

無機塗料とは?特徴、価格、外壁塗装の無機塗料完全ガイド
「外壁塗装業者に無機塗料を勧められたけれど、本当にすごい塗料なの?」
「無機って、あまり聞いたことのない塗料だけど、実際のところ性能や費用は?」
「うちの外壁にも、ちゃんと使えるの?」
などと気になっているお客様も多いのではないでしょうか。
この無機塗料とは、ここ4~5年で開発が進んで登場した次世代型塗料です。
これまでのウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料以上の抜群の耐久性と耐汚染性を誇ります。
国内の大手メーカーも住宅向け無機塗料が多数発売されており、これから外壁塗装を検討するお客様は、ぜひ使用する塗料の候補の中に入れることをおすすめします。
今回は、そんな無機塗料の基礎知識とメリット、デメリット、選ぶ時のポイント、価格、おすすめの無機塗料を「名古屋の塗装店」小林塗装が詳しくお伝えします。
またコラムの最後には、国内主要メーカーのおすすめできる無機塗料もいくつかお伝えします。
無機塗料を使用した外壁塗装を検討中のお客様やこれから外壁塗装を検討しようとしているお客様はぜひご覧ください。
- ・ 無機塗料の特徴 メリットとデメリット
- ・ 無機塗料の価格
- ・ おすすめの外壁無機塗料
高品質な無機塗料を使用した外壁塗装に関するお問い合わせはこちら
1. そもそも、無機ってなに?
無機塗料の説明に入る前に「有機物」と「無機物」の違いと塗料に含まれる成分についてお伝えします。
〈特徴〉
- ・ 炭素を含む
- ・ 紫外線で劣化する
- ・ 加熱すると二酸化炭素が発生する
〈特徴〉
- ・ 炭素を含まない
- ・ 紫外線で劣化しない(半永久的な耐久性)
- ・ 加熱しても二酸化炭素が発生しない
無機顔料は、鉱物や金属を主体とする無機物で、化学的に安定した物質を基に作られています。
耐光性や耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性が優れ、鮮やかな発色を持ちながらも長期間にわたって色褪せず、しかも価格が非常に安い特徴をもっています。
塗料以外にも印刷物や屋外広告、建築資材、包装材、工業製品のラベルなど幅広い用途で使用されています。
また無機顔料は、有機顔料に比べて低毒性で、人体や環境への影響が少ないため、エコフレンドリーな選択肢としても注目されています。
・赤土 ・黄土 ・緑土 ・孔雀石 ・胡粉 ・亜鉛華 ・黒鉛
・酸化鉄(黒酸化鉄、ベンガラ、黄酸鉄など) ・紺青 ・亜鉛華 ・コバルト青 ・エメラルド緑 ・ビリジャン ・チタン白 ・クロムイエロー(クロム酸鉛)
有機顔料とは、石油と合成した顔料のことで、なんと100種類以上の種類があります。
どれも色鮮やかで様々な色彩を生み出すことができます。
有機顔料は主に色を形成するための着色顔料として使われる事が多く、はっきりとした色味が多いです。
しかし有機顔料は、一般的に耐候性が低く、顔料自体の価格が高価な場合もあるので注意が必要です。
・アルカリブルー ・リゾールレッド ・カーミン6B ・ジスアゾエロー ・フタロシアニンブルー ・キナクリドンレッド
・イソインドリンエロー
樹脂、添加剤、溶剤があります。
樹脂の役割は、塗料の骨格を作ることです。
特に樹脂の種類によって長持ちする度合い(耐候性)が違うことが大きな特徴です。
アクリル樹脂=高い耐候性と透明性を持ち、建材、標識、自動車関連の用途で使われることが多いです。
ウレタン樹脂=分子内にウレタン結合を有する化合物であるウレタン樹脂は、弾力性や強靭性が優れています。 ウレタン樹脂を含む「ウレタン樹脂塗料」は、仕上がりが美しく、上塗りとして使用されることが多いです。
