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塗料メーカーが外壁塗装の塗料を直接販売してるって、本当?

「ウチは塗料メーカーから直接仕入れているので安くできます!」は、外壁塗装の訪問販売業者や一部の業者が、営業トークとしてよく口にするフレーズです。
ぱっと聞くと、「中間マージンがかからない分、工事費用が安くなるのでは?」と思ってしまうお客様も多いでしょう。
しかし、この言葉は本当に事実なのでしょうか。それとも、あくまで契約を取りやすくするための営業文句にすぎないのでしょうか。

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そこで今回は、塗料メーカーから外壁塗装業者への「直接仕入れ」が本当に行われているのか、その真偽について、名古屋市を拠点に長年の実績を持つ「名古屋の塗装店」小林塗装が、専門的な視点から一般のお客様にも分かりやすく解説します。

なお、ここで私たちが指す「塗料メーカー」とは、自社工場を有し、塗料を自社で製造している上場企業、もしくはそれと同等の規模・体制を持つ企業を意味します。
つまり、OEM塗料(他社製造品に自社ブランド名を付けた塗料)を主力製品として販売している企業は、本来「塗料メーカー」ではなく「塗料販売会社」に分類されるので、今回のコラム内容からは除外しています。

外壁塗装を検討されているお客様が、営業トークに惑わされず、本当に信頼できる業者を選ぶためには、この「塗料メーカー直仕入れ」という言葉の裏側を知っておくことが大切です。
このコラムを読めば、その実態と注意すべきポイントがきっと見えてくるはずです。

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1. 塗料メーカー直営の外壁塗装会社って、本当にあるの?

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外壁塗装業界では、時折「私たちは塗料メーカー直営の塗装会社です」と名乗って営業を行う業者が存在します。
一時期に比べれば数は減りましたが、今でも有名メーカーの名前を借りて信頼感を装い、契約を取ろうとする悪質な営業マンは後を絶ちません。
しかし、結論から申し上げますと、こうした「メーカー直営」を名乗る一般的な外壁塗装会社は、ほぼすべてが事実無根=嘘です。

なぜなら、こうした業者は塗料メーカーとは資本関係も業務提携も一切持たない全く別の会社だからです。
当然ながら、メーカーから特別な認可を受けているわけでもなく、単に社名やロゴを巧妙に利用して、あたかもメーカーの傘下企業であるかのように装っているに過ぎません。

「本当にメーカーと関係がないのか?」と疑問を持たれるお客様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本国内の企業で資本関係や業務提携が存在する場合、その事実は必ず公式な情報として開示されています。
ですから大手塗料メーカーが、自社の直営施工部門や関連企業を持つケースは非常に稀であり、一般住宅の塗り替えを専門に行う直営外壁塗装会社は、ほぼ存在しないと言って良いかと思います。

例外的に「責任施工」と呼ばれる制度がありますが、これはごく限られた高付加価値製品や特殊塗料に限られます。
この場合、メーカーの自社工務部が工事を受注し、その製品の性能を最大限発揮できるよう、メーカーが技術面を認定した施工会社に工事を依頼しています。
採用される塗料も、一般的な住宅用ではなく、防食塗料や特殊機能塗料など、厳しい施工条件が求められる「プレミアム製品」がほとんどです。

また、塗料メーカーの本業はあくまで「塗料の製造と販売」であり、直接外壁塗装業者に販売、施工することは、本当に極めて稀なケースです。
なぜなら、流通構造上でメーカーは自社の販売子会社や一次代理店を通して塗料を卸し、そこから地域の塗料販売店、さらには施工業者へと渡っているからです。
こうした構造の中で「メーカー直営」という立場を装うのは、消費者に誤った信頼感を与えるだけでなく、業界の商流から見ても現実的ではありません。

外壁塗装を検討される際は、営業マンの肩書や会社案内だけで判断せず、本当にメーカーと関係があるのか、資本関係や提携の事実が公表されているのかを確認することが重要です。
さらに実際の施工実績や技術力、使用する塗料のメーカー・製品名まで明確に説明してくれる業者こそが、本当に信頼できる外壁塗装会社だといえます。

2. 外壁塗装業者が言う「塗料メーカーから直接仕入れ」は本当なの?

