?」「工事中の責任者は誰ですか?」こうした質問に対して、気持ちよく、具体的に答えてくれる業者ほど、現場の品質が安定しやすいです。

➃ 下地調整は「見えなくなる仕事」だからこそ丁寧に

外壁塗装で本当に差が出るのは、仕上げの上塗りよりも、実は塗る前の下地調整です。
高圧洗浄後の素地の状態、ひび割れの処置、欠損の補修、浮きや脆弱部の処理、シーリングまわりの整え方・・・。
こうした工程は完成後には見えにくくなりますが、数年後の状態にしっかり影響します。

小林塗装では、「見えなくなる工程ほど手を抜かない」ことを、現場すべての共通認識として大切にしています。
仕上げで隠れるからこそ、今ここで丁寧に整えておく
それが、膨れ・剥がれ・早期劣化といった「あとから困る症状」を減らすことにつながると考えています。

作業内容は、必要に応じて写真で説明し、「何を直したか」「どこに注意したか」を分かりやすくお伝えします。
工事中の安心感は、こうした「地味だけれど確かな工程」の積み重ねによって生まれるものだと考えています。

➄ 工程は「乾燥時間」まで含めて設計する(焦らない気持ちが大切です)

外壁塗装は、塗って終わりではなく、塗って、乾かして、固めて性能が出る工事です。
そのため、同じ塗料でも乾燥時間が不足すると、密着不良や艶引け、ムラ、膨れなどにつながることがあります。

小林塗装では、天候・気温・湿度を見ながら工程を調整し、無理に詰め込まない計画を重視します。
「予定どおり進めること」よりも、「仕様どおりに仕上げること」を優先する。
その判断ができる現場こそが、長い目で見て安心につながると考えています。

工事中に雨が続く場合なども、状況を整理したうえで、工程の考え方をきちんと説明します。
「焦らない段取り」は、見た目だけでなく耐久性を守るための大切な要素です。

➅ 「できること・できないこと」を正直に伝える(約束の仕方が誠実であること)

外壁塗装は自然環境の影響を大きく受ける工事です。
立地条件(紫外線・風雨・塩害・排気)や外壁材、既存塗膜の状態によって、経年劣化するスピードに差が生じます。
だからこそ、お客様に過度な期待を持たせる言い方は、あとでトラブルにつながりやすくなります。

ですから小林塗装では、メリットだけでなく、注意点やリスクも含めて、できるだけ分かりやすくお伝えします。
「この方法が向いている理由」「この条件ではここに注意が必要な理由」まで整理し、お客様が納得して判断できる状態をつくることを大切にしています。

できない完璧をうたうよりも、誠実に説明し、丁寧に施工し、工事後も安心してもらう。
それが、小林塗装が内側で大切にしている価値観のひとつです。

11. 外壁塗装業者は「どんな考え方でお客様に向き合っているか」が一番大切です

外壁塗装について調べれば調べるほど、「どこに頼めばいいのか分からない」
「何を基準に判断すればいいのか不安になる」そんな気持ちになる方も少なくないと思います。

しかし、外壁塗装の良し悪しは、特別な塗料派手な提案だけで決まるものではありません。
大切なのは、「誰が、どんな姿勢で、どんな工程を積み重ねていくのか」その「中身」に目を向けるだけで、業者選びの見え方は大きく変わります。

小林塗装が、現場の内側で大切にしているのは次のような考え方です。

  • ・ あとから困らない提案であること
  • ・ 説明と現場がきちんと一致していること
  • ・ 工程や判断を曖昧にしないこと
  • ・ 見えなくなる部分ほど丁寧に向き合うこと
  • ・ そして、お客様が納得して判断できる状態をつくることです。

これらは、特別なことではありません。
ただ、忙しい現場の中で当たり前に続けていくには、会社としての考え方や姿勢がはっきりしていないと、どうしてもブレてしまいます。

外壁塗装は、工事が終わった瞬間よりも、数年後に「この業者に頼んでよかった」と思えるかどうかが大切な工事です。
だからこそ、価格や言葉の強さだけで決めず、考え方に共感できるかどうかをひとつの判断基準にすることをおすすめします。

「今すぐ工事をするかどうかは決まっていない」「まずは状態だけ知りたい」「他社の提案を聞いて、少し不安になった」そんな段階でも、相談すること自体はまったく問題ありません。

外壁塗装は、焦って決めるものではなく、整理して考えて決めるものです。
もし考え方に共感してもらえたなら、無理に進める前に一度お話を聞かせてください。

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12. 外壁塗装業界のブラックな現実を変えるためには?

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どうすれば外壁塗装業界がより良く変わるでしょうか。

当店は、外壁塗装業界の問題を解決するため、お客様に必要な工程と本当の価値をしっかりお伝えし、ちゃんと実態を知ってもらおうと心掛けています。

そうすることで適正価格で適正な工事ができますから、手抜き工事は起こり得ません。

しかし、一般住宅でちゃんとした外壁塗装を行うためには、下請け業者は平均40万円以上の請け金が必要になってきます。

そのためには、業界の体質を変えなければいけません。

外壁塗装業界のブラックな部分を元請け業者や経済状況のせいにしていても、何も変わりません。
お客様を騙して、一部の元請け業者だけが儲けるブラックな業界構造は無くなるべきです。

ですから、まずは自分達が持っていない独自の提案力、営業力、交渉力を持つように努力して、現実と理想を周りの人に広く伝えることで徐々に変えられると考えています。

小林塗装は、いつもお客様に満足して貰える品質本位な外壁塗装を行って、なおかつ店の利益も守ることが、本当に住まいと暮らしを守り、お客様の幸せに繋がるかと思っています。

その業者さんは大丈夫? コロナ後に待つリフォーム業者の倒産
外壁塗装業者の倒産が増える理由「現場のリアル」と職人が捨てない矜持

約10年以上前に店主ゆずが書いた「外壁塗装(塗り替えリフォーム)業界の現実」のコラムはこちら ↓↓↓

塗り替えリフォーム業界の現実(必読) 名古屋小林塗装

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外壁塗装業界の裏側と現実を知る 小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「外壁塗装業界の現実【かなりブラックです】」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

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