シリコン樹脂=シリコン樹脂は、耐汚染性、耐候性、耐熱性に優れ、ウレタン樹脂塗料よりも、更に高い耐久性があります。
フッ素樹脂=フッ素樹脂は撥水性や撥油性に優れているため、フッ素樹脂を含んだ塗料は油や水を弾く特徴があり、汚れにくく汚れも落ちやすくなります。
エポキシ樹脂=熱硬化性樹脂の一種で、耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐湿性などのバランスが良いです。
添加剤の役割は、塗料の性能を向上させることです。 樹脂と添加剤の選択と配合比は、塗料性能を決定するので企業秘密となっています。
可塑剤、分散剤、沈降防止剤、乳化剤、増粘剤、消泡剤、防藻剤、防カビ剤、防腐剤、皮張り防止剤、乾燥剤、たれ防止剤、レベリング剤、つや消し剤、紫外線吸収剤、光安定性抗酸化剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン光安定化剤
溶剤の役割は、樹脂を溶かしたり薄めたりする液体のことです。
溶媒は大きく溶剤と水に分かれ、このうち溶剤は炭化水素系、アルコール系などの種類に分かれます。
2. 外壁塗装に使われる無機塗料の特徴について
無機塗料とは、「無機物(炭素を含まないもの)」を配合して作られた塗料のことです。
例えば、ガラスや鉱石などが無機物です。
紫外線で劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。
無機塗料はこのような性質を持つセラミックやケイ素を主成分にして、約20年の大変優れた耐候性を実現させています。
一方、これまでの一般的な塗料は「有機物(炭素を含むもの)」を主成分にしているので有機塗料と呼ばれます。
有機物は、例えばアクリル、ウレタンなどの樹脂のことです。
こうした有機の樹脂は柔軟性に富んでいますが、紫外線によって劣化してしまいます。
無機物100%なら半永久的に劣化しないものができますが、そうすると液体にならないので建物に塗装ことができなくなってしまいます。
こういった理由から、無機塗料とは「有機樹脂の中に無機物の成分を配合した塗料」を指します。
厳密に言うなら、無機物の耐久性や耐候性を活かした有機と無機の長所を良いとこ取りした塗料なので、「無機有機ハイブリッド塗料」、「有機無機複合塗料」などと表記するメーカーもあります。
2-2. 他にもります「無機塗料」!?
話が本題から少しそれてしまいますが、「無機塗料」と言われる塗料は他にもあります。
アクリルエマルション(アクリル樹脂塗料)に、寒水など骨材をと言われる細かく砕いた石や砂を混ぜた「リシン仕上げ」に使われる、アクリルリシン、無機顔料、ケイ酸塩、天然石、陶石などを混ぜて石材調に仕上げる吹付塗材=セラミック塗料、エマルション塗料にケイ酸=シリカを配合したシリカ系塗料(無機高分子塗料)などがあります。
すべてに共通して言えることは「外装に使用する湿式仕上材の中に無機素材を使用しているもの」ですが、リシンやセラミック塗料が無機素材を配合する理由は意匠性目的の意味合いが強いです。
2-3. シリコン樹脂塗料は「無機塗料」?
「シロキサン結合」や「シリコーン」などの単語で、「シリコン樹脂塗料」を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シリコン樹脂の正式名称には「シリコーン樹脂」のことですので、たしかに無機素材を含んでいます。
では、なぜシリコン樹脂塗料を「無機塗料」と呼ばないのでしょうか?