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外壁塗装の営業トークでよく耳にするのが、「当社は塗料メーカーから直接仕入れているので安くできます」という一言です。
中には、あたかもメーカーと特別な関係があるかのように見せるため、勝手に塗料メーカーのロゴを名刺や作業服に入れている業者までいます。
しかし、この「直接仕入れ=直接販売」という言葉、実は塗料業界の実態を知っていれば容易に見抜ける分かりやすい誤解または虚偽なのです。

まず押さえておきたいのは、一般的な塗料メーカーは、塗料販売店であっても直接卸すことはほとんどないという事実です。
大手・老舗を問わず、多くの塗料メーカーは、自社で製造した塗料を直接販売するのではなく、グループ会社や専属の塗料販売会社(代理店)を通じて流通させています。
この販売会社がメーカーから塗料を仕入れ、全国各地の地域商社や販売店に卸すのが基本的な流れです。

地域の流通構造には階層があり、一次販売店(一次代理店)、二次販売店、場合によっては三次販売店が存在します。
例えば、小規模な塗料販売店の多くは二次販売店に該当し、中には二次と三次が混在している場合もあります。
ただし、三次販売店といっても一次・二次を経由するのは伝票上の処理に過ぎず、この階層構造だけで材料代が大きく変わることはありません。

「それなら一次販売店から直接買えば安くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実際にはそう単純な構造ではありません。
これは塗料に限らず、物の流通には商習慣があり、問屋間の取引価格と施工会社への販売価格にはあらかじめ差が設けられています。
この差はおおよそ10〜20%程度で、どのルートから仕入れても最終的な価格差はわずかしか出ない仕組みになっています。

もっとも、大手の塗料商社(一次販売店や大規模代理店)と長年取引を続けてきた実績のある塗装業者の場合、特定の塗料に限っては地域の小規模販売店よりも30%以上安く仕入れられることもあります。
しかし、これはあくまで長期的な信頼関係や大量仕入れの実績があって初めて可能になる条件であり、誰もがすぐに享受できるものではありません。

つまり、「塗料メーカーから直接仕入れ」という言葉は、多くの場合現実的ではなく、実際には代理店や販売店を経由するのが当たり前です。
お客様が外壁塗装業者を選ぶ際には、このような業界の流通構造や価格の仕組みを知っておくことで、インチキの営業トークに惑わされず、より正確な判断ができるようになるかと思います。

3. メーカーから塗料を直接安く仕入れることで、外壁塗装の費用が安くなるの?

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以前別のコラムでもお伝えしましたが、いくら塗料を安く仕入れても、最終的な外壁塗装の費用に大きな影響を与えることはほとんどありません。 (なぜなら、値引き額は1缶当たり数百円単位で、そこまで大きな値引きはないからです。)

もしお客様が外壁塗装の費用を安くしたいなら、使用する塗料のメーカーを変えるほうが費用としては安くすることができます。
例えば、品質に定評がある大手塗料メーカーの汎用シリコン塗料よりも、品質はいまいちなメーカーの汎用シリコン塗料は最大15%ぐらい価格が安いです。

さらに下塗りとして使うシーラーは、高性能品の半分程度の価格で買える製品もあります。
しかしシーラーなど下塗り塗料の性能は価格に比例するので、注意が必要です。

4. 偽物? 耐久性が分からない外壁OEM塗料とは

偽物? 耐久性が分からない外壁OEM塗料 外壁塗装 イメージ

外壁塗装業界の中には、安価で出所が不明確なOEM塗料(受託生産塗料)を積極的に勧める業者が少なくありません。
OEM塗料とは、簡単に言えば「他社ブランドの製品を自社ブランドとして販売するもの」や「自社企画の塗料を別のメーカーに製造してもらい、自社名で流通させるもの」を指します。
表面上は新しいブランドや魅力的な商品名が付けられていますが、その実態は大手塗料メーカーからの受託生産品であり、必ずしも高性能とは限りません。