そこには、それぞれの塗料に無機素材を配合する目的の違いにあります。
シリコン塗料が誕生するまでは、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料が建築物で使われる外壁塗装の主流でした。
シリコン樹脂塗料は、それら塗料の塗装作業性を損うことなく「コストパフォーマンス」を向上させることを目的に開発されています。
無機素材(シリコーン)は、性状、種類、目的別に非常に多くの銘柄があります。
シリコン樹脂塗料は、コストを意識しながら配合率や銘柄で無機素材を選び、大きく価格に反映しない範囲で、無機素材ならではの機能(耐候性や親水性)を導入した塗料になります。
無機塗料は、フッ素樹脂塗料を超えるために作られた塗料です。
無機塗料は、無機素材を高い割合で合成させており、シリコン樹脂塗料とは無機素材の質も量も異なります。
塗料に使われる樹脂の中で最も結合エネルギーが高いのはフッ素(C-F)であり、そのエネルギーはシロキサン結合の結合エネルギーを上回るほどです。
しかし、フッ素樹脂は高価であり、製造コストが掛かり過ぎるという大きな問題があります。
ですから、同じ耐久性の塗料を設計した場合、高価なフッ素樹脂を採用するよりも無機素材の品質と生産量だけに特化した塗料づくりを行えば、経済的にも耐久性的にもフッ素樹脂塗料を超える優れる塗料の開発が可能と言えます。
3. 外壁塗装 無機塗料4つのメリット
無機塗料は、他の塗料と比べて非常に高い性能を持っており、近年大手メーカー各社も戸建て向け商品を発売し始めました。
無機塗料を使用する主なメリットは、
- ・ 18~25年もの高い耐候性がある
- ・ カビコケが繁殖しにくい
- ・ 汚れが落ちやすい
- ・ 燃えにくい
というものです。
3-2. 外壁塗装で無機塗料を選ぶメリット 20~25年もの超高耐候性を持っています
無機塗料と従来からある外壁塗料の期待耐用年数をまとめました。
《耐用年数》
- ・ アクリル=3~5年
- ・ ウレタン=8~10年
- ・ シリコン=10~15年
- ・ フッ素=15~20年
- ・ 無機=18~25年
無機塗料最大のメリットは、何と言ってもその耐候性(紫外線に対する抵抗力)の高さです。
これは、無機成分自体が紫外線での劣化をほとんどしないからです。
石や岩は何十年とずっと屋外に置いてあっても、ボロボロになったりしないかと思います。
それに倣って無機塗料の耐用年数は18~25年で、フッ素を超えて最長です。
以下は、国内大手メーカーであるエスケー化研が発表している、無機塗料の試験結果です。
3-3. 外壁塗装で無機塗料を選ぶメリット カビやコケが繁殖しにくい
無機塗料は、カビ、コケ、藻に対する抵抗力である防カビ性と防藻性を持っています。
なぜなら無機自体、カビ、コケ、藻などの栄養分である有機物の含有量が少なく、しかも防カビ、防藻に対する薬効成分が配合されているからです。
(完全にカビ、コケ、藻が付かない訳ではありません。)
塗装面に付いたカビ、コケ、藻は建物の見た目を悪くするだけではなく、根を張ることで建材自体を傷めてしまいます。
無機塗料を使うことによって、見た目を綺麗に保つこともできますし、壁や屋根の素材そのものも保護することができます。
3-4. 外壁塗装で無機塗料を選ぶメリット 汚れが落ちやすい
無機塗料は、表面に着いた汚れが雨で流れ落ちやすく、美しさを保ってくれます。
水となじみやすい「親水性」という性質をもっているためです。(低汚染性、セルフクリーニング機能とも言います。)
例えば、砂埃や排気ガス、鳥のフンなどが外壁に付着することがあると思いますが、雨が降ると塗膜と汚れの間に水が入り込み汚れをきれいに洗い流してくれます。
交通量が多い地域など汚れが付きやすい建物には、とても嬉しい機能と言えます。
(ただし、全ての汚れが完全に流れる訳ではありません)
3-5. 外壁塗装で無機塗料を選ぶメリット 燃えづらい
無機塗料は非常に火に強く、燃えづらいというメリットがあります。
そもそも無機物が燃えにくい(不燃性の)ものだからです。 有機物は燃えると二酸化炭素が発生し、黒く焦げて炭になります。
一方、無機物であるガラスや石は火を付けても燃えてなくなったりしません。
ただし無機塗料は、100%無機ではなく、有機成分も含んでいるので、全く燃えないわけではありませんが、それでも有機塗料と比べてかなり燃えづらいです。
万が一近隣の火事などが飛び火してきても燃え移りにくいため、二次災害の確立を低くすることができます。
4. 外壁塗装で無機塗料を選んだ場合の4つデメリット
無機塗料は非常に優れた塗料ですが、万能というわけではなく、デメリットもあります。
ここでは大きく分けて3つを紹介します。
何回も行う事がない外壁塗装ですから、無機塗料の注意点もしっかり理解した上で決定し、「こんなはずじゃなかった!!」という失敗を防ぎましょう。
4-2. 外壁塗装 無機塗料のデメリット 材料価格が高い
1㎡あたりの外壁塗装 全国相場費用
- ・ 外壁アクリル塗装 1㎡=1,400~1,600円
- ・ 外壁ウレタン塗装 1㎡=1,700~2,300円
- ・ 外壁シリコン塗装 1㎡=2,100~3,300円
- ・ 外壁フッ素塗装 1㎡=3,300~4,500円
- ・ 外壁無機塗装 1㎡=3,800~5,000円
塗装は家全体を塗っていきますから、単価だと数百円の差でも、工事全体だと数万~十数万円の差になってきます。
4-3. 外壁塗装 無機塗料のデメリット 職人の知識、技術が必要
これは無機塗料に限ったことではありませんが、外壁塗装を行う上で職人の知識、技術は大変重要です。
どんなに性能が優れている塗料でも、作業する職人の技術が良くなければ、その性能を充分に発揮することができないからです。
例えば、塗装前に行う下地処理が足りず本来の耐久性が発揮できなかったり、下塗り塗料(外壁材によって変える必要がある)の選定を知識が無いせいで誤って、せっかく塗ったのに剥がれてしまったり、という不具合が起こり得ます。
元々が性能の良い無機塗料だと、万が一塗装の仕上がり具合が悪かった場合のギャップというのも激しくなってしまいます。
せっかく高い費用をかけて塗装したのに、全くの無駄になってしまっては意味がありません。
しかも、無機塗料は一番新しい種類なので、まだ使った経験がない、知識がない業者も多くいます。
無機で外壁塗装をお考えのお客様は、無機塗料を使った外壁塗装の施工実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
4-4. 外壁塗装 無機塗料のデメリット 無機塗料は種類によって、品質に優劣がある
一口に無機塗料と言っても、実は様々な種類があり、中にはシリコンやフッ素とあまり変わらない耐久性のものも多くあります。
なぜなら、「無機物が何パーセント含まれていたら、無機塗料」というちゃんとした定義が決まっていないからです。
例えば、シリコン系塗料にほんの数パーセント無機成分を加えただけでも、現状は無機塗料と表記できてしまいます。
品質の良い無機塗料を選ぶには、実績のある大手塗料メーカーの製品で、カタログなどにきちんと試験結果(促進耐候試験や屋外暴露試験という、紫外線に当てて劣化度合いを見る試験)が掲載されているか確認しましょう。
4-5. 外壁塗装 無機塗料のデメリット 大手メーカー以外の無機塗料にはリスクがある
耐用年数が長い、汚れにくい、燃えにくいなどのメリットがある無機塗料ですが、それは国内有名メーカーが作っている信頼できる塗料である場合のみの話です。
先にもお伝えしましたが、無機塗料で信頼できるメーカーとは日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研を含めた国内15社程度なので、それ以外のメーカーの無機塗料は基本的にやめておいた方が良いかと思います。
信頼できない塗料メーカーというのは、無機塗料でなくても不安が残る部分が多く、「20~30年ほど持つといわれた塗料がほんの数ヶ月で剥がれてきた」なんてことは本当にあることです。
例え10年保証が付いている塗料だとしても、「施工に関しては問題ないので、保証対象外」などで大変な思いをされている方もたくさんいます。
このような場合は、品質保証されていないのと全く同じなので、どのような理由があっても、大手メーカー以外の無機塗料は控えておいた方が無難です。
もちろん、大手メーカー以外の無機塗料であっても、高性能な無機塗料はあるのかもしれませんが、客観的に判断する方法がありません。
それをお客様自身の住まいで試すとなるとリスクが高すぎます。
本当に持つかどうかが分からない様な「30年、長持ちする塗料」よりも、信頼できる大手塗料メーカーの「20年持つ無機塗料」の方がずっと安心だと思います。
無機塗料は、すでに「非常に優れた塗料」というイメージが付いており、多少高くても売れる塗料なので、多くのメーカーが無機塗料を作っています。
しかし、信頼できる無機塗料はほんの一部なので、十分に見定めた上で使用しましょう。
無機塗料の善し悪しが判断できなければ、無機塗料を無理に使う必要はなく、従来からあるシリコン塗料やフッ素塗料でも十分だと思います。
さらにもう一点気を付けておきたいことは、いくら信頼できる大手メーカーの塗料であったとしても、作業内容によって低品質になってしまう可能性があります。
例えば、下地処理をしっかり行っていない、塗料を薄めて使うなどといった手抜き工事です。
そういった手抜き工事を行わない、しっかりと丁寧に業者を探す事も大切です。
5. 無機塗料がおすすめなのは、こんなお客様です!