特に、このような塗料を扱う傾向が強いのは、技術力や施工実績に不安が残る新興の外壁塗装会社や、営業主体で施工ノウハウに乏しい業者です。
当店が実際にお客様から「この塗料を勧められましたがどうですか?」という相談を受け、商品名をもとに調査したところ、衝撃的な事実が分かりました。

調査結果として多かったのは、本来の性能や市場価格に見合わない非常に高額なOEM塗料、または価格は安くても性能面で信頼性に欠ける塗料でした。
中には確かに高性能と呼べる製品もありますが、それはごく一部に過ぎず、実際には安価で性能の低い塗料が「主力商品」として販売されているケースが圧倒的です。

こうした廉価なOEM塗料は、耐候性や防汚性、防カビ・防藻性といった本来外壁塗料に求められる基本性能が十分でないことも珍しくありません。
それにもかかわらず、パンフレットやカタログでは最高級塗料と並べて紹介され、あたかも同等の性能を持っているかのように見せかけられることがあります。

さらに悪質な場合、高級塗料とは到底言えないような低品質のOEM塗料を、あたかも特別な高性能品であるかのように装って販売する業者も存在します。
この場合、単なる知識不足や価格戦略の一環ではなく、明らかに消費者を誤解させる意図を持った営業行為と言わざるを得ません。

塗料に関する知識が無い一般のお客様が塗料の製造元や性能を正確に見極めることは非常に難しいのが現実です。
だからこそ、業者選びの際には「どこのメーカーのどんな製品を使うのか?」を正確に明示し、その性能や価格の妥当性を説明できる会社を選ぶことが重要です。

5. 新興外壁塗装業者が「直接販売」の外壁塗料メーカーを好んで使う理由とは?

新興の外壁塗装業者は、どうして直接販売の外壁塗料メーカーを使うのか? イメージ

新興の外壁塗装業者や営業主体の塗装会社の中には、OEM塗料を中心とした「直接販売型」の外壁塗料メーカーを積極的に採用するケースが少なくありません。
それでは、なぜそういった業者が、直接販売型の塗料メーカーを好んで使うのでしょうか。ここには、外壁塗装の価格戦略や販売心理を活用した明確な理由があります。

少し話がそれますが、飲食業界における有名な価格設定の例をご存知でしょうか。
人気の料理店が、お客様が「高い」と感じるコース料理を全体の1割、少し高いと感じるコースを6割、そしてお値打ち価格のコースを3割程度の割合で設定するという方法です。

この背景には、「人は極端を避け、中間価格を選びやすい」という行動経済学の原理があります。
高価格と低価格の2つしかなければ、多くの人は低価格を選びます。
しかし、中間の「ちょっと高い」コースを加えることで、消費者は心理的にその中間を選びやすくなり、結果的にその価格帯の商品が最も売れるのです。

外壁塗装 塗料メーカs-の直接販売 お得感 イメージ

この心理は、外壁塗装業界の一部価格設定にも応用されています。
特に外壁塗装の施工ノウハウが浅い新興外壁塗装業者や、経営コンサルの指導を受けた営業メインの塗装会社では、この手法を用いて価格の幅を持たせています。
そして、その際に役立つのが、OEM塗料を多く扱う直接販売型メーカーです。

たとえば、アステックペイント、一水化成、プレマテックスといったメーカーは、OEM塗料のラインナップを活用しやすい価格帯で揃えています。
安価な塗料は特売品として極端に安く設定し、高価な塗料はさらに高額に設定しています。
そして最も売りたい「そこそこの塗料」は、利益率を多く確保できるように中間よりやや高めの価格に設定します。
さらに、その塗料のカタログやホームページには、あたかも最高級グレードに匹敵する性能があるかのような表現を盛り込み、お客様に強い魅力を感じさせるよう工夫されています。

一方で、信頼性の高い大手塗料メーカーや老舗塗料メーカーでは、塗料の性能と価格が明確に比例しています。
グレードごとの価格差はあっても、「ちょっと高い」程度で性能差のない中間価格帯は基本的に存在せず、あくまで品質に応じた価格体系となっています。
この違いこそが、新興外壁塗装業者がOEM塗料メーカーを好んで使う理由の一つであり、価格戦略上の「強力な武器」になっています。