それでは、無機塗料のメリットとデメリットを踏まえて、「こんなお客様に無機塗料を使った外壁塗装をぜひお勧めしたい!」というケースをいくつかお伝えします。
5-2. 無機塗料がおすすめのお客様1. 外壁塗装のコストパフォーマンスをよくしたい
無機塗料は費用が高いのがデメリットですが、実は長期的に考えてみると費用が安くなります。
なぜなら、耐用年数が長く、今後の外壁塗り替え回数が少なくなるからです。
ですから、20年30年という長い目で考えると、耐用年数が長い塗料ほどコストパフォーマンスが良くなります。
長期的な目線で費用をお得にしたい方は、ぜひ無機塗料で塗装しましょう。
5-3. 無機塗料がおすすめのお客様2. とにかく長く持たせたい、最後の外壁塗装にしたい
何度もお伝えしましたが、無機塗料は何と言っても、耐用年数が20~25年と非常に長いのが最大の特徴です。
もうしばらく大きな工事はしたくない、家の外壁メンテナンスはこれで最後にしたい、というお客様は無機塗料が合っています。
また、工事時に家の周りに組まれる足場やシートにストレスを感じる方もいると思います。
工事回数を減らしたいという場合にもぜひ無機塗料をご検討ください。
逆に、短いスパンで塗り替えたい、こまめに流行りの色に変えていきたいなどといった希望のあるお客様は、ハイグレードな無機塗料を使った外壁塗装は向いていません。
ですから、外壁塗装で使用する塗料は、今後のメンテナンス計画を充分考えて選ぶ必要があります。
6. 外壁塗装におすすめ 有名メーカーの無機塗料
大手塗料メーカーが販売している無機塗料には以下のようなものがあります。
建築塗料は常に開発されていますので、新しいものがどんどん出てきます。
それぞれの家によって合う塗料は異なってくるので、業者さんと相談しながら良い塗料を選びましょう。

スーパーセラタイトFは、有機、無機のハイブリッド、光安定化技術が組み込まれた塗膜によって、大変優れた耐候性を示しています。
外壁に付着した汚れは、雨水で自然に除去され、塵やホコリ、排気ガスによる汚れを抑制することができます。
さらに一液化することで施工の省力化や性能の均質化を実現しました。
こういった理由から、スーパーセラタイトFは次世代型外壁無機フッ素塗料といえます。

エスケープレミアム無機は、エスケー化研独自の無機系超耐候性樹脂やラジカルコントロール技術により、超耐候性を発揮します。
また、 エスケープレミアム無機の超低汚染性塗膜は親水性のため、優れた超低汚染性を発揮します。
なおエスケープレミアム無機は、他の無機塗料に比べて材料価格もお値打ちなので、大変人気があります。

アレスダイナミックMUKIは、水性1液型のハルスハイリッチ無機有機ハイブリッド塗料で「無機」の強靭さと「有機」の柔軟性、そしてフッソレジンの素材の保護機能を高効率で配合させることで優れた耐候性を発揮します。
さらにハイブリッドテクノロジーとラジカル抑制技術の高耐候機能とダイナミックレジン結合技術の優れた付着力により、塗膜の耐久性を最大限へと導きます。
また、「ダイナミック強化剤」を組み合わせることで、湿潤面や高湿度環境でも塗装可能になります。

アレスダイナミックMUKIマイルドは弱溶剤2液型のハルスハイリッチ無機有機ハイブリッド塗料で「無機」の強靭さと「有機」の柔軟性を併せ持ち、そして高級フッソレジンの素材の保護機能を高効率で配合させることで優れた耐候性を発揮します。
さらにハイブリッドテクノロジーとラジカル抑制技術の高耐候機能とダイナミックレジン結合技術の優れた付着力により、塗膜の耐久性を最大限発揮します。
外壁材以外にも木部、珪酸カルシウム板、鉄、アルミ、亜鉛めっきなど広い範囲で使用することができます。

菊水化学工業の無機ガードZは、無機有機ハイブリッド樹脂を使用しているので、従来のふっ素樹脂塗料を上回る耐候性を発揮します。
菊水化学工業のラーテルは、主成分と結合部分の両方を無機成分にする「W無機複合技術」を取り入れて、無機塗料と比べて耐候性を圧倒的に向上させることに成功しました。
ラーテルの期待耐用年数は約30年と言われています。
高濃度の無機成分と、結合力・柔軟性を加える有機成分との有機無機ハイブリッドにより、超耐候性と超低汚染性の機能をバランスよく配合した塗料です。
菊水化学工業の独自技術であるデンスシリカ処理・ラジカルトラップ・紫外線吸収のトリプルブロック機能も標準で配合しています。ロイヤル無機の期待耐用年数は17~21年です。
高濃度の無機成分と、結合力・柔軟性を加える有機成分との有機無機ハイブリッドにより、超耐候性と超低汚染性の機能をバランスよく配合した塗料です。
菊水化学工業の独自技術であるトリプルブロックの機能も標準で配合しています。
優れた遮熱性も持っているので、室内に熱が伝わるのを抑えます。ロイヤル無機遮熱の期待耐用年数は17~21年です。
ロイヤル無機αは、フッ素塗料を上回る超耐候性・超低汚染性の機能を高いレベルで持続する、トリプルブロック型のハイエンドクラスの水性1液型無機塗料です。
独自のマイクロレベリング技術によって、塗膜表層がキメ細かく滑らかに整っていることで、従来の水系塗料より鮮映性・光沢性が向上しています。
ロイヤル無機αの期待耐用年数は20~24年です。
ロイヤル無機αクリヤーは、超耐候性・超低汚染性の機能を高いレベルで持続することができるハイエンドクラスのサイディング無機クリヤー塗料です。 期待耐用年数は20~24年です。
ロイヤル無機αクリヤーは、超耐候性・超低汚染性の機能を高いレベルで持続するハイエンドクラスのサイディング無機クリヤー塗料です。
ロイヤル無機αクリヤーの期待耐用年数は20~24年です。
セミフロンスーパーマイルドⅡは、特殊変性したオルガノポリシロキサン系樹脂と4フッ化フッ素樹脂からなる2液常温反応硬化形の弱溶剤無機フッ素塗料です。
セミフロンスーパーアクアⅡは、オルガノポリシロキサン系樹脂エマルションとグリシジル基含有シリコンオリゴマー、4フッ化フッ素樹脂からなる2液常温反応硬化形の外壁水性無機塗料です。
また、フッ素樹脂塗料を越える超高耐候と低汚染性を併せ持つ、強靭な塗膜が形成されます。
ダイヤスーパーセランフレックスは、高い耐候性に加え、シーリング上に施工した場合のひび割れのリスクが軽減するほどの柔軟性を持っています。
また、カビや藻の発生を抑制します。
ダイヤスーパーセランマイルドは、無機の特徴である超耐候・超低汚染性・難燃性及び高硬度に、有機の特長であるフレキシブル性・耐酸性・耐アルカリ性を付加した弱溶剤2液型の有機ハイブリッド型無機塗料です。
ダイヤスーパーセランマイルドの期待耐用年数は、25~28年と言われています。
スーパーセランG4は、一般的な艶消し塗料の問題点を大幅に改善した水性2液型の外壁無機塗料で、特に戸建て住宅の改修に適しています。
超耐候性、超低汚染性、可とう性、防カビ性などを優れた特徴を持ち、塗替え時の美しさを永く保ちます。
スズカファインのワイドウォール無機は、ラジカルプロテクト高密度シェル構造の弱溶剤2液形無機系つやあり塗料です。
サイディングボードなど、シーリング材への適性を高めた壁面専用設定です。 下塗り材のWBリメークサーフNBと組み合わせることで窯業系サイディングのシーリング目地部のひび割れを低減します。 超高耐候性無機系樹脂を使用した強靭で光沢保持力の高い塗膜です。
強溶剤タイプと比較し臭気がマイルドで、既存塗膜のチヂミや溶解が少なく、幅広い旧塗膜に適応します。ワイドウォール無機を使った外壁塗装の期待耐用年数は、14~20年です。
水性無機コートSiは、超低汚染タイプの超高耐候性水性2液形エポキシ変性アクリルシリコン樹脂系無機塗料です。
無機質ポリマーを主成分とした、紫外線や熱に起因する劣化に強く、耐候性に優れた超高耐候性塗料です。 反応硬化による緻密な塗膜が汚れの浸入を防ぎ、無機質の特長である親水性により優れた超低汚染性を発揮します。 有機物質をハイブリッドした、適度な柔軟性を有する、ひび割れに強い塗膜を形成します。