つまり、お客様が「一番バランスが良さそう」と感じて選ぶその中間グレードの塗料が、実は業者にとって最も利益率の高い商品である場合がほとんどです。
外壁塗装を検討する際には、塗料メーカーの性質や価格体系までしっかり理解して選ぶことが、納得のいく塗装工事につながります。

6. 塗料を直接仕入れても、外壁塗装の費用が大幅に安くなることはありません

塗料を直接仕入れても、外壁塗装の費用が極端に安くなることはありません イメージ

一部の外壁塗装業者や訪問販売業者の中には、「当社は塗料メーカーから直接仕入れているので、工事費用を安くできます」といった営業トークを使うところがあります。
しかし、実際のところ、たとえ塗料メーカーから直接仕入れを行ったとしても、塗料代が無料になるわけではありませんし、外壁塗装全体の費用が極端に安くなることはありません。

そもそも塗料メーカーは、自社の長年築き上げた販売網や代理店制度を無視して、特定の外壁塗装業者にだけ直接販売することはありえません。
それを行った場合、既存の販売店や代理店との取引関係に悪影響を与え、メーカー側にとって大きなリスクとなるからです。
また、メーカーが得られる利益も変わらないため、経営的にもメリットがなく、そのような特別な取引は現実的に考えてもほぼあり得ません。

ですから、もしお客様が「メーカーから直接仕入れています!」という売り文句を聞いた場合は注意が必要です。
それは事実とは異なる、契約を取りやすくするための営業手法である可能性が高く、最悪の場合、お客様にとって品質の低い工事や適切でない塗料選定につながる恐れがあります。

外壁塗装において大切なのは、「塗料をどこから仕入れるか」ではなく、その塗料を正しい工程・正しい施工方法で使いこなせる職人と、誠実な価格設定を行う業者を選ぶことです。

塗料価格の仕組みについて

「塗料メーカー直接仕入れ」の真実と外壁塗装業者選び まとめ

「塗料メーカー直接仕入れ」の真実と外壁塗装業者選び まとめ イメージ

今回のコラムでは、外壁塗装業界でしばしば耳にする「塗料メーカーから直接仕入れているので安くできます」という営業トークについて、その真偽と背景をお伝えました。

まず大前提として、塗料メーカーが自社の販売網や代理店制度を無視して、特定の塗装業者だけに直接販売することはほぼありません
そのような取引はメーカー側にとって経営的メリットがなく、既存の流通関係を崩すリスクが非常に高いためです。
ですから、「直接仕入れだから極端に安くなる」という説明は事実とは異なる場合が多く、安易に信用すべきではありません。

また、新興外壁塗装業者や営業主体の会社が、OEM塗料を多く扱う直接販売型メーカーを好んで採用するのには理由があります。
それは、価格設定に幅を持たせることで「ちょっと高い中間グレード」を最も売りやすくする販売心理を応用できるからです。
この価格戦略によって、見た目はお得に感じられても、実際には業者側の利益率が高い塗料が選ばれやすくなる仕組みになっています。

結局のところ、外壁塗装の品質や仕上がりを左右するのは、塗料をどこから仕入れるかではなく、その塗料を適切な工程と正しい施工方法で使いこなせる職人、誠実な価格設定、ちゃんとした現場管理を行っている業者かどうかです。
ですから、営業トークや価格の安さだけで判断せず、施工実績や技術力、使用する塗料の特性をしっかり説明してくれる信頼できる業者を選ぶことが大切です。

名古屋市および周辺で外壁塗装をご検討中のお客様は、豊富な経験と高い技術力を持つ小林塗装にぜひ相談ください。
当店は、お客様のご要望と建物の状態に合わせた最適な塗料選びと丁寧で長持ちする施工を約束します。

塗料メーカーが外壁塗装の塗料を直接販売してるって、本当?コラム筆者 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「塗料メーカーが外壁塗装の塗料を直接販売してるって、本当?」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。

塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。

これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。

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