主成分が無機物質なので、非常に燃えにくい難燃性塗膜を形成します。 微生物の発生を抑える優れた防かび・防藻剤を配合しています。水性無機コートSiを使った外壁塗装の期待耐用年数は、15~20年です。
ビーズコート無機BIOは、超撥水タイプの水性1液反応硬化形無機・有機ハイブリッド樹脂系つや消し塗料です。
塗膜表面に微細な凹凸構造を施し、ハスの葉と同様のロータス効果を再現した超撥水性塗膜で塗膜への汚れが付着しにくい低汚染タイプです。 ラジカル制御された超高耐候性無機・有機ハイブリッド系樹脂により、長期にわたり撥水性を維持します。ナノサイズの細孔を通して建物内部の水蒸気を外部に発散する透湿性があります。
安全性が配慮された持続性に優れる強力防かび・防藻最新技術によって、建物内外壁を長期にわたり 微生物汚染から守り、いつまでも壁面の美しさを保ちます。
ビーズコート無機BIOを使った外壁塗装の期待耐用年数は、11~15年です。
アプラウドシェラスター2は、水性2液形無機系塗料です。
耐用年数は20年以上を誇ります。
超親水性を持つ塗膜がいつまでも建物の美観を持続させます。
有機塗料の可とう性と無機の耐候性によって建物のメンテナンスサイクル長期化に貢献します。
グランセラトップ1液水性は、ラジカル制御技術にセラミックハイブリッド技術を融合することで、フッ素樹脂塗料を超える高耐候性、超低汚染性を誇るハイグレードの外壁塗料です。
エスケー化研から先行発売されている「エスケープレミアム無機」と並んで無機塗料のスタンダード塗料になるかと思われます。
グランセラトップ2液水性(旧商品名:パーフェクトセラミックトップG)は、「超低汚染性」(親水性機能)によって、建物外観に付着した汚れを雨とともに洗い流し、美観を維持することが可能です。
グランセラトップ 2液ファインは、フッ素樹脂塗料を超える高耐候性のハイグレード外壁・付帯部用塗料です。
弱溶剤2液型でコンクリート面や窯業サイディングボード面モルタルや金属面など幅広い素材に対応が可能です。

ピュアライドUVプロテクトMKクリヤーは、サイディングボード保護する弱溶剤2液形セラミックハイブリッド無機系塗料です。
高意匠サイディングボードの模様を、より長期間美しく保つことが可能です。

ロック ハイパーリアクターコート無機は、弱溶剤2液型有機無機複合塗料で、シロキサン結合による強固な架橋を形成し、紫外線(UV)をはじめ、風雨、寒暖など極めて過酷な気象条件において、長期的に安定した性能を発揮します。
なお、ロック ハイパーリアクターコート無機の期待耐用年数は20年以上です。
7. 無機塗料とは、メリット、デメリットから代表的な塗料まで まとめ
無機塗料とは、無機物を配合して作られた次世代の高機能塗料です。
最高ランクの耐久性など多くのメリットがありますが、金額面などデメリットもあります。
長期的なコストパフォーマンスを重視する方や今後の塗り替え回数を減らしたいお客様にはぜひおすすめの塗料です。
各メーカーが戸建て向けの無機塗料を発売していますので、実績のあるメーカーの塗料を選ぶと安心できます。
外壁塗装 施工に関するよくある質問・相談まとめ
無機塗料を使った外壁塗装なら、小林塗装にお任せください
名古屋市周辺で、水性、油性塗料を適切に使い分けた高品質な外壁塗装を検討中のお客様は、小林塗装にお任せください。
いつも安心、品質本位の外壁塗装を行っています。
コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装は、名古屋市にある外壁塗装店です。
当店は、2,003年の創業以来、名古屋で「塗装専門店」として豊富な知識、経験、ワンランク上の塗装技術で、外壁塗装を行っています。
無機塗料を使った外壁塗装の見積りは、もちろん無料です。お気軽にお問い合わせください。
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